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光山鉄道管理局・アーカイブス

鉄道模型・レイアウトについて工作・増備・思うことなどをば。
こちらはメインブログのアーカイブとなります。

専門誌の「断捨離」に感じたこと・・・

2025-03-30 05:13:25 | 思いつくままに・考察
 実は3月に入ってから我が家では、平日休を中心に家財の整理に追われています。

 まあ、平たく言えば「家のゴミ屋敷化の予防」みたいなもので、数十年分のガラクタを整理する事で幾分かでも家の中をすっきりさせなければならないというのもあります。

 ですが、ここで家族の協力を得るにはまず「私から率先して実績を上げなければならない」訳で(汗)
 ゆえに「自分の趣味のアイテムから断捨離して見せる」事で「聖域なき家財整理」を印象付ける狙いもあったりします。

 が、いざやってみるとこれが難しい(当たり前か)

 今回整理の対象になっているのが主に専門誌のバックナンバーの類ですが、改めてエリミネートに掛かってみると捨てようとした雑誌のどれもに気になる記事の一つや二つが載っているので、それらの記事をスクラップしてから改めてまとめなおす過程の繰り返し。
 これでは時間もかかるわけです。

 それでも、ここ20年分くらいの雑誌を何とか圧縮してジャンクできる体制に持っていった訳ですが、いざリサイクルセンターに持っていこうとして驚いたのが「雑誌の重さ」でした。
 普段読むだけなら一冊だけなのであまり気にしていなかったのですが、いざひとまとめに纏めてみると、これがまた腰が抜けそうなくらい重いのです。

 週刊誌や漫画雑誌だと同じ容積でもここまで重さを感じないものですが、紙質に贅沢しているせいなのか、21世紀以降の専門誌はどれもこれもがやたらと重い。

 まあそろそろ歳だし、自分の気のせいかと思ったのですが、まとめた雑誌類をリサイクルセンターで重量チェックしてみたら段ボール箱2,3箱分で80キロを優に超えていたのですから、まんざら気のせいでもない様ですね(大汗)
 しかも、他のガラクタなんかも纏めて積んだので、搬入するクルマのサスも沈み込むわけです(大汗)

 ある意味、これもまた趣味のキャリアの重さでもあったのかなとは思いますが、同時に趣味の贅肉でもあったとも思えるだけに複雑な気分です。これに比べるとジャンクパーツの整理は思ったほどには重くならなかったですが。

 しかもそこまでやっても思ったほどには整理された印象がなく、家族の目が相変わらず冷たいのが何ですが。
 これからはスクラップで集めた記事の頁のアーカイブという工程が待っていますから当分忙しくなりそうです。

 (写真は今回の本題とは関係ありません)

ファーラーの「パン屋さん」

2025-03-29 05:10:11 | ストラクチャー
 先日紹介したファーラーのプラキット店舗、早速パン屋さんの方から製作に掛かります。

 今年に入ってストラクチャーキットの製作も拍車がかかっているのですが、実は今回のキットは今年初めてのプラキットの製作でした。
 ここ数年の間に如何にペーパーキットが普及したのかを思い知らされます(笑)

 とはいうものの、プラキットの場合ネックになるのは「塗装」と「接着剤(シンナー)」なのは確かです。
 寒くなってくると密閉した室内での工作が増えますから換気はまめにやらないといけません。
 
 そう思って制作に取り掛かったのですが、説明書の最初の工程が「壁面にシールを貼る」だったのには少々面喰いました。
 ストラクチャーのプラキット、特に外国型の場合和風のレイアウトに落とし込むには屋根や壁面の塗装で周囲とトーンを合わせる工程が必須でしたから。

 今回のキットは壁面の意匠がほぼすべて「印刷された壁面のシールを貼り付ける」形式でした。
 窓の位置に合わせてぴったりと貼り付けるのには神経を使いますが、やってみると意外に見た目の違和感がありません。
 まあ、最近は日本でも店舗の壁面のティンバー風などの表現を塗装で済ませる店舗もありますから、これはこれで悪くないと思います。

 (穿った想像ですが、彼の地でもシンナーの乱用への警戒から子供の扱う可能性のあるキットは塗装でなく印刷でやらせようという意図があるのではないかとも思いました)
 もし塗装に拘る場合でも、その時は普通に塗れば済む話ですし。

 窓ガラスのセルの貼り付けを含めて形ができるまで1時間弱くらい。ファーラーのキットとしてはまあ標準的な方です。
 裏にカーポート(搬入口)のあるメリハリのある形状の店舗ですが、日本風のレイアウトで使うなら表を向けた方が無難かもしれません。

 出来上がった店舗を純和風の商店街に配置してみましたが、この種の欧州風の外観の店舗はここ数年の間にそれなりに見かけるようになっているので思ったより違和感はありませんでした。
 特に背後のTDF製マンションの似非欧州風の意匠が緩衝の役目を果たしてくれている様子です。

 さて、キットにはもう一軒店舗があるのですが、これについては次回以降にでもかかろうかと思います。

TOMIXの北条鉄道タイプ レールバス

2025-03-27 05:08:18 | 車両・気動車
 昨年の後半は毎月の様に帰省にがあったり毎週のように運転会があったりしたので、なかなか地元の中古ショップを覗いていなかったのですが、久しぶりに覗いたショップで面白い出物にあたるのですから油断がなりません。

 今回の入線はTOMIXのレールバス。北条鉄道タイプとされているものの様です。
 「の様です」という書きかたが微妙ですが、今回のアイテムは箱無しの袋入りジャンク品でした。

 お値段が550円という事もあり最初はトレーラーかと思ったのですが一応ギアはついていますしT車と違い車輪も空転しません。
 尤も、それでも動力系のトラブルによる不動品の可能性は否定できないのですが安さに負けて決断しました(汗)

 このタイプのレールバスは「富士重工Le-Car」としてリリースされ、中でも樽見鉄道のハイモ180が有名です。
 私もハイモとLe-Carの仕様は中古を入線させていますが、今回の北条鉄道の仕様は走りに関しては尤も良い個体でした。
 ノイズはやかましいですが、走り自体はスムーズでしたしスローもそこそこ効いてくれます。

 キハ01系を連想させる2軸レールバスは第3セクターブームの初期にはあちこちで使用されましたが、ボギー車に比べて乗り心地が悪いなどの弱点も露呈し無くなるのもあっという間だった気がします。

 とはいえノス鉄のレールバスよりも伸びやかなプロポーションは西独型のレールバスを連想させてくれるので個人的には悪印象はありません。

カツミ模型店のED100・その後・・・

2025-03-26 05:06:15 | 車両・16番
 先月に紹介したカツミ模型店の16番フリーモデルのED100。
 店頭で反応がなかった赤ボディ仕様のレストアに掛かりました。

 前回通電しても反応がなかったところから集電系のトラブルではないかと当たりをつけたのですが、帰宅後テスターを当てた範囲では通電に関しては問題なし。

 正直これは意外でしたが、とりあえず改めてレールに載せて通電させたところジリジリとモータが反応を始めました。
と言う事は、通電ではなくギアの当たりの問題かもしれません。

 ギアにモリブデングリスを刺し、モータのコンミテータにも注油するとモータの回転は徐々に安定し始めました。
 ですが、同時にキイキイした甲高いノイズも発生します。

 ここまで来ると、事によるとモータの交換が最も手っ取り早い気もしてきました。
 元々自走可能だった青ボディのED100も走りは本調子とは言い難いレベルなので、こちらも次の上京で交換用のモータを調達した方が良いかもしれません。

 外見上では元のモデルについていたパンタグラフは御覧の通り最悪に近い状態だったのでここは手持ちのED100のパンタと交換。
 このコンディションから言って、今回の個体は長い事玩具として酷使されていた可能性が濃厚です。

 そんな訳で今回もやっぱり一筋縄で行かない機関車ではありました。

 青い方はボディコンバートで化粧直しを済ませ、先日のレンタルレイアウトで試走させたのは既述の通りです。こちらは単純に足回りを交換しただけなので特に工作というほどではありません。

 赤い方と異なりこちらはHゴムや摺り板に色刺しがされ、パンタも新品に交換されていました。赤ボディに比べれば幾分模型らしさは感じられます。
 足回りはモータがないのを除けばまあまあ原型を留めている模様なので、場合によっては走行系のパーツをドナーして使うかもしれません。

「TEZMO SYNDOROME」とHOゲージのEB10のはなし

2025-03-25 05:57:17 | 車両・16番
 先日最新作がアップされたWEBコミック「TEZMO SYNDOROME」のはなしから。

 今回はNゲージではなく16番モデルを紹介するという変化球。
 題材は「天賞堂のEB10」です。

 このモデルを肴に風奈と高島先輩の二大鉄女キャラが模型談議に花を咲かせ、更に所縁の場所へと遠征するというのが今回のストーリー。
 (そういえば最近の本作はW鉄女ネタが続いていますね)

 例によってこの先は本編を読んで頂いてから、目を通して頂いた方が好いと思います。
 リンクは以下の通り。
大きいけど小さい電気機関車に魅せられて。TEZMO SYNDROME(テツモ・シンドローム)43話

 当鉄道でNゲージのEB10は風奈と同様ノス鉄第一弾の仕様が入線していますが、それとは別にワールド工芸から出ていたAB10も10年ほど前に入っています。
 (EB10は蓄電池機関車だったAB10にパンタを付けた改修型。天賞堂ではAB10のモデルはラージスケールモデルが存在していた模様です)

 で、HOゲージ(16番スケール)のEB10も入線していますが、

 うちのEB10はこんな奴です(大爆笑)

 実はEB10は天賞堂のそれと同じ形式名でカツミ模型店から「EH10の短縮版フリー機関車」が出ており「『HOゲージ EB10』などと名前だけで画像検索すると両車がちゃんぽんして表示されてしまう」という難儀な存在です。
 (当時の「工作ガイドブック」でも同じページに両車が掲載されていたりします)
 まあ、冗談はそれくらいにして、

 実は今回のコミックを読むまで天賞堂のEB10がプラ製品だったというのを知りませんでした。当時のHOモデルは金属製かペーパーキットが主流で完成品でプラ車体のモデルというのは相当に珍しかったのではないかと思います(例外的に「HOの線路を自走できる電池式プラモデル」としてオリエンタル模型なんかのキットがありましたが

 この頃、同じ金属モデルでもビギナー向けや小型車両なんかではプラ製よりも「ダイカスト製」のモデルがポピュラーな存在で、見た目の細密感や質感もプラ成形品に似ている立ち位置でした(まあ、どちらも「一種の鋳造製法という共通点がありますから似てくるのも当然かも)
 当鉄道でもエンドウのB20、カワイモデルの60、天賞堂のCタンクなどのダイカストモデルが入線していますがブラスモデルとは一味違う重量感があるのが特徴といえます。

 また、1960~70年代にかけた時期、HOのプラ製機関車としてはマイクロキャスト水野の「DD13」が存在しました。こちらもプラ鋳造(適当な造語ですみません)らしい彫りの深い造形が特徴でブラスモデルと並べると幾分うるさく感じられるくらいですが、不思議と憎めない雰囲気もあります。

 今回のコミックで取り上げられていた天賞堂EB10、Nのノス鉄に似た雰囲気が感じられる造形ですが、マイクロキャストのDD13もトミーナインスケールのNゲージ版DD13によく似ています。
 トミーやトミーテックの企画の方でこの両者を参考にしていた可能性はありそうな感じもしますね(笑)

 ともあれ、当時金属製が中心だった16番の世界でプラ成形のエントリーモデルを出したという事はかなり先進的な出来事だったと思います。

レイアウトに「ガンダム」が来た日(笑)

2025-03-23 05:04:54 | アクセサリー
 先日の静岡行きの「偶然が産んだ」意外な戦利品と、それにまつわるはなしから。


 静岡からの帰途で、昼食でもと立ち寄った高速の某PA。
 そこで780円也のカレーライスを食べた後に、売店のレジの前でふと目に止まったのが「1/144スケールのRXー78のプラモデル」でした。

 いわゆる「ファーストガンダム」にどっぷりハマった世代のわたしですが「ガンプラ」に関しては数年前に初めてガンキャノンを作ったきり。肝心の主役のガンダムのプラモについては1980年の初代モデルリリース以来、丸45年も縁のない状況が続いていたのです。

 実際、ファーストガンダムの作品そのものについては学生時代にかなりはまり込んでいたのですが、ガンプラに人気が出始めた時期がわたしの趣味の中心が鉄道模型とミニカーにシフトしたタイミングとほぼ重なったために、相対的にガンプラへの興味も長いこと薄くなっていたのです。

 ですが、今回店頭で現物のガンプラを見たらついムラムラと(大爆笑)
 この意外性が今回の入手の肝でもあったと思います。

 おそらく「高速のパーキングエリアでカレーを食ったついでに見つけた」というタイミングでなかったら、ガンダムを買う事自体なかったろうと思います。
 現住地の模型屋さんはほぼ壊滅状態ですし、ガンダムの指名買いでわざわざアキバや中野に行く事もないでしょうから。

 まあ「鉄道模型のレイアウトの中にガンダムを屹立」させている例はいくつかありますし(「レイアウトにガンダム」と言うよりも「レイアウトにお台場を誘致した」というノリを感じますがw)その意味でもどうにかうちのレイアウトなりモジュールなりには落とし込めるかな(と無理やり言い訳をしてみる)

 それにしても


 最初のガンダムのプラモは同じサイズとスケールで「無塗装300円」だったと記憶していますが、今回のRXー78のお値段は昼食のカレーライスとほぼ同額の「カラーライズで770円(税込)」でした。これを「高くなった」と見るか「この中身としては安い」と見るかはまあ微妙なところですが。
 当初のプラモは「成形色のみで塗装必須。関節の可動範囲はかなり限定され、好みのポージングをさせるには改造必須」というレベルだったガンプラも今では相当な進化を遂げていると言う事は知識として知ってはいました。
 が、それを実際に体験するのはまさに今回が初めてです。

 帰宅後に早速組み始めましたが、ランナーからのパーツ切り離しは手で折り取ってもケバが出にくい構造。しかも色毎にパーツが分けられ塗装なしで箱絵のままに組み上げられると言うのはおっさんにとっては驚異の一語w
 前のガンキャノンよりも塗り分けが複雑なだけに組み上げが進むたびにカラフルなガンダムが出来上がってゆくのは無条件に楽しい達成感を味わえます。

 とはいえ、その独特の構造ゆえに一部に「パズル気分」をも感じさせるのが微妙なところ。特に顔周りのパーツは「これをどう組みあわせればガンダムの顔ができるのだろうか」と一瞬戸惑うほどでした。


 ですが製作工程自体は非常にサクサク進み、箱を開けてからわずか30分ほどでレイアウト上にRXー78が屹立したのには驚きました。
 (しかも「窓際で日向ぼっこしながら終始立ちっぱなしの工程」で)

 おまけにポージングの自由度の高さは驚くほど!まさに浦島太郎の気分です。

 おかげでこの時は平日休のひと時を刺激的に楽しませていただきましたw
 ですがこれをレイアウトに落とし込むには最低でも墨入れ・色刺しかウェザリングが必須ではあります。

 さて「レイアウトにガンダム」という事でふと思った事もいくつかあるのですが、それらについては追々紹介したいと思います。
 とりあえず今回はここまで。

1年ぶりにレンタルレイアウトへ・・・

2025-03-22 05:00:56 | 旅行・探訪・イベントなど

 2月最後の日曜日、丸1年ぶりくらいになるレンタルレイアウトの探訪で甲府を訪れました。

 昨年の時もそうでしたが、グランシップに向けてのHO・16番の車両のテスト走行がその目的です。
 何しろ昨年はHO &16番モデルのレストアが多かったのに後半の週末に予定が立て込んでしまい、試運転も碌にできなかったのですが、2月の終わりになってようやくその機会が作れたという次第です。
 と言う訳で16番のレンタルレイアウトにはなかなか微妙なラインナップの編成が持ち込まれました(汗)


 昨年暮れに走行可能になったカツミの111系4連。
 この寒さのせいもあってかなかなか走り出しが渋く、通電もスムーズにいかない様子でしたが、ギアの当たりがついてくるとどうにかスムーズの走ってくれました。



 今年最初の16番となったED100の方はモータの回転が落ち着かず派手なノイズを撒き散らしましたが、ギアの注油でなんとか走ります。


 昨年のレストアの中心だったカワイモデルの60型蒸機。
 これがまともに走るがが心配でしたがギアのすり減りだけは如何ともし難いものですが意外にきちんと走ってくれました。
 が、昨年調子に乗ってカプラーをケーディーに変えたために牽かせる貨車がKATOの近代的なタイプばっかりになったのは誤算でした(汗)尤も、転がり抵抗はエンドウ製より少なかったのでギアの削れた60でもどうにか牽けた面はあります。

 この他カツミのED58、EB66などのフリー機も走りに問題ない事を確認。

 今回トリを取ったのは13年ぶりに引っ張り出したトラムウェイの玉電デハ60。
 実はこれの走りが一番スムーズでした(笑)
 それはそうでしょう、今回走らせたモデルの中で「新品の動力を装備していたのはこれだけだったのですから」(汗)


 ところで今回のレンタルレイアウトで改めて感心したのはベースの視点の高さ。
 コントロールボードに手を添えて丁度目の高さに列車が来るので真横から足回りを眺めながら運転できるのはHOスケールでは非常に嬉しいポイント。

 向こうに去って行く貨車の尾灯を目の高さに眺められるのはフレキシブルレールを駆使した大径のカーブと相俟って風情を感じさせてくれます。
 こればっかりは自宅のお座敷エンドレスではできないですから、HOのレンタルレイアウトは本当に有難いです。

光山鉄道管理局

線路周囲の地面を作る・その3

2025-03-20 05:53:32 | クレイドルレイアウト
 レイアウト改修2025年のはなしから。

 前回まではフレキシブルレールの新設線での地面作りに重点を置いた改修を説明しましたが、今回はその反対側(裏側)の運転会用モジュールを転用した部分の線路周りを改修します。

 新設線と異なり、モジュールの線路配置を踏襲した裏側はユニトラックの直線線路では線路の交換・補修が頻繁になる可能性がある為、バラストやパウダーを使った地面作りは避けざるを得ませんでした。

 そこでこの区間についてはもっぱらアクセサリの追加によって見た目の密度を上げる方向で対応しました。

 まずベースの塗装後、例によって線路と周囲を区切る鉄路柵を配置、足元にフォーリッジで雑草を植え込むだけで風景に締まりが出てくるのは前回の新設線で実証済みです。

 今回の改修に際して改めて用意したのはユニトラックの複線トラスワイド架線柱でした。ポイントひとつないホームだけの駅構内を中心とした風景では架線柱の効果は絶大です。ただし普通の複線架線柱より幅を広く取るので建物の建て込んだポイントに追加するには注意を要します。

 あとは線路の間に津川洋行の黄色い退避柵、同じく津川の列車接近ブザーを配置。
で、ここに来て10年間溜め込んだジャンクパーツの箱をひっくり返してようやく見つけたのがGMの「線路際のアクセサリ」
 どうしても駅近くの線路周りには標識類が欲しかったので今回の発掘は渡りに船でした。

 今回の改修で本線に勾配が追加されているので最低限勾配標は必須でしたが、距離標、速度制限標も入手できたのは全く助かります。
 (でも、この後に及んで信号がないのですが汗)

カツミ模型店の16番ED100、その後の展開w

2025-03-19 05:50:06 | 車両・16番

 2月14日のカツミ模型店のED100型電気機関車のはなしの続きです。

 それは、前にお話しした1月の上京のサプライズ(あくまでわたし的に・・・ですが)
 そして今年最初のHOゲージのモデルの入線でもあります。

 今回、宮益坂の中古ショップに入ってまず目についたもの。

 カツミのフリー機関車のひとつ、ED100型電気機関車です。
 これについては前回紹介の通り、10年ほど前にジャンク品同様のコンディションだったのを入線させていたのですが。

 今回見つけたのは二両。
 一両はかねて欲しいと持っていたカラバリの「赤い色」の仕様。もう一両は青の仕様ですが「モータを抜いた動力なし」です。
 この二両をあわせてもKATO辺りのNゲージ電気機関車の半額以下ですから驚きます。
 (まあ、安いのにはそれなりに訳もあるのですが)

 まず赤い方ですが、店頭で店員さん(ご店主?)に散々弄って頂いたのですが線路上では全く自走せず。

 接点への通電ではモーターも回りましたし、ギアへの伝達もできていたので集電・通電系の問題と思われました。
 恐らく最悪でも配線をやり直せば走ることは可能と判断しました。

 もう一両の無動力の青ですが、手持ちのED100よりもボディのコンディションは良好。しかも前ユーザーの手でパンタの交換と色刺しが為された準レストアモデルと言える物でした。
 ですから、こちらは前回紹介した手持ちのロコとボディコンバートする方向です。

 ボディを交換する手持ちのED100にはもうひとつの役割が用意されますが、それについてはのちの機会にw

 今回のモデルは他のお客だったらまず手を出さないジャンク品とは思いますが、わたし的にはちょっとワクワクするアイテムではありました。
 何よりうちのHOモデルでは唯一の「同一形式で3両の機関車が揃った」のですからちょっとした機関区気分ですw

「猫の日」にレイアウトに猫が来たはなし(笑)

2025-03-18 05:39:45 | アクセサリー

そう言えば、去る2月22日は「ニャンニャンニャン」で「猫の日」だそうです。
 (因みに「フーフーフー」で「鍋の日」でもあるそうですがw)

 その2月22日にかねて通販で頼んでいたアイテムが到着したのは偶然とはいえタイムリーではありました。

 物は梅桜堂が先日リリースした「猫」セット。もちろんNスケール(驚)です。
 物が物だけにサイズは「蚤みたいな小ささ」なのですが、それできちんと「ポージングした猫」に見える、それも体の模様も付いていると来ているのですから凄いです。

 配置するにも良いピンセットでもないとうまく配置できないでしょう。

 これが使えるのはやっぱり「シーナリィを作り込んだ固定レイアウトまたはモジュール」しかないと思います。
 お座敷運転の線路脇に蚤より小さい猫が配置されてもなんだかわからないでしょうし、然るべきジオラマの中に配置して初めて猫と認識してもらえる性質のものと思います。

 当レイアウトでは駅を見下ろす店舗の屋根上に一匹配置しましたが、相当な寄りで眺めないと猫と認識してもらえないかもしれません。
 この点、レンタルレイアウトよりも個人のレイアウトやヴィネット(パイク)に使って威力を発揮しそうなアイテムと言えます。 


 これがもっと田舎なんかだと道端や川原の土手、あるいは誰かの庭先なんかで野良かどこかの飼い猫がウロウロしていたり寛いでいる光景は結構目にするものです。
 今回のアイテムは寛ぎ系のポージングなのでその意味では使い勝手はいいと思います。

片野正巳氏の訃報と「陸蒸気からひかりまで」の思いで

2025-03-16 05:53:09 | 書籍
 実は今回は別な題材で記事を上げる予定だったのですが、急遽差し替えさせていただきます。

 昨日購入したTMS誌上で片野正巳氏の訃報が掲載され、頁を繰る手が停まりました。
 ここ数年の間にTMSの重鎮だった方々が相次いで鬼籍に入られていますが、創刊1000号を目前にしたこの時期に、またひとり勃興期のTMSを支えた方が喪われた事に驚きと共に寂寥感を禁じ得ません。

 わたしが片野氏の名前を初めて意識したのは、この趣味を始めた1975年の暮れ頃の事。
 当時はTMSや機芸出版社の本は書店ではなく「地元の模型屋さん」で目にするのが殆どでした。書店ではなかったが故か、新刊だけでなくTMSのバックナンバーも1年分くらいストックされていたのですが、その中で目についた一冊が「陸蒸気からひかりまで」でした。

 当時、わたしにとって鉄道本の宝物というと図鑑の「機関車・電車」でして、Nゲージサイズの図版で各車両の側面図のカラーイラストがずらりと並んでいる様に圧倒されたものです。

 が、店頭でパラ見した「陸蒸気~」はイラストこそ白黒のペン画でしたが、まずその細密感に圧倒されました。
 (前述の図鑑のイラストが意外とラフだった事に気づかされた事が本書の最初のご利益でした笑)
 それでいて手描きのペン画には設計図とは異なる温かみと対象への愛情が感じられ、その雰囲気もが徐々にわたしを酔わせたものです。

 (機芸出版社「陸蒸気からひかりまで」132Pより画像引用)
 しかも機関車一つ紹介するのに単なる側面図だけでなく「それにふさわしい編成の列車イラスト」の構成で見開きのゴージャス感が半端ありません。これには大きなインパクトを受けました。
 (併せて架線柱や突堤、機関庫などの線路周囲の施設を書き加えて臨場感を与えていた点も見逃せません)

 SLブーム真っ最中で模型業界ですら「客車や貨車が添え物に近い扱い」だったあの時期に「機関車だけが鉄道の魅力ではでない」事を視覚的に示してくれた事はわたしの趣味の方向性、特にレイアウト志向に大きな影響を与えてきたと思います。

 そして各形式の解説もまた、図鑑の様な無味乾燥さがなくあたかも「一つ一つの形式に人格があるかの様な」ファンとしての愛情が込められた名文が並んでおり、今読み返しても感動する事があります。

 当時のTMSの本書の広告には「現代の大人の絵本として」という一節が付いていましたが、当時小学生だったわたしに「大人の絵本の基準」としての好個のベンチマークとなった一冊でもありました。
 (今でも自称「大人の絵本」の中で、本書のレベルに達しているのは果たして何冊あるか心もとなく感じます)

 そうした本の常として、最初に買った一冊は本が分解するまで読みまくってしまい、後に趣味を再開した時にハードカバーの古本を改めて買い直し、姉妹編の「私鉄電車プロファイル」も揃えて、50年近く経た今でもうちの書庫の手に取りやすい位置に鎮座しています。

 そんな辺りからも著者の片野氏の「趣味人としての人柄」が尤もよくにじみ出ていたのが本書だったのは間違いのないところですし、そのイラストの細密感と温かみ、解説に込められた愛情とセンスから有形無形に学ぶところは多かったと思います。
 山崎喜陽氏をはじめ中尾豊氏や赤井哲郎氏など、初期のTMSを支えた人材には趣味人としてのしっかりしたポリシーや見識、そして愛情が著作を通して伝わってくる方々ばかりでしたが、片野氏もまたその例に漏れません。

 改めて片野氏のご冥福をお祈り致します。

鉄道コレクション第33弾の伊豆急1000系

2025-03-15 05:51:01 | 車両・私鉄/民鉄
 お値段の高さがいまだに話題になっている鉄道コレクションの第33弾。

 今回はその中から伊豆急行1000系をば。
 実は購入当初はN化、動力化の予定がなかった33弾ですが動力ユニットの最後の一個を店頭で見かけたのが運の尽き(大汗)

 2連とはいえ、堂々たる優等列車の入線となりました。
 伊豆急の鉄コレは過去に100系も出ていますからバラエティも楽しめます。
 (実車も元々は100系の車体更新仕様だそうですが)

 ところで今回のN化の折に気付いた事を。
 下の写真をご覧いただくと「ヘッドライトが点灯」している様に見えます。

 はて、これはどうした事かと訝ったのですが実は外からの光が車内に差し込みライトレンズを通して光っているのでした。

 作業をしているのが外光が差し込む窓際だったので余計目立ったと言う事らしいです(笑)

 サイドビューは同時期あたりから走り出した国鉄185系のそれを彷彿とさせますが、都合のいい事に先日マイクロの「踊り子仕様の185系」が入線しているので二つのコラボ走行も楽しめそうです。

 何しろ走行性に関してはマイクロのサハよりも性能の良い動力を積んでいますし(爆笑)

ファーラーの処分セールにて・・・

2025-03-13 05:48:07 | ストラクチャー
 今回は昨年の3度目の盛岡帰省で衝動買いしてしまったアイテムから。

 数年前、コロナ禍のとっかかり位の時期に帰省した時、故郷の某ホームセンターにホビーコーナーがオープンしていたのを見つけた事があります。

 そこはテツドウモケイのアイテムは多かったのですが驚くべき事に「車両やレールのパーツがほとんどなし」
 陳列品の90%以上がストラクチャー、アクセサリー、シーナリィ用品だけで占められているという特異な品揃えになっているのです。

 中でも驚異だったのが当時TOMIXが輸入販売を始めた「ファーラーのプラキット」が大量に陳列されていたことでして、東京の有名店でもこれほどの品ぞろえの所はそうそうないのではないかと思えるほどでした。

 ですが、あの当時ですら個々のキットのお値段は相当なものでして、何度かそこを覗いても指をくわえて退散するのが常でした。
 (東京でも観ない様なアクセサリの一部は入手しましたが)
 その間、ファーラーのキットが捌けている様子は殆どなかったのですが、先日の帰省の折にそこを覗いたらそのファーラーのキットが全品3割引きでバーゲンされ始めていたのです。

 まあ、その間にはジオコレなんかも人件費や円安の影響などで値上げが著しくなり、今回のバーゲン品との価格差もほとんど無くなっています。
 事実上日本メーカー(国産という意味に非ず)のストラクチャーと大差ない値段でファーラーが買えるというのがわたしの琴線を刺激しました。

 で、何個か手を出してきたのですが「こういう機会でもないと買わなかったであろう」という点では先日の中古モデルの爆買いの時と変わりありません。
 帰省の度にどれだけ散財させられるのか(汗)

 と言う訳でメインは「メリーゴーランド」と「回転ブランコ」
 ファーラーはこの他「観覧車」も製品化しており、KATOが扱っていた時にもラインナップされていましたが、こちらは誰かが買ったみたいで入手できませんでしたw

 「レイアウトに遊園地」というのは日本人には突飛な印象かもしれませんが欧州ではお祭りやイベント時を狙って仮設式の観覧車やメリーゴーランドなどで「即席の遊園地が出張する商売」が定着しており、意外と普通の風景との親和性が高かったりします。
 遊具としては今の目で見れば古風かもしれませんが、使いようはありそうに思えます(回転ブランコはモーター同梱、メリーゴーランドもモーターライズ前提の設計の模様です)

あとは常識的な店舗の2軒セットですが、よく見たら片方が「パン屋さん」だったのには驚きですw
 どれだけパン屋が増えれば気が済むんだ、うちのレイアウトは

 あと東京駅を思わせる堂々たるターミナル駅舎も3割引きだったのですが、ある理由から手を出せませんでした。

 こういうのをレイアウトに組み込もうという剛の者は出ないでしょうか?

レイアウト改修とアクセサリのはなし

2025-03-12 05:42:40 | アクセサリー
 先日から進行中のレイアウト改修に際して役に立ちそうなパーツを引っ張り出したり拾ったりしていますが、今回はそれらの中からいくつか。

 昨年の帰省の折に実家から拾ってきた「マッチ箱の群れ」
 昔はマッチ箱のコレクターという独立した趣味のジャンルが結構流行りましたが、今の目で見るならビルや線路際の看板の素材に使えるものが多い(20世紀以前のものが多いので適度にレトロなデザインですし)ので使い出がありそうです。

 先日本線に追加した架線柱の群れは10年ほど前に、近所の中古ショップで一箱300円で叩き売られていたのをストックしていた物を今回の改修に合わせて投入した物です。
 折良くトラスタイプの架線柱の出物も見つけたので適当に混ぜ込みました。
 ただ問題は「平地用の架線柱台の単品パーツ」がどこにも売っていなかった事です。
 この間行きつけのショップで最後の一個を見つけ出せたので大助かりです。

 無いと言えば「線路際の標識」のパーツも最近はどこにも出物を見かけない筆頭です。
 どこの線路にも標識の一つや二つ必ずあるというのに、誰も使わないのが不思議です。
 とはいえ過去の製品にしても総花的に種類だけ多くて「数が欲しいパーツが相対的に少ない」という問題がありました。レイアウトはもとよりお座敷エンドレスでも速度票と勾配標は一つや二つでは到底足りないと思いますが。

 そんな折に辛うじて手に入ったのが「日本の貨物列車」の古本に入っていた「梯子とリレーボックス」これだけでもあるとないとでは雰囲気が違います。
 あと以前購入していた津川洋行の「列車接近ブザー」なんかも。

 で、TOMIXの沿線看板に使ったのは「TEZMO SYNDOROME」の単行本の付録のステッカーを転用しました。レイアウトにこれくらいのお遊びがあってもいいでしょう(笑)


 偶然というものはあるもので、先日コメントを頂いた「KATOのMS60クラウン」も中古の出物が入っています。
 KATOのクラウン自体は今でも新品が買える定番商品のひとつで、中古ショップでも出物を見かける一つなのですが、今回のアイテムは「全塗装+色刺し」で質感が大いに上がっているのが嬉しい。

 手を掛けてやればこれくらい映えるモデルになるという事を再認識させてくれます。しかもお値段は「6台で220円(税込み)」
 ここまでアップグレードさせているなら逆に手間賃が上乗せされていてもおかしくないくらいです。

フライッシュマンのNr208蒸気機関車

2025-03-11 05:41:02 | 車両・蒸気機関車
 今回は今年最初の入線車の話から。

 元日の買い物で行きつけの中古ショップで目に留まったモデル。

 フライッシュマンの箱に入った蒸気機関車のNゲージでした。
 先輪付きのE型テンダー機は日本型では馴染みのない形式ですが、プロポーションはなかなか端正な物で悪くない形状に見えました。

 スマホで調べてみたのですが、該当の品番はフランス国鉄(SNCF)のモデルですが、実際はドイツのBR50型蒸気機関車のフランス仕様なのだそうです。

 「走行に引っかかりがあり、焦げる匂いがします」と言う説明と共に相場よりかなり安価(KATOやTOMIXの蒸機の半額〜3分の1)なタグがついていました。
 「焦げる匂い」ですが1970〜80年代のNゲージモデルにはよくあった特徴のひとつで実際そういう匂いの出るヴィンテージモデルはいくつか持っていますから、おそらくは支障はないかと思います。

 丁度前回に紹介した「貨車16両セット」を購入したばかりでしたが、新年の初走行にこういう機関車も丁度良い気がして入線させる事にしました。
 帰宅後の試走ではジリジリとした粘りのある走りで速くはありませんが、蒸気機関車らしい物です(因みにテンダードライブで動力は炭水車に内蔵)

 実車のBR50はドイツでは主に貨物用として普及したもので、その改良型のBR52はドイツや東欧を中心に2万両以上製造されたメジャー機だそうです(E型機で線路への負担が少ないため比較的路線を選ばない汎用性があった模様)

 昨年秋には盛岡でミニトリックスのBR01(これまたドイツではメジャーな制式機)も入線しているのですが、ここ最近外国型というか本場モノの模型の魅力にも引っ掛かりつつあります。