フリーアナウンサー 松原敬生の『今日のエッセイ』

思っている事、感じている事などを自由に綴ります。

豊臣秀吉

2009-08-18 18:16:05 | Weblog
地下鉄の中吊り広告に名古屋祭りの郷土三英傑募集とありました。自分だったら何に応募するかなと考えてみましたが、織田信長は馬に乗れるのが条件ですからやはり秀吉か家康になるでしょう。この二人のうち昔なら簡単に秀吉と答えがでますが、子供の頃と違って今は迷いますねぇ。
実は今日、1598年の8月18日は秀吉の命日です。太閤さんと親しまれ立志伝中の人物といわれた豊臣秀吉は、三英傑の中で抜群の人気でした。「春風や藤吉郎のいるところ」と謳われるように温かい人物で奇才の持ち主。1番下から頂点に登りつめたまさに憧れの存在でもありました。
これはおそらく明治政府を作った権力側が、前政権の徳川を否定するためにある程度脚色をして流布された物語が伝わっていたのでしょう。しかしいろんな切り口のドラマが登場するにあたって、秀吉の晩年の様子も描かれるようになりました。つまり、一介の気弱なおじいさん像も登場しました。逆に家康の経営能力に日があたり人気がでたため、タヌキおやじのイメージが減った事もあります。今では、三英傑の人気ランキングはどうなっているのでしょう。
ところで秀吉の時世の句は「露と落ち、露と消えにし我が身かな、浪速のことは夢のまた夢」ですが、日本人の中で秀吉は、名古屋か大阪か、どちらのイメージが強いのでしょうね。