光山鉄道管理局・アーカイブス

鉄道模型・レイアウトについて工作・増備・思うことなどをば。
こちらはメインブログのアーカイブとなります。

2023年の年越し運転のはなし・1

2024-02-29 05:21:15 | 旅行・探訪・イベントなど
 いい加減2月も終わりだというタイミングですが今回は昨年暮れの年越し運転のはなしをしようかと思います。


 コロナ禍以降自宅のレイアウトで開催される様になった年越し運転、今回は大みそかの夕方を第一部、日付の変わる夜11時台に第二部を設定。
 その合間を縫って年越しそばを作ったり、残った家事を消化したりするというある意味大晦日らしい切羽詰まり感に満ちたイベントになりました。

 夕方の部で最初に走らせたのは72系と115系の「スカ色コンビ」スカ色とか言いながら横須賀からだいぶ離れた山の中を走るイメージの組み合わせですが、わたし個人のスカ色好きゆえに実現した組み合わせです。

 まだ外は明るかったのですがどちらも室内灯を装備し夜景にも対応できるように仕立てた甲斐あって昼間でもそれなりに華やかに見えるものでした。


 秋の浜松の運転会でデビューしたフライッシュマンの操重車編成も花を添えます・・・と言いたいところですが、運転会よりもカーブがきついうちのレイアウトではクレーン部を支える二軸貨車の架台がカーブに適応しきれず脱線を連発。
 やむなく直線区間のみの運行となってしまいました。運転会のモジュールだから実現していた大径カープのありがたみを再認識します(涙)


 下段のレイアウトでは昨年の主役だった四季島をメインにNEXや205系仙石線仕様が行きかいます。
 昨年冬に行った線形改修の威力は大きく「ただ、目の前を走ってゆくだけで和む」ような走りっぷりを堪能します。
 こちらの列車はそのまま夜の部でも活躍する事になります。
 (以下、続く)

 さて、
 
 実はこの辺りの記事は、本来なら正月の3が日にでも上げるつもりで居たのですが、皆様もご存じの通り元日の夕方に起きた大地震とそれに伴う騒ぎ(翌日の飛行機の衝突事故もあって)でわたしも家族もすっかり気がそぞろになってしまい、記事を上げる気になれなくなってしまった経緯がありました。
 さすがにこれより遅くなったらしようがない事もあって、このタイミングでの掲載となった次第です。

 被災地の方は災後ひと月以上を経ても復旧どころでない状況が続いている様ですが、この場を借りて改めてお見舞い申し上げます。

つぼみ堂の木曽森林鉄道ボールドウィン

2024-02-28 05:15:40 | 車両・16番
 今回は先日の秋葉行きで入線したアイテムから。

 今度の探訪で1番のサプライズがこれでした。

 物は中古ですが「ナローゲージのモデルでありながらナローゲージではない」という特異な立ち位置にある小型蒸気機関車のモデル。

 つぼみ堂の木曽森林鉄道ボールドウィンタンク機関車がそれです。

 プロトタイプが軽便鉄道の機関車でスケールも16番準拠の1/80。ボディもそれに合わせた様な可愛らしい物です。

 ですが、このモデルの最大の特徴は「16.5ミリゲージのHOモデル」である事です。このモデルが出た時はNゲージのレールや足回りをHOのナローに転用するというのがまだ普及していなかった時期に当たります。

 おそらくですが当時一番普及していたHOのレールを走らせる様にした方が商売になる、という判断から出されたモデルと思われます。
 (事実このロコが牽引する運材台車や客車、貨車も同じゲージで製品化されています)
 それでもこの時期に出ていたHOゲージのフリースタイル小型蒸機のどれよりも華奢でチビな機関車ではあるのですが。

 実は同じモデルにはきちんとナローな足回りのものも同時リリースされていましたが、困った事にこちらは現在追随車が殆どない10,5ミリゲージだったりします。店頭のモデルがもしそちらの仕様だったら、わたしも手を出せなかったでしょう。

 ですからレールに乗せて前から見たらガニ股なんて物ではない物凄さ。斜め上から見れば動輪やロッドの足回りがボイラーから盛大にはみ出しているのがわかるくらいです。
 それでいてナローらしく動輪や従輪の径はNゲージ並みですから真横から見ればナローらしさはそこそこあります。

 ですが、わたしの場合そのアンバランスさとこれがHOの線路上を走れるという点に惹かれた(あるいは琴線に触れた)のです。

 モーターやギア周りは完全にHO準拠ですから走りっぷりはこの時代のHOの小型蒸気らしい物です。モータを今のものに交換すればスムーズにはなるでしょうがこの機関車の走りには似合わない気もしますし。

 上回りの造形も実車よりも多少のディフォルメはされているらしいですが軽便機関車らしさを強く印象付ける物ですしブラスの質感も70年代の16番らしい物です。

 今年のグランシップで走らせてみたいHOモデルの最右翼(あとユーロスターとET420も)です。

 なお、同型のロコはのちに複数のメーカーからNゲージの軌間に合わせたモデルが出ていますから、今ならそちらを選んだ方が良いと思います。

 以下、余談

 このモデルが入っていたパッケージは何故か「G-shock」の箱でした(笑)前ユーザーがありものの箱に詰めたのでしょうが妙にこのモデルには似合います。

今年最初の秋葉原と「中央線の209系」のはなし

2024-02-27 05:12:03 | 旅行・探訪・イベントなど

 先日、ちょっとした用事で八王子まで出張ったのですが、朝の9時に到着したのは良い物の2・3時間は掛かると思っていた用件がたったの3分で終わってしまい手持ち無沙汰になってしまいました。

 さて余った時間をどうしようかと思ったのですが、ふと「それなら久しぶりにアキバを覗いてみようか」と思い立ちました。

 幸いというか、前回買い逃していた物やかねて欲しいと思っていたアイテムもいくつかありましたし、この機会にと通りがかりの中央線快速を捕まえて一路アキバに向かいます。

 昨年暮れ以来となる秋葉は平日でも相変わらずの人出と賑わいを見せていますが、天気は良し、加えてこの季節柄、汗もかかないという割と快適なアキバ逍遥を満喫できました。

 わたし的に秋葉原のランドマーク的な存在の松住町鉄橋。ちょっとだけ故郷の開運橋に似た形状が気に入っています。
 (開運橋も昔はこういう緑色でしたからなおのこと懐かしい)

 その鉄橋下から周りを望むと目の前の中央線をE233が通過。この辺りのパノラミックな構図はまさにレイアウト向けの情景ですね。
 このイメージでモジュールを作ってみたい感じがします。

 さて、帰りに東京駅から乗った中央線の電車は現在一日一本しか走っていないといわれる「209系1000番台の特別快速」(普通の快速ならもっと本数がありますが)

 最初は「銀座線の地下鉄みたいなのが来たな」くらいにしか思っていませんでしたが、乗り込んで見ると車内はE233よりも幾分武骨さを感じるものの、昭和の香りを引きずった電車という趣が懐かしい(実車は平成11年登場ですが)
 「地下鉄みたいなのが~」という印象もそのはずで元々は常磐線から営団の千代田線にも乗り入れていた電車だったそうです。

 この電車はE233系の改装に伴う代打として投入された車両だそうですが、その改装も終わりに近づいているのでこれに乗れるのも今のうちかもしれません。今回この電車にまみえたのは全くの偶然だったのですが、その意味ではいい経験が出来ましたw

 さて、今回もここでなければ買えなかったであろうアイテム(専ら中古ですが)がいくつかありましたが、具体的な戦利品については次の機会にでも。

「TEZMO SYNDOROME」とMOREのキ620のはなし

2024-02-25 05:58:20 | 車両・客車・貨車

 今回の記事はメインブログで2月6日に上げたものです。
 書き出しにも上げましたが、この日は関東地区に久しぶりの大雪が降っていたタイミングでした。

 先月に比べて短いインターバルでWEBコミックの「TEZMO SYNDOROME」が更新されました。

 これを打ち込んでいる今は、かねて予報されていた今年最初の積雪のとっかかりというタイミング。思えば10年前は記録破りの豪雪に悩まされていた時期でもあります。

 そんな折に本編で取り上げられたのが「MOREのキ620」というロータリー除雪車なのですからタイムリーにも程があると言うものです(爆)

 例によって本編を読んでいただいてからこちらの「一読者の個人的な思い出ばなし」に戻って頂いた方がわかりやすいと思います。
 本編は以下のリンクを
 鉄道模型界で謎めいた「除雪車」の存在 TEZMO SYNDROME(テツモ・シンドローム)36話

 さて本編でも触れられていた様に、キ620に関してはMOREというメーカー自体がこのモデルしか出していない「謎のメーカー」と言う事でNゲージの鉄道模型としてはなかなかミステリアスな出自を持っているモデルでした。
 わたしがこのモデルを入手したのは10年ほど前に埼玉の中古屋で出物を拾ってからですが、あの当時でさえ店頭でこれを見つけた時には正直驚いたものです。

 おまけに「実車にはない自走機能」付きと来ていますからモデルとしての変態度も中々の物です。
 わたしの個体も自走はできたのですが流石に牽引力(笑)は大した事がなくキ本体に補重し、モーターとギアを抜いたKATOのD51(旧製品)を繋いでもまともに押す事ができませんでした(そのくせバックだと比較的まともに走って見せるので始末が悪いw)

 それでも1980年代のモデルとしては造形は良くできていて、単体で飾ってもそこそこ様になる機種ではあります。


 当時、Nゲージで除雪車といえば本機のほかはTOMIXのキ100ラッセル車しか無かったのですがあれから20年以上を経てNゲージの除雪車モデルもバラエティに富んできています。
 キマロキ編成でマックレー車は製品化されるわ、標準軌のDD51タイプのDD18、或いは走るモビルアーマーみたいなMCR600まで出ています。
 よもやと思われたDD53もあっさりマイクロからリリースされましたし。
 TOMIXのキ100位しか無かった当時を思うと全く隔世の感があります。

 それどころかアクセサリの世界でもトラックコレクションでNゲージスケールとしては間然するところがない造形の「道路用除雪車」が複数リリースされているのですから驚きです。

 でも、個人的には以前富士急電車まつりで見かけた、道路も線路も行けるであろう陸軌車タイプの除雪車がモデル化されないかなとか思ったりしますw

 ・・・などと書いているうちに外は真っ白!
 降りはじめから5センチは積もったでしょうか。これは今から明日が怖いです汗

 今回はキ620のはなしから始まって後半に行くほどとっ散らかった内容になりました。すみません(汗)

鉄コレの32系身延線2両セット

2024-02-24 05:55:37 | 車輌・電車

 今回は2023年最後の入線車のひとつから
 かねて予約していた鉄コレの32系身延線2両セットです。

 鉄コレは何年かに一度というまさに忘れた頃のタイミングで身延線の車両をリリースする事があり、今回のも久しぶりのリリースです。
(古くはモハ62系、クモハ123、51・32系など)

 まあ、身延線の車両にはそれなりにお世話になる事も多いのでリリースされれば手を出す事も多いですが。

 今回のモデルはクモハ14803とクハ47053の組み合わせ。
 17M級と20M級の2連という変則的な組み合わせです。
 変則的といえば今回のクモハは以前リリースの第4弾の17M車の色替え仕様との事で、クハと並べた場合造形の細密度に差が目立ってしまう欠点があるそうです。

 まあ、レイアウトで走らせる分にはあまり気にしないですが、むしろわたしが気になるのはスカ色のトーンが他社モデルに比べるとやや淡い色調になっている点です。
 最もこれはスカ色の鉄コレ全般にも言えることではありますが。
 前面では運転席のHゴムが目立つポイントです。まあこれで何とか第4弾とは違うという事はわかります(笑)


 それにしても、わたしのスカ色好きにも我ながら困ったものです(汗)

(わたし的)Zゲージの新展開と本年の計のはなし

2024-02-22 05:52:54 | 鉄道模型 
 先日ブログに上げた今年の計に関連して。

 わたしの趣味に関して言うならば、実はここ数年のコロナ禍の影響を最も大きく受けたのはZゲージでした。
 元々Zゲージを始めた事自体かなり偶然に左右されていたのですが、車両にしろレールシステムにしろそれらの入手の殆どが上京のついでとか帰省の折とか、アイテムに関しては県外での入手が9割以上を占めていました。

 ですから、今回のコロナ禍に伴う遠出の激減はアイテムの入手や発見に少なからず影響し、実際この3年間で入手できたZゲージのアイテムは「ロクハンのカタログだけ」という状況でした。
 (最後に入線したZゲージの車両が5年前に入線したZショーティのE5系だったというくらいです。しかもそれはJAMのお土産でした)

 そんな訳で当鉄道のZゲージの展開はコロナ禍以前を含めて3年半ほど停滞した状態だったのです。


 そんな折、昨年暮れに静岡へ出かけた時にそこの駿⚪︎屋でメルクリンミニクラブのレールのジャンク品の大バーゲンをやっていたのです。
 直線レールとか曲線レールはもとよりポイントやダブルスリップまでもが1アイテム辺り270円だったのですから、多少の瑕疵を計算に入れてもレイアウトがひとつ出来るレベルのアイテムが集まりました。

 というわけで動作確認をした上でですが、これらのレールを元にしたZゲージのレイアウトが作れそうな形勢になってきたのです。
 とはいえ、Nほどではないにせよレイアウトがスペースを食うのは間違いないわけで、今はそれらの確保も含み計画を練っている段階です。

 とはいえ、現段階でも言える事はポイントの電動化は考えず全てを手元で手動操作できる様なトラックプランにはなると思いますし、シーナリィやストラクチャーも最低限のレベルにする予定です。
 何しろ車両に関しては当鉄道は既に日本型と欧州型の混成軍でどうかするとZショーティすらもラインナップされているのであまりリアル志向のものにはならないと思います。

 ただ、ミニクラブのレールがメインとはいえ、場所によってはロクハンレールとの併置も考えるかもしれません。
 (一例を上げればロクハンのアンカプラーレールはミニクラブにも対応していますし)

2月2日なのでキハ22のはなし

2024-02-21 05:49:20 | 車両・気動車
 以下の記事はメインブログに2月2日に上げたものです。出し遅れ感が強いですがご勘弁を。

 2月最初の当ブログは日付ネタから。

 今日が2月2日なのでキハ22のはなしでもしようかと(汗)
 実車のキハ22はわたしの故郷(というか盛岡周辺)では意外と目にしない気動車でした。
 キハ20系というとまず見るのがキハ52で、次いでキハユニ26。山田線や東北線辺りだとこのふたつにキハ58を混ぜた3種ばかりを目にしていたものです(準急で使われた事もあるキハ55系もわたしの子供の頃には殆どいませんでしたし)

 寒冷地仕様として1段昇降の二重窓を装備したサイドビューはキハ20系の中でも異彩を放つスタイリングが印象的ですから、もし走っていたらかなり目立ったはずなのですが。
 本来は北海道向けに作られたキハ22は東北でも盛岡よりも寒いところ(って、盛岡も十二分に寒い処なのですが)に重点的に配置されていたらしいのですが、その割には盛岡で見かける事が少なかった気がします。

 ・・・とか思っていたのがつい10年ほど前までのはなしです。
 「当鉄道で最初に入線したキハ22が盛岡色だった」というサプライズが無かったら、このまま(わたし的に)影の薄い存在で終わっていたかもしれません。
 この22はGMのキットを故郷の模型屋で見つけて組み立てたものですが、相方についているのは「お買い物列車・うとう号」の仕様で主に八戸方面で使われていたとの事です。

 その時でさえ「これ以上キハ22が増える事なんてないだろう」なんて暢気な事を考えていたのですが、その2,3年後これまた故郷のハー〇オフで「キハ22の群れ」みたいな中古セットを入手したのですから世の中はわからない。

 何しろ、ご覧の様に7両入りのブックケースの中が全部キハ22という豪華版。国鉄色や首都圏色、北海道色まで揃っていて「ドキッ!キハ22だらけの水泳大会」みたいな様相。以来「うちのキハ20系の中で一番多いのが(一番馴染みのなかった)キハ22」という状態が続く事になります。

 それでも時が経ってみるとキハ22にも一種朴訥な魅力を感じるのも確かで、今ではわたしにとって大切な一群となっているのは間違いありません。ローカルレイアウトの葉純線には欠かせないアクターでもあります。

レイアウトに巨木

2024-02-20 05:44:05 | アクセサリー
 昨年暮れにホビセンのバーゲンで入手したアイテムから。

 バーゲンを物色していてふと目についたもの。
 元々はHOスケール用と思われる樹木でした。

 わたしがこの趣味を始めた頃、レイアウト用品としての樹木は大概見るからにプラモデル臭い代物が多かったものですが、最近の既製品の樹木は枝ぶりと言い葉の茂り具合と言いなかなかいい雰囲気の物が多いです。

 特にHO用の樹木は、一見してNゲージで使うには大きすぎる様に感じるものですが、よく周囲を見回してみれば(たとえそれが都市のど真ん中であっても)ビルの5階や10階に相当する高さの巨木(或いは高い木)は意外に多く見られるものです。
 最近は周囲に避雷針が立ち並び、大敵である落雷が減っている事、同様に周囲の高層ビルが風除けになっているケースもあり地元住民の保存運動の活発化も相まって都市部でも巨木は増える(と言うより減らないと言った方がいいですか)傾向にあるのだそうです。

 という訳で早速一本購入し、その日のうちに改修中のレイアウトに立ててみました(笑)
 街路樹レベルの木ならレイアウトのあちこちにあるのですが、流石にこれくらい大きいのだと駅前のシンボルになりそうなレベルです。

 イルミネーションでも仕込めばクリスマスツリーにでも使えそうですが(でもやらない)改めて眺めるとこれ一本ではまだ寂しい感じがしてしまいます(上述の都市部の巨木も一本だけポツンとあるケースは少なく大概がやや低い木と組み合わさって森のような雰囲気を出している事が多いですから)おまけに巨木を名乗るには幹が細すぎたのも計算外でした。

 こうと知っていたらあの時買えるだけ買っておけばよかったと思うのですが後の祭りですね(汗)

1月の「TEZMO SYNDOROME」とレイアウトのロケハンのはなし

2024-02-18 05:53:41 | 書籍
 今回は先日更新されたWEBコミック「TEZMO SYNDOROME」ネタから。
 例によって個人的な感想&個人的な思い出ばなしになるので、できればコミック本編をご一読のあとこちらを読んだ方が好いと思います。

 今回のはなしは例によって風奈をはじめとする本編のフルメンバー(って全部合わせても4人ですが)前年の江の島に続いて銚子へ年越しのロケハン旅行を敢行、車両やジオラマの参考にする風景を撮りまくるというのが今回の流れです。

 本編はこちらのリンクをご参照ください
 「TEZMO SYUNDOROME・年越しみにとりっぷ」

 気の合った同好の士と年越しでロケハン旅行というのは、いい歳こいたおっさんであるわたしにとっても憧れのひとつです。これで酒のひとつも入って駄弁れれば最高ですが、結局のところそういう機会を一度も作れずに今日まで来てしまっています(涙)

 さて、本格的な車両工作とかレイアウトづくりをする時にはロケハンまたは下調べが必須とよく言われていますが、わたし個人でそんな機会は数えるほどしかなく、しかも実作品に反映できたものはさらに少ないという情けなさです。

 それも鉄道施設とか車両とかならまだしも「モジュールの駅前通りのイメージを掴みに仙台の青葉通りを見てくる」なんてレベルですから困ったものです。

 そんなレベルでも実際に出かけてみると事前のイメージとの違いを肌で感じられるのもそれなりに収穫ではありましたが。


 むしろわたしの場合は、作るための細部の分析というよりもあくまでミーハー的にその場の雰囲気とかシチュエーションとかを適当に切り取った写真を撮る方が楽しいですしまた向いている気もします。これは鉄道に限らず普通の風景写真を撮る時でもそうですが。
 
 ですから、作中で風奈たちが線路の風景を眺めながら「自分ならどんなジオラマを作るか」を語り合う下りがとても楽しく読めたりします。

 そういえば、だいぶ前に紹介した「初恋 れーるとりっぷ」でもレイアウトのロケハンをする話がありましたが、あの時も実際の製作よりもロケハンでイメージを膨らませる辺りが面白かった記憶がありますね(汗)

 余談ですが、当鉄道で最初に入線した銚子の車両というと津川洋行のデキ3が思い出されます。
 まさかこの機関車がNゲージで、しかも自走するモデルで出る等とはちょっと前まで想像すらできなかったですから衝撃的でした。
 尤も、流石にスローはまるで効きませんでしたが。

昨年最後の入線車・TOMIXの115系300番台

2024-02-17 05:52:08 | 車輌・電車

 一昨年の11月頃に115系の話をこのブログで書いた時に手持ちの横須賀色115系が足回りが草臥れてきた話をしたのですが、それから1年ちょっとで 中央東線仕様の300番台がリリース(というかリニューアル)されました。

 ショップの店頭で実物を見かけ、ほとんど衝動買いに近い形で入線させました(まあ、遅かれ早かれリニューアルは必須でしたが)

 造形面は今時のTOMIXらしく細密感にあふれていますがタイフォンやら何やら後付けパーツが細かいので取り付けに神経を使います。
 (で、いまだに車番が付いていません)
 行先幕は前後で「新宿」と「小淵沢」を選択(笑)
 「同じ編成で前と後ろを同時に見る事がない」が故の割り切りです。

 室内灯も装備しリニューアル中のレイアウトで試走させましたが、さすが最新モデルだけあって走りのスムーズさは前のモデルとは天と地ほどの差があります。
 とはいえ旧型の115系もGM辺りとの動力コンバートは検討中です。

 こういうのは同じ塗装が2編成あっても(いや、複線での使用を考えたらむしろ二つあった方が良い)問題ありませんし、何よりもったいないですから。
 で、昨年の大晦日の年越し運転でも早速活躍してもらいました。

TOMIXのセイコーマートを高くしてみた(笑)

2024-02-16 05:50:44 | ストラクチャー
 先日、形を付けたTOMIXのコンビニエンスストア「セイコーマート」のはなしの続きです。

 一応平屋のコンビニとしては形を整えたこのモデルですが、やっぱり困るのがその置き場でした。
 これを住宅地や商店街に配置するにはスペースが広くて置き場がなかなか定まらず、かと言って現在改修中のレイアウト、それもエンドレスの内側やカーブの外側に置くには平屋である事が祟って周囲のビルに埋没してしまい目立たないのです。

 さて、どうしたものかと思いつつもショップを覗いたら同じTOMIXの総合ビルがリニューアルされ「大型ビル」と名称も変えて売られているのを見つけました。
 リニューアルと言いましたが一昨年紹介のビルとは異なり、形状は従来の総合ビルと同じ。
 ただし成型色はグレーになり、中間階が一個(2階分)増やされて11階建てになっています(一方で従来あった屋上看板屋はオミットされています)
 
 前回紹介したようにTOMIXのリニューアルコンビニはこのビルの1階部分と差し替えが利く構造。しかも今回のビルは高さが増えたのにお値段が今回のコンビニよりも安いのです(ここ大事w)

 なので早速一棟買い込み、1階部分をセイコーマートに差し替えました。
 セブンイレブンでは左角の部分もガラス張りとなっていますが、セイコーマートはこの部分も壁面になっており、総合ビルの構造に合致した寸法になっているのは有難いポイントです。
 ビルの接合にはコンビニ付属のジョイントパーツを使うのですが、このパーツがビルの表面・裏面のどちらにも対応する構造なので好みに応じて外見を選べるのもこれまた有難いポイント

 リニューアルされたのはビル本体だけでなく付属のステッカーも新製されていますが、その中に壁面用オーロラヴィジョンが含められているのがいかにも現代的且つ駅前ビルにふさわしいものです。
 特に「天気予報」の画面は本当にあちこちで見る様になりましたから楽しい配慮です。

 セイコーマートは北海道に本拠のあるコンビニだそうなので駐車場には「HTBの中継車」を置いてみましたがこれがまたぴったり(笑)
 コンビニもそうですがテレビ中継車もローカル色のある組み合わせが選べるのですから凄いはなしです。

 ともあれ、これでセイコーマートもレイアウトの中では目立つ建物にはなりました。

今年最初のHOゲージ・RocoのDB ET420電車

2024-02-14 05:48:13 | 車両・16番
 今年最初の入線モデルのひとつから

 中古ショップで初売りの割引になっていたHOゲージモデルです。
 物はRocoのDB ET420の3連。
 いわゆる「オリンピック電車」として知られている(就航がミュンヘンオリンピックと重なっているため)電車ですが、今回のモデルはミュンヘン空港線で使われている電車らしいです。
 HOゲージですがお値段の方は日本型Nゲージの電車セットとほぼ同等で、割引を入れるならかなりお買い得ではありました。

 サイドにはルフトハンザ航空のロゴがあしらわれ、薄青のカラーリングと併せてどこかシックな雰囲気が漂います。
 (この顔つきを見ているとなんとなく70年代のBMWのそれを連想するのは何故だろう?)

 同じ形式のNゲージモデルは以前アーノルドの中古モデル(おそらく1970年代末のモデルか?)を入線させているのですが、まさか同形式のHOモデルまで入線する事になるとは思いませんでした(笑)
 とはいえ、こちらのモデルも模型としてはかなりの年代物と思われ、T車の車内にはインテリアがあるのにM車の車内には無粋な基盤や配線がむき出しになっていたりするところが年代を伺わせます。

 ただし試走させた範囲では加減速ともに非常にスムーズで年代物と思えないほどの走りっぷりを見せてくれました。
 とはいえ、架線集電前提のパンタグラフが派手に跳ね上がるのはあちらのモデルの電車のお約束みたいなものです(笑)


 それにしても、今年最初の入線モデルのひとつにHOのモデルが入ったのはなんだか縁起が良さそうな気もします。

レイアウトの夜景を作る その4

2024-02-13 05:45:18 | レイアウト・竹取坂
 レイアウトの夜景創生その4です。

 前回の夜景創生で100円ショップのガーランドライトにかなり手ごたえを感じたので、12月の週末は100円ショップを回って同系列の製品を何個か追加しました。
 今回入手したのは税込み330円と少しお高いですが、前回使ったものよりもケーブルが細い上に可塑性の高さが変わりません。

 で、店頭でこれを手にとって見た時「これをホームの照明に使えないか?」と思いつきました。
 実は現行の竹取坂駅のホームはTOMIXの最初期の島式ホームでカーブ対応の屋根加工などはしている物の、基本的には照明に対応していない製品です。
 普通なら仮設の照明とはいえ、島式ホームに後付けで照明を加えるのは困難が予測されますが、幸いにもこのホームは橋上駅と階段でつながっているので駅舎内に配線を通す事である程度問題はクリアできそうです。

 年越し運転用の仮設照明で長時間の使用は考慮していないので配線はマスキングテープで屋根の裏に固定。
 これが白熱球だったら絶対使えない技法ですが熱を出さないLEDならではとは言えます。とはいえ、長時間の連続使用には注意すべきと感じてはいますが。

 で、駅舎からケーブルを出してもなお2,3Mの余りが出るので駅前広場を架空させ、向かいにあるバスセンタービルの室内照明へ、そこから更に高架道路の下をくぐらせて保存街区の文化センターまで配線を走らせました。

 早速点灯してみるとホームも駅舎もまずは合格点。漏光対策をしていないのでホーム屋根に点々と光が透けますが周囲がライトアップされた夜景なので意外に目立ちません。むしろこれまで真っ暗だった駅前広場に明かりが灯った方の効果が大きいと感じます。

 照明の色がシャンペンゴールドとリアルさの点では問題ありですが、海外のライトアップ系の夜景ではこの色が使われる事も多いので観光地区を想定したレイアウトにはむしろ好都合かもしれません。

 ここまでの予算は電池込み3000円弱。単3電池で連続18~24時間持つそうなので年越し運転には十分でしょう。
 神戸は100万ドルの夜景ですが、光山市東鼎区竹取坂は税込み3300円の夜景とでも言いましょうか(苦笑)

クルマの中で鉄コレの工作をやってみた(笑)

2024-02-11 05:09:26 | 鉄道模型 
 前回紹介した鉄コレの「101系南武支線仕様」に関連したネタから。

 これを入手した翌日が平日休だったのですが、これをN化するに際して「自宅でちまちま工作するのとは違った気分でやってみようか」と思い立ちました。

 そこで思いついたのが「どこか見晴らしの良いロケーションに持っていった車の中で作業してみよう」という事です。

 今乗っているミニバンは元々帰省時の車中泊を想定していた車なのですが、一人で使うなら個室寝台並みのスペースがありますし、そこにテーブルひとつ加えるだけで「どこでも書斎」的な機能を持たせることもできます。
 ですからNゲージの加工程度の工作ならスペース的にも十分ですし、窓が大きいのも何か開放的な気分にさせてくれます。
 (台所よりも手元が見やすいメリットもw)

 と、言う訳で本体をはじめ入手したパーツや工具も持ち込み、早朝近所の見晴らしのいい公園に車を持ち込みました。
 まあ、やる事がやる事なので人目のあまりない平日早朝が望ましい気がしましたし。

 加工とか工作とか大仰な事を書きましたが、そもそもやる事が「鉄コレのN化」という程度の事なので用意するのもニッパーにピンセット位なものです。これらを「たまたま見つけたお土産のバームクーヘンの空き箱」に詰めたので工作というよりはピクニックじみてきます(笑)
 工作自体も少し丁寧にやるつもりでも20分もあればできます。

 で、仕上がったモデルは早速外に持ち出して屋外撮影。

 ここで計算ミスだったのは時間帯が日の出から余り経っていない太陽が低い時間だったので「陽の当たる部分が白飛びを起こしやすかった」こと。今回早朝を選んだのはを通勤時間帯のラッシュを避けるためだったのですが、それが却って裏目に出てしまったようです。

 今回は撮影程度でしたが、何だったらレールとパワーパックも持ち込んで「自然光の下で製作即試運転」というのも面白いかもしれません(最近のHV車やBEV車にはコンセントやUSB端子が付いているのも増えていますし)

 とはいえ、いつもと違う一種の別荘気分の下での今回の工作は案外面白かったのも確かです。
 まあ、なんて言いますか「釣り師が釣った魚をその場で捌いて食べてしまう」感覚に近いのかもしれません(無理矢理ですね)

 あまり本気でやる様な工作には向きませんが、たまにはこういうのがあっても好いかなと(汗)

鉄コレの101系南武線仕様

2024-02-10 05:07:54 | 車輌・電車
 以前NewDaysのJRE鉄コレの話をした時に、南武支線仕様の101系のことを書いた事があります。

 あの時のラインナップの中でわたしの心に引っかかったモデルの一つがこの仕様だったのですが、かといってあの時点では通常品の鉄コレでこの仕様に当たる事がなく半ば忘れていた存在でした。

 NewDays仕様のモデルについては以下のリンクを
NewDays鉄コレの「101系南武支線仕様」

 が、先日行きつけの中古ショップで通常品の2連モデルが見つかり、やっと念願を叶えた次第です。
 今回のモデルは101系とはいえ2連化の仕様なので「両方がクモハの2連」という見た目の点では101・103系顔の電車の中でもかなりの変わり種と思います(カラーリングもかなり個性的な上にインバータクーラーが屋根上にドカンと腰を据えた重装感も半端ないですが)

 かねて気になっていたモデルだけに帰途で動力と走行化パーツも都合し、翌日の早朝「車の中で一気に組み立てる」加工を済ませました(この辺の経緯については改めて書くこともあるかと思いますが)

 N化した101系の2連は短編成ながらなかなかの存在感。小レイアウトにもよく似合う4扉20M級電車とは言えると思います。