光山鉄道管理局・アーカイブス

鉄道模型・レイアウトについて工作・増備・思うことなどをば。
こちらはメインブログのアーカイブとなります。

モジュール改修2024・その3「鉄道模型クラブハウス」を作る

2024-05-07 05:16:07 | モジュール4
モジュール改修2024年のその3です。

 先日紹介したマイクロドールズの「鉄道模型走行会」
 これ自体はアイデアも作り込みもなかなかに素晴らしいアイテムだったのですが、前にも書いた様にこれ単体での欠点は「ベースの建物の屋根を外して上から覗き込む」という進撃の巨人さながらの使い方しかできない点でした。
 せっかくここまで作り込んでいても眺め方が特殊過ぎる(せめて横から覗くカットモデルでなら面白かったのに)のは考え物です。

 ですので購入後半年くらいこれをどう使うか考え込んでいたところでした。

 現在改修中のモジュールに組み込む方向までは考えていたのですが、あれだけでは「露天の運転会」というNゲージはおろかHOゲージでも現実味の薄い展示方法しか思いつけなかったのです。

 そこに突破口が見えたのは先日入手していたTOMIXの新型コンビニでした。

 今回の新型コンビニが室内灯組付けに意を用いている点、インテリアが全て後付けで単体ではフラットな床面になっている点は従来コンビニに無い特徴だったのですが、それに加えて最近知ったもう一つの特徴があります。
 新型のコンビニでは看板がセミクリアのパーツになっていて光の透過性がそこそこあり、室内灯を組み込む事で「看板も光らせる事ができます」

 更にこの看板は別パーツになっていて取り外しが可能、外した後は天井すれすれまで開口しているので「外から中を覗くのがより容易になっているのです」

 これらの特徴を勘案すると以前夢想していた「鉄道模型クラブのクラブハウス」というプランが現実味を帯びてきたのです。
 室内照明組み込みが前提ですが、建物内を外から覗きやすいこの構造を利用しない手はありません。

 早速マイクロドールズのパーツを引っ張り出し、モジュールレイアウトをはじめとした各パーツを製作。

 体育館よりも室内が狭いのでベースのカットはやむを得ませんが、スペース隅の控室をカットすれば他は大体収まりそうです。
 コンビニ一軒程度のスペースとはいえ、モジュールの大レイアウトをはじめ中型レイアウトが一つにテーブルトップのレイアウトがふたつも収まるという「クラブのレイアウトとしては相当に大規模な物」になりました。

 後は天井にテープLEDを装着して配線をつなげば基本的なところは完了。
 灯りを点けてみると予想以上に室内がよく見えますしそれが「鉄道模型のレイアウト」である事もわかります。

 これをタワーマンションの足元に配置すればそこそこ見栄えはしそうに思えます。
 これで今回のモジュールの見せ場のひとつが出来ました(笑)

モジュール改修2019 グランシップ当日の「独り善がりなサプライズ」

2019-07-04 05:13:52 | モジュール4

 今年のモジュール改修ネタ。
 ようやくグランシップ本番の話になります。

 直前まで改修を続けてきたモジュールを車に積み込み、クラブの他のメンバーとともにコンボイを組んで会場へ直行。

 他のモジュールと共に設営を済ませ、トレインフェスタ当日を迎えます。

 メイン会場は例によって盛況でしたが、当クラブを含む一部のクラブは会場の都合でメインよりやや離れた場所での展示となりました。
 一般客にもこの配置はやや分かりづらかった様で、フェスタ後のブログでうちのクラブの展示が見つけられなかった、見逃してしまったと言ったコメントを頂く羽目になりました。
 こちらもブログを書いていながら会場配置と案内を全く書いていなかったという手抜かりをしていたので、折角来て頂いた方々に不義理を致し失礼しました。
 この場を借りてお詫びするとともに、次回以降は会場配置を事前に上げて置くようにしたいと思います。


 さて、それでも会期が進むにつれて徐々に見に来て下さるお客様も増え、また普段ブログでしか交流の無かった方が見えられたり、どうかすると(私にとっては)生まれて初めて雑誌の取材を受けたりと普段の模型ライフでは得られない体験を随分とさせて頂きました。

 ただ、今回のモジュールは題材が完全に私の独り善がりなコンセプトで作られたため(そりゃそうでしょう、鉄道マニアでも「鉄道病院」や「物資部」なんてのに興味を持つ人など殆どいませんから汗)「作者が説明しない限り何のモジュールだかわからない」というこれまでにない展開となりました。
 一応風景が付いているので、他のモジュールのついでに眺めていく人が殆ど。たまにカメラを持った方々が「列車の通過風景を撮影する」ために当モジュールを借景代わりに使うといったものが多かったと思います。
 「鉄道の」と付かなければ「ただの街並み」ですし、前回までの様なターミナル駅舎とか超高層ビルとかの目立つランドマークもなかったので注目度と言う点ではこれまでで最も薄かったのは間違いありません。ですが私個人的にはこれはこれで楽しめたのも確かです。


 さて、ここからは余談

 前回書きました「車両展示台」とその前に居る見物人(主に「こち亀のセレブ警官2名」)
 イベント前はここに何の車両を置こうかと考えて、オレンジ色の9600とかの変わり種車両を2,3両持ち込んでいました。

 が当日の朝になってクラブのメンバーが持ち込んで飾ってくれたのが何と「キットメイクのマニ30」!

 知る人ぞ知る「現金輸送用の荷物車」なのですが「こち亀の警官が眺める」のにこれ以上の役者と言うのは思いつきません。
 メンバーがこれを持ち込んだのは全くの偶然ですし、私が展示台前に警官を配置したのもイベント前日に急遽思い付いた偶然。
 それがこんな予想外のコラボを実現したのですから自分でも驚きました。

 マニ30の配置でこのモジュールも画竜点睛の睛がぴったりはまった気がします。
 ・・・とか書いても盛り上がっているのは当人たちだけで余程の鉄オタでもこれの意味が分かった人は殆どいなかったと思いますが。

モジュール改修2019 出撃前夜の悪あがき(汗)

2019-06-27 05:28:37 | モジュール4
 昨年秋頃からこの方紹介してきたモジュールの改修ネタもいよいよ終盤です。
 グランシップの本番が近付くにつれて工程が泥縄になるのはこのイベントに初めて参加してからまったく変わっていません。
 こうなる前に少しづつ積み重ねていけば良いのにとか思いながら、毎度毎度同じ様に慌てふためいている訳で。

 最後の3日間くらいは本当にやり残しを見つけては間に合わせに絆創膏を貼るが如きことばかりやっています。



 その1例が架線柱。
 実はモジュールの改修に際して真っ先に手を付けたのが架線柱の改造だったのですが、後から周囲を整備し、建物などにウェザリングやスミ入れをやっているうちに相対的にこの架線柱だけ改造当時のままプラの質感丸出し状態になっていました。慌ててスミ入れ、ウェザリング、そして肝心の碍子の塗装をやらかす羽目に。
 手前側に線路が来るモジュールでは架線柱がかなり目立つだけに手を付けなかったのは迂闊でした。

 気になると言えば電柱。

 ベースの差し替えで風景を買えたりメンテナンスをやりやすくするのはうちのレイアウトの特徴なのですが、それゆえに電柱の固定が十分出来ず、ひと月くらいで徐々に電柱が傾いてしまいます。まあ、田舎に行けば実物の電柱も同じ様に傾いて来るのがあったりするのですがそれにしても見苦しい。

 なのでこれまた別の電柱パーツをつっかえ棒にかませました。これも実物ではよく見ますね(と言い訳する)

 KATOの地上駅舎を使った関係で「裏側に大きな開口部が出来てしまっている」物資部。これも見る角度によっては非常に間抜けに見えるポイントです。

 なので庇を追加。この庇もTOMIXのホーム屋根のパーツ利用。この期に及んでも「余り物でっちあげ工作」は本領発揮です(恥)

 最後の工程となったフィギュアの追加。

 車両展示台の前に立っているのはこばるさんの「こち亀のセレブ警官二名」です。
 実はこち亀のフィギュアはこれまでにもモジュールやレイアウトに組み込んでいるのですが、服装のカラーがド派手なこの二人だけは置き場が見つからず、購入以来宙に浮いていました。やっとこさ今回のモジュールに居場所が見つかった訳ですが、実はフェスタ当日これが意外な効果を呼ぶことになります。それについては次の機会に。

モジュール改修2019 車の配置と時代設定の変更のはなし

2019-06-22 05:27:40 | モジュール4
 今回はモジュール改修ネタから

 今回風景を差し替えたモジュールの右半分の人形や小物の配置は大体すみましたが、車の配置で少し困った事がありました。
 カーコレの登場この方、Nゲージスケールの日本車のミニカーはかなり充実して来ました。
 しかしここ数年のカーコレ新製品は現代の風景に対応した車種が多い反面、単価が高くなり過ぎた事と一度売り切れるとどこを探しても物がない事が多くなり、最近の風景を作る時に困る事が増えています。

 中古ショップでたまにカーコレの出物が出る事もあるにはあるのですが、大半が初期製品の1960年代車か1980年代車ばかりと言うのが現状です。
 今回改修したモジュールの風景の追加部は「国鉄アパート」「国鉄物資部」「鉄道病院」と言った1960年代から1970年代頃のモチーフなので手持ちのカーコレの60年代車で何とかなります。ですから救急車もトヨペットマスターラインで済みますし、サンバーやトヨエースなんかは物資部にはそこそこ似合う車種になります。

 ところが陸橋を境にしてモジュールの左半分は「天下●品」がある事でもお分かりの通り現在かそれに近い設定になっておりモジュールの右と左で時代の断層が出来てしまうというある意味珍妙な舞台設定になっています(笑)
 昨年出展したモジュールでは右側に現在現存するホテルを配置していた為、その名残でもあります。

 こればっかりは行き当たりばったりで改修を進めてきた祟りなので時代設定については右と左で違うまま押し通す事にしました(汗)
 但しそうなると左側の駅前に置いたタクシーが問題です。昨年の時にはとにかく手持ちのミニカーで入手しやすいという観点から60年代のセドリックやクラウンを置いていたのですが今回の改修で確信犯的に時代設定を狭めてしまうとこの部分の違和感が物凄い事になってしまいます。
(旧車マニアがそこそこ存在するオーナーカーと違いタクシーは耐用年数が短い為、10年落ち以上の旧車が使われる事は殆ど無い)

 と言う訳で乏しい手持ちから時代設定に合うプリウスやコンフォートのタクシーを並べてどうにかつじつまを合わせる羽目になりました。
 尤も、車に詳しくない鉄道ファンや一般ギャラリーからすればどうでもいい事なのですが。

 そうなると他のクルマも左側については意識的に現代のクルマを配置し直すことになります。もちろん人形やバイクについても同様で「携帯電話を弄る人」とか「大排気量スクーター」なんかは左側の部分にのみ配置される事になります。

 そんな訳で似たような風景の連続でありながら、実は二つの時代が同居したモジュール(右側から眺めれば60年代、左から眺めれば21世紀)が出現する事になりました。

モジュール改修2019、線路際の小商店街

2019-06-15 05:28:27 | モジュール4
モジュール改修ネタの続きです。

 当モジュールは元々テーマに応じて線路以外の風景を差し替えるというコンセプトのモジュールですので常に意識して場所ふさぎを作らないと空き地ばかりが目立つ事になります。

 クラブの規格ではメインラインの手前側に約10センチ程度の空白の場所があります。
 本来はここもシーナリィのスペースなのでここに何を並べるか、何を表現するかも各メンバーの腕の見せ所のひとつと言える所です。
 他の作例だと概ね「線路と平行する道路」とか「駐車場」とかになる事が多いのですがたまに「自動運転で電車が往復するトロリーライン」とか「切りとおしの丘陵」とかが表現される事もあります。

 今回の改修時、ここをどうするかについては私もしばし悩みました。
 何しろここの部分だけが最後まで手つかずでしたし、何もしなかったら「ただの駐車場」にしかならなくなります。

 そこまで考えてふと思いついたのは「そう言えば他のモジュールで『街並みの中で列車が見え隠れする構図』が無かったな」という事でした。
 それなら「適当に店を並べた商店街でも置こうか」と言う方向に向かい出すと後は早いものです(笑)

 クリア塩ビ板をアスファルト色に塗装した上に店舗を並べます。
 建物ですが、作る時は面白がっていたくせにいざ出来上がると数年前から塩漬けになっていたGMキットの改装版「時計台ラーメン」「もじゃハウスの喫茶店」そして昨夏の即売会で入手していたTOMIXの「不二家」を選択しました。

 そこまで作った時に入手したのが先日紹介した甲府モデルの「車両展示台」!
 前にも紹介したようにこのアイテムはあらゆるレイアウトに使える優れものと思いますし、レイアウトやモジュールのデッドスペースふさぎにもなかなか使えるものです。

 車両は何を展示するかも碌に考えず「ただ素組みして置いただけ」という行き当たりばったりな展開ですが、これはこれで様になります。
 暫定的に展示車に使ったのはこういう用途には持って来いの「全身オレンジ色の9600」
 もちろんマイクロエース製です。

 上手からモジュールを列車が通過するのを人間目線で追って行くと、最初は3件の店舗の影だったのがこの展示スペースに来ると急に視界が開ける感覚が味わえます。同時に長手方向から見る風景を陸橋と商店街で隠す事で列車を眺める視線を限定させる効果も狙いました。


 こうして線路の奥だけでなく手前側にもそこそこ風景が組み込まれました。
 ですがこのやり方の一番のメリットは「メンテや撮影などの時に適宜ベースを外してスペースを作れること」にあります。
 おかげでちょっとしたコンデジ辺りまでなら「モジュールの中に入り込んだようなカットが撮りやすい」です。

モジュール改修2019、ディテールアップ

2019-06-08 05:28:47 | モジュール4
 モジュール改修ネタから

 植生を増やし、道路にはウェザリングバフで埃っぽさを加えた所で建物やベースのディテールアップを施す工程に入ります。


 国鉄アパートの周辺ですがアオシマの公団住宅キットの付属品をフル活用。公園用の遊具やごみ集積場、そこに置かれた黒いごみ袋なんてのまであったので重宝しました。
 さらにこのキットには「ベランダに干す用の布団」なんてのまであり、これはアオシマだけでなくGMの公団住宅にも応用可能です。
 ただ、流石に干してあるのが蒲団だけと言うのはどうにも様にならなかったので、ジオコレの建物に付属していた「洗濯物と物干しざお」もこの機会に動員しました。

 また、鉄道病院の屋上にはプライザーの洗濯物、特にシーツ系を配置。これも病院らしさを演出する上では欠かせないものです。



 物資部前やその周辺の情景に欠かせない自転車やバイク類は主にジオコレやTOMIXのそれを動員。中には「旧橋上駅舎に付属していたエッチング製の自転車」なんてのもあります。


 そして情景づくりに欠かせないのが人形。

 これまでこのモジュールの駅のホームには人間を配置していなかったのですが、この機会に手持ちの人形を動員して物資部周辺と共に集中配置。これだけの事ですが一気にモジュールに活気が生まれてきたのには我ながら驚きました。




 ホーム上にはこれに合わせてベンチや売店なども追加しましたが、ホーム自体はユニトラック用なのに追加したパーツの半分くらいがTOMIXやGMのパーツだったりします。手持ちのジャンク品を動員した結果ですが、おかげで無国籍ならぬ無ブランド状態(汗)

 さて、ここまでやると情景演出に欠かせないのが「自動車」なのですが実はこれがモジュールの性格自体を変えるきっかけにもなりました。
 それについては次の機会に。

物資部を作ってみる・3

2019-06-05 05:23:15 | モジュール4
 グランシップトレインフェスタに出品した当モジュール、出品したとはいえ改修の過程の記事はまだ残っているので、これからしばらくはそ の記事のストックを消化したいと思います。

 今回は2週間ぶりくらいに物資部の改修記事の続きをば。

 物資部というと私の個人的なイメージとしてはアメ横っぽい雑然とした雰囲気と言うのがあります。これはあくまで私の幼少時の記憶から得ている個人的なイメージのはなしで実際がどうだったかと言うと資料不足でなかなか裏付けが取れません。

 今回の改修は主に店頭や商品の搬入口付近の雰囲気づくりをば。

 今どきのスーパーやショッピングモールでは商品の搬入口と言うとトラックが何台も横付けできるような、プラットホーム(トラックの荷台に高さに合わせたものが多い)があって、そこそこ近代的なイメージですが昔の商店なんかではそれよりも雑然とした印象があって物資部なんかもそれに準じた雰囲気だったのではないかと考えています。
 今回はそうした「商品を詰めた箱とか、搬入用のカート類などが店の裏口に雑然と並んでいる雰囲気」を出してみようと思いました。

 使ったのは以前アイコムから出ていた木箱やパレット、カートなどをエッチングで表現したキット。本来は貨物駅などに使うパーツを転用しました。購入してから10年以上経つので今も同じパーツが入手できるかはわかりませんが少し細密なレイアウトを作ろうとするなら中々役に立つアイテムです。
 エッチングとはいえそこはNゲージスケールなので箱の一つ一つを切り出してピンセットで組み立ててもかなり神経と視力を酷使する作業でした。特にヤニ缶(屋外用の灰皿の事)なんかはかなり細かいのですがそれだけのことはあります。
 これについては「まさかNでこんなパーツが出ていたとは!」と自分で買っていながら今になって驚かされたくらいです。

 それでもエッチング板一枚からこれだけのパーツが作れるのですから馬鹿になりません。

 これらを建物の背後の搬入口に適当に配置。またこの種の店だと商品の箱の一部が店頭にまで置かれていた事が多かったのでいくつかを並べます。実は今回のパーツだけではまだ足りなかったのでジオコレの自転車の荷台やカーコレのトラックの荷台用の荷物なども混ぜています。


 少しづつですが私のイメージには近づいてきました。

モジュール改修2019・更に木を植える

2019-05-17 05:44:04 | モジュール4
 モジュール改修の続きです。
 いよいよグランシップまで1週間を切り、作っているこっちもそろそろ尻に火が付きかけてきています(汗)
 今回は手持ちのライケンやフォーリッジ、果てはフラワーフォーリッジやヤシの木まで動員し、特にアパート周辺を中心に植生を増やしています。



 植生がある時とない時とを比較してみると、写真ではともかく実際に見た時に顕著なのが「植生がない方がモジュール(やレイアウト)が狭く感じられる」事です。樹木や雑草と言うのは形が基本不定形なのでリアルな枝ぶりになるほど、実際よりも遠く見える効果がある様です。



 跨線橋に沿ったアパート沿いにも何本か木を植えましたが、大きさはともかくとして実はこれらの木は枝振りをわざと広げずにフォーリッジを貼りつけた「実質うちわ状」にしています。
 スペースが狭いという事もありますが、木立をつい立て代わりに使う事でアパートの奥行きを錯覚させる効果を狙っています(って製作中にネタばらししてどうする)



 以前のグランシップでレサレサさんから頂いたヤシの木も植生にこっそり紛れ込ませました。最初は違和感があるかもしれないと思っていたのですが、いざやってみると案外自然な上に大木の根元を隠し地面に繁茂しているように見せる効果が大きいと感じます。

令和最初の日記とモジュールの改修2019

2019-05-12 05:16:04 | モジュール4
 昨日で平成も終わり、今日からは「令和」と言う新元号の元でこのブログも書かれる事になります。

 世間では10連休真っ只中という事になっていて朝のラッシュも少なく、通勤自体は楽ですがうっかり夕飯を外食しようとするといつになくどこもお客が一杯。
 近所のショッピングモールなどは平日よりも込み合っていて到底ゆっくりご飯を頂く環境ではなかったりします。

 因みに私の場合今回の連休は日曜日を除いてほぼ全日が出勤という事になっているので例年以上に「ただの5月第一週」に過ぎません。
 取り柄と言えば5月病の心配がない事くらいですか。

 とはいえ、帰宅後のひと時をモジュールの改修作業に当てられるのが助かります。
 暦の上での連休は部署によっては通常通りの休みになる事も多いので残業込みの会議、作業の割合が少なく帰宅時の渋滞もないので夕食後の時間が取りやすいというのは今回発見した事実だったりします。

 前回ようやく建物の配置を決定し、それに合わせて奥の方の地形をかさ上げ(と同時に最近のジオコレによくある「5ミリ位かさ上げされたベース段差の解消」も図っています)
 同時に、昨年製作した部分も含めて植生を拡大します。

 樹木も雑草もない街並み風景の無味乾燥さは昨年のイベント以来気になった所でもあるので、今回は逆に過剰な位に樹木を植え、ライケンやフォーリッジを貼りつける方針で臨みました。

 今回は季節設定を5月中旬から6月初旬にしているので、基本的に緑色を使っています。
 特に一番奥に配置される病院については足元が殆ど隠れるくらいの植生を繁らせるつもりでいます。
 現実の風景でも遠景の建物の足元が丸見えと言うのは通りに面した所を除けば余りないですし、レイアウトでの樹木や植生には「実際と異なる距離感を作れる」メリットもあるので積極的に茂らせようかと思います。

モジュール改修2019 建物の配置に悩む

2019-05-11 05:13:44 | モジュール4
 4月に入ってようやく本格化しているモジュールの改修。
 前にも書きましたが右半分の部分が今回の改修のメインとなります。
 ホテルが引っ越し、一旦は更地に戻ったこの部分ですが、ここに前にも紹介した鉄道病院、国鉄アパート、そして物資部のストアを集中的に配置します。

 ですがこれがまた捗らない。
 建物の大半が市販モデルの改修なので土台部分の形状がほぼ決まっているために、土台の形状に合わせて建物を決める事ができるフルスクラッチとはまた違う苦労を感じます。

 とりあえずモジュール全体が南向きと言う設定(左半分のマンションのバルコニーの向きを統一してあります。但し手前側のアパートだけは北を向いてしまっていますが)なのでアパートの向きはほぼ決まってしまいます。
 (病院は必ずしも南向きが良い訳ではなく、廊下を挟んで両側に病室がある事も多い為、意外と方位については自由度が高いです)

 今回はモジュールの上に100Wの電気スタンドを配置して想定される太陽の向きを決め、それに基づいて配置するやり方でやってみました。
 電気スタンドは元々デスクトップで使っていたものですがそれまでの電球から消費電力が少ない上に光の直進性の高いLEDに交換したものでモデルの撮影の際なんかにも重宝しそうです。

モジュール改修着工!

2019-04-27 05:33:12 | モジュール4
 ここに来てようやく資材も揃いましたのでかねて計画していた「グランシップに向けてのモジュール改修」もようやく着工の運びとなります。
 例年に比べてやや遅いペースですが、今回は家庭の事情やら何やらでとても工作どころでなかったので残りひと月弱の短期決戦で臨もうと思います(大汗)

 改修のメインはモジュール右半分の「鉄道の街」ですが昨年作っていた陸橋を挟んだ左半分にも手を加える事にしています。


 前回の時は一応建物も配置しそれに見合う程度の地形も作ってはいたのですが昨年の本番を過ぎて改めて見返してみると「妙に小奇麗過ぎる」のが気になりだしました。悪い意味で博物館の展示品みたいなかっちりしすぎて潤いがない雰囲気で、人の住んでいる街臭さが希薄に思えたのです。

 そこで左半分についても主に前回作り込み切れなかった部分でアクセサリの追加とウェザリングを施し前回よりも少しは「人の住んでいる街臭さ」を出そうと思います。

 ここで意味を持つのが今年の初め以来買い集めてきたジャンクのストラクチャー関連パーツ。
 そう言えば街並みを作っていながら自販機ひとつポストひとつない状態でしたから少しでも細密感を加えてゆきたいところです。

 右半分は昨年のホテルの時と違い特徴的なランドマークがないため昨年以上に地味な風景になりますが「鉄道の街」を知っている人が見て「ああ、そういえばそうだった」とでも思って頂けれる様な物を目指したいと思います。

「鉄道の街」とモジュール改修計画

2019-04-03 05:47:20 | モジュール4
 昨年来紹介しているジオコレの病院改造、この間紹介したGMやアオシマのアパート、そして先月紹介したKATOの地上駅舎の建物。
 これらは今年のモジュール改装のテーマの為に集めてきたものです。

 それに関連して「物資部」のネタで当ブログで一席ぶった事もありました。
 これについては以下のリンクをご参照ください。
 「鉄道の街」と「物資部の思い出」

 そして、今回のモジュールのテーマは「鉄道の街」です。
 かつて、特に国鉄の時代にはある程度以上の規模の駅や機関区、工場などが集中している区画には大概の場合、そこに隣接してそれに見合う規模の官舎の群れ(と言うかアパート)やそれらに付帯した福利厚生施設などが寄り集まった一角があるのが普通でした。

 「鉄道の街」と言うのは私が便宜上そう呼んでいる呼称なのですが企業城下町の国鉄版といった感じでしょうか。

 特に私の故郷の盛岡の場合、駅や機関区が街外れにある三つの川の合流点と言う周辺に比べて隔離されたロケーションだったので尚更「鉄道関係の施設ばかり寄り集まっている」印象がありました。

 私をこの趣味に引き込むきっかけを作った機関士の親類もこの一角に住んでいた時期があり、そこに遊びに行くたびにそうした独特の街のノリを感じたものです。
 その中でも鉄道病院は一二度お見舞いに行った程度にとどまりますが、鉄道員以外の部外者の目で見ると「こんな所にこんな大きな病院があったとは!?」と言うのに驚いた記憶があります。
 そう、これまで紹介してきたジオコレの病院改造はその「鉄道病院」をモチーフにしています。


 今回のモジュールでは「国鉄アパート」「鉄道病院」「物資部」の三種の神器を中心に私の思い出の中にあった「鉄道の街」のイメージを光山市のそれにはめ込もうというある意味ややこしい計画だったりします。
 物が物だけに普通のギャラリーへの訴求性に乏しく、イベントに出しても9割がた作り手の自己満足に終わる可能性が高いのですが、当人のやる気だけはあるので、今後ペースを上げて取り掛かるつもりです。

モジュール製作番外編・陸橋の遮蔽効果のはなし

2018-08-02 05:45:56 | モジュール4
モジュールレイアウト製作中のひとコマから。

前にも書きましたが今回のモジュールのアクセントになるのは実物のフォルムに似せたホテル、そして本線部分を斜めに跨ぐ4車線の陸橋です。
中でも陸橋は幅が10センチ強(実物換算で15メートル強)のレイアウト用としてはかなりワイドなもので、規格品のレール3本分に近い広さを持ちます。
これが個人のレイアウトだったら、ここまで広い陸橋はスペースの無駄遣いに見えてなかなか組み込めないと思います。
(事実私が個人用に作った展示前提でないレイアウトではここまで幅の広い道路はありません汗)

今回のモジュールでは細密さよりも「フォルムとマッスでどれだけリアリティが出せるか」に挑戦してみようかという(傍から見たら心底どうでもいい事ですがw)テーマで製作して居ますが、今回の本題はそこではありません。

このモジュールは現在クレイドルレイアウトの片割れとしてエンドレスに組み込んだ状態で製作して居ます。差し替え用の風景はちゃぶ台より小さいくらいのベースに分割し、モジュールから外した状態で製作を行い、時々モジュールのベースに組み込んで風景の見え方を検討するという方式を採っています。

線路がすでに固定されているので、風景を組み込んでチェックしながら試運転の列車を走らせることができるわけで、我ながら効率的な方法だと悦に行ったりするわけですw

さて、その試運転で陸橋を組み込んでから483系のフル編成を走らせたとき、これまでよりも数段走りがリアルに見えたのに驚きました。
風景の作り込みの点では他のモジュールの方がまだ良くできていたはず(何しろ今回のモジュールはこの時点でウェザリングや細部のパーツが未取り付けの状態ですから)なのでなぜこんなにリアルに見えたのか最初はよくわかりませんでした。

ところが整備のために陸橋を取り外して走らせて見てその理由がわかりました。

実はこのクレイドルレイアウトではモジュールに隣接してエンドレスのリバースループが接続されています。陸橋なしの場合、こちらに向かってくる列車は「不自然に曲がった急カーブからの立ち上がりを車両間をカクカクさせた非常に不自然な曲がり方を見せていました(画像の線路に接続したカーブはユニトラックの249R、カントなしなので余計不自然だったわけです)

ところが陸橋を装着し、やや俯瞰気味に見下ろしてみるとその見苦しいカーブの曲がりが幅広な陸橋によって遮蔽され、恰もそんなカーブなどないかの様に直線を通過する列車だけが見えるのです。
つまり不自然なカーブが隠れたことで列車の走りがリアルに見えていたことになります。
同じ効果は例えばトンネルなどでも得られるものですが、今回は陸橋はあくまで風景のアクセントとして組み込んだものでありこうした遮蔽効果は計算していなかったので、恥ずかしながらこれまで見落としていました。
だいいち、隣にどんなモジュールが繋がるかわからない運転会用のレイアウトではこれは盲点でもあったわけです。


バッキンガムブランチやレパ・バーンなどの海外の著名なレイアウトでは二つの風景の分割点に陸橋を配することで風景の分断効果を上げていると聞いていますが、不自然なトラックプランの遮蔽にも陸橋が効果をあげるというのは結構な発見でした。

ただし、これが効果を上げるのは個人のレイアウトの様に列車を眺める支店がある程度固定された場合に限られると思います。誰がどの角度から眺めるかわからないモジュールではおそらくその効果は半減するのではないかと。

とはいえこの意外な拾い物にひととき盛り上がる私がいたのも確かですw

モジュール・とあるホテルとその周辺の製作その7・モジュールの屋外撮影のはなし

2018-07-18 05:27:15 | モジュール4

 今回は先日グランシップに展示したモジュールに関連して

 撤収の翌日の朝、車に積んであったモジュールを降ろして家に運び込もうとしたのですが、月曜日の早朝、天気も悪くなし、風も吹いていない事に気づきました。
 そこで思いついたのが「この条件ならモジュールの屋外撮影ができる」という事です。

 モジュールは既に車に載っているので撮影地に持ち込むのも難しくありません。

 という訳で近所の公園にモジュールを持ちこみました。

 周囲の植生や石垣の関係でどうしても背景に樹木などが写り込んでしまうのですが、それでも自然光のもとでモジュールを見直すのは一種のリアリティを感じます。
 まして今回の物は「普通の風景を普通に作る」ことを目標にしていたものですから本来屋外撮影との相性は良いはずです。

 現地で早速モジュールを降ろして撮影開始。
 レイアウトコンペ以来久しぶりの「怪しげな撮影会」となりました。

 予想通りと言うか、自然光は七難隠すというか、手前みそながら屋内よりも風景のリアリティが格段に高まるのを感じました。
 これがエンドレスを中心に組んだ「レイアウト」だったら「レイアウト特有の情景のちまちま感」が前面に出てしまう所でしょうが、一枚のベースにひとつの風景を原則としたモジュールの場合、シーナリィ中心の構図が自然光と合わさる事で特撮映画のミニチュアに近いリアリティを出せると感じます。
 (この点は以前ミニカーブのエンドレスを組み込んだ棚幡線レイアウトを屋外撮影して痛感した所でもあります)


 特にレイアウトでこれ位の規模の物を組み込むのが難しい「微妙な勾配を付けた陸橋の一部」ではその効果が絶大でした。

 市販の4パーセント勾配の橋脚と高架橋辺りを使ったものだと自然光の下ではかなり嘘くさく見えた事と思います。
 と、まあそんな訳で屋外で撮影した事で自己満足の度合いが少し上がって、次の瞬間それとは正反対のラフな作りの粗に落ち込んでしまう私がいる、と。

モジュール・とあるホテルとその周辺の製作その6・グランシップ本番と今後の展開(予定)

2018-07-12 05:01:26 | モジュール4


グランシップトレインフェスタに今回紹介している準新作(ベースが鉄博風、ミニSLレイアウトの棚幡線と共用していて風景だけ差し替えたもの)のモジュールを持ち込みました。
 前回の様に1日、前々回の様にフル参戦していた時と違い、今回は実質会期中私がいたのは30分に満たない物でしたから、見に来られた方々の反応を見る事ができなかったのですが、今回は「言われなければわからない位目立たない」モジュールだったので前の様な大きな反応はなかった様子です。

 とはいえ、おかげさまで写真が後で専門誌に取り上げて頂けたりもして望外の嬉しさも経験できましたし。

 それも無理からぬ話で、今回のモジュールは「普通の風景を普通に作る」という余程の腕の持ち主でもない限りアピールするポイントの無い物でしたから。
 更に言うなら腕があれば地面の表現や地形の創成に腕を振るう事ができたのでしょうが、そんな腕もない私の場合「ただ市販品を並べただけ」に近いレベルの代物に見えてしまうのも仕方ありません。

 ですがその一方で私個人としてはこういう「普通の風景」の中に自分自身の思い出のエッセンスを取り混ぜた点でこのモジュールにはそれなりに思い入れはあります。

 この機会に白状しますが、モジュールのメイン、右半分を占めるところのフルスクラッチのホテルの建物。実はこれはそこのホテルの社長さんから行きつけのショップを経由して依頼のあったものですが建築模型の様に実物を正確に縮尺する事ができなかったのである程度ディフォルメを加えています。

 ですがそれでもモジュールの半分近くがこれで占められていますから実物のモデルのある建造物をレイアウトに組み込むことの難しさは実感しました。

 ちなみにこのホテルはイベント終了後に改めて手を加えたうえで引き渡す予定になっています。

 モデルがあると言えば、左右の風景を分断する形で縦断している陸橋、これも実は故郷の駅の近くのそれをモチーフに使っています。
 そしてこれは、引き渡しに伴うホテル移転後、空白となる敷地のシーナリィプランに関連する様にする、いわば布石のような役目も担っています。

 少しわかりにくい表現ですが、次回にはこの部分もある程度実在のモデルを持った構成の街並み(恐らく題材としてはこれまでレイアウト化されていない物だと思います)を配置する予定でいます。その風景もわかる人にしかわからないほどの普通の物なのですが、今回の展示も結果的には次回につながる一種の予告編の意味も持つ事にはなりました。

 盛岡近辺に住んでいた事のある人なら多少は見当を付けられるかもしれませんが。
 なんだか今回は相当に独り善がりな文章になってしまいすみません。

 なおこのモジュールはグランシップの後にもうひとイベント有ったのですがそれについては次回にでも。