光山鉄道管理局・アーカイブス

鉄道模型・レイアウトについて工作・増備・思うことなどをば。
こちらはメインブログのアーカイブとなります。

KATOC11 192を通常品と比べてみる

2023-05-31 05:57:02 | 車両・蒸気機関車
前回紹介したKATO京都駅店の特製モデルC11 192のネタから。

いわゆる特定機番モデルの特製品なので当然ベースとなるモデルとの相違点が気になる向きも多いと思います。
今回はその辺りを2両並べて比べてみようかと思います。

なお、走行性についてはこの2両の間に全く差は感じませんでした。当たり前といえばその通りです。
(掲載の写真の上が192号機、下が通常品です)

前半部で先ず気づくのは先輪の輪芯が通常品のスポーク仕様に対してプレート仕様になっている事。通常品(あとTOMIXのC11も)のスポーク仕様は細密感の点では貢献していますが元々棒の組み合わせのはずのスポークが造形の都合上ペナペナの板状に見えるという意外なハンデがあり、人によってはあまり良い印象を与えていない様です(この辺は純粋に個人の好みの問題)

プレート輪芯の今回の仕様は足回りが落ち着いて見える点で個人的には気に入っています。
一方、デフレクターに点検孔が開孔されているのも192の特徴ですがこちらの処理はいかにも職人さんが手で穴を開けましたと言った感じで細密派には好みの分かれる所かも知れません。
また、エッチングパーツを奢ったナンバープレートもよほど近づいてみないと通常品との質感の違いは認識しづらいと思います。

誰が見てもわかる相違点はランボードの白の色刺し及びボイラを跨ぐタンクの揺れどめパーツ。これだけでも通常品よりスペシャル感が溢れます。
レタリングの細密感は素人のインレタ貼り付けではなかなか難しい(それ以上に目をやられそう)だけに大きなアドバンテージです。

で、192のハイライトの一つがリアビュー
増炭囲い版の追加のほか、車体本体に通風口とテールランプを開穴、追加しており通常品に差をつけています。テールランプは点灯しませんが単機回送でもしなければ気にならないでしょう。
こちらは素人レベルの工作では難しそうなので特製品のメリットが生きるところです。

当然のことですが192には「さくら」のヘッドマークが付属しています。
この機は牽引の都合上、前後のどちらにもヘッドマークが付く様になっていますが個人の好みではバック運転での「リアにヘッドマークがついた姿」にも結構惹かれるものがあります。

割と余談ですが(汗)今回の比較記事を書いていてふと思い出したのが、50年近く前に出版された科学教材社の「Nゲージ」という本の中にあったKATO(当時は関水金属)のC62を2号機(北海道仕様)のモディファイする記事でした。
あの記事も改造前と後の比較写真があったのですが何となくノリが今回のネタに似ている気がします(笑)

グランシップへのカウントダウン

2023-05-30 05:54:43 | 旅行・探訪・イベントなど
 今回の元記事は5月10日にメインブログでアップしたものです。

 世間では連休も終わりましたが、ほぼ全ての祝日が出勤となったわたしにとっては「ただの5月第一週」
 むしろこの時期は迫りくるグランシップトレインフェスタに向けての追い込みの時期でもあります。

 今年はモジュールの改修はないのですが、久しぶりに引っ張り出したモジュールのくたびれっぷりが凄い事になっているのでメンテナンスと補修に追われる事になります。

 連休明けの平日休、家中の掃除機を動員して溜まった埃の始末からスタート。
 ですが埃だけでなく、長い間に接着力が落ちてしまった人間や車も豪快に吸い込まれますから(まあ覚悟はしていましたが)それらのサルベージにこれまた時間を食います。

 あとはレールの清掃ですが、今回は先日から使っているポポンデッタのレールクリーナーが結構役に立ってくれます。トクホンチールタイプの構造はこれまである様でなかったタイプで綿棒の様にレールを一本一本こする手間がないのが有難い。

 ですが高架下や人口路盤の下のレールのクリーニングでは本体の長さが意外にストレスになります。できればモノホンのチールの様な短いバージョンや液体ムヒのように先端が適度に曲がった構造のやつでも出てくれれば更に使い良くなるでしょう。

 ここまででせっかくの連休明けの平日休の半分を使ってしまいました。
 しかも試運転と通電テストがまだです汗

 ほとんど泥縄の展開ですが何とか間に合わせなくては(大汗)

5月9日なのでC59のはなし

2023-05-28 05:03:22 | 車両・蒸気機関車
 以下の記事はメインブログで5月9日に上げたものです。

 世間はGW明けですが、わたし的には平日休が入ってくるこれからの方がまだバカンス気分にはなれます(実際にはイベントの準備もそろそろ本格化する頃合いなのですが)

 そんなわけでGWのノリを引きずったような「日付の語呂合わせネタ」で今回も引っ張ります。

 一昨年はEF59を選びましたが、今回は正攻法で「C59」をば。
 C59は前回当ブログで触れたC53の後継に当たる東海道線のスター蒸機ですが、SLブームの折にはスワローエンゼルのC62(2号機)の人気の陰に隠れた感のあるロコでもありました。

 2シリンダでありながらスペックは3シリンダのC53に匹敵し、C53で問題視されたロッド周りの位相の特殊性や整備性の悪さなどもクリアされたC59は優等列車の牽引機としてあっという間に東海道・山陽線の花形になりました。
 しかし活躍期間中に戦争を挟んだため華やかなイメージがC53やC62に比べると相対的に薄い感じもあります。

 とはいえ、特急牽引機にふさわしいロングサイズのボイラとそれに見合うかのような大型の炭水車との組み合わせによる堂々たるフォルムの魅力は大きくいまだに根強いファンも多い機種です。

 しかし、その割にNゲージでのC59のリリースは意外に遅い1997年頃。オールドモデルを一通り網羅している「鉄道模型考古学N」でもC59だけは載っていないほどです。
 (肝心のKATOが製品化予告を出しては沙汰やみになる繰り返しだった)

 最初の製品化はマイクロエースでプラ完成品で、ファンの期待度が高かったのと当時どこでも買えるモデルだった事もあってか、私がこの趣味を再開した2000年代後半以降でも割合中古モデルの出物を見掛けました。

 ただ、この頃からマイクロの腰高、背高のプロポーションは話題になっていて、のちにワールド工芸や天賞堂などからマイクロ仕様の5~10倍以上のお値段のC59がリリースされた辺りから中古の出物が増え始めたという話を聞いた事があります。お値段の差が大きくても正調プロポーションへのニーズかそれなりに高かったという事なのでしょうか。

 一方でマイクロのC59は走りの良さと超が付くくらいのワイドバリエーションが特徴。
 お召機や線区ごとのバリエーションならまだしも、他ではまず見ないであろう「茶色」「緑色」の試験塗装機からなんと金色の仕様(もちろんこれはメーカーのお遊び)なんてのまで出ていたのですからもの凄いw

 私の持っているマイクロ機も「重油専燃機」仕様という変わり種なのですが「末期に盛岡でも走っていたから」という割合安直な理由で中古を入線させたものです。

 そして最初のリリースから18年後、ようやく決定版ともいえるKATOのC59が登場!

 プロポーションも整い、細密度はかつてのブラスモデルと同等以上、お値段が天賞堂の8分の1~10分の1なのに加えて走行性も最高レベルなのですからこれを決定版といわずして何と呼ぶのか(笑)
 個人的に期待したいのは東北線などで活躍したC60の仕様がKATOから出る事ですが・・・

 ともあれ、このC59は昨年の年越し運転でもそのスムーズな走りを発揮し旧客をけん引してくれました。

5月7日なのでC57のはなし

2023-05-27 05:46:43 | 車両・蒸気機関車
 今回の記事の元ネタは去る5月7日に上げたものです

 GWスペシャルの日付の語呂合わせネタから。

 一昨年の今日がEF57でしたが、今年はC57で行きたいと思いますw

 私がこの趣味を始めた頃の日本型Nゲージの蒸気機関車といえば関水金属のC11、C62、D51とTOMIXのKSKタイプCタンクの4種のみ。
 故郷で見かける8620やC58なんかは予定にも入っておらず、蒸機主体のレイアウトを楽しむにはいささか寂しいラインナップだったのは否めませんでした。
 実車に関してもこの時期に国鉄最後の営業運転が終わり、SLブームがこのまま尻すぼみになって行くのではないかという不安が高まりかけた頃でもあったのです。

 しかしそれから4年後(1979年)SLやまぐち号が運行を始め、消えかけたSLブームが再び盛り上がる気配を見せ始めました。
 国鉄最後の営業運転で使われ、そして復活した「やまぐち号」でも主役となった蒸機。それがC57でした。

 このムーブメントが起きるまではNゲージでの製品化の予定が見られなかったC57ですが「やまぐち号」が走り始めた途端TOMIXをはじめ中村精密、KATOが相次いで製品化し、Nゲージでは史上初めて「同一形式の蒸機モデルが3社競作される」というお祭り騒ぎが現出しましたw

 思えばブルトレブームの時の24系25型、EF66の時もそうでしたが発展期のNゲージはブームを巧みに捉えて市場拡大に結び付けるチャンスに恵まれていた気がします。

 これらのモデルはKATOがエンジン部にモータを内蔵したコンベンショナルなものだった一方でTOMIXがテンダードライブのプラ車体、中村精密がダイカストボイラーの金属製とそれぞれに個性を感じさせる内容で単に模型として比べてもなかなか面白い競作でした。

 C57自体は私の故郷でも運用されていた時期がありましたし、1972年の鉄道100年の時には記念として国鉄盛岡工場でラージスケールのC57のライブスチームモデルが製作(キャブの機関士が『GIジョーの人形』だった5分の1のスケール)されていたこともあるので個人的にはなじみのある機関車ではありました。

 が、当時は貧乏ゆえになかなか増備できず、C57のモデルを始めて入線させたのは趣味を再開した2005年以降となります。
 最初の入線はKATOの初代「やまぐち号」の仕様でしたが、引き続いてTOMIXの第二世代モデルの135号機が入線しその出来の良さにNゲージ蒸機の新時代の到来を強く感じたものです。

 曲者モデルとしては某中古ショップで不動且つ最悪に近いコンディションのモデルを入手し悪戦苦闘の末に再稼働に成功した中村精密の金属モデルなんかも思い出深い物でした。
 それらも含めて現在の当鉄道でのC57は結構な大所帯になっていますが、スマートなボイラと足回りとのバランスのいいデザインはやまぐち号のオハ35に象徴される様に大窓の旧客との相性が抜群に良いため、客車の牽引には重宝するロコでもあります。

 昨年はKATOの第二世代モデルも入線し、当鉄道でもそろそろ「偉大なる凡庸」の地位を得つつあるのがC57です。

5月6日でDD56のはなし

2023-05-26 21:43:11 | 車両・ディーゼル機関車
 今回の元記事は5月6日にメインブログに上げたものです。

 GWの語呂合わせネタから

 昨年、一昨年のこのネタではC56、EF56と取り上げてきましたが今年も56ネタはないかと思って探してみたのですが、なかなか見つかりません。

 確かにED56もクハユニ56も実車は存在するのですが、当鉄道の在籍車にない事もあって改めて取り上げるのにはやや躊躇します。

 そんな訳で何か56ネタはないかと思って調べていたら、(わたし的に、ですが)意外に身近なところに「56」の機番がありました。

 故郷の私鉄という事で時々取り上げる「岩手開発鉄道」の主力機関車がその名も「DD56」だったのです。
 更に調べてみたら「DD56」を名乗る機関車は他に八戸臨海鉄道、福島臨海鉄道、秋田臨海鉄道とまあ出るわ出るわ(笑)

 これらのDD56はそのどれもがDD13の私鉄仕様で現在は各私鉄で独自カラーを纏っているものの、当初は国鉄カラーかそれに近いものだったロコも存在していました。

 実際にはフォルムはともかく細部の造形が各私鉄ごとに異なるなかなか曲者のロコなのですが、今回出すのは最も市販のDD13に近い格好の秋田臨海鉄道DD56−1(と思ってご覧ください汗)

 まあ、個人的には岩手開発仕様のモデル化を期待したいところですが難しいでしょうね(あるいは鉄コレなんかで「DD13私鉄仕様シリーズ」でも出してくれればあるいはという気もしますが)

5月5日でEF55のはなし

2023-05-24 05:44:01 | 車両・電気機関車
 以下の記事は5月5日にメインブログで上げた記事の再録です。

 GWの語呂合わせネタから。
 今日は5月5日ですのでEF55のはなしから。

 KATOがここに来て製品化を予告し、風雲急を告げる(大袈裟な)EF55ですがNゲージでのモデル化は意外に古く1980年代の終わり頃にワールド工芸のキットがリリースされたのが最初と思われます。

 初代のモデルは実車準拠に近い寸法との事でのちの製品よりも車体幅が狭く、加えて前頭部の造形の難易度の高さからか作り手が違うと顔の表情が変わるという良い意味で個性的な物だったそうですが、生憎実物を見たことがありません。
 先輪まわりを写真で見る限りでは315Rでもカーブのクリアはかなり難しそうです。

 2代目、3代目のモデルはカーブでのクリアランスを取るためか初代よりも幅が広く全長も長くなっているのが特徴だそうです。
 特に3代目は急カーブクリアのために独自の動力横動機能を備えたとの事で、実際350R位ならどうにかクリアできます。

 マイクロからのEF55は2000年に初代モデルがリリースされ、2009年に改良品が投入されました。こちらの特徴は見た目と走行性のジレンマをクリアするために「先輪を2種類用意する」という荒技を使ったのが最大の特徴。
 走行用の先輪は第1軸がダミー化され線路から浮き上がった状態で走りますが、運転会なんかで遠目から見ても不思議な違和感を感じてしまうのが惜しいところです。

 ワールド(3代目)とマイクロのEF55のボディ造形の違いについては以前当ブログで取り上げていますので以下のリンクをご参照ください。
ワールド工芸のEF55・マイクロと比べてみる
 さて、ここに来てKATOがEF55の製品化に乗り出して来て、わたしの周りでも話題になっていますが、試作品を見る限りでは先頭部の窓ガラスのツライチ度はマイクロはもちろんワールドのそれよりも優れている印象です。

 加えてKATO独自の足回りによる急カーブクリアの仕掛けにも大きな関心が寄せられていますが、わたし自身これを入線させるかというと躊躇します。
 すでにマイクロとワールドの2タイプが在籍している上にこの上KATOのが加わったら「同一機番のメーカー違いが3両並ぶ」事態になりますから。
 (コレクターだったら気にしないでしょうが)

5月3日でC53のはなし

2023-05-23 05:39:57 | 車両・蒸気機関車
 以下の記事は5月3日にメインブログで上げた記事の再録です。

 GWの日付け語呂合わせネタから。
 先日がC52でしたが、今回はその後続のC53をば。

 輸入機のC52が3シリンダのお試しロコだったのは前回紹介した通りですが、これを下敷きに国産の3シリンダロコとして製造されたのがC53なのは皆様もご存知と思います。
 見た目にほっそりとしたボイラを高い位置に配し大径の動輪の足回りと組み合わせたフォルムはそれまでの国鉄蒸気に無いスマートな印象を感じさせます。

 実際、デビュー当時はC51の後継として優等列車の牽引で華やかな活躍をしていた様です。

 第3のシリンダが中央部に来る関係でこうなったデザインですが、重心が高そうな見た目とは裏腹に実際の重心は低かったのだそうです。

 C53で忘れてはならないのが流線型仕様が存在する事で、1両しかなかった事と3シリンダという見た目に似合う中身の独自性があった事から同時期のC55に比べてもスペシャリティ性が高い仕様といえます。

 但しC53全体は押し並べて重量の増加は避けられず、加えて狭軌の足回りに複雑な3シリンダを組み込んだ関係で整備性も悪かったそうで東海道、山陽線以外の線区への転出もままなりませんでした(C52同様に瀬野八の補機に使われてはいます)

しかも後継機のC59が登場した事で戦後すぐに廃車が始まり、今では梅小路の保存機(静態)のみとなっています。

後にも先にも似た物がない独特のフォルムはC52以上の迫力を感じさせます。
NゲージでのC53の製品化は中村精密の金属製完成品から始まり、ワールド工芸などのキットを経て、プラ製品としてはマイクロエースがリリースされています。

 当鉄道ではマイクロと中村の2タイプが在籍していますが、走りではマイクロがスムーズなのに対し見た目の印象では中村精密の方が優れていると思います(本来比較するならもっと後に出たワールドやキングスホビーなどの仕様を例に挙げなければならないところですがお値段が汗)

 因みにマイクロのC53ですが入線後ほどなくしてダイカストの膨張・崩壊が始まり走行不能→廃車という経緯があって個人的にはあまりいい思い出がないモデルでした。

 なお、流線型のC53については以前にも取り上げていますので以下のリンクをご参照ください
 流線形の誘惑2

5月2日でC52のはなし

2023-05-18 05:33:22 | 車両・蒸気機関車
 以下の記事は5月2日にメインブログで上げたものの再録です。

 GW恒例の「日付の語呂合わせネタ」

 5月2日ということで昨年はキハ52でしたが、今年はC52の話をば。
 と言っても、わたし個人が好きなだけにこれまでにC52は何度も当ブログで取り上げていますから、今更新ネタがあるかというと(大汗)

 2気筒よりも3気筒の方がスムーズでパワフルな機関車になるのではという発想から世界的に3シリンダー蒸気機関車が流行した時期。
 我が国でも3気筒機関車を検討することになり、サンプル的にアメリカから数両輸入された8200形がC52のルーツです。

 試験運用では従来機よりパワフルな事はパワフルだったのでこれを基に設計・製造されたのが今でも根強い人気があるC53でした。

 とはいえ、せっかくの3シリンダ機も車重が重かった上に複雑な機構が整備の煩雑さを招いたこともあって定着せず、C53はC59に順次置き換えられてゆきます。
 8200も似た様な経緯で本務機としての活躍はごく短く、瀬野八の峠の補機として改造され「C52」として仕切り直されたものの、戦後すぐくらいのタイミングで廃車が進み、現在では保存機すら存在しない悲劇の機関車ではありました。

 そのC52がなぜ好きなのかというと「(わたし的に)日本にこんなかっこいい蒸気機関車があったのか!!」と驚いたほどの凄みのあるルックスにあります。
 元々の8200がアメリカンな雰囲気こそあれ、機関車としてはどちらかというとあっさり系だったのに瀬野八対応の改造で文字通り「走るサイバーパンク」を思わせる異形の迫力を纏ったC52はとても魅力的に見えます。

 そのC52、Nゲージで製品化されているなんで想像もできなかったのですが、原型の8200ともどもマイクロエースから製品化されているのですから凄いはなしです。しかもマイクロの蒸気の中ではプロポーションの破綻が最も少なく傑作の一つになっているのですから。
 (個人的にはこれでも「タイヤが太すぎない?」とか感じたりするのですが)

 もちろんC52はわたしにとっても宝物です(笑)

KATOのC11 192号「さくら牽引機」

2023-05-17 05:40:40 | 車両・蒸気機関車
 今回は今年一番の高額商品モデルを紹介したいと思います。

 物はKATO京都駅店が出している特製品モデルのC11 192。
 いわゆる「さくら」の牽引機だった機材です。

 元々は東北地方で活躍していたのを数年後に九州に転属させ、昭和40年代の一時期20系時代のブルトレ「さくら」の牽引に供していた物です。
 晩年は再び東北に戻り昭和50年まで会津で活躍していたとの由。

 今回のモデルはKATO京都駅店の特製モデルとして通常品のC11をベースに「さくら」牽引時期の仕様にモディファイした物です。

 炭庫の増炭囲い板の追加をはじめタンク揺れ止めなどのスペシャルパーツの追加と色刺しを施したもので、ナンバープレートもエッチング製を奢っています。
 (これらについては、あとで通常のC11との比較を記事にする予定です)

 この機材、わたしがKATOの20系さくらのセットを持っていた事から情報を入手して以来通販で狙っていた物でしたが、正直言ってあのお値段にはかなり悩んだのも事実です。
 (あと手持ちの電源車がカニ22しかない事も汗)

 結局は「清水の舞台から飛び降りる」覚悟を持って入線させてしまいました大汗

 到着後電源車がカニ22なのを我慢して「さくら」を牽かせましたが、改めて小型タンク機でありながらもC11に20系の組み合わせはよく似合う感じがします。
 当レイアウト最大の難所、30‰勾配とカント付きカーブレールの組み合わせも6連くらいなら問題なく行けました。

 これでマヤ20があればねえ(大汗)

「Nスケールが欲しいミニカー」のはなし2023(笑)

2023-05-16 05:15:26 | アクセサリー
昨年の夏位でしたか、Nゲージスケールのミニカーについて「レイアウトの風景づくりに必要なのにリリースされない、時代を象徴するクルマで欲しいものはまだまだある」と言った意味の事を書きました。

 あれ以来Nスケールの乗用車系ミニカーで新作がリリースされる事は無かったのですが、今改めて思い返すと前回の記事で書き漏らした車種がまだまだあったのに思い当たりました。

 それらの中にはトミカとか、トミーテック系の「トミカリミテッドヴィンテージ」などでリリースされているものもあったりするので、カーコレの新作なんかで出してもらえないかとか思ったりもします(以前はカーコレとTLVはまるでリンケージでもしている様にモデル化がダブっているものが多かった)

 なので今回はNゲージスケールのレイアウト用品でリリースを期待するクルマ第2弾を羅列してみようと思います。
 (できれば以下のリンクと参照して読んでいただければ有難いです)
Nゲージサイズのミニカーに思うこと


 JPNタクシー、またはNV200タクシー仕様
 ここ2,3年で一気に勢力を増やした「21世紀のタクシー」だけに現在最もリリースが望まれる車種ではないかと思います。
 今やこれがないと「現代の風景のレイアウトが作れなくなりつつある」のですから。
 NV200はタクシーだけでなく普通に商用車として走り回っているのも多いですから汎用性は高いと思います。

 スバルのレガシィツーリングワゴン(初代~4代目くらいまで)
 20世紀末のワゴンブームの立役者で代を重ねても売れ続けたクルマだけにこれも必要性は高いといえます。
 困ったことにレガシィは「他のワゴンのどれにも似ていない」だけにあると無いとでは90年代の風景の説得力がまるで違うと思います。

 ホンダシティ(初代)
 1980年代初頭の2,3年位しか売れなかったクルマなのですが、それでも売れ方が半端なかっただけに1980年代の風景の構成要素になり得たクルマだったと思います。

 トヨタレビン又はトレノのいわゆる「ハチロク」
 頭文字Dのイメージばかりが先行しているのでレイアウト用品のイメージとしては損をしている感じもありますが、実車の発売当時はレビン、トレノ共に意外に街中で見掛ける頻度が高いクルマでした。
 というのは現実に数を売っていたのは下位グレードの「ハチゴー」の方でして専らOLや女子大生が足代わりに使っていたからで「LIME」「LISE」ならセダンのカローラ並みに走り回っていたからです。外見は殆どハチロクと同一なのでその意味では使い勝手の良いクルマと言えます。

  日産のダットサンピックアップ(6代目以降9代目くらいまで)
 カーコレでは5代目が出ていますが年代が60年代に限定されてしまう(この手のピックアップは当時趣味で乗られる事が少なかったため廃車率が高い)ので70年代以降の型があれば嬉しいクルマと思います。特に7代目以降からはオーナーカーとしてカスタムされるケースも多いので本来の商用仕様と別な使い方ができる点で重宝しそうな存在です。

 トヨタランドクルーザー(60系以降、現行型まで)
 カーコレでは20系が出ていますがダットラと同じ理由で60系以降がモデル化されれば価値が高いクルマです。オーナーカーとしても長く乗られるケースが多かったですし普遍性のあるデザインなので80年代以降ならどの時代にも使えます。個人的には40系のショートボディがあると嬉しいですがw

 マツダRX-7(初代・2代目)
 そういえばカーコレや他のNスケールミニカーでリトラクタブルライトの車はセリカXXしかなかったのを思い出しましてw
 初代RX-7も発売当初はバカ売れしていたために70年代末の風景の一部と化していた車でした。都会から田舎までRX-7を見ざる場所無しという位の勢いで他のどれにも似ていない車だけに存在感のある使い方ができます。同じ理由で初代のユーノスロードスターも挙げられますがどうしても「人形を載せなければならない」ハンデがあるので出してくれるならRX-7の方が有難いですね。

KATOワサフ8800の小作業

2023-05-14 05:38:22 | 車両・客車・貨車
 昨年KATOのワサフ8000を購入し、リペイントで20系「北星」仕様のワサフ8800に変更してからそろそろ1年近く経ちます。
 あとはインレタで表記を追加するだけ・・・だったのですが肝心のインレタが品切れ状態だったので再生産品を予約していたのですが、先日になって物が届いたので早速貼り付け・・・となる筈だったのが帰省以来いろいろと行事が続きその機会を作れずにいました。


 行事がひと段落ついたのでようやく作業に掛かれます。

 高がインレタひとつ張るのに大袈裟な前振りですが、こういうのは入手してすぐ位にやらないと進まないという事を今更ながらに実感します。

 出来も決していいとは言い難いレベルになってしまいましたが、それでもようやく懸案がひとつ片付いたような気分です。
 遠目で見ればワサフ8000も8800もそう違いはないはずなのですが、気分的にはそうもいきません(汗)


 それにしても、最近の気候は例年になく変化が激しい気がします。
 晴れの日に昼間が30度近くまで上昇するのに夜になると気温が10度台まで急降下。数日晴れが続いても雨が降り出すとざんざん降りと気圧も湿度も振れ幅が大きく体の方がついて行けないような感じがします。

 実際、わたしの周囲でも体調を崩す人が増えていますから気を付けないといけないですね。

フライッシュマンピッコロのDB120-2形電気機関車

2023-05-13 05:36:37 | 車両・電気機関車
 帰省の戦利品から
 今回入線の外国型電機をば。

 物はフライッシュマンピッコロのDB120 0形です。
 120形は1979年から1989年にかけて製造された西ドイツの客貨両用型の交流機です。

 中でも今回入線させたのは初期の試作型とされるもので前の型である103電機と同様のTEEカラーなのが特徴だそうです。
 (後の量産機は朱色の単色)
 実車は103に比べて武骨さが目立つデザインで性能面でも特に高速走行で見劣りした事から103形やその後継の101形に比べると影が薄く、現在では2線級の運用がメインになっているとのこと。

 事前の期待ほど活躍できなかったという意味では理由こそ違え、ドイツのEF200みたいな存在かも知れません。

 ですが模型としての120形は日本のED級機関車に比べると伸びやかなプロポーションで特にTEEカラーは良く似合っていると思います。
 もしこれが現行の赤一色だったら多分手を出さなかったでしょう。

 交流機特有の屋根上配線も碍子を含めて金属パーツを奢っているのも端正な印象に一役買っています。
 
 恐らくモデルとしては40年以上前のものと思われるのですが、最初こそもたつくもののギアの当たりが付いて来ると独特の滑らかさを感じさせる走りを見せてくれます。

 ただ、架線集電を想定したと思われる「異様に高く跳ね上がるパンタグラフ」は外国製Nゲージの電機に共通した弱点。
 うちのレイアウトで跨線橋や立体交差をくぐらせようとすると必ずパンタがぶち当たってしまうのには聊かストレスを感じてしまいます。

 とはいえそれでも模型としての魅力が感じられるのが欧州型Nゲージなので多少の事には目をつぶってしまうのですが。貨車が日本型でもチキやタキ43000みたいなやつとなら相性も良さそうですね。

 純粋にデザインの(個人的に感じる)魅力で外国型を走らせるというのも模型ならではの面白さと思いますし、それと同じ観点で「外国型機関車に似合う日本型の客車や貨車をセレクトしてみる」のもコーディネートの楽しさを感じます。

帰省のあとさきで見てきたもの(笑)

2023-05-11 05:34:20 | 旅行・探訪・イベントなど
 今回は先日の春の帰省の折に見てきたものから。

 須賀川の特撮アーカイブセンターの強遠近法のジオラマについては先日紹介しましたが、その他の展示品もなかなか見ごたえがあります。
 特に建物系のそれはレイアウト派、それもリアル志向の方には大いに刺激になるのではないでしょうか。
 流石にサイズは鉄道模型の常識には収まらないデカさですが(笑)これくらいのマッスのある建物だとそれだけで圧倒されます。

 因みにこれらの建物は怪獣映画でもデザスター映画でもない「NHKの大河ドラマ」用に作られたものだそうです。最近ではCGの素材とするために敢えて昔の建物のミニチュアを組む事もあるのだそうで、こういうのを見るとミニチュア特撮もまだまだいけそうな気もします。


 須賀川からの帰途に立ち寄った東北道那須サービスエリアではフードコートに鎮座するTOMIXのレイアウトに久しぶりのご対面。
 高速道路の施設で鉄道模型のレイアウトと言う組み合わせも結構意外性は満点ですね。

 一定時間ごとに自動運転を披露してくれるのがここのレイアウトの特徴ですが、列車に混じってチョロQタイプのバスまでもが自走して見せるのはご愛嬌。おそらくファーラー製と思われる遊園地の遊具もこのレイアウトの性格には良く似合っています。

 以前わたしの所属するクラブがショッピングセンターで運転会をしていた時期、会場となったショッピングセンターのNスケールモデルを展示して好評だった事がありますが、那須のSAでも「レイアウトが据えられた建物のNスケールモデル」が設置されていますw
 相当に手間が掛かった事は想像できますが、こういう遊び心は好きです。

津川洋行と鉄コレのワフの競演

2023-05-10 05:32:14 | 車両・客車・貨車
 先日紹介した津川洋行のワフのはなしの続きです。

 実は最初に津川のワを入線させた時のコメントで「ワフなら鉄コレの仕様もあるので代用しても良いのではないか」というコメントを頂いた事がありました。

 実際、そのコメントの通りでトミーテックの鉄道コレクションでは第1弾と第2弾でそれぞれ2種類づつ二軸貨車がラインナップされておりアーノルドカプラーを使う限りは併結は可能です。

 今回改めて津川の仕様のワフも入線したことですし、この機会に鉄コレの仕様と比較してみるのも一興と思いました。
 で、改めて鉄コレの貨車を引っ張り出してみたのですが鉄コレでは第1弾と第2弾でそれぞれワフがラインナップされ、その形状も異なるものが用意されています。
 つまり、今回の津川のも入れると都合3種類のワフがラインナップされている事になり選択の幅の広さがなかなか贅沢な事になっています。

 早速並べてみてまず気付くのは鉄コレの仕様が津川よりもさらに小さめになっている点。
 サイズは小さめですが車輪の径が変わらない為津川よりもチビな感じがしますがそれもまた好ましく感じます。
 殊に第2弾のワフは片デッキタイプなのが嬉しい。

 結果的に3通りのワフがそれぞれの個性を主張しているので観ていて飽きません。

 先日のレサレサさんのコメントでノス鉄にも貨車がラインナップされればいいのにといった内容のものがありましたが、この点はわたしも全く同意見です。
 鉄コレの貨車もTOMIXの制式貨車よりもちんまりしたプロポーションなので現在でも存在意義は大きいと思います。

レイアウト改修の中断とそろそろ掛からねばならないこと

2023-05-09 05:28:49 | クレイドルレイアウト
 新年以来着々と進展中だったレイアウトの改修作業。

 実は前回(3月中旬)から今日までに進展した事と言えば「地形用の発泡スチロールに塗装しただけ」にとどまります。
 おかげで「氷山の上に家が建っている」様な見た目は改善してはいますが、以降まる半月改修はストップしたまま。

 まあ、新年度に入り何かと忙しくなってきたこともありますが、最近の異様なほどの暖かさがそろそろ暑さに切り替わりつつあるのも影響しています。

 そのうえ、5月は毎年恒例のグランシップトレインフェスタ。

 今回は以前出展したモジュールを使う予定なのですが、モジュール自体のヤレや埃、或いは経年劣化したところも結構多いのでそれらのメンテナンスや点検にひと月は掛かりそうです(そもそもモジュールの移送で大汗をかきそうな予感が)

 そしてフェスタが終われば梅雨時、そして酷暑と気候的にレイアウトの製作が向かない時期にそのまま突入しそうな勢いです。

 なのでメインのレイアウトの改修は当面お休みして暑さが過ぎる時期までお休みする形になりそうです。
 とはいえ、本線は既に開通しているので運転自体は可能ですし、休止中でもメンテナンス関連の課題もまだまだ多いので全く手を掛けないという訳でもないのですが。