フリーアナウンサー 松原敬生の『今日のエッセイ』

思っている事、感じている事などを自由に綴ります。

バラ色

2008-12-18 22:07:53 | Weblog
このところのニュースは、すべて金融不況から始まっている様な気がします。今年の年初には誰が現在を予想する事が出来たでしょうか。北京オリンピックでいくつのゴールドメダルを獲得するか?中日が日本一連覇なるか?トヨタの販売台数がトップになるか?など、むしろ期待にみちたニュースが数多くありました。そして昨年の野球のオフシーズンには福留選手や黒田投手のFA話題で巨額の数字が踊っていました。
ところがこの不況は日本のFA選手にも大きな影響を与えています。条件を提示する球団の数さえ激減しています。川上投手も上原投手もFAになった年の巡り合わせを嘆いている事でしょう。
昨年まで大型契約をむすんだ選手達にはよく「バラ色のオフ」という表現が使われました。バラ色という言葉が「人生」や「日々」に冠されるようになったのはエディット・ピアフが唄った「ラビアン・ローズ」からでした。恐らくこのバラの色は殆どピンクをイメージしているのでしょう。
しかし実際のバラの色は無限にあるそうですね。ピンクはもちろん、白、黄、オレンジ、紫、赤、それらが薄くなった色、くすんだ色などです。ましてや色は人によって感じ方が違いますから無限という表現もピッタリです。という背景があっても自分の人生は「バラ色」に染めたくなりますね(笑)。
その手始めが「宝くじ当選」を夢見る事。年末ジャンボが今日までという事で、バラ色の人生を夢見る人達がどっと買い求めた様です(私は16日の大安吉日に購入)。
誰もがくすんだ色のバラ色ではなく、やはりピンクのバラ色を目指しているわけですが、大晦日の結果発表後はバラの枝のトゲの痛さばかりが記憶に残るかもしれません。