光山鉄道管理局・アーカイブス

鉄道模型・レイアウトについて工作・増備・思うことなどをば。
こちらはメインブログのアーカイブとなります。

オハ47の思い出

2011-08-31 18:26:37 | 車両・客車・貨車
 今回はゆく夏を惜しんで思い出話です。

 子供の頃から学生時代にかけて、お盆の墓参りへの交通手段は旅客列車でした。
 高速道路開通前は盆の列車の混雑は今の比ではなく通路に立つのは当たり前、それどころかデッキにまで立錐の余地がない位客が詰まっていました。

 で、旧客ですから当然冷房もなし。窓を半開~全開にしてもなかなか涼しくはなりません。
 デッキではドアを開けっ放しにして「空気の強制循環」というのも普通の光景でした。当然デッキにも人がいっぱいなのですが不思議と怖い感じはなく、上から下まで解放されたドアの空間から入ってくる風を全身で受ける気分は悪くはありませんでした。線路わきのよく伸びた雑草の草いきれが風に変わって吹き込んでくるあの感覚は私にとってまさに「お盆の風物詩」みたいなものでした。

 そんな旧客、私の記憶では昭和50年代の後半位までは残っていたと記憶しています。故郷の普通列車はこのあと50系に、更に電車へと変わってゆきます(電車化などは21世紀もかなり近くなってからでした)
 当時の主役はオハ47。これにスハフ61辺りが組み合わされるのが定番でした。
 ずっと後にKATOやGMが旧客をいろいろリリースしましたが、オハ47だけはリリースが後回しになっていた記憶があります(同じ事はキハ52についても言えました)

 趣味を再開してしばらくした頃中古ショップでKATOのオハ47を見つけた時は「こんなのもNの完成品で拝めるようになったか」と感慨深かったですね。
 最盛期にはスハ43系の中でも相当な大所帯だったのですがこの形式、スハ43の台車違いなので気にしなければ運転する分には別にスハ43でも構わなかったし台車のコンバートでもなんとかなったはずなのですがやはり完成品で出ているというのは一種感動でした。

 その後も中古ショップで目に付けばオハ47ばかり揃えていた時期がありました。実は今月の帰省のときも1両増やしています。
 そんな訳で今ではオハ47は当レイアウトの旧客の中では結構な勢力を保っています。

 今思えばあの頃の夏ももう還らないのですね(しみじみ)

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レイアウト改修2011・1・レイアウトのベースのはなし2

2011-08-30 23:26:36 | レイアウト・竹取坂

 先日レイアウトのベースの話をしましたが、今回はその話の続きもしつつ(笑)今回改修したレイアウトの話も平行して進めたいと思います。
 (昨日のベースの話は実は今回のはなしの前振りの要素もあったりします。たまたま相談のコメントを頂いたのでこの機会に少し纏めてみようかという気持ちもありました)

 レイアウトのベース(土台)は前回ではその材料の話をしたのですが実はそのほかにもうひとつ別の分類があります。
 それはベースの構造による分け方で「オープントップ」「フラットトップ」「クッキーカッター」などと呼ばれる分類です。

 「オープントップ」というのは基本的に「梁となる骨組みだけで土台(台枠)を作るやり方で見た目には線路の部分以外は骨組みだけに見えるやり方です。この方法は山ばかりか線路より下の部分の地形創生の自由度も高いので山岳地帯や渓谷などの複雑な地形の表現に向きます。一般に「傑作」とか「大作」とか「本格的」とか呼ばれるレイアウトの大半がこの構造で作られる事が多いです。

 「フラットトップ」というのは骨組みの上に平らな板を張った一見写真のパネルにそっくりな構造の土台を指します。昔は実際に写真パネルをレイアウトのベースに使うケースもありましたし、現在市販されている「レイアウトボード」の大半がこの構造です。この方法は手軽な反面地形創生の自由度は少なく(山は作れても谷が作りにくい)どちらかと言うと地形の起伏の少ない市街や田園地帯などの表現に向きます。

 「クッキーカッター」というのはフラットトップを基に線路の部分の一部をジグソーなどで切り抜き勾配を作りやり方ですが後述のアイテムの登場などの影響もあってかこれは最近はあまり聞きません。

 さて、ここまで長々と前振りをしましたが、このベースの選択は今回コンペで努力賞(恥)を頂いたレイアウトの構造に深く関係があります。
 今回のレイアウトは「線路の配置はそのままにユーザーの気分に応じてシーナリィの差し替えができる」点に特徴がありました。

 差し替えに対応する為にはオープントップは不向きであると思っていたのでフラットトップを採用する事にしましたが、単に線路を地上面に引いたのでは変化に乏しい事から外周のエンドレスに勾配を付けて列車を登らせ、上に設けた2段目の地盤に線路を通す形としました。
 この時に威力を発揮したのがウッドランドシーニックスの「インクライン」と呼ばれるスチロール製の勾配キットです。これは一種の「自由に曲がる勾配ベース」とも言うべきもので2・3・4%の範囲内でどんな線路でも勾配を付ける事ができるものです。これがなければ私のレイアウトの製作はかなり停滞したであろうと思われるほどの魔法のパーツで未だにウッドランドシーニックスには足を向けて寝られません(笑)

 差換え用のシーナリィですが張り合わせたスタイロフォームやスチロール板をベースにその上に建物や地形を組み込んでゆくやり方で製作しています。これまでこの種の風景ではせいぜいが「平面上に二三軒建物が載っている」と言うレベルのものしか出来なかったのですがスタイロフォームやインクラインなどのおかげで多少の起伏やちょっとした山までもが差し替え可能になったのがあり難かったです。
 全くスタイロフォームの会社には足を向けて(以下略)

 ここまでがレイアウトのベースの製作工程でしたが、今後はコンペ出品までの改修作業(誤魔化しとも言えるかも)の中身についても追々書いてゆく積りです。

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レイアウトのベースのはなし

2011-08-29 19:01:06 | レイアウト・葉純線
 先日smool.bassさんからレイアウトの土台は何がお勧めかというコメントをいただきました。
 
 実を言いますとこのブログをはじめてこのかた、この種の相談を受けたのは初めてなので少し戸惑いましたが、考えてみると面白い題材でもあると感じたので自分の経験と考えを少し纏めてみようかという気になりました。
 そんな訳で今回はいつもと少し趣向が違います。

 自分の経験談の積み重ねなので教科書的なことではないのですがそこはどうかご容赦を。


 レイアウトの規模にもよるのですが600×900くらいの大きさ(私がこれまで作ってきたレイアウトやモジュールは大体がこの大きさです。大型のものは複数のパートを組み合わせています)で考えると以下のパターンが考えられます。
 1)市販のレイアウトを購入する(KATOのデスクトップレイアウトなど。最近は新幹線s備え付けのブックレットの通販でも買えるようです)
 2)市販のレイアウトボードを購入して使う(私の場合、モジュールはこのパターンです)
 3)ベースボードを自作する(最初のレイアウトや昨年のローカルレイアウトなどはこのパターンでした)

 このうち1)は一番楽金がかかる(なのでこれだけは実行していません)ものの手間の点では最も楽です。地形も最初からできているので買ってすぐ楽しめますし建物の追加レベルであれば手を加える事も容易です。但し拡張性は劣ります。

 2)はレイアウト作りで最も面倒くさい工程(これがあるがゆえにレイアウトに踏み出せない方も多いと思います)を省略できると言うのが最大のメリットと思います。これさえあればあとは線路の敷設、建物の配置、山の造成と比較的楽しい工程だけをいいとこ取りできます。ただ、私がモジュールで使った経験を書かせてもらうならば「山は作りやすいがボードの切り欠きを要する川はやや面倒」という欠点もあります。

 3)ですが実は900×600くらいのサイズだと1)や2)に比べて材料が安く上がるという程度のメリットしか感じませんでした。材料はホームセンターで入手できるのですが本格的に地形を作りこむ場合(特に谷間や高地といった起伏)、鋸と金槌だけとは中々行かず後から工具を買い足す事も多いので(笑)結果的には高くつく場合もあります。
 私の場合は「いつかやるであろう日曜大工への投資」などと大法螺を吹きつつジグソーと電気ドリルを買い込みました。ですが結果的にはこれは正解で後から追加したベースや、市販品に無い変形した形のベースが割合容易に作る事ができました(笑)
 更に言うならこれより大きなサイズや変形ベースのレイアウトを作るなら市販品の継ぎ足しや改造よりも自作のほうがはるかに有利と言えます。

 smool.bassさんの質問の眼目は「ベースの素材は何が適当か」と言う事でしたがこれは木製・発泡スチロールどちらも一長一短だと思います。
 骨組みをきちんと組んだ木製は強度はありますが工作に手間がかかり重いのが難点です。又自作する際には梁に使う棒でしなりや狂いの無い物を見つけるのがホームセンターでは結構苦労する点です。

 発泡スチロールは軽量で加工は容易ですし外側にきちんと枠が組めれば強度もあります。但し素材としてはもろく衝撃には弱い(これは上からプラスターをかけても同じです)、広い面積では木に比べてしなりやすいのが難です。


 第3の素材(笑)として私がよく使うのがスタイロフォームと言う断熱材の板でしょうか。発泡スチロールより強度がある上に殆ど板状なので平面が取り易いこと、カッターでさくさく切れるほど加工性はよく上に線路を敷いてもそこそこの耐用性を持ちます(3センチ以上の厚みがあればまずベースとして使えるでしょう)
 又ほぼ1センチ刻みで色々な厚みがあること木工ボンドでも接着ができ重ね貼りする事でベースから山までを一気に作れ、厚みのある板なら川や谷を掘り込む事もできます。
 欠点は板状の場合に発泡スチロールほどではないにしろやはりしなりやすい事、同じ面積の板より割高な上に最近入荷自体が減っている事でしょうか。


 ここからは昨年ローカルレイアウトを作った時に私の考えた折衷案です。
 市販の風呂用すのこを購入しその上にスタイロフォームの板を張る事で強度と耐久性の両立、配線のしやすさ(板をベースにする時に意外に大変なのが配線の処理です)と川や谷の掘り込みやすさを狙いました。
 それと出来上がってから気づきましたが、レイアウトの持ち運びが意外と楽になるメリットもあります。
 すのこ自体は結構特売品が安く買えることがあるのでコストの点でも悪くはありません。難点は同じ高さ、大きさのものが常に手に入るとは限らない事で将来の拡張を考えるなら注意すべきポイントです。 

 smool.bassさんこんな具合ですが参考になったでしょうか。
 他の皆様、いつに無い長文の駄弁りになってすみません。
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レイアウト用のカメラのはなし

2011-08-28 19:14:40 | 鉄道模型 

 最近ブログにアップしている写真ですが以前に比べて微妙に焦点が合わなくなったり、ぶれが目立つようになりました。
 写真には出ていないのですが「バッテリーが残り少ない」と言う表示も頻繁に出ています(乾電池駆動のカメラですが電池を新品にしても変化なし)

 今使っているカメラは数年前に購入したコンパクトタイプですが、ほぼ毎日何かしら撮影に使っています。

 この間のパソコンの時もそうでしたが最初は「趣味の手助け」程度の意味で使っているうちにいつの間にか「実用品」に近い感じで生活に入り込んでしまうギアにカメラもいつの間にか仲間入りをしてしまっていた事を実感させられました。
 考えてみればこれだけの使用頻度を続けていれば合焦やズームで使うモーターやパソコンとのやり取りやデータの処理などに使う回路類もいい加減やれが出て当たり前と言う気もします。

 銀塩カメラ時代にはまったくカメラ趣味が無くデジカメもブログを始めた辺りになって急に使用頻度が増えた位なのでカメラについては素人以下(それなのにブログのテンプレートに堂々とカメラが鎮座しているこの矛盾)なのですがそろそろ後継機を考える時期かもしれません。

 ただ、私の場合レイアウトや模型の撮影頻度が高い事もあるので以下の条件は満たしたいところです。

 1)室内撮影に強い事(多少暗い条件でもそれなりに撮れる事)
 2)Nスケールのレイアウト撮影を考えるとマニュアル絞りモードは必須
 3)マクロに強い事
 4)レイアウト内からの撮影を考えると外寸は可能な限り小さい事(その意味では1眼レフは論外)
 5)至近距離からの運転風景を撮る事を考慮するならある程度動画に強ければなお良い

 いわゆる「撮り鉄」的な撮影は殆ど考えていないのでズームの倍率や広角の広さは多少目をつぶってもいいとは思います。

 そんな事を考えつつ近所の電気屋を覗いたのですがまあカメラの機種の多い事!
 コンパクトタイプだけでも殆どピンキリ状態でとっさにこれと言うものが選べません。 
 考えてみたらこれだけいろいろカメラがあるのならひとつ位は「レイアウト撮影に特化したカメラ」なんて物があっても良いなどという身勝手な考えもよぎります(笑)

 まあ、時間をかけてゆっくり選びたい所ですが今のカメラの寿命を思うと急がなければならなくなるかもしれません。
 そうでなくてもこの夏は出費がかさんだと言うのにここに来て(汗)

 最後は愚痴になってしまいました。

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鉄道コレクション第14弾

2011-08-27 19:36:02 | 車両・私鉄/民鉄

 今月はいつに無い大量入線ですがその棹尾を飾ったのがこれでした。
 鉄道コレクション第14弾です。
 このシリーズは往々にしてリリースが延期になる事が多かったので今回も9月くらいかと思っていたのですがたまたま入ったショップで入荷しており、私としては不意を突かれた形になりました(汗)
 とはいえ、ラインナップは個人的には有難い物が多かったですね。

 今回は単行で様になる京福・富山地鉄・長野電鉄の車両があり、割合手軽にレイアウトへの入線ができます。
 このほか最近当レイアウトで勢力を拡大しつつある豊橋電鉄が又一編成増えました。鉄コレの中でも琴電・富士急に次ぐ大所帯になります(笑)

 ですが、今回のお目当ては大井川鉄道のクハ861。トロッコ列車風の車体がイベント用としてかなり魅力的であります。

 実際の編成は知らないのですがとりあえず手持ちのC11に牽引させてイベント列車風にしてみました。
 ただこの寒空(レイアウトの季節設定が3月の残雪ですし)にこの編成はいかにも寒々しいですね(汗)

 それにこの車両、空車がかなり目立つ構造なので早急に乗客を都合しなければなりません。

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今月の16番・カーコレ80から「困った時のスカイライン」

2011-08-25 20:38:28 | アクセサリー
 16番の車両は小型電車3両に機関車2両と私の予想を上回るペースで増備されてきました(汗)
 ですが風景を構成するアクセサリーは相変わらずトミカが数台という現状です。今回の増備では広電ハノーバーなんていうのもありますからもう少し車が欲しいところでした。
 そんな訳でカーコレ80から中古を調達してきました。

 カーコレ80はNのそれに比べて車種選択が渋いといいますか、「日常風景でよく見かけた車種」に重点が置かれている印象で非常に好感が持てます(できればNのほうにもそのセンスを少し分けて欲しい個人的に思うのですが)
 ただ、流石に人気車種は中古屋にもなく売れ残りから拾い集める形になりましたが、それでも面白いものが残っています。


 これなどはその「日常度」がかなり高い車種(それだけにマニアが寄り付かない)といえます。
 スカイラインTI。ジャパンの後期型です。
 昭和51年から55年頃にかけて出ていた車種ですがジャパンの頃まではスカイラインも6気筒ロングノーズのGT系と4気筒TI系の棲み分けがうまく機能しており(前者は走り屋若向け、後者は堅実お父さん仕様と言えばわかり易い)自家用はもとより営業車やタクシーでもかなりな頻度でスカイラインTIを見かけたものです。
 ただ、この後期型ではなんとなくグリル周りが安っぽくなり(前期型ではそれなりに光り物が多かった)「GTの廉価版」の様なイメージを作ってしまったのがTIを衰退させた遠因になったような気がします。

 この後のR30型ではGTとTIでボディを共通化してしまいTI特有のショートノーズの取り回しのよさが失われますます「GTの安物」イメージに拍車がかかってしまいました。
 実際この型以降タクシーでスカイラインを見る事は殆どなくなった気がします。

 そのR30の中でも尤も変なタイプがこの「5ドアハッチバック」でした。
 R30はGTとTIでボディを一本化した反面ボディバリエーション自体はむしろ拡大しているのですが、当時はFFファミリアの大ヒット、アコードやコロナなどのミドルクラスハッチバック車の登場などに刺激されたのかそれまであったワゴンに変わって投入されたのがこのハッチバック(それもGT系で)だったと記憶しています。

 当時街中で見るR30の中で尤も見かけなかったボディでしたが他のコンパクトHBやレオーネ辺りのワゴンとは明らかに雰囲気の違う個性を発散していた車種ではありました。
 但しラゲッジスペースが変な形状だった上にテールゲートがバンパーレベルから開かないなど使い勝手はハッチバックの中でもかなり悪い部類に入ります。
 珍しいボディの割には風景に置いても意外に違和感がないのもそのセンスの良さからでしょうか。
 
 余談ですが今はどの車にも装備されている薄型のテンパータイヤを日本で始めて装備したのがこのHBでした。

 昔の専門誌などを見ると路面電車のレイアウトの記事でスケール違いのトミカが電車と並んでいるカットが続出していたものですが、今では電車と同スケールでこんな渋い車種を並べる事ができるのですから16番も良い時代になっている事を感じますね。

 鉄道模型中心のブログですが今回はなぜかクルマの思い出バナシばかりになりました(汗)

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今月のNゲージ・定番機種の58&75

2011-08-24 18:01:30 | 車両・電気機関車
 今月入線のNの中古モデルの話の続きです。
 今回は個人的に「何両あっても困らない定番機種」も比較的安価に入手しています(安いには安いなりに理由もあるのでしょうが)

 KATOのED75.
 これまでこちらの75は耐寒モデルしか入線させて無かったのですが今回一般型のモデルを見つけました。
 当レイアウトではED75はKATOとTOMIXのモデルを複数入れています。列車の牽引はもちろん、路面電車線の試運転やクリーニングカーの運行でも使用頻度が高く、ある種実用品に近い働き者とも言える機種です。
 又、各ブランド毎の特徴(差異)がわかりやすい上に同一メーカー内の新旧での差異も大きい為その意味でも「何両あっても嬉しい」という不思議な位置づけの機種でもあります。

 流石にTOMIXのHGよりは細密度の点で一歩譲りますが車体側に表現された前面Hゴム等に個性を感じられ、中期モデルのTOMIXと並べてみても見飽きないところが面白いです。走行性は中期TOMIXよりいいですし。


 中古でもう一つ、TOMIXのキハ58(T車)
 HGモデルのようです。この機種はKATO・エーダイ・初期TOMIXを入線させていますが決定版と言われるHGはこれまでありませんでした。
 なるほど細密度はこれまでのどれよりも凄い物があります。

 同形式でありながら私の手持ちでは他社や旧製品のどれと組ませても釣り合いが取れなさそうですし(強いて言えば同じHGのキハ52位ですか)これは走らせるというよりも駅構内の飾りに使うのが良さそうな感じもします。

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レイアウトの耐熱のはなし(?)

2011-08-23 16:18:22 | レイアウト・竹取坂

 先週末の雨から打って変わって今日はまた暑さがぶり返しています。
 昨年ほどではないにせよ暑い夏なのですが、先日届いた電気の料金表を見ると昨年比23パーセントマイナスの使用量との由。
 エアコンを普段あまり使わない性質なのですが、それでも思ったよりも電気を使わなかったことは意外でした。

 とはいえ毎年恒例でこの時期はレイアウトの工作は中断状態でレイアウトの運転もあまり意気が上がりません(汗)
 ところで私のレイアウトの設置場所というのが我が家で一番暑い場所でしかも直射日光の直撃を受ける危険の高い位置にあります。
 こうなるとプラのアイテムの多い当レイアウトでは単に暑いだけではなく褪色や変形の危険に常にさらされる事になります。
 しかも運転頻度が下がると当然埃もたまりやすい問題が。

 そこでレイアウトの上と側面にスタイロフォームを立てかけて対策する事になります。
 元々は猫対策で考え付いたものですが夏場の断熱効果は高く、また多少の防塵にもなります。

 運転時は当然これらを外して行う訳ですが夕方辺りにこれをやるとレイアウト真下の床板がひんやり感じられる辺りに効果の高さがうかがわれます。
 欠点はこれをやっている時見た目がどう見ても異様な事です。なんと言うか、スタイロフォームの棺桶みたいでおしゃれとは到底いえません。
 レイアウトをディスプレイに使う発想を捨てないと実行できない裏技ともいえます(汗)

 さてこの暑さ、いつまで続きますか・・・
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アオシマの立体駐車場

2011-08-22 18:30:10 | ストラクチャー

 リリースは少し前なのですが帰省やら新盆やら行事やらといろいろ重なっていたために予約していたショップに中々取りに行けず、先日やっと入手しました。
 アオシマの「建築ロマン堂・立体駐車場」
 アイボリーとブルーがあったのですが、今回入手したのはブルーのほうです。このシリーズも第一弾の団地が出てからだいぶ間が空き「ひょっとしたらこれっきり?」などと不安を感じていたので第二弾のリリースは嬉しい物があります。

 この駐車場はショッピングセンターに隣接していたり、中心街のそこここで見かけるタイプですが、1階部分に店舗を追加すればいまどきのパチンコ屋に化ける可能性もありそうですね。


 この建物、Nのストラクチャーとしてはかなり大きい(大雑把に言ってTOMIXの総合ビル3棟分の敷地を取ります)部類なのでまず頭を悩ませるのは「出来上がったときどこに置くか」です。
 今の私のレイアウトにははっきり言って置き場がないのですが箱絵の迫力を見ると何だかむらむらと来てしまいます。

 ですが蓋を開けると中には前の団地を上回るボリュームの部品数のパーツがどさっと(汗)
 
 これはかなり腰を落ち着けて作らないといけない気がしてきました。
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盾が届いた日

2011-08-21 19:05:14 | レイアウト・竹取坂

 先日から先ほどまで地域の行事の関係で泊り掛けで参加していたのですが、帰宅すると小包が届いていました。

 先日出品していたTMSレイアウトコンペの努力賞の盾です。
 そういえば昨年同じ賞をいただいた時も届いたのは私の留守中でした。何か因縁でも(笑)


 今回出品したのは最初から作っていた路面電車・軽車両用レイアウトの改修版です。昨年の様にゼロから作った物ではなかったのですが毎年手を加え続けていたのでそろそろ出してみようかとかねてから考えていたものです。


 ですので「同じベースでシーナリィの差し替えによって二つの風景を切り替える」というレイアウトの基本コンセプトもそのままです。
  これらの改修過程はこれから徐々にアップするつもりでおります。

 それにしても今回も上位入賞者の方々の作品をグラフで見るとその作りこみの凄さに感動させられます。
 自作の比率が高い事(車両工作と異なりある程度架空性の加わるレイアウトにおいては「自分のイメージを立体化する」技術に優れている事とも言い換える事ができると思います)、細密とは別な意味での神経の細やかさを感じる配慮の深さは実際にレイアウトを作ってみてより強く認識させられる部分でした。

 今回の入賞者の方の何人かは製作過程をブログなどで拝見していたのですが、その過程を見られる事は鞭撻とともに非常に勉強になっていると思います。
 (ただ私の実際の作品になかなかフィードバックされていないのが何ともですが)

 ハードルは相当に高いですが(汗)次に出す時にはもう少し近づきたいところですね。

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今月のNゲージ・キユニと96の変わり種ペア

2011-08-19 21:50:15 | 車両・蒸気機関車

 ついさっき気づいたのですが、8月の3日以降丸半月の間16番やZゲージ、あるいは帰省の話にかまけてNゲージの話題がほとんど出ていませんでした。
 これには我ながら驚いています。

 ブログの開設当初、よもやこんな展開になるとは思いませんでした(笑)

 とはいえメインのレイアウトはNですし、新車はもちろん中古も田舎に居て最も入手しやすい事(しかも安価)も考え合わせるとNに捨てがたい魅力が多いのも事実です。
 そんな訳で帰省の入線車・N編です。

 16番での出費が大きかった分Nは少なめでしたがそれでも変り種がいくつか見つかりました。

 TOMIXのキユニ01
 こちらのレールバスはキハ02がすでに入線していたのですがこの格好で郵便・荷物車という独特のポジションとフロントの3枚窓に惹かれました。走りも悪くないですがこれの16番は出ないものでしょうか(笑)

 マイクロエース9600
 臨港線や専用線に似合いそうな「ゼブラ塗装」。ゲテモノというよりも全身に漂う「プロフェッショナル感」が魅力の独自仕様です。
 それにしても9600はこれまで4社が出していますがそれぞれのメーカーの特徴がこれほどはっきり出ているロコも珍しいと思います。
 エンドウはテンダードライブのブラスモデル、TOMIXはテンダーモーター、KATOは構造はコンベンショナルながらやや大きめのスケールといったところでしょうか。
 マイクロの場合はそれが「無闇なバリエーションの多さ」なのですがこれまで入手したのがほとんど中古という事もあって「普通の格好の96」に当たらないのが不思議な気がします。

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草むしりをしていて思うこと

2011-08-18 19:08:20 | 鉄道模型 
 
このところの酷暑にはまったく参ってしまいます。
 夕立もろくに降らないので夕方でも結構な暑さに悩まされますがそれでも夕方には少しづつ草むしりに精を出しています。

 それにしても雑草の伸びるのが早い事。
 ついこの間まで更地だったところでも二月もほって置くと草ぼうぼうです。しかも根の張るのまで速い。

 そんな事をしていてふと気づいたのですが
 「そういえば庭園鉄道の記事を最近見ないな」でした。

 海外の鉄道模型番組などを観ると庭園鉄道レイアウトというものが3~4回にひとつはお目にかかるのですが、TMSをはじめとする専門誌ではここ暫くあまり目にしていないと思います(違うかもしれませんが)
 昭和40年代前半くらいまでは16番の庭園鉄道の記事をちょくちょく見かけていましたが、これらの中で現在まで存続しているものは果たしてあるのでしょうか。


 そこで考えてみれば日本ほど庭園鉄道に不向きな風土のところもないのではないでしょうか。
 私の現住地を例にとっても夏は40度近い暑さ、冬は氷点下10度近くまで降下する温度差の激しい気候。しかも降水量も結構なものです。

 夏の雑草、冬は霜柱、季節の変わり目には土砂降りか大風、何年かに一回は大雪。 
 前述の海外の庭園鉄道(主にアメリカですが)などは画面を観る限りでは年間の気候の変化の少なそうな所が多いようです。
 こういうところでは庭園鉄道をやっていてもメンテナンスの手間は日本ほどではない気がします。

 草むしりを続けていて思うのは、こと庭園鉄道に関する限り「建設よりも維持が大変そうだ」という事です。

 とはいえ、自然光の元でお気に入りの車両が失踪するという事に魅力を感じるのも確かです。
 私も撮影などでレイアウトを外に出す事が増えているのですがそれでもその条件で運転まで楽しむというのはまれです。
 庭園鉄道ならそれこそ気象条件が許す限りいつでも楽しめるのみならず、季節の気分をダイレクトに取り入れた運転ができるのですから。


 そんな折に思い出されるのは森 博嗣氏の「ミニチュア庭園鉄道」という本です。
 庭園鉄道それ自体を主体にした本というのが珍しく感じて入手していた本ですが日記形式でラージスケールのナロー庭園鉄道の建設・車両工作などをつづったものです。

 屋外運転ゆえのハプニングやメンテナンスにもさらりと触れられていますが文章に出てこないか、におわされている部分にそれなりの苦労もあるのではないかと感じられます。
(尤もラージサイズモデル中心なので16番やNほど神経質にならなくてもいいようですし、「実物に近い保線作業が楽しめる」雰囲気も感じるのですが)

 やっぱりどこかで「メンテナンスも楽しみのうち」という考えが成り立てば案外庭園鉄道も魅力的に映るのかもしれません。

 そうこうしている内に日が沈み今日の草むしりも終了。結局今日も取り切れませんでした(汗)


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今月のZゲージ・六半のフレキシブルレール

2011-08-17 21:58:04 | 車両・Zゲージ

 先日はメルクリンミニクラブのZゲージの話をしましたが、日本のZゲージでは六半というメーカーが中心になりZのレールの充実を図っているようです。
 このメーカーの品は私の故郷や現住地ではなかなか見る事がないのですが、首都圏のホビーショップなどでは最近よく並んでいるようです。
 この間の帰省の折にそうしたショップのひとつに立ち寄ったのですがそこで興味を引く品が置かれていました。

 Zゲージのフレキシブルレール。それも道床付のタイプです。
 これまで道床なしの奴ならNやHOでも見かけたのですが道床の付いたフレキシブルとはおそらく初めての製品化ではないでしょうか。

 パッケージを開くとランナーに付いた枕木パーツがどさりと出てきました。どうやらこれをレールに一々組み付けて行く構造のようです。
 パーツはレール一本につき40以上。これを付けるのかと最初はうんざりしましたがやってみると意外に早く付けられました。
但し、フレキシブルとはいってもあまり急カーブを作る様にはできていないようです。曲げがきついと道床の継ぎ目がかなり目立つのは構造上避けられません。

 レールの長さは30センチほど。ただ、この種のレールは1本だけあってもあまり意味がないので3本購入してつなぎました。
 以前Nでも試した「揺らぎカーブ」のZ版です。
 
 早速列車を試走させると意外なほどゆったりした雰囲気の走りが楽しめました。このカーブの魅力はゲージやスケールを問わないですね。

 但し、製品としての不満もないわけではありません。
 まずジョイントの構造がクラウン(PRIMROCO)のそれに酷似しているにもかかわらずジョイントの厚みが違うためにそのままでは相互の接続ができないのは正直計算外でした。
 ジョイント構造の異なるメルクリンミニクラブでもこれは同様で当初は線路があっても接続するフィーダーがないので運転できないというトラブルが(涙)

 結局クラウンのフィーダーを手でくっつけて通電させる羽目になりました。
 Zのレールはこの間互換性に関する規格ができていたと聞いていたのですがジョイントがそっくりなレール同士が接続できないのはスタート直後のフォーマットとしては困った話ではあります。

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今月の16番・箱根登山鉄道モハ2

2011-08-15 18:11:06 | 車両・16番

 16番小型電車の当鉄道第3弾はMODEMOの箱根登山鉄道モハ2です。
 新品の値段はわかりませんがNの車両セットよりも安価に入線させることが出来ました。

 こちらは緑色塗装のタイプですが個人的には個性が強すぎて登山鉄道以外では使いづらい小田急カラーよりは融通の利くカラーリングなので満足しています。
 登山電車らしい無骨且つ重量感すら感じさせる足回りを堪能できるのはこのスケールならではと言えましょう。

 Nとの比較ですが外見上は意外とNも健闘している印象です。車体が小さい分見た目の密度が相対的に詰まって見える事が関係しているのではないかと思われます。
 
 車体はTOMIXやKATOに比べると後付けパーツが異様に多い点や艶がきつめの塗装など、16番専業メーカーの製品っぽい感じがしました。
 取り付けは大変そうですが琴電やハノーバーよりもやりではありそうです。
 ところでメーカーの細やかさを感じる点がそのディテールアップパーツでした。
 同じパーツでプラとエッチングに2種類が用意されていて運転派・ディスプレイ派の両方のニーズに対応しているのは流石16番モデルらしいと言えます。
 私としてはエッチングの方で挑戦してみたいのですがそうなるとKATOのDD51がまた後回しになってしまいそうで(汗)

 16番臭さを感じるところは駆動方式です。
 モーターを床下にマウント、ドライブシャフトを介してギアに伝達する最近の16番では定番に近い方式がとられています。
 おかげでローアングルから眺めると床下でドライブシャフトが仕事をしているのが視認でき、Nとは異なるメカニカル感が楽しめます。

 その一方で室内にせっかく精巧なモールド(運転席の手ブレーキレバーまで付いている)なのに照明用のリード線が丸出し状態な所などNでは考えられない無粋なところもあります。

 走行ですが上述の駆動形式の関係もあるのでしょうか、スローは効くもののNと比べてややガサツな印象でした。Nのモハ2が比較的スムーズな走りを見せているので意外に感じましたが、それでも重厚な走り味はNでは味わえないものです。

 全体としての満足感は先月の琴電に匹敵するものでした。こうなってくると16番のレイアウト・セクションに食指が動き始めます(笑)
 それにしてもMODEMOが16番をやっていたのは都電などで知っていたのですが箱根までやっているとは知りませんでした(大汗)

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今月の入線車・広電ハノーバー・HO版

2011-08-14 16:46:56 | 車両・16番

 今回の帰省ではこれまで毎回立ち寄っていた経路沿いの中古ショップも覗いたのですが全般に品揃えが薄くなった印象でした。
 この種のショップは出物を地元からの買い取りで調達しているケースも多いでしょうから間接的な震災の影響もあったのではないでしょうか。

 それはさておき、
 先月にKATOのセットを入手して以来、16番にも手が出ているのですが個人的な方向性として小型車中心に行く方針でおりました。
 今回の帰省で何か出物があればと思っていたのですが、幸いにも小型電車を二両入手できました。
 これで当レイアウト(まだないのですが)の16番ラインナップが一気に充実しました(笑)


 個人的に面白かったのは偶然にもどちらもN仕様を持っていた奴だった事です。
 そのひとつがKATOの広電ハノーバーでした。


 
 前述したように今回の特徴としては同一メーカーのN&16番モデルの比較が可能になっている事です。
 そこで今回は早速KATOのハノーバーから見てみたいと思います。

 Nの奴もかなりの小型車なのですが16番と並べるとマッスの差がかなり大きい事に驚かされます。
 細密度の差は言うまでもありません。16番モデルはサスペンションを装備し条件によっては実物並みの「ゆらゆら走行」も可能なようです。
 もうひとつ特徴的なのがパンタグラフ。
 こちらのモデルでパンタを上昇させると不自然なほどに高く跳ね上がります。
 実はこのモデル、当初から架線集電を考慮した構造らしくパンタが常に架線に接触できるように上昇圧を保つ機構が働くようになっています。
 これは一定の圧の加わる架線と組み合わせて初めて機能する機構なのですがふつうのお座敷運転では不自然な為別パーツでパンタの高さを一定に保つ固定パーツが付属しています。

 この事から推察できるのは、このモデルは当初から輸出を考慮した物(海外のトラムでは架線集電が半ば常識化しています)らしいという事でした。
 そういえば30年前のヘルマンザイレ氏のHOレイアウトの駅前でこれと同型の路面電車があったのを見た記憶があります。

 Nと比較した走行性の良さは圧倒的でした。
 元々Nのハノーバーは動力機構に余裕を感じない設計で(この点同じメーカーのポートラムとは全く異なります)ラピッドスタートとコマネズミみたいなちょこまかした走りが特徴でとてもメインに使える代物ではなかった(酷評めきますがMODEMOやTOMIXのレールバスと比べても感心できない物でした)のですが16番モデルの方は動力ユニットに余裕がある事や前述した機構の威力も相まって実に路面電車らしいスローの効いた走りを見せてくれます。

 これを見ただけで入手した甲斐があったという物です。

 以前Kq2100さんのブログのコメントで「路面電車はNよりも16番くらいの方が走りに余裕があるのでは」と書いた事がありますが劇的な形でそれが実証された訳です。
 もちろん室内の表現もNを圧倒的に引き離していますし。

 トラム中心であれば16番でもレイアウトのサイズをかなり小型化できますしこれは結構有望かもしれません。

 追記・この文中では「16番」「HO」の呼称がまぜこぜになってしまいましたが、このモデルの場合、国内16番モデルの殆どがやらない架線集電対応の回路やパンタが標準装備されている所から見て輸出用(つまり欧州仕様)のモデルを広電仕様に仕立てたモデルと推察されます。
 したがってこのモデルについてはいわゆる16番スケールではなく正調のHOスケール(16番よりやや小さい)である可能性は大きいと思われます。
 単独で走らせる分には問題ない事ですが、この点はいずれ確認したいと思います。


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