フリーアナウンサー 松原敬生の『今日のエッセイ』

思っている事、感じている事などを自由に綴ります。

あがり症

2009-08-04 18:46:07 | Weblog
全国で初めての裁判員裁判が昨日始まりました。目撃者の証人尋問がありましたが、裁判員からの質問はなかったようです(今日初めて、女性裁判員が質問しましたね)。裁判員は緊張したでしょう。法壇に裁判官と一緒に並ぶわけですからね。最初の日の質問は無理だったと思います。ましてや日常から掛け離れたところに身を置いての事ですから不安でもあり、目の前のマスコミの数にも平常心を保つ事ができないでしょう。
我々の仕事(アナウンサー)もあがる事が禁物ですが、裁判員も何か質問をと言われたらあがるでしょうね。アナウンサーの仕事は、慣れればそれなりにあがらなくなるものですが、裁判員は慣れるわけにはいきません。この4日間の裁判でどこまで自分の言葉を発するか非常に注目です。
それには専門の裁判官が裁判員にどう接するかが問われます。もともとこの制度は、裁判官だけだと一般庶民感覚が薄くなるという発想で取り入れられたところもあります。ですからその一般庶民はあがるという事を理解してくれるのでしょうか、疑問です。