光山鉄道管理局・アーカイブス

鉄道模型・レイアウトについて工作・増備・思うことなどをば。
こちらはメインブログのアーカイブとなります。

カーコレ80の「スカイラインターボ」

2016-04-30 05:41:37 | アクセサリー
 最近、カーコレ80や他社のモデルの入庫が相次いでいるせいでHOスケールのミニカーが活況を呈しています。
 建物類も少ないながら入手しているのでこのスケールのジオラマもそのうち作れるかもしれません。

 今回入手したのもそんな中のひとつです。
 カーコレ80のR30スカイラインの4ドアセダン。

 このシリーズでは一時期スカイラインのラインナップを充実させていましたが、中でもR30はセダンやHTは元より5ドアHBやバンまでリリースして当時のファンを驚かせたものです。
 このセダンはマニア受けのいいRSやRS TURBOではなく当時普通のグレードだったGT-ES。
 普通のグレードを敢えてモデル化する所がこのシリーズらしいところです。
 外見上RSとの違いはフロントグリルの造形程度。遠目で見ればRSとの区別は殆ど付きません。

 ですがこのモデル、当時実車であまりお目に掛からなかった「ブルーのメタリックのツートン」と言う所が一番目立つポイントだったりします。
 普通に白か銀でよかったのに(笑)

 当時「ターボの日産」を標榜していた頃の車らしくフロントバンパーに「TURBOの鏡影文字」が書いてあるところが80年代ぽいです(笑)
 (これは「先行車のバックミラーに見せる」為の「威嚇用」の装備で日産のほか、三菱も良くこれをやっていましたw)

 モデルの造形については前にも書いた気がしますがそれに特に付け加える事はありません。

 それにしても私が最近入庫させるHOスケールの日本車は日産ばっかりです。
 別に指名買いしている訳ではないのですが。

わたしのレイアウトの原点「折り畳み式レイアウト」の記事から

2016-04-29 05:40:34 | 趣味の原点をふり返る
 模型と工作のハンドブックの思い出から

 前回は6畳間の組み立て式大レイアウトでしたが今回紹介するのは「1畳の3分の2」スペースの折り畳み式レイアウト。
 その名も「しいのみ鉄道」の建設レポートです。

 今も条件はそう変わりませんが固定式レイアウトを所有する上で最大のネックなのはスペースです。
 筆者が冒頭でいみじくも語った様に「1畳どころか1畳の3分の2でも今の住宅事情では大きすぎます」
 そこで考え出されたのが「1200×900のベースを収納時に折り畳む事で600×900まで小さくする」折り畳み式レイアウトでした。
 この「600×900」という数字、偶然かどうかKATO辺りのレイアウトベースのサイズと同じです。
 ゲージも作り手も異なるのに「家にあっても邪魔にならないサイズ」の下限としてこの600×900が設定されているのは興味深いデータと思います。

 うちのミニSLレイアウトの棚幡線はこれの更に3分の2程度の400×900ですが走らせる車両の性格やディメンションはこの「しいのみ鉄道」にごく近いと思います。
 してみるとこの辺がNでレイアウトの運転を楽しめる下限に近いサイズと言えそうです。

 但し、ここまで小さくするとスケールモデルの20m級とかD型蒸気とかはまず走らせられません。
 このレイアウト上ではそうしたモデルの運転をすっぱりあきらめ、サイズに応じた小型車両を走らせるか、Nなら「Bトレインショーティー」に代表されるディフォルメされた車両を楽しむかになります。
 同じ事は当時の16番でも存在し20系を極端に短くしたものや「EB58」等のショーティーが出ていましたが、不思議と「小レイアウトでも様になる小型のスケール機」のモデル化にはそれほど熱心ではなかった気がします。
(辛うじてエンドウのキハ02とB20辺りがそれに該当しますが何故かこの路線に追随するメーカーが無くジャンルとしての大成には至りませんでした)

 実はこの辺が16番における「走らせるモデル」と「飾るモデル」の極端な二極化の遠因だった気もします。

 それは余談ですが、

 この「しいのみ鉄道」の場合も走らせる車両はスケール機とはいかず上述の簡略化された小型機を中心に貨車や客車もショーティ化や2軸貨車をボギー化したいわゆる「ムキ」で対応しています。
 ですがその辺りの記事を読んでいると自分のレイアウトに適合するように車両のひとつひとつを改造する工程が実に楽しげなのです。

 「実車に追随して何もかもを縮小する」工作とは別の次元で「車両も含めたレイアウト作り=『自分だけの鉄道をものにする』感覚」を楽しんでいる事が行間からにじみ出ている感じがするのです。
 そのせいでしょうか、子供の頃から本書を何度も読み返す中で一番良く読まれていたのがこのしいのみ鉄道の一連の記事でした。

 作り方と重なる製作記事のレポートはいつ読んでも臨場感に富み、あたかも自分がレイアウトを作っている様な錯覚すら与えてくれましたから当然と言えば当然です。
その意味でもこの記事が後々の私の嗜好に大きな影響を与えてくれているのは間違いないと思います。

あの頃の「有料喫煙所」のはなし

2016-04-28 05:38:40 | ストラクチャー
 今回は先日引退した街コレ改造ストラクチャーのはなしです。


 今でも1,2軒残っているのですが秋葉原に出かけて印象に残った店に「有料喫煙所」があります。
 あの近辺は条例などで歩き煙草は規制されており(そうでなくてもあの人ごみで煙草を吸うのは結構デンジャラスな気もしますが)事実上外ではたばこは吸えない状態です。
 そんな愛煙者向けにビルの一階とか独立した一軒家の一階部分などに一種の喫煙所が用意されていました。

 有料喫煙所と言うのは正式な名称ではなく、内部に飲み物の自動販売機が何台かとベンチがいくつか置かれており吸う人は大概ここの缶飲料も買って飲むという形式になってます。
 こんな商売は田舎ではまず成立しない秋葉ならではの風俗として私には強い印象を与えています。

 レイアウトに電気街を組みこもうとして電気街らしいオリジナルのストラクチャーを物色した時に真っ先に思いついたのがこの喫煙所でした。
 幸い街コレ第3弾の店舗シリーズの中にインテリアを取り払った肉屋か何かのドンガラがあったので外側はこれを転用。
 工作の中心は勿論店内と言う事になります。


 あちこちのキットからかき集めたベンチと自販機を配置、壁には今時の電気街らしくそれっぽいポスターを貼り込みます。
 設定上は「古くからある老舗のラジオパーツ屋」でそちらの店舗は二階にあるという想定にしたのですが造って見たら見るからにマニアの溜まり場臭く見えてきたのは不思議です。
 こうして出来上がった喫煙所を配置してみると心なしか「電気街臭さ」が出てきた気がします。

 さて、レイアウトに電気街を作ってからかれこれ8年近く経つのですがその間に建物の入れ替えや追加がなされ微妙に当初とは違う雰囲気になってきたのは最前書いたとおりです。
 この有料喫煙所も今年の初めに「ジオコレの再開発ビル(いわゆるペンシルビル)」と入れ替えられその歴史を閉じました。

 今は次の出番を待っている状態です。

10系「趣味のカラー」TGV風編成

2016-04-27 05:36:42 | 車両・客車・貨車
 先月の静岡行きでは例によって空き時間を縫って中古屋巡りをやらかしました。
 まるで「よゐことくばん」並みのツアーになりましたが拾い物もそれなりにあったと思います(というか旅行中でもなかったら買いそうにない?w)

 今回はその中から。

 昨年暮れに「カシオペアカラーのED75」なんてジャンク品を買った時「まるでマイクロエースの『趣味のカラー』みたいな」とか書いたのですが。
 まさか半年も空けずにその現物を手にする事になろうとは(笑)

 ここでご存じない方におさらいしておきますが、今から30年近く前にしなのマイクロを吸収した直後のマイクロエースが手持ちの機関車と10系客車などを「海外の有名列車のカラーリングで再販」したことがあります。
 それがこの「趣味のカラー」なのですが10系をアムトラックやらSNCFやらのカラーリングで売り出すというのは当時としては相当にぶっ飛んだ企画であった事は間違いなく当然の様に専門誌ではほとんど無視。
 実際に売れたという話を聞かなかったばかりかその2,3年後には「池袋駅東口広場の露店」でこれのセットが売られていたのを目にしたことすらあります。
 これについては以前にも書きましたがフリマやイベント以外で「鉄道模型の路上販売」なんて後にも先にも見た事がありません。

 それから時は流れJRはじめ各社がオリジナルカラーどころか「痛車まがいの萌え電車」まで投入するようになりましたからこういうのもそれほど違和感なく受け入れられそうな土壌は整いつつある気もします。
 そうそう、静岡ではいやと言うほど静鉄の「ちびまる子ちゃん電車」を目にしましたが(笑)

 今回入手したのは10系客車のTGV塗装。
 しかもオハネ10、スハネ16、オハネフ12の組み合わせ。TGVの寝台列車自体果たしてあるのやら。
 ご丁寧に室内には寝台まで装備されているのでイベント列車として使うなら「昼寝専用列車」という事になります。お前はのび太か(笑)

 本来は機関車込みで5両セットだったと記憶していますがショップではばら売りだったので1両あたり3桁価格で3両売っていました。
 3両ならばぎりぎりで編成が成立すると思い購入した次第です。

 ですがこのモデル「前ユーザーの手でカプラーがアーノルドから密連(つまり電車用)のカプラーに交換されていた」と言う代物でした。
 いくら「趣味のカラー」といってもそこまで趣味に走らなくても(爆)
 最近は地方のショップでも秋葉原並みの相場で中古が売られる事が増え、3桁価格の旧モデルは「何かしら何かある」と考えておいた方が良い状況になりつつあると感じているのですがまさにその通りでした。
 とはいえ台車やカプラーはリペア可能なレベルなので別に後悔もしていないですが。

 このモデル、今なら「オリジナル設定のイベント列車」として使える可能性も高いので持っていてもそれほど違和感はないと思います。
 マイクロの10系自体は当時からKATO以上とまで言われた造形の良さを誇りますし。
 但しこれまたマイクロの常で「台車の転がりが悪い」欠点も受け継いでいますが。

 以前紹介の「鉄道ホビートレイン」とは別な意味で能天気さが身上の編成と言えます。

日本型Nゲージの50年と思い出から・ワム3500・ワム50000編

2016-04-26 05:34:28 | 車両・客車・貨車
 昭和39年版の「模型と工作・鉄道模型ガイドブック」から50年前の16番モデル工作とそれ以降のNモデルの思い出を語るある意味支離滅裂な企画(汗)

今回紹介するのはワム3500。

 私がこの本を取った時点ですら2軸の有蓋車は殆ど鋼製車体の物が主でワム80000辺りの「茶色い有蓋車」がちらほら見かけられる状態でした。
 ですから本書の中でも木製車体の貨車と言うのはかなり古典的に見えたものです。

 製作記事でも同じ車体でありながら側板に筋を入れる工程がかなり面倒くさそうに見えた印象があります。
 ですが鋼製車体のワム23000と共に旧型の有蓋車の製作記事があったというだけでも本書の印象が何となくデラックスに見えたのは間違いありません(笑)

 製作法は上述の板目の筋を入れるところを別にすればワム23000と変わりないものですから編成のバラエティを付けるという意味では中々お手軽ではあります。

 ところで本書の記事によると「この貨車の側面に筋交いを入れるとワム50000になります」とあります。
 ですが本書の記事の図面では筋交いが入っていないのに作例写真では筋交いが入っています。という事は写真のモデルはワム50000と見るのが妥当なのではないかと思われます。

 さて、そのワム50000はトミーナインスケールが最初にリリースした貨車のひとつとして割合早い段階からNゲージでも製品化されました。
 つまりナインスケールとしては初の日本型貨車のモデル化という事になります。
 それまでのNの貨車のラインナップは関水金属のコキ、ワキ等の高速貨車が主で2軸貨車はようやくワム80000、レ12000、ヨ6000が出た程度のものでした。
 当時人気のD51が牽く編成を組もうと思うにはいささか貧弱なラインナップでしたからナインスケールの2軸貨車は当時といえども福音だったのは間違いありません。

 このワム50000、ナインスケール~TOMIXを経由して後に河合商会でも継続してリリースされた結構な長寿モデルでした。
 ポポンデッタに移管されてから出ているかどうかはまだ確認していませんが、あの頃よりも蒸気のラインナップが充実している今だとその存在価値は更に高い物があると思います。
 木造有蓋二軸貨車なんて、KATOもTOMIXも中々出さない車両ですし。

 また、車体が旧式であるところを逆手にとって(同時発売のワフ29000と併せて)「車体だけレイアウトに置いて物置や倉庫に転用する」と言う使い方もなかなか悪くないと思います。
 同じ事を鋼製車体の貨車でやっても今ひとつピンと来ない気もするのですが「木造の物置ならどこにでもありそう」な気になるのが面白い所ではあります。
 こんな事を書いていたら私もやって見たくなってきました(笑)

レイアウトのアクセサリ(?)から2題

2016-04-24 05:31:36 | アクセサリー
 これまた中古ショップからの出物です。
 レイアウトに使えそうなアクセサリをいくつか見つくろいました。

 ヘリボーンコレクションからユーロコプターEC145.
 これの川崎仕様BK117はトミカで出ていますがヘリボーンの仕様は「ドイツ自動車連盟」仕様だったりします。
 一見、日本風レイアウトには似合わなそうですが黄色と黒の警戒色の組合わせは案外映えそうです。

 流石にヘリボーンの仕様だけにトミカよりもシャープな造形でした。

 もう一つはRoco製のHOスケールミニカー。
 実は最初店頭でこれを見た時はてっきりミニモークのミニカーだと思いました。
 ですが取り出してみるとエンブレムは「アウディのそれ」だったりします。

 これはアウディの前身のアウトウニオンが出していたMUNGAというクロカン四駆(どちらかというと軍用仕様が有名らしい)
 キューベルワーゲンの後継車という位置付けらしいですが、言われてみればそんな雰囲気も感じられます。

 モデルはカラーリングと回転灯の存在などから「消防指揮車」かそれに近い仕様と思われます。

 フロントスクリーンが可倒式でワイパーもきちんとモールド、幌は着脱自由。
 プラ製ながらフロントリア共にシートが独立したパーツで構成されている事などからサイズの割には相当に気合いの入ったミニカーのようです。
 但しボディは一体成型で成形色丸出しなのでせめてライトとラジエーターグリル位は色刺ししたくなります。

 「レイアウト用のアクセサリ」と思って買ったのに鉄道とのかかわりがあまりに希薄過ぎる気が(汗)

カラーブックスの「日本の私鉄・京阪」

2016-04-23 05:30:02 | 書籍
 久しぶりにカラーブックスネタです。
 カラーブックスの鉄道ネタから
 今回は「日本の私鉄・京阪」をば。

 3000系が活躍していた頃から京阪は個人的に好きな私鉄のひとつ(その割には見た事はあっても乗った事がないのですが)です。
 鉄道模型の絡みから言うならこの趣味を再開した直後くらいにGMのキットで600系を入線させています。

 それ以降は主に鉄コレのラインナップの充実で徐々に在籍車が増えMODEMOの「びわこ号」やらプラッツの「けいおん!電車」やらも交えて主に併用軌道向けが充実しました。
 更にはここ1,2年の間に本命のテレビカーが1900系、エンドウの3000系なんかが増え、最近も5扉の5000系が入線と結構活気が出ていたりします。

 カラーブックスの「京阪」を買ったのもごく最近の事で、出版当時の状況が鉄コレやエンドウのラインナップ時期と重なる構成に惹かれて買ったものです。
(ですから最近の編成への興味が極端なくらい薄いという相当に偏った嗜好ではあります)

 本書では3000系テレビカーの扱いがこれでもかと言う位に多く、3000系好きには有難い構成です(笑)
 あの頃の「テレビ」と言えば通路入口真上に「20インチのブラウン管テレビが鎮座している」という電車らしからぬものですが当時はこれにどれだけ憧れた事か。

 昭和50年代当時は一体どんな番組をやっていたのか(時代的にプロ野球のナイターなんかは良くやっていそうな気もしますが)興味があったりします。

 それ以外の通勤車でも緑基調の特有のカラーリングがこれまた魅力的です。

 当時の京阪は石山坂本線に代表される併用軌道と軽車両なんかもあったりするものの近鉄や西武なんかと比べて車両の種類が少なくその分個々の車両に割かれるページが多いのが特徴と思います。
 それだけに当時のファンにはかなり充実感のある内容だったのではないでしょうか。

 最近古本を買った奴ですが個人的にはお気に入りの一冊になりつつあります。
 それにしてもこの伝で行くなら阪急や阪神なども欲しくなってきて怖いですね。

鉄コレの富山地鉄14760系

2016-04-22 05:28:13 | 車両・私鉄/民鉄
 先日中古屋で見つけた鉄コレから

 富山地方鉄道14760系3両セット。旧塗装の仕様です。
 新塗装の2連は既に入線を果たしましたが個人的には富山地鉄と言うとこの旧塗装の方に好ましい雰囲気を感じていました。

 同じ車両なのにカラーリングだけでまるで印象が違うのが面白い所です。

 今回のセットは3連仕様。モハ2両に更に先頭車にクハを組み合わせたものです。
 が14760系は元々2連の運用を基本としていたので「どちら側も非貫通の前面」
 これでは後からクハを加えても編成になる訳ないと思ったのですが「どっちにも関通路がない」という特異な車両を用意する事で対処していたのが凄い話です。

 編成としてつなげても意外と違和感がないのに二度びっくり(笑)

 このモデル鉄コレ中古の常で「前ユーザーの手が加わった」為意外と安価でした。
 が、その中身が「全連結器をTN化」した上に「車輪も金属製」というどこから見てもグレードアップにしか見えないものなので気分としては複雑です。

 パンタだけはノーマルのままだったので帰途に立ち寄ったショップでPG16を購入して装着。
 これでもなお通常品の定価よりまだ安かったりします。

鉄道コレクション第22弾「江若鉄道と加悦鉄道の気動車から」

2016-04-21 05:25:51 | 車両・気動車
 鉄道コレクション第22弾から
 今回のラインナップは共通点が「気動車だ」という以外にないのではないかと思える位にバラエティに富んだ機種が並んだ気がします。
 個性が強すぎて人によっては拒絶反応を示す向きもあるかもしれませんが私個人はこういうおもちゃ箱をひっくり返したようなのは好きです。

 中でも個性的なのが江若鉄道キハ12。
 独特のフェイスは当時の京阪「びわ湖号」を意識したものだそうですが、如何にもクラシカルな流線形という風情で私のお気に入りになりました。
 今回のラインナップで唯一動力化したのもこのキハ12でしたが、床下のアーチバーの着脱に神経を使いました(汗)
 今回は譲渡後の岡山臨港鉄道仕様の物もラインナップされていますがやはりオリジナルのカラーリングの方がシックで良いですね。

 こちらは加悦鉄道のキハ08。
 見ての通り旧客改造の気動車という出自の点では今回の中でもかなりユニークな存在ですが、これが鉄コレで出るとは思いませんでした。同形車はGMのキットメイク品が入線しているのですが、こちらは最新のモデルだけにそつなく纏まっています。
 カラーリング、特にアイボリーの彩度が微妙に国鉄色と異なっている気がするのですが加悦鉄道の仕様かどうかは分かりません。

鉄道コレクション第22弾・キハユニの3連発

2016-04-20 05:23:40 | 車両・気動車

 月が4月に変わりようやく入手できました。
 鉄道コレクションの第22弾。

 今回の目玉は何と言っても「湘南電車顔のキハユニトリオ」に尽きます。
 TOMIXやKATOでもなかなかモデル化してくれそうにない気がする機種だけに鉄コレでのリリースは嬉しい限りです。
 私も早速三つを並べてみました。

 個人的にはキハユニ15のバス窓仕様に標準色があれば…とか思っていたのですが聞く所ではシークレットがそれだったとの事。まあ、首都圏色でもそう気にはしないですが。
 造形は最近の鉄コレらしく安定した出来でしたが今回のキハユニに関して言えば鉄コレにしては珍しく「動力ユニットの指定がありません」
 つまりすでに出ているTOMIXのキハ10系辺りと繋いで使う事を前提にしたモデル化の様です。

 うちにあるキハ10系はキハ11が1両あるっきりなのですが「ペアを組む郵便車だけが3つもある」というある意味豪儀な展開になりました(笑)
 となるとカプラーのTN化が必要になるかもしれません。

 この第22弾、キハユニ以外のラインナップは結構曲者揃いという感じがします。
 これについては次の機会に。

偉大なる凡庸の系譜・番外編「GMの詰所」

2016-04-19 05:15:33 | ストラクチャー
 ストラクチャー版「偉大なる凡庸の系譜」
 今回はGMの「詰所」から

 うろおぼえですが私が小学生の時に買ってもらった「レイアウトモデリング」のストラクチャー製作記事にこういうのがありました。

 ~新三種の神器流行りのご時世ですが駅の建物の三種の神器というと「本屋・ホーム・信号所」となるかと思います。しかし本屋やホームはともかく信号所は余ほど大きな規模の駅でないと見掛けないので勢い三種の神器からは外すべきです。
 信号所の代わりにポイントのある駅ならどこの駅でも見掛ける線路班詰所を加えるべきではないかと思います~

 言われてみればあの頃の駅構内をぐるりと見回すとこういう小屋をよく見掛けた気がします。
 また、当の「レイアウトモデリング」をはじめあの頃のレイアウトの駅(もちろん当時の事ですから16番です)にはかなりの確率でこの種の「半分が倉庫になっている詰所」がありました。

 駅構内で一番目立つのが本屋とホームなのは勿論ですが、この種の詰所や物置、便所などの並びも車窓風景としては「駅らしさ」を演出するのは欠かせない物と思います。
 
 Nゲージではその詰所がGMから「初の日本型ストラクチャーキット」としてリリースされたのですから当時は結構な驚きでした。
 これが信号所と共にリリースされたのは昭和50年の夏ごろですが、これが現在でも塗装済みキットとしてリリースされ続けている超が付く位の定番キットとなっているのですから大したものです。

 サイズも適当であの当時ですらそこそこ安価。組みたてにも特別な要領を全く必要としません。
 しかも当時のキットとしても凄いのがトロリーやドラム缶等のアクセサリが既に付属していた事です。

 要するに「誰でも手にする事ができる駅の施設」として最初から手の加えようがないくらいに完成されていたアイテムでもありました。
 しかも都会から田舎までどんな駅にも似合います(ここは重要な点です)

 写真のモデルは「リリース当時に購入して組みたててから30年もたなざらしになっていた挙句、30年目にして機関区風セクションに組み込まれた」という自分でも驚くような経緯をもつ建物です。
 ですから文字通りの「築40年」
 実際の詰所でもこれより短いのがあるかもしれないと思えるほどの歴史を刻みこみました(爆笑)
 とはいえ作ったのが小学生当時の私ですから出来の方はご覧の通り。後から手を加えてもこれ以上にできませんでした。
 
 これも後にKATOが機関区の建物として完成品で追随しますが不思議と後続がありません(あのTOMIXやジオコレですらこのサイズの詰所はありません)
 まあ、GMのこれだけがあれば不自由しないのも確かです。

日本型Nゲージの50年と思い出から・都営地下鉄5000系編

2016-04-17 05:28:32 | 車両・私鉄/民鉄
 昭和39年版の「模型と工作・鉄道模型ガイドブック」から50年前の16番モデル工作とそれ以降のNモデルの思い出を語るある意味支離滅裂な企画(汗)

 64年版の記事の特徴は私鉄車両の記事が意外なほど多かった事です。

 私の故郷では私鉄という物が殆どありませんでしたし、また以前書いた様に本書に取り上げられる記事には絵本なんかでは見かけない車両が多かったですから本書で初めて存在を知った車両も多かったです。
 中にはかなりな古典車両もありましたし、レイアウト向けの小編成に向いた短駆の普通電車も多かったですからかなり新鮮でした。

 さて、その私鉄車両工作記事ですがトップバッターを務めたのはこれまた絵本なんかでは見そうにない地下鉄の電車でした。
 都営地下鉄5000系がそれです。

 この電車元々の影の薄さに加えて相互乗り入れの関係からか京成の旧塗装とほぼ同じカラーリング(実際はこちらが先なのですが)だった事もあって本書以外で見かけた事が殆どありません。
 大体にしてあの頃絵本や図鑑で取り上げられる「地下鉄」といえばその9割がたが「丸ノ内線の300系」でしたし、おかげで私を含めた田舎者の殆どは「東京の地下鉄は全部300系」とすら思っていた位です。

 ですが5000系の18M級3扉の2連の扉写真は中々にモダンな印象でした。

 16番の製作記事そのものについては特にここで書く様な特徴はありません。

 さて、この5000系、上述の様な印象からNゲージで製品化などされていそうにない気がしていたのですがそこはマイクロエース。
 ごく最近に当時のカラーリングと旧塗装の仕様がセットでモデル化されています。

 また、それ以外にもGMのキットも出ており意外と製品化には恵まれていた感じもします。
 私の手元にあるのもGMのキットメイク品ですが、わたし的にはこれで十分以上です。
 惜しいと言えば「地下鉄なのにライトが点かない」位でしょうか。


 偶然にも手元には相互乗り入れモデルの京成3200系(リバイバル開運号)もあるので相互乗り入れごっこ位は出来そうです。それにしてもこのふたつ、カラーリングが殆ど同じなのであまり違和感がありません。

「鉄道公安官」から

2016-04-16 05:26:11 | 映画・テレビ
 先日発表されたCSの番組表を見ていて。


 1979年頃のドラマ「鉄道公安官」(東映・テレビ朝日)がCS初登場でスタートするとありました。
 本作は私が観られなかった刑事物の中でも是非見て見たかった一本なので期待が高まります。

 20年近く前になるのですが東映の一般ドラマのOP・EDを年代順に並べたLDが出ていた事があり、その中の一本にこの作品があったので「OPだけは観た事がある」という不思議な経緯を持つ番組でもあります。
 お陰で「本編は1秒も観ていないのにOPだけは知っている」という奇妙な番組でもありました。
 このOPは他の刑事物と異なり主演俳優が一切登場せずサーカスの主題歌に乗って列車の走行風景が延々と続くという異色さで印象に残っています。
 それどころか家内のコレクションのアナログレコードの中にこの番組の主題歌シングルまであったりします(笑)

 元々東映もテレビ朝日(昭和51年以前はNETと呼称)も鉄道公安官ものに強いところでして古くは特別機動捜査隊の前枠で「JNR公安36号(後に鉄道公安36号と改題)」をやっていましたし、最近では宇津井健の「さすらい刑事旅情編」なんかが有名です。
 その間飛び飛びの形で西郷輝彦主演の「新幹線公安官」なんてのもやっていてこちらは観た事がありますし、実家のどこかにノヴェライズが埋まっているはずです。

 その中にあって本作は主演が石立鉄男、加納竜、中条静雄と東映としては異色のキャスティングなのも注目点。
 サーカスの主題歌も個人的には名曲と思うのですが刑事物(当時の鉄道公安官は厳密には刑事と異なりますが)の主題歌としてはかなり異色です。

 いったいどんなドラマだったのか観る前から期待も高まろうと言う物です(笑)

 今から放映が待ち遠しい。

 

 ついでなので鉄道絡みのテレビドラマで未だに未見(あるいは今後も観れないかも)の作品からもう一本。
 これも何故かアナログレコードだけは手元にあったりします。

 1978年頃にフジテレビ(製作は関西テレビ)で放映された「汽笛が響く!」
 
 乏しい資料を調べた範囲では昭和23年頃の島原を舞台に地方私鉄の人間模様を描いたものだそうで主演は藤岡弘、岡みつ子
 島原鉄道を模した地方私鉄は当時の大井川鉄道を使って撮影されたのだそうです。
 

 クロードチアリの曲に乗って合間合間に文字通り蒸機の汽笛が響き渡るテーマは哀愁たっぷり。
 「当時の鉄道ファンが考える鉄道ドラマのテーマ曲」のイメージを体現しています(笑)
 (同じフジテレビのCSでやっている「みんなの鉄道」の気抜けしたBGMとはえらい違いですがな) 

 ですが内容がいわゆる「人間ドラマ」主体で日曜夜9時台というと裏番組の「東芝日曜劇場」NHKの「ドラマ人間模様」とかなり作風がバッティングしていそうな気もするのですが。
 そのせいか本作は17話で終了(今と違い当時は1時間ドラマは基本的に2クール26本が標準でした)前番組が柴俊夫の「さわやかな男」後番組が「日曜恐怖シリーズ」と明らかに裏番組と異なる作風の様ですし。
 この頃のドラマはビデオが残っているかいないかのぎりぎりのタイミング(この前後の人気作は大概残っている事が多いです)ですしフィルム撮りならば更に残っている確率も高そうですが出来れば一度観て見たい一作ではあります。

16番スケールのフェアレディZから

2016-04-15 05:24:29 | アクセサリー
 今回はミニカーのはなしから
 ある意味掘り出し物のモデルと言えるかもしれません。

 但し「16番の鉄道模型をやっている人にだけ(笑)」と言う結構ストライクゾーンの狭い代物ですが。

 タカラのチョロQシルエット
 S130系フェアレディZです。

 確か最初のリリースは80年代半ばくらいだったと記憶していますが、当時16番スケール(80分の1)の日本車のミニカーが絶無だったせいか同時発売のスカイライン(R30)などと同様に16番のレイアウト派ユーザにかわれる事も多かったらしいモデルでした。
 何しろ「後付けで通常タイプのナンバープレートが付けられる」なんてミニカーはこれより大きいトミカにすらありませんでしたから重宝しただろうと思います。

 帰宅後私も早速ナンバープレートだけは付けています。
 スケールが同じなので21世紀になってからリリースの「カーコレ80」と並べてみましたが全く違和感なく収まったのは流石です。
 リアフェンダー部が実車よりも幾分グラマラスな気もするのですが、これは演出という事で許容できる範囲でしょう。

 当のカーコレ80でもフェアレディZは出ていませんし、何よりチョロQだけに「列車と並走できる」というメリットも(どうやってもZの方が速そうですが)

 ただ、惜しむらくは昨年購入のKATO製フェアレディZ(こちらはZ32系)と並べた時にKATOの方が海外スケール(87分の1)準拠のために幾分小さくなってしまう事です。
 尤もこれはチョロQの責任ではありません(笑)

今月のストラクチャー・フォルマーの店舗から

2016-04-13 05:20:35 | ストラクチャー
 先日中古屋で入手したアイテムから

 フォルマー辺りの店舗キットの組み立て品です。
 こういう上部の張り出した管制塔みたいな建物(笑)はそのモダンさが魅力的でした。
 日本風にするなら最低サッシの色差しは必要でしょうが。

 この雰囲気からすると喫茶店か写真屋、アトリエ・画商なんかが似合う所でしょうか。
 その意味では商店街ばかりかビル街にこっそり混ざっていても面白いと思います

 海外の店舗キットの場合、見るからにアメリカ風、或いは欧州風の物が多いのでそれだけで街並みを構成させると無国籍風になってしまいがちです。
 TOMIX登場以前のNゲージのレイアウトの殆どがそういう物でした。
 あの当時日本風の店舗などは欲しくてもなかったですから自作するか、街並みの無国籍さに目をつぶるかするしかありませんでした。
 が、昨今の様に日本風の建造物がこれだけ増えてくると、少し位外国形を混ぜた方が却っていいアクセントになると思いました。その意味では街並みのアクセントとしてこの建物の真価が発揮されるのはむしろ今なのではないかと思います。