フリーアナウンサー 松原敬生の『今日のエッセイ』

思っている事、感じている事などを自由に綴ります。

立春

2015-02-04 23:25:21 | Weblog
立春です。昨日と寒さは何も変わらないのに、何となく気持ちが温かくなるのは「春」という字が持つ特別な響きなのでしょうか。
漢字の中に春を使う文字は沢山あります。椿もそうですね。春に咲く花木という意味から和製の漢字で椿になりました。寒中にあの光沢のある厚い緑の葉と赤い花を見ると春を感じますね。ところが、この椿ほど好き嫌いがはっきり分かれる花も少ないですね。嫌いの理由のほとんどが花が首からポトリと落ちるので不吉だという理由です。お見舞いの花に椿は持って行きませんね。
しかし、椿は昔から日本人の生活文化芸術に深くかかわってきています。聞くところによると奈良、東大寺のお水取りにも椿の造花が捧げられるそうです。先日も時代劇のシーンで部屋に活けてあった椿がポトリと落ちたところが撮され、別の部屋で大切な人が亡くなるというつながりをみせていました。不吉を暗示する花として描かれたのでしょう。
ところで椿の花の落ち方は仰向きに落ちるそうですよ。

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