光山鉄道管理局・アーカイブス

鉄道模型・レイアウトについて工作・増備・思うことなどをば。
こちらはメインブログのアーカイブとなります。

メルセデスベンツA160

2018-11-30 13:08:17 | その他

 20年ほど前になりますか、メルセデス初のFFコンパクトカーとして登場したAクラス(A168)
 それまで「ベンツ」とか「ガイシャ」とかいう物にほとんど縁も関心もなかった私が初めて本気で欲しいと思ったモデルでした。

 「ミニサイズのメルセデス」であるという以上にその中身に驚かされたからです。
 「ヴィッツより短い車長でCクラス並みの広さの室内」「運転席以外のシートがすべて脱着可能」「シートを外した後の床がほぼまっ平ら」「サンルーフとキャンバストップの長所を組み合わせたラメラールーフ」
 当時は「これは私が使い倒すために生まれてきたクルマだ」とすら思ったものです(笑)

 そして「ESP標準装備」。
 皮肉な事に前年の転倒事故(専門誌テストの急旋回時にひっくり返ってしまったスキャンダル)の対策で急遽追加された装備だったのですがこれがある事で凍結路の安全性が確保できると判断し購入を決断しました。

 発表会当日にヤナセに出向き殆ど即座に予約。こんな事は後にも先にもなかった行動で我乍ら呆れます。

 そのAクラスですが納車当初から期待に違わぬ働きを見せてくれました。

 最初の帰省では助手席とその後ろのシートを取り外した床の上に布団を敷いて車中泊。
 床が完全にフラットだったので家で使う布団やマットレスがそのまま使えこれまでで最も快適な車中泊が堪能できました。ラゲッジネットをうまく使えば枕元(というか頭上)に小物入れまでセットできる配慮の良さ(笑)

 脱着可能シートの威力を最も感じたのが引っ越しの時です。

 下手なスキー板より長い家財道具はもとよりこのサイズのクルマで冷蔵庫や洗濯機まで苦も無く飲み込んだのは驚きでした。しかもワゴンの様に畳んだシートの上に荷物を載せないので重心が低いままで積載時の走行安定性もピカイチ(コンパクトカーとしては異例ですがヘッドライトのレべリング機構までありました)

 おかげでトラックを一度も頼まずにAクラスだけで引っ越しを完了できました。

 これに乗っていた6年間は毎日が好奇心の刺激の連続で未だに忘れられません。

 ミニカーはマジョレットのモデル。
 窓が半開状態、リアシートは片側が折りたたまれた状態を表現。ダッシュボードの造形も正確と、実車に負けずに気合の入ったモデルです。



 肝心の車としてのAクラスですが、購入前にチェックした専門誌のプレビューの評価は全く分かれていました。
 某有名評論家が「Aクラスにぞっこん惚れている」とまで言っていた一方辛口で知られる某誌では「まっすぐ走らず危険」と書かれており、さて実際はどっちなのかと途方に暮れたものです。
 モノがヴィッツの低グレード二台分位のお値段だけに予約こそしたものの納車までの半年(いの一番で予約したのにそれ位待たされました)気が気でなかった事を覚えています。

 では実際はどうだったのか。

 結論から言うと「どちらも正しかった」という事になります。

 最初の帰省で高速を使いましたが高速の安定性は巌の如きもので2リッタークラスのミニバンよりもはるかに安心して運転できました。
 一度土砂降りの雨の中、中央道を走りましたがとても1・6リッターの軽自動車並みの全長の車とは思えないほどどっしりした走りで「これがメルセデスのクオリティか」と驚かされた事もあります。
 燃費はハイオクながら高速をかなり飛ばしてもリッター16キロ前後でこれまた2リッターミニバンよりも良い数字です。
(コンパクトカーとの比較でないのを不思議がる方もおられるかと思いますが車自体がかなりミニバンに近い構造である事、パワーウェイトレシオがミニバン並みに高い事から比較した物です)


 但し、それらは「普通の環境の場合」の話でした。
 このAクラス、とにかく横風に弱かった。
 高速のトンネル出口で横風に煽られるといきなりハンドルを取られます。そうでないときでも強風下ではステアリングを保つのが精いっぱいで「これが同じ車か」と思えるほどでした。
 この点では横の投影面積がはるかに大きい筈のセレナ、エスティマよりも劣る印象でした。
 おかげで高速走行時は必ず吹き流しをチェックする癖が身に付きました(笑)

 Aクラスはコンパクトカーでありながら当時のRX-7よりも最低地上高が低いのでそれが関係していたのかもしれません。

 街乗りでの加速、レスポンスは軽自動車(それもノンターボ)並みで燃費も10キロを割り込みます。
 その一方でフロント、リアともオーバーハングが極端に短かったので取り回しは意外なほど楽でした。
 又最低地上高こそ低いものの、アプローチアングル、ディパーチャ-アングル共に下手なクロカン四駆よりも大きかったので段差の乗り越えもかなり楽な部類です。

 確かに専門誌で書かれていた事はおおむね事実でしたし、そこをどう評価するかで好き嫌いが分かれるクルマだったと言えます。
 とはいえ欠点さえ分かればいろいろと楽しめる車だったのも確かです。 

 私は気に入っていた車でした。
 ではなぜ手放したかというと「これが私の独身最後のクルマだったから」と言うのに尽きます。
 結婚して子供や老人まで家族に持つ立場になると流石のAクラスでも手狭すぎ、ましてや車中泊込みの帰省などはまず不可能でした。

 と言う訳で以後はミニバンに乗り換えて現在に至ります。

 写真のミニカーはトミカの物です。
 残念ながらマジョレットほどの気合は感じられずトミカの中では出来の悪い方に入ると思います(涙)
 

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鉄コレの岳南鉄道モハ1105

2018-11-29 05:47:18 | 車両・私鉄/民鉄

 先日の静岡行きでの戦利品から

 静岡と言う土地柄、地元私鉄のモデルが入手しやすいのはこれまでにも経験済みなのですが今回のはその中でも少々意外さを感じたモデルです。
 鉄コレ第6弾のシークレットだった岳南鉄道モハ1105。
 動力化済、パンタ交換済みの中古モデルです。

 単行のコルゲート付きステンレス車という事で当時はかなり話題だったモデルですが、物がシークレットでかなりの人気モデルだった事もあってこれまで出物を見た事が無かった(但し、クラブのメンバーが持ちこんでいるのを見た事はあります)ので今回見つけられたのは有難かったです。
 (そういえば、これの実質的な色替えモデルのはずの富井電鉄仕様もなかなか見ません)

 ただ、一般的に鉄コレの動力化済モデルは一種の「お手付き品」と見做されて安価になる事が多かったのですが、流石にこれについては極端に安くなっていませんでした(涙)

 上述の通り単行運転前提で使えるコルゲート車は殊にうちの棚幡線(ミニSLレイアウト)みたいな線区ではかなりいいアクセントになりますし。
 デザインもキハ35や東急7000に比べて幾分野暮ったい所がこれまたいい味を出しています。

 何しろこいつは車体だけでなくドアにまでコルゲートを使う徹底ぶりですし、他車に比べて金属的な光沢のある配色も良い出来と思います。
 実車の方はクハなどと繋がった2連での運用が多かったそうなので手持ちの埋蔵金車両の岳南との組み合わせも楽しめそうですね。

運転会の参加列車パレード2

2018-11-28 05:38:23 | 旅行・探訪・イベントなど
先日の秋祭り運転会、および前回紹介しそこなっていた鉄道の日の運転会に参加していたメンバーの車両の残りをこの機会に一挙紹介したいと思います(笑)
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 国分寺の運転会に引き続いて参加の「パンダくろしお」
 実車の存在を知らない人にも結構なインパクトを与えた編成でした。こういうのが普通にJRの特急として走るのですから凄い時代になった物です。

 181系「しおじ」と0系ラストラン編成。181系は私の持ち込みですが、クロハ181を組み込んだボンネットの特急列車は0系と並んで戦後昭和の象徴ですね。今でも乗ってみたいと思うことがあります。

 今どきの中央東線を象徴する普通電車のペア。E233系は運転会でもしばらく見なかったものですが久しぶりに走るのを見ると何やらほっとした気分になります(何故だろう?)
 普通電車と言う奴、普段実車に乗ったり見たりしている時は特に何という事もない印象なのに運転会で走らせると妙に楽しいという不思議な面を持ちますね。

 同じく中央東線を駆けぬけた列車たち。E351は早くも過去の存在になりました。E257系は「風林火山」仕様。こんなのがあったなんて知りませんでした(恥)が運転会では好評だったようです。
 パノラマエクスプレスアルプス、富士急行で相当派手なイメージチェンジをしましたが国鉄時代のパノラマ列車としてはオリジナルのこのカラーが今でも好きだったりします。

 ドクターイエロー、キヤ97、455系訓練車、East-iDの「はたらくデンシャ」四天王(まあ、気動車も混じっていますが爆笑)
 これも運転会で生きる編成と思いますし、不思議とギャラリーが喜ぶ車両です。キヤ97は昨年の運転会に引き続いての参戦なのですがそのどちらも「運転会の最中に本物が駅にやってくる」と言う不思議な縁を持つ編成です。別に示し合せた訳でもないのですが。


 新し目の編成が行き交う運転会でたまにこういう古典的なのが走るのもアクセントになります。モハ52系登場時編成。同じ流線形でありながら最新機とはずいぶん異なるテイストですが、なかなかに落ち着いた雰囲気があります。



 そしてラッピング車のオンパレード、そして人気の「トーマス列車」今回は何故か「ガルパン車両」が不参加だったのですが大洗モジュールが久しぶりに登場して花を添えました。

 前回紹介した編成も併せると、これらの運転会がどれだけお祭り騒ぎなのかその一端はお分かり頂けるかと思います。
 私が持っていない編成、趣味が異なる編成なんかもありますがそれらが一堂に会するとどうしてこんなに楽しい物なのか。それらが行き交う様に活気を感じ、眺めている時は自宅で走らせる時とは異なる至福を感じます。

ジオコレの「デザイナーズアパート」

2018-11-27 05:35:59 | ストラクチャー
 先日発売になったアイテムから
 ジオコレの「デザイナーズアパート」

 最近やっとうちの近所のような地方でも見掛ける事が増えてきたモダンテイストの(悪く言えばマッチ箱みたいなフォルムの)アパートです。
 各部屋ごとに色違いの壁を用いでカラフルに見せる(と同時にどこにだれが住んでいるかの目印になる)構造はまさに21世紀風の趣があります。

 その印象はモデルでも一応再現されていると思いますが裏から見ると「巨大なただの壁」になっているのだけは頂けません。
 この種のアパートは採光の関係で側面はともかく裏面にも窓かベランダがあるのが普通ですし。

 キット形式で建物本体にベランダの付いた壁面と玄関部を取り付ける構造です。ガラスも薄手の塩ビ板を裏から貼る形式なので少なくともボンドは必須です。

 建物自体の造形はある種無造作と言うか大雑把な面もあるのですがサイドに配置される立体カーポートは意外と細密です。
 (ただ、組み立ての図面は少しばかりわかりにくかったです。パッケージにある完成図の写真も併用しながら作るのがよろしいかと)
 これがあるだけでただの箱が21世紀の住宅街っぽく見えるのですから大した威力と言えます。

 最近はこの種の集合住宅も増えてきていますからできればデザイン違いの奴がもう一種類くらいあっても良い様な気もします。
 ところでこれを入手した直後にこれまた21世紀らしいストラクチャーを入手したのですが、これについては次の機会に・

「あの頃の流線形」C55編

2018-11-25 05:47:00 | 車両・蒸気機関車
 昭和の初め頃、蒸気機関車を筆頭に電車や電気機関車までもが流線形ばやりだった事があります。もちろん私自身はリアルタイムでそれを経験していないのですが、当時を偲ばせる形式のNゲージモデルはなかなかの充実度を見せます。
 そんな訳で今回は流線型機特集の第一陣としてC55を取り上げたいと思います。

SNShouo71IMG_7497.jpg
 C55の流線形で最も入手しやすいモデルはマイクロエースではないかと思います。私も動力改良版が出た位のタイミングで入線させています。

 ほぼワンオフと言っていいボディ構成と3シリンダーという個性的な中身のC53をポルシェやフェラーリに例えるなら中身はコンベンショナルな2シリンダ(実質C54のバージョンアップ版)と量産向けのボディ(流線型機としては異例な20両の大所帯)を纏ったC55はさしずめフォードムスタングかカローラレビンに例えられましょうか。


 デザインはC53やEF55に比べると日本人好みのあっさり感が感じられます。事実上の試作機扱いで緊張感のあるマッス感が売りのC53に対し、適度の肩の力が抜けたとでもいうのか凄味のない見ていてリラックスできる格好ではあります。
 動力が改良版との事で走りについて問題はありませんが、デザインがデザインなだけに建築限界ぎりぎりまで膨らませたボディはなかなかの迫力です。


 そしてNゲージの完成品としては初の中村精密のC55
 従来の中村製蒸気の殆どがダイカスト鋳造ボディで細密感に欠ける(という評判)だったのに対し、流線型ボディのC55とC53は真鍮板で造形されている為非常にすっきりしたプロポーションになっているのが特長だそうですが実際現物を見ると、最近の細密志向の蒸機モデルの隣にいても引けを取らない存在感を見せます。
 プラ成形の様な独特な肉厚感もなく非常にすっきり(特にキャブの窓周り)したスタイルが特徴。更に塗装も一旦黒を吹いてから帯に相当する部分のみを磨きだすという手の込んだ事をしておりこれもすっきり感に貢献しているようです。

 プロポーションはマイクロのそれに比べるとかなりスリムな印象です。

 中村の蒸気の大半がそうであるように本機もテンダードライブです。走行性は・・・
 従来機より機関車部が軽いらしく先輪が時々止まったりします(笑)が走り自体はパワフルです。テンダードライブとはいえ、非常に強力なユニットを使っている印象でした。
 EF55やC53と共にイベント車のスターエンジンです。


 それにしても流線型の車両といえば例の「はやぶさ」をはじめとした新幹線、特急電車など平成に入ってからでも数多くの種類が出ているのですが、空力とかがよく解っていなかったこの時期(昭和初期)の流線型車両には実際の性能はともかくデザインに勢いがあって最近好きになってきた感じがします。

(余談ですがこの頃の「冒険ダン吉」に「象が牽引する列車」が出てくるのですが、その象が「日本でもはやっている最新型だから」とこの型のC55みたいなカバーを身に纏っていた話があります。それ位当時の流線型は今以上に華やかなイメージがあったのでしょう)

ボロ電のお祭り

2018-11-24 05:39:47 | 旅行・探訪・イベントなど

 先週は秋祭りに付属したクラブの運転会でしたが、この時期は大抵の町や村で秋祭りが催されます。
 先日は別の街で行なわれた秋祭りで「路面電車のイベントがある」と聞いて久しぶりにS660を飛ばしました。

 「ボロ電まつり」と言う傍で聞いているとあんまりなネーミングのイベントですが地元民にはその名前で親しまれていたそうです。
 (因みに「ボロ」なのは車両ではなく「駅舎」の事を指していたとの由)

 昭和37年に廃止された山梨交通の路面電車(というか江ノ電タイプの軽快車に近い)の資料展示や保存されている実車の見学、講演会などもありましたが、私のお目当ては専らレイアウトとプラレールだったりします。
 山梨交通自体は現在もバス会社として続いていますからこうした資料などの保存も比較的良かったと伺われます。

 最近では珍しいポイントToポイントの線路配置を自動運転ユニットを使って往復運転、一部ポイント自動操作でデモしていました(当然ユニットはTOMIX製です)

 レイアウトは小型モジュールを組み合わせた様な分割式で当時の路線のダイジェストを要領よく纏めています。
 実車の方も市街地から田園地帯、そしてアルプスの麓を縫うように走った路線なので結構風景の変化が激しく、若し今でも存続していたら案外観光路線として持ったかもしれないと思えるロケーションの良さを誇っていました(これは実際に廃線跡を車で走ってみた印象ですが)

 車両はほぼ自作に近い当時の電車、プラレールのコーナーではペーパークラフトによる同形車が快走していました。

 山梨交通の車両は私も最近モデルを物したばかりだったのですが「しまった!自分も持ち込めばよかった」と思った時には後の祭りです(大汗)

「駅弁大会」

2018-11-23 05:42:44 | 書籍
 最近のスーパーの秋の風物詩のひとつに「駅弁フェア」と言うのがあります。
 昔はこの手の全国駅弁イベントという奴はデパートのお家芸みたいなものでしたが、最近ではそこいらのスーパーでもふと思い立ったように開催されるので有難味は薄れつつある気もしますが。


 先日も近所のスーパーで駅弁フェアがあり、久しぶりに買い込んできました。
 とはいえ田舎スーパーの事ゆえ品ぞろえはモールの半分以下。
 尤も、ここなどはまだ好い方で健康志向で売り上げを伸ばしている別のスーパーなどは添加物の少ない駅弁ばかりより集めた結果、トータルで10種類を切るという、どこが「大会」なんだかわからないイベントになったケースもあります。


 そんな訳で割合手軽に食べられそうなサンドイッチ系ばかり買う羽目になりました。
 おかげでその日の昼食に妙に賑やかな事!

 これらをぱくついていてふと思い出した一冊がありました。

 光文社新書が発刊時にラインナップしていた一冊「駅弁大会」(京王百貨店駅弁大会チーム 光文社)です。

 デパートでの駅弁大会が本格的にブームとなったのはここ30年位の事ですが、その始まりは昭和20年代に大阪の大丸で始まったものだそうです。
 それから10年後に開業したばかりの百貨店の目玉イベントとして駅弁大会を育て上げたのが本書を著した京王百貨店の駅弁大会だったという事で、そこまでに至る苦労話を纏めたドキュメンタリーと言う形式です。

 最初は単なる駅弁の羅列だったところから始まり人気投票形式から「駅弁の甲子園」と呼ばれるほどのステイタスを得るまでの過程(これは同時にいつも同じ名物ばかりが並びがちな駅弁大会の新陳代謝を常に促す事でイベント自体の陳腐化を防ぐ意味合いもあったそうです)
 或いは日本最初の駅弁を限定復刻(つまり「おにぎりとたくあんだけ」という事になりますが笑)や廃線となった駅の駅弁の復刻などのイベント性の高いメニューの投入。
 客商売だけに常に陳腐化を恐れ定番商品の羅列に終わらせないスタッフの努力と苦心がページを通して伝わります。

 何より駅弁大会そのものを「お祭り化」して単なる買い物にさせないという意気込み。その熱気が何よりも読んでいて楽しかった部分でもあります。

 で、翻るに地元の駅弁大会がなんだか貧相に見えてしまうのも同時に感じさせられたりしました。

 このブログでも取り上げた先日閉店したショッピングモールでは私の所属するクラブとのコラボで「テツドウモケイの運転会」とセットで駅弁フェアをやっていたものですが、これなどは他店との差別化の意味で結構いいアイデアでした。
 何しろ会場のショッピングモールは半径2キロ以内に線路も駅もないというロケーションでしたから、そのままだと旅情が薄い事夥しい(汗)
 実際、そこの品ぞろえは他店を圧倒する規模でしたし、それだけに捌けるのも早かった様です。

 とはいえ私などはレイアウトにかまける事が多くて終わった時には殆どが売り切れていて肝心の駅弁がなかなか買えなかったですが。

エーダイの無動力EF65から

2018-11-22 05:38:04 | 車両・電気機関車
 今月の入線車から
 先日マイクロエースのEF65が入線したばかりですが今回もEF65です。
 但しEF65の中では模型としては相当な変り種です。

 先日とある中古屋の店頭で見つけたEF65の1000番台らしきもの。
 手に取ってみた時、妙に軽いなと思いましたがギアは一応入っています。
 これでも動力車か?と思ってよく見るとパンタグラフの形状がKATOともTOMIXとも違う。

 もしやと思いメーカー刻印を探したのですが見つかりませんでした。
 ですので確信は持てないのですがパンタグラフが独特な造形である所からエーダイナインの「重連用無動力のEF65」ではないかと当たりを付けました。
 (外箱なしの裸売りなのでパッケージからの推定もできませんでしたし)

 店では不動のジャンク品と思っていたらしく当然の様に3桁価格(笑)
 上述の車体の軽さから言ってもマイクロのED75ほど本務機に負担を掛けないと言う目論みもあって財布を開きました。

 モーターがない以外は造形はエーダイのEF65に準拠している物と思います。
 ですが他社のトレーラーモデルが「ただモーターを抜いただけ」なのに対してトレーラー専用のシャシを用意して軽量化に努めた所はエーダイのまじめさを感じさせます。
 但し肝心の台車の転がり抵抗が意外に大きいので本務機の負担はそれなりにありそうですが。

 EF65はKATO、TOMIXに二大メーカーがそれぞれに気合いの入ったモデルを出しており単機でもかなりのけん引力を誇るモデルが多いのですが、意外と重連用無動力機に手を出していないようです。
 ED75に付いてはマイクロが無動力機を出していますが、65に関しては2大メジャーからのリリースを期待したい気もします。

秋祭りと運転会3 流し撮りに狂う(大汗)

2018-11-21 05:34:03 | 旅行・探訪・イベントなど
秋祭りの運転会ネタから

 運転会の楽しみの一つに「流し撮り」があります。

 モジュールゆえに直線区間が長く、目の前を通過する列車を撮りやすいメリットもあるのですが、それ以上に「デジカメだから失敗がし放題」「同じ列車が何度も通過するのでシャッターチャンスがいっぱい」そして何よりも「撮ったその場で出来が確認できる」と言う面も大きいと言えます。

 実際、銀塩カメラ時代は「失敗=フィルムの浪費」と言うのが当たり前でしたし「撮ったら現像するまで結果が分からない」と言うのも常でしたからこういう思い切った使い方は到底できなかったと思います。先日記事にした故・水野良太郎氏もある入門書で模型の流し撮りの魅力と難しさについて触れていたと思いますし、73年頃のTMSのある号の表紙では「車両ではなく台の方を動かして流し撮り風の効果を上げる」なんてのが載った事すらあります。

 それが上手い下手はともかく普通のコンデジ、そこいらの運転会で手軽にチャレンジできる様になったのですから良い時代になった物です。

 と、前振りはそれくらいにして。
 先日の運転会でも運転開始直後から流し撮りにチャレンジしていたのですが。

 たまたま撮影したE351でこんな写真が撮れまして、自分でも盛り上がってしまいました。
 他の運転会の時でも「周囲がぶれているのに車体や台車周りのディテールがきちんと捉えられている」なんて写真はめったに撮れるものではありません。それが運転会ののっけで撮れたのですから「これはいけるかも!」とか舞い上がってしまうのも無理はありません(そうか?)



で、それからあとは調子に乗って撮りまくる私がいたりするわけです。


 で、「爆走するネコバス」まで撮ったりしていったいこれをどうしろと。


 最後の方になると「多少ぶれるのも味の内!むしろ疾走感が出て雰囲気が出るじゃないか!」とか訳の分からないことまで言い出してしまう自分がいます。
 そもそも流し撮りなんてのは「ある程度列車とカメラマンが併進しながら撮るのが基本」ですから公開の場の運転会で列車と並走しながらカメラを構えるおっさん」なんて図が画になる訳がありません。これだけでも傍から見て相当に見苦しいのは確かです。

 幸いな事に今回の運転会ではギャラリーが来ないヤード側のスペースがスタッフ用に使われていましたからこれだけ思い切った事ができたと言えます。自分が客の側になったイベントでこれをやるのは完全に迷惑行為なのでなかなかできるものではないです。

 ただ、そこまで盛り上がったおかげで「運転会に参加したほぼ全ての編成をカメラに収める事ができた」のは意外の余禄でもありました。

水野良太郎氏の訃報に思うこと

2018-11-20 05:27:06 | その他
 昨日のニュースで知りましたが、漫画家の水野良太郎氏が昨月末に御逝去されていたとの由。
 ニュースの見出しは「頭の体操の挿絵」となってはいますがこのブログの読者の皆様ならば「TMSのひとこま漫画」「RM MODELSのエッセイ」の方がお馴染みと思います。

 カッパブックスの「頭の体操」(多胡輝著 光文社)は昭和40年代から連綿と続いていたベストセラーで当時他所にお邪魔するとそこの書棚の中に頭の体操シリーズのどれか、或いは全部が並んでいるのを目にしたほど普及していたシリーズです。かくいう私も親が読んでいたのを横取りする形で第5集位までは読んでいた記憶があります。
 実はその時期は私がTMSを読みだす直前の時期に当たっていたので初めて読んだTMSで氏の漫画に初めて触れた時「頭の体操のあの人が鉄道模型の漫画を描いている」と言うのは結構な衝撃でした(笑)

 氏のイラストは頭の体操以外にもワニブックスの豆本のクイズ系でもお目に掛かったのですがそちらの方は子供には目の毒(笑)になりそうなエロ系イラストが多かったのが印象的でした。思えば氏は頭の体操やTMS等の鉄道模型系ではエッチ系の題材は意識して避けておられたようです。

(機芸出版社「鉄道模型趣味」1976年8月号55Pより画像引用)
 とかいいつつTMSで水野氏の漫画特集が出た時にはこんな表紙でしたが。

(学習研究社「人間びっくり珍情報」60Pより画像引用)
 鉄道模型系ですとかつては「自宅の一室を占拠したアメリカ型レイアウト」晩年は年齢相応に扱いやすさと安定した走行に意を用いた「鷲津加美鉄道」が有名でした。鉄道模型の入門書もいくつか上梓されていましたが、従来の入門書にない、一般書として通用する語り口は他にない美点であり一般人から見ても「読むだけで面白い」という氏の資質が最もよく発揮された部分ではないかと思います。
 この記事の冒頭にある本もその中の一冊でしたが近いうちにこのブログで紹介しようと思っていた矢先の今回の訃報でした。

 晩年はTMSやRM MODELで時に辛辣な事も書かれていて少し違和感があったのですが、そのずっと以前に「蒸気機関車」ではそれ以上に辛辣な記事を書かれていた(鉄道模型専門誌でなかったせいもあって、私が存在を知ったのもごく最近ですが)ので一般読者やビギナーには敢えて抑えた書き方をされていたのかと納得した覚えもあったりします。

 ここ数年、私がこの趣味に入った時に専門誌で活躍されていたり心ときめかせる記事を上げられていた方々の訃報が多いですが、水野氏の逝去でまた寂寥感を感じています。

 謹んで故人の冥福をお祈り致します。

秋祭りと運転会 参戦列車レポート(笑)

2018-11-19 15:15:09 | 旅行・探訪・イベントなど
先日の運転会の参加列車から

今回は6時間の運転会で3本のメインラインを35本の列車が快走しました。
下手なターミナル駅顔負けの運行密度です(笑)
その中で目に付いたものから



今回初参加のメンバーの手になるEH200と貨物列車の編成。
ロコや貨車に施されたウェザリングが特徴です。実はクラブのメンバーでウェザリング派はこれまであまりいませんでしたから新鮮に感じましたし他のメンバーへのいい刺激になったのではないかと思います。

昨年6月以来久々の参戦となったEH500&トヨタロングパスエクスプレス。
長大編成は運転会にこそ映えます。たっぷりした直線を利して豪快に走る様はたまりません!



D51牽引のOE88はクラブの女性メンバーの出品。
D51の加飾のセンスは私の様なおっさんには出せるものではありません。これまた非常に新鮮な刺激となりました。

同メンバーによる一年ぶりにお目にかかるオリジナルラッピング車。



私の持ち込みによる24系ブルートレイン
以前紹介した震災復興ツアーで運行された「いわて平泉号」の編成です。オリジナルはEF64 1000とED75 700ですが今回はイベント性を摂りトミー75周年モデルのED75を使ったのですがロコがやや不調で急遽予備機のEF30を牽引機に選択しました。



実車では見られない「二本のカシオペアのすれ違い走行」
そして前回に引き続き参戦の「TRAIN SUITE四季島」も快走です。


大洗詣でが日課のメンバー(笑)持込みになる常磐線パレード!地元ではなかなか見ない編成ばかりでこれもまた新鮮です。


そして運転会に花を添えるラッピング車のオンパレード!
ここまで紹介してまだ全体の半分ほどです。そういえば前回の鉄道の日の運転会の時の編成を紹介していませんでしたが、実は本数は変わらない物の今回のラインナップとの重複は全体の3分の1位しかありません。クラブゆえの層の厚さがこんな所にも出ています。

毎度書いている事ですが、このように趣味や嗜好が異なるメンバーが持ち寄る編成が一堂になって行き交うのがクラブの運転会最大の魅力です。今回は新作モジュールや改修作もなしですがそれでも堪能するには十分でしょう

秋祭りと運転会 その1

2018-11-18 05:09:13 | 旅行・探訪・イベントなど

 先日、地域のお祭り絡みのイベントで私の所属するクラブの運転会が開催され、連休二日目を有意義に過ごさせて頂きました。
 場所は先月とは別な場所ですが、またもや「駅のコンコース」
 列車が到着する度、改札から出て来る乗降客の目の前での運転会です。

 早朝、設営前の閑散とした通路に

 例によって人海戦術でモジュール設営。
 今回はスペースの都合で先月より奥行きが小さくなりましたが会場に合わせてサイズを自由に調整できるモジュールレイアウトの強みはこういう時に発揮されます。

 外の広場ではメインイベントのお祭りの舞台も設営中(笑)

 試運転列車は先日来県内のレンタルレイアウトを渡り歩いた「マイクロの701系盛岡色」
 本番ではギャラリーの目もあってなかなかこういう地味な短編成は走らせられないので、試運転タイムが貴重です。

 私の作のホテルの組み込みモジュール。
 実はこの運転会終了後にホテルを引き渡すことになっているのでモジュールとしては最後のお勤めです。

 そして朝10時、本番の運転開始です。
 ここでのメンバー持込みの走行列車たちについては次回にでも紹介したいと思います。

エンドウの京王3000系

2018-11-17 05:07:16 | 車両・私鉄/民鉄
 先日の入線車から
 昨年の今頃から京王の電車の入線が相次いでいるのですが今回のはその中でも大物の部類です。

 長年の懸案だったエンドウ製京王3000系がようやく入手できました。

 自分は別にコレクターではないつもりなのですが、どういう訳かこのモデルだけは非常に気になっていた存在でした。
 しかし奥でたまに出品されると大概とんでもない値付けになっている事が多いですし、かといって中古ショップの店頭でも実物を見た事すらなかったという実に難儀な存在でした。
 (そもそも新発売当時、故郷の模型屋にすら並びませんでした。3000系はエンドウのNゲージの中でも最後の方のリリースなのですが、その頃になるとエンドウ製品自体を置いている店が激減していました。田舎では私鉄電車と言うのはユーザーも店の方も敬遠気味でしたし、他社より割高な価格から食わず嫌い的に手を出されなかった事も大きかったのではないかと推察しています)

 今回都内の某ショップでようやく出物を見つけたのですが奥よりは安い(これは実は凄い事です。大概のショップは奥の落札価格の倍近い値付けの事が多いですから。私の経験上、安い場合はなにかしら瑕疵があると思った方が良いと思います)とはいえ結構躊躇する値付けではありました。
 安かった理由は外箱なし、片側の先頭車の交換パーツ(後述)の欠品。そして「前面に隙間あり」だった事らしいです。

 3000系はステンレスの車体に前頭部の上部がFRPを装着しているという当時としては特徴的な外観なのですが、構造の上でその特異性を再現しているのはエンドウ製のみです。
 ブラスの車体にプラ製の前面の持つ特有の質感。これがこのモデルの肝のひとつです。

 モデルの先頭部は青ですが発売時には「交換用のクリアパーツの前面」が付属しており好みの色に塗り替えて交換できる(実車は他に数色のバリエーションがありました。譲渡車も入れるとかなりのバリエーションになります)様になっています。
 ですがプラが収縮したのか、ブラスボディが歪んだのかブラスとプラの間に若干隙間が空いてしまっています。人によってはこれが許し難い向き(最近とみに増えつつある人種ですが)もあるでしょうから処分価格になったのかもしれません。
 まあ、私は気にしませんが。

 もう一つエンドウならではの特徴として先頭車のみ台車のブレーキディスクが車輪と一体化しており車輪と同様に回転するディスクを見られる様になっています。
 (真正面から見ると車輪が物凄い分厚さなのですが)
 エンドウの電車モデルは外側台車枠を軸受に使いピボット車軸で支持する他社とは逆に内側のフレームでプレーン車軸を支持する独特の構造なのですがそのメリットをもっとも生かしたのがこのモデルです。
 (その一方でトレーラーの転がりが悪く、物によっては数両編成で平坦なエンドレスを周回させるだけでモーターが息を切らすモデルもあったりするのですが)
 走行中を真横から見るとくるくる回るディスクは理屈抜きに楽しい物があります。


 幸い走行性についてはこれまで私が見てきたエンドウのモデルの中ではまあまあ好い方でした。

 個人的に、ですが井の頭線の3000系で私が連想するのは「警視―Kのエンディング」だったりします。
 これについてはいずれ書く機会もあるでしょう(笑)

EB58と「ある機関助士」

2018-11-15 05:03:57 | 映画・テレビ

 先日紹介したカツミ模型店の16番モデル「EB58」ですが、入線後意外なところでこのモデルを見つけました。
 今回はそのはなしから。

 毎年10月になるとCSのドキュメンタリー系のチャンネルでは鉄道の日に因んで鉄道番組の特集が組まれるのが通例になっていました。
 今年もあるかなとか思って番組表をチェックしていたのですが生憎今年はその手の企画は殆ど無し。
 BSの民放系で散発的に放映があった位です。

 これは今年は不作かなとか思っていたのですが、月末になって邦画の専門チャンネルで鉄道映画の特集が組まれ、やっと渇が癒されました(笑)
 そこで放映された中に「ある機関助士」(1963年岩波映画)と言うのがあります。
 本作は常磐線を走る急行「みちのく」の水戸~上野間を舞台に、牽引機のC62 22号機と機関助士の勤務と日常を紹介するドキュメンタリー映画です。
 その中で助士の回想として鉄道学校の教習シーンがあったのですが、模型を使った信号関係の教習シーンを見ていたら、その中に何か見覚えのある機関車が。

  (岩波映画「ある機関助士」より画像引用)
 この間中古モデルを入線させたカツミのEB58ではありませんか!(笑)
 牽引している二軸のフリー客車も当時のカツミの入門セットの定番だったモデルです。
 まさかこんな所でEB58に出会うとは。

 ・・・とまあ、最初はそれで済んでいたのですが何度か観返しているうちに妙な事に気づきました。

 屋根上のパンタグラフが歪んでいるのはまあ、使い過ぎで説明できるのですが、機関車の屋根上機器が変です。
 これも使い過ぎで壊れていたのかと思ったのですが別なカットで教習生が屋根をポンとたたいて列車を停めるカットがあり、屋根上機器と思われたのが走行スイッチだったと気づきました。


(岩波映画「ある機関助士」より画像引用)

 真横からのカットをよく見ると客車の中に乾電池らしきものまで見えます。
 つまりこのEB58、私らが使う様なテツドウモケイと異なる電池駆動式だったのです。

 (岩波映画「ある機関助士」より画像引用)


 教習シーンを見ると側線から割り込んだ列車が並走する貨物に突っ込むカットがあるのですが、これを直前で停めようとするとレールに電気を流す鉄道模型ならポイントの切り替えで事故を回避できます。ですが運転士の立場からすると機関車の方を操作して列車を停めなければならない訳ですから、列車が単独で走行できる電池式を使っていた様なのです。
 (1963年当時は機関車を単独で操作できるメルクリンデジタルもDCCもなかったでしょうし)

 ある意味鉄道模型のお宝映像みたいなものでしょうか(笑)

 なお、上記の点を差し置いてもこの作品はドキュメンタリー映画、それも鉄道マンの日常勤務を描写した物だけにマニアが外から撮った映画とは異なり機関区の点検風景から事故を想定した停止現示の訓練、或いは新幹線の試作車の走行シーンや機関区内に展示されている事故車らしき蒸機まで、これ特別シーンのオンパレード!
 それどころか普通の走行シーンですら、蒸機はもちろん旧国や準急塗装のキハ55系、当時最新型だったキハ81系などが登場しますし、当時は何という事もない風景だったであろう機関区内の描写やら、荷物車からの積み下ろし風景、駅ホーム上の待合客の姿から、通行人の風俗、踏切手前で止まる車のレトロっぷりに至るまでの1960年代前半の国鉄の風景がこれ以上はないと言うくらいの臨場感で描写されます。

 これがDVDよりもはるかに高精細なHVレベルの画質で放映されているのでまさに自分もその場に居合わせているかのような気分にさせてくれます。

 レイアウト派にとっては「全編お宝映像だけでできている」と言っても良い位の情報量と密度のある画面なので37分の上映時間、一瞬たりとも画面から目を離せないというある意味難儀な、そして空前の記録映画ではないかと思います。

 私自身、これを観ていたら無性に「有人踏切」が作りたくなってきました(笑)

 余談ですがこの企画では本作のほかに戦前作の「指導物語」を筆頭にサスペンスの「点と線」スペクタクルの「皇帝のいない8月」アニメの「銀河鉄道999」ファンムービーの「すばらしい蒸気機関車」と非常にツボを心得たラインナップで丸一日鉄道映画の魅力に浸れた好企画でした。 

ジオコレの病院を弄る

2018-11-14 05:52:23 | ストラクチャー

 数年前にこのブログでも取り上げた事のあるジオコレの「病院B」
 その時にも書きましたがこの建物の欠点は「建物の形が単純過ぎて病院らしい特徴に欠けるために味も素っ気もないただの箱みたいな建物に見える」事です。

 その一方でフロアごとに建物が分割でき高さを自由に変えられる事、又1セットに3つの同型のベースがついているので敷地の形態もその範囲でなら自由にいじれる事が特徴です。
 細かい点として非常階段の別パーツが形態・構造ともなかなかに良いのも美点でしょう。

 その時は単純な箱型に見えるのを防ぐため3分割したベースと各回ごとに組み合わせが可能なフロアの階数をいじる事でどうにか病院ぽく見せる事を試しました。

 実際、その時の印象で意外とうまく行った気がしましたのでこの要領で近日予定されている改修モジュールに組み込もうと思います。

 但しそのままでは病院と言うよりも大きめの医院クラスのサイズになってしまうので同じセットをもう一つ購入してサイズアップを図りました。

 前回の実験では3階をメインの高さに設定したのですがもう一個追加した事で5階建てメインとなりました。見た目も堂々としてきたのでどうにか病院らしくなります。
 更に3つのベースを微妙にずらす事と裏側にも2階分の張り出しを設ける事で若干複雑な敷地形態となる様にします。
 救急搬入口はジオコレの中古車屋のガレージ部を転用。これだけでも大分「らしく」はなります。

 このキットは地面に載せるベースが意外と分厚いですがここは周囲の路盤をかさ上げして埋め込む事で少し違和感を軽減させるつもりです。

 さて、今回のモジュールですがこの病院と以前紹介したアオシマのアパート、それとある建物の3種を組み合わせて「鉄道の町」を再現してみようと思っています。
 モジュールの具体的なプランは次の機会に。