光山鉄道管理局・アーカイブス

鉄道模型・レイアウトについて工作・増備・思うことなどをば。
こちらはメインブログのアーカイブとなります。

モジュールの夜景を見ながら「夜景電車ブレンド」を飲む(笑)

2024-07-31 05:23:16 | グルメ
 先日紹介した岳南電車のコーヒーの話の続きです。
 トレインフェスタで買ったドリップコーヒーには「岳南電車ブレンド」のほかにもうひとつ「夜景電車ブレンド」というのがあります。

 「夜景に合わせた深煎りロースト」だそうで工場街の夜景と電車のコラボを売りにしているこの会社らしい一品といえましょう。
 (まあ、地方私鉄が鉄道模型ならぬコーヒーを売るというのもなかなか意表をついていますがw)

 さて、これを手にして思いついた事
 それは「夜景ブレンドを夜景を見ながら嗜む」です。

 とはいえ、自宅周囲半径5キロ圏内に線路がない我が家のこと、眺める夜景も当然「レイアウトの夜景」という事になります(笑)

 先日グランシップから撤収してきたモジュールですが搬送の都合上、フェスタでは背景にあった高層マンション群はいずれも取り外しが可能でした。
 それらのマンションは箱詰めのまま次の機会を待つ状態ですが、他のシーナリィはベースに取り付けたまま自宅のテーブル上に鎮座している状態でしかも配線が独立しているため結線すれば夜景が可能です。

 イベントならいざ知らず自宅でならややうるさく感じられる高層ビルを外すとモジュールの空がいきなり広くなったような錯覚が(笑)
 同様にイベント時にはあまり目立たなかったヤード照明塔もがぜん存在感を増し、モジュール製作時に想定していた「かつての機関区」の雰囲気に近づきました。

 この夜景を肴に「夜景電車ブレンド」で一杯やる訳です。
 おつまみならぬアテにもって来たのは近所のローソンで売られていた「有明のハーバー(笑)」

 横浜のお菓子に煉瓦街の夜景、そこに一杯のコーヒーというのは我ながら優雅な感じがします。
 窓の外は最近の梅雨空で背の高さまで伸びた田舎の雑草ばかりなのにwww

 コーヒーの方は岳南電車に比べると風味と酸味が幾分強く、ひと口で目が覚めそうな風味ですがこれまた嫌味なところがなくゆったりと飲めます。
 (それだけにマニア受けはしない味かもしれませんが、スーパーで売っているオリジナルブランドのドリップコーヒーよりははるかに喫茶店的です)

 これで室内灯の付いた電車でも通過して見せれば気分は満点なのですが生憎線路に通電していないのでそこまでは出来ませんでした。
 この辺は次回までお預けですねw

久しぶりにTOMIXの近鉄ビスタカー30000系を走らせる

2024-07-30 05:20:29 | 車両・私鉄/民鉄
 TOMIXに見る「あの頃の私鉄特急電車」ネタから

 今回は近鉄ビスタカー30000系をば。

 初代や二代目があまりにアバンギャルドなデザインだったのに比べるとデザイン的には普通に見える3代目ビスタカーの30000系ですが、伊勢志摩ライナーと並んでわたしが乗った近鉄特急のひとつとして思い出の中では割合大きな位置を占めている電車であります。

 新幹線のMAXが登場するよりも前の時期、伊勢参りの折に乗った「初めての二階建て電車」のインパクトは今でも忘れられませんし「車内でコンパニオンさんが乗客に麦茶を配って回る」サービスも嬉しかったものです(これだから田舎者は汗)

 Nゲージの30000系で一番有名なのは何といってもエンドウのブラスモデルでしょう。一時期、中古ショップでは良く格安の出物を見ましたし、ジャンクの玉手箱(バザーで纏め売りされていた旧製品Nゲージのでっかい箱w)の中にビスタカーがあったりしましたから、一時期KATOの20系ブルトレ並みの普及率だったのではないかと思います。

 TOMIXが30000系をモデル化したのはエンドウよりもだいぶ遅かった(しかもその間にオオタキ辺りからプラ製の組み立てキットまで出ている)事もあってか初代モデルについてはわたし的にとても影の薄い存在でした。中古ショップで初めてこれの出物を見つけた時不覚にも「えっ、TOMIXもビスタカーを出してたの!?」なんて驚いたくらいですから(大汗)

 その時はビスタカー自体持っていなかった上に安価だったので財布を開いたのですがまさかその後にエンドウの30000系が複数入線(いずれも中古)するなんて思いもしませんでしたからわからない物です。
 TOMIXの30000系はLSEやパノラマカーよりも後のリリースだけに造形は適度に細密でエンドウよりも高級感はあるのですが、初代モデルのみに装備されていたドローバーには辟易しました。

 「固定編成なのでドローバー」という気持ちは分からないでもないのですが、連結自体が面倒な上に「一度に繋がないと線路に載せられない」というのがとにかく面倒でした。

 そのせいもあって、せっかく入線させたのに実際にはエンドウのビスタカーばかり走らせる事になってしまいました。
 今回はTOMIX縛りの自宅運転会なので久しぶりに気合いを入れてレールオンしましたが(笑)さすがに動力系はエンドウよりもスムーズでどうにか新性能の特急電車っぽい走りにはなっています。

カワイモデル60型蒸機を(半分)復活させたはなし

2024-07-28 05:21:13 | 車両・16番
 何事もそうなのですが、それまでスローペースでなかなか進捗しなかったことがあるタイミングで一気呵成に進展するという事はよくある事と思います。

 5月のGW時期に入線してトレーラー状態が続いていたカワイモデルの60型蒸機なんかは正にその典型で、購入後丸々ひと月野ざらし状態だったのが、何の気なしにできたモーターの復活をきっかけに一気に進展しました。

 モーターが生きている事が分かった時点で問題は集電系に絞られたのですが、何しろ元のパーツがごっそり欠落している上にヒントになる様な設計図も無し。
 ネットで拾った数枚の写真から構造を類推してある程度自作するしかありません。

 先日の上京で必要と思われるパーツは揃えたので、それを基にどうにかそれっぽい物をでっちあげました。
 元のモデルは動輪上部に集電シューが掛かっている構造の様だったので市販の集電板を適当に曲げてリード線をはんだ付け、モータにも結線するという単純なものですが、集電シューを固定するパーツ(恐らく絶縁シャフトを介してビス止めしているのではないかと思います)が無かったので強引に厚手のプラバンで代用せざるを得ませんでした。

 それでも通電するとモータが回るのでとりあえず一安心。

 あとはボディを装着して試運転…だったのですが、今度はまたしてもうんともすんとも言わない不動状態に逆戻りです。

 今度は何かと思いモータを外して通電するときちんと作動するからますますわけがわからなくなったのですが、今度はモーターとギアのかみ合わせがきつくて回らないらしいと判明、モーター位置を前後に微妙に調整(これが簡単にできるのがレトロ16番モデルのいいところなのですが)したのですが、ここで知った新たな事実。

 車輪側のギアが見た目で分かるくらい削れていたのです。どうしてこれに気付けなかったのか(汗)
 
 ギリギリかみ合わせが作れる程度に位置を調整したのですが、走りははっきり言って「クラッチの滑ったMT車みたい」ななんとも緩い走行性となりました。
 流石にギアを入れ替えるのは今の工具と技量ではちょっと(そもそもバラのギアをどう調達するのかが決まらない)なので今はこの現状で我慢と言ったところですか。

 ですが購入当初は店員ですら不動の原因が特定できなかったジャンク車を曲がりなりにも復活できたのは、わたし的には得難い経験だったと思います。
 その辺りについては次の機会にでも。

猛暑の中のミニSLレイアウト「棚幡線」開業11周年(滝汗)

2024-07-27 05:16:29 | ミニSLレイアウト
 今回の記事も7月7日にメインブログで上げたネタの再録で、半月くらいずれてしまいましたがご勘弁ください(汗)

 一昨日の七夕は朝から死ぬような暑さで幕を開けました。

 日が高くなるにつれて外の気温はぐんぐん上がり、ついには39度超えの猛暑(と言うか酷暑一歩手前)になってしまいそのまま熱帯夜に突入という騒ぎ。もちろん汗っかきのわたしなんかは「何もしなくても滝のような汗に悩まされる」一日でもありました。

 ですが七夕の日はわたし的にも記念日なので、動かない訳には行きません。

 この日は11回目の「ミニSLレイアウト開業記念日」でもありますから。

 11年前、梅雨明け後の猛暑では工事が進捗しないので梅雨明け前に済ませるつもりでいたら、その年の梅雨明けが七夕になってしまったために急遽レイアウトのネーミングも「棚幡線」と決定したうえで開業を前倒ししたという曰くのあるレイアウトですが、今年の猛暑はその時を軽く上回りそうな勢いの暑さです。

 今回は地味に「ノス鉄の気動車」をメインに棚幡線を練り歩くものでしたが、何分冷房もない部屋なので朝っぱらから室内気温は30度超え。

 今回投入の新兵器は先日入線の「自走するモップくん」
 140Rのカーブが標準の棚幡線にとってレールクリーニングカーは鬼門でしたから(他社のクリーニングカーは殆どがこんな急カーブに対応できない)

 早速試走させましたが、丸半年手を付けていないレイアウトだったのでモップくんを数週させたくらいでは汚れは十分取れず結局綿棒のお世話になりました。
 このアイテムは「普段から常用しているレイアウトである程度の頻度で使って初めて威力を発揮する」性質のものと思います。
 クリーニングカーも使用頻度を考えて使わないと十分性能を発揮できないですね。

 汗まみれになりながら、記念列車を2,3周させて今年の記念イベントは終了。
 なんともさえない開業11周年となりました(汗)が、あの暑さではそれくらいが限界でした。

 棚幡線は再改修の上、来年のグランシップに持ち込もうかと考えています。

 ・・・とその時はそうだったのですが、直後から梅雨らしい高温多湿の気候が続き、汗っかきの身体を鞭打つことになるとは思いませんでした(汗)

KATOの485系 300番台リニューアル

2024-07-25 05:15:03 | 車輌・電車
 今回の入線車はグランシップ直後に見つけた中古アイテムですが、もし入手が早かったらグランシップに持ち込んでいたであろう編成のひとつです。

 当鉄道には何編成かある国鉄色の485系ですが「かの学研のアレ」とか「TOMIXのボンネット仕様」とかどうかすると「LIMAの3両編成」とか如何にもな曲者ぞろい。内容的に一番まともなのがKATOの電気釜なのですが、これとて20年近く前の中古モデルで特に走行系のくたびれが目立つようになりました。

 そろそろ現行のクオリティの物かそれに近い出物でもないかとかねて物色していました。
 先日店頭で盛アオ仕様の「はつかり」セットを見つけてはいますがお値段の問題だけでなく、中間車の旧型モハの存在に違和感があり手が出せませんでした(盛岡出身のくせして汗)
 で、先日ようやくKATO現行モデルの6連基本セットの出物を見つけられたわけです。

 カタログ上では手持ちの旧モデルとの併結は出来ないとの事でしたが、旧モデルの方もユーザーがKATOカプラーに交換してあったので中間車を継ぎ足す事が可能だったのは長編成化を考えると有り難い(とはいえ2Mの協調性の悪さを考えると精々2,3両トレーラーを継ぎ足すのが精一杯ですが)

 今回のセットで個人的に目玉だったのはサシ481。
 わたしの手持ちのサシは学研製で他社モデルと繋ぐには少なからず躊躇させられる代物でしたから現行KATOクオリティのサシが入線できたのは嬉しい所です。「はつかり」にしろ「やまびこ」にしろわたしの記憶にある電気釜の編成にはサシが欠かせませんでしたから。

 手持ちと組み合わせて9連化させた電気釜の「やまびこ」
 たった3両普通車が増えただけなのに編成美はずいぶん違います。

 ところでわたしの悪い癖でこうやって見ると旧製品と現行製品の電気釜を比べてみたくなってきたのですがそれについては次の機会にでも。

TOMIXの名鉄パノラマカー7000系を走らせる

2024-07-24 05:12:53 | 車両・私鉄/民鉄

  この間から昔の私鉄特急列車のモデルをレイアウトで走らせているのですが、思えば1980年代から1990年代にかけてのTOMIXは当時人気だった私鉄特急車両を矢継ぎ早にリリースしてNゲージを華やかに彩っていた物でした。

 わたしが入線させたモデルは21世紀に入って以降、中古で比較的安価に出回っていたモデルばかりなのですが改めて見てみると目ぼしい編成は大概製品化されていると言って良いほどの層の厚さを感じさせます。実車が走っているところのユーザーはもとより、実車に乗った事はおろか見た事もないユーザーでも「あっ、これは走らせてみたい」と思う様な電車をモデル化して見せた辺り、当時のTOMIXのラインナップがユーザーのすそ野を広げる上で大きな役割を果たしていたのは間違いありません。

 なので、この機会に改めてTOMIXの私鉄特急モデルのいくつかを引っ張り出して思い出してみようかと思います。
 ただ、物が中古なだけに「ピカピカの現役時代」を連想できるかは難しいところですが(汗)

 今回はまず名鉄パノラマカー7000系から。

 「先頭車が展望席」というのは誰もが一度は憧れる電車だと思うのですが、このジャンルで小田急のロマンスカーと並び双璧とされるのは名鉄のパノラマカーである事は間違いないと思います。
 展望車である事に加えて、鮮やかな真っ赤な車体の与える印象は非常に強いですし、側面の一続きに見えるサッシのモダンさもそれをより強めています。

 TOMIXがこれを製品化したのはLSEとほぼ同時期の1982年の事ですが、展望特急の双璧をいち早くリリースして見せた当時の勢いは全く凄かったと思います。
 この時期はわたしの模型の趣味の中断時期と重なる物の、専門誌でリリースを知った時には「Nゲージでもこれが出たのか!」という感慨がありました。

 加えてこれらのモデルが大概のデパートや模型店を通じて「全国どこに行っても買う事ができた」のですから、HOゲージ〈16番)でもなし得なかった事ではないでしょうか。

 わたしが今回走らせたのは、後から追加された白帯付きの特急仕様4連ですが、車体長が短い事もあって小レイアウトでもそこそこ映えるモデルではないかと思います。
 動力は他のモデルと同様に初期のスプリングウォーム伝達のややノイジーなものですが、走行性自体はパワフルで安定した走りでした(まあ、今のモデルほどには繊細なスローは効きにくいですが)

 ボディ造形も特徴的な先頭車の印象を良く捉えていて走らせた時の満足感も高かったです。ただ、特徴のひとつである前面の排障器がボディと同色なのが気にはなりますが、これも色刺しすればかなりのバージョンアップが得られますからやってみても損はないのではないかと。

7月3日なのでED73のはなし

2024-07-23 05:07:59 | 車両・電気機関車
 今回の元記事は7月3日にメインブログで上げたものの再録です。もう7月も20日を過ぎて居て何ですが、ご勘弁を。

 今回は久しぶりに日付絡みの語呂合わせネタから。
 今日が7月3日なのでED73を取り上げたいと思います。

 故郷ではED75しか見る事のなかったわたしにとって、同じ交流機でも活躍の場が九州北部に限られていたED73はとても気になるロコのひとつでした。
 故郷や現住地で見る電気機関車は貫通扉の必要性から「半流線形」を名乗りながらも絶壁みたいなフロントフェイスでメリハリに欠ける印象だったのですがED72やED73は鳩胸というか逆スラントノーズのモダンなお面で惹かれるものがあったのです。

 加えてED73の場合、組み合わされるのがこれまた当時もっともモダンなデザインの20系客車の「さくら」なんかでしたからイメージとしてもとても垢抜けた印象を刻み付けられたものです。

 実車の方はED72から蒸気暖房機を除き車体を短縮化させた貨物(とブルトレ)専用機の扱いでしたが、その成り立ちゆえか軸重が重くなり運用範囲が限定されたせいもあってか、割合早い段階でED76やEF70などに振り替えられたという一種薄幸な機関車だった様です。
 保存機も1両もない様ですし。
 イメージとしてはモダンな感じもあるED73ですがどことなく儚さをも感じるのはそういう経緯も関係あるのかもしれません。

 Nゲージでも本機のモデル化は比較的遅い方で、プラ量産品としてはマイクロエースが発売、一時期見られた「151系九州乗り入れ対応編成」のセット〈151系編成にサヤ420を組み合わせた仕様)もリリースされていました。
 (クラブのメンバーの一人がこれを持っていまして、運転会で走らせているのを見るのが楽しみだった思い出もありますw)

 流石にそっちの方は手が出なかったのですが、数年後にKATOから1000番台がリリースされた時には半分舞い上がる気持ちで速攻で入線させた思い出があります(実車を見た事もないのに汗)

 モデルの走行性能もなかなかスムーズで惰行もほどよく効くので単機で走らせても楽しい機関車ですが、やはり20系を繋げた時が一番似合う様な気もしますね。

カワイモデルの60型蒸機のはなし・その3モーターをレストアする(汗)

2024-07-21 05:23:38 | 車両・16番
 この間から何かとお騒がせしているカワイモデルの60型蒸気機関車のレストアのはなしから。

 前回「通電してもうんともすんとも言わない」と書いたこのモデルのモーターですが、この間の平日休にシャシから外したそれを何とはなしに机上でいじくっていました。

 モータ自体は手で回せましたしコイルもピカピカ。
 回してみても特に気になる引っ掛かりも無し。

 そこまでやってふと思ったのは
 「これほど単純な機構のモータなのに通電しても全く回らないのはおかしい」という事でした。

 こういう場合考えられるのは整流子周りの汚れか回転軸の抵抗が大きいか、或いは端子の汚れか錆かもしれません。
 どうせ失敗しても今より状況が悪くなるわけでもなかろうとばかりに、思い切って分解、清掃する事にしました。

 普通なら教科書も無しにこういう馬鹿真似は出来ませんが、幸いようつべにモータの分解整備を扱った動画があり、スマホ片手にチェックが可能です。
 (でも、この動画、鉄道模型のモーターではないのですが汗)
 勿論、先日買った「鉄道模型整備ハンドブック」も開いて万全の体制(爆笑)で整備にかかりました。

 一旦ばらして整流子を清掃してみると見た目はきれいに見えていたのに、綿棒が真っ黒になるほどの汚れが取れたのには驚きました(汗)
 これは他の端子もあぶないと思い思いつく接点全てを清掃。
 更に古いモータでよくあるという整流子溝にたまった銅粉らしきものも可能な限り除去してみました。

 あと(昭和30年代のTMSでは賛否両論だった)コンミテータ駆動部へのオイル注しも試行。
 やってみたら最初より明らかに回転は滑らかになっています。

 ここまでやった時点で再組立て、通電してみたら今度はモータが元気よく回り始めたのには驚きました。

 ついさっきまでうんともすんとも言わなかったのに。
 ただ、わたしなりに出来ることをすべてやった後に再組立てしたので、何が効果があったのかはわかりません(大汗)

 本来なら一工程ごとにチェックすれば原因も特定できたでしょうが(でも恐らく通電系だろうというところまでは見当をつけています)

 モータを再度シャシに組み込みギアをかませると動輪も一応駆動。他よりも機構が単純なせいかロッドの引っ掛かりも見られませんでした。

 となると後は欠落している通電系をどうするか。
 今のところ問題はそこに絞られました。

津川洋行の自走する「モップくん」

2024-07-20 05:20:41 | 車両・ディーゼル機関車
 先日、トレインフェスタへの往復で東海道線の東静岡駅に降り立った際にふと見えた事業車に視線が止まりました。
 普段ならこういうのが一つや二つ居てもあまり気にはしないのですが、その時ばかりは「思いがけない所で知り合いに出会った様な」気分になったものです。

 というのも先月、これとよく似た形状の車両を入線させていたからです。

 その車両というのが津川洋行の「モップくん・自走仕様」
 モップくんは以前から津川の定番商品だったレールクリーニングカーでしたが、従来はダミーのロコにモップを装着し他の車両の牽引させる形式でした。

 これ自体はそう気になるものではなかったのですが、ミニカーブ車体のレイアウトで使う時には連結部が神経質になりがちであまり使えない印象があったのも確かです。
 今回のモデルは最近の津川お得意の小型動力を装備した自走式。恐らく日本型のレールクリーニングカーとしては最小の自走モデルと思います。
 (これより小さいものだと外国型ではフライッシュマンの乾式クリーニングカーがあります)

 スペック上は140Rのミニカーブまでなら対応可能との事。
 先端にクリーニング液を染み込ませたスポンジを噛ませてあとは走らせるだけ。
 スポンジの腰が結構強いので車輪が浮き上がる事もありますがこれは調整可能です。

 とりあえず自宅レイアウトの本線から使用してみましたが、効果はそれなりなもののクリーニングのたびに一々編成を組む手間がいらないお手軽さは大きなメリットと思います。

 で、このクリーニングカーの形が先に触れた事業車に似ていて、入線からひと月もせずに出会うことが出来たというのも偶然としてはまあ出来過ぎたはなしかなと(笑)

ドリップコーヒーの「岳南電車ブレンド」

2024-07-18 05:19:00 | グルメ

 先日の平日休はトレインフェスタで持ち込んだモジュールやら機材、車両の整理やらで雨の日を過ごしました。
 もちろん当地で入手できた土産物も改めて出して来たのですが、その中にブログで紹介していなかった品もあったのでこの機会に紹介したいと思います。

 整理も昼近くなり、そろそろ昼飯にでもしようかと思った時に箱から零れ落ちたもの。
 それは岳南電車のブースで購入していた「ドリップコーヒーのパック」でした。

 そういえば、イベントの終わり近くになってクラブのメンバーとショップを巡った時に見つけていたもので、メンバーのお気に入りだった事もあってわたしもそれに惹かれる形でいくつか購入していたものです。

 「岳南電車ブレンド」には7000形をあしらったイラストが付いていましたが「左上のQRコードをスマホで読み取ると岳南電車の動画を楽しめる」という記載が。
 お湯が沸くのももどかしく、さっそく試してみる事にしました。

 アテにはこれまた静岡みやげのひとつ「きみのまま」(浜松のしっとり系バームクーヘン。家族はもとより故郷への土産にも好評な一品です)を切り分けて、件の動画を再生します。

 踏切を通過する7000形の1分ほどの動画が再生されました。
 雨の休日、外出もままならない昼下がりのプレゼントとしてはなかなかに小粋なアクセントです。

 コーヒーの方は特に刺激的ではないニュートラルな味わいと喉越しでスーパーで売られている下手なドリップコーヒーよりも好感を持てるものでした。特に今回の様にバームクーヘンなんかとの取り合わせはぴったりです。
 なるほど、メンバーがお勧めするだけの事のある味わいでした。

 次回のフェスタではもう少し買い込んでみようかなと(笑)

 同時購入した「夜景電車ブレンド」も楽しみです。

久しぶりにTOMIXの西武レッドアローを走らせる

2024-07-17 05:17:23 | 車両・私鉄/民鉄
 先日うちのレイアウトで年代物の小田急LSEのモデルを走らせた話をしましたが、LSEを走らせているうちについムラムラと「同年代の私鉄特急のNゲージ」を走らせたくなってきました。

 で、調子に乗って引っ張り出したのが同じTOMIXの「西武レッドアロー5000系」(勿論初代モデル)
 1980年代のTOMIXは当時ライバル社があまり力を入れていなかった私鉄の優等列車のモデル化に積極的で近鉄ビスタカーを筆頭に小田急LSE、名鉄パノラマカーなどを矢継ぎ早にモデル化していた物でした(一方で普通の通勤車なんかは専らGMかエンドウにお任せしていた感じもありましたがw)

 西武のレッドアローもその流れのひとつに位置づけられるモデルですが、床下機器の造形表現は今でもビックリする程の細密さなのに、はめ込み窓がやや甘く「金壺眼」的にボディの肉厚が目立つ窓周りなどに過渡期のNゲージモデルの造形センスを感じさせます。
 先頭部の造形は実車の印象を良く捉えていますし

 動力も車体の中にダイカストがみっちり詰まっていて室内灯は入れられません(小田急LSEも同様)がスプリングウォームの動力はなかなかタフでパワフルな走りを見せます。この豪快な走りは1980年代のNゲージモデルの特徴のひとつであり、モデルの個性でもある部分と思います。
 (同時期のエンドウやGMも走りは豪快でしたし、TOMIXほどではないですがKATOの動力もまだまだ繊細な走りには遠いという段階でした)

 今回の運転でもそのパワフルさを堪能しました(当レイアウトの3パーセント勾配区間ではこのパワフルさは武器になりますw)
 その走りを改めて眺めていると走りは粗削りでも編成物をガーっと走らせるという、あの頃のNゲージの魅力が横溢している感じがします。

 (まあ、鉄道模型なら最近のモデルの様な洗練されたスムーズさの走りの方が良いには決まってはいるのですがw)

今月の「TEZMO SYNDOROME」と秘境駅のはなし

2024-07-16 05:12:23 | 書籍
 4月の更新以来、随分と間が開いたWEBコミックの「TEZMO SYNDOROME」が先日2か月ぶりに更新されました。

 (その間に一部のコンテンツが有料化された様でバックナンバーを読むのが少しつらい状態になっていますが)

(鉄道ジャーナル社「日本の駅」112Pより画像引用)
 今回は「秘境駅」がテーマでした。

たまたま風奈が読んでいたレイアウト本を覗き込んだ同居人の麻里が「秘境駅」に惹かれたところから、風奈が麻里を「東京から日帰りできる秘境駅」に案内するというのが今回のストーリー。
まあ、風奈が案内するような場所だけに一筋縄にはいかなかった・・・という展開ですがw


 マンガの記事をネタにわたし個人の思い出話に浸るという当ブログの性質上、ここはやはり本編を読んでからブログに戻って頂く方が良いと思います。
 
 ご注文は「秘境駅」ですね?(ただし都会の)TEZMO SYNDROME(テツモ・シンドローム)39話

 今では旅チャンネルで「秘境駅専門番組」まで放送されるほどメジャーな趣味になりつつある(笑)秘境駅ジャンル。

(鉄道ジャーナル社「日本の駅」112Pより画像引用)
 流石にわたしの現住地周辺には秘境駅と呼べる様なところはないのですが、故郷の方は秘境駅の宝庫みたいな場所なのでこういう題材には少々惹かれるものがあります。
 うちの実家周辺で言うなら山田線にあった「大志田」と「浅岸」が秘境駅の双璧でしたが、現在はどちらも廃駅です。

 わたしの子供の頃に(勿論国鉄時代)遠足で停車した事があるのですが、どちらもスイッチバックの中継点みたいなロケーションで、見た目の秘境感がそれなりにある駅だった記憶があります。
 思えば県庁所在地なのにスイッチバックの駅がふたつもあるという事自体、結構凄いはなしではありました。

 昭和47年時点では駅舎もあって駅員もそれなりにいた様ですが、国道から離れ過ぎていた場所だけに周囲の人家も殆どなく、末期には一日2,3本しか列車が来ないホームと待合室だけの存在になっていた様です。
 今でも駅の跡は多少残っている様ですが、真面目に蛇や熊の心配をしなければならない所だけに、帰省の折でもあそこに出掛けるのは少々躊躇します(実家から三番目に近い駅だったのにw)

 まあ、この辺で話題を変えて
 本編に登場している鶴見線はわたしも行った事が無いにも関わらず模型だけは在籍している線区でして、趣味の再開直後くらいにラウンドハウスの205系を入線させていましたし、後にはクモハ12なんかも入ってきています。
 もちろん当時の購入動機は鶴見線が好きというよりも「短編成で様になる電車」という基準でしたから偉そうなことは言えませんが汗

 ですが、秘境駅のある様なローカル線というとわたし的には「単行のキハ52やキハ110みたいなのが人里離れた山の中でひっそり停まる様な駅」を連想していましたから「海と工場街」といういわば都会の秘境みたいなところを走る線区というのは意表を突かれると同時にかなり惹かれるものがあります。

 今気づいたのですが、1960年代頃の16番のレイアウトの駅は駅前に店一軒なく、駅前の道路も外部に繋がっていない様な物が大半でした。
 それでいてシーナリィは山間部や田園地帯の物が多かったですから、何の事はない「秘境駅のオンパレード」みたいなものでしたね(笑)

カワイモデルの60型蒸機のレストア&ジャンクの2軸貨車の追加

2024-07-14 05:21:38 | 車両・16番
 先日ジャンク品を入線させたカワイモデルの60型蒸機に関連して。

 意外な程の安さで入線してきた60形ですが単に不動というだけではなく、カプラーや足回りのビスの一部が欠損していた事もレストアの大きな障害でした。
 田舎の事ゆえ、16番のパーツはそうおいそれと入手できる訳ではなく、さて、どうしたものかと考え込んでいたのですが、

 そんなタイミングで地元のショップ(それもハード〇フ)で意外なアイテムを意外な安価で入手できたのですから全く分からない物です。

 そのアイテムというのが「袋詰めで1両330円の16番二軸貨車」
 それも3両プラスαでです。
 カツミ辺りの旧製品と思いますがカ3000、トラ45000、トラ90000と思われる3両が入手できました。
 いずれも今どきのモデルに比べると細密感には劣るのですが、ここ最近入線著しいフリータイプの小型蒸機(いずれも昭和40年代モデル)には似合いますしカプラーもそれっぽいべーカータイプです。

 
 で、もう1両のプラスαというのが「謎のテンダー」
 今どき16番モデルでテンダー単体でも330円というのにはなかなか当たらないのではないでしょうか(笑)
 形状と台車の形式から見てD51かC57に使われていたパーツではないかと思います。

 ですがこのテンダーから使えるビスやベーカーカプラーを按分すればカワイの60形に転用できるのではないかというのが今回の目論見でした。

 帰宅後、60形を分解して試してみるとカプラーの方はどうにか使用可能ですし欠落していたビスもどうにか使えそうです。
 16番のモデルはビスやナットの規格の統一性が高いらしく、他社モデルでも同じビスが使えるというケースが往々にしてあるのでこういう時には助かります。


 その一方でモータを外した60形はそのままトレーラーとして使える事も同時に判明したので、今の時点で重連構成、またはユーレイと組み合わせれば形の上で走らせることは可能です。

 で、先日の上京で集電系に使えそうなパーツを揃え、さあこれでいよいよレストアと意気込んだのですが。

 作業開始前に外したモータに通電したら今うんともすんとも言いません。
 通電をやり直しても弾みをつけてもダメ。

 ここまで来て改めて考え直したのですが、やっぱり問題の根本はモータらしいと気づきました。

 つまり、最初の問題がモーターで、不動を知った前ユーザーが補修しようと一旦分解したまでは良かったけれどどうにもならず、集電系を外したまま売り払ったという可能性が高そうなのです。
 集電についてはある程度目途をつけていたのですが、今度はモータの手当てが必要な様です。

 という訳で今回の宿題はいったんお預け。
 現時点ではモータを外した60形はトレーラーにはなるのでユーレイにでも後押しさせようかとか思っています。

TOMIXのキハユニ26

2024-07-13 05:18:36 | 車両・気動車

 わたしがこの趣味に入った時、一番最初に入線させたのがKATO(当時は関水金属)のキハユニ26(M車)でした。
 あの当時のNゲージのラインナップで故郷の近所で一番(と言うか唯一)馴染みがあったのがキハ20系で、その中でもキハユニ26はどの編成の端っこにも必ず付いていた車両でしたし、当時のNゲージ動力の典型だった「車内に不自然に出っ張ったモーター」を隠す上で窓の少ないキハユニは好適だったのです。

 (KATOのキハ20系は今でも入手は可能ですがキハユニ26はT車だけになっています)

 実際、入線以降もこれはなかなか重宝する車両でしたし入線第一号という事もあって思い出もひとしおのモデルでもあります。
 ですが完成品のキハ20系はKATOに関する限りあの当時とほぼ変わらない造形のまま50年近く経過していて、当のKATOが後にキハ52をリリースした時には流石に造形の年代差が大きくてキハユニを繋いだ時の違和感も感じる様になっていました。

 (当時の山田線なんかではキハ20よりもキハ52の方が主力で普通列車でもこれにキハ58なんかが繋がっていたものです)

 最近ではTOMIXが造形をバージョンアップさせたキハ20系をリリースしていますが、当時物のKATOのキハユニに愛着が残っていた事と増車のタイミングを逸していた事もあってこれまで入線させることもありませんでした。

 ようやく先日になって近所の中古屋さんにTOMIXのキハ20系の出物を見つけキハユニとキハ25を入線させました。

 KATOのキハユニが彫りの深い造形で強い印象を与えていたのに比べるとTOMIXのは幾分のっぺりした印象ですが、イマドキのキハ52(KATO TOMIX共)を繋ぐなら違和感はありません。
 TOMIX同士でつないだ場合ですがHG仕様の強みで連結間が短く収まっているのは今どきのNゲージらしい美点です。

 ただ、すっぴんの状態だとタイフォンも信号炎管も付いておらずユーザーが後付けしなければならないのですが、これは近いうちにやろうかと思います。

 さて、キハユニが入線した事で手持ちのTOMIXモデルでも「あの頃の山田線」の編成が可能になります。
 前にも書いた様に昭和40~50年代にかけては普通列車でもキハ58が繋がっているのが当たり前。主力は58と同様に2エンジン仕様のキハ52でしたがある時期から国鉄色と首都圏色がちゃんぽんされる様になり「3両編成で3両ともカラーリングが異なる」のが半ば当たり前になっていました。

 わたしの手持ちのTOMIXのキハ52(これも中古モデル)も首都圏色なので今回は「あの頃のちゃんぽん編成」の再現になりました。
 キハユニ26は大概の編成につながっていたのですが、荷物室や郵便室が使われているのはごく少なかった様で車内に入るとガラガラな状態だったと記憶しています。
 (だからこそ遠足の子供たちが客室からあふれそうになると郵便室や荷物室が「床上地べたに体育座りの即席客室に転用された」w)

 TOMIXのキハユニのいいところは荷物室や郵便室の窓周りにリアリティが感じられるところですが、扉の桟の部分がガラスにモールドされた仕様なので「窓が開いていて桟だけが残った状態」が再現できないのがわたし的には寂しいところです。
 あるいはそれを想定した「桟だけ」のパーツかなんかが出ているかもしれませんが。

久しぶりにTOMIXの小田急LSEを走らせる

2024-07-11 05:16:43 | 車両・私鉄/民鉄
 先日の平日休は雨に降りこめられ、ほぼ一日中蟄居状態でした。

 まあ、こちらとしても溜まっていた家事を消化するには好いタイミングだったとは思うのですが、じめじめした気候には参りましたし、梅雨の到来を肌で実感する一日ではあります。

 そんな雨の昼下がりに久しぶりにTOMIXの小田急LSEを走らせました。
 今となってはSEやNSEに比べるとやや影が薄いLSEですが、TOMIXが初めてリリースした連接車のフル編成の模型化は当時驚きの目で迎えられたと思います。
 連接車の編成はNゲージに限らず製品化が難しいと思われていましたしプラ車体はある程度の量産が出来なければならないでしょうから、出るにしても当分は無理だろうとか思っていた矢先のリリースでしたからわたしも結構驚いた口でした。

 ですがそこはTOMIXらしく連結部の構造に工夫を凝らしこれまた当時珍しかったLEDのヘッドライトまで装備して実車同様華やかな編成に仕立ててのリリースですから人気モデルになったのは当然と言えます。

 とはいうもののわたしが実際にLSEを入線させたのはそれからずっと後、21世紀も10年以上を経過してからの中古モデルの入線でしたからモデルのくたびれ具合も半端ありません。が、走行は今でも安定していますし短駆の車体の連なりが身をくねらせつつ急カーブをクリアする様にはうっとりさせられます(緑色のLEDライトもちらつきが多いのですが、これも年式相応といったところでしょうか。

 立体交差ではKATOの485系を下に見てLSEが快走します。

 雨の休日にはこういう愉しみ方が似合いますねw