光山鉄道管理局・アーカイブス

鉄道模型・レイアウトについて工作・増備・思うことなどをば。
こちらはメインブログのアーカイブとなります。

2022年を振り返る その2

2022-12-31 05:34:49 | 鉄道模型 
2022年を振り返るその2です。

思えば今年もコロナ禍が影を落とした1年ではありましたが、昨年よりは少しだけ以前の日常に近づいた様な感もあります。


今年参加できたイベントはグランシップトレインフェスタだけでしたが、一方で昨年は一度もなかったレンタルレイアウトへの尋訪が少ないながらも実現できました。
 その一方でJAMやソニックシティのイベントに行けなかったのはコロナ禍の猖獗と言う条件下だったとはいえ、やはり残念です。

2年半ぶりとなる秋葉原探訪も今年は実現できましたし、実車を撮影する機会も昨年よりは多かった感じがします。

まだまだ油断ができないとはいえ、コロナ禍を乗り越えて一歩一歩かつての日常と「外に出るテツドウモケイ趣味」の復活に近づきつつある事が実感される一年だったと思います。

ですがやっぱりこの趣味の基本は「手を使う」事にもあった訳で、今年はペーパークラフトの蒸機モデル製作やキットバッシュ、小加工によるオリジナル車の製作などが工作系の中心となりました。
レイアウト、ストラクチャー系は昨年よりも少なかったですが、GMの映画館などのサプライズがありましたし。

あと今年の隠れトレンドとなったのが「駅弁の食いまくり」
専ら鉄道150年を意識したスーパーの駅弁フェアの充実が背景にあると思うのですが、ここ2年くらい実車の鉄道に乗っていないのに模型や駅弁で間接的に鉄道を楽しむ展開だけはわたし的に頂けない気がします。

2022年を振り返る・その1

2022-12-29 05:25:38 | 鉄道模型 
 2022年を振り返るその1です。
 今年も色々印象に残る車両たちが入線したと思いますが、その中で特に印象に残ったモデルから。

 TOMIXのC11「大井川鐵道 トーマス仕様」(N・新車)
 今年最初に入線し、かつ今年唯一の蒸気機関車のモデルになりました。
 個性的な外見と改良された動力によるスムーズな走りでトレインフェスタでも大活躍したモデルです。

 KATOの「ナローゲージディーゼル機関車」(Nナロー・新車)
 ペーパーキットによるナローゲージモデル。これも今年最初の工作モデルとなりました。仕上がりのキッチリ具合はプラ成形品にない端正さを持ちます。
 走りっぷりもコアレス動力を得てなかなか楽しめます。

 「紙で作る日本の蒸気機関車・5680」(HO・キットメイク?)
 ディスプレイ専用のペーパークラフトですが、素朴な意味での工作を楽しませてくれた点で今年を象徴するモデルでした。
 第二作のC11は諸般の事情で製作中断中ですが、第3弾、第4弾と続けてみたいものです。

 ノスタルジック鉄道コレクションの「岩手開発鉄道キハ200タイプ」(N・改造)
 ノス鉄第二弾の気動車を動力コンバートしてキハ200に近づけたモデル。
 マイナー中のマイナー車と言える岩手開発鉄道の気動車がタイプとはいえこんなに手軽に入手できる時代が来ようとは!

 鉄道コレクションの京成3600系ターボくん仕様(N・改造)
 鉄コレ31弾の京成3600系を4連化、一部改造でターボくんタイプに変更したもの。本来ならグランシップデビューを果たすはずだったのが残念といえば残念でした(汗)

 マイクロエースのMC600R(N・中古)
 春の帰省で入手した中古モデル。
 何しろ「季節外れの大雪の当日に入線した除雪車」という強烈な思い出で印象に残ります。


 KATOのワサフ8000(N・新車)
 実はKATOのワサフとしては2両目に当たります。ブルトレ20系の「北星」に併結されていたワサフ8800タイプにリペイントしました。過去に切り継ぎで2両製作していたのですがどちらも出来が大惨事だっただけにようやく真打を入線させることができました。

 KATOのEF61(N・新車)
 仕様違いでない、KATO久しぶりの完全な新車となった機種として印象に残ります。EF65やEF60の様な華はありませんが、不思議な愛着を感じさせてくれる一品です。

 ミニトリックスのレールバス(N・中古)
 まだ当ブログで取り上げていない機種ですが、レイアウト移設に伴う欧州風観光地の雰囲気によく似合うクラシカルなレールバスです。
 詳しくはいずれ改めて書きたいと思います。

 TOMIXの天竜浜名湖鉄道TH2100ゆるキャン△ラッピング車
 ラッピング車ながら車体を新製、印刷の細かさもなかなかのモデルです。
これもレイアウト移設に伴う入線でしたが、新しいレイアウトの風景に花を添えてくれる賑やかな車両です。

 今年は全般にジャンルのバランスが取れたパターンになりました。
 KATOの電機、貨車全般の入線が例年より多かった気がします。

TOMIXの天竜浜名湖鉄道 TH2100「ゆるキャン△ラッピング車」

2022-12-28 05:51:29 | 車両・気動車
 おそらくこれが今年最後の新車となるであろう入線車です。

 TOMIXの天竜浜名湖鉄道TH2100
 「ゆるキャン△ラッピング」仕様のTH2109号です。

 「ゆるキャン△」関係では昨年もラッピングバスを買っているのでそれとペアを組ませるには丁度いい車両です(ただし実際にはバスと気動車の運用されている場所は異なります)

 これまでにもラッピング車をNゲージ化したモデルは多数存在していますが、車体から新規に起こしたモデルは珍しいと思いますし、気合いの違いは感じます。

 造形については上述のようにTH2100を新規に起こしたボディであることが売りですが、大概の人はラッピングの方に気を取られてしまいそうです。
 そのラッピングですが鉄コレ系のモデルがともすると印刷の荒さが気になる事が多いのに対しかなり頑張った印象です。

 Nゲージのモデルで相当な接写で撮ってもイラストの荒れが少ないのは美点。
 最近のラッピング車によくある「ドア全面のイラスト」も綺麗に再現されています(最もそのせいで一見するとドアのない車両の様に見えてしまうのですがw)
 付属のステッカーにはホームと組み合わせる駅名標まであったりして。

 尤も、当鉄道でこれが活躍するのは竹取坂近辺の観光区域。
 どうかすると「併用軌道上を爆走するシチュエーション」まで想定しているアホさ加減だったりしますが。
 とりあえず春に入線の「36形ポケモン仕様」と共に室内灯くらいは付けたいところです。


「SATOブリアン本気の釜ブリ飯」

2022-12-27 05:48:43 | グルメ
 今回は駅弁ネタです

 師走に入りまさかやる事もあるまいと思っていたのですが、近所のスーパーでまたまた駅弁大会が開催されていました。
 全く鉄道150年恐るべしです。

 というわけで何かに惹かれるかの様にまた買ってしまいました。
 今回のは「SATOブリアン本気の釜ブリ飯」です。

 世間一般(とわたしのイメージに照らし合わせて)で駅弁の釜飯というとまず連想するのは「横川駅の峠の釜めし」ではないかと思います。
 事実、わたしの現住地のスーパーなんかでも駅弁フェアとは関係なく時々峠の釜めしが臨時販売される事もあり、信越線を使った事がなくても釜めしには馴染みがあるという人も多いと思います。

 ですが今回の釜めしは青森の八戸の老舗弁当屋の吉田屋というところが阿佐ヶ谷のSATOブリアンの監修のもと売り出しているものだそうです。
 (でもこれって、八戸なのか阿佐ヶ谷なのかちょっと迷わされますがw)

 こちらの釜めしの売りは「焼肉弁当」を釜めしで実現している点にあります。
 蓋を開けると表面に焼き肉がどんと鎮座しているのが圧巻w
 何しろ付け合わせがキムチにもやしに青菜という焼肉弁当の定番三点セットというくらいです。

 それでいてご飯は定番の味付けめしなので釜めしっぽさを辛うじて保っています。
 肉は大きめで食べ応えがあり、付け合わせのキムチやもやしとのマッチングも上々。焼肉弁当としても納得ゆくボリュームと味付けでした。

 で、例によって食べ終わると豪華な釜が残る訳ですが、やっぱりお値段の何割かはこの容器代なのでしょうね(笑)
 ふたも素焼きの陶製なので弁当箱がわりに使うにも難がありそう。

 ここは適当なおかずをご飯に乗っけておうちで釜飯気分を味わうくらいの使い方が適当かも知れません。

学園都市モノレールをレイアウトに配置してみる

2022-12-25 05:52:07 | アクセサリー
 先日レールと車両を作り、一通り出来上がった「学園都市モノレール」
 早速改修進行中のレイアウトに仮置きしてみました。

 こういうアバンギャルドなデザインの車両に旧家が建て込んだ住宅街は似合わずどうしても近代家屋の並ぶ郊外か、高層ビルの立て込んだ一角の方がピッタリ来ると思います。

 橋脚はユニトラックやファイントラックの高架線よりもやや高めなので、パンタ付きの編成でも余裕で交差できます。

 ただ、レールが直線のみなのでその意味では配置の融通は聞きにくいですが。

 それでも改修中のレイアウトの一角にモノレールを配置すると、なかなか都会的な雰囲気になりました。
 先日発売したTOMIXの複合ビルとの「鏡面ガラスへの映り込みの効果」を組み合わせるのも良さそうです。

 更に複線レールを生かして2列車の行き違い、4連の長編成(笑)の組み合わせも試しましたが、4連の1列車よりも2連のすれ違いの場面の方が見栄えがする様です。

 尤も、色々試しても「自走できないディスプレイモデルである事は変わらない」わけですが(汗)

 ともあれ、要領をつかめば1セットで2時間もあれば組み上がると思います。(「ラビットハウス」なんかだと少なくともこれの倍から3倍の時間を覚悟させられますが)

今月の「TEZMO SYNDOROME」とペーパーストラクチャーのはなし

2022-12-24 05:46:06 | ストラクチャー
 今月はいつもよりも更新のペースが早かったWEBコミックの「TEZMOSYNDOROME」
 いつもはレトロ系、懐かし系のアイテムが取り上げられるこの漫画ですが、今回はバリバリの現行モデル。

 最近鉄道模型を始めた宮浦さん(風奈の同居人の麻里の職場の同僚)が以前風奈といっしょにJAMを覗いた折に買ったペーパーストラクチャーキットを風奈のアドバイスを受けながら作ってゆくというのが今回のはなし。
 (もちろん風奈も自分のキットを作ってゆきます)

 これからお分かりのように今回の題材は近年急速にアイテムが充実しているペーパーキットのストラクチャー。
 これはわたしもコロナ禍この方ハマり込んだジャンルで、積みキットの消化と称して街が一つできるくらいの勢いで随分と作り込んだものです(大汗)

 作中でも言及されていますが、ペーパーストラクチャーのキットが登場した一番のご利益はまず「どこにでも普通にありそうな一般建造物のバリエーションが飛躍的に増えた事」にあると思います。
 それどころか従来の鉄道模型ジャンルでは想定すらされていなかった「アニメの劇中の建造物のキット」なんてのまでがジャンルとして定着するほどの数がリリースされ、今までよりも「市販モデルで自分好みの街並みが容易に作れる様になった」のですから凄い話です。

 バリエーションの広さで言うなら今やNゲージストラクチャーのジャンルも欧米並みのレベルに達しつつあるように感じます。

 キットの特徴としてはもう一点見逃せないのが、作中で宮浦さんがいみじくも語っていますが「あらかじめ切れ目が入れてありパーツの切り離しが容易」な事。
 一見小さい事の様ですが、最近のペーパーキットの最大のメリットと言えます。
 これが昔のペーパーキットの様にパーツの切り出しから自分でやるとなるとものすごく大変なことになるのは昔の「紙で作る蒸気機関車」をやっている身としては全く有難いことであり、涙が出るほど身に染みるところ(笑)



 また、レーザーカッターの普及でガレージキットのレベルでもそうした構成の細密ペーパーキットの販売が可能になったのは大きいと思います。
 これがなければペーパーキットそのもののの普及はなかなか覚束なかったのではないかとすら思えます。

 ただ、作りがかっちりしているだけに説明書と違う工程を選んでしまうと後から目も当てられないことになりやすいのは作中で風奈が語っている通りです(大汗)

 しかしレーザーカッティングで構成されたこれらのキットは出来の方もかっちりしたもので細密感も上々。
 それゆえ、ごく普通に作っていても「工作をしている実感」が高いのも楽しいところです。

 さて、今回のキットの中では風奈が作った3階建てのビルは一昨年の春頃にわたしも製作しました。
 建物としてはどこにでもある普通のビルですが、その普通さゆえにどこにでも使えますし従来のプラキットではなかなか製品化されない「横に長いビル」だけに使い勝手も抜群です。

 従来のプラ系ストラクチャーには店頭の陳列の都合からか「外箱の大きさで建物のサイズや形状が規定されてしまう」弱み(ミニカーのトミカと同じ弱点)があったと思います。
 が、素の状態で「薄いファイル状の状態で陳列できる」ペーパーキットの場合はその縛りが少ないようで建物のサイズや形状の自由度が比較的高いのもメリットではないかと思います。

 ただ、紙製とはいえ製造コストはそれなりに高い様で、よほど安価な出物でもないとおいそれと増やせないのが悩みの種ですが。

 さて、今回宮浦さんが住宅を作ったのは最近よくネット広告でお目にかかる(というか当ブログでもいつの間にか広告が載っている事が多いw)「東京ジオラマファクトリー」の製品。
 
 実はここの製品にはまだ挑戦していないのですが、みにちゅあーとが1960〜70年代の一般建造物を製品化しているのに対し、21世紀に見かける比較的新しい建造物を製品化してくれているので注目しているブランドです。

 現在改修中のレイアウトに使えそうなものもいくつか出ているので来年あたり挑戦してみようかと思っています。

レイアウト移設の試運転・その3

2022-12-22 05:43:11 | クレイドルレイアウト
 レイアウト移設の第二章のはなし、その2です。

 今回のレイアウトでの移設に伴う変更点はもう一つ。
 こちらのレイアウトの左右のカーブ部分はこれまでカント付きのファイントラックを使ってきましたが、今回の改修に合わせてとりあえず右側のリバースループをユニトラックのカント付き複線レールに差し替えました。

 これから予定している改修で一部区間にフレキシブルレールを使うため、ファイントラックよりもフレキシブルレールとの相性の良いユニトラックを使う目論みがあったからです。
 同時に従来のレイアウトのネックのひとつであった「ユニとファインの接続部で通電や走行性が不安定になる」問題の解消も狙いました。
 若干ですが曲線の径はユニトラックの方が大きいのと複線間隔がファインより狭いので、変更後の見た目はカーブにゆったり感が出ているような感じはあります。

 一通り接続が済んだところで、早速試験走行。
 道床付きレールのレイアウトは固定式に比べて線路配置や配線に融通が効きにくいところがありますが、今回の様に定期的に改修する様な場合にはリペアや調整がしやすいメリットもあります。

 実際、最初のうちは接続部での脱線や引っかかり、通電の不安定を生じましたが、ベースの下にスペーサーを挟んだりレールをクリーニング、微妙に長さの合わないところは端数調整レールを介することで、徐々に走りが安定してきます。
 (市販のボードを用いているモジュールですが、年単位で使っていると経年劣化で微妙にベースの歪みや狂いを生じているので、こうした調整は改修のたびに必須となるプロセスとなっています)

 最初は単行の機関車から走らせ始め、次に編成物へ。
 KATO、TOMIX、マイクロ、鉄コレと異なるメーカーの車両を交互に走らせて線路に馴染ませてゆきました。

 最後の方になると殆ど普通の自宅運転会と変わらないノリになってきましたが、やっぱり鉄道模型は走らせてこそ華だと実感しますw

津川洋行の木造貨車

2022-12-21 05:41:22 | 車両・客車・貨車

 この間の夜のことです。
 閉店間際の出先のショップで津川洋行からコッペルタイプのタンク機と貨車4両のセットが出ているのを見つけました。

 その時は持ち合わせがなかったので、翌日一番に買いに出たのですがその時は遅く既に買われていた後。
 前日の閉店間際からわたしが行くまでの営業時間は1時間なかったと思うのですがまさにタッチの差で買い損ねてしまった訳です(涙)

 聞くところではこのアイテムは一種の限定商品だったらしく、後から買おうとしてもなかなか買えない代物だったようで残念でした。
 先日来改修中だったレイアウトのトラムラインを走らせるにはぴったりのアイテムでしたし。

 ただ、同じショップで貨車の単品が残っていたのでそれだけはどうにか抑えました。
 それが「木造貨車・ワ1形」です。
 二軸の木造貨車自体は他社から完成品やキットは出ていますが、この貨車の場合はそれよりも短躯のボディが特徴です。
 明治期か大正期の古典機か小私鉄の有蓋貨車を想定した物らしく後付けのバッファーが付属。上述のセットではダミーのネジ式連結器も付属していたらしいです。

 さて、上記のセットにわたしが食指を動かした理由のひとつが「この貨車だったらノス鉄の機関車が牽引するにはぴったりではないか」と思ったこともあります。

 帰宅後、早速ノス鉄の機関車に先日入線のトラと合わせて編成を組ませてみたのですが、これがなかなかいい雰囲気。
 ノス鉄設定上の「富井電鉄」には似合う貨車ではないかと思います。

 唯一惜しいのはセットに設定されていた「ワフ」が無かったこと(当時のワフは補助ブレーキ装備の文字通りの緩急車なのでこの編成だったら必須の貨車です)
 聞くところでは12月に単品が出る様なのでそれに期待というところです。

レイアウトの移設作業 第2章

2022-12-20 05:35:19 | クレイドルレイアウト
 今回もレイアウトの移設作業ネタです。
 但し、今回は下段のモジュールレイアウトを組み込んでいる方の移設(というかリニューアル)です。

 これまでこのレイアウトのコアになっていたのは私鉄風ターミナル駅ビルと駅前の繁華街を模したモジュールと、いわゆる「鉄道の街」のモジュールのふたつを直線区間に使っていました。
 ですがこのシーナリィだと「線路の遮蔽率が高いため長編成の列車を見渡せない」という弱点があるため、それを改善するために片方のモジュールを入れ替え、同時にもう片方の「鉄道の街」モジュールを従来と反対側の向かって右側に移動する事にしました。

 こういう時に移動を前提に設計されたモジュールレイアウトは便利です。

 入れ替えるのは昨年のグランシップに持ち込んだ「川と橋とやや古風な商店街を配した近郊風モジュール」です。
 
 これを左側に配置し、従来の「鉄道の街」と組み合わせるのですが、そうなると従来の風景に比べると普通と言うか特徴がないというか、とにかく地味な風景になるのは確かだろうと思います。

 ですが、実際に入れ替えてみると中央部の大型のビルがなくなった分、窮屈な印象だけは一掃されましたし、風景のうねりがゆったりした事で「市街地と近郊(或いは下町地域)の境目」の独特な雰囲気を感じられるものにはなった気がします。

 風景主体で線路配置に奇策が使えないモジュールの組み合わせだけにレイアウトと言うよりも特撮映画のミニチュアセットに近い雰囲気ではあります。

 手前の直線の差し渡しも広くなり、10連くらいの編成ならストレスなく見渡せるようになりました。

 今年の年越し運転ではこの直線が見せ場になってくれそうです。

レイアウトの「東横インマジック(笑)」

2022-12-18 05:38:04 | レイアウト・竹取坂
 先日当ブログの訪問者数が39万人を超えました。
 相変わらず思い付きネタばっかりの気まぐれな内容が続いていますが、今後ともよろしくお願いいたします。

 さて、今回は帰省から帰宅して以降改修ペースが少し落ちているレイアウト移設作業の話から。

 前回書いたように、今回の移設を機に建物類の一部をここ10年間にリリースされた欧風建造物に入れ替えています。

 特に駅前の建物の変更率は高く、半分以上の建物が差し替えられましたし、丘の中腹の従来一般住宅が置かれていたところにはハーフティンバーの教会が据えられ新たなランドマークの一つになっています。

 と、そんな風に街並みが全体に「観光地的似非欧州風」に切り替わりつつあったのですが。

 先日帰省の折に入手した「東横INN」
 とりあえずの置き場が決まらず、今回移設中の風景の背後になんとなく置いておいたのですが。
 試運転をしようと思って反対側に回った途端「国籍不明」に近付いていた風景が「平成以降の日本のどこかの風景」に変わって見えたのには少なからず驚きました。

 実際、東横インはちょっとした街だったら必ず見かけるのではないかと言うくらいに普及している建物ですし、建物自体の個性というか記号性が非常に高い外観をしているところに持ってきて、模型自体もその印象をよく捉えているのでこれが置かれるだけで「日本のどこかの都市部」を連想させてしまう(良くも悪くも)破壊力を持っている事を再認識した次第です。

 とはいえ、わたし自身はこれが悪いとはあまり思っていません。
 今回志向しているシーナリィが「確信犯的に作られた似非欧州風景」なのでファンタジー世界から一瞬でも現実に引き戻す効果くらいはあるのではないかと思います。
 (とか言いつつレイアウト内に100円ショップとブック●フを置かないわたしでもあるのですがw)

 移設に伴い、レイアウトの設置位置が40センチ以上高くなったため、自宅の窓の高さに近づきました。
 このため、夕方になると窓の外の夕暮れを借景に使える様になり自然光の効果と併せてこんなレイアウトでもそこそこリアルかつパノラミックに見えます。
 尤もこれも善し悪しで、今後はレイアウト全体の紫外線対策や断熱、空調対策などの課題も出て来そうですが(汗)

TEZMO SYNDOROMEでNゲージのトラス橋と立体交差を思うはなしw

2022-12-17 05:36:30 | アクセサリー
少し遅くなりましたが、今回は11月に更新されたWEBコミックの「TEZMO SYNDOROME」のネタから。
今回の題材はTOMIXのトラス鉄橋と高架線路。


ルームメイトの麻里と一緒に鉄橋の下から通過する列車を見上げていた主人公の風奈。
帰宅後、それを糸口に昔のTOMIXの鉄橋や高架パーツの蘊蓄を語りながら線路を敷き回してゆくという内容の一編でした。

TOMIXの登場以前のNゲージでは勾配橋脚や鉄橋は製品化されていましたが、道床なしの線路を直接橋脚に取り付けるような、見るからに仮設線路みたいなものばかりでした。
(数少ない例外として初期のGMがKATOの組線路用の勾配突堤を出していましたが、単線にしか使えない難点がありました)
専門誌のレイアウト製作記事なんかを見ても、勾配や立体交差があるのはよほど高級な固定式レイアウトと相場が決まっていたものです。

(HOではエンドウの金属道床線路に勾配橋脚のシステムが製品化されていました)

やがて、Nゲージでもプラ道床のTOMIXが登場しお座敷運転への敷居は低くはなりましたが、鉄橋と立体交差のあるレイアウトがお手軽にできる様になるのはまだ数年を要しました。
今では基本セットやレールセットでも立体交差のあるものが出ましたし、HOでも出なかった「高架ホームと駅舎」なんてのまで製品化されていますが、昭和の終わり頃までは高架線のあるお座敷運転は文字通りハードルの高い存在だったのです。

それだけにTOMIXから高架システムが登場した時には「ああ、ようやく」という気分と「ついに出たか」という感激とが混じり合った複雑な気分だったのが思い出されます。
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当初、自在継手の様に首を振る事で線路を安定して据え付けられる円柱形のレンガ橋脚とちゃんと手すりと側道のついた高架線路パーツを用い見た目のリアリティと走行の安定を実現したTOMIXのシステムでしたが、その中でも象徴的な存在が「トラス鉄橋」だったのは間違いありません。
8字線路のレイアウトでは一番の見せ場が立体交差ですしそのシンボルとして燦然と輝いていたのがこのトラス橋でした。

文中で風奈が語っているようにお座敷運転はもとより大抵の固定式レイアウトでも「立体交差のための立体交差」が多いのは確かですが、そんな些細なツッコミを吹き飛ばすくらいのインパクトがあるのも確かです。

事実立体交差にはそれほどの魔力があると思います。

とはいえ、実はわたしがこれまで手がけたレイアウトには多少の勾配はあっても一目でわかる様な立体交差は殆どありません。
スペースの小ささや分割式という設計上のハンデが大きくて、正直立体交差どころではなかったというのがその理由です。

が、ここに来て現在移設、改修を進めているレイアウトでようやく立体交差が実現しそうな機運が出てきました。
以前紹介した、かつてのレイアウトではデッドスペースだったスタイロ平原を使って本線と支線の交差が可能になってきましたから。

話題が話題なのでここは本来ならTOMIXの鉄橋を持ち出すところなのでしょうが、今回の改修ではユニトラックをメインに行う関係上、写真のトラス橋もユニトラックの仕様です。
とはいえ外見上は「あの頃のTOMIXの鉄橋」に割と似たデザインではあると思います。

赤いトラス橋は今回の改修に備えて購入したものですが、橋脚を付けて下から煽りで見上げるとやっぱりグッとくるものがありますね(笑)
更にトラス橋の下を別の列車が通過する様を仮配置してみると無性にワクワクします。

アニテクチャーの「学園都市モノレール」の製作・その2

2022-12-15 05:34:32 | アクセサリー
 PLUMのアニテクチャー「学園都市モノレール」の製作記その2です。

 前回触れた様に、キットを二つ買ったので先頭車と中間車が2両づつ。
 これで最長で4両、2連や3連の編成が組めます。

 車体は1枚板を折り曲げる形式で別パーツの床板、妻板をこれに貼り合わせます。
 屋根の肩には一応Rを付ける様になっており数カ所に切れ込みが入っていますが、これをそのまま折り曲げたら屋根の肩が波打ってしまうのがこのキットの泣き所のひとつです。

 鉄道模型の客車のペーパーキットも同じ様に一枚板を曲げて車体を作るものが多いですが、こちらのキットよりも素材の紙が薄いので屋根のRを曲げやすい感じがします。

 尤もアニテクチャーの場合、直線的なデザインのボディなのとパーツの貼り合わせがしやすい厚みが必要な事から、厚めになっているのだと思いますが、あらかじめカッターで折り目に当たる部分に深めの筋を入れてから曲げればこんな見苦しい結果にはならなかったのではないかと(汗)
 同じ事は車体の裾などの細い折り曲げ線についても言えます。

 難しいのはそこくらいで、あとは説明書通りにパーツを重ね貼りして行けば1両あたり一時間弱で形になると思います(接着剤乾燥の時間を含む)
 車体の塗り分けを色付きパーツの貼りあわせで処理しているので、車体の塗り分けは非常にシャープに表現でき、特に先頭部ではその効果が大きい様です。
 窓枠なども細く造形されているのでかなりかっちりとした印象。

 屋上のエアコンは「フィンの開口部を通して中のファンが透けて見える」という細密感を感じさせる演出がされています。
 これもペーパーキットとしては珍しい演出ではないかと思います。


帰省の戦利品から KATOのEF62

2022-12-14 05:31:54 | 車両・電気機関車
 先日の帰省での拾い物から
 物は盛岡の某ハード●フで見つけたKATOのEF62です。

 KATOがEF62を出している事はかねて知っていましたが、その時点でTOMIXのロコが既に入線していた事と主に懐具合の関係で手を出せなかった一品でした。

 今回はTOMIXの中古と大差ない値付けの出物が出ていたのと「(帰省とは言え)旅に出ると気が大きくなる」という法則に押された形と言えるでしょうか(汗)

 以前入線のTOMIX製とは製品化の時期がかなりずれているのでディテーリングを中心とした造形はKATOに一日の長を感じます。
 特にCーC配置の3軸台車周りの細密感は見事の一語に尽きます。

 さて、わたしにとっては結構な掘り出し物だったEF62ですが、それで思うのは「前のユーザーはどういう事情でこのEF62を購入し(付属品も取り付けされていないすっぴん状態で)手放したのだろうか」という事です。

 これが現住地の近辺だったら碓氷峠を降りた後、東海道線の荷物列車で活躍していた頃のEF62を見ているか、ノスタルジーを感じているようなユーザーを想像できるのですが、流石に500キロは離れたところに住んでいる故郷のユーザーだったら「近代機には珍しいCーC配置の電機」というところからコレクターが手を出したなんて事も想像されます。
 (まあ、それを言い出したらわたしだってEF62の実機を見ていないのですが)

 実際、EF62の中古は秋葉や中野の中古屋でもあまりお目にかからない上に今回の様な値付けで並ぶ事はなお少ないですから、ある意味今回は帰省という偶然から入手できた掘り出し物とも言えます。

アニテクチャーの「学園都市モノレール」の製作・その1

2022-12-13 05:25:43 | アクセサリー
 10月に紹介してから大分間が空いてしまいましたが、ここに来ていきなり製作する事にしたPLUMのアニテクチャー「学園都市モノレール」のはなしです。
 購入のいきさつについては以下のリンクをご参照ください。

 PLUMのアニテクチャー「学園都市モノレール」

 このキットの構成は車両が先頭車と中間車1両づつ、橋脚3本と複線レール2本分。
 ディスプレイ用としては適当なサイズですが、今回の様にレイアウトに組み込む前提だとレールが短いのと、先頭車が1両しかないのがネック。
 なので今回は2セット購入して線路の延長と最大4連の編成が組める様にしています。

 さて、実際の工作ですが車両の構造と工作の要領が普通の鉄道模型と異なる様子だったのと「先に車両を作ってしまうとレールを作るのが億劫になりそう」なのもあって、先にレールの方から手がける事にしました。


 橋脚はベースを別にすると一枚の紙から橋脚の形に折り曲げ、接着するもので、レールが4本(一本が車両1両分よりやや長い程度の長さ)あるので橋脚は5脚となります。
 レールの方は細い箱を折り曲げ側壁パーツを貼り合わせて跨座式の線路を構成します。
 有難いのはレールが複線なので2列車のすれ違いが表現しやすいこと。

 4本繋ぐとNゲージスケールとはいえ結構な長さの堂々とした高架線になります。
 早速レイアウトに仮置きしてみると問題なく収まりました。

 車両の工作については次回に。

レイアウトの移設・改修作戦その5 レイアウト用の「腰掛けw」

2022-12-11 05:38:29 | レイアウト・竹取坂
先日来急ピッチで進行中のレイアウトの移設作業。
今回は番外編です。

今回の改修ではメインのレイアウトを合体状態で常時運転できる様にする事をメインに据えていますが、レイアウトの設置高さが100センチを超える事になるため床座位や立位での運転は難しい(というか疲れる)事になります。

ここはどうしても適当な高さの椅子が必要になるのですが家具屋で売られている椅子は大きすぎたり大袈裟すぎたりしますし、ホームセンターの折りたたみ椅子や丸椅子ですら場所を取るので何か適当な椅子がわりになる物を物色する事になりました。

そこで見つけたのが「折りたたみ式の踏み台」

高さは39センチでどうにか許容範囲ですし畳めば折りたたみ椅子よりコンパクト。元々踏み台なので耐荷重性も高く、時には本来の目的でもある押し入れのものの積み下ろしにも活躍してくれそうです(笑)

本来レイアウトでの運転は背もたれにふんぞり返って行うことは少なく、大概コントロールボード周りに肘を置く様な前かがみの姿勢になると思うので、踏み台を椅子がわりにするのは目的には叶っていると思います。

しかもこれで2000円を切るお値段は椅子より遥かにリーズナブルでした。