1
先日来紹介していた(わたし的に)年末恒例となっている「年越し運転」
今年も無事終了しました。
ここ数年くらい実家の帰省の折にお座敷にエンドレスを敷き2,3編成の列車を行き交いさせる形式だったのですが、今回は件のコロナ禍のおかげで帰省が出来ず、自宅のレイアウトでの開催となりました。
ただ、それゆえに持ち込みの車両や編成の制限が無い事と曲がりなりにもシーナリィ付きのレイアウトで運転できるという事が今回のとりえではありました。
時間も夕方から開始して、食事などを挟みつつ断続的に編成を入れ替えし、常時3列車同時運転という賑々しさ。
夜にはモジュールに装備していた照明を使い、列車もそれに合わせて室内灯を装備した列車を走らせる事ができました。
今回は年越し運転に参加した編成から
陽の残るうちから夕方にかけて走らせた昼の部の編成です。
最初に走らせたのはTOMIXのキハ100形「ポケモンwith youトレイン」鉄道コレクションの「伊豆箱根鉄道3000系・ラブライブ!サンシャイン!!『HappyPartyTrain』ラッピング電車」そしてKATOのE655系「和」
年越し運転の幕開けとして少しでも華やかに見える編成をとセレクトしたものです。
鉄コレには室内灯が付きませんしE655は未だ室内灯を装備させていなかったので昼間運転になりましたがE655にも室内灯を付けたいところです。
この手のラッピング車やスペシャリティ度の高い編成は自宅用というよりもイベントや運転会で走らせる事の方が多いのですが、こうして年越し運転に駆り出してみるとステイホーム状態の自宅運転でもそれなりに気分を盛り上げる効果があるのを実感します。
そして夕方の時間を狙って走行させたのがKATOの8620が牽く二軸貨物列車。
いわば「黄昏の3重連」です。
以前紹介したのですが、3重連では3両の機関車の同調が意外に難しい事が多いのですが、今回の編成でも2両目か本務機の動きにばらつきが見られました。とはいえペースを保ちつつ2,3周するとどうにか落ち着いてきたようです。
3重連とはいえ元々が勾配線での運用でしたからスピードを抑えめにして走らせると蒸機ならではの「えっちらおっちら感」が感じられる走りでとても好い雰囲気を堪能できました。
貨車は「花輪線セット」の8両がメインですが流石に短すぎる感じもしたので手持ちのKATOの貨車から数両追加してどうにか見られる長さにしてあります。
2
夜の部です。
陽が落ちて周囲が暗くなるとレイアウトの電飾が映えます。
前にも書きましたがうちのレイアウトはショッピングセンターなどの明るい場所で使われることが多いため電飾の光も強めになっているのですが、真っ暗な部屋でこれをやるとまさに不夜城のような雰囲気。
夜景特有の風情には欠けますが、都会らしさはそれなりに感じさせてくれます。
そこで運転するのは当然室内灯装備の列車たち
帰省が出来なかった恨みを込めて(笑)盛岡近辺で走る列車をセレクトしました。
KATOの701系1000番台盛岡色は長年待望してきた真打モデル、TOMIXのキハ100も一ノ関の行先表示です。
そして昨年最後の入線車となった、昨日紹介の「リゾートあすなろ」も最初の檜舞台が年越し運転となりました。
それぞれは2両の短編成なのですが、三つのエンドレスを同時運転させるので意外なほど賑やかな運転になりました。
更に運転会でもできないおまけとして「夜景バックの流し撮り」ができたのが収穫です。
何よりこれだとレイアウトの雑さも結構カバーされますし雰囲気も良くなりますし(とか自画自賛してみる)
夜11時前の真打登場直前にはこれまた昨年入線のGMのマルチプルタイタンパーを走らせます。
一部では通称「イカ釣り漁船」とまで言われたくらい電飾が目立つ車両なのですが今回の様なお祭り騒ぎにはむしろこれくらいの方が気分が盛り上がります(笑)
そして夜11時を迎えていよいよ年越し運転も佳境に入るのでした。
3
大晦日の夜、時計も11時を回りいよいよ年越し運転のスターが揃い始めます。
ひとつはTOMIXの「四季島」
もうひとつは数年前に中古を入手して以来年越し運転への参加をもくろんでいたマイクロエースの京成3200系90番台「リバイバル開運号」
(ヘッドマークも点灯式なうえに前ユーザーが室内灯を装備してくれていたので、大晦日の終夜運転にはもってこいw)
そして先日、室内灯装備作業を終えたばかりのKATO「オリエントエクスプレス88」がお披露目となりました。
これらの列車が室内灯を煌びかせながら夜景の街を走る様はまさにお祭り騒ぎ。
昨年は外に出ての運転会というものを一度もしていませんから、年越し運転が2020年唯一のNゲージイベントとなりました。
さて、そのOE88ですが前述のとおり本番ではEF200が牽引するのですが、その前のプレ運転ではこれまた先日改造作業(というかボディの交換)を果たした「ワールド工芸のボディをマイクロエースの足回りに移植した」EF14を投入しました。
C52やEF200もそうなのですが、EF14も元々はEF52の流れをくむ幹線級の機関車として生まれたもののギアの変更やら何やらで本来の性能を発揮できないまま晩年は入替機として生涯を終えたいわば悲劇の機関車でした。
模型の上で・・・ですがこうした不運な機関車をOE88の先頭に立たせたいという思いはかねてから目論んでいた事です。
EF14は形態の上でも堂々としておりOE88には結構似合う機関車と思います。
プレ運転で走るEF14のOE88。わたし的には運転会の「ジャンクの花道」に匹敵する悲運のロコの花道として印象に残るものとなりました。
そして世間では紅白も終わるタイミングでEF200にバトンタッチ。
四季島、開運号と並びOE88が行き交う年越し運転の本番となります。
4
年越し運転のトリを飾ったのはTOMIXの「四季島」マイクロの京成3200「リバイバル開運号」そしてつい先日室内灯の装備を終えたKATOのOE88です。
特にOE88を運転する時には実車で実現しなかった編成を試してみる事が多くこれまでにC622とか8900、EH500などを試しています。
今回牽引機に選んだのはEF200。OE88の運行直後にデビューした貨物機でしたが諸般の事情で折角の性能を生かせないまま引退となったいわば悲運の機関車です。この種の不運なロコにOE88を牽かせるというのは言って見れば「模型の上で花道を飾って頂く」様な感覚があります。
尤も、今回の場合はそれと同時にEF200の様なパワフルさでこのご時世を乗り切って欲しいという思いもありました。
(模型としてのEF200初期モデルはKATOの電機の中でもパワフルな部類に入るので長編成のOE牽引には向いているというのもありましたが)
5
初日の出を拝みに人っ子一人いない近所の広場へ出かけ、初日の光を浴びながら今年の無病息災を祈り帰宅。
寒気冷めやらぬ部屋の中でさっそく今年の走り初めです。
とはいえ年越しに参加した列車の大半はまだレールの上。
まずはOE88の先頭に立つ機関車をEF200からEF53お召し機に交代です。
数年前にワールド工芸の中古を格安で入手していたのですが、これまでなかなか晴れ舞台に恵まれず、旧式のワールド機だけにヘッドライトも点灯しないため夜中の年越し運転への参加を見送っていたロコです。
前夜運転のEF14とは外観上の差異は素人に判らない位少ないのですがお召し機だけに白塗りの手すり、金の帯(初期製品はただ金色のテープを貼っただけなのですがこれが意外に効果的です)がOE88に映えます。
同じくスケジュールの都合で前夜運転できなかったアーノルドの通称「オリンピック電車」も投入しました。
こちらは3両固定編成で室内灯と通電連結を装備し、架線集電にも対応している50年近く前のモデルとは思えないハイテク電車(笑)
デザインもとにかくスマートで初運転にはもってこいのキャラクターと言えます。
ただし走り自体も50年前の水準でやたらと騒がしいですが。
3が日最終日の3日には前に紹介した「今年最初の入線車(というか動力化した)」の103系川越線仕様を走らせて年末年始の運転イベントも一応の幕切れです。
今回の年越し運転は帰省が出来ない事情もあったのですが、それゆえにここ数年では非常に大規模な(わたし的)イベントになりました。
参加列車も久しぶりの二ケタ台でイベントなしの年末年始の中それなりに気分を盛り上げてくれたと思います。
鉄道模型の趣味、特に運転にはこういう「ひとりイベント」的な要素が入り込みやすいのですが、同じイベントでもゲームの様な二次元バーチャル系とパーティーなどのリアルライブ系との中間的なイメージがある様に感じます。
ゲームよりも五感を使いますがライブほどに外界との接点がないという、一種特殊な世界ではありますがそれだけにのめり込むと本当に楽しい事が今回は特に実感できた感じがしますね。