光山鉄道管理局・アーカイブス

鉄道模型・レイアウトについて工作・増備・思うことなどをば。
こちらはメインブログのアーカイブとなります。

「STEAMで深まる鉄道模型・ナローゲージディーゼル機関車キット」に挑む・2

2022-02-27 05:15:42 | 車両・16番
 先日に引き続いて「STEAMで深まる鉄道模型 ナローゲージ機関車」の製作記、その2です。
 この工作は基本「寝る前の30分くらいで一回一工程のペースでのんびり作る」方針。

 なので前回のキャブに続いて、今回はボンネット周りを作ります。
 基本、単純なペーパーパーツの貼り合わせですが例によってパーツが意外に細かいのとわたしの指が大きいのとでピンセット必須の工程になっています。

 このキットは単純に箱を作るのではなく、角を落としたり屋根板などを丸めて曲げ癖をつける工程が多いので意外に歯応えがあります。

 途中の工程を見ても、かつての「チビ凸」の様な直線だけで構成されたような無機質感がなく、なかなか表情のあるボディになっています。
 この辺りはまさにデザインの勝利。

 しかも一工程ごとに一目で進捗状況がわかるのが楽しい。
 下手にマニアックなキットだと「一体自分がどの辺をやっているのだろうか不安になる」様なのが時々ありますが、このキットに限ればその心配はなさそうです。

 もし、このキットを改造して個性を出そうと思ったとしても、今くらいの段階から手を打てる位のキットとしてのリニアリティも持ち合わせていそうですね。なんだか改造用にもう1両買おうかなんて事もふと思ったりします(汗)

 明日の晩はキャブ周りとボンネットの加飾が中心になりそうですね。

 それにしても恨めしいのは自分の不器用さよ(涙)

「STEAMで深まる鉄道模型・ナローゲージディーゼル機関車キット」に挑む・1

2022-02-26 05:12:23 | 車両・16番

 件のコロナ禍は2月に入り猖獗を極めつつあります。どの辺でピークが来るのかが、全く読めませんから休日の蟄居傾向はまだしばらく続きそうです。

 前のより軽症が多いとはいえ、何しろその感染力の強さゆえ感染者の分母がとにかく大きいのが困り物です。現にわたしの職場でも濃厚接触者が出てすら、仕事に開く穴が大きいのですから。

 ですから休日とはいえ休める時に休んでおかないと辛いものがあります。
 やはりこう言う時は手先を使う趣味に集中するのが良さそうです。
 と、言うわけで今回は今年の初売りで購入した「STEAMで深まるナローゲージ機関車キット」に取り掛かります。

 袋から取り出した各パーツはみにちゅあーとや甲府モデルのペーパーキットによく似た構成。素組みでも困らないように色画用紙で構成されているのがこの場合有難い。

 加えて、このキットには専用の接着剤として速乾性の「ロケットカードグルー」と言うのが付属しており、説明書の要領の良さと併せて取り掛かり自体は楽です。

 説明書にあるようにピンセットと金尺、爪楊枝とカッターを用意して製作に臨みましたが、ここで意外な難点が。
 それは「わたし自身の手のデカさ」です。

 わたし自身、親譲りの「でかい手」の持ち主なのですが、それでもこれまでのキットメイクの経験からどうにかなるだろうと思ったのが甘かったかもしれません。

 本製品はHOサイズのナローゲージとはいえ、部品が思ったより細かく、特に貼り合わせではなかなか細かい部品を貼りづらいのです。
 他のキットではどうにかなった部材でもやってみたら「微妙に曲がって貼り付けられた」なんてことになります。

 こうなると「ピンセット二刀流」とか「爪楊枝の代わりにプラ楊枝を使う」とか自分なりのテクニックを使うことになります。
 なるほど、こう言うのも「STEAM」の一環かもしれないと思ったりして(笑)

 「ロケットカードグルー」は普通の木工ボンドよりもかなりサラサラした質ですが楊枝で点付けする様な使い方には好適と思います。別売りもしている様なのでこれからペーパーキットを作る時にでも買ってみようかなと。
 ただし部品の合い自体はかなり良好で、みにちゅあーと並のかっちり感のある仕上がりになります。

 とりあえず初日はキャブとボンネットの一部まで。
  乾燥を挟みながらちょこちょこやっていけば結構楽しめそうです。

 この工作は基本「寝る前の30分くらいで一回一工程のペースでのんびり作る」方針。

 なので前回のキャブに続いて、今回はボンネット周りを作ります。
 基本、単純なペーパーパーツの貼り合わせですが例によってパーツが意外に細かいのとわたしの指が大きいのとでピンセット必須の工程になっています。

 このキットは単純に箱を作るのではなく、角を落としたり屋根板などを丸めて曲げ癖をつける工程が多いので意外に歯応えがあります。

 途中の工程を見ても、かつての「チビ凸」の様な直線だけで構成されたような無機質感がなく、なかなか表情のあるボディになっています。
 この辺りはまさにデザインの勝利。

 しかも一工程ごとに一目で進捗状況がわかるのが楽しい。
 下手にマニアックなキットだと「一体自分がどの辺をやっているのだろうか不安になる」様なのが時々ありますが、このキットに限ればその心配はなさそうです。

 もし、このキットを改造して個性を出そうと思ったとしても、今くらいの段階から手を打てる位のキットとしてのリニアリティも持ち合わせていそうですね。なんだか改造用にもう1両買おうかなんて事もふと思ったりします(汗)

 明日の晩はキャブ周りとボンネットの加飾が中心になりそうですね。

 それにしても恨めしいのは自分の不器用さよ(涙)


 ボディの形ができてきたところでディテール工作に入ります。
 このキットは基本ペーパー部材の貼り合わせですが、ペーパーでは難しいヘッドライトやマフラーは3Dプリンタのパーツで構成され細密感を高めています。

 ワンポイント的に使うパーツですが、取り付けるだけでリアルさが高まる優れものでした。
 後はシャシを動力ユニットに取り付け車体を乗せれば完成。

 出来上がったDLは猫屋線のDLに細密感では譲りますが、ボディの造形にかっちり感があり、優等生的な印象です。
 わたしは既に猫屋線のDLを2両持っていますが、第3のDLとして個性の異なる今回のBillyくんが加わりなかなか賑やかになりました。

 動力は最新のチビ凸用ユニットでスムーズさは折り紙付き。
 むしろこの機関車だと「ナローのDLがこんなに滑らかに走っていいのだろうか?」と思えるくらいです(贅沢な悩み)
 事によると猫屋線かノス鉄用の動力の方が走りの質感ではそれっぽいかもしれません。

 ですがここまで来ると小さくともシーナリィの付いたナローのレイアウトが欲しくなってくるから困ったものです。

 まさか、鉄コレ以外のメジャーメーカーが鉄コレよりも優秀な動力を引っ提げてこのジャンルに参入するとは思わなかったので嬉しい誤算ではあるのですが。

「STEAMで深まる鉄道模型・ナローゲージディーゼル機関車キット」

2022-02-24 05:09:58 | 車両・16番
 遅ればせながら先日の正月初売りで入手したアイテムから。

 KATOの「STEAMで深まる」シリーズの「ナローゲージディーゼル機関車セット」
以前当ブログで「KATOの鉄道模型を通してSTEAMの概念を深める」シリーズを取り上げたことがありますが、たまたま初売り品の中にこれまで見かけなかったディーゼル機関車キットを見つけてしまったのが運の尽き。
 つい手を出してしまいました。

 このキットは動力はKATOのチビ凸用ユニットを用い、車体はペーパーキットの形式を取ります。
 わたし自身、コロナ禍以前は甲府モデルのペーパーキット、コロナ禍以後はみにちゅあーとのストラクチャーとここ3年ほどペーパーキットづいていましたが、実はそれも今回の購入動機のひとつだったりします(汗)
それに今年の目標のひとつに上げていた「ペーパークラフトのHO蒸気機関車」を手掛ける予定でもあり、その肩慣らしの意味もあります。

 このキットの特徴はペーパー製とはいえ、そこそこ曲面のある車体構成を持つ事と「STEAM」絡みで絵本風のテキストが付いてくる事

 という訳で製作前にとテキストを読んでみましたが、これがなかなか楽しい。

 「作る前から作った気にさせる」説明書にはいくつか当たっていますが「作る前から作りたくなる」というのにはなかなか当たる物ではありません。
 と言うわけで、いい歳しながら今からワクワクしているわたしがいたりします(爆笑)

2月23日で223系のはなし

2022-02-23 05:49:21 | 車輌・電車
 世間は天皇誕生日で祝日ですが、わたしの職場は原則祝日出勤なので感覚的には「普通の2月23日」になってしまいます(涙)

 そんな訳で日付け語呂合わせで「223系」のはなしをば。
 223系と言うと1994年登場のJR西日本の主力近郊電車のひとつですが、長い生産期間の間に微妙に仕様を変えたバリエーションが多い事も特徴です。わたしの手持ちの223系はKATOの1000番台と2000番台の4連2編成ですが、並べてみるとカラーリングは同じでもライト周りが異なり見飽きません。

 これを入線させたのは私がこの趣味を再開した直後くらいのタイミングでしたが、実車に馴染みこそなかったものの同じJRでも東日本や東海の近郊電車に比べるとカラーリングもデザインもなかなかシックに感じられ、一種一目ぼれに近い感じで中古モデルに手を出した覚えがあります。

 「中古」とは言いますが、わたしの現住地は勿論故郷のショップでもJR西日本の電車の出物が出る事は極端に少なく、これ以後223系の中古にお目に掛かる事は殆どなかったですから(我ながら)偶然のチャンスを上手くとらえたものだと思います。

 1000番台、2000番台はともに実車は4連~8連くらいの運用が基本で8連くらいの長編成で走らせても様にはなりますが、個人的な好みで言うなら4連の2編成をすれ違いで行き交いさせる方が賑やかな感じ(と地方都市っぽさも感じさせて)で好きだったりします。

 JR東海の313系と同様に元々は113系の置き換えとして登場した車両ゆえに、20M級3扉車というコンセプトは共通していますが、313系の「馴染みやすいが野暮ったい」のとは異なり「怜悧なくらいに取り澄まされた」印象が都会的に感じられます。

 やはり大手、中小私鉄が乱立しそれぞれが個性を競う、いわば「生き馬の目を抜く」かの如き関西の鉄道界でJRが存在感を示すにはこれくらいハイセンスなデザインが要求されるのかもしれません。
(同じ近郊型でも東日本の701系は良くも悪くもプレハブ的ですが、考えてみたらあちらには競合できるほどのライバル私鉄がありませんし)


 時々は同じ西日本の221系なんかと組みあわせて運転を楽しんでいますが、いつ走らせてもわくわくさせられます。

NHK特集「ジョバンニの銀河1983」と謎のBタンク

2022-02-22 05:06:30 | 映画・テレビ
 今回も「テツドウモケイの出てくる映像」ネタをば。

 前回「核戦争後の地球」でNHKの特撮とそこに出てくる鉄道模型を取り上げましたが、前回とは別なアプローチでファンタジーを映像化したものを取り上げます。

 ものは1982年放映のNHK特集「ジョバンニの銀河1983」
 本作は宮沢賢治の没後50年を記念して製作された一作ですが、当時のNHKの特撮と多様な素材を駆使して「銀河鉄道の夜」を映像化したものです。

 宮沢賢治が童話作家の顔とは別に、化学や天文学にも造詣が深かった事は今も語り継がれているところです。
 中でも当時「石っこ賢さん」と言われていた鉱物学の研究については今でも多くの研究資料が遺されています。

 (ポニーキャニオン NHK特集名作100選「創造の世界編」LDより画像引用)

 銀河鉄道の映像ではそれらの鉱物標本を偏光顕微鏡で捉えたファンタジックな写真を背景に、模型の列車を合成する形で999とは別な形で「銀河鉄道のファンタジー」を映像化することに成功しています。
 (もちろんVTR特撮の機材が潤沢に整備されていたNHKだからこそ可能だった面もあったと思いますが)

(ポニーキャニオン NHK特集名作100選「創造の世界編」LDより画像引用)

 ここに登場する銀河鉄道はおそらく市販の模型を使ったと思われるのですが、安全弁付近の発煙ギミックが付いている事、模型でもHOやNゲージではなかなか再現されないネジ式連結器を装備している点から見て、それなりのラージスケールモデルだったのではないかと思われます。

 これらを元に映像化した「銀河鉄道の夜」ですが、過去のアニメや映像と異なる独特なファンタジックさに引き込まれます。
 実は本作も本放送時にβⅢでエアチェックして何十回となく再生してきたのですが、そのうちどうしても高画質の素材でみたくなり、10年ほど後にLDが出た時には速攻で予約・購入した経緯があります。

 (って、このLDというのが「他のドキュメント9作と抱き合わせのボックス仕様」つまり本作一本を観るためにLD5枚も購入する羽目になったという曰く付き汗)

コスミックのタワーマンションにふと思うこと

2022-02-20 05:37:49 | 思いつくままに・考察
 先日紹介したコスミック製のタワーマンションキット。

 実際に配置してみると、この建物はレイアウトの街並みの中では抜群の存在感があります。
 近年、地方都市でも駅前にこの手のマンションが林立するのは珍しくなくなってきましたが、現代の駅前の情景としてはこの手の建物は欠かす事のできないものになりつつあります。

 これにあと、アオシマの立体駐車場でもあると完璧かもしれないと思い配置してみました。
 実はアオシマの立体駐車場も、普通のレイアウトに組み込むにはかなり場所と嵩を取る代物なのですが。

 それでもタワーマンションと組み合わせるには良い雰囲気のモデルではあります。

 さて、タワーマンションや他の建造物の組み合わせを一通りいろいろと配置して思ったこと。

 鉄道というものが一種の施設産業であることを考えると、レイアウトといえども「駅前の情景、沿線の情景がレイアウトの性格を決定づける大きな要素である事」が改めて感じられます。
 かつて16番がレイアウトの主流だった時期には、相当のシーナリィの付いたレイアウトであっても「駅前には店一軒ない」「沿線の生活臭を感じない」様なものが多かったものです。
 (おそらくその流れが変わったのは16番では「摂津鉄道」の登場以降ではないかと思います)

 が、それからNゲージを中心に一般建造物の製品化が進み、それに伴いモデラーの方も自分のレイアウトのシーナリィイメージに合った一般建造物をスクラッチ、或いはキットバッシュする様になってきた事で「作者のイメージに合わせた駅前風景・沿線風景」が表現しやすくなってきました。

 それは単に自作だけでなく「市販品であっても各メーカーの製品群の中からイメージに近い組み合わせをセレクトすることで街並みとしての個性と性格づけをすることが容易になってきた」事でもあります。

 前述の様に、タワーマンションと立体駐車場の組み合わせだけでも「平成20年以降の近郊の再開発地区」をイメージさせることができますし、ローカルな建造物の組み合わせで大雑把に地方や地域が特定できる街並みづくりもできそうです。

 そして前者の風景ならば「4連以上の20M級4扉の通勤車」が似合いそうですし、後者なら街並みの規模から「単行気動車」が似合うか「幹線級の旧客列車が似合うか」を作り分けられるでしょう。
 まあ、レイアウトによっては「風景によって走らせる編成のイメージが限定されてしまう」弱点もあるでしょうが(レールと駅だけの組み立て式レイアウトなんかはそれに対するアンチテーゼとなり得ましょう。実際には成立の順序が逆なのですが)

 或いは、最近わたしがやっている様にベースを単なるステージと見立てて特撮映画のセットよろしく走らせる編成に応じて情景を差し替えるという方向もありかもしれません。少なくとも最近は、それができるくらいには一般建造物のアイテムは充実していますし。

 ですが、これだけマッスのある建造物の類に囲まれているのに、わたし個人の感覚としては「やっぱり主役は列車」なのです。

 鉄道が一種の施設産業である以上、沿線とは無縁に存在できないし感覚的にも「この列車にはこういう風景と組み合わせてみたい」という思いがレイアウトやモジュールの製作動機になるのもままある事です。
 (その割にはわたし自身があまりにも浮気性であることも痛感させられますが)
 少なくとも今のNゲージでならそういう事が出来る様になってきている事をも今回感じさせられました。

鉄道コレクション第31弾

2022-02-19 05:35:32 | 車両・私鉄/民鉄

 今年最初の新製品モデルの入線となったのはやっぱり「鉄道コレクション」
 今回で第31弾になります。

 今回のラインナップは現役で活躍している私鉄、或いは地方私鉄の通勤型電車が中心になっています。
 見た目も近代的な車両たちは都市風のレイアウトには似合いそうです。

 ですが、短編成で済むとはいえ、わたしの目からすれば新型車中心のラインナップというのは、かつての旧車・譲渡車中心だった鉄コレのイメージとは聊か違和感を感じさせるところではあります。

 
 という訳で個人的に気になっているのはやっぱり譲渡車のモデル。

 今回は東京メトロ日比谷線の03系をベースにした北陸鉄道03系、熊本電気鉄道の03形がそれに該当します。元々がごく短い車両なので2連でも違和感は少ないですし、使い勝手は良さそうに感じます。

 一方で近鉄の6600系、京成の3600形、西鉄の7050形などはバリバリの現役のオリジナル車。
 この辺になるとどうしても長編成をイメージしがちで使いにくい感じもします(特に京成なんかは)

 今のところ動力も何もないので当面側線やディスプレイ台、モジュールの飾り物状態になりそうですが、どれもこれも垢抜けたデザイン(これも違和感の理由のひとつなのですが)なので「レイアウトの新風」みたいには見えますね(笑)

 個々の編成については追々紹介すると思います。

大雪の日

2022-02-17 05:31:47 | その他
 今回は日常ネタから。メインのブログの2月11日の再録です。

 大雪の予報が出ていたので覚悟はしていたのですが、朝から雪です。

 今のところ大雪と言うほどにはなっていないのですが、それでも周辺部ではかなりの積雪になっていまして、ただでさえ悪い物流の便が凄い事になりそうな予感がします。

 うちのエスクァイアも雪まぶれ。
 まあ、故郷の降りに比べればかわいいものなのですが、この辺の雪はいわゆる「スタッドレス殺し」のベシャ雪なので、ちょっとしたことで滑ってしまい始末に負えません。

 おまけに(これも毎度毎度書いている事なのですが)これ程の雪の中を走るのにフォグランプを点けない輩がまだまだ多い。
 御大層なSUVに乗っているのに、雪の中で無灯火走行を平気でやるのですから危なっかしいことこの上ありません。
 どうかするとこの期に及んで夏タイヤのままなんてのもまだ居そうで怖いです。

 (余談ですがハロゲンと異なりLEDのライトは熱を出さないので、雪道でヘッドライトを点けっぱなしにしても「ライトの熱でライトの周りに積もった雪が溶ける」事が少ないので、これはこれで怖い気がするのですが)

 この辺りは計ったように5~8年おきに大雪が降るところなのですが、雪国や寒冷地に比べるとまだまだ不用心な所が感じられはします。
 とはいえ、わたしもひとの事は言えないですから十分用心しないといけません。

寒い・・・

2022-02-16 05:30:01 | その他
 今回は日常ネタから

 1月も半ばを過ぎ、しかもコロナ禍の猖獗もあって休日ばかりか、平日の夜間の外出も激減しています。
 こうなると自宅で暖かくしていながら、模型いじりでも・・・と行きたいところですがわたしの場合なかなかそうも行きません。

 なぜと言って自宅の中といえども「寒さにやられがち」だからです。

 現住地の自宅は故郷の家と違って、断熱材が薄い上に母屋の方は隙間が多いために外からの冷気が盛大に侵入する環境。
 今このブログを打っている部屋なんかは暖房が動いているのに室内気温15℃を割り込み、しかも暖房を止めるとこれが10分間で8℃くらいまで下がります。
 実際に体験してみるとわかりますが、これは下手な寒冷地の住宅にいるよりもかなり寒いのです(同じ条件の部屋でも断熱材や二重窓のおかげで室内気温が10度を下回らないし、晴れていれば太陽熱が窓から逃げにくい)

 工作ひとつとっても指先がかじかんで細かい動きがやりにくいのですから困りものですね。

 勢い早寝を決め込んで布団の中で本なんかを読む事が増えるのですが、そうなると今度は「本を持つ指先がかじかんでくる」のがまた困る。
 RMやとれいんなんかの大判の雑誌やムックなんかで顕著です(汗)

 こういう時は暖房よりも内から温まるコーヒーやお酒の方が有難く感じられます

 それにしても、現住地は夏場の暑さもたまらないものがあるのですが、冬場の底冷えもどうして馬鹿になりません。

TOMIXのレンガビルのはなし

2022-02-15 05:27:14 | ストラクチャー

昨年の後半はヘルヤンやウォルサーズのレンガ建造物を積みプラ消化していましたが、よもやこれ以上レンガの建物が増えることもないだろうと思いきや、またまた1軒増えたのですから世の中はわかりません。

とはいえ、レンガの建物としては結構な変化球なのですが。

先日訪れた「鉄道民宿の中の中古ショップ」で見つけたTOMIXの商業ビル。
そう、化粧レンガ仕様の5階建てビルです。

現在は完成品ばかりになってしまったこのビルですが、元々はキット形式で改造の種としても悪くないモデルでした。
上の写真の奴はかつて電気街のビルとしてほぼ無塗装で仕上げたものですが、化粧レンガと言ってもかなりベージュに近い色調です。

今回入手した中古モデルも初期モデルのキットメイク品ですが割合簡単にバラせる構造になってはいます。

とはいえ、これをそのままレンガ街に持ち込んでも周囲から浮いてしまうことは必須。
なのでリペイントで周囲の建物とマッチングを図ることにしました。
ヘルヤンの工場を塗装した時に使った、ダルレッドのスプレーがまだ残っていたので再塗装。田宮のすみ入れ塗料で漆喰に色差しをする処理もこれまでのレンガ建造物のキットの時と同様です。

これだけの事なのですが、周囲とそこそこ合うような色合いにはなりました。

ただ、そこまでしてもモダン極まりない前面の意匠だけはどうにもなりません。
そこでレンガ街では周囲に背を向けた配置になりました(笑)

形状は微妙なのですが、同じ色調の建物が集中する事でそこそこ統一感のとれた街並みにはなりました。
そういえばレンガ壁の建造物はジオコレのビルにもそういうのが2軒ばかりありましたが、いずれはこれも混ぜ込んでみようかなという気になります(笑)

駅ビルから「本屋」が消えた日・・・

2022-02-13 05:19:54 | 思いつくままに・考察
今回は模型ネタから少し離れます。

私の現住地から近い「駅ビルのある街」というと一に甲府、二に八王子という事になりますが、その甲府の駅ビルの中の本屋さんが先日閉店したというニュースが入ってきました。


わたしにとってそう利用頻度の高い店ではなかったのですが、何より「駅ビルから本屋さんが消えた」というその事実だけでかなり衝撃を感じています。

列車の利用が主に故郷の帰省とか出張など、特急や新幹線を使っての往復が多いわたしにとって「列車の中で本を読む」という行為はそれ自体が旅情の一部となっています。
かつての帰省の時だと「最終の下り新幹線の車内で読むための本を東京駅や大宮駅の本屋で調達する」のが恒例でしたし、帰りの時は盛岡駅の本屋で地元タウン誌や郷土書を買い込んで読むというのも定番でした。
まあ、硬い本でなしに「クルマ雑誌」や「アウトドア誌(やりもしないのにw)」なんかを読み通すのも楽しみでした。

同じ列車でも各駅停車の鈍行なんかだったら、車窓の風景を眺めるのも楽しみですが、殊「目的地に早く着くのが目的の特急や新幹線」だと風景を眺めるより本を読んでいる方が集中できました。
ある意味優等列車の中と言うのは最高の読書環境のひとつではないかと思います。

それは列車に乗る前でも同じ事で「エキナカの本屋さんで車内用の本を探す」或いは「乗り換えまでのひと時を立ち読みしてつぶす」というのも私にとっては(例え旅行とは関係ない本であっても)「旅の一部」でした。

そんなわたしですから「駅ビルの中に本屋があるのは当たり前」と言う感覚でしたし「レイアウトに駅ビルを組み込む時には必ずその中か隣接地に本屋を配置する」という癖すらついていました(笑)

なので、今回の様に「駅ビルの中の本屋さんがなくなる」というのは、旅情の一部をごっそり持っていかれた様な感覚な訳で落ち込む事甚だしいものがあります。
確かに昨今は電子書籍時代で、スマホ一個で最新の雑誌が居ながらにしてダウンロードできますし、かく言うわたしも正月の帰省の読書で「元日にアップロードされた青空文庫を読む」なんてのを、実はここ数年来やってはいます。

ですが「駅ビルの本屋での本との出会い」というのはそれらよりも「本と旅情、思い出が直結した感覚」をももたらしてくれる意味で電子書籍とは異質なものだと思います。

この間だって「車内販売のコーヒー」と言う列車旅ならではの楽しみが消えたばかりなのに、これからの特急旅は「どんどん自分が車内の貨物みたいな存在にされていくような空漠感」を感じない訳には行きません。

カラーブックスの「日本の私鉄 北関東 東北 北海道」

2022-02-12 05:17:50 | 書籍
 そう言えばまだ紹介していなかった「思い出のカラーブックス」ネタから
 「日本の私鉄 北関東 東北 北海道」(井上広和 高橋 摂共著)

 カラーブックスの日本の私鉄シリーズでは中小私鉄を地方別にまとめて取り上げたものが何冊か出ています。
 その中で、わたしの故郷を含めた東北地方の地方私鉄を取り上げているのが本書です。

 実はわたしの故郷の岩手の場合、私鉄と呼べる鉄道は当時ですら殆ど貨物専業だった「岩手開発鉄道」くらいしかありませんでした。
 (電化路線だった「松尾鉱山鉄道」は1972年頃に廃止されていましたし)

 ですから、私鉄という概念がどうにもぱっとイメージできず「私鉄=都会の大会社」という先入観が強かったのです。

 ところが本書を読むと、私鉄が活躍していないのは岩手だけの話で、他の県には電車が定期運行されている私鉄が複数存在することを思い知らされる訳です。
 しかもその何れもが、地域の足としてそれなりに定着している訳でこれは結構なカルチャーショックでした。

 それとは別に「岩手よりも確実に都会の地域」と思っていた関東地方に「気動車専門の私鉄」がこれまた複数存在する事実にも結構驚かされる事でした。

 本書の初版は鉄コレが登場する20年近く前ですが、あの当時地方私鉄への注目度はファンの間でもそれほど高くはなかったと思います。
 そんな折に本書が上梓された意味は大きかったのではないでしょうか。

 カラーブックスゆえにカラー写真の見開きを多く使ったビジュアル系の文庫本ですが、巻末に当時の貨物専業鉄道(あるいはそれに準じる私鉄)の駅構内配線図が付属しているのは今となっては貴重な資料と思います。

1,2,3でクモハ123のはなし

2022-02-10 05:06:08 | 車輌・電車
 久しぶりに日付の語呂合わせネタです。
 このネタのメインブログの掲載日が1月23日だったのでクモハ123をば。


 以前にも紹介しましたが123系は主に荷物電車を改造して単行の運用に対応できる近郊型電車として製造されたものです。
 わたし的に馴染みのある実車は主に身延線仕様の40番台だったのですが、そのほかに中央本線の辰野支線や可部線、阪和線などの仕様が存在しますが、顔つきとサイズに共通点が感じられるものの、側面の方は殆ど線区ごとに異なる外見が与えられていたというバラエティに富んだ存在の電車でした。

 私が最初に出会ったクモハ123のモデルはGMのキット仕様。身延線タイプと可部線タイプを作り分けられる2両セットでした。
 実際に製作したのは身延線仕様の方でしたが、今思い出しても出来のラフさしか自慢できない(自虐)代物だったものの、単行の電車としての使い勝手が良かったので結構使っていた記憶があります。

 2014年頃には鉄道コレクションの第20弾として身延線仕様と可部線仕様、中央本線仕様がリリース。
 完成品でのリリースでしたし、年代の違いもあってさすがに私のキットメイクよりは見られる外見のモデルでした。


 その後も第24弾で「ミニエコー」仕様が再リリース、この仕様は最近もNewDays鉄コレのひとつとして微妙な仕様違い(確か行先が違っていた表示幕を装備した仕様だったかな?)が出ています。

 123系は単行で運用でき、そこそこローカルな風景にも似合う国鉄型の電車としては意外に使い勝手の良い電車ではないかと思います。
 GM仕様の「ブルドーザーの様なノイズをまき散らす豪快な走り」も電車の性格には案外似合っている様な気もしますし、鉄コレ仕様のそれなりにスムーズな走りも現在の水準内の走りで不満もありません。

 最近では天賞堂のTーRevorutionをベースにクモハ123をコンバージョン出来るキットもある様ですし、16番スケールでも楽しめる1両かもしれません(案外PLUMからキットが出たりして)

「地球炎上」とNゲージの103系

2022-02-10 05:02:12 | 映画・テレビ
 久しぶりに映像作品と鉄道模型ネタです。

 サブブログでは昨年紹介している「NHK特集・核戦争後の地球・第一部 地球炎上」(1983年 NHK)
 本作は各国の科学者の助言のもと、誰も見たことのない(あっても困りますが)核爆発化での都市の破壊を映像化した想定ドキュメントで、NHKの製作としては空前の大スペクタクル映像番組でもありました。

 7月上旬の午後2時、東京タワーの上空2400メートルで1メガトンの核が爆発した時どの様な現象が起きるかという想定のもと、爆心直下・5キロ圏(新宿副都心、渋谷のNHK放送センター)10キロ圏(江東区大島団地、羽田空港、湾岸のコンビナート地帯)で起こりうる惨状がTVフレームの中で再現された一大想定スペクタクル。

 爆発の瞬間、東京タワーの周囲で増上寺が、東京駅が、銀座が木っ端微塵に砕け散る。5キロ離れた渋谷のNHK放送センターでは熱線で全てのものが瞬間的に発火、数秒後の衝撃波でガラス張りの局舎が砕け散ります。
 更に10キロ離れた大島の団地では、アパートの一室が発火し30秒後に衝撃波。空港では着陸態勢のDCー8が炎に飲まれ、湾内ではLPGタンカーが空中に巻き上げられ炎と共に四散。
 これらのシークエンスがたたみかける様に映像化され、従来のいかなる作品でも映像化されなかった核による都市破壊の全貌が観るものを凍りつかせます。

 これらの特撮は「板硝子に実景の写真を貼り付け、火薬とガソリンで爆発する瞬間を80倍速のハイスピードカメラで捉える」というある意味アイデア賞ものの撮影法で捉えられたものですがその中の1カットに「丸の内のビル街を通過中の山手線の103系電車が衝撃波で吹き飛ぶ」というのがあります。

(ポニーキャニオン LD「NHK特集名作100選・核戦争後の地球」より画像引用)
 後からメイキングを読んで知ったのですが、このシーンは市販のNゲージの電車をカーテンレールで逆さ吊りし、ゴム鉄砲の要領で射出。ビル街を通過する瞬間に爆発させるというテクニックを使っているそうです。
 当時市販のNゲージの模型というとKATOのそれがまず思い浮かびますが、実際あの頃最も手軽に買える電車の模型だったと思います。



 このシーンは他のそれに比べると「特撮くささ」を感じさせる物ですが、そのリアリティの一端を市販のNゲージモデルが担っていたと思うと面白い気がします。

(同LDより画像引用)
 なお、同番組では銀座の高架を通過する新幹線も同様に吹き飛ばされますが、見た限りではこのシーンも0系の中間車だけは模型を使っている様に見えます。
 (玩具では、新幹線の25M級の長い車体を再現しているものはごく少ない)

「TEZMO SYNDOROME」と基本セットのはなし・その2

2022-02-09 05:49:42 | 書籍
 WEBマンガの「TEZMO SYNDOROME」から「テツドウモケイの基本セット」のはなし・その2です。

 Nゲージについては前回書いた通り、入門に於いていわゆる「基本セット」から入った訳ではありません。
 ですがわたしにとって「基本セットから入った鉄道模型」の魅力を感じたのはHOゲージとZゲージの方でした。

 どちらも偶然中古のセットを入手したことがきっかけでしたが、この偶然がなければHOやZに手を広げるのはかなり遅くなっていたと思います。やはり「完結した走りが可能な基本セット」の魅力は大きなものがありました。

 前者は10年前にKATOのDD51とコキ1両のセットから、後者はその2年後くらいにメルクリンミニクラブやクラウンモデルのセットから入ったのがきっかけでしたが、いずれも素朴な意味で「買ってすぐ走らせられる完結性の魅力」を感じさせてくれたものです。

 更に2年前にはこれまた初体験の「メルクリンHO」も基本セットが入手できたわけですが、50年以上前のアイテムであるにも拘らずこれにも同様の魅力がありました。

 ショーティの機関車と客車がセットの中心だった昔の16番の入門セットとは異なり、スケール機の「DD51と貨車」とか「EF64とコンテナ列車」などの構成でしたし、その後天賞堂やエンドウのスケール機を走らせる際にもかなり重宝するものでした。
 少なくとも「走らせるモケイと飾るモケイ」の区切りのない拡張性はこれらのセットも持っていた訳です

 で、しばらくはそれらのセットでHOなりZゲージを愉しんできました。
 とはいえ、基本セットから入ったこれらの新フォーマットはNゲージの時ほどには線路やシーナリィの拡張が進まなかったという共通点があります。

 最初に線路が完結しているセットから入ったせいか「列車を走らせただけで満足してしまっている」事が大きかったように思います。
 前述したTOMIXのキハ02セットの例から思うに、もしこれらのセットにホームなり沿線の建物のひとつもあったらもう少し違った展開もありえたのではないかという気もしないではありません。

 実はこの種の「基本セット」の弱みだったと思えるのは「拡張性」が専ら「線路の拡大」レベルに留まってしまい、シーナリィの面での拡張性のアピールが薄かったところにもあるのではないかと感じています。

 ホームとは言わず、線路際を飾る一軒のストラクチャー、一本の樹木でもそこにあったなら、そこから「風景のある鉄道の魅力」と言うものを伝えられるのではないか、特に初心者にそうしたイマジネーションを広げさせる意味は大きいのではないかと思います。50年以上前のプラレールのセットですら「沿線用の樹木」くらいはあった記憶がありますから。

 この点がスロットカーのセットなどとは異質な「テツドウモケイならではの魅力」のひとつでもある筈ですし。

 この点でメルクリンは線路と同じくらいにシーナリィへの拡張性にも意が払われ、出来合いであっても「様になる風景」が作れる夢を感じさせるのが上手い印象があります。

 ですから、これからの入門セットは単に「線路があって列車が走る」レベルだけでなく「シーナリィのついたレイアウトへの憧れ」へのきっかけを作る様なものが必要なのではないかと個人的に思ったりします。