光山鉄道管理局・アーカイブス

鉄道模型・レイアウトについて工作・増備・思うことなどをば。
こちらはメインブログのアーカイブとなります。

ワールド工芸流改C55の動力に手こずる

2021-01-31 05:59:09 | 車両・蒸気機関車
 昨年11月以来のネタになります。
 前回から大分間が開いてしまいましたがご勘弁を。

 11月に入手していたワールド工芸のC55流改タイプを入線させていますが、テンダードライブ部の動力でギアが滑る様なストレスのたまる走りっぷりは相変わらず続いています。

 この件に関しては前にそのことを当ブログで取り上げた際に、複数の方からアドバイスを頂いたのですが、ここひと月ばかりそれに従っていろいろと試してみました。
 特に有効に思われたのが何人かからアドバイス頂いた「モータとシャシの間にボール紙などのスペーサーを挟んでモーターの搭載位置を押し下げる」というもので、これまで試していなかった方法だけに期待していました。

 さっそく試してみたのですが紙の厚みや大きさを変えながら幾通りか試してみても走りっぷりは変わりません。
 あまり紙片が大きいとモータを前後から支えているパーツにゆがみが生じてモーターマウント自体が狂いますし、小さくて厚みのある紙片を挟み込むと確かにモータが押し下げられている様子ですが、走りっぷりがかわらないのです。
 動力の作動状態を見る限りではモータとウォームギアの間はしっかりかみ合っているようですが、その下の車輪のギアとをつなぐ部分で空転気味になっている様にも見えます。

 してみるとどうやら問題はモータとギアというよりもその更に下、ウォームギアと車輪の間のギアの遊びが大きい事で半分空転しているような状態になっているのではないかと思い当たりました。
 
 このユニットでは各パーツがギアと真鍮板パーツの組み合わせで動力ユニットを構成していますがダイカスト製のユニットに比べて各パーツ間の遊びが大きく、その遊びの間隔の調整によって走り具合が変わる構造のようです。そうなると不器用な私の技量で足回りを全分解して調整する(もしくはあきらめる汗)というあまりぞっとしない事になります。

 少々覚悟を決めてかからないといけない様な気がしてきました。

前回アドバイスを下さった皆様には不本意な結果と現状になってしまいましたが、それでもアドバイス頂いた事やお心遣いには感謝しています。もし他に何か有効な方法がある様ならばまたよろしくお願いします。

積みプラの「フォルマーのアパート」を作ってみる。

2021-01-30 05:57:37 | ストラクチャー

 昨年春からこのかた、みにちゅあーとを中心にペーパーキットの積みキット消化が続いてきましたが、そろそろプラの積みキットの消化にかかれそうな時期に入っています。

 これはどういう事かと言うと、秋が来るまではなんだかんだ言って外が暑いので接着剤やシンナーを使うプラキットの製作が思うに任せなかったのです。
 (室内でやっていても換気をしようと思うと外から熱風が入り込みますし)
 特に塗装なんかはそうで夏場は暑くてもいつ夕立が来るかわからないので思い切ったことができません。しかもこちらは無類の汗っかきときています。

 そんな訳でこれからしばらくはプラキット作りには良い季節にはなりそうです。

 さて積みキットの消化の第一弾は15年くらい前に買っていたフォルマーのアパート。
 このキットは70年代から鉄道模型のストラクチャーの定番だった製品でこれが置かれた日本のNゲージレイアウトというのには結構お目にかかります(あるいはカタログに載るデモ用レイアウトでも)

 4階建てで大きすぎず小さすぎないサイズ。しかもそこそこ近代的なデザインなので日本風の風景に落とし込みやすいと思われていたモデルでした。
 ですが、実際にそれらが配置された作例を見るとどれもこれもパッとしません。

 その理由として大抵の作例で「無塗装のキットの素組みを無造作に配置していた」からではないかと思えます。
 ファーラーにしろフォルマー、キブリにしろあちらのストラクチャーキットはガンプラさながらに「色成形のパーツの組み合わせでカラフルな建物を作る」ことができます。ですがそれらは原則欧州の街並みを想定しているので、これをそのまま和風のレイアウトに入れると彩度が強すぎて色彩公害さながらに周囲の風景から浮いてしまうのです。

 特に真っ白、または真っ赤な窓枠、目がチカチカするくらいに白すぎる白の壁面色は違和感を感じてしまうところです。
 なので今回のキットメイクは建物自体は素組みですが塗装や軽加工によって和風レイアウトに落とし込める状態に持ってゆくことを狙いました。

 実際の工程については次の機会に。

NewDays鉄コレの107系

2021-01-28 05:49:37 | 車輌・電車
NewDaysの鉄コレ埋蔵金車両ネタから107系日光線クハ106-7をば。

 107系の鉄コレはNewDaysの第二弾として高崎線色のクハ106-115がリリースされていますが、今回の日光線仕様は単なる色換えではなく窓周りなどの異なる仕様になっています。
 通常品では日光線の新塗装が出ており今回のクハ106はむしろそちらの方の色変え仕様と見るのが正しいようです。

 その107系ですが8年くらい前にマイクロの日光・吾妻線仕様のモデルを入線させています。
 今回のも含めて都合3種の107系が揃った訳ですが、鉄コレの仕様は登場が新しい分塗装やレタリングの細密感が良く、マイクロのはライトの点灯という機構面でアドバンスになっています。

 JR東のローカル普通電車というと私はまず701系や127系みたいなものを連想するのですが日光・両毛線や吾妻線等を走るのは何となく私鉄っぽいフロントフェイスのこの電車が使われているそうです。

 実は学生時代に実習で吾妻線の沿線に一時いた事があり、週末ごとに中ノ条から高崎まで電車で繰り出していました。
 当時は(今でもそうですか)から渋川から先は結構な山岳線で車窓風景がなかなか楽しめた記憶があります。
 その当時は115系がメインでしたが、それが今ではこんなハイカラ(笑)な電車になっている訳です。

バックマンの「木造の小住宅」

2021-01-27 05:47:42 | ストラクチャー
 かつてトミーのナインスケールでも買えたバックマンのストラクチャーネタから
 今回紹介するのは「木造の小住宅」です

 バックマンの住宅の中では最も小さいサイズでGMあたりの家に混ぜ込んでも大きさ的には違和感は少ないと思います。
 ですがテラスが家の前面を覆う構造は流石にアメリカンな印象を強めていますが、最近ではあえてこういう感じの家を建てる向きもありそうですから意外と今の日本風のレイアウトにこっそり紛れ込ませても意外といけるかも知れません。

 テラスの他に煙突と鎧戸付きの昇降窓がいかにもアメリカの住宅という雰囲気を醸し出します。こじんまりとした控えめな家という趣ですがそれだけになんとなく「こういう家に住んでみたい」と思わせるものがあります。

 今回のストラクチャーですが元の持ち主さんからの好意で昨年暮れに頂いたものです。
 クリスマスのひとり運転会の折に線路際に配置してみたのですが、これだけでも結構いい雰囲気が出るものですね。

2021年の初運転のはなし

2021-01-26 05:39:59 | 旅行・探訪・イベントなど
 2020年の年越し運転ネタの最終回とでも言いましょうか、元日朝の初運転のはなしで締めにしたいと思います。

 初日の出を拝みに人っ子一人いない近所の広場へ出かけ、初日の光を浴びながら今年の無病息災を祈り帰宅。

 寒気冷めやらぬ部屋の中でさっそく今年の走り初めです。
 とはいえ年越しに参加した列車の大半はまだレールの上。

 まずはOE88の先頭に立つ機関車をEF200からEF53お召し機に交代です。
 数年前にワールド工芸の中古を格安で入手していたのですが、これまでなかなか晴れ舞台に恵まれず、旧式のワールド機だけにヘッドライトも点灯しないため夜中の年越し運転への参加を見送っていたロコです。
 前夜運転のEF14とは外観上の差異は素人に判らない位少ないのですがお召し機だけに白塗りの手すり、金の帯(初期製品はただ金色のテープを貼っただけなのですがこれが意外に効果的です)がOE88に映えます。

 同じくスケジュールの都合で前夜運転できなかったアーノルドの通称「オリンピック電車」も投入しました。
 こちらは3両固定編成で室内灯と通電連結を装備し、架線集電にも対応している50年近く前のモデルとは思えないハイテク電車(笑)
 デザインもとにかくスマートで初運転にはもってこいのキャラクターと言えます。
 ただし走り自体も50年前の水準でやたらと騒がしいですが。

 3が日最終日の3日には前に紹介した「今年最初の入線車(というか動力化した)」の103系川越線仕様を走らせて年末年始の運転イベントも一応の幕切れです。

 今回の年越し運転は帰省が出来ない事情もあったのですが、それゆえにここ数年では非常に大規模な(わたし的)イベントになりました。
 参加列車も久しぶりの二ケタ台でイベントなしの年末年始の中それなりに気分を盛り上げてくれたと思います。

 鉄道模型の趣味、特に運転にはこういう「ひとりイベント」的な要素が入り込みやすいのですが、同じイベントでもゲームの様な二次元バーチャル系とパーティーなどのリアルライブ系との中間的なイメージがある様に感じます。
 ゲームよりも五感を使いますがライブほどに外界との接点がないという、一種特殊な世界ではありますがそれだけにのめり込むと本当に楽しい事が今回は特に実感できた感じがしますね。

鉄道ミステリとNゲージ・33 「探偵小説」と学研の「待合室付きホーム」(笑)

2021-01-24 05:00:01 | 小説
 久しぶりの「鉄道ミステリとNゲージ」ネタ。

 今回は我が国の探偵小説の大御所の1人にしてかの金田一耕助の生みの親、横溝正史の「探偵小説」(鮎川哲也編 光文社刊「鉄道ミステリー傑作選 下りはつかり」所収)をば。

 このはなしはあるベテラン女歌手の回想の形式を取っています。
 戦前のスキーブームの折、とある雪国の街で起こった未解決の殺人事件をめぐり、たまたまその事件を題材に小説を書こうとしていた作家と連れの洋画家、主人公の歌手の3人が別の角度から事件を分析、真犯人とトリックを導き出すという趣向です。
 まあ、豪雪と冷え込みに襲われがちな昨今の折に読むには(気分的に)悪くはない短編ではあります。

 ただし、いわゆる探偵ものと異なり「あくまで3人のディスカッションによる推理ごっこ」を会話体で進めてゆく形式なので真面目に映像化したら上映時間の大半が「3人組の世間話」になってしまうことは必至です(笑)

 で、これのどこがNゲージの模型につながるかと言いますと3人がくっちゃべる舞台が「列車待ち合わせ中のホームの待合室」だからです(ずいぶん無理やり!)

「待合室たって、改札口の前にあるのではなくて、ほら、プラットフォームによくあるでしょう。長方形の箱みたいなのが・・・あれなんですが、幸いそこにはストーブもあるし、いまとちがって、石炭なども山の様に積んであります。ただ、どういうわけか、駅のほうへ向いた窓ガラスが全部こわれて、ベニヤ板が押しつけてあるので、待合室のなかが妙に薄暗くていやでしたが、そんなことを言っている場合ではございません」(前掲書111pより引用)

 これを初読した当時(昭和50年)はNゲージの日本形ストラクチャーはまだ黎明期。まともなホームすら出ていない時期だったのですっかり忘れておりました。
 ですが、その後ストラクチャーは急速に充実しローカルホーム一つとってもよりどりみどり状態w

 上記の「長方形の箱みたいなの(密閉型の待合室)」ですら複数のメーカーから選べます。
 GM、TOMIX、ジオコレ、旧製品ならエーダイNからも出ていたと思います。
ですが今回取り上げるのは「たまたまわたしの手持ちだった」といういい加減極まりない理由で今はなき学研の「待合室付きホーム」です。
P2112718.jpg
 これはNのローカルホームとしてはごく初期に出たものですが待合室とホーム屋根がコンパクトに一体化した、なかなかレイアウト向きのものと思います。
 ですが当時の学研のラインナップは「0系新幹線と485、583系特急電車だけ」だったのでそのどれにも似合いません。なぜ突然変異的にこんなものが出たのかNゲージ七不思議の一つに数え上げられます(って他の6つが思いつかないですがw)

 さて小説の方ですが劇中劇の体裁をとって殺人事件が解き明かされますがこれがまた鉄道ミステリの定番トリックのひとつが使われています。

「ふふふ。そら始まったぞ。雪、雪、雪とね。それがトリックになるんだろう」
(前掲書115Pより引用)
 「まいったなあ。だから通にはかなわない。すぐに看破されちまう。実は僕がこのトリックを思いついたのは、ほかにわけがあるんだが、たしかにそういう小説はあります。僕の記憶しているのでも二つある(以下略)」
(前掲書133Pより引用)

 作者も登場人物もそれは承知しているのですが、類似作の同一トリックに比べて犯人の工作は実に巧みですし、話の持って行き方も非常に良くできています。むしろそのストーリーテリングを楽しみながら意外な結末と作者の表現力を堪能するのが今となっては本作の一番良い楽しみ方ではないかという気がします。
 実際、本編はいつ読み返してもその語り口に引き込まれますし飽きるということがない鉄道ミステリ初期の傑作の一つとわたしは思っています。

カラーブックスの「ディーゼルカー」JR編

2021-01-23 05:02:37 | 書籍
  先に紹介したカラーブックスの「ディーゼルカー」ですが、私鉄編が①になっている以上②も存在する訳で。
 幸い今回の古本屋さんには両方揃っていましたので大いに助かりました。

 という訳で「ディーゼルカー」の②はJR編となっています。
 (飯島巌 諸河久共著)
 本書の初版は昭和63年1月31日(最も、①の方も初版は「昭和62年12月31日」なので実質昭和63年みたいなものですがw)
 JRの初期の頃でまだ国鉄時代の車両ラインナップが主流だった頃です。

 ですので、JREの主力のキハ100系とかJRWのキハ120とかは当然載っていません(笑)

 ですがその一方でキハ58系をはじめとする馴染みの気動車がまだまだ現役だった時期だけに旧国鉄系の車両が充実しているのが有難いです。

 こちらも各形式ごとに解説を付けた構成ですが、電車ほどには形式のバリエーションが多くなかったせいか、各形式に関する解説は私鉄に負けないレベルです。
 カラーページが当時現役のJRの形式ばかりですが、それ以前に引退している形式については白黒ページの「日本のディーゼルカーのあゆみ」の項である程度フォローされているのも親切です。

 カラーブックスの鉄道ネタとしては図鑑・名鑑的な性格が強く①と②を合わせれば昭和末期の気動車はほとんどフォローできるといってもいいと思います。

 個人的にはその要領の良さから名著のうちに入るのではないかと
 (但し2冊セットで揃えて、の話ですが)

とある「路面電車跡の記念碑」を見に行く

2021-01-21 05:53:09 | 旅行・探訪・イベントなど

 昨年は鉄道関連の探訪をする機会がなかなか作れず(何しろ基本自分の縄張りから外には出られない状況でしたから)勢い当ブログも実車関連のネタが書けないでいました。
 今回はたまたま近場にその種の記念碑ができたという事で出かけられたものです。

 かねて行きつけの鉄道カフェの御店主から「最近とある鉄道記念碑が落成した」と言うお話を伺っていたので、時間も適当だったのをさいわい、甲府まで車を走らせました。

 甲府には昭和37年までボロ電と呼称される路面電車が走っていた時期があったのですがそれに関連した施設らしいです。

 市街地を走る事しばし。
 かつて電車の車庫があったとされる場所にそれを見つけました。

 かつての路面電車の遺構を記念し、駅名標と線路(一部併用軌道の石畳も再現)を配置した記念碑。
 肝心の車両なり車輪なりでもあればなお良かったのですが「かつてここに線路が通っていた」事を思い出させるよすがにはなりそうです。

 訪問時にはたまたま職員と思われる二人づれが植生のチェックにみえられていましたが、電車が現役の頃にはまだ生まれていなさそうな年頃でした。

 それはそれとして、
 この遺構のあった元車庫のあったところには今は家電量販店のビルが周囲を圧していて、当時の雰囲気はまるで感じられません。
 しかも今では線路に並行していた本道よりも軌道線だった道の方が拡幅されて実質的なメインストリートと化しており交通量も半端ありません。

 ここを車で通っても「ここがかつて電車道だった」のをイメージできるドライバーはほとんどいないのではないでしょうか。
 そう言う意味では時代の変化と儚さを感じさせる探訪でした。

 因みにここを走っていた電車の1両は後に上田電鉄経由で江ノ電に渡り比較的近年まで使われてから、里帰りして今回の記念碑から十数キロ離れた公園に保存されています。
 とはいえ江ノ電の仕様に改造された後ですので当時の車両とは聊か印象が異なりますが。

年越し運転のあとさき その3

2021-01-20 05:52:10 | 旅行・探訪・イベントなど

 2020-2021の年越し運転ネタから

 大晦日の夜、時計も11時を回りいよいよ年越し運転のスターが揃い始めます。

 ひとつはTOMIXの「四季島」

 もうひとつは数年前に中古を入手して以来年越し運転への参加をもくろんでいたマイクロエースの京成3200系90番台「リバイバル開運号」
 (ヘッドマークも点灯式なうえに前ユーザーが室内灯を装備してくれていたので、大晦日の終夜運転にはもってこいw)

 そして先日、室内灯装備作業を終えたばかりのKATO「オリエントエクスプレス88」がお披露目となりました。
 これらの列車が室内灯を煌びかせながら夜景の街を走る様はまさにお祭り騒ぎ。

 昨年は外に出ての運転会というものを一度もしていませんから、年越し運転が2020年唯一のNゲージイベントとなりました。

 さて、そのOE88ですが前述のとおり本番ではEF200が牽引するのですが、その前のプレ運転ではこれまた先日改造作業(というかボディの交換)を果たした「ワールド工芸のボディをマイクロエースの足回りに移植した」EF14を投入しました。
 C52やEF200もそうなのですが、EF14も元々はEF52の流れをくむ幹線級の機関車として生まれたもののギアの変更やら何やらで本来の性能を発揮できないまま晩年は入替機として生涯を終えたいわば悲劇の機関車でした。

 模型の上で・・・ですがこうした不運な機関車をOE88の先頭に立たせたいという思いはかねてから目論んでいた事です。
 EF14は形態の上でも堂々としておりOE88には結構似合う機関車と思います。

 プレ運転で走るEF14のOE88。わたし的には運転会の「ジャンクの花道」に匹敵する悲運のロコの花道として印象に残るものとなりました。

 そして世間では紅白も終わるタイミングでEF200にバトンタッチ。
 四季島、開運号と並びOE88が行き交う年越し運転の本番となります。

みにちゅあーとの「農家」

2021-01-19 05:46:26 | ストラクチャー

 今年最初のみにちゅあーとの積みキット消化ネタから
 今回紹介するのは「農家C」

購入理由は当時のTOMIXの藁葺農家やジオコレの農家に比べてサイズが小さい上に割合ナチュラルな瓦屋根の造りだったからでして慎ましやかですがどんな風景にも対応できるフレキシビリティが魅力でした。
 案外郊外の新興住宅地に隣接して建っていても違和感は少ないのではないでしょうか。

 屋根が二重の瓦屋根になっているのが特徴でメリハリのある外見ですが間取りはTOMIXのわらぶき農家とほぼ同じ様です。

 組み立ての方は他の店舗類に比べると屋根部分が複雑なのを除けば難しいところはありません。私の腕に起因する出来の雑さを別にすれば大体2、3時間もあれば完成に持っていけると思います。

 今でも地方に行けばこういう農家はまだ残っていると思います。キット自体が高価なので複数を切り継ぐ様な用途は躊躇させられるものがありますが素組みと異なるバラエティを持たせる事は可能と思います。
 (素組みでも結構存在感のある家ですが)

鉄コレの103系川越線仕様

2021-01-17 05:58:27 | 車輌・電車
 昨年暮れの中古ショップの開店セールから

 先日、JR東海の103系冷改車モデルが入線したばかりですが、この間川越線仕様の103系3000番代の出物を見つける事ができました。
 やっぱり中古モデルですが4連で2500円ならどうにか買えます。

 川越線仕様の103系と言うのは元々は仙石線で使われていた73系アコモ車。
 これに103系の台車や動力を移植して外見ばかりか中身まで本当に103系にしてしまったという変わった経歴を持ちます。
 そもそも72系アコモ車自体かつて鉄コレで出ていますから、今回の製品化はお手の物だったでしょう。

 前にも紹介しましたが冷改車では屋根上にクーラーユニットが3基も乗っかり、さらにそれぞれのクーラーユニットには別パーツのランボードまでついていると言うやたら重装感のある重々しい屋根周りが特徴です。
 これだけで103系とは違う他の何かみたいに見えるのですから不思議な物です。

 4連のセットでしたが、川越線での運用はクモハを交えた3連が基本でのちに八高線に転属した折にサハを加えた4連を基本になったのだそうです。

 しかも今回入線のモデルは当鉄道初の「ウグイス色の103系」だったりします。

 動力化どころかN化もしていないモデルですが「JR東海の103系と足回りをコンバートして動力を使い回す」という裏技が使えるのが有難い。
 まあ、鉄コレにはそういうメリットもあるという事で(笑)
 
 ・・・とか考えていたのですが、先日行きつけの模型屋で動力ユニットの在庫があるのを見つけ、急遽動力化とN化を完了させました。
 つまり、これが今年最初の入線車にして今年最初の鉄道模型工作と相成った訳です(遅い)

年越し運転のあとさき その2

2021-01-17 05:29:21 | 旅行・探訪・イベントなど
 2020年の年越し運転ネタから、夜の部です。

 陽が落ちて周囲が暗くなるとレイアウトの電飾が映えます。
 前にも書きましたがうちのレイアウトはショッピングセンターなどの明るい場所で使われることが多いため電飾の光も強めになっているのですが、真っ暗な部屋でこれをやるとまさに不夜城のような雰囲気。
 夜景特有の風情には欠けますが、都会らしさはそれなりに感じさせてくれます。

 そこで運転するのは当然室内灯装備の列車たち

 帰省が出来なかった恨みを込めて(笑)盛岡近辺で走る列車をセレクトしました。
 KATOの701系1000番台盛岡色は長年待望してきた真打モデル、TOMIXのキハ100も一ノ関の行先表示です。
 そして昨年最後の入線車となった、昨日紹介の「リゾートあすなろ」も最初の檜舞台が年越し運転となりました。

 それぞれは2両の短編成なのですが、三つのエンドレスを同時運転させるので意外なほど賑やかな運転になりました。

 更に運転会でもできないおまけとして「夜景バックの流し撮り」ができたのが収穫です。
 何よりこれだとレイアウトの雑さも結構カバーされますし雰囲気も良くなりますし(とか自画自賛してみる)


 夜11時前の真打登場直前にはこれまた昨年入線のGMのマルチプルタイタンパーを走らせます。
 一部では通称「イカ釣り漁船」とまで言われたくらい電飾が目立つ車両なのですが今回の様なお祭り騒ぎにはむしろこれくらいの方が気分が盛り上がります(笑)

 そして夜11時を迎えていよいよ年越し運転も佳境に入るのでした。

KATOのHB-E300「リゾートあすなろ」

2021-01-16 05:27:01 | 車両・気動車
 今回のはなしは昨年暮れにさかのぼります。

 近所の某古本屋さんが中古の鉄道模型を扱い始めているのを発見。
 そこで見つけたアイテムです。

 物はKATOのHBーE300。
 通称「リゾートあすなろ」です。

 実車は主に青森県内で運用されているハイブリッドの観光列車。
 時々は「三陸とれいん宮古」として山田線を走る事もあるそうなのでまあ、私の故郷との縁もない訳ではありません(笑)
 2連の編成ですが先頭部のデザインやカラーリングは妙にアバンギャルドで最先端ぽさ満点です。

 中古モデルなので主に箱のくたびれ感が半端なかったのですが、モデルのコンディションはまあまあ良い方です。
 ですが折角の観光列車でもあるので入線を機会に室内灯も後付けしました。
 LED室内灯のクリアに電球色のフィルターをつけた仕様にしましたが、元々の車両の窓ガラスが緑色なので他のどれとも違う色調の灯りになりました。

 ついでだったので先日入線の701系盛岡色にも室内灯を装着。
 レイアウトの夜景に彩りを添えてくれます。

 昨年来「東北エモーション」「ポケモンWith You」と岩手近辺を走るイベント列車の増備が著しい当鉄道ですが、これであとは「SL銀河」が出てくれればとか思ったりもします。
 それにしてもついこの間までこの手の列車に縁がない様に思っていた岩手の鉄道もここにきて随分賑やかになった物です。

 そのリゾートあすなろは昨日の年越し運転でさっそく活躍。他の列車に負けない存在感を見せてくれました。

2020-2021年越し運転のはなし

2021-01-14 05:23:43 | 旅行・探訪・イベントなど
1
 先日来紹介していた(わたし的に)年末恒例となっている「年越し運転」
 今年も無事終了しました。

 ここ数年くらい実家の帰省の折にお座敷にエンドレスを敷き2,3編成の列車を行き交いさせる形式だったのですが、今回は件のコロナ禍のおかげで帰省が出来ず、自宅のレイアウトでの開催となりました。
 ただ、それゆえに持ち込みの車両や編成の制限が無い事と曲がりなりにもシーナリィ付きのレイアウトで運転できるという事が今回のとりえではありました。
 時間も夕方から開始して、食事などを挟みつつ断続的に編成を入れ替えし、常時3列車同時運転という賑々しさ。
 夜にはモジュールに装備していた照明を使い、列車もそれに合わせて室内灯を装備した列車を走らせる事ができました。

 今回は年越し運転に参加した編成から
 陽の残るうちから夕方にかけて走らせた昼の部の編成です。

 最初に走らせたのはTOMIXのキハ100形「ポケモンwith youトレイン」鉄道コレクションの「伊豆箱根鉄道3000系・ラブライブ!サンシャイン!!『HappyPartyTrain』ラッピング電車」そしてKATOのE655系「和」
 年越し運転の幕開けとして少しでも華やかに見える編成をとセレクトしたものです。

 鉄コレには室内灯が付きませんしE655は未だ室内灯を装備させていなかったので昼間運転になりましたがE655にも室内灯を付けたいところです。
 この手のラッピング車やスペシャリティ度の高い編成は自宅用というよりもイベントや運転会で走らせる事の方が多いのですが、こうして年越し運転に駆り出してみるとステイホーム状態の自宅運転でもそれなりに気分を盛り上げる効果があるのを実感します。

 そして夕方の時間を狙って走行させたのがKATOの8620が牽く二軸貨物列車。
 いわば「黄昏の3重連」です。
 以前紹介したのですが、3重連では3両の機関車の同調が意外に難しい事が多いのですが、今回の編成でも2両目か本務機の動きにばらつきが見られました。とはいえペースを保ちつつ2,3周するとどうにか落ち着いてきたようです。

 3重連とはいえ元々が勾配線での運用でしたからスピードを抑えめにして走らせると蒸機ならではの「えっちらおっちら感」が感じられる走りでとても好い雰囲気を堪能できました。
 貨車は「花輪線セット」の8両がメインですが流石に短すぎる感じもしたので手持ちのKATOの貨車から数両追加してどうにか見られる長さにしてあります。
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夜の部です。

 陽が落ちて周囲が暗くなるとレイアウトの電飾が映えます。
 前にも書きましたがうちのレイアウトはショッピングセンターなどの明るい場所で使われることが多いため電飾の光も強めになっているのですが、真っ暗な部屋でこれをやるとまさに不夜城のような雰囲気。
 夜景特有の風情には欠けますが、都会らしさはそれなりに感じさせてくれます。

 そこで運転するのは当然室内灯装備の列車たち

 帰省が出来なかった恨みを込めて(笑)盛岡近辺で走る列車をセレクトしました。
 KATOの701系1000番台盛岡色は長年待望してきた真打モデル、TOMIXのキハ100も一ノ関の行先表示です。
 そして昨年最後の入線車となった、昨日紹介の「リゾートあすなろ」も最初の檜舞台が年越し運転となりました。

 それぞれは2両の短編成なのですが、三つのエンドレスを同時運転させるので意外なほど賑やかな運転になりました。

 更に運転会でもできないおまけとして「夜景バックの流し撮り」ができたのが収穫です。
 何よりこれだとレイアウトの雑さも結構カバーされますし雰囲気も良くなりますし(とか自画自賛してみる)


 夜11時前の真打登場直前にはこれまた昨年入線のGMのマルチプルタイタンパーを走らせます。
 一部では通称「イカ釣り漁船」とまで言われたくらい電飾が目立つ車両なのですが今回の様なお祭り騒ぎにはむしろこれくらいの方が気分が盛り上がります(笑)

 そして夜11時を迎えていよいよ年越し運転も佳境に入るのでした。

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 大晦日の夜、時計も11時を回りいよいよ年越し運転のスターが揃い始めます。

 ひとつはTOMIXの「四季島」

 もうひとつは数年前に中古を入手して以来年越し運転への参加をもくろんでいたマイクロエースの京成3200系90番台「リバイバル開運号」
 (ヘッドマークも点灯式なうえに前ユーザーが室内灯を装備してくれていたので、大晦日の終夜運転にはもってこいw)

 そして先日、室内灯装備作業を終えたばかりのKATO「オリエントエクスプレス88」がお披露目となりました。
 これらの列車が室内灯を煌びかせながら夜景の街を走る様はまさにお祭り騒ぎ。

 昨年は外に出ての運転会というものを一度もしていませんから、年越し運転が2020年唯一のNゲージイベントとなりました。

 さて、そのOE88ですが前述のとおり本番ではEF200が牽引するのですが、その前のプレ運転ではこれまた先日改造作業(というかボディの交換)を果たした「ワールド工芸のボディをマイクロエースの足回りに移植した」EF14を投入しました。
 C52やEF200もそうなのですが、EF14も元々はEF52の流れをくむ幹線級の機関車として生まれたもののギアの変更やら何やらで本来の性能を発揮できないまま晩年は入替機として生涯を終えたいわば悲劇の機関車でした。

 模型の上で・・・ですがこうした不運な機関車をOE88の先頭に立たせたいという思いはかねてから目論んでいた事です。
 EF14は形態の上でも堂々としておりOE88には結構似合う機関車と思います。

 プレ運転で走るEF14のOE88。わたし的には運転会の「ジャンクの花道」に匹敵する悲運のロコの花道として印象に残るものとなりました。

 そして世間では紅白も終わるタイミングでEF200にバトンタッチ。
 四季島、開運号と並びOE88が行き交う年越し運転の本番となります。

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 年越し運転のトリを飾ったのはTOMIXの「四季島」マイクロの京成3200「リバイバル開運号」そしてつい先日室内灯の装備を終えたKATOのOE88です。
 特にOE88を運転する時には実車で実現しなかった編成を試してみる事が多くこれまでにC622とか8900、EH500などを試しています。


 今回牽引機に選んだのはEF200。OE88の運行直後にデビューした貨物機でしたが諸般の事情で折角の性能を生かせないまま引退となったいわば悲運の機関車です。この種の不運なロコにOE88を牽かせるというのは言って見れば「模型の上で花道を飾って頂く」様な感覚があります。
 尤も、今回の場合はそれと同時にEF200の様なパワフルさでこのご時世を乗り切って欲しいという思いもありました。

 (模型としてのEF200初期モデルはKATOの電機の中でもパワフルな部類に入るので長編成のOE牽引には向いているというのもありましたが)


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 初日の出を拝みに人っ子一人いない近所の広場へ出かけ、初日の光を浴びながら今年の無病息災を祈り帰宅。

 寒気冷めやらぬ部屋の中でさっそく今年の走り初めです。
 とはいえ年越しに参加した列車の大半はまだレールの上。

 まずはOE88の先頭に立つ機関車をEF200からEF53お召し機に交代です。
 数年前にワールド工芸の中古を格安で入手していたのですが、これまでなかなか晴れ舞台に恵まれず、旧式のワールド機だけにヘッドライトも点灯しないため夜中の年越し運転への参加を見送っていたロコです。
 前夜運転のEF14とは外観上の差異は素人に判らない位少ないのですがお召し機だけに白塗りの手すり、金の帯(初期製品はただ金色のテープを貼っただけなのですがこれが意外に効果的です)がOE88に映えます。

 同じくスケジュールの都合で前夜運転できなかったアーノルドの通称「オリンピック電車」も投入しました。
 こちらは3両固定編成で室内灯と通電連結を装備し、架線集電にも対応している50年近く前のモデルとは思えないハイテク電車(笑)
 デザインもとにかくスマートで初運転にはもってこいのキャラクターと言えます。
 ただし走り自体も50年前の水準でやたらと騒がしいですが。

 3が日最終日の3日には前に紹介した「今年最初の入線車(というか動力化した)」の103系川越線仕様を走らせて年末年始の運転イベントも一応の幕切れです。

 今回の年越し運転は帰省が出来ない事情もあったのですが、それゆえにここ数年では非常に大規模な(わたし的)イベントになりました。
 参加列車も久しぶりの二ケタ台でイベントなしの年末年始の中それなりに気分を盛り上げてくれたと思います。

 鉄道模型の趣味、特に運転にはこういう「ひとりイベント」的な要素が入り込みやすいのですが、同じイベントでもゲームの様な二次元バーチャル系とパーティーなどのリアルライブ系との中間的なイメージがある様に感じます。
 ゲームよりも五感を使いますがライブほどに外界との接点がないという、一種特殊な世界ではありますがそれだけにのめり込むと本当に楽しい事が今回は特に実感できた感じがしますね。

年越し運転に向けての下準備2

2021-01-13 05:14:58 | 鉄道模型 

 毎年恒例の年越し運転は年末の帰省が叶わなかったおかげで久しぶりに自宅での開催になります。
 先日も紹介しましたが、レイアウトのモジュールに電飾を使っていたので夜景運転に対応できるのが取り柄なのですが、そうなると必要なのは「室内灯装備の列車の増備」です。

 元々当鉄道は室内灯装備の列車の比率は高くはないのですが、こういう機会を捉えないと装備が億劫になってますますやらなくなりそうなので今年最後の日曜日を使って装備を施しました。

 メインは10年越しの懸案だった「OE88」編成。
 KATO純正の白色及びクリア灯のLEDユニット(電球色フィルター使用)を装着しましたが予想通り食堂車と荷物車への装着には手こずりました。
 テープLEDを使うサードパーティ品に比べると1個のLED光と導光材を用いているせいか光は弱く車両によっては光源から離れるほど暗くなる感じがしました。
 ですがOE88の性格だとこれくらいの明るさの方が丁度いいかもしれません。

 控車には照明を付けなかったのでトータル11両での装着となりましたが、試運転した時に一種の達成感を感じさせてくれました。

 この他、今年入線の701系盛岡色と別な2連の編成にも装着しました。トータルで3編成15両に室内灯が付いたことになります。

 昨年はTOMIXの四季島、KATOのE353、ラウンドハウスのキハ110「東北エモーション」などで室内灯が装備された車両が増えているので昨年までよりも夜景走行は賑々しくなりそうです。