フリーアナウンサー 松原敬生の『今日のエッセイ』

思っている事、感じている事などを自由に綴ります。

人間力

2008-12-22 23:41:25 | Weblog
私はささやかながら毎日新聞の切り抜きをしています。このところ特に目立つ言葉の1つは「人間力」です。私が学生時代には殆どこの言葉に出会わなかったと思いますが、この人間力とは何を意味するのでしょうか。
平成17年の中央教育審議会の答申に、人間力を豊かに育てるとあります。この際の人間力とは確かな学力、豊かな心、すこやかな身体を意味していました。それに加えてコミュニケーション力や実践力を加える教育家もいます。又、気づき、マナーを加えたり、運を呼び寄せ他人に助けられていく能力をあげる人もいます。
2、3日前の新聞の切り抜きには「人にやる気を起こさせて明るくさせるのは人間力である」とありました。この意味では社会的能力も加えていい事になります。
人間力という言葉が使われなかった時代にはどう表現されていたのでしょうか。「人間的魅力」これも1つの候補ですね。「実行力のある人」これも言えるかもしれません。
ただ私自身がぴったりくる言葉は「思いやり」ですね。人間力の豊かな人を言い換えるならば相手が欲している事をさりげなく用意できる力を持った人ではないでしょうか。
私はこのさりげなく・・・・・という所を強調したいのですが、いかがでしょうか。