フリーアナウンサー 松原敬生の『今日のエッセイ』

思っている事、感じている事などを自由に綴ります。

三年

2014-03-11 17:30:32 | Weblog
新聞などのコラム欄に「もう三年、まだ三年」と題した記事がよく掲載されます。そうです。東日本大震災から今日で丸三年を迎えました。改めて悲惨だったあの震災に思いをいたしていることでしょう。
震災当事は、日本人の冷静さと規律正しさ、助け合いの心を世界から賞賛されました。しかし三年経った今、政治の世界ではその賞賛に追いつく施策をとっているでしょうか。復興が遅れ、ふるさとへ帰るメドもたたない避難者からは、関連死と言われる不幸が数多く報告されています。阪神淡路の大震災でも取り沙汰されましたが、孤独死も報道されることが度々です。ふるさと離れ、仮設住宅に住んでいる人は日中は孤独感を和らげることが出来ても夜間身近にだれも居なかったら孤独感が増して不安が募ります。
人を癒す最大の力を持つのは言葉です。気楽に言葉かけが出来るコミュニティがなければならないのです。お互いに希望を語り合う存在が手の届くところにいることが必要なんです。公営の住宅さえできれば良いというものではなく、人の心に沿ったソフトの確立を急いで欲しいですね。