フリーアナウンサー 松原敬生の『今日のエッセイ』

思っている事、感じている事などを自由に綴ります。

馬とニンジン

2007-09-16 16:21:04 | Weblog
「天高く馬肥ゆる秋」と表現します。
この言葉は、昔の中国の北西部から遊牧民が精強な騎馬隊を率いて攻めてくる時期をあらわしたものだそうです。つまり秋になると、馬が草を沢山食べる様になり、その元気になった馬に乗って収穫物を奪いに来る季節、略奪の季節ということで、ある意味では注意を促した言葉でもあるんです。
こうした文献をみますと、馬の主食はやはり青草の様ですが、馬といえばニンジンを連想します。馬は好き嫌いの激しい動物で、競走馬を扱っている人に聞くと、エサはエン麦とフスマと青草を混ぜるそうです。その青草の代用としてニンジンを与える事もあるようです。
馬にも色々あり、ニンジンを食べたことのない馬は余り食べないそうですが、子馬の頃からすりおろした物を食べさせ、くせをつけておくと、ニンジンの甘い味につられて好物になります。
大学の馬術部員が語っていました。「ニンジンをやる為に馬と距離を縮めて、とるコミュニケーションが楽しい」と。
お互いの距離を縮める、大切なものだということですね。
となると、我々人間がお互いの距離を縮める一番大切なものは笑顔ですから、「馬にニンジン」「人に笑顔」ですね。
今日、9月16日は「競馬の日」です。