光山鉄道管理局・アーカイブス

鉄道模型・レイアウトについて工作・増備・思うことなどをば。
こちらはメインブログのアーカイブとなります。

ノスタルジック鉄道コレクションのハ33・ハ34

2022-08-31 05:01:11 | 車両・客車・貨車
 ノスタルジック鉄道コレクション第二弾ネタから。

 今回のラインナップ唯一の無動力車、ハ33と34をば。

 DB30に限らず第一弾の機関車群、あるいは河合商会のDCとか海外メーカーの小型機に牽かせる客車として好適な車両とは思います。

 とはいえ、単体で線路に載せると「ただの気動車」にしか見えないのも確かです(笑)
 単純に同時リリースの「ジハ31・32の色違い」と思って使ってもいいかもしれません。
 いずれにしろ客車として見ると可愛げに欠ける様に見えるのがなんともです。

 元々は気動車だった車両を客車に転用したと言う設定ですが、足回りは他の気動車に比べると軸距が短く、いかにも客車らしい感じになっているのが嬉しくもあり有難いポイントです。
 それだけに不安定に見える位華奢な感じも併せ持ってしまいましたが。

 試しにDB30に牽かせてみると第1弾の客車よりも可愛らしい編成に仕上がりました(メーカーの目論みに乗せられている様でなんですが笑)

「オレンジ色の電車」の自宅運転会・その1

2022-08-30 05:56:22 | 車輌・電車

 先日紹介しました「中央線 オレンジ色の電車今昔50年」に因んだはなしから。

 現住地が沿線という事や上京のたびに乗る機会が多かった事もあってわたし的には「オレンジ色の通勤電車」の馴染みは深いものがあります。わたしに縁があったのは専ら201系以降が主でしたが、103系辺りの頃も幼少時の上京などで乗る機会はあったと思います。

 本書ではこれでもかとばかりにオレンジ色の中央線電車が登場し、当時の思い出と併せて改めて酔っぱらわせてくれました。
そこでレイアウト上で手持ちのオレンジ電車の共演を果たそうと思い立ちます。

 尤も猛暑の折なので、昼日中の運転はまず不可能。寝る前のひと時とか、逆に目覚めが早まった早朝とかの変則的な運転パターンです(汗)

 まず最初に走らせたのは最初のオレンジ電車である101系(鉄コレ)と103系(KATOの初代モデル)の二編成。

 子供の頃の馴染みが薄かったが故にごく最近まで「101系と103系の区別がつかなかった」とお恥ずかしい次第ですが、製造時期の差を差し引いてもこうして並べてみると微妙ながらふたつのモデルの違いは感じられます。

 特に前面窓は一見同じ様に見えるのですが101系の方が幾分天地が厚く、103系よりも若干解放感と朴訥さを感じます。
側面ディテールは101系と103系の違いというよりも40年以上のモデル化の差を強く感じるところ。
 ディテーリングではやはり103系の方がよく言えばシンプル、悪く言えば大雑把な造形を感じます。因みに「特快」のヘッドマークは前ユーザーが追加したものです。
 ところで先頭車のクハ103にはわたしの手持ちにもうひとつバリエーションがあります。

 いわゆる「グリ完」の初期の製品であるクハ103ATC仕様の高窓モデル。
 これは同時期のKATOの103系編成と組み合わせることを前提としたモデルなのですが、これなら前面を見れば流石に101系と同じではないことがはっきりしますね(笑)


 あいにく側面のモールドがKATOのそれよりも強めの表現なので、編成を組ませると若干違和感があるのが惜しい。集中型クーラーは当初この製品だけの仕様なのですが中古の103系は前のユーザーが後付けのパーツを追加しているので「先頭車だけが冷房」という無様さは回避しています(爆笑)

 走行性ですが、実車とは逆に鉄コレ動力の101系の方が遥かにスムーズで103系の方は今の目で見たらかなりガサツな走りになってしまいます(元々スロー性能を語れるような動力ではなかったですし)
 ですが、この二つが行き交う風景を眺めると昭和50年代前半くらいの中央線の雰囲気が感じられますね。

真夏の塩尻行き

2022-08-28 05:14:38 | 旅行・探訪・イベントなど
 先月のはなしですがコロナ禍の蟄居にそろそろしびれが切れかけていた事もあり、S660で1年ぶりに塩尻にクルマを飛ばしました。


 平日休ゆえ、往路で観光客らしき車に出会うこともなし。

 適度にゆったりしたアップダウンとワインディングを楽しめる山梨-長野付近の国道20号線の山道はところどころで中央本線と並進するところもあって、なかなか楽しめる道だと思います。
 こんな道を屋根を開け放ったタルガトップ車で走るのは爽快の一言(まあ、朝とはいえ直射日光が熱いのは致し方ありませんが)


 久しぶりにたどり着いた平日午前の塩尻駅は相変わらず気持ちのい閑散さを感じさせてくれるポイントです。
 かつては中央本線のジャンクションとして威容を誇った駅周辺も配線変更に伴う移転などを通して大分縮小され、現在の駅周辺は全体に新開地風の無味乾燥な再開発地域のノリを感じますが、それが逆に気候の爽やかさもあって一種の清潔感を感じさせてくれているのも確かです。


 と、いう訳で駅前の食堂で早めの昼食を摂った後は昼下がりの駅の雰囲気を眺めて過ごします。
 物音ひとつしない閑散とした雰囲気もこの場合は何か心地よく感じられました。

 わたしの故郷なんかで山道のところどころに「現地で観られる野生動物の種類のイラスト看板」を見かける事があるのですが、ここでは「現地で観られる鉄道車両」のガイド看板があってなんだか楽しくなります。
 ですが、昔のように貨車のバラエティを楽しめるオムニバス編成が絶滅してしまったのは寂しい限り。

 子供連れを想定してか「貨物列車の到着時刻表まであるというのはなかなか親切です。線路のすぐそばまで見に行けるこの駅ならではの設備と思いますが、小さい頃から「列車が目の前を通過する時のワクワク感」を育てようとする試みはなかなかと思います。
 実際子供連れのお母さんが子供に読んで聞かせていましたから。


 電車の方も115系や211系など国鉄時代を連想させる車両が徐々に引退し、今では701系と大して変わらないE127系をここでも見かける様です。ローカルとはいえ、弁当箱に色を塗ったような不愛想なデザインには寂しさも感じてしまいます。

 同じJRでも東海の313系とか西の223系なんかは未だ電車らしさを残してくれているのですが最近の東の通勤電車は妙に野暮ったいか、ステンレスの冷蔵庫みたいなものかのどちらかである事が多く、専らカラバリの多さで個性を出している様な印象があります。
 多くの編成が行き交う都会のターミナルならまだしも車両自体のバラエティの少ない田舎に似合う様なデザインの電車がそろそろ出てきてくれないものかとか、そんな事を思っているうちに昼下がりの時間は流れてゆきます。

 しばらくすると特急列車が何本か到着、通過していましたが、JR東とJR東海の特急が顔合わせするところなどはいかにもジャンクションらしい風景です。
 (そういえば甲府もそうか)


 帰途は高速を使って一気に現住地に帰宅・・・なのは良いとして。
 近所の空は同じ青空でも塩尻とは打って変わった猛暑の空がお出迎え。さすがにこれでは暑すぎて屋根を外して走るなんてとてもできません。

 実際、日本に限って言うならオープンカーは猛暑の季節には向かない乗り物と思います。ましてS660の場合、エアコンをつけるとパワーロスが半端ないのでせっかくの走りが楽しめない弱点があります。
 なので猛暑の時期は(遠出を別にすれば)早朝か夕方以降に走らせるのが最も似合います。

鉄道ミステリとNゲージ 番外編 「古畑任三郎」と小湊鉄道

2022-08-27 05:12:20 | 映画・テレビ
 久しぶりの「鉄道ミステリとNゲージ」ネタから
 今回は番外編です。

 主演の田村正和氏の物故以来、やたらとCSで掛かる様になっている「古畑任三郎」(1999 CX)

 まあ、それも宜なるかなで何度再放映されても見飽きる事がないだけの魅力のある作品と思います。
 一見「刑事コロンボ」のエピゴーネンの様に見えて、よく観るとたまにコロンボではやらなかった題材やシチュエーションに積極的だったりと意欲的な作りであることもその一因かもしれません。

 さて、その古畑任三郎ですが第1シーズンで「全編が走行中の新幹線の車内だけで構成された一幕もの」があったりするのですが、第3シーズンの最終話でも鉄道がメインに来る話が存在します。

組織の秘密を握るアイテムを持って逃亡を図った裏切り者を追う過激派組織の殺し屋。
やっとの思いで裏切り者を始末することには成功したが、彼が殺される直前に乗っていた列車の車内に組織の手がかりであるキーホルダーのついた鞄を放置していた。
だが、殺し屋がそれに気づいた時には既に遅く鞄は駅の遺失物扱い所に保管されてしまい、うかつに手を出すことが出来なくなっていた。
それを知った組織のリーダーは鞄の奪回の為にある策を思いつく。

問題の列車を管理する私鉄会社の集中制御室に謎の男から脅迫電話が届く。
それはなんと「現在走行中の最終電車を乗っ取った」という宣言だった。
続いて脅迫者は身代金としてその日の売上金の1000万円を要求してくる。

とある私用でその部屋に居合わせていた古畑任三郎は、列車ジャック自体の危険度が高い事や、小銭ばかりの売上金を要求して来た事などからその脅迫に不自然さを感じるのだが・・・


 というのが大まかなストーリー。

 シリーズとしての本作が刑事コロンボやエラリークイーンズミステリーなどのエピゴーネンである事は夙に知られていますが、今回は更に新幹線大爆破や劇場版の機動警察パトレイバー2を彷彿とさせるシチュエーションが加わり最終話にふさわしいゴージャスな一編となっています。

 さて、この話で舞台となるのは設定上架空の私鉄という事になっていますが、実際のロケに使われているのは小湊鉄道でした。始発駅である五井駅前の「サンプラザ市原」のビルも本社の社屋に見立てて撮影されていますが実際の社屋はそのビルを背景にした2階建ての事務所の写真がネットで検索できます(笑)

 (実は最初にこの話を観た時、ローカル風のホームの造りやクラシカルな車輛に比べてあまりにもアバンギャルドなデザインのビルとギャップの大きさに「ビルだけ別の場所でロケしたのでは?」と思ったほどなのですが、後に小湊鉄道の番組を観たら本当にそういうビルが駅前にあるのを知って驚きました汗)

 まあ、あの当時でも劇中のような仰々しいATCルームはあまりないのではないかという気もしますが、これはおそらく「新幹線大爆破」を彷彿とさせる意図があったのかもしれません(実際、明らかなパロディシーンもあります)

 実はこの列車ジャックは外部からATCにハッキングした犯人グループが演出した「幻の列車ジャック」です。
なので異常事態が進行しているのはあくまでATCの画面上だけで実際の最終列車は通常通りに走っているというのがストーリー上のミソです。
 この辺は上述したパトレイバー2の「幻の空爆」(レーダー上に架空の爆撃機を出し、自衛隊のスクランブル発進を仕組む)のシチュエーションそのまんまなのですが、スタッフがどれだけパトレイバーを意識していたかは謎です。

 さて、肝心の列車ですが小湊鉄道が舞台なだけに登場するのはキハ200。
 劇中ではこれが3両編成で深夜の鉄路を疾走します。一応車内描写もあり東北辺りの田舎の私鉄とは一味違う微妙に垢抜けた車内のイメージがわたしには妙に新鮮だったりします。

 そのキハ200、昨年の今頃プラムの16番キットを作っていました。これを作っている当時はまさかこんな主演作があるなどとは夢にも思わず(笑)
 前にも紹介したようにキハ200はNゲージでも鉄コレでリリースされています。ただし1種類しかないので劇中の3連を再現するのはそれなりに難しそうですが。

 列車ジャックの理由がかなり無理のある設定な事とか、最終列車の種別が「705E」なんて呼ばれているところ、五井で終点なのに「走ってきたのが都会から来る下り列車」という設定とか、冷静になればツッコミどころも多いのですがエンターテイメントとして見れば、これはこれで楽しめるのも確かで、シリーズ最終話という事もあってそれなりに盛り上がります。

 余談ですが、本編で途中から公安の刑事に化けて登場するテロリストのリーダー役は江口洋介、また20年前だったら犯人役が多かった佐々木功が生真面目で子煩悩な列車指令を好演し、大活躍します。
こうしたキャスティングの妙も本シリーズの魅力のひとつですね。

「中央線 オレンジ色の電車今昔50年」

2022-08-25 05:10:32 | 書籍
先日出掛けた塩尻のお土産から(笑)

JTB Can Booksの「中央線 オレンジ色の電車今昔50年」(三好好三 三宅俊彦 塚本雅啓 山口雅人共著)をば。
長野も一応中央線の沿線なのですが、流石にオレンジ色の電車が乗り入れる区間はありませんから(但し廃車回送で通過することは有るそうです)本書に出会ったのは少々意外な感はあります
(とか言って、前に来た時は長野とはまるで関係のない盛岡駅の本を買っているのですがw)

そんな印象を持った事からわかる様に本書で取り上げられている「中央線」の電車とは大月以西ではまずみられないオレンジ色が基調の通勤電車を指しています。
古くは101系から始まり、103系、201系、E233系と代替わりしながら沿線風景に定着してきたこれらの電車を俯瞰すると共に、甲武鉄道時代から続く路線の整備の歴史をも俯瞰した「ザ・中央線」みたいな一冊が本書と言えます。

もちろんその過程では101系(モハ90系)以前の40系、63・72系なども取り上げられていますが。
個人的にツボだったのは東京駅に始まり高尾(旧浅川)駅までの各駅の昔と今の写真比較を行なっている「中央線の駅今昔」のコーナー。車両紹介と同程度のボリュームが割かれているだけあって写真も多く、私の生まれる前や現住地に住み着いた前後の時期の風景写真が拝めたのが楽しかったです。
また、それに付帯して神田駅や万世橋駅の焼失をはじめとする「関東大震災の被害状況の写真」まで付いていて只者ではありません。

とどめに今は亡き中央線の各分岐区間と駅についてもページが割かれていますから店頭で「ザ・中央線」を感じた私の印象もそう間違っていなかった気が。

ここ3年ほどのコロナ禍のおかげで、沿線に住んでいながら中央線の電車に乗る機会が激減していますが、こんな一冊を読んだらまた乗りたくなって困流ではありませんか(笑)
とりあえず今はこれらのオレンジ電車のモデルをレイアウトで走らせてみようかと。

KATOのEF57-1

2022-08-24 05:08:08 | 車両・電気機関車
 先日、中古ショップでKATOのEF56を入手した話をしましたが、実はこれの購入を決断させたもうひとつの事情がありました。

 そのEF56の隣に並んでいたのが同じKATOのEF57・1号機だったのです。
 以前某社のEF56の記事でコメントを頂いていますが、それによるとEF57の1号機は元々EF56の13号機になる筈だったのをモーター出力のアップに合わせて別形式にしてしまったという経緯をもつ変わり種なのだそうです。

 ですから形態もほとんどEF56そのもの。むしろ後の量産型EF57とはまるっきりの別モノに見えるという不思議な機関車でもあります。

 現在ダイカストブロック以外の主要パーツが残っている某社のEF56後期型も一時そのEF57 1号機タイプに改造しようかと考えていたのですが、こうしてKATOの仕様が目の前に(それもEF56初期型とのペアで)あると理性が吹き飛びかかけます(大汗)
 
 おまけにマイナー度(と言うかマニアックさ)ではEF56を上回るレア度の高そうな機種だと思われるのに、お値段がEF56より遥かに安かったのも背中を押しました。 


 というわけで真夏の散財をやらかしてしまった訳です。


 ボディ造形は基本的にはEF56に準じていますが、前期型より幾分角ばった後期型のボディとの作り分けは感じられます。
 とはいえ、これを見分けてニヤニヤできるのはある意味鉄オタの特権みたいなものでしょうかw

 当然走行性も56とほぼ同じ。
 とはいえ、元々がEF56のパワーアップ版みたいなものですからEF56とはレイアウト上での棲み分けを意識して使うと面白いかもしれません。

KATOの16番スケールキロ28

2022-08-23 05:01:51 | 車両・16番

 先日、中古屋で16番スケールのキハ58、28を入線させた話をしました。
 同じ店ではキロ28も売れ残っていたのですが、しばらく経つとなんだかその事が気に掛かって来る様になりました。

 それからひと月以上経ちましたが、捌ける気配がなかったので先日遂に16番スケールのキロ28を入線させてしまいました。
 帰宅後、キハ58、28と繋いでみましたが、やはり2連よりも3連の方が編成物らしくなります。


 実車の話をするなら、実を言うと故郷でキロ28を見かけたことは殆どありませんでした。山田線を走るキハ58系急行にはグリーン車が繋がってなかったですし、東北本線上ではグリーン車というと客車か電車が殆どでしたから。

 運転台のないトレーラーですが、窓周りの個性はなかなかの感じです。

 ですが帰宅してから既に入線させていたキハ58・28の間にキロを挟み込むと急に編成物らしく見える様になったのには驚きました。
 まあ、長さが1,5倍になったのですから当然と言えば当然かもしれませんが、2連だと微妙に貧相に見えた編成が急行列車らしさを供えた堂々とした姿になったのには感動します。

紙で作る日本の蒸気機関車工作・第二弾

2022-08-21 05:25:17 | 車両・16番
 先日紹介した「紙で作る日本の蒸気機関車」の工作の2作目のはなしから。

 最初に作ったのは明治の古典機でしたが、行程自体は楽しかったですが、近代機とは異なる構造や工作に幾分まごついたのも確かでした。

 そこで第二作は少し方向性を変えて、今見掛ける模型としてもう少しトラディッショナルな機種をやってみようかと思います。
 という訳で今回選択したのは「C11」

 コレのどの辺がトラディッショナルかと言いますと、5680と違い実車の資料が豊富な事と手元にNゲージ仕様のモデルがあるので「3Dのお手本」があるのと同じという製作条件によります。

 何しろ5680の時は実車についての資料が「陸蒸気からひかりまで」のイラストだけでしたから(作り手の不器用さを反映した、あんなレベルのモデルでもいざ作るとなると資料と首っ引きでした)

 そして何より今回はタンク機ゆえ「テンダーを作らなくていい」上に「バッファも取っ手付きのライトも作らなくて済む分楽ではないか」という計算も働いていたりして(大汗)
 この事からもお分かりの様に今回の工作は前作よりもかなり志が低いものになりました。
 (要は「面倒な工程が少なそうな機種を選んだ」訳ですし)

 ・・・とか思いながら完成図を見ていたら、このC11は初期型の「重見式給水加熱器の付いた仕様」だったのに気が付きました。
 当鉄道のNゲージでそんな仕様は持っていません(大汗)一体どれくらい参考になるのやら。

 という訳でこの夏の寝る前のひと時はC11の工作でつぶしそうです。

趣味の原点をふりかえる・MODEMOの小型車両から

2022-08-20 05:21:20 | 趣味の原点をふり返る

 今回は久しぶりの「趣味の原点をふりかえる」ネタから。
 昨日高志国太郎さんのブログでMODEMOの鉄道模型のことが取り上げられていて、興味深く拝見しました。

私のNゲージ考古学「MODEMOの鉄道模型・プラモデル」

 そこで当ブログでもMODEMOの思い出で一席書いてみようと思いますw

 「長谷川製作所」というメーカーの模型はわたし的には昔から飛行機や艦船のモデルのイメージが強いメーカーだったのですが、これが意外な形でわたしの鉄道模型ライフの再開に大きく影響したメーカーとして記憶に残る事になるとは、今思い返しても不思議な感じがします。

 15年前、それまで20年近く中断していた鉄道模型の趣味を再開するきっかけのひとつがこのメーカーのモデルでしたから。
 ある時、ドライブの折に半ば気まぐれで立ち寄った鉄道模型の専門店。
 最初のうちは店内の品ぞろえを眺めていてKATOやTOMIXなどの老舗メーカーのラインナップに20年間のNゲージの進化に感慨を禁じ得ませんでした。

 ですが、それらの車輛の多くは20M級車両の長編成が似合いそうなものばかり。その頃からお座敷運転よりも「小さくてもシーナリィのあるレイアウトを」と思っていたわたしには手に余りそうな感じがしていました(そこのショップの雄大極まりないレイアウトを見せつけられれば猶更ですw)

 最初「これはまだ手が出ないなあ」とか思いながらショーケースを眺めていたのですが、そうしたら目に入ったのが「路面電車や小型車両が並べられた」一角でした。
 そこには東京都電をはじめ、各地のカラフルな路面電車が置かれていたのですが、中でもわたしの目を惹いたのが東急300や江ノ電1000などの軽快車。それも中断前の頃にはお目に掛かれなかった「2車体の連接車」でした。

 他の編成物と異なり、2連でも様になる構成と見るからに急カーブに強そうな構造は「これなら私でも行けるかも」と思わせるものがありました。そのうちの1両を店頭で試走させてもらったのですが、昔からは想像もできないくらいにスローがよく効くスムーズな走りをして見せたのに二度驚かされました。
 趣味の中断前のNゲージはラピッドスタートは当たり前、低速ではまるで使い物にならずわたしのイメージするデンシャの走りとは程遠い質感でしたから。
 それがあの頃とは比べ物にならないスムーズな走りをこんな小さな路面電車で実現して見せているのですから、驚いたのも無理はありませんw

 メーカーを見るとKATOでもTOMIXでもない「MODEMO」という聞いた事もない名前が躍っています。
 初めて聞く名前のメーカーでしたが新参者のメーカーの製品でこれだけの走りができるならもう一度Nゲージのレイアウトに挑戦してみてもいい様な気持ちになって来たのです。

 さっそく江ノ電をひと編成買い、当時最小の径だったユニトラック216Rのエンドレスと共に持ち帰りました。
 小径カーブでも江ノ電の走りはスムーズそのもの。
 これが趣味の再開でレイアウト製作に挑む大きなきっかけとなったのは間違いありません。

 ですから最初のレイアウトは「MODEMOの小型車両を中心に走らせる」事を目的にした物になりましたし、そこを起点として「路面電車と並走する幹線」という発想で徐々に拡張していく流れに広がって現在に至る訳です。
 おそらくMODEMOとの出会いがなければこの趣味の再開自体が幻になっていたかもしれません。

 その「MODEMO」がプラモデルの長谷川の別名だと知ったのは少し後になってから。あまりのイメージの違いにこれまたびっくりしたものですが、飛行機や艦船のモデルで実績のあるメーカーゆえか鉄道模型でも決して手を抜いていない作りなのには舌を巻きました。
 なので趣味の再開以来最初の2年くらいまでは「新車の大半がMODEMOの電車ばかり」だった時期があります。


 後に20M級編成がメインになった後でも「C51が似合うダブルルーフの客車たち」とか「小田急のあさぎり号」などでちょくちょくお世話になるメーカーとなります。HOのジャンルですら他社がなかなかモデル化しない「箱根登山鉄道」で斬り込んできたりしてその独特な着眼点には驚かされます。

 流石に今では新車を買う事は少なくなりましたが「MODEMOの新車」と聞くと「今度は何で驚かせてくれるのか」と淡い期待を抱かせてくれるメーカーでもあります。
 書き忘れましたが、わたしとMODEMOの出会いを作るきっかけとなった模型屋さんはそれ以来、現在までわたしのホビーライフにはなくてはならない付き合いを続けております。

Nゲージサイズのミニカーに思うこと

2022-08-18 05:16:24 | 思いつくままに・考察
 今回は半分愚痴みたいなものです(最近、こういう書き出し多いな汗)がご勘弁を。

 以前は結構なペースでリリースされていたカーコレクションですが、ここ1,2年くらいは新作もなくお値段もトミカ4台よりもなお高いというレベルでおいそれと買える代物ではなくなりつつあります。
 (それどころかジオコレのトップページのメニューからも外されていますし)

 レイアウト派やジオラマ派にとってはこれだけでも由々しき状況です。そういえば行きつけのショップでは以前は旧製品のカーコレをばら売りしていて結構な在庫があったはずなのに「ある日突然来たお客さんが一気に買い占めてしまい」今ではほとんど残っていないという体たらく。

 まあ、カーコレ自体Nの鉄道モデルに負けないくらいのレタリングと造形なのでコストアップは避けられないと思うのですが、新製品がないという現状は困りものです。
 先日紹介したカラーブックスの「大阪市営地下鉄」なんかを見ても「鉄道車両と線路際のクルマの絡み」の場面はどんどん増えていますし、購入のサイクルが鉄道より短い分、クルマも鉄道と同じくらいに「時代を語る雄弁さ」というものを持っていると思います。

 その意味ではカーコレのみならずKATOや津川洋行などをひっくるめても「必要なのにリリースされない、時代を象徴するクルマ」で欲しいものはまだまだあると思うのです(20世紀までのクルマの世界では一旦流行ると「あっという間に右ならえ的に同じ車種に飛びつくことが多かったので、道端のクルマで時代を語りうる」のです)

 個人的な趣味性を一旦リセットして、Nゲージのアクセサリとしてリリースして欲しい車種をいくつかリストアップするなら

 1970年代、80年代の空気の再現に欠かせないと思う「4代目までのホンダシビック」

 80年代に驚くほどの勢いで路上を埋め尽くした「スズキアルト(初代)」

 60年代末の風景を引き締め、現在でもマニアが乗っている事が多い「日産ブルーバードの510」

 登場が60年代ながら1990年代まで生産され、営業車からカスタムカーまで使われる応用力の高さを持ち風景への親和度が最も高い「日産サニートラック」

 1980年代後半に登場し1990年代には日本中の道を埋め尽くした「初代・2代目の三菱パジェロ」

 と、レイアウトでの使用を前提とするならば、今のラインナップとは別に最低これくらいは出て欲しいですし、ミニカーのマニアと風景創成の為のジオラマ派、レイアウト派が必要とする車種は違うという事は作り手ももっと認識していいと思います。

 (人形と同様にまとまった数が欲しい割に自作が難しいアクセサリでもあるのですから)

7月の入線車から・KATOのEF56

2022-08-17 05:08:50 | 車両・電気機関車
 先日、某社のEF56がダイカスト膨張で使い物にならなくなってしまった話をしました。


 どうにかボディやモータなどはサルベージできたものの、動力をコンバートするか、トレーラーとして使うかその方向性もまだ決まっていないのが現状です。

 それは置いておいて、
 その件以来、中古ショップで主にコンバートに使えるEF57あたりの出物がないか探していたのですが。
 そんな折に出先の静岡で「KATOのEF56」を見つけたのも何ですね。

 KATOのEF56の存在は知っていたのですが、10年近く前のリリースで新車はまず入手困難と思っていましたし、まして中古の出物があるなどと考えていなかったので一種盲点でした。

 とはいえお値段はそれほど安いとはいえないもの(新品より百円単位で安いだけ)でしたが。
 尤もそれでも奥の出物よりは安価なのは間違いありません。

 某社の後期型に対してKATOのは前期型ですが、全体の造形は某社のそれよりも繊細な印象で如何にもKATOらしいものと思います。
走行性もほぼ文句なし。
 とりあえず某社の56の代打としては使えそうです(EF56の重連なんてものが存在するならば某社のモデルのトレーラー化も射程に入ってきますしw)

 ですがこの話はこれで終わらない。
 今回はもうひとつ予想外の出物も見つけているのですが、それについては次の機会に(汗)

カメラの進化とテツドウモケイのはなし・その2

2022-08-16 05:05:01 | 思いつくままに・考察
 カメラの進化が鉄道模型の趣味に与えている影響について。

 前回はわたし自身の体験に照らし合わせて主にそのメリットについて書き殴りました(笑)
 今回はその続きです。

 前回書いた様にカメラのデジタル化とそれに伴うノウハウ要らずのイージーさは鉄道模型の趣味にまで大きな影響を与えたと思います。
 かつてのわたしの様にカメラの扱いに恐れを抱くことなくモデルや実車の写真を手元に置けるというのは、そのままカメラのみならず鉄道模型についてもすそ野の拡大に寄与していると思います。

 残り枚数を気にせず撮りまくれるというメリットはそのままロケハンやモデル化に必要な実車の資料写真が大量に撮れる、保存できるという意味でもモデルの質の底上げにつながっていると思いますし、それは専門誌で見かける自作、改造モデルがここ20年くらいの間に急速に実車準拠の細密さを向上させている事からもうかがい知れます。

 また、前回のコメントで頂いた様に模型そのものの撮影についても、レンタルレイアウトでの撮影会を手軽に楽しむ層の登場や、模型撮影にも適した撮影機材が続々登場した事で写真の質的な底上げが計られているのも大きな変化と思います。

 また、インターネットの普及とそれに伴う作例写真のアップロードの容易さは「工作が上手くてもカメラ音痴で写真を送れなかった様な人でも作例を残す、送信できる」という新たな方向性も示しました。
 それゆえに従来専門誌でしか見られなかった他人の作例がネットで容易に見られるメリットも得られていると思います.


 何しろついこの間まで専門誌以外でモデラーの作例を見るなんて事は田舎のユーザーにはまずできませんでしたから。

 だが、そのイージーさに問題は無いか?

 例えば実車の写真の場合はビギナー層の急激な広がりとマニア層の先鋭化という形でいわゆる「撮り鉄のマナー問題」という形で表れ始め、かつてのSLブームの時以上に深刻化している面は見逃せません。

 AV(オーディオビジュアル)やスマホ、或いはスポーツカーやバイクなどでもそうだったと思いますが、趣味の世界で底辺層が急速に拡大すると往々にしてこうした社会的な軋轢が生じやすくなるのはよくある事です。
 中でも写真撮影のイージーさはそのどれよりも普及と拡大が急だったためにデメリットも余計目立ちやすいというのはあるかもしれません。

 それを別にしても「容易に撮れる、大量に保存できる、容易に加工できる」というイージーさは同時に「1枚1枚の写真に対する思い入れを急速に低下させる」一面も併せ持っていると思います。
 かつての銀塩カメラの頃は「フィルムの量が限定されるがゆえに失敗が許されない」だけにそれこそ一期一会、一発入魂的な気構えで撮られる事が多かったように思います(たとえそれが「写ルンです」での記念写真レベルだったとしても)
 それだけにそうした苦労(と言うか気構え)で撮られた写真には撮り手の思い入れが反映されたものも多かった様な気もするのです。
 まあ、今ではそんな考え自体がそろそろ古くなってきているのかもしれませんが。

 誰もが簡単に写真を撮れるというメリットは大きなものがあるのは否定できませんが、一方で単純にその利便性を喜ぶだけでなく自分が思い入れを持てるような写真を残す事も心のどこかに持っていたい。
 最近はそんな事も考えてみたりしています。

 (今回の写真はわたしが初めてデジカメを買った直後から2年くらいのあいだに撮影したものの中から「下手だけど思い入れのある写真」をセレクトしたものです。まあ、今でも技術的にはたいして変わっていないのですが汗)

夏の静岡行き・・・

2022-08-14 05:05:20 | 旅行・探訪・イベントなど
以下の記事は7月27日にメインブログで上げたものの再録です。
今の目で観るとコロナ禍はこのころよりもあさらにひどくなっていますが(汗)

ここふた月ばかりの休日蟄居でわたしばかりか家族も少なからず腐っています。

前にも書いた様に流石に3回目のコロナ禍の夏ともなると、そろそろどこにも連れて行けなかったのを責められるタイミングでもあります。
まあ、そもそもわたし自身もこういう状況に腐り気味なのですが。

この時期の遠出は、コロナ禍での感染者の急増が少なからず気がかりなのですが、できうる限りの用心をするという条件で久しぶりに遠出をする事にしました。
(自分で書いていて少なからず後ろめたさは感じるのですが)

往復にクルマを使い、食堂も開店直後の人のいないタイミングを狙う、同様に人の集まる時間帯の商業施設には近づかない。勿論週末を避けて平日休の日帰りです。
丁度子供も夏休みですし、消毒用アルコールとマスクを持たせS660を飛ばします。

行く先はグランシップ以来ご無沙汰している静岡。
早朝出発で空いた道路を、道の駅の開店直後のタイミングを狙ってクルマを走らせます。

朝9時過ぎに早めの昼食。さすがに開店直後はガラガラで3密のリスクも少ない感じでした。
茶そばに富士宮焼きそばと完全にご当地系。空いた屋外でこれを食するとどうにかピクニック気分にはなれます。

静岡駅前はグランシップの時に比べて人通りは意外とまばらでした。
案外コロナ禍と暑さで外出を自粛している人も多いのかもしれません。

確か、この前来た時には少年家康の像だけしかなかったと思ったのですが、いつの間にかその後ろに今川義元の像が追加されていました。
なんだか不思議な構図です。

更にその背後には「老年徳川家康」の銅像が控えていて更にシュールなレイアウトになっているのが面白い。

今回も開店直後のガラガラ状態の中古ショップだけは1,2軒覗いてきましたが、個人的に予想外の散財を強いられることになりました。そこでの戦利品は後の機会にでも(S660に載せられる程度のサイズですが)
それにしても静岡の滞在時間は実質1時間。行程の半分以上が「ただドライブするだけ」だったのですが、オープンエアモータリングの解放感は大したものです。

おかげで私も子供も命の洗濯をしたような気分になれたのは幸いでした。

カラーブックスの「日本の私鉄 大阪市営地下鉄」

2022-08-13 05:02:49 | 書籍
 久しぶりの鉄道ネタのカラーブックスから
 某古本屋で入手に成功した「日本の私鉄 大阪市営地下鉄」(赤松義夫 諸河 久共著)をば。

 大阪に行った事すらないわたしがこの本に手を出すのも何なのですが、個人的にはこの本が上梓された頃の主力である10系電車のモダンな前面造形に強い印象を持っています。

 また、初めて購入した「地下鉄の電車の模型」が鉄コレの「30系」で無理やり4連・Nゲージ化させて走らせた思い出が今でも鮮烈だったという事もあります(そういえば30系しばらく出していないな)

 本書の出版時期は昭和57年。
 時期的にはその10系や30系(あるいは同系列の外観を持つ50系や60系など)の全盛期に当たるので「わたしの好きな形式を存分に楽しめる」という点でまず得点が高いです。

 歴史のある街と急速に発展したベッドタウンを接続しているという性質からか「電車と並行する道路との絡みのある写真が多い」のも特徴で「電車と同時に当時の『普通のクルマの群れ』を同時に楽しめる」のが嬉しいのと同時に今後のレイアウト作りに触発される何かも感じさせてくれます。

 また、比較的最近の時期に路線拡張が急速に進んだというこの地下鉄らしく当時最新鋭だった機材やノウハウを投入しての拡張工事の展開にもページが割かれているのがこれまた新鮮だったりします。

 実は最初店頭でこれを取った時「馴染みのない地下鉄だし、どうしようか」と迷ったのですが、読み通してみると(わたし的に、ですが)かなり楽しめる一冊でした。

KATOの茶色いEF61

2022-08-11 05:00:41 | 車両・電気機関車
 先日の入手品から。
 かねて予約していたKATOのEF61が入荷したので引き取ってきたところです。

 元々当初の予定ではEF61は茶色仕様のみ入線させる予定だったので、こちらがわたし的には本命だったのです。

 元々EF61は茶色塗装が当初の姿だったのですが、EF60やEF62なんかがそうであるように箱型電機の茶色というのは意外にシックな感じがあって個人的に好きな仕様だったりします。
 昨年中古でやはり茶色のEF62を入線させたとき、EF61も茶色が欲しいなとか思ったのも予約のきっかけだったと思います。

 まあ史実として「20系ブルトレのあさかぜを牽いていたのが茶色だった」というのもあるにはあるのですが(笑)

 中身については前回紹介の青色仕様と変わるところは殆どありません。ただ、同じ形式の同じデザインのボディでしかも単色でも色が違うとかなり雰囲気が変わる事が感じられるというところでしょうか。

 個人的にはこの仕様なら20系よりも旧客、それもスハ32やオハ35辺りの編成を牽かせてみたいと思います。
 (ブルトレならそれこそマイクロから「ブルトレ仕様の趣味のカラー」を纏ったEF61がありますしw)