光山鉄道管理局・アーカイブス

鉄道模型・レイアウトについて工作・増備・思うことなどをば。
こちらはメインブログのアーカイブとなります。

グランシップトレインフェスタ2018・モジュール・レイアウト編

2018-05-31 05:31:21 | 旅行・探訪・イベントなど

 グランシップで見かけたものから
 今回はまとまった時間が取れなかったので駆け足の見学になりましたが、その中で目を引いたものを。

 10階の会場はNゲージのモジュールやセクションがメイン。
 激団サンポール、会津ヨシ、ヘッドマークファイブナインズなどの凄腕モデラーが並びます。


 どの作品も思わず息を飲む細密度とセンス。
 作品のいくつかは背景に写真を使っていましたが、普通にこれをやろうとすると模型の世界と実景との色調の違いが予想以上に大きく破綻しやすいものです。
 それが、ここの作品群では色調の統一とウェザリングで背景との一体感が非常に高いのが印象に残りました。

 フルスクラッチのみならず、市販品のストラクチャーのキットバッシュでもそのセンスがいかんなく発揮されているのには脱帽物です。
 見ていて「あっ、これは思いつかなかった」とか目から鱗ものの衝撃を受けるのも一度や二度ではありませんでした。

 ミニシーンを組み合わせた一種のモジュールレイアウト。
 これくらいのサイズだと接続の規格も緩やかにできるので各モジュールの自由度が高く「列車の走る展覧会」のノリで楽しませる事ができるというのが新鮮でした。

 一方、盆栽を思わせるミニシーンの並び。
 こちらは必ずしも鉄道と関連しているわけではなさそうですが、その小ささと密度感、それらが高度にバランスされたセンスによって背景の大型モジュールとの対比がとても楽しいものがありました。

 

 16番関係では昨年よりも組立式レイアウトの中にシーナリィを組み込んだものが微妙に増えている印象でした。駅周囲でもこれがあるとないとでは違いますね。


 特にこのティンバートレッスルは力作!これでお座敷運転にも対応しているのですから驚きです。

グランシップトレインフェスタ2018・駿河鉄道模型クラブにて

2018-05-30 05:27:04 | 旅行・探訪・イベントなど
グランシップでの収穫から

モジュールの設営もひと段落つき、メイン会場を見下ろすアリーナ席から下を見下ろしていた時、私の真下の辺りにレイアウトがあるのを見つけました。

かねて「理想のレイアウトは俯瞰が魅力的」という持論を持っていたのですが上から見下ろす線路の曲がり、海岸線のシーナリィの自然さなどなかなか魅力的に見えたのです。

その後、前夜祭の合間にメイン会場の展示を見て回った折にそのレイアウトを再び見る機会を得ました。その脇には準備中と思しき製作者の方々も居られました。

それが駿河鉄道模型クラブのレイアウトだったわけです。

レイアウトの規模もさる事ながら、工作のレベルがほぼ一定しているために風景としての統一感が取れている事、細密感とスケール感のバランスが取れている事にも驚かされました。
更に幾つにも分割されたそれぞれに機関区あり、海岸あり、山岳地帯あり、雪を頂いた冬の風景まで組み込まれたスケール感はもちろんです。

この機会にと、製作の方のお話を伺いましたがそこでこのレイアウトが昭和52年着工から今回の展示まで40年かけて拡張と改造を繰り返してここまで来られたと聞かされまた驚く事になります。
更にレイアウトの規模に見合うだけの大型の背景がが用意され、場所や設定によって使い分けるところも見せて頂き、とても参考になりました。

 開会の時間帯でしたら一般客の応対にも追われるでしょうから、前夜祭のタイミングでレイアウトについてまとまった話を伺えたのはありがたい事でした。
 おまけに翌日の懇親会の折にクラブのメンバーを介してこのレイアウトの製作過程を纏めたブックレットまで頂きました。帰宅後改めて拝見しましたが、製作開始から現在に至る40年の過程に改めて感銘しました。

 今回のイベントの人気投票ではこのレイアウトが受賞したとの由。
 それも宜なるかなと思えます。
 前から書いている通り今回のイベントで私が参加できた時間は非常に限られたのですが、このレイアウトについて色々伺えたのは最大の収穫の一つです。

 クラブの皆様方にはこの場をお借りして改めてお礼申し上げます。

グランシップトレインフェスタの前夜祭のはなし

2018-05-29 05:23:04 | 旅行・探訪・イベントなど
という訳で今年のグランシップトレインフェスタのはなしから。

昨年は次の日の夜から参加できましたので設営が済むと早々に帰宅したのですが、今年は撤収かその直前まで参加ができないスケジュール。
ですから昨年参加できなかった前夜祭は万難を排して参加する覚悟で臨みました(爆笑)

全国レベルでテツドウモケイを肴に酒が飲めるイベントなど他にはないのですから当然ですが、今回は都合でアルコール抜き。
それでも雰囲気には十二分に酔っぱらう事ができました。

乾杯を合図あちこちで一気飲みの音を聞き

最初はこうだった料理の皿が開始10分後には

こうなりました。

 もちろん話題は8割がたが鉄道関連か模型関連。
 趣味の集まりなのですから当然と言えば当然ですがその当たり前がこの時ばかりは心地いい。

 さて前夜祭後半は各メンバーが全国(は大袈裟か)から持ち寄ったグッズのスワップミート大会!

 あくまで飲み会の座興レベルですから、殺気立ったところもなく笑えるところで笑えるのがこの会ならではでしょう。


 とはいえレイアウトが一個作れるだけの機材一式とか

 行先幕一式(笑)とかあったりして驚かされます。

 そんな狂乱のフェスタの隣では

 黙々と準備を進行しているクラブもいるのですが、そんな中をひとり逍遥するのもまた楽しかったりしました。

 さて、前述のスワップミートでは私も熱気に当てられてひとつ競り落としましたがそれについては次の機会に。

静岡ホビーショーに思うこと

2018-05-28 05:36:44 | 旅行・探訪・イベントなど
先日の静岡ホビーショーに関してあちこちのウェブやブログで新製品リポートが花盛りでした。
今回も会場には行けませんでしたが、それらの投稿を見て少なからず喝を癒させていただいている私がいたりします。

 今回個人的に嬉しかったのはカーコレの新作発表。
 アルト、ハスラー、NBOXなどのイマドキの売れ線軽自動車がラインナップされていますが、中でも1番の目玉が「ジムニーがリリースされる!」事です(肝心のジムニーの写真が手持ちに無いので前のカーコレの写真でお茶を濁します汗)
 当のジムニーは近々モデルチェンジの予定なので、カーコレが出る頃には確実に旧型になってしまうのですが、ジムニーという車は他に比べて非常にモデルチェンジのサイクルが長く、現行の3代目に至っては20年も売れ続けているので対応できる時代設定の幅を広くできるメリットもあります。

 何より田舎から都会から、どこにいても全く違和感を与えない佇まいはこの車独自のものですし、消防団仕様からトライアル仕様までいじりがいのある点でも随一の存在です。ただ気がかりなのは最近は1台600円越えも珍しくなくなっているカーコレの価格ですね。

 鉄コレでは長電仕様の営団3000系のリリースが個人的に注目株。3000系自体は好きな電車ですが、長電仕様は以前実車を見て田園風景との意外なほどの相性の良さにワクワクしていましたからこれも楽しみです。
(これまた肝心の長電仕様がないのでマイクロの営団でお茶を以下略)

 ただ、それ以外のNゲージ系は全般にサプライズ性が薄い印象です。というかここ2、3年「メジャーメーカー同士の同一車両、編成の競合合戦」ばかりが目立つ印象なのが気になりました。
 もちろん、欲しいアイテムもないではないのですが「これを手に入れたらここをこうしたい」とか「これをこういう使い方をしたい」と言った性質のユーザーのイマジネーションを刺激してくれるものが少ない気がします。

 そんな中で数少ない例外が他の方々のブログでも話題の「木製キット・ウッディジョー」です。これは久しぶりにワクワク感のあるアイテムです。

 さて、グランシップの話の途中で何故ホビーショーの話題なのかと言いますと、それについては次回にでも
 因みに来年は久々にホビーショーとトレインフェスタの日程が揃う様なので楽しみではあります。

グランシップトレインフェスタの設営へ・・・

2018-05-27 05:19:47 | 旅行・探訪・イベントなど

 今年はスケジュールの都合上設営と撤収位しか参加できないのですが、それでも大車輪で設営に励んできました(笑)


 エスクァイアには自作及びクラブのモジュールなど〆て7枚を搭載。
 恐らくこれまでで最もモジュールを詰め込んだと思います。
(因みに同程度の荷物を積んだ車があと二台、トータルで5台のコンボイが設営に向かった事になります)

 その状態で会場までの往復では燃費がリッター辺り24.5キロでした。
 新東名が最高速度110キロとなり全開で走る区間が増えたせいか昨年よりもやや低い数字です。


これまたスケジュールの都合で昨年より設営に参加できるメンバーが少なかったので誰もが大車輪状態。
それでも昨年より早く設営できたのは幸いでした。

 尤も、大車輪状態だったのはうちだけではなかった様で大ホールの設営は一部を除いて昨年より手間が掛かっている印象でした。




 さて、今日から本番。
 私は出られませんが、設営の合間を縫ってい色々と有意義な事も出来ましたので、それらについては追々あげてゆきたいと思います。

グランシップへのカウントダウン(汗)

2018-05-24 05:11:17 | 旅行・探訪・イベントなど
 グランシップへの参戦も今年で3回目(但しクラブは4回目)
 現在「今年の初めに急に思い立って製作にかかった改修型モジュール」の仕上げをやっている最中です。

 残念ながら今年は原則モジュールの持ち込みだけであとは設営、撤収のみの参加。
 あのイベントの熱気に触れる事ができないのが残念ですが、来年はどうにか本番も参加したいと思っています。

 という訳で、今一番楽しみにしているのが「前夜祭」だったりします。
 スワップミートやら全国うまい酒大会(これにも参加できないのが痛い涙)やらももちろんですが「鉄道模型を肴に盛り上げれる宴会」という事それ自体が私にとってとても貴重でもあるので、せめてそれだけは楽しみたいと思っております。

 肝心のモジュールですが今回は「普通の風景を普通に作る」というのがテーマです。
 とは言っても、他の凄腕ビルダーの皆様の足元にも及ばないのは重々承知。
 スクラッチの建造物の出来は我ながらアレですし、それ以外は「市販のストラクチャーを原則無加工で並べただけ」です。

 ですが今回は、そこを逆手に取って「市販品の並べ方やアイテムのセレクトだけでどこまでリアリティのある風景を作れるか」というのに挑戦してみようと思います。
 テーマの性質上風景はアイテムの種類が最も多く、自分の狙いに近い建物を選びやすい都市近郊。要するのこのブログのプロフィールにもある通り「架空都市『光山市のどこか』の再現」でもあります。

 このテーマにどこまで近接できたかは会場にお越しの皆様の判断にお任せしたいと思います。
 ただ、困るのが「ツッコミを入れられてもそれに言い訳できる製作者本人が会場にいない」点でして、その点だけはご容赦願います。

現在中途まで上げている製作記についてはイベント後のブログでも順次上げて行く予定です。

津川のスカイラインコンビとNゲージ「GT-R伝説」(笑)

2018-05-23 05:08:53 | アクセサリー

先日の中野での拾い物はもう一つ、
フィギュアと津川の車の群れです。

別な中古ショップでたまたま処分セールにあたり、人形が1セット200円、津川のミニカーも1台200円。これはと思い予算の許す範囲で買い集めました。

カーコレが出るまで、日本車のNゲージ自動車モデルでマニアックな車種が選べるといえば津川の独壇場でした。

FFのファミリアとか、コンテッサのクーペとか、あるいは私も以前買ったホンダZやステップバンなどマイナーながら琴線をくすぐるラインナップ。
ただ、当時はいかんせん物が高かった。
今でこそカーコレでも1台辺り600円越えの新品が出ていますが、津川のそれは普通に買えば1台950円。
本当に情景のアクセントとしてピンポイントに使うしかなかったものでした。

今回入手できたのはハコスカとケンメリの「スカイラインGTーRコンビ」と初代パプリカ。
カーコレの中に混ぜ込むにしても何故か目立ってしまうのはGT-Rの特権みたいなものでしょうか。

 余談ですが歴代GT-R でNスケールのものは他にTOMIXからR-33が出ています。
 ですがこれの出た当時は他の車種のラインナップが貧弱だったために「セルシオとGT-Rが右往左往するレイアウト」というある意味とんでもない情景が再現できてしまい、扱いに心底困ったものです。今の目で見ると造形もかなり大味でしたし。

 後に今はなき河合商会からR-34もリリースされましたがこちらはカーコレ登場後のモデルだけになかなか出来がよく、個人的には傑作モデルだったと思います。
 後今思い出しましたが、鉄道模型用でないもののNサイズミニカー「頭文字D」のミニカーシリーズの中にR-32もあった筈です。

 つまり発売時期の差こそあれ現行型を除く「スカイラインと名前の付いたGT-Rはその全てにNゲージサイズのミニカー製品が存在した」事になります。

 それにしても「Nゲージのミニカーで歴代GT-Rのはなしができる様になる(鉄道模型のブログなのに)」なんて良く考えたら凄い話です。

今月の入線車・マイクロのクモヤ193

2018-05-22 05:06:54 | 車輌・電車

秋葉原のUDXのイベントでは大した買い物はしなかったのですが、その後中野ブロードウェイに行った時には結構掘り出し物に当たりました。

そのひとつがマイクロのクモヤ193でした。
サーモンピンクの検測車というのは時折盛岡近辺でも見かけたもので、それなりに懐かしさと親しみを感じる車両です。
加えてクモヤ193の場合は一見165系に似た様な前面でありながらよく見ると非貫通の独特なフェイスで一種垢抜けた感じがあります。

今回中野の中古屋の一つでその「サーモンピンクのクモヤ」の出物を見つけ、値段の手頃さもあって入線させました。

ところがこのクモヤが意外な曲者。
サーモンピンクなら当然のように「交直流の電車」を連想してしまうのですが、今回の193は「昭和61年に直流専用に改造された仕様」
しかも実車は直後にブルーの黄色帯にリペイントされていますからこの仕様のサーモンピンクは非常に短い期間しか存在していなかった変わり者だった事になります。

まあ、うちのレイアウトでは直流の方が主流ですから設定上はこんなのが走っても問題はありませんが。

モデルそのものはクモヤ193らしさが良く表現されていますし、以前のキヤ93と同様「架線を照らすサーチライトもちゃんと点灯」します。
走行性も問題なし。



いずれにしろ結構な掘り出し物ではありました

鉄コレ動力でマイクロの701系を復活させる(笑)

2018-05-20 05:15:08 | 車輌・電車

 先日リリースされた鉄コレの26弾の(私にとっての)目玉はJRと青い森鉄道仕様の701系でした。
 手持ちの701系のバリエーションが増えるという意味では東北出身の私にとっては有難いことではあるのですが、実は今回の鉄コレのリリースにはもうひとつの目論みがありました。

 今回はそのはなしです。

 10年近く前の事ですが、近所の中古ショップにマイクロエースの701系の出物があり、何も考えずに飛びついた事があります。
 その時購入したのは同じ701系でも「秋田色の100番台」でした。

 同時に売られていた青い森鉄道に比べて半額近い大バーゲン特価とその時は思ったのですが・・・
 実はこれが安かったのには理由があり「本来5両編成だったのが3両しか入っていない」しかも「動力車がない」「マイクロなのにライトが未装備(本来5連の中間に来る先頭車だったようです)」とどめに「パンタが破損・一部パーツ欠落」

 そりゃあ、これだけそろえば安くもなろうと言う物です。

 購入時は「走らせる時だけ青い森鉄道の動力をコンバートして使う」なんて呑気な事を考えていたのですがやってみるとこれが結構億劫なもので早々に押入れの奥に仕舞い込まれていたものです。
 その時点ではまさか鉄コレで701系が出るなんて考えもしませんでしたが

 ですが今回の鉄コレでの701系のリリースで「動力ユニットとパンタグラフは容易に手に入る」事になりました。
 当然鉄コレの入荷当日はユニットとパンタも同時購入です。

 早速動力を装着。ついでなので今回はカプラーもTN化させました。鉄コレは大概のモデルでTNの装着が容易なので連結間隔の短縮には役立ちます。
 但し、今回はヘッドライトユニットの装着が期待できそうな先頭車ではなく、本来動力がない中間車を動力化しました。
 台車枠は鉄コレの701系から、床下機器も同様に対処します。

 マイクロ側は動力ユニットの外枠が当たってしまう窓ガラスの下部をカット。また、実際に装着してみるとユニットより車体の内寸がやや広い為ガバガバになってしまったのでやや厚手の両面テープをスペーサー代わりに使いました。

 パンタの方はマイクロのそれと微妙に脚の幅が広いので思い切ってポッチの部分をカット、直接屋根板に接着してしまいました。

 こうしてようやく701系秋田色3連が入線できることになりました。
 最新の鉄コレ動力だけに走行性はスムーズの一語。マイクロのそれより若干ですがいいかもしれません。動力ユニットはぎりぎりで上部が窓の上にはみ出しますが以前に比べると格段に実感的です。

 長い事我慢を強いられましたが、ようやく走る701系秋田色が見られただけに待った甲斐がありました。

ク5000をローダウンする(笑)

2018-05-19 05:12:38 | 車両・客車・貨車
 先日KATOのク5000用のミニカーのはなしをしましたが、今回はそれに関連して。
DSCN5445b.jpgDSCN5446b.jpg
 現在私の手持ちのク5000はKATOが2両、旧ナインスケールのが2両という陣容です。
 上の写真を見てもお分かりの様にこのふたつ、造形そのものの差は置いておいても、ナインスケール仕様のク5000の方が相当に腰高になっておりまして、通常の状態でこのふたつを併結すると「同形式なのにまるで別の貨車みたいに高さが違ってしまう」事になります。
 まあ、普通に考えれば「こんな古臭いナインスケール使用なんかさっさと捨てて現行のKATOの新車を買う」のが理に叶ってはいると思います。
 が、生来の貧乏性と、そろそろ年寄りに近づいた世代特有の勿体無い病の影響なんかもありまして、なんとかナインスケール仕様を生かしたいという思いもありました(笑)

 実はナインスケールのク5000の腰高問題は昭和51年にこのモデルがリリースされた当時から指摘されていた事でした。

 同年のTMSの11月号(あの「TOMIXの登場が発表された号!」)にク5000の車高を下げ、連結間隔を詰める方法(後述)の記事が掲載されていたほどです。
 当時の私も手持ちのク5000(今は親類に譲渡)を使ってローダウン(当時はこんな用語はありませんでしたが)に挑戦しそこそこの成果を上げた記憶があります。ですので今回もそれに準拠する形でク5000の腰を落とす作業に掛かりました、

 まず台車を外し、真上にあるウェイトを外します。ク5000のウェイトは床板パーツに焼きつぶしで留めているだけなので焼きつぶしのポッチをカットすれば簡単に外れます。
 外したウェイトをよく見ると、経年による錆が浮いていたのはまだしも車輪のフランジが当たったのか絶縁の塗料がはげかけているところが散見されました。
 下手をするとショートのリスクもあったと思われるのでウェイトの撤去は正解だったようです。

 あとは突き出した端梁部をカッターで2,3ミリカット、センターピン(これがまたKATO辺りに比べると華奢なこと!)もそれに合わせて長さを詰めます。
 これだけの事を2両分行なって、所要時間は20分弱、費用はロハな上に甲府モデルの客車キットにでも使えそうなウェイトが4枚も手に入ったのですからコスパだけなら最高な部類でしょう。

 因みに端梁をカットしてローダウンするテクニックは同じナインスケールのタキ3000でも使えます(むしろウェイトがない分楽)これもKATOとの混結時の違和感を多少は抑える効果があります。



 2,3ミリと言っても実物換算では何と30センチ以上のローダウンになる訳ですから見た目が変わらない訳がない。
 カット前に比べて明らかに腰回りが落ち着きました。
 とはいえ車輪のフランジが異様にデカい事もあってKATOの旧製品と比べてもまだ1ミリ近く腰が高いのですが。
 おまけにウェイト搭載時に比べて台車の左右へのふらつきが大きいのでローダウンしているにも拘らず「高速コーナーで相当にふらつく」悪癖が出ています。カーブでは丁寧な走りが求められますがスケールスピードの範囲内ならまあ安全です。

 あとはこのモデルのもう一つの特徴である「異様なほど長いカプラーの柄」の対策が必要ですが、これなどは適当なアーノルドカプラーに差し替える予定です。
 とりあえずKATOと併結時の違和感はかなり緩和されました。搭載するクルマは今回製品を統一したので、編成でもどうにか見られます。

 それにしても今回の改造を思いつかせたのは貨車そのものよりも「搭載する自動車のモデルが出たから」というのが何ともな理由ですね。
 ク5000が4両に緩急車という割合貧弱な組み合わせですがうちの程度の規模のレイアウトならこれでも十分ではあります。

 ・・・ですが今どきこんな改造のニーズはありませんね。第一ナインスケールのク5000自体出物が減っている上に中古もほぼ投げ売り状態ですから。
 それに先に書いた様に現行のKATO製を買った方が手っ取り早いですし。

とあるホテルとその周辺・1

2018-05-17 05:10:13 | モジュール4
 ホテルの建物はラフなことはラフながら、一応形になりました。

 さて、これを(一時的にしろ)運転会用のモジュールに組み込むわけですが、実はプロトタイプのホテル自体「実際には線路が近くにないロケーション」なので周辺の風景は全くのオリジナルになります。

 今回は実際の建物をモデルにした建造物をメインに置く関係上、市販品利用の建物を並べる場合でもそれに見合うものをセレクトする必要があります。

 加えて今回のシーナリィについてはホテルの存在感がかなり高いので、周辺の風景も都市部か都市近郊に近いビル街の雰囲気が似合う気がしました。

 そこでモジュールの風景は左右の二つに分割し、右側にホテル、左側にマンションや商業ビルを主体にした駅前風景(それも商店街でないもの)を配列することにしました。

 左右の風景の分割線には陸橋を配置してメインラインを跨がせ、アクセントにします。今回の方針として、風景はあくまで「普通に徹する」事にし、奇をてらったディフォルメを避ける方向でいます。


 雰囲気としては、10年前に製作した最初の運転会用モジュールのそれにごく近い物になりそうです。
(因みに現在は右半分の風景を私鉄風ターミナル駅に差し替えています)


 あの当時よりも私の腕が雑になっているのが最大の気がかりなのですが(大汗)

東京都電とS660と

2018-05-16 05:05:00 | 車両・路面電車

先日21世紀直前まで私が一番馴染みのあった岐阜の路面電車」のはなしを書きましたが、いま私が最も縁がある路面電車というと東京都電の荒川線の早稲田~鬼子母神間です。
 というのもS660に乗る様になり、それまでは電車を使っていた秋葉原から落合南長崎間の移動にクルマを使う様になったためこの区間で都電と並走する事が多くなったからです。

 クルマ、それも自家用車と路面電車とはある意味不倶戴天の敵みたいなものですが、クルマのおかげで路面電車との縁ができてしまったというのは皮肉に見えない事もありません。
 ですが、良く晴れた冬場の平日の、車の割合少ない時間帯なんかに屋根を外したS660でのんびりと都電と並走しているとここが東京である事を一瞬忘れます(笑)

 この区間は専用軌道で車道とは分離しているのですが、それでも線路と道路との親和感は似たようなロケーションの西武線併走区間よりもはるかに高く「ああ、やっぱり路面電車だなあ」とか実感しながらS660を走らせるのが(年に一二度とはいえ)楽しみになっています。
 その意味では前に紹介した名鉄美濃町線にごく近い感じもします。


 都電の関連でうちの鉄道に入線しているのは鉄コレ動力をコンバートした「昭和思い出博物館」の自走化モデル、そして現用機の9000形(赤塗装)例外として豊橋に転出した「ヤマサちくわ号」(笑)がある程度。
 数としては少ないですがどれも雰囲気的には好ましい物ばかりです。
 路面電車の必然性があって、客の数もそれなりに見込めているせいか新車のアップデートが割合に頻繁なのがこの線の特徴と思いますが大体20年に一度くらいの割合でモデルチェンジで近代化しているせいか、かなりモダンな雰囲気の車両が多いと感じます。


 そんな事もあって今度辺り実車の方も乗ってみようかなとか思っています。

UDXの戦利品から「マイクロのEF65 501」

2018-05-15 05:02:01 | 車両・電気機関車

 先日のUDXの戦利品・・・と言うほどの物でもないのですが。

 今回の会場では人気モデルとかレアものとかは早い段階で誰かしらがまとめて押さえていると踏んで、あまり人が寄り付かない(それでも客の密度は普段の中古ショップの2倍から5倍くらいはありそうでしたが)棚を覗きました。
 (実際、ジャンク棚なんかは人が多すぎて近寄るのも困難な位でしたし)

 そんな訳で今回はひたすら比較的客のいない場所ばかりをすり抜けつつ見て回った訳です。

 こういう時へそ曲がりが身を助けます(笑)
 そこで見かけたマイクロのブース。

 ここではC11、DD13、DD16など最近競合メーカーがリニューアル品を出したモデルが割合目立ちました。
 (そういえば先日KATOから出たED71 2次型もありましたが)
 それでも珍しいモデルはそこそこの値段で今の私のお財布が承知しない物ばかりなのですが。
 最初は冷やかし半分で覗いていてふと見つけたのがEF65の500番台。

 皆様もご存じの様にEF65といえばついこの間までKATOの独壇場。最近はTOMIXもかなりのレベルのモデルを出しており2大メーカーの激戦区みたいになっている機種です。
 1000番台ですとブルトレブームの折にエーダイなどが出しているケースもありましたが500番台となるとKATOかTOMIXしか思い浮かびません。

 ですがかつての怒涛のリリースのペースを誇ったマイクロエースならEF65を出していても全く不思議ではなかった訳です。
 ですが当鉄道では2大メーカーの65が結構な数入線しているだけに、これまでマイクロのEF65に注目した事は殆どありませんでした。

 上述の事情もあるのでしょう、他のモデルに比べるとかなり格安でしたし折角のイベントで買うならこういうのこそふさわしい気が(どんな気だw)してつい購入してしまいました。
 ですがこれを買った時は先日のブログに書いた様に「試運転で並び、会計で並び」の行列のはしご状態。
 なるほど、これだけ並ばされるならそれなりの数を買わないと損な気分にもなろうというものです。

 事実、あの時私のほかに「買ったのが機関車1両だけ」なんて客は殆どいませんでしたし(汗)

 まあ、そんな前振り(ずいぶん長い前振りでしたが)は置いておいて、

 帰宅後あらためて走らせてみたのですがまず驚かされたのはそのディテーリング。
 調べてみたらこのモデルがリリースされたのは2007年。
 昨年の帰省で入線したTOMIXの30周年記念モデルのEF65が出た翌年のモデルです。

 そのせいでしょうか車体周りのディテーリングは軽くTOMIXのそれを凌ぐレベルです。
 TOMIXですらモールドで済ませている前面や側面の手摺の殆どが別パーツ化されている上に屋根上配線や手すりの別パーツ化率も非常に高いのです。
 それもあってかパッケージには「繊細な前面を保護するためのブリスターパーツが付いていた」と言うほどの気の使いよう。
 これもマイクロのモデルとしては結構珍しい事と思います。

 この65をアップの写真で見たらふた昔前のブラス16番モデル並みと言えそうな細密度を誇ります。
 特に屋根上のてすりまで一々別パーツ化して植え込んでいるのですから何か執念の様なものすら感じます。

 そのせいもあるのでしょう、KATOともTOMIXとも異なる独特の表情と雰囲気が感じられ(優れているとか劣るとかいう話ではありません)購入を後悔させないレベルには仕上がっています。

 ただ一方でKATOやTOMIXだったら絶対別パーツ化しそうな解放てこやエアホースがなぜかモールドや色刺しで済まされている所にややちぐはぐさは感じますが。

 それと今気づいたのですが、このEF65「標準状態ではカプラーがダミーになっている」のにも驚きました。アーノルドも付いていますが「重連用」だそうで、かなりディスプレイユースに振ったNゲージモデルのようです。

 走行性は流石にTOMIXや同時期のKATOには一歩譲ります(特に低速走行性)が、これとてマイクロしか知らない人なら全く不満は感じないレベルと思います。

 これは想像ですが、KATO・TOMIXを向こうに回してサードパーティのマイクロが敢えてEF65で勝負に出ようとした、その気合いがストレートに製品に反映したのではないかと思います。
 ただ、これも恐らくですがあの時期のマイクロは一時に大量のニューモデルをリリースしていただけに「他のマイクロしか出していないモデルの方がユーザーの印象に残りやすく」相対的にEF65が地味になってしまった面もあったのではないかと思います。

 実を言うとあまり期待しないで購入したモデルだったのですが、結果は結構な拾いモノでした。

UDXで田舎者が秋葉原の熱気に当てられてくる(笑)はなし

2018-05-13 05:15:19 | 旅行・探訪・イベントなど

 今回の連休は原則祝日出勤の筈でしたが、先日急遽1日だけ休日が入る事になりました。

 決定が直前だったのでどうしようかと思いましたが天候もよし、私の勤務の関係上、他の休日は子供が一日留守番同然の状態でしたのでこれまた急遽秋葉原行きを敢行しようという事で勇躍繰り出した次第です(笑)

 さて、到着した秋葉原ではUDXで鉄道模型フェスティバルが開催中でした。
 これまで一二度覗いた事はありますが、開店前のタイミングで出かけた事が無かったので子供には別行動をとってもらい、出かけてみる事にしました。

 開店30分前だというのに行列の異様な長さ!
 連休の秋葉原に行列はつきものですが「鉄道模型、それも中古モデルを買うのにこれだけの行列の中ひたすら待つ」なんてのは私にとっては初めての経験です。会場の隣では「と●のあな」のイベントの行列もあったのですが、それをも凌ぐ長さ!

 とりあえず整理券をもらい並んだのですが、開場後も時間を置いて10人づつ入場させるのでなかなか時間がかかります。
 隣の会場では「島●楽器」がバイオリンの展示会をやっていてセレブ風のお客が品定めしつつ、試奏するバイオリンの生音を聴きながら、こちらは修行僧さながらにひたすら並んでいるという忙しないんだか優雅なんだかわからない不思議な気分。

 さて会場に入っては見たのですが、鉄道模型のイベントとは思えないほどの人出と熱気!
 並んでいる皆さんもそうなのでしょうが、この手のイベントでは「何か掘り出し物を見つけよう」としてきているのでしょうから、鵜の目鷹の目の集団がどこの棚にもとりついて離れない勢いです。

 こんな光景を見ていてふと寺田虎彦の随筆のある一節が思い出されます(笑)


 ~英米の新刊書を並べた露店式の台が二つ並んでいる。ここをのぞいて見ると政治、経済、社会その他あらゆる方面にわたって重大な問題を取り扱ったらしい書物が並んでいる。ロイドジョージとかウィルソンとかいう名前が目につく。そうかと思うと飛行機の通俗講義があったり探偵小説があったり、ヘッケルの「宇宙のなぞ」の英訳の安値版がころがっていたりする。この露店の所へ来ると自分の頭が急に混雑してあまり愉快でない一種の圧迫を感じる。そして自分の日曜日の世界とはあまりにかけ離れた争闘の世界をのぞいて見るような気がして、つい落ち着いて見る気になれない。また実際ここはいつでも人が込み合っていてゆるゆる見ていられないのである~(「丸善と三越」より引用)


 
 この随筆の風景と今回のイベントなんとなく重なるところも感じます。

 まあ、私もその鵜の目鷹の目の一人なのですが。

 殺気立ったとまでは行かないまでも鉄道模型の中古モデルを買いに行ってこれほどの熱気に当てられるなんてのは田舎ではまず見る事の出来ない光景と思います。やはり都会は凄いと感嘆せざるを得ません。

 今回は何かお目当てがあるというよりはこの手のイベントの雰囲気がどんなものか覗いてみるという野次馬根性みたいなノリでしたから軍資金も殆ど持たなかったのですが、開場にいるお客の何割かはここだけで軽く5万や10万円は使っていそうです。

 今回の会場はNと16番/HOで会場が分かれていたのですが、16番の方はNに比べると客の数も少なく、割合のんびりできました。
 同じHOでも銀座のエバーグリーンと違ってどの客も無口で黙々と品定めしているのが印象的でした。

 とはいえ、折角これだけ並んだのだから何か買わないと損した様な気分になるのも確かです。ですから今回は自分の目で見てこれならというレベルの買い物はしてきました。
 で、入場であれだけ並ばされたのですから当然予想すべきだったのですが、ジャンク棚に取りつくまでに待たされ、試運転で並ばされ、会計でこれまた並ばされるという行列の三重苦四重苦がまた繰り返される事になります。
 まあ、これはこれで結構新鮮ではありましたが。
 それにしても東京の鉄道模型ファンはずいぶんと熱心なものです。田舎ではここまで熱気に満ちた買い方はなかなかできるものではありませんね(驚)

 ここでの戦利品(笑)については次の機会にでも。