光山鉄道管理局・アーカイブス

鉄道模型・レイアウトについて工作・増備・思うことなどをば。
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TEZOMO SYNDOROMEとジオラマのあるある(笑)

2022-08-09 05:50:48 | 思いつくままに・考察
 WEB漫画のテツモシンドロームが今月も更新されました。
 いつもなら懐かしの旧モデルを肴に一石持たれる内容なのですが、今月のはいささか趣を変え、車両加工やジオラマ製作に関してファンが感じるであろう事を並べています。

 久しぶりに通勤電車に揉まれて帰宅した風奈の同居人の麻里の一言から「電車モデルに乗客を乗せる話」「実車の撮影だとノイズになるはずの線路側のフェンスがジオラマでは逆に見せ場として認識される話」など、今回は読み進めるほどに「ああ、こういうのあるある」と膝のひとつも叩きたくなる内容でした。

 確かにレイアウトなんかで列車を走らせると時に気になるのが「乗客はもちろん運転手すらいない車内」です。
 まあ、モデルによっては「乗客どころか椅子ひとつないのっぺらな車内」なんてのもままあるのですが。
 私も一時期そこが気になって習作のつもりで鉄コレの車内に手持ちの人形を載せてみた事があります。ところがこれが手間の割に思ったほどの効果を上げませんでした。

 実車の走行を外から見るのは列車同士が並進している場合を除くと通りすがりの一瞬な事が多いのですが、そこでは乗客は殆どシルエットとしてしか認識されないのが理由の一つではないかと思います。また人形を乗せるにしても車両に比べると人形自体がやや大きめに造形されているらしくまばらに乗せてもかなり乗客が目立ってしまう事、Nゲージのプラ車体のはめ込み窓が分厚いために車内が微妙に歪んで見える事が引っかかりました。

 これが例えばエンドウあたりのブラス車体と透明セルの窓ガラス造形だったらまた違った結果になりそうな気もするのですが、私がやってみた範囲で言うなら人形を乗せるよりも透明セルに乗客を印刷した板を車内に立てた方がまだ効果的な気もします(そういう製品も最近出ている様ですし)

 その一方で「実車の写真ではノイズとして認識される線路側のフェンスや架線柱などがジオラマでは風景の構成要素として評価される」というのはレイアウトやジオラマをやった事がある人なら誰もが頷くところではないかと思います。

 実車写真はあくまで車両自体が主役ですから余計なものが映り込まないのがいいに決まっていますし、どうかすると背景すらも邪魔になるかもしれない(まあ、流石にそこまでラジカルな撮り鉄もあまりいない気もしますが)

 ですがこれがレイアウトとなると車両だけではなく周囲の風景を含めた総体としての鉄道の再現に意が用いられる事が多いですから線路側の作り込みへの力量が大きくなると思います。

 私自身、レイアウトを作っていて「フェンスや電柱はともかく人形は大した効果を上げないのでは?」と思った事もあるのですが、いざやってみると風景の生き生き感がまるで変わってしまうのに驚いた経験があります。

 そんなこんなで今回のTEZMO SYNDOROMEも色々と考えさせてくれる内容でした。