光山鉄道管理局・アーカイブス

鉄道模型・レイアウトについて工作・増備・思うことなどをば。
こちらはメインブログのアーカイブとなります。

今月のジャンク品から「あの頃のEF65」を懐かしむ(笑)

2015-12-31 05:50:04 | 車両・電気機関車
 前回に続いてジャンク品のはなしから。
 はっきり言っておっさんの骨董ばなしなのでそういうのが好きでない向きにはどうでもいい話です。

 銀座のショップのジャンク品処分セールで見つけたいくつかの車両の中にそれはありました。
 KATO、いや「関水金属」のEF65
 最初は昨年入線したジャンク品の初期型EF70の中間台車のパーツ取りに使う積りで探していたものです。

 これ自体は別にどうという事もないモデルです。
 ですが私の思い出の中でこの65は特に大きな位置を占めるモデルでもありました。

 関水金属のEF65、それも500番台は1969年頃のデビュー以来モデルチェンジとマイナーチェンジを繰り返しながらアップデートされ続ける人気の機種です。
 最初期のモデルから1978年頃までの物はその中でも特に特徴の多いモデルでした。
 何しろ「足回りがEF70と同じ」でしたから。
 中でも台車と並んでスカートをEF70と共用しているタイプは私が初めて買った65として特に思い出深い物だったのです。

 1972年初版の科学教材社の「Nゲージ」という本でもわざわざスカートをカットしてEF65本来の姿に近づける改造法が掲載されていたほどでした。
 最も最近は中古モデルやジャンク品を見回してもEF70のスカートを履いたものは殆どお目に掛からなくなっていました。

 今回見つけたのはまさにその当時のモデルだった訳です。
 純粋なノスタルジーからの衝動買いでしたがカプラー欠損で1両700円なら少しはいい訳も立つかと(汗)

 1978年の改良からEF65は専用の台車とスカート(こちらは実はそれ以前から変わっていますが)を装備しましたが入れ替わりに今度は同時改良のEF70がEF65のスカートになってしまい違和感が出てしまいました。
 こちらは手持ちのEF70とスカートを交換しようかとか目論んでいました(但しカプラー周りの構造やギア周りの固定法がマイナーチェンジ後と違っているのでこれは難しそうとわかりましたが)

 当時物である証のひとつが動力台車の固定方法。今では爪による固定が一般的ですがこの当時は(キハ20系なども含めて)ビスによる固定となっています。
 こんなところにも当時を懐かしくさせる物があるのですが、カプラーの交換などではむしろこちらの方が楽だったりします。

 カプラー交換の後試走させて見ましたが走行性自体は多少引っかかるものの十分許容範囲です。
 (このレベルの走りでも時計屋では「要調整」のタグが付いていますが)

 それにしてもこれでは当初の目的であるEF70との台車ドナーがためらわれて仕方ありません(大汗)

ホビーセンターカトーで「スープラ」を買うはなし

2015-12-30 05:47:49 | アクセサリー
 落合南長崎のホビーセンターカトーに行って来たと聞いて大概の方は鉄道模型を買ってきたと思われると思います。
 が、今回買ったものと言えば

 「悪魔にスープラにお猿さん(爆)」
 自分で買っておいて何ですがまるで脈絡がありません。

 ホビセンでは大概そうなのですが店内で処分セールが往々にして行なわれていてこれが結構侮れません。
 前にも車両ケースやらタグが違っていたバラストやら色々と買わせて頂いているのですが不思議な事に車両を買った事がありません。
 それ位意外性のある買い物ができる場所なのですが、今回のそれはかなり際立っていました。

 今回特に驚きだったのはトヨタスープラがあった事。
 10年以上前ですがKATOがミニカー市場への進出を目論んで三菱FTOと並んで製品化したのが43分の1のスープラでした。
 当時のカタログなどでその精緻さは知っていたつもりだったのですが今回処分品と言う事で手頃な値付けだった事もありつい買いこんでしまいました。

 帰宅後に改めて手に取って見たのですが細密度や造形の何れも隙のない作りで圧倒されました。
 鉄道模型用のCADをフルに活用したモデル化と言う事でしたが、実際造形自体はKATOの16番モデルとよく似た印象です。

 この写真を見て頂くとお分かりと思いますが、一見ソリッドモデルではないかと思える位にドア回りやボンネットの隙間がありません。
 ところがこれでドアもボンネットも開閉できると言うのだから驚きも二倍です。

 ですがあまりに細密すぎてどこかに爪を立てないと開閉ひとつ取っても実に気を使います。
 何しろ窓ガラスもしっかり入っていますから他のモデルの様に「ドアに指を掛けて開ける」事すらままなりません。おまけにボンネットを開くとエンジンは勿論「ボンネットステー」まで付いていたりして(笑)

 さて、このモデルを見ていると最近のKATOモデル全般に共通する、一つ気になる事があるのですがそれについては次の機会に。

KATOの「京急デハ268」から

2015-12-29 05:46:03 | 車両・私鉄/民鉄
 前回の話の続きです。
カトーのホビセンに行ってきたからにはこのアイテムに触れない訳にはいきませんね。

「KATOのNゲージ50周年記念モデル」ともいえる「京浜急行デハ268」
 ホビセンの前に飾られている「あの電車」のモデル化です。

 モデルはアセンブリ形式のキットの体裁ですが完成品のモデルをばらしたような構成なので室内灯工作をやった人ならばほぼまごつかずに製作できると思います。
 出来上がったモデルは一応ディスプレイモデルの体裁ですがヘッドライト・テールライトの切り替え点灯が可能。室内灯も点灯するので飾るだけでもそれなりに見栄えがします。
 ジャンパ栓も後付けでかなりの細密感を演出していますし、足回りの造形もなかなかです。
 最初は「トレーラーなのに3500円もするのか」と呆れたのですがこれだけの中身ならそれもそこそこ納得できます。

 ボディには独特のつやのある塗装がされていますが、これは展示車のイメージに合わせたのかもしれません。何れにしろデラックス感はあるモデルです。
 個人的な印象ですがこのモデルに関して言えば「工作を楽しむキット」と言うよりはNゲージ50周年を記念して「完成品の構造を分かりやすく理解してもらう」事を目的としている様な気がします。実際組み立てていても「電車のモケイを作っている」感覚はごく稀薄でスナップ工作だけで完成する最近のガンプラに近い様な気がします。

 因みにこのモデル近日中に専用動力ユニットも出るそうなので運転に供するようになるのも近いかもしれません。
・・・という事はもう1セット買わなければならないという事ですか(汗)

 因みに今回のホビセンの探訪で購入した「鉄道の模型」はこれひとつだったりします。
 実は他のアイテムで面白い物が多かったからなのですがそれらについては次の機会に。

「聖地」ホビーセンターへ

2015-12-28 21:39:57 | 旅行・探訪・イベントなど
 今年最後の平日休。

 この間秋葉へ行ったばかりだったのですが1週間とあけずに再び上京の機会が作れたので、折角だったので前回は回れなかった落合南長崎の聖地へ向かう事にしました。

 今朝事前情報として検索した所だと今日の営業時間が10時からなどと書いてあったのでその積りで10時前に来てみると何と平日は11時から(!)
 この辺りは聖地を別にすると普通の商店街、しかも10時に開いている店が殆ど無い状況、急遽地下鉄駅の上のマックでビッグブレックファストの昼食(笑)を摂る羽目になりました。
 今回は同行者がいなかったのでまだよかったですが家族か同僚でも居た日には(汗)
 上述の通りこの界隈は鉄道模型以外の、特に田舎者が喜ぶような売りが少ないので何かで埋め合わせる事が難しいです。

 それでも時間が余ってしまい最後の15分位はセンター前の京急デハ268の前でほけーっと時間をつぶすことになりました。
 もっともこういう機会でもなければこの車両をなめまわすように見る事もあまりない気もします。 

 そしてようやく11時。
 流石に月曜の朝だけあって客は私一人。
 お陰さまで悠々と品定めができました。

 そんなこんなで入手したアイテムについては次回以降に。

謎の名鉄5500系モデル(笑)

2015-12-27 05:20:42 | 車両・私鉄/民鉄
 先日の上京での見つけ物から

 マイクロの名鉄5500系の6連らしきものです。
 「らしき」という曖昧な書き方になったのは外函がなかったのと後述のように編成そのものに少しおかしく感じられた点があったからですが、それでもかなり安価なモデルではありました。
 今年に入りキハ8000をはじめとして名鉄の編成も増備が著しいのですが旧塗装車の編成は初めてです。

 さてセットをよく見ると前の4連は5500系ぽいのですが後ろの2連がなんだかおかしい。
 旧塗装は旧塗装ですが色調が前の4連と微妙に異なる様な気がするのです。

 更によく見ると後ろの2連は鉄コレの3730系だったのです。
 これは面白い出物でした。実車の世界で3730系と5500系の併結があったのかどうかはよく知りませんが、いざ走らせてみるとこういうのがあっても悪い感じはしません。
 ひょっとしたら…ですが店の方で3730だけ見て全車両が鉄コレだと勘違いされて、それで安かった可能性もあります。

 マイクロの仕様はヘッドライト点灯、3730と繋がるために先頭車がTNカプラー化されていました。
 5500系はパノラマカーとの連結もあったと聞いているので手持ちのそれとの併結にも期待が持てます。

 一方の3730系の方は両方とも無動力なので単独での運用はできません。
 運用だけ考えるならば購入時の通りに5500との併結が最もベストの様です。
 こちらも前ユーザーの手でN化、TN化されていました。

 当レイアウトでの名鉄の5500自体はスカーレット仕様についてはGMのそれが中心ですが最初から完成品として出たモデルとしては今回のマイクロが初となります。
 ごく最近のモデルらしく細密感はありますし、ライトが点灯するのが何より有難いですね(笑)


鉄コレ10周年に思うこと・3「鉄コレと10年、そしてこれから」

2015-12-26 05:15:06 | 趣味の原点をふり返る
 鉄コレ10周年に思うこと、今回は感想めいた話ですがご勘弁を。

 鉄コレも3弾をきっかけに明らかに方向性が変わりました。
 元々小ぶりな建造物がメインだった街コレにマッチしたサイズの小型車両中心の物からある程度の編成が組める17m級以上の長さの電車、それもTOMIXと題材が重ならない形式が中心になってきた訳です。

 それに伴い事業者限定品の名目で私鉄のメジャー級編成も続々ラインナップ。
 正直「まさかこんなに増えるとは」

 それでも時折小レイアウト向けの気動車や電車も時折リリースされる所にこのシリーズの巧みさを感じます。


 その他、バスコレの延長で使える路面電車もシリーズ化、この間からは私鉄メインとは言え遂に電気機関車のジャンルにも本格参入してきました。

 恐らくこの10年で鉄コレが出した形式数はそれだけでメジャー級のNゲージ専業メーカー並みになってきた感すらあります。

 最初に書いたとおり鉄コレの登場時期は私がこの趣味を再開したタイミングとかなり重なっています。
 ですから私の鉄道模型の趣味の中で鉄コレの影響は相当に大きかったと言わざるを得ません。

 それまで殆ど注目してこなかった地方私鉄というジャンルに開眼させてくれた事などはその最たるものですが、他にもNゲージの車両工作に必須と言える動力ユニット単品の入手をそれまでとは比べ物にならないほど容易にしてくれた事、
 その手軽さゆえに気負うことなく「鉄道模型の運転」を日常化させてくれたこと、
 何より街コレ、カーコレ、バスコレ等と連携した商品展開でレイアウト作りをかなり容易にしてくれた功績は大きな物があります。

 もし、鉄コレが無かったら間違いなく私の鉄道模型趣味は今とはかなり違ったものになっていたでしょう。

 但し10年経ってみるとその間に鉄コレも細密化と価格上昇のステップを順調に上がっている様で(笑)当初見られた「手軽に楽しむ」部分が薄れている事に少し危惧を感じたりしてもいるのですが。
(最もこれは鉄コレに限らずNゲージ、或いは16番も含めた鉄道模型全体の傾向なのですが)
 そもそも当初の「食玩」的なポジションからもかなり離れてきましたし、
 事業者限定品のあり方なども含めて今後の課題も多い印象もあります。

 ですがそれでも鉄コレは今後も私の注目するシリーズであり続けるだろうと思います。
 次回の22弾はTOMIXのキハ10系DCと組み合わせる前提を思わせる湘南フェイスの郵便車が入っていますし実は今から楽しみにしていたりします。

ブラスボディのキハ35系またまた(笑)

2015-12-25 05:07:30 | 車両・気動車
 先日の上京で見つけたジャンク品から。

 恐らくTOMIX製と思われるキハ30とキハ35-900のT車2両組です。
 かつてエンドウ製しか無かった頃なら結構なプレミアでもついていそうなモデルですがMODEMOやKATOが次々に追随した今となってはあまり見向きもされないようです。

 個人的にはエンドウ、TOMIXのキハ35系は両方を持っているので増結用に十分使えます。

 例えば今回の増備で(色つやの違いが出てしまうという欠点があるものの)キハ35-900番台の5連運転が実現しました。
 (こんなのが実在したかどうかは別として)

 それにしてもキハ35系もいつの間にか随分と増えたものです。
 葉純線の製作と並行してMODEMOやKATOのモデルもいくつか入線しているのですが、その時点でブラスボディのエンドウ&TOMIXのモデルがこれほど増えるとは思いませんでした。

 結果的にですが私のレイアウト上ではいつの間にかこの系列も「偉大なる凡庸」化した形式になってしまった感があります。
 細密度ではKATOはもちろんMODEMOのそれにも劣るエンドウ&TOMIXですが特にコルゲートボディの900番台では車体の質感がものをいうだけに未だに色褪せない魅力があると感じます。


「偉大なる凡庸の系譜」タキ3000編

2015-12-24 05:04:19 | 車両・客車・貨車
 偉大なる凡庸シリーズ。

 今回は先日競り落としたセムのおまけに付いてきた縁で「タキ3000」を取り上げます。

 Nゲージ製品としてのタキ3000の特異な点はほぼ同じタイミングで2社の競作となった点。
 しかもメーカー毎の長短がはっきりしていたという点です。

 この貨車がリリースされたのは76年から77年にかけて。
 先ずトミーナインスケールの初のボギー貨車としてワキ1000やク5000(これもあまり間をおかずに競合します)リリースされました。

 それからタッチの差くらいでKATOが追随しました。

 ナインスケールとKATOではプロトタイプが異なり前者はドーム上の手すりがないタイプ、KATOは逆にこれでもかという位に上部手すりの造形に気合が入ったモデルでした。
 又、前者は当初日本石油輸送の仕様しかなく、後者はステッカー付属で好きな石油会社が選べるようになっていました。

 造形面で言うならKATOの圧勝。
 造形の繊細さは今見ても通用するレベルでKATOの新世代モデルの露払いとしての意義も大きかったと思います。
 当時のKATOはDD13とEF57の製品化を予定していましたがデッキ周りの手すりの表現がどうなるかは当時のファンには未知数であり、不安も大きかった筈です。
 (何しろタキの直前に出たナインスケールのDD13の手すりの太さを見ていましたから)
 そこへ登場したタキの手すりの造形はデッキ付機関車への期待を膨らませてくれる一助になったのは間違いありません。

 ナインスケール版はKATOに比べると造形は大雑把な上にKATOよりも腰高でプロトタイプの相違も相まって一見すると違う貨車に見える程でした。
 (とはいえナインスケールだけの編成なら十分タキ3000に見えたのも確かです)
 タンク部とシャシはちょっと引っ張るだけで簡単に外れる構造でしたし台車の転がりもKATOに比べると今ひとつでした。

 ですがKATOのタキが800円だった当時ナインスケールが450円だったのは大きなアドバンスでした。
 今の感覚だと「たった350円の違い」に見えるかもしれませんがあの当時は食堂でラーメンが180円、カツ丼が300円だった頃の話です。
 機関車もKATOのEF65が3500円、ナインスケールのDD13は2300円だったと書くと少しは感覚的にお分かり頂けるでしょうか。

 ですから当時は競合と言っても「出来のいいKATO」「安さのナインスケール」という明確な棲み分けが出来ていました。
 (同様な事はク5000でも言えます)
 最近は人気モデルと見ると大概複数のメーカーの競作になるパターンが増えてきましたが、こういう分かりやすい形での棲み分けがなかなかないのが少し寂しい気がします。

 出来の良さを書いたKATO製も高さの他にステッカーが紙製のシール形式で切り出しが少し面倒だったのと紙のシールゆえにこばの白さが目立ってしまうという欠点がありました。
 このため「なにもしていない状態が一番かっこよく見える」という皮肉な欠点が(笑)

 買う側にとってもタキ3000は大概の貨物編成に組み込めましたし、タキだけの専用編成ももちろんありましたから恐ろしいほどの勢いで普及した貨車となったと思います。
 趣味の中断前の時期は私もKATO1両、TOMIX2両を持っていました。

 「普及したと思います」という変な書き方になったのは趣味の再開後中古で最もコンスタントに入手しやすい貨車のひとつがこのタキ3000だったからです。
 KATO版、TOMIX版ともにそれだけで編成が組める程の数がこの10年間で揃いました。
 現に今回の増備でナインスケール版が更に2両増えましたしw

 先に書いたとおりタキ3000の専用編成は一貫してポピュラーな存在でしたからワム80000同様「何両居ても困らない」貨車だった訳です。
 ですから「偉大なる凡庸」という表現は私個人としてばかりでなく当時を知るNゲージャー全体の認識だったのではないかと思います。

秋田中央交通軌道線の電動貨車を動力化する

2015-12-23 05:03:09 | 車両・私鉄/民鉄
 先日のED14に続いて秋田中央交通の電動貨車もようやく動力ユニットが到着。
 こちらも晴れて動力化が果たされました。

 今回リリースされた専用動力ユニット
 2軸で集電から駆動も賄うパワートラック同然の動力です。
 対象が電動貨車だからという事もあるのでしょう、長いオーバーハングを利して両脇にウェイトを配置した思い切った構造が目を引きます。

 装着は例によってお手軽にできます。
 アーノルドカプラーは特にスペーサーをかまさないで取り付けたのでかなり引っ込み気味になりました。
 が、ナハフ20のアーノルドにつないだ範囲では140Rのミニカーブはクリアできたので連結間距離を詰められる分これはこれで悪くはない気がします(笑)

 前回のブログでも書きましたが、機構が機構なので「スローは苦手ではないか」とか「ポイントなどの無電区間をクリアできるのか」といった不安を感じていたユニットですので試運転は興味深く見守りました。
 結論から言うならスローは苦手ですがこの車両の編成が似合うぎりぎりの低速性能は確保されている印象でした。
 ポイントでの引っ掛かりも確かにあるにはありますが小レイアウト(すべてのポイントに手が届くレベルの)であれば少し突っつくか最初からやや速めのスピードで突っ込めばどうにかクリアできます。

 思ったよりも良く出来たユニットだったのでその意味では助かりました。鉄コレに限らず自作の小型車両の動力ユニットとしても使えるレベルでしょう。
 個人的に気になったと言えば「機関車用のユニットの半分の大きさなのに値段がほぼ同じ」という心情的にやや納得しかねる位でしょうか(笑)
 むしろ「この小ささでよくやった」と思う方が精神衛生上は良さそうです。

鉄コレのED14をようやく動力化する(汗)

2015-12-22 05:59:31 | 車両・電気機関車
 先日ようやく動力ユニットが届いたのでかねての懸案だったED14の動力化を敢行しました。

 とはいえ、動力化するのは近江鉄道の仕様のED14 3の方ですが
 こちらはカラーリングが異なるので好き嫌いが結構ありそうな機種ではある(実際近所のショップではこちらの売れ残りを割に見かけます)のですがミニSLレイアウトの棚幡線にはむしろこっちの方が似合うので活躍頻度を考えてこちらを選択しました。
 動力化については難しい所はありませんが、付属の台車枠の前後を間違えやすい(間違えると台車が首を振らなくなります)のは注意する所です。

 車体のサイズからすれば結構大ぶりの車輪ですがこの車体には不思議と似合いますしそのせいか鉄コレ機関車の中ではスローも効く方です。

 早速ナインスケールのボギー貨車を何両か牽かせて見ましたがなかなか似合います。
ですがこれを見ていると側線の飾り物扱いを予定していた国鉄仕様も動力化したい気持ちになってきたのには参りました(汗)

鉄道模型の買い物のはなし4・「東京(とかい)のショップの客層を比べて感じること」

2015-12-20 05:30:55 | 思いつくままに・考察
 最初にお断りしておきますが、今回の話は純粋に私が見た事を中心に個人的な感想を並べたものです。
 私の知らない所ではまた別な印象の店もあると思いますのでここに書いてある事を最大公約数と思わないで頂ければと思います。

 先日は家族を連れてクリスマスプレゼント(爆)を買いに上京。
 ついでに(本当についで?)私も久しぶりに東京の中古ショップを巡ってきました。

 碌なものを買っていないのにただショップ巡りをするだけで少しリフレッシュした気分になるのは不思議なものです。

 さて、これは都会ならではの事と思うのですが同じ中古ショップでもロケーションや店の性質による客層の違いを実感する事があります。
 今回は短時間に何軒か回ったので余計それが印象的だったのかもしれないのですが。

 その1、銀座の有名ショップ。

 ここは子供を連れて入るのは少し躊躇われる所があるのですが時間の少ない田舎者という事でやむを得ず。
 それに、今回は実はここが一番収穫が多かったのですが。

 ここはいつも大体同じ傾向なのですがお客の大半が私より年配な事が多く、若輩者には気後れさせるところがあります(汗)
 最近はNの売り場がやや縮小気味で16番・HOの外国形目当てのお客が多いのも関係していそうです。
 
 やはりキャリアを積んだ方はHOから入った人が多いからなのでしょうが。
 それだけに製品知識が豊富な客が多い様で店員さんとのやり取りも多く、客の数に関係なくいつも賑やかな印象があります。

 その2、秋葉原の量販中古ショップ(こういう呼び方が適切かどうかわかりませんが)

 最近鉄道模型が最も買いやすい一角となっているのでよく出掛ける所です。
 こちらは30代以下~学生の比率が最も高い一方で私より年長の客はあまり見ません。
 雰囲気から言えば「近くで撮り鉄した帰りに立ち寄った」とでもいうような風体の人が多い印象です。
 今日等は実際、三脚を持ち歩いている客も複数見かけましたし。

 平日昼間~夕方だとレンタルレイアウトに学生さんが屯している事も多いです。
 誰かのブログで「学生が昼間から閉じこもって模型列車を走らせて」云々とか読んだ事がありますが同じ街のカードショップのデュエルコーナーなんかに比べるとまだおとなしい様な気もします(笑)

 こちらは客と店員さんよりも客同士の仲間内の会話の方が多い気がします。同じ「賑やか」でもわたし的な印象は違って聞こえます。

 その3、郊外のチェーン系中古ショップ

 メインが他のホビーで鉄道模型に特に力を入れている訳ではないでしょうがそこは東京の強みで田舎の同系列に比べると品揃えの層の厚さは魅力的です。
 カジュアルな雰囲気の客が一番多い(しかも家族連れ)のがこの種のショップの特徴です。
 当然子供を一番見掛けるのもこういう店ですが、たまに見るからに年季の入った客もいたりするので油断できません(何の?)

 実はここに上げた3種の中で一番静かなのがこういうタイプの店です。うるさい位賑やかなのは大概隣接した他の売り場です。

 その意味では子供連れには安心感は最も高い店とも言えます。但し家族連れなだけに鉄道模型以外の出費がかさむという弊害が(爆)
 特にフードコートなどが併設されているともういけません。

 今回面白かったのはあるショップで女学生らしい方が「携帯で父親らしき相手と品名やメーカー名をやり取りしながら鉄道模型を探していた」のを見た事です。
 都会ではこういう買い方もあるのかと妙に感心しました。

 上述のショップはどれもこれも田舎にはない性格の物だけに見ているだけで独特の雰囲気に呑まれたりもします。
 鉄道模型、それも中古やジャンクを漁りに行くというだけでこれほどの違いを感じさせられるのですから東京はおっかない所ですね(汗)

 そんな事を感じながら買い込んだジャンク品の数々については次の機会に。

日本型Nゲージの50年と思い出から・オシ16編

2015-12-19 05:12:38 | 趣味の原点をふり返る
  昭和39年版の「模型と工作・鉄道模型ガイドブック」から50年前の16番モデル工作とそれ以降のNモデルの思い出を語るある意味支離滅裂な企画(汗)

 今回はオシ16をとりあげます。
 とは言っても当鉄道のオシ16の入線は割合最近なので当時の当ブログの内容と重複する所があるのですがそこはご容赦願います。

 あの頃も今もそうなのですが「食堂車」の存在は私にとっては一種の憧れでした。
 現実に新幹線のビュッフェを利用してみると「高い不味い遅い」に加えて「いつも客で満杯」という四重苦に悩まされるのが常でしたが。
 食堂車と言うのとは異なるのですが当時の私のイメージに比較的近い「食べ物」を出されたのはE5系の「グランクラス」の弁当位でしょうか。

 本書の記事の書き出しにこういう一節があります。
 「(前略)ただでさえ退屈な夜汽車の旅で、寝付けなくて困っている人がサンドイッチやホットドッグといった簡単なものを食べたりコーヒーやコーラなどのソフトドリンクを飲んだりして寝るまでのひと時を過ごせる様にと作られた車で(後略)」
 「ソフトドリンク」「ホットドッグ」!
 いずれも昭和40年のガキにとっては雲の上の食べ物でした。何しろ当時の田舎ではマクドナルドはおろかパン食自体が高級品でしたし「サンドイッチが高級洋菓子屋で売られていた」位でしたから。

 そんな食欲と共に目にする食堂車の製作記事が記憶に残らない訳がありません。
 因みに実車のオシ16は食堂車と言うよりはスナックカーと言った方が適切な雰囲気だった様で一部では「中華街」の異名をとるカラフルな内装だったそうです。
 10年後にNYの地下鉄にバーカー(その名の通り通勤電車で酒を出す軽食コーナー車)と言うのが登場し、当時のTMSにも掲載されましたがその雰囲気に少しは近い様です。

 食堂車と言っても夜行列車につながる性質上、夜食専用に特化した構造がオシ16の身上です。
 独特の窓配置などは食堂と言うよりもラウンジを連想させますし、実際「中華街」という渾名が通用する位(笑)にカラフルな内装も相当に個性的だったようです。

 個人的に今でも乗れるならオシ24やナシ20よりもこのオシ16に乗ってみたいと思う今日この頃。
 最近のコンビニで売られる軽食類は何となくオシ16の雰囲気に合っている気もしますし、気分だけは台所の隅でも味わえるかなと。
 てな訳で流しの隅の鉄カフェ(もどき)は鉄バー(やっぱりもどき)に変身させて当時の気分に浸る事も時々あります(笑)


 さて本書の製作記を担当したのがクモユニの項でも紹介した西村正平氏ですがこのオシ16もフリーダム度全開(笑)
 作例は何と無塗装の真っ白な車体で掲載された物ですから漢字の読めない幼児はその後長い事「オシ16は真っ白な客車なんだ」と(以下略)
 ですがクリーンな窓周りの抜けの良さがこの機種の身上なので写真で見る作例モデルは中々に好きだったりします。


 Nゲージのオシ16はGMのキットからリリースとなりその後完成品も出ている様ですが私がこれを入線させたのはつい一昨年の事です。上述の様に私個人も好きな客車でしたがそれだけに当時はキットメイクが上手く行かない事への警戒心も強かったです(汗)
 たまたまGMのキットメイク品と思われる中古を見つけられたからの入線でしたが、その直後にマイクロから単品でオシ16が2両組でリリースされた時は驚きました。

鉄コレ10周年に思うこと・2「第3弾に驚いたはなし」

2015-12-18 05:10:41 | 趣味の原点をふり返る
 前回第二弾まで箱買いしていながら、その先行きに若干の不安を覚えていた鉄道コレクションの10年の思い出ばなしを。

 第3弾のラインナップが発表された時は正直目を疑いました。
 それまでのラインナップとは明らかに性格の異なる「小田急2200系」「南海ズームカー」というかつてのメジャー車両のモデル化だったからです。
 どうみてもミニカーブのちまちましたレイアウトには似合いそうにないラインナップ。

 これには驚くと同時に「トミーテックは本気だ」と認識を新たにした一瞬でした。
 「もしこの後もこの調子でラインナップを増やしたとしたら凄い事になるのではないか」と思いましたが、その後の展開はまさにその実現そのものでした(笑)

 第3弾で私を開眼させたのはもうひとつあります。
 これらの車両の「地方私鉄への譲渡バージョン」が多数あった事。パッケージを飾る「一畑電鉄のズームカー」のイラストには未知のジャンルに触れる興味を随分掻き立てられました。
 それまで地方私鉄の電車への興味は正直非常に乏しい物で「へえ、そんな電車もあるんだ」程度の認識でしたが、種車の意外性とか改修時のオリジナルとの差異等楽しめる要素が意外に多い事を教えてくれたのも鉄コレの功績のひとつです。

 事実、日本の鉄道模型史上でこれほどまでに地方私鉄の車両がピックアップされたのは空前の出来事と言って良いでしょう。
 以後、リリースが重なるにつれて「かつてのメジャー私鉄車両(一部国電あり)」と「その譲渡バージョン」の組み合わせに「次は何が出るのだろう」という興味を高ぶらせてくれた意味でこの10年はとても楽しかったものです。

 更に第3弾ではもうひとつ私を驚かせる出来事がありました。
 譲渡先の私鉄のひとつで「事業者限定バージョンの鉄コレ」という物が登場した事です。
 当時はその私鉄が比較的近場だったのでイベントに勇躍出掛けたものの会場のあまりの混雑と徐々に険悪化する雰囲気に随分とばつの悪い思いをした物でした。

 しかし商売としては成功した様でこの傾向は他の私鉄にも飛び火し通常バージョンに負けない数のラインナップが揃うほどになりました。

 後の鉄コレの方向性が固まると同時に鉄コレ自体の飛躍が始まったという意味で第3弾は文字通りターニングポイントとなったシリーズと言えます。

 もうこの頃になると「いつ終わるのか」という心配はかなり薄まりました。

 第5弾で20M級電車や3連編成が登場し、第9弾辺りで「20m級4連」なんてのが登場してもその頃には「ああ、やっぱりな」で済まされますから僅かな間に人間もすれて来たものです。

 今回取り上げた写真はいずれも購入当時の物ですが今見返してみたら小田急2200のオリジナル車両の写真が一枚もないのに気が付きました。どういうわけかあの二枚窓には当時違和感があったようです。
 ついでなので書き加えるとこれが出てから暫くして近所のホビーオフに第3弾の中古が出回った事がありその中から小田急と新潟交通の奴ばかり集めて長編成を目論んだのも今では懐かしい思い出になりました(笑)

当鉄道最古の日本型N・関水のEF70とコキのはなし

2015-12-18 05:06:20 | 趣味の原点をふり返る
 今回の記事は昨年春頃のそれの改訂再録ですがご勘弁を。
 日本型Nゲージ50周年関連ネタです。

 昨年のGW頃にバザーで手に入れたジャンクの玉手箱(と勝手に呼んでいます)の中にEF70が入っていました。

 ですが最初手にとって見た時これまで入線させていたEF70とどこか違うと感じました。
 その違和感の理由がよくわからなかったのですが
 「カプラーがおかしい」
 普通のNゲージモデルの標準であるアーノルドでもなく、もちろんKATOカプラーやTNカプラーでもない。
 何と40年位前の16番で見かける様なX2Fの小型版なのです。

 これが何を意味するか。
 関水金属のNゲージモデルでもX2Fカプラーを装着したモデルは相当限られます。
 初代のC50とオハ31系、同じく初代のコキ10000、そしてEF70位でしょう。
 後から調べてみて1967年頃にリリースされた初代のEF70のひとつと見当を付けました。

 こんなのはこれまで「鉄道模型考古学」の写真でしか見た事がありません。
 まさかこんなのが入っているとは。その時はわけもなく盛り上がった気分でした。

 尤も、外見上は中間台車が欠落しているので骨董的価値は殆ど無い代物ではあります。
 一番の関心事は「これが走るのか!?」です。
 早速線路に載せて通電すると一瞬ライトが点灯してすぐ消えました。
 走行系は全く反応がありませんが、とりあえず通電だけはしているようです。

 となるとモーター自体のトラブルかギアなどの伝達系の問題でしょう。
 このEF70は後のKATOの電機とはかなり違う動力機構を搭載していると聞いているので迂闊に分解できません。
 とにかく資料が欲しいのですが「鉄道模型考古学」でも動力の説明はあっても分解図が無く往生します。

 そこで思いついたのが「過去のTMSの製品紹介なら動力の分解図が載っている事が多い」点です。
 早速67年度の合本を探すとやはりEF70の紹介がありました。
 これを基にすればどうにかいけそうです。

 現在の様なダイカストブロック一体型ではなく、ABS製のシャシーの表裏をメッキして通電に当て、当時最小の16番用モータに通電・伝達する機構です。
 (参考のために昨年レストアした72年頃のEF70の動力を下に掲載します。動力だけ見るとまるで別物です)

 ウェイトはヘッドライト用の豆電球をはめ込んだ状態で車体の方にマウント、それも前後の2ピース式とこれまた特異な構造です。量産品としてはこれまで私の見てきたどの動力とも異なるもので昔の16番モデルのそれを縮小した様な感じすらします。又、シャシーの前後にはライトの切り替え用のセレン整流子(これも昔の16番のライト点灯ユニットでは定番の機構です)が装着されているのも目を引く所です。

とにかく分解した動力を見ているだけで結構盛り上がりました(笑)・・・その時は

 関水金属のEF70ですが記述の通りカプラーは今のカプラーと全く互換性のないX2Fです。
 ですが同じジャンク箱に入っていた他の車両で同じカプラーの付いたものが殆どありません。
 事によると前のユーザーは単機回送で使っていたか牽引していた客車や貨車をなくしていたのかもしれないと最初は思いました。

 そんな折にジャンク箱を整理していたところ中にあったコキフ10000の車掌室側の片方がX2Fを装備していたのを発見して謎が解けました。
 実はこのジャンク箱にはコキ10000、コキフ10000も何両かあったのですが殆どがアーノルドカプラーを装備していたので一つだけX2Fだったのを見逃していたのです。

 驚いて早速手持ちのRM MODELS掲載の「鉄道模型考古学」をひっくり返してみたところ、初期のコキ、コキフの記事を見つけ出す事ができました。
 以下はそこで書かれていた記事を整理したものです。

 コキ・コキフはEF70の登場と前後して1967年頃にリリースされ、以後いくつかの改良を加えながらも形態上は今売られているKATOのコキと外見上は「殆ど」変わらないまま現在まで出続けているロングレンジモデルとの事です。
 ですが製造時期により様々な差異が存在しやはり旧製品には独自の特徴があるとの事でした。

 それを参照しながらチェックして見ると今回のコキフ10000の最初期型モデルはX2Fカプラーを装備していたそうですがごく短い期間でアーノルドに変更されたとの事です。
 そのアーノルドカプラーも最初のモデルは黒ではなく微妙に茶色っぽいパーツが使われているとの事。

 チェックして見ると車掌室側がX2Fなのは前述の通りなのですが反対側のアーノルドカプラーも茶色っぽいのが視認できました。X2Fの台車はカプラーポケットと一体なのは良いとしても形状が特殊な為手持ちのアーノルドとコンバートするのは不可能なようです。
 又、台車の取り付け方法がねじ止めなのも初期型の特徴で現行のASSYで代用するのは難しそうです。
 
 初期型の特徴としてはこの他コンテナと車掌室が一体のパーツとなっている事、車掌室にガラスが無く内部に取り付け用のねじぶたが見えるという独特の構造があるそうですが、これも実物を取って視認できました。
 コンテナのレタリングも今の物より単純でしかもかすれが目立ちます。
 不思議な事にこの個体は車掌室側と反対側の手すりの取り付けが逆になっているのですが製造上のエラーなのか前のユーザーがカプラーをコンバート(後述)した際にミスったのかは不明です。

 このコキフは車掌室側のみX2F、反対側はアーノルドという特異な構造ですがこれはメーカー品ではなく前のユーザーが手を加えた可能性が濃厚です。
 X2Fを装備したコキは登場後のごく初期の時点しか存在せず、後に冷蔵コンテナ仕様が追加された頃には全てアーノルドになっていた(以後の貨車も全て同様)ためそのままではEF70に使えない問題が生じ、コキフをカプラーコンバート用の控え車に改造したのではないかと思われます。
 同じジャンク箱にはコキ・コキフと共にこれまた初期バージョンのワキ10000やス二40(いずれも形式番号がファーストナンバーでこれも最初期製品の特徴のひとつです)があったのでこれらと組み合わせるにはこういう貨車の存在が不可欠だったはずです。
(時代は下りますが、私自身貨車の中に何両か片方アーノルド、反対側にKATOカプラーと言う控え車を何両か作っています)

 さて、このコキ、全般に現行製品と比べると見劣りするポイント(特にレタリング)が多いのですが、
 この「東」の表記だけは後の製品に見られない美点と思います。

 この記事を書いてから1年半経ちますがEF70はモーターこそ回るもののギアとのかみ合わせが悪く殆ど不動のまま現在に至っています。とはいえその過程で黎明期のN動力構造の一端を探る事ができたのは結構面白い収穫ではありました。
 いずれにせよ現時点ではこのEF70とコキ10000が当鉄道に在籍する最古の日本型Nゲージという事になりそうです。これより古いというと希少モデルの関水の初代C50とかSONYのED75位しかないのではないでしょうか。
 どちらもお値段がわたし的に天文学的レベルなので間違ってもそんなのが入線するなど考えられないですが(笑)

鉄コレ10周年に思うこと

2015-12-18 05:00:50 | 趣味の原点をふり返る













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 前回、鉄コレ10周年のはなしをブログの出だしに使いましたが、実のところ「えっ?もう10年経つの?」というのが正直なところだったりします。

 ですがこれまでの10年というのは私がこの趣味を再開してからの流れとぴたりと一致していますし、鉄コレが与えた影響は非常に大きな物がありました。
 今回はその思い出ばなしから。

 10年前、街コレ目当てに通い始めた行きつけのショップで「次に鉄道コレクションというのが始まりますよ」と言われた時は「ほお、街コレはこのジャンルにも手を出すのか」と少々意外だった覚えがあります。
 というのも当時のこのシリーズは「バスコレクション」がメインでバスコレを生かすためのアイテムとして「街並みコレクション」が登場したと思っていましたし、その次辺りのタイミングでの情報でしたから。

 それにトミーテックは既にTOMIXという鉄道模型のブランドを持っていたのでそれに屋上屋を重ねる様なシリーズを出すというのが信じられなかったものです。
 ですが第一弾のラインナップが小型機関車と小型電車という組み合わせだったのを見て「なるほど、これならTOMIXとバッティングしないな」とトミーテックの戦略の巧みさに感心もしたものです。
 しかもそれらの模型は「後付けパーツでNゲージ同様にレイアウト上を運用可能」という物でした。
 当時の車両本体価格は1両当たり500円(税別)
 これに動力を併せても1両3000円以内で収まるというのは相当に魅力的です。

 早速第一弾を箱買いし、名鉄デキ100とフリー電車を動力化。当時製作中のレイアウトで走らせた時の感動(笑)は今でも忘れません。
 当時の街コレの田舎の風景や少しレトロな街並みに合わせた「丁度よさ」も組み合わせて見ると中々に心地よかったものです。

 後の第二弾もサイズは第一弾とほぼ同じでしたが荷物電車ややや近代的な外見の車両が加わり中々に楽しめるものでした。
 
 ですが当時はトミーテックがどれくらいこのシリーズに本気なのか良く分からなかったので「後1弾くらい出して打ち止めかな」などと思えたのも事実です。

 このネタ、思い出して書いていったら一回で収まりそうになくなってきました。
 2に続きます。

2
 前回第二弾まで箱買いしていながら、その先行きに若干の不安を覚えていた鉄道コレクションの10年の思い出ばなしを。

 第3弾のラインナップが発表された時は正直目を疑いました。
 それまでのラインナップとは明らかに性格の異なる「小田急2200系」「南海ズームカー」というかつてのメジャー車両のモデル化だったからです。
 どうみてもミニカーブのちまちましたレイアウトには似合いそうにないラインナップ。

 これには驚くと同時に「トミーテックは本気だ」と認識を新たにした一瞬でした。
 「もしこの後もこの調子でラインナップを増やしたとしたら凄い事になるのではないか」と思いましたが、その後の展開はまさにその実現そのものでした(笑)

 第3弾で私を開眼させたのはもうひとつあります。
 これらの車両の「地方私鉄への譲渡バージョン」が多数あった事。パッケージを飾る「一畑電鉄のズームカー」のイラストには未知のジャンルに触れる興味を随分掻き立てられました。
 それまで地方私鉄の電車への興味は正直非常に乏しい物で「へえ、そんな電車もあるんだ」程度の認識でしたが、種車の意外性とか改修時のオリジナルとの差異等楽しめる要素が意外に多い事を教えてくれたのも鉄コレの功績のひとつです。

 事実、日本の鉄道模型史上でこれほどまでに地方私鉄の車両がピックアップされたのは空前の出来事と言って良いでしょう。
 以後、リリースが重なるにつれて「かつてのメジャー私鉄車両(一部国電あり)」と「その譲渡バージョン」の組み合わせに「次は何が出るのだろう」という興味を高ぶらせてくれた意味でこの10年はとても楽しかったものです。

 更に第3弾ではもうひとつ私を驚かせる出来事がありました。
 譲渡先の私鉄のひとつで「事業者限定バージョンの鉄コレ」という物が登場した事です。
 当時はその私鉄が比較的近場だったのでイベントに勇躍出掛けたものの会場のあまりの混雑と徐々に険悪化する雰囲気に随分とばつの悪い思いをした物でした。

 しかし商売としては成功した様でこの傾向は他の私鉄にも飛び火し通常バージョンに負けない数のラインナップが揃うほどになりました。

 後の鉄コレの方向性が固まると同時に鉄コレ自体の飛躍が始まったという意味で第3弾は文字通りターニングポイントとなったシリーズと言えます。

 もうこの頃になると「いつ終わるのか」という心配はかなり薄まりました。

 第5弾で20M級電車や3連編成が登場し、第9弾辺りで「20m級4連」なんてのが登場してもその頃には「ああ、やっぱりな」で済まされますから僅かな間に人間もすれて来たものです。

 今回取り上げた写真はいずれも購入当時の物ですが今見返してみたら小田急2200のオリジナル車両の写真が一枚もないのに気が付きました。どういうわけかあの二枚窓には当時違和感があったようです。
 ついでなので書き加えるとこれが出てから暫くして近所のホビーオフに第3弾の中古が出回った事がありその中から小田急と新潟交通の奴ばかり集めて長編成を目論んだのも今では懐かしい思い出になりました(笑)