フリーアナウンサー 松原敬生の『今日のエッセイ』

思っている事、感じている事などを自由に綴ります。

不易流行

2016-03-05 20:27:07 | Weblog
この「不易流行」は松尾芭蕉が唱えました。その意味合いは時を超えて変わらない価値を「不易」、時代の変化とともに新しく生まれる価値を「流行」と表現したのです。この両方をバランスよく究めることが必要というのです。
さて、若者と中高年の間には文化的な断層がありそうです。例えばカラオケ一つをとっても演歌とポップス、読み物では新聞や総合雑誌とコミックなどと溝ができました。このように世代間の文化的断層はありますが、大人と若者との間で通じる部分も多くあります。ですから、どちらも食わず嫌いとして頑なに一方だけのジャンルにとじ込もっていては、不易流行という世界には到底届きません。せいぜい若者は中高年と、中高年は若者と積極的に付き合いを深めることが必要です。
そうそうその前に家庭でも子供達と語らう機会を多くもち、世代を超えた「不易なるもの」を伝えてみるとよいでしょう。えっ、親のほうが不易を理解していないのですか?