フリーアナウンサー 松原敬生の『今日のエッセイ』

思っている事、感じている事などを自由に綴ります。

化粧

2007-09-18 16:33:57 | Weblog
今日のゲスト収録で、初代・浪花のチビ玉こと竜小太郎さんにインタビューしました。
もちろん今でも芝居に歌にと、大活躍されていますが、特に得意の女形で妖艶な美しさをふりまいています。女性よりも女性らしい美しさを誇っているだけに、化粧の時間もかなりの時間を要するのではないかと質問してみました。
その返事を聞いてビックリです。
「五分位でしょうか!」と。「えっ!そんな短い時間ですか?」と念を押すと「長い時間をかけていると、かえってきれいじゃなくなってしまうんですよ」という返事でした。
この返事に心当たりがあります。
ラジオと違ってテレビの番組はリハーサルを念入りに行うのが特徴ですが、私の経験でアナウンサーとして同じ事をどうしても二度喋るのは嫌いで、ついついリハーサルと本番では違う喋りをしています。その話内容を比較してみると、リハーサルの方がおもしろい事が数多くあります。リハーサルを終えた後、本番ではこの話を付け加えようと考えれば考える程、シンプルさが失われ、おもしろさが半減してしまうことがあるのです。最初の直感喋りが、結構的を射て、いいコメントになるのですね。
種類が違う話で結論が出る話でもないのですが、そんなことが世の中、結構あるのではないでしょうか?