光山鉄道管理局・アーカイブス

鉄道模型・レイアウトについて工作・増備・思うことなどをば。
こちらはメインブログのアーカイブとなります。

考古学的Nゲージのはなし・童友社とナインスケール・二つのトムフ

2014-04-27 16:00:13 | 車両・客車・貨車
童友社のNスケール車両に関連してひとつ思い出話を。

 このセットでは編成の交尾に付くのは真ん中に車掌室の付いた形態のトフが使われています。
 40年以上前に同じセットを組んだ当時ですらなかなか見ない形状の貨車でしたのでその印象は結構鮮烈でした。

 ところでそれから数年後に本格的にNゲージを始めた時に模型店の店頭で当時出始めたばかりのトミーナインスケールの貨車を見ていてそれによく似た形状の貨車があるのを発見しました。
 形式はトムフ1。

 よく見たら他にもタム6000とかワム23000とか、トラ50000など、童友社のセットにあったのに酷似した形態の貨車もいくつか見つけて驚くと同時に懐かしくなった覚えがあります。

 さて、それらの貨車ですが後の車両増備の折に同じものを購入し、趣味の再開からこれまでの間にもいくつかは再度入線させています。
 ナインスケールの貨車の殆どは後にTOMIXになってからもしばらくは販売され続け、一部は後に今は亡き河合商会でも再版されています。
 河合の扱っていた貨車の一部は現在ポポンデッタでも出ているのは読者の皆様も御存じと思います。

 ですので今でもそれなりに入手は可能ではあります。

 そこで今回はナインスケール仕様のトムフと童友社のトフを比べてみまし
 童友社の方が幾分車体が高めですが長さはほぼ同じ。主に足回りの造形が大雑把なのであっさりした印象でした。
 当時はもっと細密だった様な気がしたのですが(笑)
 
 その一方でプロポーションは双方よく似ており印象把握が同じだった様な印象がありました。
 ですから遠目ではそれほどナインスケールとの差はあまり感じません。

 前にも触れたようにナインスケールの方が童友社のラインナップを参考に車種を決めていた可能性もあります。
 ナインスケールの方はさすがに鉄道模型と言った趣で細密度は上回りますし、車体表記もきちんと印刷されています(笑)

 それでもこのふたつ、並べてみない限り印象はそれほど変わりません。
 むしろナインスケールより先に出ている分童友社版も善戦している感じすらします。

先月の一冊から「国鉄風景の30年」

2014-04-27 15:57:39 | 書籍
この間もお話しましたが、先月の末頃閉店した近所のBookOffの処分セールでで何冊か鉄道関連の本を買う事ができました。
 とは言っても、正に閉店直前ぎりぎりのタイミングだったので量自体が少なかったですが。

 今回はその中の一冊から

 「写真で比べる昭和と今・国鉄風景の30年(二村高史著・技報堂出版)」2008年初版です。

 タイトル通り定点で昭和30~50年代の駅や沿線、鉄道風景を現在の今と比較できる構成になっています。
 いわゆる鉄道本と言うよりは「あの角を曲がれば」に近い情景回顧本の一種と言えます。

 正直、私はこういうのに弱いです(笑)
 自分の子供の頃に普通に見られた光景を今になって改めて見せられ、現在の(まあ、大抵の場合、昔より機能的な分殺風景になっているのですが)風景との比較で並べられると時代の変化と自分の懐古趣味を強く感じさせられてしまいます。

ホームや駅舎の構造、今は見ない混合貨物の列車とか等も懐かしいですが駅前風景なんかも(た一定以上の乗降客のある駅の場合は30年もすると駅前風景はガラッと変わります)涙腺を刺激されます。
 そういえばあの頃は駅前には必ず木造の駅前旅館があり、ホームに上がれば今よりもっと雑多で雑然としていた売店があったりしたものでした。が、毎日見慣れているとよほどのランドマークでもない限り少しづつ風景が変わっても余りそれとは意識されず、こういう本なんかで紹介されて初めて「ああ、こんなに変わったんだ」と驚かされるケースが殆どと思います。

 物事が良かれ悪しかれ常に変化してゆくのは世の常でありそれ自体は避けられない宿命の様なものでしょうが失われた風景への憧憬(それは大抵自分の子供時代である事が大半と思います)と言う物も又歳を重ねるにつれて強まって行くものです。

 中には写真の当時と今とで建物そのものが変わっていない物もあるのですがそれでも現在の写真を見ると30年前とは空気、雰囲気が違う事を感じさせるものが殆どです。

 本書は元々が精密なデータの提示を目的とした本ではない様なので、直接的にレイアウト作りに役立つ部分は少ないかもしれません。
 が、写真の一葉一葉にこもっている活気ある情景からはミニシーン演出等で少なからずインスピレーションを与えてくれそうな気がします。

 個人的には非常に気に入った一冊でした。

考古学的Nゲージのはなし・童友社のプラモデルの充実のレール構成のはなし(驚)

2014-04-27 15:54:20 | 鉄道模型 
 先日来紹介している童友社の9ミリゲージセットのはなし。
 今回はレール関係です。

 このセットの大半の容積は線路関係のパーツで占められています。
 普通、車両込みの「鉄道模型のセット」に付いてくる線路と言うと単純なエンドレス一回りと言うのが普通です。
 まあ、少し複雑なもので退避線か側線用のポイントが一つか二つというところでしょう。

 ところが童友社のセットはそんなレベルをはるかに超える驚異のラインナップでした。

 基本のエンドレス用の直線とカーブ、それに平面交差用の90度クロスがあったというのは私も記憶していました。
 所が改めてこのセットを見ると側線用と退避線用にそれぞれ径が異なるポイントが左右1セット、つまり4つも付いているのです。

 それどころかクロスレールも上述の90度の他、45度と15度が一個づつ(!)
 更に踏切レールや車止めレールまであるという常識を超えた豪華な構成でした。

 一列車しか走らせない構成なので複線はさすがになかったようですが、それを差っ引いても「当時のKATOのカタログ1冊分のラインナップ」は確実に同梱されていると思います。
 正直、ここまで本格的なものとは思いもしませんでした。

 線路自体はオールプラながら道床も付いた本格的なものです。
 この1セットに含まれているレールだけでもTOMIXやユニトラック発足当時のレールのラインナップを凌ぐレベルでまず大概のトラックプランには対応できると言ってもいいものです。

 リレーラーも今売られている市販品で通用しますし

 車止めパーツはそのまんま無加工でTOMIXのレールに載せて使えるほどです。
 これだけのシステムが今から45年前にすでに確立していたのですから驚き以外の何物でもありません。

 これで通電してNのレールとして使えればよかったのですが(笑)

NゲージのDD50のはなし・おかわり

2014-04-27 15:51:35 | 車両・ディーゼル機関車
 今回もDLから。

 機関区セクションの改修が進捗し、その上を蒸気がいくつか屯するようになって賑やかになってきましたがそこに組み合わせるDLに少し物足りなさを感じていました。
 この間からDF50とかDD13なんかが入線しているので本来不満はないはずなのですがどうもピンとこない。

 もう少し古典的なDLで、それでいてSLの存在感に負けない機種が無いかと思いながら昨年の夏頃に中古屋を回っていて見つけたのがマイクロのDD50でした。
 「二車体の機関車」と言うとEH10とかEH500みたいな巨人機を連想してしまうので最初はピンと来ませんでした。 が、DD50に関しては図体の割にデザインが意外に控えめな印象でテンダ蒸気の隣にいても違和感が少ない様に見えます。
 価格も手頃でしたし入線を決断しました。

 本機はモデルとしては後期形の様でEH10の様な「2車体2モータ」と言う豪快な構造から「2車体片側駆動」と言う至ってシンプルな構造になっています。車体間はアーノルドカプラーで連結というのも思い切りがよろしい(笑)
 基本的に短駆のボディなのでミニカーブにも強いのもメリットと言えます。
 
 ただ、片側駆動にする位ならトレーラーの車両はもう少し軽い方が良かったような気もしますが。
 実車も後のDF50やDD51に比べるとかなり非力な機関車だった様なのでそれはそれでリアルかもしれないですが。

 ですがまさかこれを入線させて半年しないうちにワールド工芸の初期型DD50まで見つけてしまうのですから全くわかりません。
 こちらはマイクロに比べると正攻法の動力というか「2車体のそれぞれに動力搭載」という代物でしたが。

 おかげで二つのDD50が並び立つという私にとっても予想外の展開となりました。
 かつてはDD50がNゲージで製品化される事自体夢のようだったのに、素材違いで2社から出るなんてなおの事夢みたいな話ではあります(驚)

 本機は2車体の大型機でありながら少しも偉そうに見えないところがこのロコの人徳と思います。
 意外に活躍範囲も広そうです。

趣味の原点を振り返る・38・シミュレータと鉄道模型

2014-04-27 15:49:31 | 思いつくままに・考察
鉄道模型とシミュレータ(主に映像・音声のみの仮想現実をここでは指します)について。

 以前から鉄道模型のシミュレータなどが普及し、この趣味もかなり様変わりしている事を実感します。
 偉そうな事を言っていますが私自身ネットを始めた当初はまだ鉄道模型の趣味を再開するなどとは考えていませんでしたから某有名シミュレータのソフトを買っていくつか試してみた事があります。
 実際に市販されている線路システムを使い、ユーザーが設定したベース上に線路やストラクチャーを配置し、出来上がったレイアウトの上を任意の列車を走行させる。
 それらをモニタ上の映像として楽しむというのはかなり新鮮な驚きでした。

 しかも後のバージョンでは運転席上の視点から車窓風景を楽しめるという進化も遂げています。
 購入後しばらくは結構楽しみました。

 ですが徐々に一種の物足りなさを感じ始めたのです。
 最初はそれがなぜかわかりませんでした。

 が、しばらくして近所のコンビニで「街並みコレクション」の第一弾をふとした事から購入してそれを組み立て、配置してみた時に疑問を解く鍵の一端を掴んだような気持ちになりました。
 元々が食玩に毛の生えた様な代物ですから組みたて自体は簡単なものですし、当時は人によってはこれを模型と認めない向きまであったほどです。
 しかし、それでも「自分の手で組み立てた、実体のあるモデル」がそこに現出したという感動はモニタ上の出来あいの映像にはないものだったのです。

 しかもその建物は気が向いたらばらす事も切り継ぎで改造する事も自在です。
 あらかじめプログラムされた物を超えられないバーチャルリアリティとは異なる楽しみでした。
 更に言うならそのプロセスは視覚や聴覚だけでなく触角や嗅覚も駆使しているだけに総合的な感覚体験として大きな満足感を与えてくれました。

 もちろんバーチャルリアリティのお家芸とも言える「映像を加工して破綻の少ない作品を作る」事は可能ですし、後からの修正も実に容易です。
 それに比べると自分の不器用さがダイレクトに反映する上に一旦仕上がってしまうと後から修正するのが難しい模型の場合はCGや画像のそれに比べて泥臭いしカッコ良くもないのも確かです。
 しかしそれでも自分の手を掛けて作った物の満足感は又格別の物があります。
 人に見せる様な時はさすがに恥ずかしさの方が先に立つのですが、不思議と出来不出来があってもそれなりの満足感と達成感を感じさせてくれたのです。

 結果、シミュレータのソフトは今は筺底に収められ大惨事の出来のモデルばかりが増えるという状況になっています(恥)

 ですがそれらの過程の中で鉄道模型ならではの魅力の一端を認識できたという事は大きかったと思います。

 まあ、私の場合は体質的に「テレビゲームが向いていない」と言う部分も結構大きかったりするのですが。

Cタイプディーゼル機関車の車籍復活(?)

2014-04-27 15:46:20 | 車両・ディーゼル機関車
以前にもお話した事がありますが、趣味の再開前後の時期に行方不明になってこのかたここ数年来ずいぶん探しまわって見つからないトミーナインスケールのCタイプディーゼル旧国鉄色。
 個人的に思い出深いモデルだったので見つけたかったのですが、これだけ探して出てこなければそろそろ諦めなければならないのかなと思い始めていました。

 そんな折も折、偶然にも同型機の中古が入手できました。
 ナインスケールではないのですが三つ星商会製の2両セットでその中に旧国鉄塗装のものがあったのはある意味有難かったです。

 このタイプはトミーの後この三つ星版を経て、河合商会からもリニューアルして出ていますがNの機関車としては驚くばかりの長寿モデルです。
 元がアメリカ型のスイッチャーでありながら比較的癖が無く、国鉄塗装でもそこそこ様になったところ、あるいは工場用の産業ロコとしても通用する所などがその秘密だったのでしょう。
 (実際には動力ユニットの形状や機構がトミーや後の河合商会版と異なり、ライトの点灯、社紋の有無と言った相違があります)
 実際このレイアウトに居るこの機関車の画は70年代半ばから連綿としてどこかしらの専門誌に登場し続けていますし、70年代終わり頃までは改造の種車としても重宝されていた機種でもありました。

 確かこれの動力2両分をくっつけた「F級電機」何てのもあった筈です。

 走行性は可もなく不可もなし。実はトミー性の時代とはユニットの構造自体異なりあの頃と全く同じ走りではないのですがそれでも当時の思い出に浸る分には十分でしょう。
(トミー時代はユニット自体の背が低いので窓を通して向こうが見えましたが三つ星や河合版は窓いっぱいにウェイトが詰まっています。その一方でトミー時代はライトの点灯ができなかったので一長一短です)

 入線直後はこの旧国鉄色のやつが走行が安定せず、時々動作不能になるトラブルがありましたが動力系の分解と再調整でどうにか走る様にはなりました。
 とはいえ、河合版やトミー版よりも走りは安定しない印象です。


 こうして不本意な形の車籍復活を果たした本機ですが依然として行方不明なトミー版の探索も継続する積りでいます。


考古学的Nゲージのはなし・童友社とトミーナインスケールの貨車を(レストアついでに)比べてみる

2014-04-20 20:41:24 | 車両・客車・貨車
 このところ驚かされている童友社プラモデルのNゲージ車両から。今回は貨車のモデルのはなしを
 
 このセットに入っていた貨車はワムが2両(内1両は単3電池搭載の電源車w)、トが1両、タムが1両、トムフが1両と言う構成です。
 これは私の記憶のC10セットに入っていたものと全く同じです。普通、40年以上も放っておかれたモデルなら2,3両位は紛失していそうなものですがとりあえず全部揃っています。
 因みにこのセットの電池貨車はワム23000風ですが、私のC10セットではワム80000風になっていました。

 実際これだけでも大したものです。

 説明書によると車体はもとより車輪までオールプラですがウェイトだけは金属を奢っていたようです。
 とはいえ手に取ってみるとどれも実に軽いのでウェイトの意味が理解されずにプラのみで組み立てられた可能性もかなり高そうです。

 車体はややショーティ化されてますがプラレールよりもよほど模型らしい形状です。
 驚いた事にカプラーはアーノルド風のものが装備されていました。KATOがアーノルドを標準装備として規格化したのはこのモデルの出る2,3年前なのでかなりの先見の明と言えます。

 説明書によるとカプラーポケットに付属のばねを入れる指示までしており完全にNゲージの文法ですが、驚くべきはこのプラモが出たのが少なくとも1971年以前だったという事です。
 KATOが初めて2軸貨車を製品化したのはこの2年後の1973年頃。トミーナインスケールの登場は更にその後です。 貨車自体のラインナップもかなり重なっているのでナインスケールの二軸貨車の車種選択にこの製品が影響を与えている可能性もあります。

 少し興味を持ったのでナインスケールの貨車と並べてみました。

 何れも左側が童友社、右がナインスケールの仕様です。
 サイズがまるで違うので全く同じという訳ではありませんが、それでも車種のラインナップが酷似している事はお分かり頂けるかと思います。

 そう考えると本製品は文句なく「日本最古のNゲージ2軸貨車」と呼んで差し支えないのではないでしょうか。
 まあ、それを言い出したら自走するC58やC10もNゲージ最古なのですがw(KATOが初めてC11を出した前後の時期とほぼ重なるタイミングです)

 さて肝心のモデルのコンディションです、 

 よく見るとワムの1両は側板が上下逆だったりしますし、車体表面に接着剤がべたべた付いている辺りに小学生くささを感じるのですが。
 (とはいえ、当時はタミヤセメントみたいな液体式接着剤は普及していませんでしたし、大概の場合は箱に入っているチューブ式の粘っこい接着剤を使うのが定番でしたが)

 早速、貨車の方をN車両化するためにいくつか手を加えるレストア作業を進行中です。
 何しろ物が(おそらく)40年以上そのままだったモデルと思われる上に純粋なN車両とは異なる点もあるので全てが試行錯誤と言った所でしょうか。

 その中で特に困ったのがやはりカプラーでした。
 このモデルの場合、カプラーはアーノルドの規格に準拠している様ですがとはいえ、そこはプラモの悲しさ。
 「カプラーが上下逆(つまり向きも逆)に接着されている個体が多かった」のでこのままでは編成が組めないという弱点が(爆)
 とにかく、そのままでは普通のN車両とは連結できません。
 そこでカプラー部を一旦分解して組み直すプロセスが要求されます(笑)

 早速分解したのですが何分40年前に接着してそれっきりの状態ですからかなり骨が折れました。
 どうかすると分解中に車体までもが割れてしまい予定外の車体の再組み立てまでやる羽目になってしまった物まで出てしまいました。

 カプラーポケットの中には小さなばねが入っており前述のアーノルド風のカプラーを後ろから押しだして安定させる構造です。
 この辺は純粋なNゲージのレストアと全く違和感はありません。
 
 モデルには一部カプラー自体が無くなっている物がありそこは補充しなければならないのですが、おかげで手持ちの鉄コレ用パーツをそのまま使う事ができました。
 こんな所もこのモデルが完全なN規格に準拠している事を伺わせますし、だからこそこういう荒業も使えます。

 そして、車体の色はプラの地色そのままの茶色。
 これも昔私が作ったモデルそのままで懐かしいのですが、何分表面が昔の接着剤のはみ出しがそのままだった上に後から削りにくかったので上から判艶のラッカー系塗料で黒にリペイントしました。

 車輪も当初は鉄コレ辺りの物をあてがうつもりでしたが、軸受の幅が現行のNよりはるかに広い為にそのままでは入らない事が判明。
 良い方法が見つかるまで当面はそのままで行く事にします。

 因みに通常のNゲージのレールに乗せる事はできますがフランジが分厚いためにカーブでの抵抗は大きいため今のNゲージ貨車としての実用性はありませんでした。

趣味の思い出を振り返る37・趣味の再開と「RM MODELS」

2014-04-20 20:39:47 | 趣味の原点をふり返る
 以前にTMSやとれいんについてその読み始めの話をした事がありますが、趣味の中断中に創刊された「RM MODELS」と「N」の事を書いていませんでした。

 前々から書いていますが私の趣味の中断期間は大体1983年頃から2004年頃までなのですがまさかその間に鉄道模型の専門誌が2誌も新規に創刊される事になろうとは思いませんでした(笑)
DSCN9928.jpg
 とはいえ「RM MODELS」は古本屋で月刊化の2号目(元々は「Rail Magagine」の別冊としてスタートしていたと聞いています)は買っています。
 先行2誌に比べて比較的初心者にとっつきやすい印象でかなり読みやすかったのですがその割にかつての「模型と工作」の事に触れていたりと結構マニアックな所も押さえられていたのも凄い話です。

 趣味の再開後はバックナンバーの中からこれはと思う題材の物を探して買い込んだものです。

 この雑誌が「雑誌らしく見えていた」理由のひとつとして毎号ビギナーのモデラーサイド(つまりビギナーでも完成品の買いっぱなしで満足しない層)の発想に立った特集が組まれていた事も挙げられるでしょう。
 先行の2誌の場合ある程度のキャリアのファンをターゲットにしていたせいかある程度の基礎知識を持った(実物にも模型にも)読者を相手にしていた印象でどちらかというとマニア向けの同人誌に近いノリだった事を思うとRM MODELSの様な雑誌がこれまで無かったのが不思議な位ではあります。
(一例をあげると昔のTMSのある号の表紙の見出しが「北のコンソリ南のコンソリ」、とれいんは「わがW.S.L.Coのギヤードロコたち」というビギナーには暗号にしか見えないものが結構多かったと思います。こういう方向は否定しませんが、これだけコアな見出しが成立するには少なくともビギナー向けの入門誌が存在して初めて意味があるように思えます)

 そんな訳でしたからRMの場合、特集の見出しで買うかどうかが決まる所がありました。
 私の場合当然レイアウト関連の物が多かったです(笑)
 建物の改造やメイクアップなどでもどこでも買える市販品を中心に纏められていたのもこの場合は有難かったです。
DSCN1464.jpg
 ですから、趣味の再開以降のレイアウト製作でRM MODELSが私に果たした役割は多かったといえます。
 
 もうひとつこの雑誌の「鉄道模型考古学」「紀元前N世紀」と言ったNゲージの旧製品を扱った連載記事は最近の旧型ジャンク車旋風の折非常に重宝する企画でした。
 これら等はどちらかと言うとコレクター寄りの企画ではあるのですが、骨董的な価値に留まらず走行系の機構の進化の過程も俯瞰されており中古車やジャンク品などを入手した折にはレストアなどでも助かるポイントではありました。

 ですが本誌の一番の欠点を上げるとすると「重すぎること」に尽きます。
 先日、調べ物で7冊位を小脇に抱えて階段を上り下りしたのですがこれがまあ重かったこと!
 
 少なくとも寝ながら読むには適さない雑誌ではあります(笑)

C58の因縁(笑)のはなし

2014-04-20 20:37:26 | 鉄道模型 
 今回は童友社のC58の改修計画に関連した思い出話から。

 それにしてもC58と言う機関車、随分と私に縁のある機関車ではあります。

 以前にも書いた事がありますが私をこの趣味に引き込むきっかけを作った親類の機関士が機関区の区長時代に雪崩に巻き込まれて転落(映画の「大いなる旅路」の元ネタにもなりました)したのがC58でした。
 それに関連していたのかその親類が生前に購入していたのが宮沢製16番のC58。

 一昨年補修を行なう過程で「ハンダ付けを始めて私にやらせた」のもそのC58でした。

 そのちょっと前、私が16番を始めた直後には始めて購入した機関車として天賞堂のプラ製のC58が入線しています。

 このふたつ、並べてみると30年の間の16番のディテーリングのエスカレートぶりが文字通り手に取る様にわかるというメリットが(?)


 Nゲージで言うなら、私がこの趣味を再開して始めて入線させた蒸気がKATOのC58でした。
 最初は下回り、特に車輪の厚みやフランジのでかさに「Nで蒸気はやめよう」とまで思わせたのに実際にレイアウト上で運転させた途端にその走りの良さから悪印象を一気に払拭させるという奇跡を演じました。
 もしここでC58への悪印象が変わらなければ以後、Nの蒸機は買っていなかったでしょう。
 Nゲージの本質を考えさせられたという意味でも印象の強い機関車です。


 つまり、私の鉄道模型の趣味歴の中で節目節目に必ずと言っていいほどC58が絡んでいたのです。
 今回の童友社のモデルにしても同じシリーズのC10でもC11でもない、C58が入手されたというのに何か因縁の様な物を感じてしまいます。
 こちらのC58は今の目で見るとC58を名乗る事自体が信じられないほどの造形ですがNゲージの揺籃期にあってプラモメーカーが自分なりの解釈でNゲージ規格のモデル化を企図したという意味でも面白く、且つ意義のある存在だったと思います。

 実車のC58自体、EF58やキハ58と並んで「偉大なる凡庸」とも言うべき存在で他機に比べて突出した特徴を持たない代わりにどこにでも違和感なく溶け込んでしまう人徳のようなものを持つ万能機種で個人的にも好きだったりします。
 私の幼少時代と言うのはぎりぎりで蒸気が現役だった時期とも重なるのですが、その当時ですらC58はそこそこ山田線や釜石線で生き残っていた筈です。
 ですから私自身知らず知らずのうちにC58のお世話になっていた可能性も大です。
 (亡父がクルマを買ったのは昭和45年頃。故郷で蒸気が全機引退したのとほぼ同じタイミングでした。それ以前はどこへ行くにも鉄道を使っていました)

 ましてやSL銀河で復活したC58は運動公園で長い事静態保存されており、故郷に帰省した折などは必ずそこの前を通っていましたからつい最近まで馴染みのあった機種でもあります。
 そんな事を考えるにつけ、これからも趣味の節目節目でC58が絡んでくるような気がします(笑)

私版「SL銀河作戦」4・試運転とスケールアウト(汗)

2014-04-20 20:33:33 | 車両・蒸気機関車
 私版「SL銀河作戦」のラストです。

 先週の日曜日には「SL銀河」が釜石線で運行を始めましたが、当鉄道の「C58みたいなの」はそれから5日遅れの昨日営業開始の運びとなりました。
 レイアウトの大エンドレスにC58(のようなもの)を載せ、パワーパックのスロットルを回して走り出した時の快感はたまらない物があります。

 これでもう少しスムーズに走ってくれるともっと嬉しいのですが少なくとも30年は前の動力な上に一度ばらして組み立て直しているので、どうしても繊細さに欠けます。
 全力疾走はそれなりにパワフルですが、スローとなるとまるで駄目です。
DSCN9914.jpg
 更に問題なのが客車を引かせた時。
 元々KATOのC62自体がNとしてはかなりスケールアウトした機種なのですがそのC62の動力をC58(これもかなり大柄なボディ)に組み込んでいるので単機で見るならともかく、Nスケールの客車なり貨車なりをつなぐと空恐ろしい事になります。

 ご覧の通り。
 当初は本家SL銀河の向こうを張ってクラシカルな二軸客車でも牽かせるつもりだったのですがあまりに大きさが違いすぎて没になりました。
 TOMIXのオハ35でもこれ位大きさに差がありますがこれなどはまだましな方でしょう。

 SL銀河のC58は国鉄引退後は盛岡市の交通公園に展示されていましたが、そこではオハ35(とワム80000)を牽いた状態でした。
 ほんの少しですがその頃のイメージを引きずらせたつもりです。

 ですがやっぱりこいつは単機運転でしか使えないですね(汗)
 もっとも、今回の工作そのものは私個人的にはかなり有意義だった事は間違いありません。
 これまで思い出の中にしか存在しなかった童友社のプラモに再会できたのみならず、そこの機関車を曲がりなりにもNゲージの機関車として復活させることが出来ましたから。
 実際、やっていて楽しい工作でした。

 さて、童友社のプラモデルは今回の機関車以外にも驚かされるポイントがいくつもありますのでそれについても追々紹介したいと思います。

私版「SL銀河作戦」3・とりあえず形にする(笑)

2014-04-20 18:43:54 | 車両・蒸気機関車
私版SL銀河復活作戦のその4です。

 ベースとなったKATOのC62の先輪は皆さんもご存じのように2軸でC58の1軸のそれとは異なります。
 当初はC62のパーツを1軸化する事も検討したのですがどうやっても動輪とピストンの間が間抜けに空いてしまうため、結局C62用をそのまま装着してしまいました。

 これでますますC58から遠ざかります(大汗)

 さて今回は主に外装関係です。

 前にも書いた様にこのC58にはデフがありませんでしたからプラバンでデフらしきものを作り装着しました。
 この工程自体は別に取り立てて書くような工程もありません。切って貼っただけです。

 あとは安全弁やナンバー、ヘッドライト部分を色刺しして一応の形には整えました。

 実は少しでも目立たせるためにランボードやデフの縁に白を刺す事も考えたのですが、それをやったらただでさえ目立つこのロコの腰高がさらに増強されそうなので思い留まりました。
 そうでなくても建築限界ぎりぎりまで背が高いですし、スケールアウトがどうこうというレベルの造形物ではなくなっていますので(汗)

 さてとりあえず形になった「元童友社のプラモ改、自称C58」
 国鉄形としては空前絶後の2C2の軸配置を持つタンク機、しかも水タンクなしという純粋主義のマニアの目からすれば実に珍妙な代物となりました。

 下回りがKATOのC62をベースに一部鉄コレの足回りを組み合わせたのでこの部分はそこそこ模型らしさ(笑)がありやや玩具っぽい上回りもそれに引っ張られる形で模型っぽく見えてしまう感じもします。
 童友社版のボディは後部のコールバンカーさえなければそれなりにC58っぽくは見えます。ボイラーが太いとかキャブがオーバーだとか砂箱が小さすぎるとか文句を言いだせばきりがないのですが、適度のディフォルメの効いた造形は昭和30年代位に生まれた世代が子供の頃に思い描く「キカンシャ」のイメージに近い気もします。
 或いはSLブーム前の汽車の絵本に描かれた汽車の画(マニアではないが汽車が好きな絵描きさんが描いた奴)の感じとでも言えばいいでしょうか。

 何よりこの自称C58はNのレールに乗せて通電すれば貨車を牽いて自走できます(笑)
 私にとってはこれが最大のメリットであり、それがやりたかったからこそこんな工作もしてみた訳で。

 それと「40年前にC10を作って走らなかった恨み」を今こんな形で晴らしている様なところもあります。
 我ながらなんと執念深い事か(爆)


トミーナインスケールの貨車たちのはなし

2014-04-20 18:39:59 | 車両・客車・貨車
 先月の末の事ですが、久しぶりに車両ケースなどと言う物を買ってきました。

 TOMIXのワラ1対応24両詰めの奴です。
 どうしてこれを買う気になったかと言えば、最近になって「トミーナインスケールの2軸貨車が増えてきたから」だったりします。
 40代以上のNゲージャーでナインスケールの2軸貨車を持っていなかった人はほとんどいなかったと思いますし、のちに河合商会に引き継がれ現在はポポンデッタのブランドとして生き残っている息の長いシリーズでもあります。

 何しろ最初期の頃は1両300円位。初期モデルなどは更に線路も一本おまけしてくれましたし(笑)
 車輪の転がりが関水に比べると今ひとつスムーズでなかったり造形もどことなく大雑把なモデルもあったのですがその手軽さの魅力には抗し難かったのも確かです。
 
 そのせいでしょうか、中古屋で見かけても箱に入っているケースは殆どなくて2,3両ごとに袋詰めと言うパターンも非常に多かったです。
 当然たまってくればケースに不自由してくる訳で、今回のケース購入はいわば必然だった訳です。

 新車当時で300円、今中古屋だと箱付きで500円位、袋詰めで1両辺り300円位と言ったところでよく考えてみると新車からの値落ち率が意外に少ないモデルです。
 (不思議とこれは奥なんかでも同様の傾向です。30年前の普及モデルだったのだから本来なら1両30円位で取引されてもおかしくない気もしますが、現実はこの通りですw)
 それにしても、

 こうしてケースに入れて眺めていると不思議とそれぞれのモデルに味を感じて来ます。
 レ2900とかワフ28000とかのレトロ系も悪くないですがタムやセキなどの実車よりディフォルメの効いた機種でもそれなりに見られる感じがします。
 トミカと同様にスケールよりもサイズを統一する方向性でのモデル化の様ですから、並べると不思議な統一感が感じられるのです。

 これは面白い発見でした。

 生憎カプラーの構造上、ミニカーブのクリアが難しい問題があるのですが戦前から戦時中にかけての貨物を再現するによし、オムニバス編成のアクセントによしと今でもその存在意義は大きいモデルと言えます。

 ところでこのナインスケールの貨車ですがこの間から紹介している童友社のプラモデルと不思議な位似ている所があります。
 それについては次の機会に。

私版「SL銀河作戦」2・従輪をでっちあげる(笑)

2014-04-13 07:40:32 | 車両・蒸気機関車
先日来紹介している童友社版プラモのC58をNゲージ化するプロジェクト「SL銀河復活作戦」のその2です。

 前回で動力のコンバートは済みましたが、これだけではまだ「機関車」としては使えません。
 何故なら動輪だけでカプラーもなく、貨車も客車も牽引できないからです。
 C62の場合、動輪から後ろは本来なら2軸の従輪が付くのですが入手当初から個々のパーツは欠落していましたし、何よりC62自体機関車部にはカプラーがありません。
 ですから少なくともキャブ下の空間にカプラーの付いた従輪が必要な訳です。

 ここをどうするか、考えましたがかなり安直な方法で対処する事にしました。
 
 トミーテックの鉄道コレクションを動力化した際に元の足回りはそっくり余りが出ます。
 この中の台車部分を含めた床板をカットしてキャブ下に接着するというのがその「安直な方法」と言う訳です。

 もちろんプロトタイプとは異なるのですが、元々童友社のバージョンでも従輪は添えもの扱いで走行中に脱落する事も多かったそうなのでそれに比べれば走行性の点ではまだましと言えます。

 使用したのはキハ41000中心のラインナップだった第9弾。以前紹介した「里山交通」仕様の気動車のそれです。
 これが一番台車がコンパクトだった事からの選択でした。

 カットと貼り付けは殆ど現物合わせですが、カッターとニッパーでもあれば誰でも出来るプロセスですので細かくは書きません。
 大体、こんなマイナーなモデルの改修以外には役に立ちませんし。

 ただ、気をつけたいのは本来この種のロコのモデル化の場合、従輪部は動輪後部にステーを介して取りつけ、首を振らせるのが一般的な構造だという事です。
 これなら急カーブのクリアがやりやすくなりますしモーター部の分解整備も容易です。
 が、今回の技法だと台車の中心部を支点に台車が首を振る構造になるので小回り性では幾分不利になります。
 ですから台車の位置決めは実際にミニカーブなどを通行させて慎重に行なう必要があります。

 ともあれ従台車を取り付けると少し機関車らしくはなりました。
 これで列車の牽引に供する事は可能となります。
 なお、写真のモデルの台車は灰色ですがこれは後から黒の物に変更する予定です。
 これが簡単にできるのも鉄コレならではですね。もちろんもっと似合う台車でも出ればそれにコンバートできますし。

 ただ、プロポーションを含めた外観はもはやC58どころの騒ぎではありません(爆)
 マイクロの出来の悪い蒸気並みに腰高、背高、寸詰まりの3拍子揃った珍妙なロコが現出しています。

 救いは元の童友社のバージョンと比べての違和感が最小限に抑えられている事でしょうか。
 (それが何の役に立つのかは置いておいて)

 それでもプレートの表記は「C58」なのですが。
 こうなったらC58はC58でも国鉄でない「どこかの会社のオリジナルナンバーのC58」とでも解釈しましょうか。

今月のジャンク車・謎のED78(?)

2014-04-13 07:37:45 | 車両・電気機関車
 増税後初(汗)の中古ショップめぐりにて見つけたジャンク品から

 しなのマイクロ製らしいED78です。
 「らしい」と書いたのは前のユーザーの手で手が加えられていたからであまり自信はありません。
 製品の写真なんかと比べると微妙な差異もありますし。
 某有名中古ショップでジャンク扱いで袋詰めになっていた奴です。

 ボディの特徴はしなののED78そのままです。
 但し前のユーザーの手で手すりの植え変え、カプラーのTN化がされ、ついでに屋根上の高圧配線の差し替えとリペイントもされていました。

 どうもここまでいじられていた事が安かった原因の様です。
 とはいえ走行性能はこの時期のしなのらしくスムーズでした。

 個人的には出来不出来はともかくここまでいじられているとユーザーの思い入れの様な物を感じるのでそれほど悪印象は持ちません。
 高圧配線は一部外れかけていますが銀河の碍子かなんかでリペアすればどうにか見られそうです。

 それは置いておいて
 時期的な問題もあるのかもしれませんが、今回は中古ショップ全体が量的に品ぞろえが薄い感じがしました。
 増税直後の年度明けなのでこれから売りに来る人も増えるのかもしれませんが。

私版「SL銀河作戦」その1・動力のコンバート

2014-04-13 07:33:11 | 車両・蒸気機関車
 童友社C58の復活・通称「私版SL銀河作戦」いよいよ開始です。

 とは言っても実際に手を加えるのはボディよりも動力に使うKATOの旧C62なのですが。

 以前のC61の時と同様、ボディに動力を収めるためにウェイト部分を切削して細くする事、端梁をカットするのが主な工作です。
 とはいえC62の場合ウェイトがそのまま集電を兼ねている(そのため左右分割構造で更に左右のウェイトの間に絶縁材を挟んでいます)のと内部に主要なギアが組み込まれている部分であるためこのままの状態で金属粉が大量にばらまかれる切削を行うことは危険です。

 あとの組み立てが大変なのですがとりあえず一旦すべてのパーツを分解します。
 幸いD51やC50の様にモーターと集電部を結ぶリード線もないのでやや気楽でした。

 その上で金切のこと鑢で切断、切削。童友社のボディの方はプラですので現物合わせもしやすいです。

 とはいえウェイトの切削にたっぷり1時間半くらいは掛かりました。指一本分あるかないかの太さのパーツ2個を削るだけなのに(笑)

 切削が終わると再度組立てですが、ロッド周りと動輪の組み込みはなかなかに骨が折れます。
 ベースのジャンク品C62はエキセントリックロッドが片方紛失していますが上回りとのバランスで言うとあまり目立ちません。

 さて、問題は「これが走るかどうか」です。
 早速、動力化したこのモデルの試走を行ないました。
 ここで使ったKATOのC62の動力はどうにか自走できる事は確認できました。
 とりあえずホッとします。

 ですがこれだけではまだ「機関車」としては使えません(続く)