光山鉄道管理局・アーカイブス

鉄道模型・レイアウトについて工作・増備・思うことなどをば。
こちらはメインブログのアーカイブとなります。

今月のジャンクから・GMの155系

2013-10-31 21:13:52 | 車輌・電車





 






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思い出の書籍 ふと思うこと 趣味の思い出 そのほか




 先日中古屋で見つけたジャンク品から。
 155系と名古屋市交通局3000系との組み合わせの7連と言うよく分からないセットですが(笑)1両辺り420円(動力車込み)と言うのは魅力です。

 155系ですがカラーリングがきれいだったのでてっきりマイクロのセットばらしかと思ったのですが、よく見るとGMのキット組み立て品でした。
 店頭では「全車トレーラー、動力車込み」という触れ込みでした。
 3000系の方は素人臭い塗装と組み立てとはいえ、手を加えればそこそこ何とかなりそうです。
 155系の方はかなり丁寧に組み立てられておりステッカーなどもきちんとしたものです。マイクロの完成品と比べてもあまり差を感じません。

 ですが手にとってよく見るとモハ155に動力ユニットが入っている様子。
 店員さんに聞くと「通電しても走らなかった」との事でしたがそれにしては動力部はきれいで埃の巻き込みもありません。
 GMのかなり以前のユニットですが、これは構造がごく単純なので調整次第ではないかと思い購入しました。

 帰宅後通電して見ても確かに動きません。
 以前のエーダイDD54の例ではモーター自体が駄目だったので今回もそうかもしれないと思いつつ動力ユニットを分解。
 その際にノイズ対策のコンデンサもはずします。

 モーター単体で手で回しても抵抗感はなし。通電して見るときっちり回りだしました。
 これは集電のトラブルかと思い再度ユニットを組み立て直し試走させると、今度は問題なく走りだしました(笑)

 恐らくですが長い事走らせなかったせいでギアかモーターの起動に弾みか勢いが必要だったのではないかと思います。
 昔のGMやエンドウなどの動力ユニットではよくある事ですが、このせいで「不動品」として処理されている個体は中古ショップでは結構多いのではないかと言う気がします。

 念のためにギアに注油しておくと殆ど新品の単品ユニット並みの走りになりました。
 こうなるとしめたものです。

 GMの旧式動力は140Rのミニカーブをクリアできる物が多く、20M級の長編成でも小スペースで運転が楽しめます。
 早速こまどりの4連を走らせますが…

 S字カーブではこの通り(笑)
 一見大事故に見えますがちゃんと線路に乗っていますしちゃんと繋がっています。
 この「無様さ」さえ我慢できれば結構楽しめる拾いものでした。

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ペーパー電車第一号・伊豆急サシ191(汗)

2013-10-30 06:51:52 | 車両・私鉄/民鉄

 この間から、クモユニ74とか、上信250とかペーパー車体のモデルの話をしていますが、思わせぶりな事を書きながら先述した2モデルはなかなか進行しません。

 上信はこのところの悪天候で塗装がままならなかったのが第一の要因ですが、クモユニも「他のモデルで要領をつかんでから」と思ったのが運の尽きで結局後回しです。
 結局一番に製作されたのは一番制作意欲の薄かったはずの「伊豆急サシ191」となりました。

 これもサシ単独だとどうにも仕様がないのですが、先日の鉄コレ第18弾で伊豆急のモデルが出たので編成の中に割り込ませる事が出来そうになったのが大きかったです。
 とはいえ、こういう編成が実在したという確信はないのですがそこは模型ならではのお楽しみという事で。

 ところで今回のも入れてこれまでに紹介してきた3種のペーパーモデルですが、驚いた事に3種がそれぞれ異なる技法で車体を組み立てる様になっています。
 窓やドアさえ抜かなければクモユニが一番簡単で「単なる箱を作って(ベンチレーターやパンタの踏板まで付属)動力にかぶせる」というもの。
 上信250は窓を抜いたうえで二枚を張り合わせて窓ガラスをはめ込み、キットバッシュによる前面パーツを調達という搦め手(笑)

 そして今回のサシ191は「窓を抜いた車体を厚手の透明プラ版に貼り付け、屋根を除いた車体強度を全面的に窓ガラスに依存する」というある意味豪快な手法です。
 ですから窓ガラスには1・5ミリ厚の透明プラバンを指定していますが、現行ではさらに分厚い1.7ミリ厚しかないので製作には相当な覚悟と腕力を要します(理由は後述)

 まず型紙から窓を抜きます。上信のような通勤車と違い角にRがある上に窓自体が大きいのでカッターの刃をまめに変えても切り口の毛羽立ちが意外と目立ってしまうのが残念です。

 問題の「窓ガラス兼車体の1.7ミリプラバン」

 ここでは下半分5ミリほどを「車体の裾絞りに合わせて厚さ1.7ミリから0.5ミリまで削る」と言う工程が要求されます。
 口で言うのは簡単ですがこれが一番つらい。両側の二枚分を削るのに2丁の鑢を使い分けて30分は掛かりました。鑢掛けでこんな思いをするのは大昔C61を作った折KATOのC62のウェイトを削りまくって以来です。
 こうして出来上がった型紙と車体は両面テープで一発貼りします。

 と、ここまではどうにか完了。
 足回りは前回紹介したGMの小田急9000の中間車を転用。台車や床下が思いっきり異なりますが我慢します。
 ここで誤算が。

 GMのカタログによれば車体長は130ミリを想定していた様で車体用のプラバンもその寸法に合わせていたのですがいざ張り合わせてみると5ミリほど型紙の方が短い事が判明。
 もちろん20M級の足回りにもそのままでは適合しません(というか説明では足回りはプラバン自作を推奨していますから自業自得なのですが)

 急遽プラバンをカットした上 足回りも前後の端をカット。
 ところが更に「現行のGMの足回りでは幅が広すぎて車体が載りきらない」事も判明。これまた急遽足回りの両サイドを削りまくります。
 それでも寸法的にまだ足りず、結局裾を絞ったにもかかわらず381系並みに下膨れの断面になってしまいました。

 こうなるといよいよ「不器用の帝王」の本領発揮です。

 妻板は強度確保のために1.7ミリプラをカットして使用(カタログでは内部仕切り板を使い妻板は0.5ミリ厚の透明プラバンを指定)
 クーラーはジャンク品のTOMIXモハ485からドナーしました。

 こうしてどうにかこうにか形だけはでっち上げました。

 早速鉄コレの伊豆急に紛れ込ませます。
 プリンタの問題もあって鉄コレよりも色の彩度が高いためにそこだけ目立ってしまっていますが「走るビアホール」を併結したスペシャル編成の誕生です。
 ただ、肝心の伊豆急が動力化もN化もしていないのですが。

 今回は作って思いましたが、これは本当に「作る事の達成感そのものを楽しむ」工作でした。
 多分、上信やクモユニでも同じ負け惜しみを使うことになると思います(爆)

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鉄コレ18弾から・伊豆急・上信・阿武隈

2013-10-28 20:26:51 | 車両・私鉄/民鉄
 今回は鉄コレの第18弾からのはなしを

 18弾の主目的は前にも述べた様に長電のOSカーでしたが、他のラインナップも結構渋い選択で有難いです。
 その中からまずは伊豆急100系を。


 薄青色と薄緑と言うシックなカラーリングは地味ながら好みです。
 モデルの方ですが長電の様な色の流れがなかった分、印象は良かったです。

 元々が優等列車なのに加えて20M級ののびやかなボディなので、2連でもみすぼらしい感じが無いのは面白いポイントと思います。
 (最も、編成が長ければさらにカッコよくなるでしょうがw)

 阿武隈急行6100は鉄コレ初の交流車だそうですが私は言われるまで気付きませんでした(汗)
 今回のラインナップの中では最も新しい車両ですが個人的にはカラーリングはともかくとしてボディの印象が「パンタの載ったキハ40系」みたいに見えてしまいます。
 (この辺は各人の印象の捉え方の違いと言う事でご勘弁を)

 ですが今回は手持ちのジャンクにモハ484があったのを幸いそのパンタを移植して将来の動力化に備えます。

 上信電鉄からは200系がラインナップされています。
 昭和50年代のカラフルかつ元気の良かった頃のここの車両を見てきた身からすると、随分地味な車両を選択したなあと言うのが正直なところです。
 とはいえ、よく見るとM車とT車でサッシの処理が異なり、最初のイメージほどには無個性でもなかったのが見つけものです。
 あるいは次回以降にカラフルな1000系とか6000系なんかが登場するかもしれませんが。

 ところで、今になって思いだしたように鉄コレ18弾を取り上げるのには先日来苦闘中のペーパー車体電車との関連があったりしますがそれについては次回以降に。

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Nのペーパー車体電車・予定変更(汗)

2013-10-27 17:43:07 | 車両・私鉄/民鉄
 まずはお詫びをば。
 ペーパー車体のクモユニ74を作るつもりでしたが、先日ある偶然から別の車両を先行して作る事にしました。クモユニは後回しになりますがご勘弁願います(大汗)

 物は同じペーパー車体ですが昔のGMのカタログのおまけについていた「上信電鉄250形」です。
 このキットはカタログのおまけ扱いで伊豆急の食堂車と一緒に掲載されていたものですが、これを自走させるには先頭部を小田急9000系のキットからドナーしなければならないという問題があり作ってみたい気持ちはあったものの実現にはハードルが高い気がしていました。

(ついでに書くなら、当時はオリジナルが一冊しかなかったので万一失敗したら補充が困難という事情もありましたが)

 それが先日、近所の中古屋でGMの155系を買った折(これについてはいずれ紹介したいと思います)にほとんどジャンク並みの値段の小田急9000の出物(もちろんGMキットの組み立て品です)を見つけました。
 動力車込みの4連でKATOのケースまで付いて1500円。
 動力とケースだけでも見つけ物ですが、9000系の先頭部を使えば上信250の製作が可能な訳です。

 早速購入、帰宅後に件のカタログからカラーコピーで数枚の型紙を起こしました。
 私自身の不器用さを思えばこれ位の予備がないと到底踏み切れません。
 用紙はA4の厚手のフォトペーパー。手持ちがこれしかなかったための苦肉の策です。

 早速カッター片手に切り抜き。
 窓の桟だけはどうしてもうまくやる自信がなかったので16番のペーパー車体で定番になっている切抜き方法で対処しています。このために横桟だけ色が違うのが思ったより目立ってしまいました。

 裏打ち代わりに透明プラ版を当て、車体の形にはどうにか近づきました。
 ここまででたっぷり2時間は使っています。
 歳のせいか(汗)集中力がなかなか持続しないので途中休み休みの作業です。

 小田急9000の前面部はさっそくパテを盛って次回に備えます。

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 HPです。昨日「理想の大レイアウト」「書籍」の項を追加・更新しました。

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鉄道模型の買い物に思う「聖地論(笑)」のはなし

2013-10-26 16:36:08 | 思いつくままに・考察
 今回は鉄道模型の買い物に絡んで思うことから。
 秋葉原や新宿西口はモデルの新品や中古を問わず買い出しの定番となっている地域であります(実はここの他にもいくつかそれに近い性格の街が出てきているのですが)

 大都会のメリットと言いますか、マニアや変態(笑)の数が田舎に比べて多いのに加えて都会の特徴である「異質な趣味に対する許容度の高さ」が高いのでここへ出かければ何かしら見つけものや発見があるというモチベーションを与えてくれる事で遠いにもかかわらず年に何回かそこを覗きに行く事になります。

(この点、ジャンルは違うのですが過去に折角企画されていたコスプレイベントをたった一通のクレームで急遽中止してしまった何処かの県とは大きな体質の違いと「差」を感じてしまいます)

 実際、鉄道模型に限定しても安価な買い物のできる量販店と掘り出し物の確率の高い中古ショップ、外国製品の専門店や、専門書の漁れる古書店がひとつの街に複数あるポイントと言うのはそう多くはないですし、それゆえに多少遠くても確実に客を集めている側面もあると思えます。
 してみるとこうした街はそれ自体が聖地というか聖域みたいなもので相互の店の競争と個性の発露の積み重ねで聖性を身に着けているとも言えます。

 尤も同じ聖地でも天●堂のある銀座、ホビセンのあった落合南長崎は多少様相が異なりますが。

 私の故郷にある某中古ショップなどはこの種のショップとしては異例な事に周囲の商店街との一体感と共に成り立っていると感じられる点で「銀座の一部」として機能している天賞堂のそれに近い物を感じます。

 その点で落合南長崎の場合は聖地としての性質は高いものの周囲は住宅地で商店街とのつながりが薄く、どうかすると隣のアパートに住んでいる人間でもここが何の店かわからない可能性もありそうです(笑)尤も今の歌舞伎町の仮店舗ではさすがにそんなこともないでしょうが。

 さて、そういうのとは別個に地方には地方なりの「聖地」に相当する店があるケースもあります。

 私の行きつけのショップなんかもそういうのに該当しそうですが、都会の店に負けない品揃えと新製品の予約のしやすさを持ち(大概その地域唯一の)レンタルレイアウトが併設されている。また、地元のクラブなどとの連携も図っていたり一般人も集まるイベントなどでも積極的に鉄道模型をアピールする姿勢を持っているという特徴があると思います。

 更に不思議なことにこういう店は街の中心街にドンど構えているケースは少なく、むしろ田んぼの真ん中とか線路も通っていない山の中(笑)などにあるケースも多いように見受けられます。見様によっては地理的なハンデを積極的な努力とアピールをすることで聖地としての地位を掴み取っている印象すら受けます。

 こういう聖地の存在は田舎暮らしには非常に頼もしいものがあります。

 性質こそ違うもののこうした二通りの聖地が存在しうるというのは趣味の上では非常にありがたい事には相違ありません。どちらを覗いても何かしらの発見があり見つけ物があり、充実感を与えてくれる存在(たとえ何も買えなくとも)であるという点でかけがえのないものでもあるといえます。

 最近は地方でもネットの普及でこうした店や地域に行かなくともそれに近い買い物や情報収集、交流は可能になってきました。
 ですがネットだけの間接的なアプローチでは「空気」を「肌で感じる」事が出来ません。
 私にしてからが、秋葉原や地元の聖地に行ってみて初めてそれを感じたくらいですから。その意味では田舎暮らしのファンでもできれば一度はこの手の聖地巡りをしてみるというのは結構有意義なことではないかと思います(尤も、ジャンルのネガティブな部分を見させられてしまうリスクも大きかったりしますが)

 もちろん、逆に都会のファンが上述の「田舎の聖地」を覗いてみるのも新鮮な発見が得られるものと思います。

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 HPです。「理想の大レイアウト」の項追加しました。

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ジャンクの路面電車2題

2013-10-25 21:30:04 | 車両・路面電車
 今回はジャンク品の路面電車2題。

 鉄コレの「東武日光軌道線100形」
 中古ショップで見つけましたが、中々珍しい車種と思います。
 何しろ東武鉄道が日光を結ぶ軌道線として使っていた路線の電車ですから。

 山岳路を走る「路面電車」というのも結構異様なイメージがありますが、実際残された写真なんかを見るとやはり不思議な感じです。
 この路線では路面電車のみならずデッキ付電気の牽引する貨物列車までもが道路上を走っており、中々面白そうな路線ではあります。

 そのせいでしょうか、緑を基調としたカラーリングは市街地よりも山道に似合いそうに見えるから不思議です。
 モデルは鉄コレですので現時点では動力化されておらず、当分飾り物状態です。

 鉄コレの東武は(考えてみたら)Nの路面電車としては最新モデルですがもうひとつの方は同じくNの路面電車としては最古に近いモデルです(笑)
 こういう組み合わせでゲットできる所が某中古屋の面白さですが。

 KATOの初代「ちび電」
 最近リニューアルして人気が復活したモデルですが初代が出た頃はファンから殆どオモチャ扱いされてぱっとしないままフェードアウトしたモデルでした。
 実は私が鉄道模型の趣味を復活させた時、これの新車を買おうとしたのですがとっくに生産終了して買えなかったという苦い思い出が(汗)
 
 初期のちび電は車体の塗装は帯など最小限でボディ自体はプラの地色を使っており、パンタグラフも新幹線のそれを流用したオールプラ。
 それらのイメージもあって鉄道模型と言うよりはプラレールのそれを連想させる質感でした。
 ですが何故か憎めない。少なくとも似たような構成のリマのモデルよりは好感を持てます(なぜだろう?)

 走行性は現行のちび電よりやや劣ります。と言いますか、現行ちび電は動力系に何か改良を加えている可能性がありそうですが。
 スローが効きにくいのが残念でした。
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GMのスカ色111系から

2013-10-24 20:13:51 | 車輌・電車


先日GMの111系湘南色の4連の話をしましたがその舌の根の乾かぬ内になんと同形の横須賀色までもが入線となりました。
 いったい、なんという偶然(驚)
 おまけに値段は湘南色よりも安価でした。

 しかもこちらは最初っから動力の付いた編成です。
 前回の湘南色は前のユーザーの手でそれなりにブラッシュアップされていたのですが今回のスカ色は殆ど吊るしの状態でした。
 古すぎてカプラーの一部が経年劣化して割れていたので手持ちを交換したほどです。

 動力もGM初期型の相模精機モーター仕様。
 前回の湘南色よりもコンディションは不安定で時折突っかかるわ、カント付コーナーではがたがた震えだすわと111系というよりも地方私鉄の払下げ旧国辺りが似合いそうな走りっぷりを堪能させてくれました(笑)

 クハ111はこの手のフェイスの電車の中ではNゲージ初の商品化で強めのモールドとライトや窓のはまりのスカスカ感、塗り分け線のぼけっぷりに時代を感じますが、それでも私の好きなスカ色電車です。入線は素直に嬉しい。


 これを走らせると「持ってなかったのに懐かしい」という不思議な気分になります。

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川崎BK117がレイアウトを飛ぶ(笑)

2013-10-23 18:05:45 | アクセサリー
 今回はトミカの一品から

 買ったのは2年近く前ですが川崎の「BK117 C-2」というヘリコプターです。
 Nサイズのヘリコプターと言えば何といっても「ヘリボーンコレクション」が有名でレイアウトで使うには困らない程度の大概の機種はラインナップされています。

 ですがトミカでもかなり大雑把な造形ながら川崎バートルなどのヘリコプターがラインナップされてはいます。
 今回の「BK117」ですがヘリボーンでは出ていない新型ヘリである事、現代的な流線型のデザインである事などもあって購入しました。
 
 この手の民間仕様のヘリは意外と出ていないですし、その意味でも悪くはありません。
 レイアウトの上空につるすのも悪くないですが写真の様に俯瞰で組み合わせてみても様にはなりますし、ラフな造形も意外に気になりません。

 細密度で言うなら前述のヘリボーンコレクションや「技MIX」の方がはるかに良いに決まっていますが「レイアウトにヘリが来ました」的なお気軽なのりで使えそうな意味ではこれも悪くはないと思います。
 あくまで俯瞰で使う場合ですが(汗)

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Nゲージのペーパー車体電車に挑戦?(汗)

2013-10-21 18:22:06 | 車輌・電車
 車両工作でもうひとつ試してみたい事から。

 科学教材社の「Nゲージ」については以前触れた事がありますが、そこの折り込み付録に「クモユニ74のペーパー車体」(あと165系も)というのがあります。
 これの出た当時はNゲージも車両のバラエティが極端に少なく、少しでも車種を増やすべくこういう付録が付いていました。
(足回りは関水金属のモハ103を指定、但し旧動力ですが)
 あの当時ですら何か勿体ない気がして「いつか腕が上がったら挑戦してみよう」とか思いながら30年以上経過してしまっていたものです。

 今でもその「勿体ない感」はありますし、かりに完成させてもディテールもへったくれもない「つるりとした箱」ですからよほどの確信犯でないと素組みは中々やろうとしない気がします。
 ですが久しぶりにこれを見ているとムラムラするのも事実で「そろそろやってみようか」という気持ちになりかけています。

 今はスキャナやコピー機もあるのでこれまでできなかった技法も使えますし。
 
 それは肩書をコピーした上でペーパー車体と同様に積層による窓やドアなどの立体感の表現です。特にクモユニの場合荷物室のドアがかなり引っこんでいるので効果的に思えます。
 それと並行して先日のRMMの付録にあった「手すり作りの冶具」を使ったディテールアップもこの機会に試してみたいと思います。
 もちろん、オリジナルでは印刷だったヘッドライト周りの別パーツ化も。

 丁度いい事に先日20M級DT21の足回りのGM動力の中古も入手していますし、同様にパンタも手に入れていた事も私の背中を押しています(笑)


 ところで余談ですが、この手のペーパー車体、30年前のGMのガイドブックの付録でもやられていた事があります。
 物は伊豆急のサシ191食堂車と上信電鉄の250型。こちらはやはり単行でも使える車体ですが当時は地方私鉄の車両をプラ量産品で出す事はGMにとってもリスキーだったのでしょう。
 伊豆急については「電車の食堂車」をプラで出す気が無かったのではという気もします。

 いずれにしてもこちらも上記の技法で作れそうなのでクモユニの様子を見て試したいですね。

 現時点での課題は窓のRの切り出しでしょう。専用の丸のみがあるらしいですがどんなものか。

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鉄道模型のクラブと趣味の本質に思うこと

2013-10-20 17:36:14 | 思いつくままに・考察

 先日の運転会に参加していてふと思った事から

 ~「オーディオマニアのクラブというのは今でもあるのだろうか。昔はたくさんあった。非常に団結力が強く、がっちり固まっていた。
 でも土の団子を力いっぱい固める様なもので必ずひびが入る(中略)

 本来マニアというものはひとりひとりがお山の大将であり、集まってクラブを作るというのがおかしいのである。集まってくるのはマニア予備軍だろうと思う。
 だからクラブの中で成長して本物のマニアになると独立してしまう。

 クラブの中にはマニアではなく、信者によって構成されているのもある。
 こういうクラブにはたいてい教祖がいる。教祖はキャリアの長いオーディオマニアであることもあれば販売店の店主やチーフという事もある。(中略)

 マニアのクラブはマニアであるという点では共通点を持っているが特に信仰の対象というのは持っていないのがふつうである。それだけ扱いやすいともいえる。
 信者のクラブというのは挑戦的でクラブ外の人間に食ってかかったり入信、改宗させようとしたりするのである。

 マニアのクラブも信者のクラブもうまくいかない事は分かっていたし、またそんなものはつくりたくなかったので(中略)本物のマニアではなくいい加減なマニアの集まりであり主義主張に一貫性はまったくない。
 分派活動は黙認でも公認でもなくむしろ奨励しているので勝手に色々な事をやっている連中がいる。それでも会員なのである。
 反自民をぶち上げる自民党員がいるのと似ている。数が多い方が有利という事はお互い承知しているわけだ」~

 オーディオ評論家の故長岡鉄夫氏の「いいかげんにします」からの引用ですが、これと同じ事は鉄道や鉄道模型のクラブについても言える感じがします。
 特に最後の一節については今現在「オトナのクラブ(年齢のみならず趣味人としての成熟度においても)」の理想像を体現している印象があります。

 そして、私が事あるごとに聖典(笑)として取り上げている「模型と工作別冊・鉄道模型工作ハンドブック」にも「これが鉄道模型だ!」と題してクラブの運転会風景を語る記事がありました。
 以下はそこの一節です。


 ご存知のようにわれわれ(クラブ名省略)はウルサイ事を言わずにとにかく鉄道と鉄道模型が好きなメンバーで構成されておりその目的は趣味を通じて社会の中に良い人間関係を作ろうというものであります。
 ファンの世界の中に良い社会の縮図を作ろうというものであります。また真に良い物を見抜く目を養成しようというものであります。 
 要するに趣味を何とはない道楽で終わらせるよりは積極的に世の中のために役立てようというものであります。
 難しい事を言いましたが、鉄道およびその模型を趣味とする皆が仲良く楽しく、誇りを持って社会の中で生きてゆこうという事です。

 われわれDOCの模型も●●さんの4ミリゲージ、■■さんの45ミリゲージ電車、▼▼さんの電機制御ライブなど国鉄と並んで世界に誇りうるものを持っており実にうれしい次第です。これも我々が常にモットーとしている「常に実物の先を見る」事によってなされたもので一時代前の「実物を追いかける」ファンから日本独自のファンへの脱皮を表している物と言えるでしょう。

 こうした出だしで始まる鉄道模型の運転会の描写は当時も、そしていま読み返す段になっても私の中で一つの理想像を結んでいます。
 NだけとかHOだけとか国鉄形だけとか言った狭小なセクショナリズムを超えるからこそクラブは、運転会は、祭りは楽しいのではないかと思えます。

 思えば今の時代ほど趣味のクラブを成立させる、あるいは続けてゆくことが難しい時代はないのではないかと思います。
 上記のようなマニアの本質の問題は、自己主張の強すぎるマニアそのものの増加でよりクラブはおろか親睦会の成立すら難しくしていますし、そもそも素朴な意味で「一人もいいけどみんなで楽しめる事もおもしろい」という楽しみそのものを知らない層が増えている事も問題を複雑にさせている気がします。

 ですが、それでも仲間がいる事は心強い事ですし、お祭りは楽しくないはずがない。
 そのためにはそれぞれが趣味の中でも「覚めず溺れず」の呼吸を常に心得ている必要はありそうですね。

(写真は本題とは関係ありません)

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自宅運転会から・ED75の花道(笑)

2013-10-19 19:02:09 | 車両・電気機関車
 涼しくなってこの方、自宅での運転会の頻度が増えています。
 こんなところにも季節を感じる辺りに変人くささを感じてしまう今日この頃(汗)

 今回は久しぶりにコンテナ貨物を走らせました。
 数年前に中古を買っていたEF66-100番台の牽引するコキ50000の編成です。
 通常のセットだとコキ3両にコキフ1両の組み合わせでやや迫力に欠けるのですが購入以来、コキの中古やジャンクを折を見て少しづつ増備してきたので今ではコキ7両となり長さ的にはそこそこ見られる編成となります。

 さて、EF66でひとわたり走らせた後はED75にバトンタッチです。

 今回牽引するED75は私のレイアウトの中では地道な仕事に就いている1両です。
 レイアウトでの運転で間が空いた時など、運転前にクリーニングカーを数周させて線路上の埃や汚れを取っているのですが、その際に牽引機として使っているのがこのED75です。
 趣味と言うよりは実用品としての使用が多いのでナンバープレートも装着していない吊るしの状態なのですがそれでも当レイアウトではなくてはならない功労者です。

 今回は一種の花道の意味もあってコキ編成で活躍してもらいました。

 私の子供の頃は故郷の亡父の実家から東北本線のパノラマを眺めていたのですが、ED75の牽引するコキはその中ではとりわけ印象的でした。
 あの頃はモノクラスの貨物編成自体が珍しかったですからコンテナの鮮やかなカラーリングと合わせて中々カッコ良かったです。

 ED75のコンテナ編成自体は少なくなったとはいえ、今でも見られるのですがJR仕様とは異なる国鉄コンテナに一種のノスタルジーも感じます。
 これも以前だったらKATOのコキ10000位しか貨車が無かったのですが今回のコキ50000の様な青色のコンテナは当時の記憶により近いだけに有難いです。

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中村精密の「弁慶号(と言うか、開拓使号)」

2013-10-18 18:05:57 | 車両・蒸気機関車
 今回は中村精密のモデルからです。

 先ずはこの写真から。
 一見ただ(ものではないですが)の黄色い客車ですが実はこれが今回の動力車です。

 言うまでもなく「開拓使号」ですが、当然これに組み合わされるロコと言えば。

 7100「弁慶号」です。但しマイクロの義経と異なりロコ自体に動力はありません。
 いわゆる「ユーレイ」駆動方式(同様の構成はKATOのチビロコでも見られます)です。

 それにしてもこんなモデルが故郷の中古屋に並んでいた事自体が驚きです。前のC51やC55の時もそうだったのですが「中村精密」というブランド自体、つい3か月前まで「実物を見た事も触れた事もない」ブランドでしたから。
 それでいて値段は奥や専門ショップの半額以下でしたから恐ろしい。
 安いからと言いつつこうやって私の財布は日々痩せている気がします(大汗)

 そのため、今回の開拓使号は当鉄道初の「全金属製客車」となりました。実車は木造なのに(笑)
 小径車輪とはいえ全軸駆動の動力ユニットで見た目にかなり強力そう(ついでに埃も盛大に巻き込みそう)な足回りです。

 ですが台車が余り首を振らない為ミニカーブを通過できません。
 この点ではキャブモータのマイクロの7100の方が圧倒的に有利です。
 その一方動力ユニット自体はコンベンショナルな構造なので、長編成や長時間走行にはこちらの方が有利そうです。

 ロコそのものに話を移すと7100はボディはダイカスト製ですがディテールは意外に頑張っている感じがします。
 特に塗装で無く磨きだしで表現された煙突やドームはマイクロにない存在感をもちますが、その一方でそれ以外(特に塗装)ではマイクロほどの華はありません(笑)

 ミニカーブに弱い点を除けば、中々楽しめるロコだと思います。例によって「お祭り仕様」の編成ですが。

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GMの板キットで考え込む(笑)

2013-10-17 20:37:54 | 鉄道模型 

 このところ新車、中古を問わず完成品の入線が続いています。
 後からのパーツ追加もあるにはあるのですが、もう少し手を動かしたい気持ちになりかけていました。

 そんな折に近所の中古ショップでGMのパーツが拾えたのに続いて別の中古ショップでGMの板キットがいくつか拾えたのは実にタイムリーでした。
 未組み立てのキットの場合、パーツと同様に相当に安価になるのがメリットです。が、「これで何をしようか」と考える楽しみは完成品では味わえない世界でもあります。
 (そしてたいていの場合事前の予想よりもしょぼい出来になってがっかりするのですが)

 地方私鉄風17M車2両キットふたつ。とは行っても片方は1両分しか入っていないので実質3両分のボディです。

 殆ど自由形ですが前面パーツやベンチレータの種類が比較的多いのでバリエーションは広そうです。
 オリジナルカラーで塗装するもよし、準自由形で既存の地方私鉄の雰囲気で塗装するもよさそうです(琴電とか豊橋辺りの塗装にすれば違和感は少なそうですし)

 もうひとつ、阪神通勤車4連のボディキット。
 こちらも面白そうです。

 他社に比べて自己主張が少ないデザインだけに、これまたどこかにこっそり紛れ込んでも溶け込んでしまいそうです。
 こちらも琴電仕様がある上に20M級車としては融通のきくモデルと感じました。

 どんなふうに作るか、どんなふうに仕様を揃えるか、考えるだけでも結構楽しめます。
 動力はGMオリジナルか、鉄コレのそれを移植するか、それも課題です。

 とはいえ、今回のキットは先日入手したGMの動力のどれとも合わないのが難点です。
 これについては前々から考えている事があるのですがそれについてはそのうちに。

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「レイアウト」は「テーマパーク」か?を考える(笑)

2013-10-16 18:05:40 | 思いつくままに・考察

 先日の「レイアウト」と「ジオラマ」の違いについての考察、いつになく様々な方に見て頂いたようで我ながら未消化な考察にお付き合いいただいたようで恐縮です(大汗)
 今回はその続きですが「レイアウト」と「ジオラマ」の違いから一歩踏み込んで「レイアウトの本質は何か?」に近い内容になります。

 論旨の飛躍もあると思いますがご勘弁を。

 先日のブログでは柴乃さんから「分割式レイアウトやモジュールレイアウトはどうなんだ?ときかれると困ってしまうわけですが」というご指摘を頂きなかなか鋭い着眼に少し考えさせられました。
 私自身この間まで(つまり常設のスペースの確保ができるまで)分割式のレイアウトで来ていましたし、クラブの運転会用にモジュールも少しやっていますので上記の指摘は正に的確に感じられました。

 これらのレイアウトでは運転時以外は「車両の飾り台」に近い扱いになっていましたから「ジオラマ」との境界は更に曖昧になる訳です。
 私のブログにお付き合い頂いている方ならばお気づきと思いますが、実際新車が入線するとまずその撮影に上述のモジュールやレイアウトを使っていますから尚更です。

 とはいうもののモジュールについてはやはり「運転も楽しめないと面白くない」のも事実でしたから私の場合はモジュールでもレイアウトの分割パーツでもメインラインとは独立したサブのエンドレスを配置するなどして「単体でも運転行為が完結できる」配慮はしています。
 この方法にはもう一つメリットがありまして(笑)「シーナリィや路盤などの不備が出るとそのままでほっとけなくなる」言い換えれば「常に手をかけ続けたくなる」ために作りっぱなしにできない所があり、この辺りは「完成=完結」となりがちなジオラマと異なる点の一つと思えます。
 (とはいえ、これをもって「レイアウトがジオラマより優れている」という訳ではありません。「改善」のつもりが「改悪」になる事も多いですから) 

 そうまでして「運転」に拘ってしまう辺り、単なる「飾り台」では我慢できなくさせる何かがレイアウトの魅力であり特徴であるともいえるとは感じます。


 また、モジュールについては「運転会で走らせる」という前提で作られる以上「いつかは使う(笑)」つもりで作っていますからどちらかというとレイアウト寄りの発想の工作と思います。
 一方で最近はシーナリィの作り込みを重視して「線路はあっても通電しない、車両を走らせない」セクションも増えていますがこちらこそジオラマ寄りの物と言えるでしょう。

 個人的な想像ですがこうしたセクションが増えている背景に「細密な見た目に見合うだけの車両の走りの質感にギャップが生じている」現状もあるかと思われます。
 実際、テレビなどで16番などの超精密モデルがセクション上を走り出すカットを観ると特に走り出す瞬間に実車とは違う「スムーズさのないがっくん加速」を見させられることも多いですから。

 さて「飾る」だけでない「作る」「走らせる」「手を加える」という「完成した後でもユーザーが能動的に働きかける楽しみ」をレイアウトが持っているとしたら、前回の考察で提示した「レイアウト=舞台芸術・映画」というのはまだ舌足らずな表現の様な気がしてきました。
 もっと進めるなら「ジオラマ」がどんなに大規模であっても「博物館の展示品」的な存在なのに対してレイアウトの場合は「私設テーマパーク」ではないかという見方も成り立つのではないかと思います。

 以前に触れました「人々を招き、モデラーもそうでない人も一緒に楽しむことができる。そしてレイアウトを楽しんでもらう事で観る者に作り手のイメージの中をも旅させる事が出来る。こんな楽しい事があるかい?」という有名なアメリカのレイアウトビルダーのこの言葉。
 これは正にテーマパークの本質でもあるとも言えます。

 欧米の著名なレイアウトJOHN ALLENのGD LINE、PETER DENNYのBUCKINGHAM BRANCHにしても精緻な風景創成も去る事ながら「それを運転して楽しむ」側面が決して軽視されていない事からもそれは裏書きされます。
 あるいは数年前から楽しませてもらっている「TRUCK AHEAD」というアメリカの鉄道模型番組で紹介されるレイアウトの大半もこうした「テーマパーク」性が日本のレイアウトよりも濃厚に感じられます。
 それらに共通するのは風景創成、運転のポリシー、設定などから「作り手の主張が透けて見える事」があります。

 これは全てを自作で賄ったフルスクラッチばかりでなく、ライオネルやメルクリンの既製品のパーツだけで構成されるレイアウトですらそのコーディネートの部分で見るものを納得させている部分であり、だからこそ独特な楽しさとして感じられているのではないでしょうか。
 (但しここでも申し添えておきますが、上記の魅力はあくまで欧米に無数にある筈の「個人・クラブ所有のレイアウトの中の極めて上質な上澄み」であり、全てのレイアウトがそうでない事も大いにありうると思います。日本より凄いレイアウトが多そうに見えるのも鉄道模型の普及率の高さに伴う分母の大きさが大いにものを言っていると思われます)

 前回書いた様に「実際のレイアウトを見たり触れたりする機会が潤沢にある人は少なく、専門誌の記事やテレビ番組で補われる」という現状は確かにあったと思います。
 ですが数年前からそれは徐々に変わり始めています。分母の増大やそれに伴う「レイアウトを実際に見て触れる」機会の増加、あるいはここ10年ほどの傾向として顕著な「レンタルレイアウトの普及」は今後「テーマパークとしてのレイアウト」の魅力をより伝える事になるでしょうし、そこから従来のレイアウトと全く異なるコンセプトの傑作が出てくるのではないかと思います。

 そうなった時に前回触れました「レイアウト」と「ジオラマ」との違いは認識されてくるのではないでしょうか。
 (写真は本題とは関係ありません)

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「鉄道の日」という訳で…

2013-10-14 21:51:53 | 旅行・探訪・イベントなど



 今日は「体育の日」であると同時に「鉄道の日」でもあります(笑)
 今回はクラブの運転会(と言うよりもイベント展示)で地元の駅のコンコースで一日を過ごしました。
 駅のイベントへの参加は昨年くらいからちょくちょくスタッフとして参加していますが、今回は自前のモジュール「棚幡線」を初めて持ち込みました。



 今回のモジュールの中では唯一独立したエンドレスを持つ棚幡線ですが、ミニSLやらレールバスを中心にモジュールのアクセントとして大活躍でした。
 メインラインの長編成の列車の行きかう中ちょこまかと小型列車が併進、すれ違いを演じるのは見た目にも賑やかで変化も付けられたかなと思えます。

 ちょっとしたイレギュラーですが今回見に来ていたギャラリーの中に「週刊SL鉄道模型」の関係者の方もいらしており、棚幡線モジュールに過分なお褒めの言葉を頂けたのは私としても望外に有難かったです。

 メインのレイアウトはいつもながら「列車が短時間でとっかえひっかえのわんこそば状態」

 地元で活躍していた編成が中心ですが、それでも相当にバラエティのある編成が行き交いギャラリーからのリクエストも多かったです。
 駅のイベントの場合、ショッピングセンターと違って閉会間際に来るギャラリーでもかなり新鮮に驚いてくれる人が多いのが面白く感じました(ショッピングセンターの場合、閉店間際だと平均してレイアウトへの関心が下がりがちになります)
 又、カップルや老夫婦という組み合わせが多かったのも特徴的です。

 前回紹介の県外での運転会の時もそうでしたが、場所によってギャラリーの層や関心の違いを肌で感じられるというのは面白い経験でした。

 それにしても7月のデビュー以来、帰省の折に700キロ近く移動させたり、初めての駅の運転会参加と棚幡線モジュールはなかなかの活躍ぶりです(笑)
 とはいえ、今日は疲れました。これを上げたらさっさと寝る事にします(汗)

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