フリーアナウンサー 松原敬生の『今日のエッセイ』

思っている事、感じている事などを自由に綴ります。

果物

2007-09-30 22:30:27 | Weblog
味覚の秋がやって来ました。
日本の秋は風の音や虫の声など音の秋ではじまりますが、何といっても秋は食欲をそそるものが数多く、食卓にむかう楽しさが増える季節です。
食事時に、食卓からどんな香りがするかを探ります。
この香りの秋の代表格は松茸で、松茸の香りがすれば、盆と正月ものです。焼き松茸を生姜醤油でと思うだけでも、よだれがでそうです。
しかし、ここ数年なかなかその香りに出会う事もありません。その代役として果物が登場です。梨、イチジク、ブドウ、リンゴ、柿などの果物がデザートとして用意されていれば、やはり嬉しい食卓となります。
ところで「結果」「成果」「結実」という物事の答えが出る事柄には果物に関する言葉が使われています。これは、昔から果物を育てる事は難しいというところから、漢字として当てられたのでしょう。確かに実がなるまでに手間暇がかかり、苦労も多いわけです。
本当に人を育てることと一緒で、丹精さが必要です。
となると果物を松茸の代役などといっては誠に失礼だったかもしれません。
でも・・・松茸の天麩羅もいいですね。