光山鉄道管理局・アーカイブス

鉄道模型・レイアウトについて工作・増備・思うことなどをば。
こちらはメインブログのアーカイブとなります。

「TEZMO SYNDORME」と積みキットのはなし

2024-03-31 05:56:26 | 書籍
 先日新作が更新されたWEBコミックの「TEZMO SYNDORME」のはなしから。

 今回はタイトルが「浮気なモデラー」とある様に、ふとしたきっかけで自室の「積みキット」に目を止めた主人公が作りかけのキットに手を掛けてゆくうちに次々と積みキット消化が重なり収拾がつかなくなってゆく話・・・

 今回はなんだか読んでいる方も身につまされるようなノリになってきますが、最後目で読んで頂いた方が良いと思いますので本編のリンクは以下に。
模型工作は「ノってきた」時が大事だけど… TEZMO SYNDROME(テツモ・シンドローム)37話

 できればこの先は本編を読んでから目を通して頂いた方が宜しいかと思います。


 今回積みキットの中で風奈が紹介しているモデルの中で、ワールド工芸の貨物電車は2,3年前にわたしも作っています。
 ただし風奈の様に、自分のイメージに合わせて手を加えたりせず、ほぼ素組で完成させてしまいましたが(汗)

 こと車両のキットに関してはわたしの場合は一気呵成に素組してしまう事が多く、工作の過程で改造、加工する事は滅多にありません。
 キットメイクでは「無心に手を動かす事を楽しむ」という面が強く、入手してから工作まで余りブランクが開かない事が多いのです。

 車両の改造・加工は専らジャンクで入手した中古モデルから「これなら〇〇が出来そうだ」と着想して製作に入る方が多く「思いついたが吉日」とばかりに即作業に入るのでこれまた積みキット化しない事が多いです(途中でどうしようもない障害に当たってとん挫する事はありますが)

 そのせいか作中の風奈みたいな「製作中にほかのモデルに浮気する」パターンはごく少なかったと思います。

 ・・・とかこう書いてしまうとわたしの処に積みキットが殆ど無いように錯覚される向きもおありかもしれません。

 ですがわたしの場合積みキットが多いのは専らストラクチャー、アクセサリの方でした。
 特にペーパーキットが普及してくると「増えても嵩が大きくならない」という特徴があるのでw「気が付いてみたら溜まっていた」という感じでした。積みキットの嵩が見た目に増えないのでなかなか気づかなかったのです。

 その現状を壊したのがここ3年のコロナ禍に伴う自宅蟄居でした。あの頃は自分でも驚くくらいのペースで積みキットが減っていったのには我ながら驚いたくらいです(但しストラクチャーの場合、積みキットよりも完成品の保管場所に困る)それでもラスボス級の大物がまだみっつあるのですが(大汗)

 話を元に戻すと

 車両関係で風奈よろしく作りかけでとん挫中のキットはGMの近鉄3000系〈製作中にエンドウのモデルが2編成も入線した為)とか甲府モデルの「砂津の600」(動力ユニットの当てが付かず)なんかが残っています。まあ、わたしの場合はアンレールの名鉄キハ8500系みたいに5年以上寝かせて完成した例もあるので気長に待つべきなのでしょうか(汗)

鉄コレの京王デハ2410

2024-03-30 05:54:56 | 車両・私鉄/民鉄
 先日の渋谷・中野行きで拾ったアイテムから。

 先日の5000系に続いてまたもや京王ネタです。


 5000と同じく京王れーるランドのモデルとして出ていた鉄コレのデハ2410。
 実は同型車は以前1両入線させて通常品の2404とペアで走らせていたのですが、2410が片運転台なので背中合わせに組み合わせようかと出物を抑えたものです。
(我ながらいい加減な発想)

 実車の3連では中間に電装解除されたサハが挟まっていた様ですが、今回のモデルを種にそれっぽく改造するのもアリかなとか思ったりします。

 何しろこの当時の京王は軌道線の名残で新宿近辺は併用軌道を走っていた時期があったそうなのでその意味でも併用軌道のあるうちのレイアウトには向いた編成と思いますから(笑)

 造形に関しては基本的に2404との大きな差はありません。
 新宿を起点とする大手私鉄のメインラインにもかつては軌道線上がりのこんなミニ電車が走っていた(それも併用軌道込みで)とか思うとわたし的にはなんとなくワクワクした気分にはなれますw

レストアの休日(笑)

2024-03-28 05:52:37 | 鉄道模型 

 先日の渋谷行きの目的のひとつは中古モデル漁りにあったのは否定しませんが(汗)もうひとつ、手持ちのモデルのリペア関連のパーツを揃えるというのもありました。
 前回アキバのショップに在庫がなかった奴を見つけられたのは収穫だったと思います。

 今回回ったショップだけの現象かもしれませんが全般に店員さんの反応が良く、しかもこちらの質問に殆ど即座に来敢えてくれるレスポンスの良さには大いに助かりました。
 これなら次回以降また行ってみようかという気分にはなります。

 それは置いておいて
 先日の日曜日は前回の秋葉行きで入手していたものと併せてそれらのパーツを使ったリペアやレストアで一日をつぶす事が出来ました。


 一つは昨年のイベントの折にパンタグラフを損壊させていたカツミのED70。
 物が年代物なだけにさすがに同じパーツは揃えられず近似品となってしまったもののパーツの交換自体はマイナスドライバ1本で30分ほどで完了しました。

 Nでは昨年の帰省の折に入手したリアルラインのD51の煙室扉レバー。
 こちらはやえもんデザインのパーツでしたが、パーツの欠損部を中心に改めて開穴しなければならずやや往生しました。
 しかもこのやり方では満足行く状態に出来ず(どうしても穴の位置がずれやすい)結局パーツの脚を取った上で直接煙室扉に貼った方が不自然さが無くなるというあんまりな展開になってしまいました。
(あまりに出来がアレなので完成図を見せられないほどの杜撰さ)

 と成功失敗が交錯する日曜日になってしまいましたが、それでも久しぶりに手を動かせた事に対する充実感(だけ)は感じられた気はします。
 これでもう少し成功体験があればねえ・・・

カラーブックスの「日本の私鉄 特急電車」

2024-03-27 05:50:14 | 書籍
 先日入手した鉄道ネタのカラーブックスから
 「日本の私鉄25 特急電車」(飯島 巌 諸河 久共著)をば

 その名の通り各私鉄の特急電車を俯瞰した物ですがそれだけに見た目の印象が非常に華やかで楽しめます。

 本書の上梓は昭和58年ですが、この時期は1950〜60年代にデビューした大手私鉄それぞれの看板特急が新世代機に入れ替わる直前くらいのタイミングともいえます。

 言い換えれば第一次私鉄特急黄金時代の最後の時期とでも言いましょうか。
 なので登場するのは東武DRCをはじめ京成AE、西武レッドアロー、名鉄7000、南海20001など錚々たるもの。流石に小田急のロマンスカーはLSEに近鉄ビスタカーが30000系にバトンタッチしていますが、今ではそのどちらも旧世代ですね。

 私鉄の場合は当時の国鉄と違って各社毎の独自のサービスの幅が広くそれがまた特徴もなっていましたがその辺りの解説にも抜かりはありません。尤も今では尤面白い設備の電車が普通に地法私鉄を走る様になりましたが、それならそれで昔と今を比べながら読む楽しみもあります。

 面白いのは後半のモノクロページで「代表車両の前面眺望」をまとめて見せていること。
 いかにも私鉄特急の本らしいサービスですが全てを網羅するのに拘りすぎたか「乗務員室の扉しか写っていない」のとか近鉄12000みたいに「スナックのカウンターが前面眺望」なんてのまでありますが、この辺はご愛嬌でしょう。

 いずれにしても国鉄のそれとは異なる華やかさのある私鉄特急の魅力を総体として堪能できる一冊でした。


ホビセンのバラスト糊を試す

2024-03-26 05:47:22 | アクセサリー
 今年のレイアウト改修の作業のひとつとして「フレキシブル線路敷設区間のバラスト散布」を目標に掲げておりました。
 いつまでもコルク道床にフレキシブルレールでは様にならないですし(汗)

 これまでにもレイアウトのバラスト散布はやっていたのですが(恐らく)今回の工程は前より規模が大きく手間もかかると思われたので作業の開始のエンジンがなかなか掛かりません(汗)
 (何しろ緩いカーブを描いたフレキシブルレールを2本、変則的な間隔の複線にしているので実質単線2本と同じ事、おまけに既存のレイアウトの改修なので既設部の台枠や配線も邪魔になる)

 従来は木工ボンドを水で薄め中性洗剤を垂らしたバラストボンドを自製してやってきたのですが、今回は新兵器としてホビーセンターカトーの「バラスト糊」を使ってみる事にしています。
 ですがこれでいきなり本番というのも怖い気がするので、糊の性能チェックを兼ねて予行演習をしてみる事にしました。

 改修区間と同様にベースの板にレールを貼り付けその上からバラストを散布、バラスト糊で固着させるプロセスです。

 最初の散布ではバラストをいきなり多くこぼし過ぎた為、後から均すのが大変でした(わたしは平筆とコーヒー屋にある木製のマドラーをへら代わりに使用)
 本番では指で少しづつ撒いて行った方が良いのかもしれません。

 バラスト糊は説明書通りスポイトで注入しました。ボンド水と同様にスポイト先端がバラストに近すぎるとバラストがだまになりやすいところは同様ですが、バラスト糊はボンド水よりもバラストに沁み込みやすいので上からギリギリの低さで垂らして行った方が良く染み込む様です。
 (今回はスポイトを使いましたが、Nゲージの場合は出来れば注射器を使った方がもう少し細かに対応できるかもしれません)

 曇天下で5時間ほどかけて乾燥した後はバラストも固着し、板を何かにぶつけてもバラストがこぼれる事は殆どありませんでした。
 ですので固着性と強度については今のところ合格点だと思います(但し、長期にわたる固着力は未知数。ボンド水の場合は濃さにもよりますが、早ければ2年くらいでぽろぽろ剥がれる所がありました)

 今回の試験ではバラスト糊の威力が大きい事を確認できたので、今回の反省点を生かして本番に臨みたいと思います。

カーコレ80のスカイライン道路公団パトカー

2024-03-24 05:35:58 | アクセサリー
 先日の上京で入手したアクセサリから

 カーコレ80のR30スカイラインの「道路パトカー」をば。

 カーコレ80も新製品が途絶えて久しくなりますが、中古ショップでは時折出物に当たる事があり、わたしの琴線に触れるもの(でレイアウトでも使い勝手が良さそうな物)があると手を出してしまいます。

 Nスケールのカーコレが中古でも価格高騰の波にさらされているのに比べるとカーコレ80の方はまだお値段的に手に入りやすいのが多いのがこの際には有り難いですね。

 さて、今回のモデルですがR30スカイラインシリーズの中の一品でバン仕様をベースに道路公団の道路パトカーに仕立てた1台です。
 高速道路や一部自動車専用道路なんかではこの手の黄色いパトカーをよく見かけるものですが、黄色いボディに赤と黄色の回転灯を付けた独特のカラーリングは結構目立つもので、その意味ではレイアウト映えするクルマと言えます。
(バンパーも紅白ゼブラですしね)

 加えて今回のバン仕様はスカイラインの中でも群を抜くスタイリッシュさを誇るデザインですから単体で飾ってもワクワクさせてくれるクルマです。
 (これだけカッコいいのにワゴンが設定されなかったのが不思議ですが、当時のR30にはワゴンの代わりに5ドアHBが設定されていました。ですがどう見ても取って付けた感じが強いデザインでバン仕様には負けています)

 R30のバンはパトカーの仕様も以前に入手しています。
 が、車体が黒かったせいかフロントの丸目4灯のライトが目立たなくなってしまう欠点がありました。
 車体が黄色い今回の仕様ではそれはどうにか回避されていますw

 それにしても、わたしの場合HOゲージ系のストラクチャーやアクセサリはどうしてこう「クルマ」にばっかり当たるのでしょうか(汗)

RocoのDB BRV215ディーゼル機関車

2024-03-23 05:33:29 | 車両・ディーゼル機関車
 先日の渋谷行きでの拾い物からNゲージの外国型機関車です。

 RocoのDB BRV215ディーゼル機関車です。
 実車はドイツ連邦鉄道の中型機関車で1968年から1971年にかけて製造され、旅客・貨物はもとより本線・支線のどちらでも使えるという一種の便利屋的存在らしいです。
 モデルのカラーリングは、カタログなどでよく見かけるえんじ色のほかベージュに青帯の仕様もありますが今回入手したのはベージュにえんじ色の帯を纏った036-4の仕様です。

 ドイツ型ですがカラーリングがシックなのとなんとなくDD54をお洒落にした様なサイズとデザインが魅力的で、これならうちのレイアウトにも使えそうな感じがして手を出してしまいました(これがV200辺りだったら多分手を出さなかった気がします笑)
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 モデルとしては相当な年代物ですが、走行性は滑らかさに欠けるもののそれ以上の問題はありません。
 ところで、このモデルはボディとシャシのはめ込みが若干甘かったので割合簡単にボディが分離できたのですが、その下から現れた動力ユニットが結構迫力ものでした。

 モータの径が日本型では見ないほどの大型な上に片側にフライホイールまで装備されていて、質実剛健と言いますか豪快と言いますか(それでいて精密な雰囲気も漂う)
 これなら安心して使い倒せるような気分になってくるから不思議なものです。

 当鉄道で使うなら私有貨車の専用編成みたいな用途でなら結構重宝しそうな感じがします。

3月2日なのでスハ32系のはなし

2024-03-21 05:29:25 | 車両・客車・貨車
 以下の記事は3月2日にメインブログで上げたものの再録です。

 3月早々に日付の語呂合わせネタです。

 今日が3月2日という事でスハ32系を肴にしようかと(汗)
 1975年版の工作ガイドブックの記載を引用すると

 客車の屋根は二重屋根であったが、雨漏りや強度・工作などに欠点があるため、昭和7年〈1932年)丸屋根形のスハ32系が誕生した。国鉄最初の20M級2軸ボギーで側面のリベットは近代型の過渡期を物語っている(以下略)

 のだそうですが、実はスハ32系という名称自体は国鉄の正式呼称ではないのだそうで、この前後の時期に製造されたスハ32600、32800及び同形式の車体を持った客車の総称を便宜的にそう呼んでいるのだそうです(Wikipediaより)
 それよりもわたしの手持ちのスハ32系にはダブルルーフ仕様が結構混じっているのですが、上記との矛盾を何とする(笑)

 わたしがこの趣味に入った前後の時期はNゲージでもオハ31系と20系しか完成品の客車はなく、当時出始めだったGMのキットも10系やオハ61系辺りが中心で、スハ32系なんかは当時の製品化予定にも入っていなかった存在でした。上述の工作ガイドブックではこの頃の16番スケールモデルでは20系はもとよりオハ61、35,43、44系なんかと共にスハ32系もラインナップ(宮沢模型製)されていて製品化の層の厚さの違いに圧倒されたものです。

 その当時でもわたしになじみが薄かったのがスハ32系で他のスハ43系やオハ35系はそれなりに実車を見掛けたものの、わたしの故郷ではスハ32系は殆ど引退状態でしたから「この客車のNゲージモデルが出るなんて事はないだろうな」とか漠然と思っていた物でした。
 ですがこの直後、1980年代初頭からNゲージのモデルは急速にラインナップを拡大し新規参入メーカーも続出。その中のひとつである中村精密からキット形式とはいえスハ32系のNゲージモデルがリリースされました。

 が、如何せんブルトレブームの最中のあの時期、他よりも古典臭の漂うスハ32系への注目はそれほど強いものではなかった様で中村精密の縮小と共に一旦ラインナップからスハ32系は消滅します。

 その後、Nゲージの普及に伴い旧型車へのニーズが再び盛り上がり始めるタイミングで、新規参入組の長谷川製作所が中村精密のモデルをキットメイク・完成品仕様として発売し始めます。

 わたしがNゲージでスハ32系を手にしたのもMODEMOのモデルがそろそろ中古市場に出回り始めるタイミングだったと記憶しています。
 20M級の車体に小窓の並ぶ独特の風情はオハ35系やスハ43系とは異なる落ち着きを感じさせた物で、それも購入の動機になっています。

 その後KATOから急行音戸や中央線普通列車などのセット品の中にスハ32系がラインナップされる様になり、特に旧「北星」にも使われていた寝台車の仕様などは昔だったら製品化自体が想像できない物でした。わたしの手持ち客車の中でスハ32系が勢力を拡大し始めたのもこの辺りからです。

 MODEMOの客車セットなどはそれこそ中村精密の蒸機(今ならワールド工芸なんかも)が似合う様なラインナップでしたから、これも中古を入線させています。あと外国型蒸機との相性もなかなか悪くありません。

雨の渋谷でテツドウモケイを漁ったはなし(大汗)

2024-03-20 05:27:39 | 旅行・探訪・イベントなど
 ついこの間久しぶりにアキバに出かけたばかりなのに、今度は渋谷-中野に出歩く事になりました。

 なんの事はない、先日の3連休の折に家族から「一日くらいどこかに連れてゆけ」と突き上げられたのに負けてしまったのですが(汗)

 が、読者の皆様もご存じの様にこの3連休は連日雨に祟られ、おまけに最終日に至っては山沿いに雪が積もるという、天候的には最悪に近いコンディションの下での上京となりました。

 わたし的な感覚ではあるのですが、渋谷という街は「田舎者には幾分酷な繁華街」というイメージがあります。

 街並みとかそこを行きかう人たちの雰囲気が他に比べて洗練されているイメージから、見るからに田舎者のわたしなんかが行っても場違いではないかという怖れにも似た感覚が付いて回るのです。
 (そもそもわたしにとっての「上京」とは中央線沿線から北側を指す事が殆どです)

 なので渋谷に行ったのは幼少時の東京見物から昨年所用で出かける迄丸々40年近いブランクが開いていた、というのが現状でした。
 (例外的に東急7000系の鉄コレを買いに行っていますが、その時も「東急百貨店から一歩も出ていない」汗)
 とはいえ最近は渋谷の周辺にも鉄道模型を扱う店が増えてきているので、いつかは行かなければならない場所とは思っていた訳です。

 IMONとU-Trainsだけは見て回ろうと決めていたので、模型に関心の薄い家族とは別行動をとり、朝っぱらから無情に降りしきる氷雨の中道路不案内の渋谷の駅前をうろうろし始めたのですが、駅前から放射状に通りが拡がる街の構造はいきなり田舎者を迷子にさせてくれます。
 (大体、スマホのナビを使っていたのに道玄坂と宮益坂を間違えるなんて田舎者以外の誰がやるのか)

 ようやく開店直前のIMONにたどり着いて驚いたのが「店の前の長蛇の列」
 秋葉原でもこんなのは見なかったのに何事かと思ったのですが「客のすべてが同じビルの1階のパチンコ屋に並んでいた」のを知りホッとします(というか、まさかIMONの下階にパチスロが入っているとは想像していませんでした笑)

 雨のせいもあってか客がまばらの店内は秋葉原よりも落ち着いた雰囲気で助かります。
 早速HOやNのパーツを中心に現住地では手に取って買えないアイテムを押さえました。

 10時半にIMONをでて次に向かうのはU-TRAINS。
 で、ここもたどり着いてみると長蛇の列!
 しかもテツドウモケイに縁のなさそうな女性客が大半だったので一瞬びっくりしたのですが、じつはこれもちょっと先にあるドーナツ屋さんの行列だったりします。
 この氷雨の中、並んでまで買う様なドーナツとはどんなものなのか興味がわきましたがお財布がそれを許さない。

 開店まで時間があったのでドーナツ屋とUーTRAINSの中間にあるスタバに避難して20分ほど待ちました。

 ようやく開いた店内はかつての天賞堂エバーグリーンのノリをどこかに残したような雰囲気で特にHOと外国型の中古の充実ぶりが楽しい。
 玉石混交というか、新品同様のモデルとジャンク同然の年代物モデルが店内に混然と並んでいて大人のおもちゃ箱という風情です。
 それ等の中から自分の琴線に触れそうなモデルを探すのは文字通り宝探しの様な物でしょう。
 こういう店は現住地はもとより故郷や他の街でもなかなか見かけないので、それだけも貴重だと思うと同時に、またここに行きたいという気持ちを強くしましたw。

 ここでも買ったのは中古モデルですが、それらについてはいずれ紹介したいと思います。

 さて、わたし個人はそれで済んだのですが同じスケジュールで別行動をしていた家族たちは渋谷を散策・・・しようにも雨と寒さで碌に出歩けなかった様で、そのストレスもあってか待ち合わせに戻ったわたしに「せっかく渋谷に来たのだからそれなりの昼飯を!」とねだる始末。

 その日の昼食はフードショーの中の洋食屋でうちの二日分の食費をたった1食で使い切るものになりました。
 これだから渋谷は怖い(汗)

レイアウトの「パン屋さん」のはなし

2024-03-19 05:25:35 | ストラクチャー
 実は先日来サブのブログで、とあるきっかけで「甲府近辺の総菜パン食べ歩きツアー」みたいなのを敢行したことを記事にしているのですが、その際に気付いたことなどを。

 元記事のリンクは以下の通りです
マンガ「mono」と調理パンのはなし・1
マンガ「mono」と調理パンのはなし・2
マンガ「mono」と調理パン食べ歩きのはなし・その3
 
 元記事の中でも「パン屋さんほど店の外見が周囲のロケーションの影響を受けている店(あるいは逆に周囲の印象を変える位の外見を持っている)」と言った意味の事を書きましたがこれをレイアウトやストラクチャーに置き換えてみた場合意外と面白いバリエーションがある事に気が付きます。
 駅前に隣接した商店街の中にパン屋さんがあるというのも比較的当たり前の風景になりました(駅前になくても駅ビルのテナントにはかなりの確率でパン屋さんがあります。それもどうかすると複数のw)

 TOMIXが最初に「商店」をモデル化した時、付属のステッカーの中に当然の様に「タケモリベーカリー」なる看板ステッカーが入っていましたが思えば商店のストラクチャーにパン屋さんというのは案外相性が良いのかもしれません。
 わたしも初めてのレイアウト製作でこのモデルの塗り替え改造で故郷のパン屋さん(福〇パンの先々代の本店をイメージして)を駅前広場に配置しています。

 その後は暫くブランクを挟んでいますが、ジオコレの前身である「街並みコレクション」で商店街のシリーズが出た時にそのラインナップにもパン屋さんが入っていました。
 こちらが開放型の看板建築で店内のショーケースまで別パーツ化された優れものなのですが、上述した「下町系パン屋さん」をも的確に表現しており、その点でも重宝するモデルと言えます。

 時代が下がってレーザーカットによるペーパーストラクチャーの時代に突入するとみにちゅあーとでベーカリーがラインナップされました。
 こちらは化粧レンガ造りで山の手系か歴史のある下町商店街にも似合う外見をしてますが生憎これは持っていません。

 で、ここ数年の新傾向として「アニメの舞台のパン屋さんがNゲージスケールでモデル化される」というのがあります。
 みにちゅあーとの「グーチョキパン店」(魔女の宅急便)はパン屋のストラクチャーとしてもかなり本格的な造りでファンタジックでありながら「誰が見てもパン屋とわかる」ところが凄い。

 もっとコンパクトなのが欲しい向きにはPLUMの「保戸ベーカリー」(ご注文はうさぎですか??)が出ており、こちらは郊外の新興住宅地にありがちな構えで違和感がありません。

 ここでは海外のストラクチャーには触れませんでしたが、おそらくファーラーやフォルマー辺りもパン屋を内蔵した店舗のひとつやふたつ(いや、事によるとパン屋だけで通りができる位の?)はラインナップされているだろうと思われます。

 レイアウト製作に際して「ロケーションに応じてパン屋さんが選べる」とは全く凄い時代になったものです。
 今回はパン屋さんを例にとりましたが、このネタは案外面白いと思えてきたので近いうちに別な業種で続編を書いてみようかなと思っています。

PLUMの小湊鉄道キハ200を動力化する

2024-03-17 05:43:06 | 車両・16番
 先日入手したパワートラックと台車を基に日曜日の昼下がり、PLUMのプラキット小湊鉄道キハ200をHO化する作業に取り掛かりました。

 元々このキットはディスプレイ用の台車と走行用の台車(パワートラック)をコンバートできる様に床板の一部を交換可能にしてあるのである程度は手軽にHO化できるはずです。
 ただ、店頭で注意を受けましたが、今回の日光モデルのDT22台車はピボット軸の仕様なのでそのままでは天賞堂のパワートラックに台車枠を転用できません。
(プレーン軸なら問題なしとの事です)

 なのでパワートラックの車軸先端の一部をカットしてからDT22の台車枠を組付けます。
 HOの場合基本的に時計ドライバ1本あれば大概の作業は可能。できれば良いピンセットが(先端の異なる)2,3種類あればいいと思います。

 台車自体の工程も瞬着でセンターばねやブレーキシューのパーツを貼り付ける程度です

 ここで盲点なのはT車側の台車が片側絶縁なので車輪をはめ込む際に極性を気を付けないと「試運転即ショート」という事になります(汗) 
 ブレーカーのないパワーパックだとこれは致命的なのですが、車輪の極性について台車の説明書に記載がないブレーカーのないパワーパックだとこれは致命的になりかねません。
 車輪の極性について台車の説明書には記載がないですし、鉄コレかなんかに慣れている新規ユーザーがHOに挑戦した時にまごつくポイントかもしれません。

 ところで、今回使った日光モデルのDT22ですが、パーツを組付けた状態の見た目はこう

 一方でPLUMのキットに付属のディスプレイ台車はこうです。


 誰が見てもわかる位に細密度に差がありキャストの質感こそあれ、細密感では日光モデルのそれがしょぼく見えるのは間違いありません。
 実は最初に私が危惧していたのも「台車を交換したら前よりみすぼらしくなってしまう」点でした。
 (まあ、逆を言うならPLUMのディスプレイ用の台車は「細密だけど華奢」とも言えますが)

 ともあれ、交換自体は30分もあれば可能(実際には接着剤の固着時間が入るのでもう少しかかりますが)
 実際、台車を組付けると前より足回りの細密感はスポイルされた気になってやや複雑な気分でした。
 ですが、そんな不満(?)もレール上でキハ200が走り出す瞬間まで。

 キハ200が実際にするすると走り出した瞬間、上記の不安が全くどうでも良くなってしまったのには自分でも驚きました。
 やはり鉄道模型は走らせてこそ華です。

 このキハ200は今回のHO化まで丸3年戸棚の飾りもの状態で特に昨年くらいはこれを飾っている事すら忘れかけていた位でした。
 それが動力を組付けて走らせるとまるで「昨日まで死んでいたのが突如息を吹き返したかの様な」感動を与えてくれたのです。

 こうなると細密感がどうとかなんて吹き飛んでしまいます。
 走りが良いと台車周りのディテールが細密でもそれが目立ちませんし、むしろキャスト製の台車が逆に力強く見えすらするのですから不思議なものです。
 パワトラを組み込んだキハ200が静々と走り出すさまはやはり感動ものです。
 動力が動力なので超スローが効くほどではないのですが、かなりスムーズに走ってくれました。

鉄道コレクションの京王5000系

2024-03-16 05:41:13 | 車両・私鉄/民鉄
 先日の秋葉行き最後のサプライズ。
 こちらはNの編成物ですが、東京で買うことが珍しい(最近は現住地でも少なくなりましたが)「1両当たり3桁価格」の中古モデルです。

 物は鉄道コレクションの京王5000系の4連。

 これは「京王れーるランドの特注品」らしいです。
 実はこれの出物はこれまでにも上京の折にあちこちで見かけましたが以前はプレミア付きでけっこう高かったのでなかなか手が出なかったのです。
 (おまけにわたし個人としては5000系自体は既にGMとエンドウの仕様が入線していましたし)

 京王5000系ベースの私鉄譲渡車は富士急をはじめ琴電や一畑の仕様がこれまでにいくつも出ている上に一部は京王塗装を復刻したモデルまで出ていますからオリジナルの5000系の出来も概ね想像できましたし。

 ですが今回改めて京王仕様を手に取ってみるとやっぱりよく出来ています。
 付属していたステッカーもきちんと京王仕様ですし(意外にこの点は大きいと思います)

 別な店では走行化パーツも安価な中古を拾えましたから、あとは動力とパンタでもあればレイアウトで走らせるのも可能ですが、今のGMのモデルが走っている脇で側線の飾り物になっているのも様になりそうです。

 こういう拾い物ができるからつくづく東京は怖いですね。

KATOのカタログを久しぶりに眺める・・・

2024-03-14 05:39:53 | 書籍
 先日のHOレンタルレイアウトでの土産物から。

 運転を終えた後、ご店主と鉄道模型談義で気炎を上げ(つくづく迷惑な客だ汗)帰宅する直前、

 ご店主から「カタログを持っていきませんか?」と申し出がありました。
 聞く所ではあるルートで入ってきたKATOの古カタログが大量に余っているとの事。ここ暫く新作のNゲージのカタログを買っていなかった事もあり有難く頂いて帰りました。

 物は2020年と2021年版のKATOカタログ。
 聞いていたところではここ最近のKATOのカタログは実際に在庫があって買えるモデルのみをカタログ掲載する方針に変わったとの事。
 表紙は似たような印象ですが車両を中心にラインナップの入れ替わりはそれなりに激しい様です。
 
 そんな訳でこの旧カタログも購入ガイドというよりは「夜の寝酒代わり」程度のつもりでパラパラとめくっていました。
 こういう場合ならラインアップの入れ替わりも読み応えの点ではなかなか有効です(笑)

 レイアウト用品の方は車両ほど大きな変化はないですが、曲線の径のラインナップの幅広さには圧倒されました。昔は精々複々線が作れる程度しかなかったのが今では12,3種類の径があるのですから。HOゲージでも9つの径から選べるのですから凄い時代になったものですね。

 今回カタログを見ててほしくなったのはBiueTooth対応のワイヤレスコントローラですね。
 メインレイアウトでのワイヤレスの威力はTOMIXのそれで実感していましたからKATOのシステムも使ってみたい気がします(でもこのユニットばっかり4つも5つも買うお金がない大汗)

 そんなこんなで改めて浦島太郎状態を実感させて頂いています〈3年前のカタログなのに)

2023年の年越し運転のはなし・その4

2024-03-13 05:36:32 | 旅行・探訪・イベントなど
 丸三月遅れのネタになりましたが2023年の年越し運転のはなしも最終回です(汗)

 世間では紅白歌合戦やら年越し特番がクライマックスを迎える大晦日の夜11時は当レイアウトの年越し運転もクライマックスに近づきます。

 下段のレイアウトでは夕方から出ずっぱりの四季島・E259・205系仙石線仕様の3列車がラストスパート。

 個々の列車には室内灯が装備されているのですが、肝心のレイアウトに灯りがないので「暗闇の中で列車が右往左往している様にしか見えない」のが難です。今回のレイアウト改修では夜景創生が上段レイアウトのみに集中してしまったので、今後は下段の方も曲がりなりにも何とかしたいところです。

 上段のレイアウトは「52席の至福」「富士山ビュー特急」などの観光列車が前座となり、いよいよ大トリの「C58牽引のSL銀河」が入線。
 前後して室内の灯りを落とし夜景運転の開始です。

 半ば思い付きのやっつけ仕事に近い工程の夜景装着でしたが、すべての灯りをともすとなかなか華やかに見えるのは我ながら嬉しいものです。レイアウトの設置場所にはテレビもパソコンもなく、電池式のラジオがひとつあるっきり。
 列車の走行音とラジオの聲だけに包まれる年越運転です。


 そのラジオが0時の時報を注げると同時にSL銀河が出発。
 反対番線からは室内で結婚式を開催中の「52席の至福」も走り出します。

 この時のために室内灯を装備させた甲斐あって、部屋が真っ暗でもシャンパンゴールドのレイアウトの夜景の中を白色光の室内灯を点けた二つの列車が行きかう様は壮観です。
 トラム線上ではポケモンWithYouがこれまた元気のいい走りを見せて色どりを添えます。

 おかげで今回はこれまでにない華やかな雰囲気の年越し運転のクライマックスとなりました。

 ですが、今回も(やっぱり)やり残した課題もいくつかクローズアップされました。
 わたし的には「年越し運転の終わりは次の年越し運転への準備の始まり」でもあります(大汗)

PLUMの小湊鉄道キハ200の動力化に挑む(笑)

2024-03-12 05:34:23 | 車両・16番
 先日のHOレンタルレイアウトの訪問に関連したネタをもう一つ。

 この鉄道カフェも今回の移転で前よりも物販スペースが充実したおかげ(そもそもこの店はかの「甲府モデル」の本拠でもありますし)でこのショップも取扱品が増えているのですが、中でも嬉しいのはHOの台車やパワートラック、パンタなどのアイテムが豊富だったことです。

 基本的に天賞堂のT-Revorusionの動力化に絡むものが多いのですが、甲府モデルもHOのアイテムを増やしていますからその絡みもあるのでしょう。

 実は今回の探訪の目的のひとつがこれらのHO動力化アイテムでした。
 コロナ禍のとっかかりの時期に夏いっぱい使って組み上げたPLUMの小湊鉄道キハ200。

 これまで棚の飾りだったこのモデルをそろそろ自走させたくなっていたのですが、そのためにわざわざ現住地から銀座の天賞堂まで行くというのは如何にも大袈裟でしたし(それ以前にあの頃のコロナ禍のもとでは上京自体が剣呑でしたから)

 ですからこのショップにHOのパーツが揃っていたのはまさに渡りに船でした。

 早速天賞堂のパワートラックと日光モデルのDT22台車を買い求めました。

 Zゲージでもそうですが、HOゲージもこの種のアイテムがどれだけ手軽に手に入るかが普及の大きな鍵ではないかと思います。
 もちろんネット通販という手もあるのですが、実物を手に取って確認するプロセスはモータやギアなどの可動部を持つモデルでは特に重要ですから店頭で見るにしくはありません。

 今後は甲府モデルのペーパーキットをはじめ、PLUMや天賞堂でもお手軽に走らせられるHOモデルが続々出て来そうですから楽しみではあります。