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光山鉄道管理局・アーカイブス

鉄道模型・レイアウトについて工作・増備・思うことなどをば。
こちらはメインブログのアーカイブとなります。

初荷と今年最初の入線車のはなし

2025-01-22 05:56:23 | 車両・客車・貨車
 1月2日は「初荷」だそうですが、今回は今年最初の入線車両のはなしを絡めて紹介したいと思います。

 仕事が1月2日から始まるという個人的な事情で、ここ10年ばかりはわたしにとっての正月とは「元日1日だけ」です。
 
 なので、元日は朝から「初日の出」を拝み、その足で近所の神社に初詣をする。その後は適当に開いている店を回って晩飯のおかずを買い込み翌日に備えるという非常に慌ただしい元日になるのもここ10年来の日課になっています。

 以前ならデパートもスーパーも元日は休業でしたし、秋葉原の電気街も平成はじめ辺りまでは「元日だけはゴーストタウンと化す」のが普通でしたから元日に買い物など不可能に近く、実家で親類縁者の飲み会に丸一日付き合っていたものです。
 それが今はコンビニで最低限の買い物はできますし、量販店も元日営業が増えているので「元日の朝に鉄道模型を買ってくる」事すら普通にできるのですから凄い話です。
(尤も、親類レベルの飲み会がなくなっている現状には別の意味で危惧を感じはしますが)

 まあ、それは置いておいて、

 そんな訳で近所の「ハード〇フ」も元日は12時開店とはいえ、営業しているので久しぶりに覗いてみたのですが、
 実はここ数か月帰省やイベントが重なった影響で、その店を覗くのも半年ぶり位でした。なので品ぞろえも半年前とはだいぶ様変わりしていましたが、そこで私が見つけたのが、

 100円ショップのケースに収まったNゲージ貨車の詰め合わせ。
 TOMIX製がメイン(レサとホキはKATOの模様)の様ですがヨ6000はテールランプが点灯する仕様でした。
 何より「貨車16両で3000円」ですし、専用編成でないオムニバス編成を組むには都合の良い貨車が多かったので財布を開きました、

 TOMIXの中古貨車のあるあるのひとつに「やたらとコム1ばかりが売れ残っている」と言うのがありますが、このセットにもしっかり3両混じっています。実はこれ以前にもコム1は数両入線しているので、例えばショーティの機関車に牽かせてプラレール風の楽しみ方をしてみるというのもありかもしれません。

 翌日、これらを同時入線の機関車に牽かせて「初荷列車を運行」としゃれ込みました。
 オムニバスの混結編成は蒸気機関車にはよく似合います。

 実は同時入線した機関車もかなりの曲者だったのですが、これについては次の機会に。

 それにしても、元日にいきなり17両の大量入線なんてこれまでにもなかった事です(笑)

 で、明日の3日もやっぱり仕事なのですが(汗)

しなのマイクロのナハフ11コンビ(笑)

2024-11-23 05:58:36 | 車両・客車・貨車
 帰省往路の大散財シリーズから。

 何が凄いと言ってもう11月だというのにこのネタが終わらないことです。で、今回は客車ネタ。

 今回紹介するのはマイクロエースの初期モデルのナハフ11。
 それも青と茶色が1両づつです。

 10系客車は中古でも常に出物が薄く「注意して探さないと出物が見つからない」なんて聞かされるくらいのレア度を誇ります。
 マイクロの10系に関して言えば寝台車の出物が多く(特にスハネ16にはやたらと当たる)逆に普通のナハとか、今回のナハフなんかにはなかなか当たりません。

 マイクロの客車は同社としては初めてに近いプラ成形品で登場し、競合メーカーのKATOよりも床下造形が細密という評判をとっていたのだそうです。
 一方で台車の転がり抵抗の大きさも当時から定評があり(笑)長編成は荷が重いかもと言われていた時期もあります。

 まあ今回のナハフに関しては2,3両であれば問題なく使える印象です。
 光は弱いものの、一応テールランプも点灯しますし。

 KATOの10系との併結も両社の間で造形上の落差はごく少なく、それほど違和感は与えないで済みそうです。

 10系の絡んだ普通列車や優等列車は結構多いですし、タマ数が大いには越したことはありません(笑)

KATOの旧式室内灯とロビーカーのはなし

2024-09-03 05:56:28 | 車両・客車・貨車
  昨年の今頃辺りからでしょうか、当鉄道でも手持ちの車両の室内灯の組付けが急ピッチで進んでいます。

 メインのレイアウトや先日落成したモジュールなんかで照明を組み込んだ夜景を売りにしたものが増え、またクラブのメンバーの編成でも室内灯を装備したものが多いですから、わたしの方でも今になって列車の灯りに拘り始めたというのが正直なところです。

 ただ、そうなると困りものなのが「旧式の室内灯しか対応していない旧モデルたちの存在」です。

 中には室内灯がないとどうにも締まらない代物もあったりするので、さて、どうしたものかと悩んでいたのですが、先日とある筋からKATOの旧式室内灯を格安でお譲りいただく事ができ、この機会にいくつかの編成に組み込む事が出来そうな勢いになってきたのは有難いはなしです。

 今回はその第一号として昨年秋ごろに紹介した「24系のロビーカー編成」を試そうかと思います。
 元ネタについては以下のリンクを。
EF55とロビーカー編成(笑)

 集電板の形状が独特なのと光源ユニットの取り付けに現行とは少々違う要領を求められるので最初は少しまごつきましたが、時間をかけてどうにか組付けます。

 旧製品の室内灯なので光源は当然白熱球(麦球)
 LEDの様な蛍光灯表現は出来ないのですが窓のでかいロビーカーには「昔のキャバレー風」の灯り(笑)で真夜中の走行には似合いそうです。

 LED以上にオレンジがかった灯りなのは少々計算違いでしたがEF55に牽かせてみると雰囲気は十分。
 元々がオリジナルの夢編成用なので蒸機やDLなんかにも似合いそうです
 (イベントに出せなかったマイクロのDF90なんかも似合いそう)

 今回の入手で旧式室内灯のストックが出来たのは有難い事です。
 次はどの編成でやろうかと嬉しい思案中です。

マイクロのオロハネ10

2024-08-15 05:12:29 | 車両・客車・貨車
 先日入線した中古モデルから。

 この間訪れた中古ショップの店頭にあったマイクロエースのオロハネ10 500番台です。

 この客車、オロハネ10という妙に語呂のいい語感もあってわたしの記憶に残る客車ですが、生憎これが活躍しているところを見た事がなく、他の10系客車に比べると癖の強いデザインもあってこれまで注目していなかった客車ではありました。
 (いや、そもそも中古の出物を見掛けなかったですし奥やネットショップの中古は到底手が出ないお値段のものばかりでしたから)

 今回の出物は定価よりも幾分高価でしたがそれでも奥の相場よりはだいぶ格安だったのでどうにか買えるかなといったところでした。

 改めてモデルを眺めてみると車体の中央部の扉を境にA寝台とB寝台が区分けされた独特のデザインは10系はもとより国鉄の客車っぽさも希薄な印象で、むしろ欧州型の客車にごく近いイメージもあります(どうかすると1両の20M級というよりは2両の3軸客車に見えたりしてw)
 そのせいか欧州型の機関車につなげても意外と違和感がなかったりしてw

 ところでオロハネ10は元々山岳線列車の牽引定数の制限に対応するためにA寝台を車体の半分に振り分けているのだそうで、以前当ブログで紹介した急行三瓶にも組み込まれています。
 編成表を見るとオハネフの次位にオロハネが繋がれ、その後は普通客車(オハ47やナハ11など)が3,4両繋がる構成の様でしたから比較的短編成で寝台車を組み込んだ急行にはうってつけの車両といえそうです。
 その意味ではレイアウト向けというか手軽な運転を楽しむうえでは重宝する客車ではないでしょうか。

ふたつのヨ5000を比べてみる

2024-05-14 05:18:02 | 車両・客車・貨車
 先日入線したTOMIXのヨ5000に関連したはなしです。

 前回の記事にも書いていますがヨ5000と組ませるべき「たから号」ですが20年近く前にKATOのセット及びばら売りの編成を入線させていました。
 そちらの基本セットにもKATO版のヨ5000が繋がっていましたのでこの機会に二つのヨ5000を比べてみたいと思います。

 同じヨ5000でもTOMIXのは大鉄局の5008、KATOのは東鉄局の5006をプロトタイプにしており表記だけでもきちんと棲み分けが出来ているのが凄いところです。
 造形面ではこの二つはほぼ互角といって良く、KATOのチキにTOMIXのヨ5000が繋がっても違和感は感じられません。

 唯一のウィークポイントは前にも書いた通りTOMIXの仕様は床下に無粋な通電コイルが入っていてこの上なく目立つ(笑)点です。
 KATOの仕様にはその種の違和感はなくその意味では安心感はあります。テールランプの導光材の出っ張りもKATOとTOMIXではほぼ同じレベルに抑えられていて、昔のようにデッキ一杯に謎の箱が乗っかっている様な無様さはありません。

 機能面では両メーカーで一長一短。
 KATOのヨ5000はテールマークが装着済みでしかもきちんと点灯するのが最大の売りですが、室内灯がOP扱いでしかも取り付けに加工を要します。
 TOMIXは逆に室内灯標準装備なのは良いのですがテールマークは後付けでしかも点灯は出来ません。

 もしこれからこれを買おうとするなら、1両ですべて賄う事を考えるとKATOの仕様に室内灯を組み込むのが最も楽だと思いますが、それも今この仕様のヨ5000が入手できれば、のはなしです。

 ここからは余談。

 わたしの手持ちのたから号用のチキですが、元々は近所の中古屋にばら売りのモデルが1両300円くらいで6両売られていたのを纏め買いしたのが増備のきっかけでした。
 あの当時は牽引すべきEH10も入線していませんでしたが、コンテナの形状がわたしの好みにぴったりだったのでED75かEF65辺りに牽かせてみようかという、ごく軽い気持ちだったのです。

 ところが偶然というのはあるもので、その1年後のGWにたまたま上京したアキバの某中古屋でEH10とたから号基本セット(+チキ2両)がGW割引価格とか言う大盤振る舞いで並んでいるのを見つけ、手を出してしまいました。
 このセットと手持ちのチキを合わせてもまだまだフル編成には手が届かないのですが、現時点でも当鉄道では最長の編成になっています。

 牽引機のEH10もこの後にマイクロの仕様が入線したので、やろうと思えばコンテナ貨物のすれ違いが可能になりました。
 この件については次の機会にでも。

TOMIXのヨ5000京都鉄博仕様

2024-05-04 05:32:21 | 車両・客車・貨車
 いかにも年度初めと言いますか、先日家の近所に某有名チェーン店の中古ショップがオープンしまして帰宅かたがた立ち寄ってきました。

 中古ショップと言ってもまあ、色々ありますが今回のショップは基本アニメ・ゲーム系に特化した様な店構え(品揃え的には静岡駅の駿〇屋旧本店に近い)でテツドウモケイとかミニカーは「とりあえず店内の彩に置いてあります」と言った程度。

 値付けも比較的高めで掘り出し物狙いは難しそうです(この辺、全く骨董市に群がるおっさんと変わらないw)

 とはいえ、今回はそこでどうにか見つけ出したアイテムから。

 TOMIXの「ヨ5000形5008号車」
 ご存じの方も多いと思いますが、京都の鉄道博物館で売られている一種のノベルティ。
 館に展示されている貨車のNゲージモデルです。

 実は以前同じ京都鉄道博物館の「カーリターダ付きワム3500」というのも入手しておりまして、それに続くモデルです。
 こちらの方は展示用線路付きですがおそらく路面電車用のパーツの改修品ではないかと思われます。
 先日のジオコレ阿佐海岸鉄道DMW-931にも「モードインターチェンジ」というパーツが付属していましたが、最近のTOMIXはこういう特殊な線路のモデル化にも熱心ですねw

 肝心のヨ5000ですがたから号編成を想定した緑色のボディ。ヨ6000タイプはKATOから同じヨ5000はマイクロからもたから号用が出ていた筈です。
 造形は(恐らく、ですが)これまでで最も細密感を感じさせるもので、従来モデルの欠点だった「尾灯点灯に伴うデッキ内の出っ張り」も不自然さを最小限に抑えた物になっています。

 唯一画竜点睛を欠くように見えるのが床下の集電コイルが丸見えなところ。色でも塗ってごまかしたいところですが何しろ集電パーツなだけに少々二の足を踏みます(汗)

 何しろこれのおかげで「通電すると室内灯も点灯」し「おそらく実車準拠の半開状態のブラインド装備」と相まって非常にいい印象のモデルになっています。


 フルではありませんが当鉄道にもKATOの旧製品のたから号(15連くらいだったかな)がありますからKATOと車掌車を取り換えても良いでしょう。

大井川鐡道E31とUmbau-Wagen(笑)

2024-04-23 05:40:25 | 車両・客車・貨車
 先日の「趣味におけるポリシーと偏見のはざまに・・・」ではいつにない多くのコメントを頂きありがとうございました。

 その中で「設定や考証に縛られない模型ならではの楽しみ方」に言及されている方が多かったのですが、今回のはなしは正に「模型ならではのお遊び」のひとつであるとは言えます。
(とか言いつつ、好き勝手な編成で悦に入るあほなおっさんの言い訳だったりして汗)

 先日入線の大井川鐡道E31に関連して。
 実車がそうだったからとはいえ、この短駆の機関車に20M級の優等列車上がりの旧客の組み合わせというのはやはり違和感がありました。

 前回RocoのV215にトラストトレインの3両編成を牽かせたはなしを書きましたが、それとは逆にE31にはあの短さに似合うような客車編成を牽かせてみたくなります。

 とはいえ、当鉄道に在籍する2軸客車はいずれも古典的過ぎたり欧州色が強すぎてどれもピンとこないのも確かです。
 さて、どうした物かと考えた時に閃いたのは昨年夏に中古を入線させていたフライッシュマンのUmbau-Wagen3軸客車でした。

 一見メルヘン系のショート客車の様に見えますが、実は彼の地では元々普通客車として使われていたのでよく見るとメルヘン臭は薄く、その点でも元来が貨物機であるE31の質実さには似合いそうな感じがしました。
 早速物を引っ張り出して繋いでみると(わたし的には)どんぴしゃりのマッチング。
 3軸とはいえ長すぎず短すぎない絶妙なサイズは短駆のE31には(長さのバランス的には)よく似合います。

 という訳で前に編成化した「V215牽引のトラストトレイン」と行き交わせてみると、これまたなかなか面白い。

 自分の気に入ったマッチングで構成した編成を走らせるのは模型ならではの楽しみ方だと思いますが、日本型に似合う外国型の組み合わせ(勿論逆も可)をコーディネイトしてみるのも面白いと感じました。
 (まあ、前にもEH500にOE88を牽かせた事もあるのですが)
 これに限った事ではないのですが仮令実例があるにせよ、個人的に違和感を感じる編成よりも、それをきっかけとして自分なりに「このロコにはこういう編成が似合うのでは?」という愉しみ方ができるのも模型ならでは。
 しかもそれを実際に編成して走らせることが出来るというのも鉄道模型の醍醐味のひとつではないでしょうか?

 ただ、これをやるならどちらかというとお座敷運転よりも曲りなりにシーナリィのあるレイアウトでやった方が「風景とのマッチングを考えた編成を考える」分だけ頭を使えて楽しさも倍増する気もします。

KATOのEF58&スハ44系「青大将」(初代モデル)

2024-04-06 05:49:51 | 車両・客車・貨車
 今回は久しぶりに地元の中古ショップでの拾い物です。

 かつて人気のあったアイテムが、時を経てから手頃な価格に下がった中古としてショップに並ぶというのは一般的にもよくあるパターンなのですが、それでも手が出せない(あるいは出さない)モデルというのもわたしの場合結構あったりします。

 KATOが1980年代末頃にリリースしたスハ44系青大将なんかはその典型でした。
 別に青大将が嫌いだったとか言う訳ではなく、それどころかわたし自身が以前「青大将みたいなカラーリングのクルマを自家用車に使っていた」くらいですから適当な出物にでも当たればおそらく入線させていたであろうモデルです。

 ではなぜ今までそれが出来なかったかというと、これまでお目にかかっていた中古モデルというのが「機関車単体だけ」とか「客車編成だけ」という形でしか店頭に並ばなかったから(さりとて大枚はたいて新品を揃える程の甲斐性もなかった汗)です。
 編成によって牽引機が変わるブルトレとかと違い、スハ44系の青大将は同じカラーリングのEF58が牽いて初めて様になる(と私が勝手に思っている)訳でどちらか単体だけしか無かったらどうしても二の足を踏みます。

 そんな状態が20年くらい続いていたのですが、ようやく先日「機関車と客車両方が揃ったセット」の出物が店頭に並びました。
 物はKATOの初期モデルで、EF58はKATO独自のアンカプラー対応のアーノルドを装着しているのが特徴ですが、造形に関してはKATOらしい破綻のない造りで今のレイアウトで走らせても違和感はそれほど感じません。

 スハ44系の方は本来なら入っている筈のマイテがなく、代わりにスハ44が1両多い仕様の様ですが、偶然にも別のショップでマイテの単品を見つけたのでどうにか編成を組めます(とはいえ、実車準拠という訳にはいかず機関車を含めて7連ですが)

 これで機関車込み1両当たり3桁価格に近いならお買い得ではあります。

 ただ、前ユーザーは結構この編成を走らせ倒していた様で足回りの汚れは結構出ていますからクリーニングは必須。
 その一方で付属品のナンバープレートが未装着という微妙にちぐはぐなコンディションではあります。
 これについてはふと感じたこともあるので次の機会にでも書いてみようかと思います。

3月2日なのでスハ32系のはなし

2024-03-21 05:29:25 | 車両・客車・貨車
 以下の記事は3月2日にメインブログで上げたものの再録です。

 3月早々に日付の語呂合わせネタです。

 今日が3月2日という事でスハ32系を肴にしようかと(汗)
 1975年版の工作ガイドブックの記載を引用すると

 客車の屋根は二重屋根であったが、雨漏りや強度・工作などに欠点があるため、昭和7年〈1932年)丸屋根形のスハ32系が誕生した。国鉄最初の20M級2軸ボギーで側面のリベットは近代型の過渡期を物語っている(以下略)

 のだそうですが、実はスハ32系という名称自体は国鉄の正式呼称ではないのだそうで、この前後の時期に製造されたスハ32600、32800及び同形式の車体を持った客車の総称を便宜的にそう呼んでいるのだそうです(Wikipediaより)
 それよりもわたしの手持ちのスハ32系にはダブルルーフ仕様が結構混じっているのですが、上記との矛盾を何とする(笑)

 わたしがこの趣味に入った前後の時期はNゲージでもオハ31系と20系しか完成品の客車はなく、当時出始めだったGMのキットも10系やオハ61系辺りが中心で、スハ32系なんかは当時の製品化予定にも入っていなかった存在でした。上述の工作ガイドブックではこの頃の16番スケールモデルでは20系はもとよりオハ61、35,43、44系なんかと共にスハ32系もラインナップ(宮沢模型製)されていて製品化の層の厚さの違いに圧倒されたものです。

 その当時でもわたしになじみが薄かったのがスハ32系で他のスハ43系やオハ35系はそれなりに実車を見掛けたものの、わたしの故郷ではスハ32系は殆ど引退状態でしたから「この客車のNゲージモデルが出るなんて事はないだろうな」とか漠然と思っていた物でした。
 ですがこの直後、1980年代初頭からNゲージのモデルは急速にラインナップを拡大し新規参入メーカーも続出。その中のひとつである中村精密からキット形式とはいえスハ32系のNゲージモデルがリリースされました。

 が、如何せんブルトレブームの最中のあの時期、他よりも古典臭の漂うスハ32系への注目はそれほど強いものではなかった様で中村精密の縮小と共に一旦ラインナップからスハ32系は消滅します。

 その後、Nゲージの普及に伴い旧型車へのニーズが再び盛り上がり始めるタイミングで、新規参入組の長谷川製作所が中村精密のモデルをキットメイク・完成品仕様として発売し始めます。

 わたしがNゲージでスハ32系を手にしたのもMODEMOのモデルがそろそろ中古市場に出回り始めるタイミングだったと記憶しています。
 20M級の車体に小窓の並ぶ独特の風情はオハ35系やスハ43系とは異なる落ち着きを感じさせた物で、それも購入の動機になっています。

 その後KATOから急行音戸や中央線普通列車などのセット品の中にスハ32系がラインナップされる様になり、特に旧「北星」にも使われていた寝台車の仕様などは昔だったら製品化自体が想像できない物でした。わたしの手持ち客車の中でスハ32系が勢力を拡大し始めたのもこの辺りからです。

 MODEMOの客車セットなどはそれこそ中村精密の蒸機(今ならワールド工芸なんかも)が似合う様なラインナップでしたから、これも中古を入線させています。あと外国型蒸機との相性もなかなか悪くありません。

「TEZMO SYNDOROME」とMOREのキ620のはなし

2024-02-25 05:58:20 | 車両・客車・貨車

 今回の記事はメインブログで2月6日に上げたものです。
 書き出しにも上げましたが、この日は関東地区に久しぶりの大雪が降っていたタイミングでした。

 先月に比べて短いインターバルでWEBコミックの「TEZMO SYNDOROME」が更新されました。

 これを打ち込んでいる今は、かねて予報されていた今年最初の積雪のとっかかりというタイミング。思えば10年前は記録破りの豪雪に悩まされていた時期でもあります。

 そんな折に本編で取り上げられたのが「MOREのキ620」というロータリー除雪車なのですからタイムリーにも程があると言うものです(爆)

 例によって本編を読んでいただいてからこちらの「一読者の個人的な思い出ばなし」に戻って頂いた方がわかりやすいと思います。
 本編は以下のリンクを
 鉄道模型界で謎めいた「除雪車」の存在 TEZMO SYNDROME(テツモ・シンドローム)36話

 さて本編でも触れられていた様に、キ620に関してはMOREというメーカー自体がこのモデルしか出していない「謎のメーカー」と言う事でNゲージの鉄道模型としてはなかなかミステリアスな出自を持っているモデルでした。
 わたしがこのモデルを入手したのは10年ほど前に埼玉の中古屋で出物を拾ってからですが、あの当時でさえ店頭でこれを見つけた時には正直驚いたものです。

 おまけに「実車にはない自走機能」付きと来ていますからモデルとしての変態度も中々の物です。
 わたしの個体も自走はできたのですが流石に牽引力(笑)は大した事がなくキ本体に補重し、モーターとギアを抜いたKATOのD51(旧製品)を繋いでもまともに押す事ができませんでした(そのくせバックだと比較的まともに走って見せるので始末が悪いw)

 それでも1980年代のモデルとしては造形は良くできていて、単体で飾ってもそこそこ様になる機種ではあります。


 当時、Nゲージで除雪車といえば本機のほかはTOMIXのキ100ラッセル車しか無かったのですがあれから20年以上を経てNゲージの除雪車モデルもバラエティに富んできています。
 キマロキ編成でマックレー車は製品化されるわ、標準軌のDD51タイプのDD18、或いは走るモビルアーマーみたいなMCR600まで出ています。
 よもやと思われたDD53もあっさりマイクロからリリースされましたし。
 TOMIXのキ100位しか無かった当時を思うと全く隔世の感があります。

 それどころかアクセサリの世界でもトラックコレクションでNゲージスケールとしては間然するところがない造形の「道路用除雪車」が複数リリースされているのですから驚きです。

 でも、個人的には以前富士急電車まつりで見かけた、道路も線路も行けるであろう陸軌車タイプの除雪車がモデル化されないかなとか思ったりしますw

 ・・・などと書いているうちに外は真っ白!
 降りはじめから5センチは積もったでしょうか。これは今から明日が怖いです汗

 今回はキ620のはなしから始まって後半に行くほどとっ散らかった内容になりました。すみません(汗)

マイクロエースのスハネ16「趣味のカラー」(笑)

2024-02-03 05:05:52 | 車両・客車・貨車
 先日の静岡行きの戦利品から。
 年末セールということで通常価格からの割引もあるセールだったのですが、それでもなお売れ残っていたらしい変わり種モデルです。

 物は「マイクロエースのスハネ16」
 これだけならどうという事もないのですが問題はそのカラーリング。
 ご覧の通りの派手さ全開の塗色が目を惹きますw

 ここまで書けば思い出される向きもおありかと思いますが、1980年代末しなのマイクロから有井に吸収された頃に突発的にリリースされた「趣味のカラー」の1バリエーション。

 当時の10系客車や185系をベースにTGVやアムトラックなどの外車のカラーリングを施してバーゲンしたという曰く付きの一品です。
 このモデル、前にも何度か書いていますが90年代の初め頃「池袋駅東口前の路上で露店の叩き売りで売られているのを目撃したことがある」思い出深いモデルでもあります(爆笑)

 今回のモデルは「イタリア国鉄カラー」でただでさえマイナー臭漂うこのシリーズの中でも最もマイナーなカラーリングです(あの当時実物を手に取って「あっ!これはイタリア国鉄カラー!!」と感動したユーザーというものをわたしは想像できませんw今回は売る方も「ユーザーが勝手に塗り替えた」と勘違いしてジャンク棚に並べた可能性すらあります)

 とはいえモデルとしてはしなの時代からKATO以上といわれたほど定評があった10系なので造形面では不満はありません。
 ただし、エラー品なのか経年劣化かわかりませんが「貫通幌がきちんと嵌まらない」という欠点があり、ここはリペア必須。おまけに台車がTR47なのでボディとのアンバランスさが凄い事になっています(そもそも実車がそういう仕様なので仕方ありませんが)

 それでもこれほどの変化球モデルが「1両270円で2両で540円」という事にもなれば手を出してしまいます。これくらいおめでたい仕様ならEF55やC58 239に牽かせても説得力はありそうですしw

 そういえば思い出したのですが、以前同じ10系でTGV仕様の「趣味のカラー」を入手したのも静岡のショップでした。静岡というところは下手をすると東京よりもすごい所なのかもしれません。

フライッシュマンのUmbau-Wagen

2023-12-02 05:31:59 | 車両・客車・貨車
 今回は外国型Nゲージの中古モデルネタです。


 現住地で外国型モデルの中古に当たるなんて事は滅多に無いのですが、その中でもわたしの琴線を刺激するようなモデルに当たる機会はさらに少なくなります。
 先日、行きつけの中古屋でそういうモデルに当たるのもかなり珍しい事です。

 物はフライッシュマンの客車3両セット。
 写真を羅列するとカラーリング以外脈絡のない組み合わせなのですが、これでも正規のセット物だそうです。



 ドイツ型としては異例なほど短駆のボギー客車とショートボディの3軸客車2種。同じ編成だとすれば随分とちぐはぐに見える組み合わせです。
 これを見つけた時考えたのは「上の観光地区レイアウトで小型機関車に牽かせる観光列車に似合いそう」でした。


 サイズ的にもこれまで入線している外国型の2軸客車よりも堂々としたフォルムで日本型とのサイズ差も少ないものですし、編成を組ませてみても案外違和感を感じません。
 面白いのが3軸客車の構造で真ん中の1軸が左右に横動し、急カーブに対応している点です。
 勿論実車準拠ならこういう構造は考えにくいですが、運転主体で考えるなら歓迎できる処理です(実車でも3軸の車両は2軸よりも不安定な走りの事が多いですし)


 ただし、連結間距離が市販車としても異例に狭い設定でリアルである反面280R程度でも車体同士が接触しやすく台車の機構ほどには急カーブには強くない様です。
 客車単独で使うか、他社製車両との混合列車にして連結間距離を広くするなら棚幡線(ミニSLレイアウト)でも使えるかもしれません。せっかくの台車横動機構は生かしたいですし。


 ところで、車両の第一印象で「観光地向けメルヘンぽい列車」を勝手に想定していたのですが、実車の情報を調べてみたら実はこの客車は「Umbau-Wagen」と呼ばれ、「1950年代のドイツで深刻化していた物資の不足に対応するために旧型車を改造して大量に生み出された再生客車の一群」だったのだそうです。日本でもかつては客車の鋼体化の時期に増備が間に合わなかった為に木造客車のベースに鋼製ボディを乗せた「半鋼製車」が作られていた時期がありましたが、事情は違うとはいえノリはごく近い様です。
 (因みに3軸客車もベースとなったプロイセンやバイエルンの仕様として存在しており、特にこの客車のために用意されたものではない様です)

 何事もイメージだけで調べないでいるとイメージと現実の落差に気付かないまま過ぎてしまいそうですね(大汗)

運転会デビューの「フライッシュマンの操重車」

2023-11-05 05:51:26 | 車両・客車・貨車
 先日の浜松運転会での戦利品にして「現地調達・即デビュー」というこれまでにない経緯で入線したモデルです(笑)
 加えてここ数年の中古モデルでは1番の変わり者モデルと思います。

 今回は初めての場所という事もあって、夕食を済ませると早々に車で夜の街・・・と言うか夜でも開いている中古ショップを2,3軒回りました。運転会のついでという事もあってそう大した戦利品も期待していませんでしたが、そこは静岡第二の都市でもある浜松。
 中古ショップのノリや品ぞろえは現住地は勿論故郷や東京あたりのそれとも異なる独自性が感じられ、予想していた以上に地域性の違いを感じました。

 買い物に関していえば、これが入手できただけでも浜松に来た甲斐があったと言うもの(言い過ぎ汗)です。

 物はフライッシュマンの操重車セット(4両組)
 これについてはこのショップでの出会いが初めてで、故郷は勿論東京近辺のショップでも出物を見た事がありません。
 元々この手の車は事故現場の他では車両区に留置されている姿しかお目にかからない代物ですから、みる方からすれば馴染みの薄い物です。

 従来、日本型のNゲージでこの種の操重車としてはTOMIXのソ80(クレーン支重用のチキが付属)がありますが、今回のフライッシュマンのそれはご覧の通り迫力が段違い。
 クレーンユニットそのものの重量感はもちろんですが、二軸.ボギーとり混ぜて4連化した編成はただ走っているだけでものすごい凄みを見せます。


 付属の無蓋車はブームを支える二軸車、支台を支える角材の馬を搭載した2軸車、操縦者の後ろにいるのはクレーンのカウンターウェイトを運ぶボギー車という構成で物々しい事夥しい。

 これらが機関車に牽かれて静々と進む様は下手なチキ並みの迫力があります。


 ですがこれで驚くのはまだ早かった!
 クレーンユニットの回転、ブームの上下くらいならTOMIXのモデルでもできますが、驚いたことにこちらのモデルはダイヤル操作でフックの巻き上げ巻き下ろしまでが可能な構造なのです。

 そんな訳で、運転会のモジュールの側線上に操重車を配置し、クレーンを回転・アームを上げてフックを吊下させるとそれだけでランドマーク的なミニシーンが出現します(笑)

 走らせても停まらせても目立つという意味では今回の運転会でも、そこそこギャラリーの目を惹く存在になりました。

EF55とロビーカー編成(笑)

2023-09-27 05:44:12 | 車両・客車・貨車
 今回も先日入線したKATOのEF55ネタから。
 オーナー個人の都合と悪趣味が本領発揮していますがご勘弁を(大汗)

 機関車は入線したものの、これに何を牽かせるかについてはそれなりに悩みます。

 リアル派なら同時発売の高崎車両区の旧型客車のセットと行く所でしょうが、予算の都合もありますし、わたし的には折角の模型ですから独自性のあるオリジナル編成といきたいところでした。

 そこまで考えた時思い出したのが、10年以上前帰省の折に中古モデルを見つけていたKATOのラウンジカーセットでした。
 お値段が手頃だったのと、旅行中は財布の紐が緩みやすいという(笑)原則もあって手を出したのですが、よく見たら当時まだうちでは普及していなかったKATOカプラーしか装備していなかったため、今でも機関車はアーノルドが主体のうちの機関車で牽かせられるものがなく10年以上塩漬け状態だった編成でした。
 (そんな事もあって、当ブログでもこれまで紹介してきませんでした)

 そもそもこのセット自体、当時既発売の24系25型編成に追加するためのものだったので、これ単体だと中途半端感が半端なかったですし。
 (因みに当鉄道在籍の24系25形は北斗星仕様と「いわて平泉号」仕様でミスマッチ感が大きい)

 という訳で、今回EF55の入線を機会にこれを基にしたオリジナルのイベント列車として使う事を考えました。
 実車は24系寝台「あさかぜ」『瀬戸』のアメニティ改善を目的に追加されたロビーカーのオハ25と個室寝台のオロネ25、分割併合用のオハネフ25をセットにしたものでオハ25の伸びやか過ぎるくらい伸びやかな側面窓が最大の特徴です。



 集電用のパンタがオハに搭載されているので実車では「カニがいらない24系」なのですが、今回はEF55と接続するためのKATO〜アーノルドカプラーの控車が必要なので、急遽中古ショップで入手したTOMIXのカニ24(1両550円w)を編成端に挟んでいます。

 帰宅後、客車側のカプラーをKATOカプラーに交換してEF55とオロネの間の橋渡しとしました。この間、僅かに5分^_^
 まあ、交流区間や非電化区間でも運用するという設定ならばどうにかなるかな、と。
 実現した夢編成は個室寝台とロビーカーが繋がった豪華版の寝台列車となりましたが、今だったらこういう編成もありかもしれませんね。

 という訳でEF55の入線記念スペシャル編成がうちのレイアウトをめでたく疾走する運びとなりました。
 55の走りはスムーズそのもので、この編成にはふさわしいものになったと思います。

ワールド工芸のマヤ20

2023-08-26 05:23:26 | 車両・客車・貨車
 先日入線の新古車から

 春にホビセンの特別仕様品としてKATOのC11 192号機で大散財したばかりですが、この機関車で「20系さくら」を牽引させようとしたら決して外せないのが電源車のマヤ20です。
 元々は旧客の食堂車をベースに発電機ユニットを無理やり搭載させたため、本来なら20系の流麗なフォルムと繋げると違和感の強い車両なのですが、そこは「あのC52が好きなわたし」の事。
 その無理矢理感、異形感に逆に魅力を感じ始めてしまったのですから勝手なものです。
 (というよりもC11にカニ22を牽かせる方がカニ22に重量感がありすぎてミスマッチ感が強かった)

 20系「さくら」の基本セットはすでに入線させていましたが、当時はマヤ20までそろえる余裕などなく今回のC11の入線まで10年以上そのままになっていましたが、この春以降は奥や中古屋での出物をチェックしていました。

 ようやく先日になってワールド工芸製のモデルの出物を見つける事ができ、入線を果たしました。
 ブラスの車体は窓抜けがクリーンでかつエッチングによるディテーリングもプラより上品な印象すら受けます。

 一応車端のテールランプや表示灯も点灯しますが、バック運転での運用を考えていませんし電球のせいかヘッドライトよりも光が強烈なので一旦ユニットは撤去しました。

 マヤを挟んだ「C11牽引のさくら編成」がようやく実現できて感慨もひとしお。
 何事も待ってみるものですね。