先日紹介しました「中央線 オレンジ色の電車今昔50年」に因んだはなしから。
現住地が沿線という事や上京のたびに乗る機会が多かった事もあってわたし的には「オレンジ色の通勤電車」の馴染みは深いものがあります。わたしに縁があったのは専ら201系以降が主でしたが、103系辺りの頃も幼少時の上京などで乗る機会はあったと思います。
本書ではこれでもかとばかりにオレンジ色の中央線電車が登場し、当時の思い出と併せて改めて酔っぱらわせてくれました。
そこでレイアウト上で手持ちのオレンジ電車の共演を果たそうと思い立ちます。
尤も猛暑の折なので、昼日中の運転はまず不可能。寝る前のひと時とか、逆に目覚めが早まった早朝とかの変則的な運転パターンです(汗)
まず最初に走らせたのは最初のオレンジ電車である101系(鉄コレ)と103系(KATOの初代モデル)の二編成。
子供の頃の馴染みが薄かったが故にごく最近まで「101系と103系の区別がつかなかった」とお恥ずかしい次第ですが、製造時期の差を差し引いてもこうして並べてみると微妙ながらふたつのモデルの違いは感じられます。
特に前面窓は一見同じ様に見えるのですが101系の方が幾分天地が厚く、103系よりも若干解放感と朴訥さを感じます。
側面ディテールは101系と103系の違いというよりも40年以上のモデル化の差を強く感じるところ。
ディテーリングではやはり103系の方がよく言えばシンプル、悪く言えば大雑把な造形を感じます。因みに「特快」のヘッドマークは前ユーザーが追加したものです。
ところで先頭車のクハ103にはわたしの手持ちにもうひとつバリエーションがあります。
いわゆる「グリ完」の初期の製品であるクハ103ATC仕様の高窓モデル。
これは同時期のKATOの103系編成と組み合わせることを前提としたモデルなのですが、これなら前面を見れば流石に101系と同じではないことがはっきりしますね(笑)
あいにく側面のモールドがKATOのそれよりも強めの表現なので、編成を組ませると若干違和感があるのが惜しい。集中型クーラーは当初この製品だけの仕様なのですが中古の103系は前のユーザーが後付けのパーツを追加しているので「先頭車だけが冷房」という無様さは回避しています(爆笑)
走行性ですが、実車とは逆に鉄コレ動力の101系の方が遥かにスムーズで103系の方は今の目で見たらかなりガサツな走りになってしまいます(元々スロー性能を語れるような動力ではなかったですし)
ですが、この二つが行き交う風景を眺めると昭和50年代前半くらいの中央線の雰囲気が感じられますね。