下駄占い

アメリカのブッシュ大統領が靴を投げられるという、お別れの儀式(？)がありました。ユーモアで切りかえしていましたが、あの開戦時の絶頂期からは予想も出来なかった終末でしょう。まあこの結果は当時、どんな占いでもわからなかったでしょうね。
占いといえば同じ履物で「下駄占い」がありました。私の小学校1年の時はまだ下駄で通学する時代でしたから、下駄そのものが身近でした。ですから特に楽しい行事(例えば遠足)の前の日には「明日天気にな～れ」といいながら下駄を空中に投げたものでした。もちろん表が出れば晴れです。意外と裏が多いので何度でもチャレンジしたものです(占いになっていませんね)。恋のトランプ占いでいい結果が出るまで何度もやったのと同じです。
しかしこの下駄占いの光景はのどかで穏やかで、本当に生活の中のゆとりを感じさせる光景でした。
同じ様に消えてしまったのが外遊びの数々。今のこの社会の閉塞感はこうしたのどかな穏やかな遊びの中でコミュニケーションをはかってきた人達が殆ど卒業し、機能的な競争社会で育ってきた人達が中心になっているからではないでしょうか。せめての～んびり、ゆったり、こうした感覚を味わえるお正月には、下駄を持ち出して新年の占いを家族全員で出来るゆとりが欲しいものです。
そういうスタートがあってもいいと強く思うのです。