光山鉄道管理局・アーカイブス

鉄道模型・レイアウトについて工作・増備・思うことなどをば。
こちらはメインブログのアーカイブとなります。

ローカルレイアウト・葉純線のDCから

2015-02-28 15:57:21 | レイアウト・葉純線

 葉純線の気動車運転会はあの後も車両をとっかえひっかえで楽しみました。
 そんな訳で今回はその続きです。

 KATOとTOMIXのキハ52単行3バージョン。
 単行とは言ってもキハ20系の中でいちばん胴長のガタイなのでかなり持て余しそうですが一応177Rのリバースカーブはクリアできます。
 実は葉純線建設の折に予めキハ52がクリアできる事を確かめているのでその点では安心していました。
 ですが車体が長いだけに車端部のはみだしと内輪差がかなり大きくなるので線路際の樹木やアクセサリの配置にはかなり気を使いました。その甲斐あってカーブで柵や標識をひっかけるトラブルはありません(これより後に作ったのにミニSLでの使用を想定した棚幡線は20M級の鉄コレなどを走らせると看板や柵が引っ掛かる場所がいくつか出てしまいましたが)

 今回の運転ではTOMIXはともかくKATOの52はカーブで苦しそうなノイズを出すので少し神経を使いました。

 TOMIX&エーダイのキハ55系
 TOMIXの55はHG仕様なのでそのままではエーダイとの併結ができないのでエーダイ側のカプラーをTN化して対応しました。
 エーダイのユニットも177Rは一応クリアできますがボディマウントのカプラーが急カーブで脱線の原因になりやすかったので少し残念な結果となりました。
 動力車はTOMIXなので走行性自体はスムーズです。

 TOMIXのキハ40。
 こちらもHGモデルですが走行性はこれが一番スムーズでした。メーカー保証はありませんが一応177Rの通行はスムーズにこなします。
 キハ40はエーダイとKATOが在籍していますがKATOだけが何故か177Rをクリアできませんでした。
 エーダイはかなりノイジーですがTOMIX並みに曲がってくれます。
 ただ、TOMIXの場合HGモデルなだけに細かいパーツが多い為に線路に載せるだけでも神経を使うので運転する分にはエーダイの方が気楽です。

 この項続きます。

KATOのED19とマイクロのED53(タイプ)を並べてみる

2015-02-27 15:53:48 | 車両・電気機関車
 先日入線のKATOのED19形のはなしの続きです。
 あの時書いた「客車の先頭に立つED19」をレイアウトで実行して見ました。

 昭和初期にアメリカから輸入されたED53は世代的に同じ出自の8200(後のC52)と並べると中々様になりますし、同時期に登場したオハ31系との相性も悪くありません。

 考えてみたらKATOのオハ31系はNゲージ最初期から存在する定番モデルでありながらこれまできちんとした牽引機に恵まれない(それでいてかなり長い間Nの客車がこれと20系しかない)客車でした。
 C50に続いて(ED19は改修後の姿なので本来ならオリジナルのED53が望ましいのですが)ようやく当のKATOからそれにふさわしいロコが出た事になります。

 さて、前にも書いたとおりED19とそのオリジンであるED53は10年位前にマイクロから「タイプ」としてリリースされています。
 私も数年前に中古を入手していました。
 良い機会だったので押し入れからED53を引っ張り出して比較して見る事にしました。

 かねて指摘されていた様にマイクロのED53は既存の動力ユニット(恐らくED16)と共用する関係で車体が妙に間延びしているのが第一の特徴です。デッキ周りも車体に合わせてややストレッチされているようです。
 実際、このふたつを並べると同じ機関車とはとても思えません(笑)
 実車のED19に馴染みのあるユーザーと言うとKATOが狙った様に飯田線での貨物列車の牽引機を眼にした世代と思いますがその人の目からすればマイクロのこのプロポーションは違和感か、事によると許し難さを感じた向きもあったのではないでしょうか。
 私自身実車のED19の写真を見て「えっ!こんなに短かったの!?」と思った位ですから。

 細部の造形の差ならまだしもここまで実車と異なるプロポーションだと見た目に辛い物があります。
 ただ、プロトタイプを一旦忘れて「デッキの付いたED級の旅客牽引機」と割り切ればこれはこれで悪くないと思います。

 以前このED53にOE88を牽引させて楽しんだ事がありますがEF57やEF10よりもよほど似合っていましたし。

 一方で前面の造形は当時としても中々健闘していると思います。
 ここだけ取って見れば(つまり真正面から見れば)ED53そのものに見えます。KATOと並べて見ても少し腰高なのが目立つくらいでしょうか。細密度もそれほど大きな差はありません。

 マイクロの仕様についてはED19の様なローカル線の貨物機として使うよりもフリーの旅客用旧型ED機と割り切ってダブルルーフの客車列車を牽引させると案外楽しめる感じがします。
 重連ならともかく単機で20M級の客車を牽かせると如何に実物準拠であっても実車のED53はかなり寸詰まりな感じが強いですし。

 その意味ではマイクロの「タイプ」にもそれなりに存在意義は見つけられると思います。

ローカルレイアウト・葉純線でDCを走らせる

2015-02-26 15:49:30 | レイアウト・葉純線

 先日の日曜日は久しぶりに葉純線(5年前に制作したローカルレイアウト)の運転を愉しみました。
 このレイアウトは春先に雪解け時期を想定して作られたものですが一昨年の改修で少し風景は変更されています。
 レイアウトの製作目的の関係で普段は仏前に設置されていて普段はめったに運転に供していなかったのですが、今回は久しぶりに整備かたがた列車を入線させてみました。

 ですが準備の段階で予想していたとはいえ、長期の待機状態の間に線路の汚れや通電不良が結構ひどい事になっていてこれだけで2時間くらい掛ける羽目になりました。
 特に手の届きにくいトンネル内の清掃には手を焼かされます。
 レイアウトもある種なま物の内、まめに列車を走らせていないと徐々に腐って行く物らしいことを認識させられました。

 さて、再開第一号列車は先日も紹介したGMのキハ04、キニ05(動力は鉄コレ)の2連。
 葉純線は最急曲線が177Rなので本来はこれ位の編成が似合うレイアウトです。
 GMの動力ではどうにもしようがないのですが鉄コレのユニットに換装してからはミニSLレイアウトの棚幡線同様主力と言っていい活躍ぶりです。

 TOMIXのHG仕様キハ11
 こちらも偶然に昨年暮れに天賞堂の16番が入線しています。実車はキハ10のトイレ付き仕様でキハ20系に比べて目立たない存在だったのですがごく短期間にN、16番と続けて同一形式の中古が入線するというのには不思議な因縁を感じます。


 まあ、それは置いておいてもHGらしいスムーズな走りがこのモデルの身上。
 単行で走らせる限りはミニカーブ主体のこのレイアウトでもあまり不自然さはありませんし、177Rもきちんとクリアできる有難い1両ではあります。

「熱闘 鉄道模型2014」から

2015-02-25 15:02:44 | 書籍
 今回もある意味「何をいまさら」なネタです(汗)単に私が知らなかったというだけのはなしでご存知の向きも多いのではないでしょうか。

 お恥ずかしい話ですがJAMと前後してKATO主催による「全国高等学校鉄道模型コンテスト」というイベントがあったという事をこの本を見つけるまで知りませんでした(恥)

 文部科学省の後援まで受けている「鉄道模型甲子園」みたいなイベントが始まっていたとは結構な驚きでしたし「知っていたら見に行ったのに」的な残念感を感じてしまったのも事実です。

 とはいえそれらの参加作品群を網羅した一冊が出ていたのは私にとって不幸中の幸いでした(笑)
 既にお持ちの向きも多いと思いますが「熱闘 鉄道模型2014」
 先日の結婚式での上京中に本屋で見つけて買い込んだのですが帰りの電車の中で一気に読みとおしました。

 全国(と言っても極端な位東京周辺に偏っているのですが)から集まった参加校が一定の既定のもとで知恵を絞って作ったモジュール、セクション、レイアウトが一堂に展示、審査されるというのはかなり新鮮なコンセプトです。
 (とか書きましたが実際にはこの大会自体は既に6回目、ビッグサイトでやる様になってからも2回目だそうですが)
 さて、本書では受賞作に多くのスペースが咲かれているのは勿論ですがほぼすべての参加作が写真つきで紹介されています。

 良く出来た入賞作に目を見張らされるのはもちろんですが、そうでない作品群にも最近の専門誌で見なくなってしまった妙な勢いと言うか自由闊達さが感じられてなんだか元気になれました。
 中でも特賞の代々木周辺のモジュールはランドマークの印象の強さとそれを周囲の工作のセンスが支え切っている相乗効果が感じられ、思わず喝采を送りたくなる出来と感じました。


 あと意外だったのは女の子だけで構成されたクラブの出品が思ったよりも多かった事です。
 それでいてそこで出品されるモジュールは手抜きの跡の無いしっかりしたものが多かったのが印象的でした。
 この辺りに少し時代の変化を感じてしまう私も歳ですね。

 ただ、少し気になったのはモジュールの規格に準拠はしているもののメインラインの上全体にカバーの様にベースを掛けてその上に別な風景を構成させた物が一部に見られた事です。
 奇策と言えば言えますが、こういうものばかりになってしまうと本来の意味のモジュールからかけ離れてしまう危惧を感じました。

 ところでこの勢い、昔どこかで見た様な気がしていたのですが30年以上前に当時のTMSが初めて開催した「第一回レイアウトコンテスト」の熱気に近いものだと思い当たりました。
 あのコンテストも玉石混交、プロ顔負けの凄い作品から板の上にレールを貼ったレベルに近い物までが同列に並んでいたのですがその勢いに呑まれる様に読み進んだ記憶があります。
 その時の記憶は本書を読んだ時のそれと共通するものがあります。

 最近の専門誌を読んでいて一番欠けているのがこの「荒削りでも勢いのある雰囲気」ではないかと思っていただけに少し救われた気分にもなります。

 そんな印象もあって最近出た鉄道模型本の中では文句なしに楽しめる一冊です。
 但し、いわゆる「テクニック作例集」のつもりで見るとやや肩透かしの印象を受けるかもしれませんが、それでも読んで元気な気分になれるのは間違いありません。

 もう一つ印象的だったのは巻頭に掲載されていたモジュール設営のレポート頁でした。
 私たちなども運転会の前日は毎度これに近い事をやっていますがイベント前の熱気と活気がごちゃ混ぜになった独特の高揚感がよく伝わってくる感じがします。



今月の新車から・KATOのED19

2015-02-24 15:49:07 | 車両・電気機関車
 かねて予約していたKATOのED19が入荷したとの事で今日は早起きしてショップに出かけてきました。
 ED19、個人的には前の形式名のED53の方が馴染みがある機種なのですが飯田線シリーズの一環とはいえ、まさかこれがKATOから出るとは思いませんでした。

 そのED53の方はだいぶ前にマイクロの「タイプ」を入線させておりその時点でも間延びした車体についてはあちこちで指摘されていました。
 実際実車の写真を見る限りでは前面の印象はよく捉えられているもののED16の姉妹機みたいに見えるのが弱点だった訳です。

 その点でようやくの正調プロポーションのED19のリリースとなった訳です。
 今回入線させたのは単品の前面窓が小窓の仕様ですがナンバープレートは大窓仕様の1号機のそれをはめ込みました。これ自体に特に意味はありません(汗)

 細部のアップ写真です。
 これほど寄りのアングルで撮影してもまるで破綻のない造形と細密度には驚かされますが(特に車端部のメーカーズプレート?の表記まで印刷されているのは驚異ですらあります)おかげで車体に着いた糸くずまでもが怪獣並みにデカく見えるという予想外のおまけまでついてきたのには閉口です。

 デッキ周りの造形もあまりに細密なためにアーノルドカプラーの巨大さが却って目立つ位です。

 走行性もサイズを考えるとかなりスムーズでスローもそれなりに効く方だと思います。

 このモデルは本来飯田線の貨物列車を再現するためのものですが、仙山線や身延線でも実績がありますし、本来は東海道線用の幹線機でしたから個人的にはオハ31系かスハ32系辺りの客車を牽かせてみたいところです。

今月の曲者・マイクロの名鉄キハ8000系

2015-02-22 15:59:13 | 車両・私鉄/民鉄
 今月の入線車から。

 行きつけのショップに出物があった中古モデルですがプロトタイプからして結構な曲者です。
 ごくたまにとはいえ、こういうのに当たるから中古モデルは面白い気もします。


 物はマイクロの名鉄キハ8000系「北アルプス」仕様の6連。

 名鉄8000系というと当時の国鉄高山本線への乗り入れを前提に製作された気動車ですが、当初は国鉄急行色、後には特急色へとカラーリングを変更しています。
 これだけでもかなり異色な編成ですが、車体自体はパノラマカー譲りの固定連続窓。
 屋上機器なども明らかに国鉄とは異なるノリです。

 それでいてカラーリングはキハ82系っぽいのですからキハ82のパチモノというよりもバージョンアップ仕様の様にも見えるという実に個性的な気動車です。

 私が惹かれたのもまさにその点でしたが、セットのパッケージを開けてみるまで「先頭車が5両もある6連」とは思いませんでした(笑)

 しかもカラーリングは律儀にキハ82のそれを踏襲していますから編成で見ると相当な異様さがあります。
 ですがこの独特の個性はまさに私の好みには合います(笑)

 先述の様に「先頭車が5両」だからかどうか知りませんがマイクロも律儀に全車にライト点灯機構を装備していた様で一々床板のライトスイッチをオフにするのが結構うっとおしかったりします。
 まあ、動力車が純粋な中間車のキハ8051ですから最低3連から編成が成立、1両づつ追加して最長6連まで対応できるメリットもあります。

 パッケージの写真では犬山橋の上を颯爽と走る8000系が。
 隣のMS100系クラウンの後ろ姿もいい味出ています(笑)

「事業者限定品」モデルに思うこと(汗)

2015-02-21 15:54:32 | 思いつくままに・考察
 先日のブログのコメントで事業者特注品についてのコメントがあった事に触発されて書いてみました。
 少し勇み足な内容もあるかと思いますがご勘弁を。

 数年ほど前のはなしです。

 当時はまだ珍しかった鉄コレの「事業者特注品」のひとつがあるイベントで発売される事になり、珍しさがあったのとアイテム自体が個人的に欲しい物でもあったのでイベント当日に早起きして出掛けました。
 数量限定で先着順で購入可能という事だったのである程度の行列は覚悟していたのですが、現地に到着してみると想像を超える長さの行列に驚かされました。

 発売予定時間は朝10時くらいだったと記憶していますが、その時には群集は会場からあふれんばかりとなっていました。

 (まさかこれが全部鉄コレ目当てではあるまいな)とか不安を感じ始めましたがそれでも我慢してそのまま並んでいました。
 季節が結構肌寒かったので結構寒さが身に染みましたが、あと少しで発売になるという望みだけでずっと待っている始末。もちろん行列を離れてトイレに行くなどもってのほかという状態でした。

 ところが発売時刻直前になって急遽発売時間の繰り下げが発表になりました。

 すると突然私の周囲にいた人たちの中から一斉に罵声が上がり始め会場が騒然となったのです。
 まさかここまで行くとは私も思っていませんでしたし、自分に向けられたものではないとはいえ、周囲が一斉に罵声を上げ始めるというのは初めての経験でした。
 尤も、大半の人たちは不機嫌な表情だったとはいえそこまでは行かなかったのでそれ以上の騒ぎにはなりませんでしたが。

 それでもどうにか発売は開始されましたが、これだけの群集相手に一度に3列かそこらの販売形態だったために行列がなかなか流れません。
 パニックとまではいかないまでもそれなりにいらいらした群衆に取り巻かれながら自分の順番を待つというのは正直かなり居心地の悪い思いでした。

 この何年か前でしたか、宝くじの発売の行列でパニックが起こり死者まで出た事件がありましたが、そこまでは行かないにせよかなり不穏な雰囲気を感じました。

 主催者もこの勢いに驚いたのか通常の売り子に加えて本来こういう事をやりそうにない保線関係の職員まで動員して売り場を増やしそれでどうにか行列が流れ始めるという始末です。
 発売から2時間近く経過しても行列は途切れる気配がなく朝10時の発売だったのに昼過ぎになっても相当な数の人数がまだ並んでいる状態でした。

 さて、この発売時には一人5個までという制限があったのですがその時私はそこまで必要ではなかったので1個だけ購入しました。
 ですが私の周囲の客の殆どが3個以上、制限数の5個を一人で買ってゆく者もかなりの数に上っていました。

 当時は鉄コレ自体がマニア以外には知られておらず、題材となった車両もそれほどメジャーな人気車種ではなかったにも拘らず(大体、既に出ていた鉄コレの色替え品です)これほどの数の客がひしめくなどというのは当時は想像を絶する騒ぎでした。
 後にも先にも、それこそ「たかがテツドウモケイを買いに行く」のにこれほど怖い思いをしたことはありません。

 この時の経験から事業者特注品の鉄コレには正直あまりいい印象を持っていません(笑)


 主催者側の名誉のために付け加えておきますが、この会社の事業者限定品はこれ以降もイベントのたびに出ていますが段々と段取りやさばき方がわかってきたのか以降のイベントではここまで不穏になった事は私の知る限りは無くなりました。
 又、同じ特注品でも大手私鉄などが扱うものは行列を組むにしてもそれほど殺気立った雰囲気にならないような配慮はされて居るようです。

 私自身は事業者限定品の鉄コレはこれ以後もいくつか買う事が出来ていますが、有難い事にいくつかはネット通販で買える様になったりソニックなどのイベントで手に取って買えるようにはなりました。
 それでも人気の車種が普通に買えるという事は少ないようですが。
 とはいえ、東武の6000系とか京急のデハ230の様に偶然ショップに行って初めて存在を知ったなんてのも結構あったりします。

 それにしても

 この種の特注品は鉄コレに限らずいくつもアイテムが出る様になりました。
 ですがそのいくつかが未だに「現地まで行かないと買えない」形態のままでいる事には少し疑問も感じています。

 一部は首都圏などでは専門の中古ショップや奥などで並ぶこともありますが大概の場合定価より高額のプレミアがついている事も多く買う側も何か足元を見られているような感じを持ちながら財布を開くというケースも結構ある事でしょう。
 私も一度だけそういう経験をしていますが(汗)

 売る側からすれば「これを買いにわざわざ現地まで客が来てくれる」という集客効果、イベント効果を少なからず狙っているのでしょうしこれだけ限定品がひしめく現状からすれば実際にその効果も上がっているのでしょう。
 ですが鉄道模型の場合は同じ車両のファンが買いたくても買えない様な遠隔地に住んでいるケースも(特に旧型車両の場合)意外に多いですし、そうしたファンへの配慮というものを、特に地方私鉄などの場合はもう少し考えて良い様な気もします。

 選択される車両が現地以外ではマイナーすぎて全国展開しにくい事情もあるとは思うのですが、普通のモデルの様に生産数は少なくても予約すれば確実に手に入る(?)というのとは訳が違いますし。
 それと、発売情報が現地以外ではなかなか伝わらない事が多いのも悪い意味でマニアック過ぎる気もします。


上京中の点描から

2015-02-20 15:50:57 | 旅行・探訪・イベントなど
 今回は先日の上京絡みのはなしから。
 いつもの鉄道絡みのはなしとは幾分趣を変えます。

 私の場合、冬のこの時期に東京方面に出かけるというのは結構珍しいのですがそれだけにいつもの上京とはどことなく異なる雰囲気に出会う事も多かった気もします。

 まずは失敗写真から
 東京へ着いていきなり目の前を例に「レンガ電車」が通過して行ったので慌ててカメラを向けたのですが最後尾の一部しか撮れませんでした。
 この時の私の仕草ときたら全くの「おのぼりさん」そのまんまで傍から見たらさぞ笑えたと思います(汗)

 如何にも冬らしいどんよりとした曇り空の下寒風に吹かれる経験と言うのもついぞなかった事です。
 同じ格好で居ても不思議と故郷や現住地に比べて寒さが身に染みる感じがするのが東京らしい気がしますし。

 いつもの日帰りだとこんな時間まで東京にいる事自体が珍しいのですがこれまた故郷や現住地では見られない活気のある駅前の賑わいに人恋しさすら感じます。

 そんな東京から夜遅く帰宅。
 近所の無人駅で電車を待っていると先程までの活気に溢れた風景が嘘みたいです。
 とても同じ週末の夜とは思えません。

 そして目の前を通過する東京行きの電車。こちらはこちらでこれから不夜城の賑わいの中に向かう訳ですが。
 実はそんな物寂しさもそう悪くない気もするのですが。

「積み鉄コレ」の動力化のはなし

2015-02-19 15:47:41 | 車輌・電車
 先日の上京の折かねて書いていた通りに鉄コレの動力ユニットを何個か買い込んできました。

 実際にはそこまで焦る事はないとは思ったのですが、恐らくこういう機会でもないと動力化されないであろう編成がいくつも出て来そうでしたからそれなりに決断でした。

 先日来それを使って懸案だった編成をいくつか動力化しました。

 事業者限定品の相鉄7000系なんかは3年越しの懸案でしたし


 昨年の今頃の入線だった小野田線の旧国、長電の新OSカーなんかがそうです。

 動力化を済ませた編成をレイアウトで走らせると「鉄道模型は走らせないとその魅力がわからない」事が実感されます。
 その意味で言うなら(ネーミングに「コレクション」と謳っている以上、決してメーカーの責任ではないのですが)「後から動力化できる=と思っているうちに結局死蔵されてしまう」という鉄コレの性質はいささか罪作りではあります(笑)

 ユニットの性能がほぼ同じなので走りの個性を語れる訳ではないのですが(その為上述の3者は走りっぷりについてはどれも全く同じです)それでも旧型車は旧型車らしくのんびりと、新型車はそれらしく颯爽と走らせたくなります。

 まだ他にもいくつか残っているのがあるのですがこれらも早急に走らせたいものです。

レイアウトのこれからを考える(汗)

2015-02-18 15:44:11 | 思いつくままに・考察
 今回はここ2年ほど続く悩み(?)のはなしから
 このところレイアウト関連の記事を殆ど上げていませんでした。

 考えてみればそれも無理からぬはなしで、これまで作ってきたレイアウトが現在も活躍中の現状ではこれ以上レイアウトを作ろうと思ったら手持ちのどれかを解体しない限り新しいレイアウトどころではないという現実もあります。
 そしてそのレイアウトの方も最近では作るより走らせる方がメインになってきて改修も中々進みません。

 元々レイアウトの場合、作る事それ自体を目的としている訳では無くて作ったからには手持ちの列車を走らせる事を楽しみたいというのが私の場合先に立ちます。
 事実昨年の後半などは走らせる列車の組み合わせを変えて自宅運転会を何度も繰り返しましたし、ミニSLレイアウトの棚幡線を中心に夜寝る前のひと時を最終列車を走らせながら感慨に浸ると言った用途で楽しませてもらっています。

 そのおかげもあってかここ数年レンタルレイアウトで列車を走らせるという事も全くなくなりました。
(これには運転会イベントがその代用になっているという現状もあるのですが)

 ただ、そうやってレイアウトを使い倒しているうちにそろそろ不満点が出てきたのも確かです。

 これまではシーナリィの改修とか差し替えなどで対応してきましたし飽きっぽい私の性分に合わせてレイアウトの向きを変えるとかシーなり木全体を着せかえするという形で対処してきたりもしています。
 そんな風にレイアウトを楽しむ事をこのブログを始めた7年以上繰り返してきた訳です。

 ですが最近感じる一番の不満はシーナリィの改修では対処不能な根本的な問題、トラックプランと線路の選択から来る走りの質感の問題です。
 次にシーナリィ自体のグランドデザインの問題。パズルの様な差し替えの繰り返して総体として見た場合に統一感に欠ける風景になってきた事への不満も出て来ました。

 これは一旦ベースからご破算にしたうえでゼロからレイアウトを作り直す形でしか対処できない様に思いますがなかなかその決断ができません。

 実際、これはそれまでの私自身の常識から言ってかなりの冒険です。
 特に畳1畳を超える様なサイズの自己完結性の強いレイアウトの場合、作るだけでも大事なのに完成させたそれを解体して新しいレイアウトを作ると言うのはかなりの大事です。

 どれだけそれが珍しいかと言うとそれを実行すれば「専門誌のネタになる」と言う事でもわかります(笑)
TMSにせよとれいんにせよレイアウトの解体-新製の記事は最近あまり聞かなくなりましたし。


 結局今年もこの逡巡から始まってしまいました。
 結論が出るのはいつになるのやら。

鉄コレの京浜急行230形

2015-02-17 15:35:22 | 車両・私鉄/民鉄
 先日親類の結婚式で久しぶりに上京しました。
 ついでだったので式場周囲のショップをいくつか見て回ったのですがそこで見つけたのがこの鉄コレです。

 先日もGMの京急の1000系が入線したばかりだったのですが今回のは同じ京急でもデハ230形です。
 デハ230と言うと落合南長崎のショールーム前に展示されている奴が有名でしたから、もしモデルが出るならKATOだろうと思っていたので鉄コレでのリリースは少々意外でした。
(個人的にはKATOが16番でこれかデハ290を出してくれないかと思っていますが)

 このモデルはショップで聞くと昨年暮れに既に事業者限定で出ていたそうで今では通販もしているそうですが私自身存在を全く知りませんでした。この辺り昨年暮れの東武6000系と似た話です。

 16M級のコンパクトなサイズですが独特の大窓がレトロともモダンともつかない独特の味を出しているのが魅力の電車と思います。案外併用軌道を走らせてみても様になるかもしれません。

 ついでだったので動力ユニットとパンタを適当に調達。
 帰宅後、動力化と同時に付属のステッカーを貼ってみました。

 これだけの事で一気にモケイらしくなる所が鉄コレの有難い所ではあります。

カラーブックスの「ブルートレイン」から

2015-02-15 15:51:57 | 書籍
 カラーブックス鉄道本ネタから。


 今回は北斗星の引退ニュースである意味タイムリーになった「ブルートレイン」を書こうと思います。
 以前紹介した「蒸気機関車」などがSLブームの申し子だったのと同様に本書もブルートレインブームの申し子と言えます。

 ブルトレブームが本格化したのは大体1977年の後半くらいからだったでしょうか。
 ポストスーパーカーブームを模索していたマスコミの一部が飛びついた側面もあったと思います。
 あの頃はテレビでも「七人の刑事」でブルトレネタが出たり日曜8時台のスペシャル番組で富士の同乗ルポが取り上げられたりしましたし、そのものずばりの「ブルートレインひとり旅」なんて「劇場映画」まで登場しました。
 松竹の「皇帝のいない8月」という「ブルートレインが乗っ取られた挙句に実物大セットが爆破される」作品もありましたがこれもブームの申し子のひとつと言えましょう。


 まあ、それは余談ですが、
 本書ではそれまでスターだった20系が24系や14系に置き換えが進み始めたタイミングでのリリースなので私の好きな20系の扱いが少ないという恨みがあります(笑)
 が、それでも当時「夜行列車のある所必ずブルトレあり」といった感じで当時日本の津々裏々を走っていたブルトレが急行列車も含めて網羅されているのが俯瞰できるのが楽しいポイントでした。

 ただ、SLなんかと違って編成ごとや牽引機ごとの外見上の差異が少ないジャンルなので興味のない向きからすれば「ヘッドマーク以外みんな同じに見える」という弱点もあります。
 私の好きな「北星」みたいにヘッドマークすらない夜行特急もあった位ですし(涙)これなどは写真を見ても「うちの近所を走っている」以外の特有の特徴を見つけにくいのです。


 個人的に思うのですがブルトレブームが一般レベルでSL程の狂的な盛り上がりを欠いたのはこうした「意外と無個性」なスタイリングによるところも大きかったのではないでしょうか。


 その点はこのブームをきっかけにNゲージと言うフォーマットがブレイクした事でも間接的に示されていると思います。
 個々の機関車の魅力で引っ張られるSLに比べて編成そのものの魅力が訴求されていたブルートレインの場合、写真を撮ったり、走行音を録音する事よりも「好みの編成を自宅で走らせられる」方が魅力的だったとも言えます。
 そのタイミングとNゲージの勃興が上手くシンクロした事が相乗効果となったと個人的には感じています。

 今回は本そのものの話題よりも当時の思い出、考察がメインになってしまいました。 

今月のジャンク車から・GMの京急1000系

2015-02-14 15:49:14 | 車両・私鉄/民鉄
 今月最初のジャンク編成から。

 当鉄道では極端な位に数の少ない京浜急行の車両ですがどういう訳かGMのキットメイク品の1000系の編成が入手できました。
 このタイプは最近マイクロやら鉄コレやらで良く出来た完成品がいくつも出ているのですがGMのそれも独特の朴訥さがあって悪くはありません。それに上記2者だったら絶対に買えない安さも魅力だったりします(笑)

 4連×2の最長8両編成が組める堂々とした物です。
 私が持っていた京急の車両はその大半が琴電に譲渡された仕様で、2連編成を基本としたものばかりです。
 実際横浜近辺では長編成の京急の編成をしばしば見かけるのですが迫力とサウンドは結構楽しい物の個人的にあまり好みでない真っ赤なカラーリング(同じ理由で名鉄の通勤車や近鉄の昔の通勤車は殆どありません)が祟ってこれまであまり入線させていませんでした。
 
 ですが実際に8連をレイアウトで走らせるとその迫力と言ったらありません。
 元々18M級の電車でデザイン的にも地味ですしそれほど大きな印象がない筈なのですが編成化して走らせると妙な迫力を感じるのです。

 似た様なサイズの京王5000系や小田急2200系辺りではこれほどの迫力は感じません。
 どこかにデザイン上のマジックがあるのかもしれませんがそれが何かとっさには分からないですね。

 上述の様にこのモデルはキットメイク品です。
 それも組みたててから相当な年月がたっている様なので窓ガラスの塩ビはポロポロはがれますし全体にすすけた感じがあります。
 それだけに手の加えがい、レストアのし甲斐はありそうです。

 走行性能はGM=エンドウの動力ユニットの特性で「ド迫力物のサウンド(笑)」を奏でます。
 現行京急のVVVFが「歌う電車」と表現されるならこっちは「走る援団の練習風景」とも言うべき雄叫びに似た轟音(平たく言えばノイズw)を響かせます。
 まあこの轟音が昔のGMらしい所なのですが。

鉄コレ動力に思うこと

2015-02-13 15:48:08 | 鉄道模型 
 先日ネット検索をしていた知ったのですが、鉄コレの動力ユニットと走行パーツが4月出荷分から値上げになるそうです。
 動力で約600円、走行パーツで200円と値上げ幅も結構大きいので私の現住地の様に値引き販売の量販店のない田舎では今後これは結構痛くなる感じです。

 正直少し慌ててはいるのですがそこで思い出すのがここ数年購入していた鉄コレも動力化、Nゲージ化していない物が結構残っているという現実です。
 いわゆる「積みプラ」ではないのですが「いつかは走らせるだろう」とかいった甘い期待感で購入してきた付けがこの辺で回ってきた感じもします。

 来週親類の結婚式で上京する用事もありますのでこの機会ですし、その折に少し買ってこようかと。

 それにしても登場当初は1両500円、動力も2000円前後だった鉄コレも今回の値上げを別にしても随分と高くなったものです。
 鉄コレそれ自体の高騰も以前からあちこちのブログやHPで話題になっていましたし。
 まあ、初期の値段が異様なほどに安かったのかもしれませんし、価格上昇にそれなりに見合う程度に細密化や機能の向上も図られているのですが以前ほど安さが売りになっている感じは薄れて来ました。
 まあ、その分はメジャーメーカーの出さない様な隙間形式のリリースで特徴を出してきてはいるのですが。

 車輪や台車については他メーカーのASSYパーツである程度カバーできる気もしますが動力ユニットは出来も悪くない上に他社のそれよりも容易に入手可能と言うメリットがあるだけに中々そうもいきません。

 いずれ、中古やジャンク車との動力コンバートを含めていろいろやってみるのも考えないといけないと思いますが、そうした工夫を考えるのもそれはそれで本来の意味での趣味っぽい気もします。

 確か斉藤緑雨だったかも「金に就て論議の生ずるは、乏しき時なり、少き時なり、お耻はづかしくも足らぬ時なり。工夫も然り、有る時にせず、無い時にす」とか言っていますし(笑)

趣味の原点を振り返る・「テツドウモケイがデパートで買えた頃」

2015-02-12 15:45:07 | 趣味の原点をふり返る
 先述の「鉄道模型のセット」に関連して思い出した事を。

 今住んでいる所や故郷が田舎という事もあるのですが、うちの近所で鉄道模型を買える店というのは未だに個人経営の小売店が中心です。
 それぞれの店にご店主の個性や知識が反映した良い意味での「市井の店」という感じが残っていて懐かしい感じすらします。
 実際、他の業種ではこういう感じは急速に希薄になりました。特に郊外型のショッピングセンターやコンビニが普及してからはそうです。

 模型やホビー系の店では売る側に要求される知識も半端ではありませんし、それらの教育にかかる人件コストも照らし合わせると量販店がなかなか普及しないのも少しわかる気もします。

 ですが私がこの趣味に入った前後数年間の期間ですが鉄道模型はそうした店とは別に買う事ができる所がありました。

 それは地元の老舗デパートです。

 あの頃は鉄道模型も切手やコインと同様の「高級ホビー」のひとつと看做されていましたし、実際古切手やコインなどのコーナーが存在していましたからそれらの延長で鉄道模型、それも扱いがしやすいNゲージがデパートに並ぶという事が今ほど不自然ではなかったと言えます。
 今思い出しましたが(汗)最初の頃のナインスケール=BACHMANNのストラクチャーやアクセサリは殆どデパートで買った記憶があります。
 (それらの大半が今になってうちのレイアウトで街並みの一部になっているのですから何事も続けてみる物ですねw)

 そういえば折に触れて取り上げている「エンドウのNゲージのEF58」も購入したのは名古屋の三越でした。
 あるいはファーラーのカタログが高崎の高島屋で買えたり、GMの80年版カタログが山形の酒田の駅前デパートで買えたというのもこの頃の特徴だったと思います。

 その後、東京近辺では例えば西武池袋店の「しぐなるはうす」なんかの様に昭和60年代になっても鉄道模型のコーナーが存続していた(ここ10年位池袋にご無沙汰していますが今でもありますか?)所もありますし今でも私鉄系のデパートでは自社のモデルを中心に鉄道模型を扱う所もあると思います。
 ですが地方の百貨店ではそれ以前に殆どの店が鉄道模型の扱いをやめてしまいました。
 ほぼ同じタイミングで切手やコインのコーナーもなくなった筈なので一人鉄道模型に留まらず「高級ホビーをデパートで買う」という習慣自体がこの頃に消滅した気がします。
 それは同時に、地方に於いてデパートとスーパーの境目が曖昧になり、結果として「見た目だけが華やかでその実全ての商品が画一化した郊外型のショッピングモール」に客の大半が流れ込み古くからの商店街が壊滅するという現象と表裏一体をなしている気がします。

 因みに今の私の生活圏では未だにホビー系の量販店と言う物がありません。
 ヤマダ電機はあってもそこらの模型屋より品揃えが薄かったりしますしトイザラスも先頃撤退してしまいましたので現住地は鉄道模型を別とすればホビーの不毛地帯となりつつあります。
 まあ、こんな田舎で量販店がペイできるとは(この地域の県民性と併せて考えると)思えないのも確かですが。