光山鉄道管理局・アーカイブス

鉄道模型・レイアウトについて工作・増備・思うことなどをば。
こちらはメインブログのアーカイブとなります。

秋の運転会に思ったこと

2016-10-31 05:45:58 | 旅行・探訪・イベントなど
 今月初めにやったショッピングセンターの運転会で書き残していた事をまとめます。

 うちのクラブの特徴は前にも触れましたがメンバーの年齢層の広さもそのひとつです。
 下は中学・高校生から上は60代まで、しかもそれぞれに趣味の拘りのポイントが異なる部分もあるので運転会はある意味その拘りをアピールできる場という事も言えます。
 とはいえ、一般の人も数多く見に来るイベントなだけに自分の趣味性ばかりを優先できません。

 そうした皆さんをも楽しませつつ自分も楽しむと言うのがこの種の運転会の理想でしょうし、その中で一種の社会性というか内面と外面のバランスのとり方を身に着けてゆく事も特に若年者には大きな意味があると思います。
 この点で趣味性だけが全開モードになりがちなレンタルレイアウトのそれとは違う呼吸が求められます。

 ・・・などと堅苦しい事から書いてしまいましたが、現実には見に来る一般の方々も車両の形式や編成は分からなくとも素朴に「模型の列車が走る姿を見るのが楽しい」事が感じられます。

 今回はあるメンバーが「小田急縛り」で色々と走らせていましたが、時にはこういうテーマ縛りでメリハリをつけるのも楽しいものです。私も何か持ってくれば良かった(汗)

 私は私でアーノルドのオリンピック電車を爆走させました。とても40年以上前のモデルとは思えない走りっぷりの良さでしたし、日本車にない垢抜け感はそれなりに好評だったようです。

 ある年少メンバーのお気に入りは津川のコッペルの引く軽貨物編成。
 サイズの割には意外とよく走るモデルでした。

 こんな風に特定の時代の特定編成を再現したり、自分の馴染みの車両を自作して持ち込むメンバーもいる一方でネコバスをNゲージ化して走らせたり、ガルパン列車を列車砲もろとも爆走させるメンバー、で、私みたいに「おかしな骨董品モデルばかり走らせたがる」奴まで無法状態さながらにひとつ処に揃うのは「お祭り騒ぎの楽しさ」そのものとも言えます。
 (運転会の締めでは大概「機関車につなげられるだけの数の貨車を牽かせる超長編成」が走る事が多いですがこれなどは正にそうしたお祭りの魅力の際たるものでしょうw)

 自分が走らせるのも他のメンバーの自慢の列車が走っているのを見ていても楽しいですし、それらを見ている一般の方々の反応を見ているのもまた楽しい。
 設営や撤収で疲れるのにやめられない理由のひとつはこうした空気に惹かれる面もあると思います。

 例えは変かもしれないですがライブを楽しむバンドとか舞台を楽しむ演劇のそれに近い部分もあるのかもしれません。

そういえばそろそろTOMIXも40周年ですか

2016-10-30 05:44:57 | 趣味の原点をふり返る













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思い出の書籍 ふと思うこと 趣味の思い出 そのほか


 昨年は日本形Nゲージが登場して50周年でしたが、今年(2016年)はTOMIXの登場40周年に当たります。

 以前にも書いた事がありますが40年前の10月頃に出たTMSの11月号で初めてTOMIXの存在が明らかにされた時の衝撃ときたらありませんでした。
 それまでの鉄道模型がNはもとより16番の世界ですら「レイアウトにもお座敷運転にも対応できる線路・建物・電機関連のトータルシステム」と言う奴を持っていませんでしたから。

 当時の16番は車両の精密さこそ凄かったが線路・ストラクチャーのレベルはプラレール並み、Nではそのレベルにすら行っていませんでした。
 システム性と充実度の点ではTOMIXの数年前に出ていたメルクリンのZゲージにすら劣るレベルだったのです。


 それが「砂利のモールドされたそこそこそれっぽい道床付きレール」「どこにでもありそうな駅舎とホーム」「複線間隔を保てる架線柱」「ポイントスイッチと断面を統一したワンダイヤルのパワーパック」
 とにかく誌上で予告された全てが斬新かつ夢をかきたてられるものでした。
 システムがあまりに凄すぎて同時予告された「ED61」が霞んでしまったほどです(笑)


 車両と言えば国産モデルとして予告されたオハ35も完成品としては初めての「普通の客車」だった事も嬉しいポイントでした。
(何しろこれ以前は完成品の客車は20系とオハ31系しかなく「C62やED75が牽ける普通の客車が無かった」ですから。

 初めて線路を買ったのはそれから1年後。
 それも予算の関係で直線だけでしたが畳の上で手持ちのEF65が牽くブルートレインが走りだしたのには半端ない感動を覚えたのも今では思い出です。

 以来、レイアウトでも棚幡線や葉純線等のレイアウト製作などでファイントラックの線路にはお世話になっていますが、帰省のときの実家の年越し運転でも大活躍しています。
 なにしろ「床が平らでさえあればそこがお座敷だろうがベランダの一角だろうがどこでも思い立ったら線路が敷ける、車両を走らせられる」
 この当たり前の事を初めて「当たり前のレベルに持って行った事」がTOMIXの最大の功績だと思います。

 しかも登場以来40年の間に立ち止まる事なく常に進化と拡充を続けている事で現在でも鉄道模型そのものを代表する一大ブランドにしてしまったのですから。
 16番がシェアの上でNゲージに抜かれた最大の要因のひとつは「TOMIXに相当するシステムを作りそこなったから」というのが大きかったと思います。皮肉にも走らせる16番が復調したきっかけのひとつが「NゲージメーカーのKATOが出したHOのユニトラック」ですから。
 そのユニトラックにしてもTOMIXのシステムが先行していなかったら今の様になったかどうか。

 その意味ではTOMIXはNゲージのみならず鉄道模型そのものを変えたと言っていいでしょう。

 おそらくこれからも私のシステムの中でTOMIXのウェイトは高いだろうと思いますが、是非この調子で頑張っていてほしいものです。

「鉄道模型車両の作り方」

2016-10-29 05:43:21 | 書籍
 昭和50年代初め頃はある意味鉄道模型入門書の当たり年みたいでして、カラーブックスの「鉄道模型」廣斎堂出版の「鉄道模型入門」等が印象に残ります。
 中でもNHKブックスの「ホビーテクニック」シリーズは最初の「鉄道模型レイアウト」から短期間に2,3冊リリースされる充実ぶりを示しました。
 (あれだけ鉄道本をいっぱい出しているカラーブックスでさえ鉄道模型本は一冊しかない)

 その中の一冊を先日新装開店した某まんだらけで格安で見つけたのも何かの縁でしょう。


 「鉄道模型車両の作り方」(菅原道雄著 日本放送出版協会)

 他の2冊がNゲージやレイアウトに特化した内容だったのに対してこちらは16番の車両工作をメインに据えているのが特徴です。
 と言うか当時は唯一だったのではないでしょうか。

 とはいえ、ドライバーで組み立てられる塗装済みキットの製作から始まり、ペーパー車体、プラキット工作と進む構成はかなりビギナーを意識した内容となっています。
 あの頃、16番のプラキットとは中村精密の客車シリーズくらいしかありませんでしたからある意味時代の最先端かも。

 (上掲書P64より引用)
 その過程で走行にかかわる動力装置の組み立てや調整にページを割いている所に本書の良心を感じました。

 あの頃は完成品でも走らなかったり調整を要する様なモデルが結構ありましたから(親類の持っていたモデルからの印象ですが)
 私の手持ちで未だ死蔵中の「何故か走らない111系」の調整の役に立つかもしれません。
 実は本書を買ったのにはそういう下心もあるのですが(笑)
 それ以外でも16番模型の動力系の基礎を要領よく纏めた印象でキットメイクや自作の際に役立つ内容と言えます。

 その一方で割を食ったのが巻末のごく少ないページに押し込められた「ハンダ付け」の項目。
 一番要領と工具と金が掛かる工作なのでもう少しページが欲しかったのも確かです。

 「ハンド付けは絶対にやめよう」と言う項では「手で押さえるのではなくきちんと治具を使おう」と言う事なのですが、部品の取り付けの度に一々治具を作らされる事実(笑)
 これでハンダ付けに恐れをなしたユーザーは多かったのではないかと。

(上掲書P106より引用)
 余談ですが、本書のイラストは見るからに70年代テイスト満載で個人的にはヘンに感じる一方で妙な懐かしさもあったりします。

 本書に限らずこの当時のホビー系の入門書にはこの種の独特の絵柄の挿絵が付いているのが常でしたが、最近のは絵柄はより洗練されてきているものの印象の点で影の薄い物が多く「挿絵と言えどもイラストで覚えてもらう」と言う入門書本来の用途からすれば残念な気もします。
光山鉄道管理局

Nゲージとディスプレイケースのはなし

2016-10-28 05:40:31 | 鉄道模型 

 先日格安で入手したKATOの151系12連。
 おそらく安かった理由のひとつがこれだったと思われます。

 12両が丸ごと(とはいえ3両づつ4段)収まるディスプレイケース。
 この中にこだま号が12両入ったままの状態で売られていたのです。
 店員さんもこの状態からそう思ったのか「セットに動力車が入っていない」と思い込んでいた節がありますし。
 ディスプレイケースまで付いてきてフル編成が5000円ちょっとというのは結構すごい事の様な気もします。

 とはいえ、実際にレイアウト上で走れる151系を手に入れている以上、こちらには適当なブックケースを都合するつもりでいました。

 すると宙に浮くのがこのケース
 実はこのケースはディスプレイ用に「ジョイント部をカットしたファイントラックの直線レールが各段に付いている」と言うある意味大盤振る舞いな特徴もあります。
 但しレールは「ただ置いてあるだけ」だったので帰宅後両面テープで固定しました。

 実は件の151系ですが購入の時も「このケースに線路ごと入った状態で手渡されました」ので帰途の車の振動が怖かった(笑)
 これだからジャンク品は怖い。

 車両を出した後のこのケース、しばらく空の状態で放置していたのですが
 捨てるには勿体なさすぎます
 早速ケースの無い車両を何両かディスプレイしました。

 馬子にも衣装と言いますかジャンク品でもこうやって飾ると何か高級そうに見えるのは不思議です。
 それに何も入っていないときに比べてケース自体もみずぼらしさが無くなったのも意外と言えば意外でした。
 やはりこういうアイテムはケースと中身が両方揃ってこそ初めて映える物だと実感します。

「特急にっぽん」とKATOの151系から

2016-10-27 05:36:54 | 車輌・電車

先日CSでフランキー堺主演の「特急にっぽん」という映画が掛かっていてモノクロながら堪能させて頂きました。

本作は新幹線開通前の時代、151系のこだまを舞台にフランキー扮する食堂車のコックが巻きこまれる騒動と恋のさや当てを描くコメディ仕立てのドラマでした。

まだクロ151が現役だった頃の151系の車内から電車区の風景、疾走シーンに至るまでほぼ全編が「151系漬け」みたいな内容です。

主人公がコック、ヒロインの一人(白川由美)がパーラーカーのスチュワーデス(実際に劇中でそう呼ばれる)なだけに厨房やパーラーカー車内の描写などは今となっては物珍しくその意味でも貴重な映画と言えるかもしれません。

さて、これを見た直後にKATOのレジェンドコレクションの151系フル編成が格安で入手できたのですから今年の私はついています。
こちらは文字通りの「掘り出し物」と言っていいと思います。

物はKATOの151系12両編成。恐らく例の「レジェンドコレクション」の奴と思います。

クロ151に「フェンダーミラーが付いている」仕様は少なくとも旧製品でない証拠でしょう。
ついでに車両間の幌も一体型のカバーになっています。
惜しい事にこれが付いていると317Rがクリアできません。恐らくディスプレイ用なのでしょう。

ところがこの仕様の151系でありながら「M車込みで1両辺り450円」という驚愕物の値付けで驚きました。
先日紹介の165系は300円台でしたがあちらは40年近く前の旧製品、こちらは一応HG仕様のレジェンドコレクションです。
外箱こそないものの(理由については後述)走行させて見た範囲ではこれという瑕疵を見いだせません。

最近でも珍しいケースです。

最も店員さんもこのモデルはM車がないと思いこんでいた様ですが(これについても後述)

うちのレイアウトで試走させた範囲ではM車1両でも12連をするする引っ張ってくれます。結構パワフル。
ライト、ヘッドマークに加えて昔のモデルではできなかった運転席上の補助灯まで点灯するのは昔のモデルを知る者からすれば隔世の感です。

ターミナル駅ビルモジュールの建設・18・駅ビルB面の改修 その2

2016-10-26 05:52:55 | モジュール4
 ターミナル駅改修工事のはなしから。

 切りだしたプラダンには壁面を模して色画用紙を帯状に貼って行きました。
 これ自体はそう悪くないのですが、マテリアルとしての最近の色画用紙は妙に彩度の高い物が多いのに往生します。

 ペーパークラフトであればこれ位で丁度いいのでしょうが、個人的にはもう少し淡い色の茶かアイボリーが欲しい所。
 ターミナル駅ビルの表面も最初はもっと濃い色だったのですが皮肉にも数年の間に退色して淡いトーンになったという経緯があります。

 ただ、それだけではメリハリに欠けるので前回紹介したTOMIXの高架駅の胸壁を中央部に配しました。
 この胸壁、縦に貼り付けると真ん中に縦長の開口部が開く事になるのですが。

 ここの部分だけ奥行きを作り中に非常階段を組みつけようという目論見です。

 幸い、数年前「スターハウス」というアパートストラクチャーのグレードアップ用に階段と手すりのエッチングパーツが出た事がありこれを利用します。

 使うのは主に階段部と階段用に斜めになった手すり。
 実はこれの他にも使えそうなパーツがまだ余るという意味で宝の山見たいなパーツセットなのですが前にソニックシティのイベントで手に入れた時も結構なお値段だった気がするので早々使えないパーツでもあります。

 階段は細いペンチで曲げる様にとの指示ですが、うちの最も小さいペンチでもそんなのは無理。
 少し考え込んでHOZANのピンセットをペンチ兼治具代わりにしてどうにか曲げました。
 ・・・時々曲げ過ぎて途中から折れたりしましたが(汗)

 これを上述の胸壁パーツの内側から貼り付けるという例によって安直な手法です。

 仮合わせでビルの背面に貼り付けてみると表とは結構印象が変わったのでリバーシブル効果はそこそこ感じられます。

鉄コレの「勝太駅発!熱血デュエマ列車!」

2016-10-25 05:50:02 | 車両・私鉄/民鉄
 先日の秋葉行きの戦利品から。


 鉄コレからこの夏に出ていた「勝太駅発!熱血デュエマ列車!!」
 冗談みたいなネーミングですが、ひたちなか海浜鉄道の実在の車両です。

 コロコロなんかではかなりの人気作(うちの子供もファンの一人ですが)のカードバトルマンガ兼カードゲームの「デュエルマスターズ」とのタイアップによるラッピング車両。
 運行時は実際に車内がカードバトルの会場になっていたという代物だったりします。
 (勝太駅というのは主人公の「切札勝太」にひっかけたのでしょうか?それにしてもなんちゅうネーミングだ)

 この種のラッピング列車の題材(少なくともNゲージで模型になる様な)はルパン三世とかゲゲゲの鬼太郎みたいに世代を超えて親しまれているとされるものか、鉄道むすめ、ガールズ&パンツアーみたいな大きいお友達向けの萌え系か、エヴァンゲリオンみたいなその中間のどれかである事が多い気がします。

 ここで何が書きたかったかと言うと、これらのラッピング車で肝心の「今どきの子供たちに人気の作品」がラッピングされるケースと言うのは実車でも案外少なく、精々が山手線の電車の戸袋付近にヴァンガードとかの広告シートを貼ったレベルくらいしか思い出せなかったりするのですが。
 (ちびまる子とかポケモンとて今やドラえもんレベルの長寿作品で親子で観るレベルと言えますか)

 いつの時代もそうですがリアルタイムで子供を熱狂させる題材と言うのは「大概の場合は親の世代にとって鼻持ちならない存在である事が多い」ものです。古くはエレキ然りスーパーカー然り、今ならそれがカードバトルと言うだけの話で。
 してみるとひたちなか海浜鉄道は良い所に目を付けた気もします。

 これまでに出ているこの種のラッピング系の鉄コレは大概「大きなおともだち」を相手の商売のせいか、リリースされるとひと月以内に店頭から姿を消すことが多いものです。
 なのにこのデュエマ列車、発売から二月近く経つというのに何箱も残っていました。

 この辺に鉄道マニアとリアルの子供たちの嗜好の落差の様な物を感じたりもします。
 まあ、どちらが良いとも悪いとも言えないですが。

 ただ、これが入線した事でレイアウトの電気街にいい意味での厚みが出てきたのは有難いです。
 上述の理由もあってうちの電気街を徘徊するのは「けいおん!」や「鉄道むすめ」の電車ばかりでしたから。
 たまにはこういうのがいないと痛車のパレードみたいでバランスが取れません(笑)

 ついでに先日の運転会ではあまちゃんと鉄道むすめの間に挟まってそれなりに存在感を見せていた気もします。これに反応していたのはあまりいなかったですが(笑)

清里へC56を見に行った・・・はずですが

2016-10-23 05:45:51 | 旅行・探訪・イベントなど

 平日休の朝、自宅の草むしりをして「ふと思い立って」山梨県の清里へS660を駆りました。

 こんな風に「何となく思い立って即出掛けられる」のはまさに「田舎者の特権」のひとつと言えるでしょう(笑)
 とか言いつつ実を言いますと清里の駅周辺に出かけるのは10年近く前にレイアウトのロケハンで一度覗いた時以来です。
 (レイアウトの「竹取坂」の街並みのセッティングなどではそれなりに参考にさせて頂きました)

 今回は駅前に2009年に移設されたC56の149号機を見てきたわけですが、

 本機は昭和13年に製造されてから米沢を振り出しに中込や木曽福島などを渡り歩き、昭和49年に山梨県高根町の森の中に保存(と言うか放置)されてきたそうですが、2009年にレストアされて現在の清里駅前に落ち着いているという事です。

 ですが今回私が興味を持ったきっかけは「この機関車が一時期宮古や釜石の機関区に居た事がある」と言うのを知ったからでもありました。事によると以前からここでも紹介している機関士だった私の親類が目にしたか、乗務していた可能性もあった事になります。
 私の故郷の辺りではC56を目にする事はなかったのでこれは少々意外でした。
 と、同時に急にC56が身近に感じられる気がしてきたから不思議なものです。

 そんな訳で駅前に居るC56149を見に来たのですが、駅に隣接した屋根のある展示スペースに居る割には上回りがややくたびれた印象で、その一方で車輪周りが不自然な位磨き上げられたようなのがややアンバランスに感じました。
 それでも上記の経歴を知った後で見るのはそれなりに感慨を感じたりもします。

 駅前の、それもホームに隣接した場所ですしすぐ隣に駅本屋や貸自転車屋があったりするので保存場所としてはある意味理想的な場所と言えます。平日なら車を駅前駐車場に停めるのも容易ですし。

 そんな事を思いながら駅を眺めていると普通列車が滑り込んできました。
 
 最初はなんて事のないキハ110系かと思ってみていたのですが

 思わず絶句。
 遂にこんな所にまで「萌え」の波が来たかと呆然としたりします(笑)

 とどめに
 C56に隣接するバス停に来たのは「タイヤの付いた江ノ電20形みたいなバス」だったりします。

 なんだか清里の駅前がおもちゃ箱を思わせるワンダーランドかなにかに見えてきました。
 こういうの、レイアウトでやっても面白いかもしれません。
 駅前広場も街並みもレイアウト向きにこじんまりとしていますし。

偉大なる凡庸の系譜・「TOMIXの対向式ホーム」

2016-10-22 22:35:14 | ストラクチャー
 ストラクチャー版「偉大なる凡庸の系譜」
 今回取り上げるのはTOMIXの対向式ホームから。

 それも待合室の付いている部分です。

 昨年夏頃に近所の中古ショップで入手したキハ02の基本セット。
 エンドレスの線路と車両が同梱されているのは基本セットとして当然なのですが、これに更について来たのが対向式ホームでした。

 購入した時は(勿論キハ02も嬉しかったですが)ホームだけ取りだして懐かしさに浸ったものです。
 このホームもTOMIX初のストラクチャーのひとつとして出ていながら現在でも全く変わらずにリリースされ続けている定番アイテムです。

 しかも簡易式ながら駅名票と待合室がついているのがポイント。
 しかも端部は垂直な石組と階段付きのスロープの二種類を使い分けられます。

 誰もがイメージする「ホームにあるもの」を備えていると同時に「これ単体でも無人駅として通用する」優れ物でした。
 実は私がTOMIXの建物で最初に買ったのがこのホームでした。木造駅舎ですらこれより後の事です。
 そうか、あれから40年近くなるのか(遠い目)

 ご丁寧に柵や看板、駅名票の根元の植え込み用のパウダーまで付属している親切さ。
 (ただ、今回のセットにはそれらはごっそり欠落していましたが)
 ただ「買って終わり」ではなく自分で手を加える余地をきちんと容易している辺り当時のTOMIXの深謀遠慮が伺える「小さな巨人」でもありました。

 実際レイアウトに限らず、お座敷運転やテーブルトップの車両ディスプレイのアクセントとして、このホームのお世話になった方は多いのではないでしょうか。
 このホームひとつでレイアウトへの夢もかきたててくれたのですから(繰り返しますが)正にNゲージの小さな巨人でした。

iPHONEのLive Photosで運転会のビデオクリップを作る(笑)

2016-10-21 05:31:38 | 旅行・探訪・イベントなど
 先日の運転会ではたまたま初日にデジカメを忘れてきていたのでiPHONEのカメラに依存して写真や動画を撮りまくりました。

 先日紹介した「スロー撮影」はその過程で発見した言わば「瓢箪から駒」だったのですが今回紹介する「Live Photos」もそうした副産物のひとつです。

 iPHONEでこのモードにカメラを設定しておくと写真撮影の際に撮影の瞬間だけではなくその前後数秒の動画を撮影してくれるという機能ですが既に4K相当の高画質での撮影が可能なスペックなだけに動画から静止画を切り出しても画質面でのダメージがないところから連写機能に近い使い方ができます。
 これは特に流し撮りの撮影などで威力を発揮してくれそうですが、それはさておいて(笑)

 iPHONEから写真のファイルをバックアップ(こうしないとあっという間にメモリ容量を使い切ってしまいます)した時にそれと同量の動画も一緒に取り込まれました。
 そのひとつひとつは数秒ですから単体ではこれと言った使い道が思いつけなかったのですが、それらが数十カットあれば何かできそうな気がしてきます。

 早速取り込んだ動画を寄せ集めて2分強のビデオクリップを作ってみました。
 こちらも先週同様動画をアップロードできないのですがご勘弁ください。

 カットのひとつひとつが短いのでかなりせわしない内容になるのではと最初は思っていたのですが、流し撮りを結構やっていたので意外とカットごとの動感がありそれなりに観られる動画になったと思います。

 そこで気づいたのですが、先日のグランシップのイベントでも同様にiPHONEのLive Photosで取り込んだ動画が結構ある筈なのでこれも編集してみようかと思っています。
 それにしてもこれほど使える機能があったのにこれまでそれを殆ど使わないで来ていたのですからまったくもって「猫に小判」と言う奴ですね(大汗)

今月の入線車から・みどりやの東急8500

2016-10-20 05:28:12 | 車両・私鉄/民鉄
 先日入線の中古モデルから。

 このところうちに入線する私鉄モデルはブラス物が増えていますが、今回のはその中で最も古い物のひとつです。
 みどりや発売しなのマイクロ製造の東急8500系。

 「みどりや」なんて聞くと私なんかは「駅前のデパート(当時西武クレジットの運営していた一種の百貨店)」なんてのを連想してしまいます(歳がばれますね)
 もちろん西武のみどりやとは別のメーカーでしょう(多分)

 東急8500系自体もNゲージの勃興期(TOMIXの登場直前!)にSHOEIというメーカーから一枚板のエッチング板でキットが出ていた位の古さを誇ります。
 動力はKATO103系の流用。TMSの76年11月号でわざわざ「キットの作り方」なんてのが載りましたが屋根のカーブを作るのに「専用の治具を作る所から」書いてあって当時子供だった私は思い切り萎えました(笑)

 今回紹介のしなの製は完成品としては初の私鉄モデル(先日紹介の小田急9000系はこのあと)ですが見た目はSHOEIのキット組み品と大差ありません。
 どちらも金属ボディで後付けのパーツが殆ど無い(ミドリヤの仕様はライトのパーツが別付けという程度)事が関係しているのでしょう。

 ですが金属ボディゆえに肉薄なのでプラ製よりも窓の金壺眼やガラスの肉厚感がないのが取り柄です。
 屋根のザラザラまでモールドされているのがこちらの特徴ですが個人的にはこれはやり過ぎに感じました。
(そこまでやるなら手すり類やドアも別付けにしてほしいとか考えてしまうので)

 動力はしなのご自慢のフライホイール付き。
 これまで入線させたしなの製の他の個体よりもスムーズ感のある走りでしたがトレーラーの台車の抵抗が思いのほか大きかったので長編成はきつそうです。

 東急8500自体は後にGMがキットを、鉄コレから(譲渡車も含めて)製品化しているので今更敢えてみどりやを選ぶ必然性は薄いと思います。
 実際、今回入手したモデルも結構ショップでたなざらしになっていた形跡がありましたし。
 ですが個人的にはこれでも十分と言えば言えます。

南海クハ21201の「なんちゃって仕様」

2016-10-19 05:26:28 | 車両・私鉄/民鉄
 先日紹介した鉄コレの南海1201系のはなしの続きです。

 話は先週の運転会にさかのぼりますが設営に行く途中で立ち寄った某ハー●オフである物を見つけました。
 鉄コレ第3弾の南海ズームカーのジャンク品です。

 実は第23弾を紹介した際に鉄道模型大好きおじさんのコメントに今回の1201系にクハ21201を組み合わせたいという意味のコメントがあり、興味を持って調べてみた事がありました。
 それによるとクハ21201というのは事故車の1251の足回りを利用して後のズームカー同様の車体を架装して作られた吊り掛け駆動のリニューアル車だそうです。
 吊り掛けとはいえ、エアサスを奢ってなかなかのデラックスぶりですが後にズームカーが登場した事でカッコはほぼ同じなのに性能差が大きいこの編成は持て余され貴志川線(現在は和歌山電鐵)の600V区間に電装解除されたクハ21201だけが投入されラッシュ時などに1201系と3連を組んで活動していた…
 と言うことらしいです。

 早速手持ちのカラーブックス「日本の私鉄・南海」をひもといてみると確かにこの3連の見開きページがあります。

 ここまで興味を持っていた折に中古屋でそのズームカーの出物に当たるというのは何かの導きの様な気もします。

 但しクハの場合、車体がほぼ同じとはいえ、足周りはズームカーとはまるで別物ですし屋根の上にクーラーも載っていません。
 おまけに今回手に入ったズームカーは2連パンタの仕様でしかも「動力化されています」
 普通鉄コレの中古でパンタも動力も付いて1500円というのは狂喜物のはずですが今回ばかりは持て余す所が多そうで(笑)

 とはいえ今回は「なんちゃってクハ21201」もやむなしとの考えで臨む事にします。
 先ずふたつのパンタは第23弾の1201系に転用。
 屋根板は手持ちのズームカーのパンタなし仕様とコンバートします。
 動力はそのまま転用しますが、ここはむしろ1201系の動力化を考えずに済むだけよしとしましょう。

 台車枠はできるだけ早く似た形状のものを都合する積りです。それとクーラーを撤去するか屋根板を自作するかも検討事項と言えます。

 ここまでやると残るのは一番肝心な部分、カラーリングです。
 
 生憎地元のショップには南海のカラーが揃っていないので下半分は近似色として国鉄湘南色で代用せざるを得ませんでした。
 しかもスプレーの在庫が古かった事もあって吹きつけてみると粒子が粗く表面があばたになりがちです。
 上半分はズームカーの奴そのまま。

 こうして完成した「なんちゃってクハ21201(しかも実質「ユーレイ車」)」は23弾の1201形の先頭に立つ事になりました。
 よく見ると微妙に緑のトーンが異なるのですがそれほどの違和感はありません。

 むしろ「車体の繋がりの違和感があり過ぎてそっちに気を取られる」可能性の方が高いです。
 ですがこういう雑多さを感じる編成は旧客ならともかく、電車ではなかなか楽しめないので楽しいのは確かです。

鉄コレ第23弾から・南海モハ1201系

2016-10-18 05:24:20 | 車両・私鉄/民鉄
 先日入線させた鉄コレ第23弾から

 今回のラインナップの中で一番私と縁遠い車両(あるいは私鉄)と言うと南海の1201系という事になるでしょうか。
 東武・静鉄はもとより銚子電鉄も元の車両が京王の車両という事で多少馴染みは感じますし、熊本電鉄の500にしても元は静鉄の100なのでこちらも無縁という訳ではありません。
 その点、現住地からも故郷からも最も遠い南海はどうしても関心が向きにくい所があります。
(とか言いながらズームカーやこうや号は好きだったりしますが)
 にも拘らず、今回のラインナップの中で今私の興味を一番惹いているのがこの編成だったりします。

 調べたところでは1933年から新性能車両が登場するまでの間製造されていた南海の主力電車のひとつだった
車両だそうです。後に南海が1500Vに昇圧した際に他の南海路線と接続しない600Vの貴志川線に入線。
 手持ちの資料ではヘッドライトの両脇にふたつの通風口がある独特の前面形状が目を引いていたのですがモデルには見当たらないので、それらが撤去改造された割合に後の仕様と言うの事になるのでしょうか。

 見た目には今回のラインナップで一番古い車両という事になるのでしょうが、17M級のボディにやや内側に配置された幅の広い乗降ドアの組み合わせが不思議と落ち着きある雰囲気を醸し出しているのが目を引きます。

 これに濃淡のグリーンの組み合わせ(下半分が京阪よりもやや濃い?)のカラーリングもそんな印象をやや強めている感じがします。モデルの場合モハ1210の運転台側のダミーカプラーの取り付け形状がいつもの鉄コレとやや異なりカプラーが車体裾に食い込む独特の構造でしたが、これも好ましい雰囲気作りに貢献しています。他社の電車より高い位置のテールランプも良いアクセントですし。

 そう言う訳で今回の23弾で案外拾い物と言う印象を持ったのがこの編成でした。
 ですが1201に注目した理由は実はそれだけではありません。
 多分察しのいい人には見当が付くと思いますが、その辺のいきさつについては次の機会に。

ターミナル駅ビルモジュールの建設・17・駅ビルB面の改修

2016-10-16 05:21:14 | モジュール4
ターミナル駅モジュールの改修工作のはなし。

恥さらしになりますが、グランシップのイベントの時駅ビル背面の壁面がめくれ上がりそのままはがれてしまうトラブルが頻発しました。
何度か貼り直したのですが結局解決できず。

背面の壁面は表と同様に半透明のプラダンだったのですが段ボールの目に当たる所が表が縦目だったのに裏側は横目だったために熱か何かで反り返りやすかったようです。
10月には先日来紹介しているショッピングセンターの運転会も控えているので背面の壁をそっくり作り直す事にしました。

材料は同じプラダンですが目は縦にして使います。
それにしてもこのプラダン、以前は45センチ×90センチの奴が買えたのですが今回回ったホームセンターのすべてで畳一枚分のサイズの奴しかなかったのには往生しました。
それで値段が一枚700円そこそこなのですからなんだかいらっと来ます(笑)
こういうのは間違ってもS660では運べませんからエスクァイアの出番となります。

そうまでして運んできたプラダンの中で実際に使うのは縦14センチ横60センチ程度なのですから勿体ない感も半端ありません。
こうなったら余りで50階建て位の超高層ビルでも作ろうかなどと不届きな事を考えてしまいます。

さて切り出した背面パーツですが、前の奴が見るからにやっつけ仕事臭かった事もあるのでこの機会に少しでもグレードアップしたいと思います。
壁そのものは前作同様にプラダンに工作用紙か色画用紙を貼って表現しますがそれだけではメリハリが無いので非常階段とテラス、手すりの追加で立体感を出そうかと。

 そこで出てきたのが私の建物工作の定番素材、TOMIXの高架駅用の胸壁です。
 これの長さは140ミリでビル上屋の高さとぴたり一致しますしのっぺらぼうの壁面のなかではそこそこアクセントになります。
 前作の壁面からサルベージしたフォルマーの壁面パーツと組み合わせるとこうなります。

iPHONEの「スロー撮影」を試す

2016-10-15 15:17:43 | 旅行・探訪・イベントなど

 先日の運転会で撮影された動画のほぼすべて、写真の半分くらいはiPHONEで撮影されたものです。
 こう書くとカッコいいですが何の事はない、メインのカメラを忘れてきたからなのですが。

 とはいえそのおかげで副産物にも当たりましたからわからないものです。
 iPHONEの内蔵カメラはかなり画素数も多く、ズームさえ多用しなければ画質的には結構使えます。
 ビデオカメラ部などは下手なデジカメの動画より綺麗だったりしますし。
 そんな事を考えながら撮影してふと操作ボタンの中に「スロー」と言うのがあるのに気付きました。 最初はてっきり「スロー再生」の事かと思っていたのですが、実はこれは「スロー撮影」だったのです。

 撮る時は通常速度で画面が流れますが、撮影した動画を再生すると「ある瞬間からスローに切り替わる」のです。しかもiPHONEの画面で観る限りはかなり滑らか且つ高画質に見えます。
 これは拾い物と思い、早速以後の列車の走行風景は意識してスロー動画で撮影しました。

 


 このブログでの動画アップロードができない様なので紹介はできませんが、殊に蒸気機関車のロッドのアクションはスローではかなり滑らかに見えますし、Nゲージのサイズながらなんとなく重量感すら感じさせる描写には感心しました。
 ただ、惜しい事にこれで録画されたスロー再生のファイルはWindowsのPCで読み込ませると通常の再生速度になってしまい使えません。不思議な事にYouTubeのアップロードではスローでの保存も効く様なので早速上げてみた次第です。

 因みにZゲージでもその効果は実感されました。
 なんだか一種の特撮映画でも撮っている気分ですがやっているうちに病み付きになります。