光山鉄道管理局・アーカイブス

鉄道模型・レイアウトについて工作・増備・思うことなどをば。
こちらはメインブログのアーカイブとなります。

ジオコレの消防小屋

2012-10-31 07:00:42 | ストラクチャー

 今回は「週刊SL~」のかなり前の号に付属していた消防小屋(と言うか車庫)のはなしです。
 構造は以前の木材詰所と物置とほぼ同じですが大きさは一回り大きくなっており、前面に開閉可能な扉が付いている所が異なります。
GMの火の見やぐら付属の小屋は扉が閉まりっぱなしでしたからこれだけでも大いに有難いですね。

 作例ではいすゞのTXポンプ車が組み合わされていますが分団レベルの場合、これほどのクルマが収納される様な小屋なら詰所のひとつも付いているのが普通なのでやや不自然と言えば言えます。
 少なくとも消防団員にとっては決して優しい構造ではありません(笑)

 尤も、公民館などに併設される配置、又は工場内などの私設消防隊であればこれもそう不自然ではありません。

 私ならこういう小屋に収納する車であれば最低でも津川のエルフポンプ車の様な小型消防車、できればTOMIXかカーコレのエルフかキャンターのトラックを改造した積載車にする所ですがこれはかなり面倒な工作になりそうです。
 こちらは私の目論むプランに沿ってレイアウト上に配置していますがその場合でも詰所の追加位はやりたいところです。

 それにしても本誌の薄いこと。折角の企画なので連載記事がもう二つか三つあれば読んで楽しむ事も出来るのですが…

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ミニSLレイアウト工事・ミニカーブと機関車の運転

2012-10-30 06:55:13 | ミニSLレイアウト

 週刊SL鉄道模型のレイアウト工事の続きです。
 エンドレスが外側・内側ともに一応の形ができたので運航予定の機関車を中心に試運転を繰り返しています。

 以前から在籍しているKSKタイプCタンク等に加え今年入線したDBの98型DタンクやT3等は最急曲線やS字カーブを含めてある物はどうにか、ある物は余裕でクリアしています。
 今回追加の外側エンドレスは元々のトラックプランではクリアできなかった機種が通過できるかが鍵でした。
 
 マイクロのC10/12は増設線でも苦しい走りです。今回の追加エンドレスにも手前の旅客ホームの辺りにS字カーブがあるので条件は元々の物と余り変わりませんでした(涙)
 テンダ機ですがマイクロのC56、KATOのC50はどちらもクリアしました。この辺りがこのレイアウトでの蒸気のサイズの上限でしょう。
 その他テンダとはいえ、バックマンのNYCタイプは先輪がないので上記の機種よりもスムーズに走れます。

 有難かったのはKATOの9600がクリアできた事です。カーブの径を別にすれば臨港線や貨物鉄道に似合う蒸気の上限サイズがこのクラスの機関車ですから。
 これならマイクロやTOMIXの96もいけるでしょう。

 その他、DLではマイクロのDD16、KATOのDD13(派生機含む)、フライッシュマンのV100もOKです。
 全般にボギー式の動力車は蒸気よりも小回りに融通がききやすい様です。

 レイアウトの性格上「貨物専業に近い地方私鉄」臨港線に似合う機種がメインですがやってみると日本形ばかりかドイツ・アメリカ型でもそこそこ違和感なく溶け込めるようです。
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ミニSLレイアウト工事・外周線の増設

2012-10-29 06:47:49 | ミニSLレイアウト
 週刊SL鉄道模型ベースのモジュール用レイアウト、前回の続きです。

 仮置き段階ですが早くも増設線を外側に配置しました。
 これでエンドレスは一回り大きくなり、内側にある元々のレイアウトのカーブは機関区(?)への連絡線という性格が強められました。

 延長部分を含めたベースの周囲を回る形で本線のエンドレスが構成される形となりますがトラックプランとしてはこれはかなり幼稚な部類に入ります(汗)
(シーナリィ主体のレイアウトならここまでベースの端に線路を寄せません。必ず手前側にスペースを空けて近景を配置するように作ります)

 これはターンテーブルやポイントの操作を容易にする事が主目的ですが、モジュール上にこれが配置された暁には手前側の下に3本の本線が通過するのでこれを近景代わりに使えばどうにかなるのではないかと言う幼稚な(笑)目論見です
(ただし効果のほどは期待できないのですが)

 延長部のベースには当初の予定通りジオコレの酒蔵を中心に構成するつもりです。
 白壁の連続した風景は古典機の小型タンク機(たとえばA1やT3)が似合う気がしますので

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週刊SL鉄道模型レイアウト・パワーパックを考える

2012-10-28 05:49:13 | ミニSLレイアウト

 週刊SL鉄道模型第36号はパワーパック用のACアダプタでした。
 これでパワーパックが機能する訳です。
 さっそく接続して試運転・・・

 ですがどうも走らせてみるとどうも非力感がぬぐえません。これまでの試運転で使っていたのが同じTOMIXでも1000CLという大容量タイプなので体感差も大きいとは思うのですが。

 気になったので他のパワーパックと比較してみると本機の出力は0.5A。1000CLの0.7Aや202CLの1.2Aよりも非力なのは確かなようです。
 因みにKATOのパワーパックスタンダードSはHOにも転用できるだけあって1.5Aでした。もっともHOとしてはこれでも非力な所がありますが。

 この違いを例えて言うなら軽自動車と3リッタークラスのセダンくらいの違いとでも言いましょうか。
 鉄道模型の運転でパワーの差を感じるなんてまるでクルマの運転みたいです(笑)

 実際電気の容量の差はクルマで言うなら馬力かトルクの差と同じに解釈できるのであながち間違いでもないと思います。
 ですが現実問題としてこの差は例えば他社の機関車や旧式の動力車を走らせた場合「容量が小さすぎて走らない」という事になりかねません。

 今回のパワーパックは鉄コレ動力1両を駆動させるぎりぎりの容量設定になっているようです。ですので私のように線路の延長を考えていたり少し旧型の機関車の入線を考えている向きには少し不満を感じるかもしれません。

 DC出力端子は共通なのでもし不満があれば大容量パックに変えるとかなり安心できると思います。
 但しターンテーブルへの給電という問題があるので二つDC出力のある202CL以上である必要があると思いますが。

もっとも、このパワーパックのお手軽感は他のラインナップにないものなので使用条件をこのレイアウトに限定するなら悪い感じはしません。
 (とはいえポイントの手動操作は奥の方に手が届きにくいと大変な気もします。奥のターンテーブルにつながるポイントは列車の進行方向を限定したうえでスプリングポイントとして使うのが楽だと思います)

 追記
 このはなしに関連して大昔のパワーパックのはなしをサブブログで上げました。よろしければ併読ください。
ホビーのごった煮


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偉大なる凡庸の系譜・キハ20系

2012-10-26 05:50:42 | 車両・気動車

 偉大なる凡庸、機動車編は何をさておいてもキハ20系が出て来ます。

 KATOが最初にこの機種をリリースしたのは1970年代初頭ですが21世紀も10年を超えた今でも当時とほぼ同じ構造と車種構成で出続けている超定番モデルであります。
 加えてローカル線であれば大抵の線区に対応できる事、両運転台のキハ20か52があれば単行でも使える事、キハユニ26かキハ58辺りと組み合わせることである程度の編成物も組める弾力性がこの機種のメリットといえます。

 極端な話デスクトップレイアウトにキハ20のM車があれば直ちに「鉄道模型」の楽しみが成立すると言う位の定番モデルと言えます。
 後になってGMからキハ22、TOMIXからHGモデルや鉄コレの私鉄譲渡モデルまで登場しましたがKATOのそれも依然として出続けているので、コスト、細密さ、工作の愉しみという3つのベクトルで選ぶ事ができると言う点で103系と並び希有のモデルではないかと思います。

 葉純線というキハ20系向けのローカルレイアウトがある関係上当然の様に当レイアウトでもキハ20系は定番車の地位を保っています。
 この趣味を始めた当初に購入した第1号車両もキハユニ26のM車でしたし、以後も葉純線の工事に合わせる形で増備が進みました。

 中には秋葉で偶然購入した1971年製造の最初期モデルのキハ20なんてのもありますし、最初にキットを作った気動車もGMのキハ22でした。
 ある意味キハ20系と言うのは私の鉄道模型ライフそのものに常に寄り添ってきた車種であるとも言えます。

 恐らくこの地位はこれからも変わらないのではないかと思えます。


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「週刊SL」レイアウト工事・試運転にて

2012-10-25 07:01:39 | ミニSLレイアウト
 週刊SLのレイアウト工事、今回はエンドレスでの試運転で気づいた事を。

 このシリーズに付属していた貨車を連結した牽引運転では問題はありませんが、それ以外の貨車を連結するとその貨車が脱線するケースが頻発しました。
 以前に同じ140Rのエンドレスを組み込んだモジュールでは基本的にどのメーカーの二軸貨車でもクリアできたのでこのシリーズでも大丈夫と思っていたのですが…

 実はこのトラックプランでは奥の方に18・5㎜の直線を挟んだS字カーブがあるのですがここが曲者でした。
 他社のカプラーでは首振り角が不十分なためこのポイントで車体がよじれやすく脱線につながったようです。
 特に車体の長めなワム80000で顕著でした。

 (もっと言うとシリーズ付属の貨車でもコムを推進運転で使うと同じ場所で脱線しました)
 この点に関しては本シリーズのごく初期の号で「TOMIXの対応車以外はお勧めしません」とくぎを刺されているので文句は言えないのですが。

 今回のレイアウトの改修計画ではこのS字カーブを回避する形でエンドレスを延長する予定なのでそこを走らせる分には他社の二軸車でも行けるとは思います。
 その他、考えられる対策としては
 1・TOMIXのミニカーブ対応貨車を増備する
 2・既存貨車のカプラーをミニカーブ対応の物に交換する
 3・二軸貨車の台車部をボギー化する(いわゆる「ムキ化」。昔のTMS辺りでよく紹介された方法です)
 でしょうか。
 ですが1はコスト面で問題あり、2はTOMIXのASSYにそういうものが存在するか、3はこのレイアウト専用の貨車をわざわざ製作する手間の問題があります。
 (まあ、1両位ムキがあってもいいと思います。余談ですが他社製貨車でも短駆のボギー車なら楽に対応できると思います)

 なにしろ個人的な問題としてここを走らせる予定車両の中にワム8並みに長い二軸客車が存在するので改善プランの確定は喫緊なのです(汗)
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「浮気の虫」「移り気病」の10月(汗)

2012-10-24 06:35:23 | その他
 10月に入りしのぎやすくなってきたのは良いのですがここに来て私の悪い癖がまたぞろ出てきています。

 いわゆる「移り気病」とでも言いましょうか時間が限られているのにあっちをちょこちょこ、こっちをちょこちょことやってしまい全体のペースが異様にスローになっているのです。
 現在の仕掛かりはモジュール用に改修している週刊SLのレイアウトを筆頭に葉純線の改修、16番C58のレストアなどですが単に「止まっていない」というだけでカタツムリより遅いペースです。
 更に昨年から何度も書いている16番セクションやらクレイドルレイアウトの改修等は事実上ストップ状態です。

 これら等は思いだした頃に作業開始となるのでしょうが特に後者は線路が開通しているだけに作業よりも運転が先行してしまい工作になかなかいきません。
 大体、7月に暫定開業したHPの更新もストップしたままですし。

 私の飽きっぽさについてはかねてこのブログで繰り返し書いていますが今年はその悪いところが一気に表面化しているようです。
 一種の「浮気の虫」、移り気病とでも言いましょうか。

 そういえば昔の本にも
『ロコを作っても浮気の虫は治まらずユーレイのムキを作りMRやクラフツマンを読んでいてはムラムラくる私の事だから(中略)今度は1200Rのエンドレスに取り掛かるつもり』
 とか言う当時の鉄道模型ファンの生態を描いた一節があった位なのでこういうのは私だけではないようです(腕の差を別にすれば)

 とはいえ、仕掛かりが多いと鉄道模型そのものに飽きないというメリットもあると思います(笑)
 この趣味自体の幅が広いからこそ浮気もしやすいのかもしれません。

 そんな訳でこのブログも題材がころころ変わる書き方になると思いますがどうかご容赦を。

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「河合商会」の車両たちにおもう

2012-10-23 06:34:13 | 鉄道模型 
 今回は久しぶりの時事ネタです(汗)

 先週の末に鉄道模型メーカーの河合商会が倒産したとのニュースを聞きました。

 かつてのトミーナインスケール時代の香港製貨車群を引き継ぎ、後にオリジナルの機種も追加しつつNゲージの中で独特の地位を築いていただけに残念です。
 私の場合ですが「ちょっと朴訥な貨車が欲しい」と言う時に実に頼りになる存在でした。
 他社のように「精密だけどどこか冷たい」と言った印象がここの貨車には無く(人によってはそこを玩具臭く感じている向きもあったでしょうが)他社から同じ機種が出ていても敢えて河合を選ぶと言うケースもありました。

 そういえば、1機種だけですが「故郷の駅の所属だった」と言う理由で某ホッパ車を買った事もありましたっけ。

 そして(個人的な感想ですが)このメーカーの一番の功績はB6タイプの蒸気機関車を出してくれた事です。
 思ったよりも小回りが利かないという難点もありましたが、ローカル線はもとより田舎の私鉄の貨物列車には欠かせないアイテムだけに有難かったです。
(それでいて後付けパーツが結構多く手こずらされましたがベースが朴訥なモデルなだけにディテールアップの楽しみは大きかったですね)

 CタイプDLを発売してくれた時もナインスケール時代に無かったライト点灯を装備してくれ、手頃な車両セットで出してくれました。
 ある意味、黎明期の素朴なNゲージの雰囲気を最後まで保っていたメーカーではなかったかとも思えます。

 私にとっては有難いメーカーというイメージがあるだけに改めて今回の件は残念に思います。

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「週刊SL」レイアウト・配列

2012-10-22 07:28:30 | ミニSLレイアウト
 週刊Sl鉄道模型のレイアウト改造の続きです。

 一応専用のベースをでっち上げましたのでこれまでに集まったアイテムと改造用に新規に、あるいは前から持っていたものを配置して大体の雰囲気を確かめました。

 今回の改造は主にレイアウトの右半分のベースの延長と建物配置の見直し・差し替えが主となります。
 作例ではビルが三軒並んでいる部分ですが個人的には違和感を一番感じる所でしたのでジオコレのパン工場に差し替え、また奥に延長線を通す関係で宙に浮いてしまった消防小屋と火の見やぐらを手前側に移設する事にしました。

 延長部のシーナリィですが今のところジオコレの酒蔵を組み込む方向で考えています。
 蔵の白壁と古典形小型機は見た目の相性がよさそうだったのと昨年暮れに衝動で作ってしまって以来置き場に不自由していた酒蔵の居場所を作ると言う意味があります(汗)

 この時点でエンドレスは形だけ作ることができていますので早速手持ちの小型機を試走させて見ます。
 トリックスのT3、フライッシュマンの98タンクは余裕でクリア。バックマンのCテンダやポケットライン動力を組み込んだバッテリー機関車2両もOKです。

 ただ、計算外だったのはマイクロのC12が従輪か先輪が必ず脱線してしまったことです。
 このレイアウトの場合一部にS字カーブのある変則的なエンドレスですがクリアの上でのハードルは単純なエンドレスよりも高いです。
 これまで単純なエンドレスではどうにかなったKATOのC58、大半のマイクロテンダ機もこのレイアウトのクリアは無理そうです。
 カーブ半径に対し先輪の首振りが不足しているのが原因ですがここで障害になっていたのがサイドのステップです。

 さあ困った。

 ステップをカットすれば140Rはクリアできると思われますがその決断がつけかねます。


 尚、河合のB6とKATOのC11は普通の140Rでもクリアできません。
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今月の書棚から・カラーブックスの鉄道もの

2012-10-20 06:51:00 | 書籍

 サブブログでカラーブックスの「鉄道模型」について触れましたが、今回はその関連です。
 昭和50年代半ばくらいまではカラーブックスといえども鉄道関連の本はそれほど多くなく「日本の鉄道」「蒸気機関車」等3・4冊が出ていたにとどまりました。

 ですが久保田博著のものを中心に要領よくまとめられたものが多く、子供の頃の私にとってもかなり重宝したのも事実です。
 昭和50年代からは「日本の私鉄」シリーズとして各社ごとにまとめられたものも登場し、併せて「軽便鉄道」「電気機関車」「イベント列車」などの単独ジャンルの本も数多くリリースされるようになりました。
 鉄道ファンにカラーブックスが本格的に認知されたのも大体この辺りからと思います。
 それと前後して「鉄道模型」「鉄道写真入門」等の周辺趣味も徐々に網羅されて行きました。

 私の場合、私鉄シリーズは流石に揃えられなかったのですがそれ以外の本については「出たら買う」状態で随分買わせてもらいました。
 それらは殆ど今も私の書庫にありますし、今でも折に触れて読み返す事も多いです。

 「カラーの文庫」という触れ込みであらゆるジャンルの本を網羅していたカラーブックスですが本書の特徴にして個人的に長所と思うのは(当時の印刷コストとの兼ね合いと思いますが)「カラーページ見開き」と「モノクロページ見開き」が交互に来る構成だったと思います。
 カラーの見開きで車両のグラビアが載り、次のページでモノクロ写真を交えて解説を入れるという構成は車両図鑑などでは有効な構成で非常に読みやすかったと思います。

 個人的に好みなのは「新しい日本の鉄道」「懐かしの蒸気機関車」「路面電車」「軽便鉄道」などです。

 鉄道本の場合このメリットを最大限に享受していたと思う反面他のジャンルでは若干食い足りないものも多かったですね。
 カラーブックスは鉄道に限らずあらゆるジャンルの趣味について俯瞰的に捉えるにはとてもいいシリーズで私の書棚ではむしろ他ジャンルの方が多い位です。
 それらについてはサブブログで順次触れていますので興味のある向きはどうぞ。

 それにしても今本屋はもちろん古本屋でもカラーブックスは殆ど見掛けないのがさびしい気がします。
 かつては大きな本屋に行った時は真っ先に保育社のコーナーに行ったものですが…
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ローカルレイアウト葉純線改修・雪の表現の改良

2012-10-19 06:55:30 | レイアウト・葉純線

今回の改修では雪の表現に2年越しで検討してきた素材と技法を使おうと思っています。
 樹木や田園に関してはこれまで石膏・紙粘土・シェービングクリーム等を試しましたが、他に比べて短所が少ないことから結局白いアクリル絵の具で表現する方向に固まりました。

 この点についての考察は下記のリンクをご参照ください。
http://pub.ne.jp/arccentral/?entry_id=3425722

 これは積雪直後や溶けかけの時点で「マッシュルーム状」に積もった雪の表現に使います。


 上の写真は実地で検証したものです。
 最初はチューブを直セル樹木に押し付けて塗りたくる(筆を使うと筆の跡が残りやすいため不自然)やり方でしたがこれではかなり大きめの塗布になってしまい繊細さに欠けます。
 
 そこで二本目からはアクリル絵の具を注射器に封入した上で塗る形にしました。
 これですと比較的こまかい表現が可能な事と針の付いた状態と外した状態で二通りの太さを使い分けられるので好都合です。

 但し使用後の注射器の手入れはかなり徹底してやらないとすぐ注射器がダメになる確率も高いので注意を要すると思われます。

 多少練習も必要でしょうし、仕上がりも私が当初考えていたイメージに劣りますが、それでも改修前よりはるかにそれらしい「残雪の付いた樹」になりました。

 あとは田圃でこれがうまく使えるかがカギになりそうです。

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ローカルレイアウト葉純線改修・雪を考える

2012-10-18 06:57:17 | 書籍
 葉純線の改修工事の目玉は雪の表現の改良(?)をその目玉のひとつに置いています。

 そこで参考になりそうな本を先日の帰省時に持ち帰ってきました。
 亡父の書棚にあった「日本の雪」です。

 過去のレイアウトではあまり重要視される事は少なかったのですが、本来雪と言うのは地域や時期によって積り方や見え方、そして溶け方が千差万別で実際に積雪地帯にすんでいた筈の私でもなかなかその全てを把握する事が難しいものです。
 たとえば先年の豪雪の折には「一定以上積った雪には塊の状態でも一種の粘性があり、屋根の上や電線、信号機等の対象の違いによって積り方の表情がまるで変わってしまいます。

 積った雪がそのまま溶けるのか、あるいは凍りついて根雪になるのかでも見え方は違いますし、その凍り方もガラスの様に透明なものから一見岩かコンクリートにしか見えない位に固まりついたものもあります。
 今回のレイアウトの想定は3月の雪解け時期ですが、山間部や田園部の雪が3月にしては少なすぎる欠点があったのでここを改修しなければなりません。

 これらの全てとは言わないまでもある程度の雪のパターンを俯瞰できると言った意味で本書が得させてくれる物は大きいと期待しています。

 残雪表現での実験結果はこの次辺りに触れたいと思います。


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C58の復活で思い出したこと

2012-10-17 00:22:16 | その他

 先日も書きました岩手でのC58復活のはなし、
 今回はそれにまつわる思い出話です。以前サブブログで取り上げた事の再録ですが後から分かった事を加えてあります。

 今回岩手で復活するのは山田線での宮古発盛岡行きのSLさよなら運転の貨物列車にも使われた239号機です。

 ところでこのさよなら運転ですがもう一本釜石に向かったものもあり、その際に使われたのは同じC58でも283号機が使われました。

 今回話題にするのはその283号機のはなしです
 

「大いなる旅路」は昭和35年公開の東映映画で国鉄・盛岡機関区の全面協力のもと三國連太郎扮する機関士の十九歳から五十五歳までのカマタキ人生を綴った作品で劇中には様々なSL、機関区風景が描かれ個人的にも好きな作品です。

 本作の目玉の一つは本編の中盤、三国連太郎扮する機関助手の乗務する蒸気機関車が雪崩にあい転覆するシーンです。
 これは日本映画史上初めて「実物の列車を実際に転落させる」撮影が行われたもので撮影には山田線の浅岸付近(当時はスイッチバックだったのでこうした撮影には好都合だったと思われます)を使い、実物の8620(18633)と貨車が転落するさまはミニチュア特撮とは一線を画すリアリティがあります。

 この転落事故は実際の事故を基にしたストーリーです。


 映画では大正から昭和初期という設定だったので8620が使われていますが、モデルとなった事故は昭和19年。路線も現場が撮影地とは違う(実際の事故現場は平津戸-川内間の小滝鉄橋)ものの同じ山田線でした。
 転覆した機関車はC58の283号機。映画の中で機関士が助手に事故発生時刻で止まった時計を託して絶命するシーンがありますがこれも事実にもとづいた物との事です。

 この283号機は事故後修繕されて昭和45年の山田線SLさよなら運転まで現役でした。最後の運転では当時の機関助士が機関士として乗務したとの由。
 当時の写真を見ると2連のシールドビームが装着されているなど近代化されていたのがわかります。
(ですから映画の撮影時に当のモデルの機関車は現役運用されていた事になります。因みに撮影に使われた18633は撮影後に廃車になっています)


 ところで以前から折りにふれてメインブログで書いてきましたが、私を鉄道模型の趣味に引き込んだ機関士の親類の方が居ました。
 後に機関士としてED75等に乗務されそのときの機関車などを16番で自作されたりしていたものです。

 昭和50年頃、その方が退職された前後に16番のモデルでC58とC54を購入されました。

 当時、地元ではD51、C57、C61や8620などがポピュラーな存在でしたから「なぜ見慣れないC58や54をわざわざ買ったのか」不思議に感じたものです。
 それから30年以上が経ちその親類が亡くなった時、元同僚の弔辞で戦時中宮古の研修区長だった事を初めて知りました。

 その時、その方にとって「C58がどういう意味を持っている機関車だったのか」がおぼろげですが見えた気がしました。
 今となっては直接聞く事もできませんが、きっとD51や8620よりも思い入れがあったに違いありません。C54も当時ファーストナンバーが在籍していましたし。
 (これら2機は先日の帰省の折に遺族の方から譲渡を受け、C54と共にC58もレストア中であることは先日書いたとおりです)

 私がNでC58を入手したのは親類が亡くなったのと同じ時期でしたが、ナンバーは283号に近い数字のものを選びました。事故というアクシデントを乗り越えSL最後の日まで走り続けたC58の逞しさにあやかりたかった気持ちもあります。

 今回のニュースを見て当時のさよなら列車の写真を確認してみたのですが283号機と239号機は写真を見る限りでは仕様がよく似ています。 
(2連のシールドビームの位置、煙突周囲の形状など)ある意味239号機は283号機の兄弟分と言えなくもありません。

 今回復活する239号機は前述の通り主な活躍場所は山田線でした。
 せっかくですからできる事なら一度くらいは山田線を走って欲しい気もします。


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週刊SL35号のパワーパック

2012-10-16 06:57:37 | ミニSLレイアウト

 週刊SL鉄道模型も折り返し点の35号にたどり着きました。
 先日から工事のほうも始まりましたが、とりあえずそれは置いておいて。

 今号はパワーパックです。但しACアダプターは次号ですので今回のは単なる操作部のみとなります。
 電源スイッチ、進行方向切り替えスイッチ、速度ダイヤル(レオスタット)が付いているところは他のパワーパックと同様ですが本気には独自の特徴があります。

 「転車台スイッチ」と言うのがそれです。
 ON-OFFの二段のみです。
 今回のシリーズのターンテーブルは手動操作なのが分かっているのでこのスイッチはターンテーブルの回転に伴う線路の通電のON-OFFを行うものと思われます。

 背面を見るとDC端子が二つ。ここは使いようによってはリバーススイッチとしても使えそうな機構と思います(操作は煩雑になりそうですが)
 操作部は結構コンパクトで個人的には好ましいですが、このサイズでワイヤレスだったらとつい思ってしまいます。

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C58復活におどろいたはなし

2012-10-15 06:52:47 | 車両・16番


 先日のニュースには驚きました。

 盛岡の県営運動公園の近く(正確には隣接の交通公園)で保存されていたC58が動態復活して釜石線を走るとのこと。
 これまで帰省のたびにあの界隈は必ず通り、当然実物を目にしていましたが、まさかあれが走るとは。
 
 なにしろこのところはいつ見ても車体にカバーが掛けられ復活どころかそろそろ解体か等といらぬ心配をしていましたから驚きと同時に嬉しさが先に立ちます。


 ですが驚いた理由はそれだけではありません。

 実は私のところでもこの夏親類から譲りうけた16番のC58のレストアが本格化する当てがついたばかりでしたから。
 このC58、C54や宮沢Bタンクとともに入庫してはいたのですがC54の復活を優先するためにパーツの一部(テンダ台車や通電カプラ、後部カプラーなど)を供出、順序としては後回しになっていたものです。
 不足のパーツのあてがどうにか付いたことから金曜日に仮組みしたところでした。

 その時点ではこのニュースについては何も知りませんでしたが
 まったくなんという偶然(驚)

 走行性ですがはっきり言ってC54よりスムーズで元気も良く、走りに関しては集電を除けばほぼ問題はありません。
 ですのでレストアの要点は集電機構と上回りの修正・化粧直しが主となります。

 この機関車を持っていた親類の機関士は先年物故していますが国鉄を退職する時には件のC58はすでに運動公園の飾り物になっていました。
 退職後30年近く存命でしたから、恐らく何度かはその前を通っている筈です(言い忘れましたがこのC58はオハ35やワム80000と一緒に表の通りから良く見えるところに展示されていました)
 「あのC58が再び走り出す」と聞いたら草葉の陰でどんな感慨にふける事でしょうか。

 そう思うとレストアもあだやおろそかにできない気がしてきました。

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