フリーアナウンサー 松原敬生の『今日のエッセイ』

思っている事、感じている事などを自由に綴ります。

ささやかな幸せ

2007-09-12 14:51:25 | Weblog
今朝、久し振りに旧友に出逢い、懐かしく挨拶をすると「時々、テレビ見てます」という返事が返ってきました。覚えてくれていたんだと、とてもうれしかった。
こうしたささやかな幸せが、その日の朝、早い時間にあると、なんともうれしい長い一日を持つ事ができます。
そして改めて言葉の力の持つ不思議な魔力に驚くのです。
最近は色々な物事が、勝つか負けるか、それも大きく勝たなければという風潮が強い、二極化の傾向にあります。そんな世の中でも、こうした日常のささやかな幸せやちょっとした喜びは、殺伐に過ぎる都会の生活に、大きな潤いを与えてくれることを忘れてはいけません。
ましてや、幸せの形は人それぞれで、正解の人生があるわけないのです。ささやかな幸せを相手に与える事で、自身に大きな幸せが返ってくることもあります。
言葉のやりとりで、とくに電話応対の基本的なマナーとして、敬語はもちろんですが、クッションになる言葉使いを憶えておきましょう。
会話の最初に「お手数ですが」「よろしければ」「恐れ入りますが」「今、お時間大丈夫でしょうか?」などを入れれば、柔らかい印象と相手の心をなごませる事になります。
普段のささやかな幸せのやりとりが、決してささやかではないのです。