今回は先日急用で帰省した折に「骨董品漁り」をした結果報告です。
ワールド工芸のモデルと言えば私にとっては正に「天上の存在」でした。
細密感あふれる完成度は噂には聞いていましたが実際に手にとって見た事など殆どなく、ましてや買うとなるとキットでは自分の腕が、完成品では価格がネックとなって到底手が出ない存在だった訳です。
中古とはいえそれが当レイアウトに入線するとは思いもよりませんでした(驚)
物は「クモル23」配給車としてかつては都会のターミナル駅の隅っこなんかで見かけた車両です。
見ての通り中央部が無蓋の構造なので通常の動力ユニットが搭載できない為昔の専門誌などでもトレーラーとして「駅の置物化」しているか、動力ユニット(特にモーター部)にカバーを掛けて貨物に見せ掛けるかした作例しか見た事がなかった車種でした。
それがこのモデルでは空車状態で「自走式」として製品化しているのだから私の様な昔者には驚きでした。
ついでに1万ちょっとという値段を見て二度驚いたのですが、後で調べてみると新車の完成品で2万円オーバーらしいとの事で意外に安価だった事が分かりました(あくまで「ワールド工芸のモデルとしては」ですが)
車体はブラス製。無蓋部のあおり戸や窓周りなどプラ成形だと実際以上に厚ぼったくなってしまう所が実にすっきり表現されモデルとしての強度を保ちつつプラより肉薄にできるブラスのメリットが最大限に生かされています。
更にパーツの細かさときたら正に工芸品レベルで20年位前の16番モデル並みの細密感でした。
これまでブラス製モデルと言えばエンドウのそれしか知らない身としては結構なカルチャーショックだったりします(笑)
動力ですが片側の台車の上にモーターとギアを組み込み、台車が動力ユニットごと首を振るNとしては独特の構造でした。これだと理論上は103Rのカーブもクリアできそうに見えますが実際には台車のマウント部の復元バネらしき部分のコシが強いため140Rも苦しいです。
走り自体はスムーズとは言いにくいですが不満と言うほどでもないレベル。単行か貨車を1・2両牽引する分には問題ないと思われます。
この車両、そうしょっちゅう出動する性質の車両ではありませんが駅や沿線の隅っこに留置されている事が多いのでその状態で見られる分には「工芸品レベルのディテーリングを存分に楽しめる電車」ではないかと思います。
もちろん「いざとなれば走れる」というビッグなおまけつきで(笑)
そこまでは良いのですがこれ1両だけで予算の大半を使い切りました(汗)
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