フリーアナウンサー 松原敬生の『今日のエッセイ』

思っている事、感じている事などを自由に綴ります。

存在感

2014-06-17 23:25:52 | Weblog
何とも凄まじいほどのサッカーの話題が氾濫しています。街中の素人解説に聞き耳をたてていると「存在感」という言葉が結構出て来ます。チームの中での圧倒的な存在は誰だなんていう話の中から生まれます。本田か香川か大久保かといった具合にです。
そんなことが耳を通りすぎていく間に、昔から存在感あるものには、座布団など下に何かを敷いていたなあと。例えば、一家の主のオヤジさん。オヤジさんだけが座布団を敷いている家庭が多かったでしょう。そうそう、玄関先に置いてあった黒電話。専用の台の上でふんぞり反っていましたね。昭和の後半に姿を消しましたが、サザエさん家ではまだ残っているでしょうか。
座布団と言えば思い出すのがメロンです。子供の頃、お隣の八百屋さんで中央の高いところに座布団を敷いてメロンがおさまっていました。あれは何だろうと不思議な気がしましたが、メロンという果物でした。果物で座布団を敷いて売られていたのを見たのはメロンしかありません。そのあこがれが、後に我が家のメロンラッシュにつながりました。あの存在感は今やまったくありません。オヤジとメロン。同じ運命でしょうか。