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光山鉄道管理局・アーカイブス

鉄道模型・レイアウトについて工作・増備・思うことなどをば。
こちらはメインブログのアーカイブとなります。

HOのパーツが(偶然にも)集まる(笑)

2025-04-19 05:31:06 | 車両・16番
 先日のレンタルレイアウト詣でと地元中古ショップ巡りでは16番関連のパーツをいくつか入手しています。



 田舎の事とて16番やHOのパーツは模型店でもそうそう容易に入手はできません。ましてや絶版品に於いておや。

 ですからここ一月の入手アイテムには大いに助かりましたし、これまた予想外の安価にも救われています。
 台車の類は定番の日光モデルの新品ですが、貫通幌は中村精密の旧製品。


 あと、スハ43系のパーツと言う難点はあるもののウェイト兼用型の床下機器パーツも2両分手に入りました(10系とでは機器も配置も違うので割り切りを要求されますが、キットそのままでは軽すぎてまともな走りが期待できないのでぜひ必要でした)

 一番有難かったのは16番用のKATOカプラーを10両分入手できた事です。
 マグネマティックカプラーは田舎ではほとんど入手できませんし、通販でも送料がバカになりません。

 ましてここ2、3年で数を増やしている貨車群のカプラー更新が思うに任せない状況でしたから、今回の入手でカプラーの更新は一気に進みそうです。

 中村精密の10系、小高模型の20系の製作に当たってはパーツを揃えるのにもう一度上京しなければならないかと思っていましたので地元で必要な部材が揃った意味は大きかったです。

 後は着工を待つばかり・・・ですが今の時点でめどが立たないのが何ですね。

小高模型のペーパーキット・20系客車から

2025-04-08 05:19:11 | 車両・16番
 昨年後半の帰省ラッシュの影響で現住地周辺の中古ショップを覗く習慣が丸半年途切れていたのですが、そのブランクを取り戻す様に1月2月はあちこち回りました。

 中でも今回訪問したのは一昨年以来丸1年半ブランクが空いてしまった鉄道民宿のショップでしたが、わたし的に意外なアイテムがいくつも拾えましたから全く油断ができません。

 今回はその中でも(わたし的に)最大級のサプライズでしたのでまずはその話から。

 Nゲージの世界ではここ数年の間にストラクチャーや貨車、古典車両を中心にペーパーキットが随分とのして来ています。
 が、1960〜70年代にかけて「鉄道模型のペーパーキット」といえば専ら16番の小高模型の客車、電車、気動車のボディキットの事を指していたと思います。

 ここのモデルの存在は、わたしは1970年代の「工作ガイドブック」(科学教材社)でしか知らなかったのですが、それでもラインナップにはキハ82系や153系、80系電車などのメジャーどころから旧国電車、旧客も相当充実しており、そのボリュームには圧倒されたものです。


 特に印象的だったのは16機種もラインナップされていた20系の客車群で(同時期のカツミの完成品でも8種しかなかった)で理論上ペーパーキットだけでほぼ全てのブルトレ編成が再現可能になると思われます。
 (上の写真はKATOのNゲージ仕様のナハㇷ21です)

 実は今回、このショップで発見したのがその小高模型の20系客車2両でした。
 組み合わせはナハフ21とナハフ20でギリギリ編成になりそうです。


 ご覧の通り屋根板と床板が木製、側板、妻板がペーパー製ですがナハフ21には金属製の先頭部パーツが付いており、床下機器も付属しているので比較的楽に20系を物にできそうです。
 (台車、貫通幌、カプラーは各自用意)


 このキットの元々の値札は500円だった様ですが帰宅後、前述の「工作ガイドブック」(77年版)に掲載されていた値付けは1200円だったので今回の個体はかなり初期の仕様と思われます(因みに今回は1両300円で買えました)

 ともあれ、昨年の帰省で入手した中村精密の10系と併せて、うちでは最近16番の客車が熱い感じです(笑)

カツミ模型店のED100・その後・・・

2025-03-26 05:06:15 | 車両・16番
 先月に紹介したカツミ模型店の16番フリーモデルのED100。
 店頭で反応がなかった赤ボディ仕様のレストアに掛かりました。

 前回通電しても反応がなかったところから集電系のトラブルではないかと当たりをつけたのですが、帰宅後テスターを当てた範囲では通電に関しては問題なし。

 正直これは意外でしたが、とりあえず改めてレールに載せて通電させたところジリジリとモータが反応を始めました。
と言う事は、通電ではなくギアの当たりの問題かもしれません。

 ギアにモリブデングリスを刺し、モータのコンミテータにも注油するとモータの回転は徐々に安定し始めました。
 ですが、同時にキイキイした甲高いノイズも発生します。

 ここまで来ると、事によるとモータの交換が最も手っ取り早い気もしてきました。
 元々自走可能だった青ボディのED100も走りは本調子とは言い難いレベルなので、こちらも次の上京で交換用のモータを調達した方が良いかもしれません。

 外見上では元のモデルについていたパンタグラフは御覧の通り最悪に近い状態だったのでここは手持ちのED100のパンタと交換。
 このコンディションから言って、今回の個体は長い事玩具として酷使されていた可能性が濃厚です。

 そんな訳で今回もやっぱり一筋縄で行かない機関車ではありました。

 青い方はボディコンバートで化粧直しを済ませ、先日のレンタルレイアウトで試走させたのは既述の通りです。こちらは単純に足回りを交換しただけなので特に工作というほどではありません。

 赤い方と異なりこちらはHゴムや摺り板に色刺しがされ、パンタも新品に交換されていました。赤ボディに比べれば幾分模型らしさは感じられます。
 足回りはモータがないのを除けばまあまあ原型を留めている模様なので、場合によっては走行系のパーツをドナーして使うかもしれません。

「TEZMO SYNDOROME」とHOゲージのEB10のはなし

2025-03-25 05:57:17 | 車両・16番
 先日最新作がアップされたWEBコミック「TEZMO SYNDOROME」のはなしから。

 今回はNゲージではなく16番モデルを紹介するという変化球。
 題材は「天賞堂のEB10」です。

 このモデルを肴に風奈と高島先輩の二大鉄女キャラが模型談議に花を咲かせ、更に所縁の場所へと遠征するというのが今回のストーリー。
 (そういえば最近の本作はW鉄女ネタが続いていますね)

 例によってこの先は本編を読んで頂いてから、目を通して頂いた方が好いと思います。
 リンクは以下の通り。
大きいけど小さい電気機関車に魅せられて。TEZMO SYNDROME(テツモ・シンドローム)43話

 当鉄道でNゲージのEB10は風奈と同様ノス鉄第一弾の仕様が入線していますが、それとは別にワールド工芸から出ていたAB10も10年ほど前に入っています。
 (EB10は蓄電池機関車だったAB10にパンタを付けた改修型。天賞堂ではAB10のモデルはラージスケールモデルが存在していた模様です)

 で、HOゲージ(16番スケール)のEB10も入線していますが、

 うちのEB10はこんな奴です(大爆笑)

 実はEB10は天賞堂のそれと同じ形式名でカツミ模型店から「EH10の短縮版フリー機関車」が出ており「『HOゲージ EB10』などと名前だけで画像検索すると両車がちゃんぽんして表示されてしまう」という難儀な存在です。
 (当時の「工作ガイドブック」でも同じページに両車が掲載されていたりします)
 まあ、冗談はそれくらいにして、

 実は今回のコミックを読むまで天賞堂のEB10がプラ製品だったというのを知りませんでした。当時のHOモデルは金属製かペーパーキットが主流で完成品でプラ車体のモデルというのは相当に珍しかったのではないかと思います(例外的に「HOの線路を自走できる電池式プラモデル」としてオリエンタル模型なんかのキットがありましたが

 この頃、同じ金属モデルでもビギナー向けや小型車両なんかではプラ製よりも「ダイカスト製」のモデルがポピュラーな存在で、見た目の細密感や質感もプラ成形品に似ている立ち位置でした(まあ、どちらも「一種の鋳造製法という共通点がありますから似てくるのも当然かも)
 当鉄道でもエンドウのB20、カワイモデルの60、天賞堂のCタンクなどのダイカストモデルが入線していますがブラスモデルとは一味違う重量感があるのが特徴といえます。

 また、1960~70年代にかけた時期、HOのプラ製機関車としてはマイクロキャスト水野の「DD13」が存在しました。こちらもプラ鋳造(適当な造語ですみません)らしい彫りの深い造形が特徴でブラスモデルと並べると幾分うるさく感じられるくらいですが、不思議と憎めない雰囲気もあります。

 今回のコミックで取り上げられていた天賞堂EB10、Nのノス鉄に似た雰囲気が感じられる造形ですが、マイクロキャストのDD13もトミーナインスケールのNゲージ版DD13によく似ています。
 トミーやトミーテックの企画の方でこの両者を参考にしていた可能性はありそうな感じもしますね(笑)

 ともあれ、当時金属製が中心だった16番の世界でプラ成形のエントリーモデルを出したという事はかなり先進的な出来事だったと思います。

カツミ模型店の16番ED100、その後の展開w

2025-03-19 05:50:06 | 車両・16番

 2月14日のカツミ模型店のED100型電気機関車のはなしの続きです。

 それは、前にお話しした1月の上京のサプライズ(あくまでわたし的に・・・ですが)
 そして今年最初のHOゲージのモデルの入線でもあります。

 今回、宮益坂の中古ショップに入ってまず目についたもの。

 カツミのフリー機関車のひとつ、ED100型電気機関車です。
 これについては前回紹介の通り、10年ほど前にジャンク品同様のコンディションだったのを入線させていたのですが。

 今回見つけたのは二両。
 一両はかねて欲しいと持っていたカラバリの「赤い色」の仕様。もう一両は青の仕様ですが「モータを抜いた動力なし」です。
 この二両をあわせてもKATO辺りのNゲージ電気機関車の半額以下ですから驚きます。
 (まあ、安いのにはそれなりに訳もあるのですが)

 まず赤い方ですが、店頭で店員さん(ご店主?)に散々弄って頂いたのですが線路上では全く自走せず。

 接点への通電ではモーターも回りましたし、ギアへの伝達もできていたので集電・通電系の問題と思われました。
 恐らく最悪でも配線をやり直せば走ることは可能と判断しました。

 もう一両の無動力の青ですが、手持ちのED100よりもボディのコンディションは良好。しかも前ユーザーの手でパンタの交換と色刺しが為された準レストアモデルと言える物でした。
 ですから、こちらは前回紹介した手持ちのロコとボディコンバートする方向です。

 ボディを交換する手持ちのED100にはもうひとつの役割が用意されますが、それについてはのちの機会にw

 今回のモデルは他のお客だったらまず手を出さないジャンク品とは思いますが、わたし的にはちょっとワクワクするアイテムではありました。
 何よりうちのHOモデルでは唯一の「同一形式で3両の機関車が揃った」のですからちょっとした機関区気分ですw

カツミ模型店のED100型電気機関車

2025-03-05 05:25:57 | 車両・16番
 実を言いますと今回の記事は9年前にサブブログの記事に上げていたのですが、メインであるこちらの方にアップするのを丸9年間忘れていたというお恥ずかしい経緯のあるネタです。
DSCN5542.jpg
 ですが、今ここで上げないと続きが書けないという事情があるので敢えてアップさせて頂きます(恥)

 2015年の秋ごろにカツミのフリー電機のEB10をレストアした折に頂いたコメントで、何人かの方が同様のフリー機でED100形電機の事に触れられていました。
 実はこれも私好みの佇まいがあって好きなモデルです。

 ですからこれも出物があれば欲しいモデルのひとつだったのですが、今回の上京の折に複数の出物を見つけました。
 この「複数」と言う奴が曲者でして、秋葉の某有名ショップでは状態は良さそうなのが1万2千円。
 別なショップでは若干瑕疵があって6千円、郊外の某ショップでは更にくたびれた状態の奴が5千円。
 フリーの「見る人によっては玩具一歩手前」のモデルとは言えお高い奴だと新車のNゲージならKATOのC12辺りが買えそうなお値段なのは流石は16番です(笑)
DSCN5543.jpg
 この三つの中から選択するとして、わたしの場合は別にレア物のコレクターでもありませんし、少し位の問題も動力の調整やレストアの素材として割り切るなら一番安い奴でも問題ありません。
 という訳で、当然の様に3番目のモデルを選びました。

 一緒に買ったエンドウのキハ02と併せると「16番の動力車2両買って諭吉さん一人でまだおつりがくる」という買い物ができる辺り、流石は花の東京です。
 田舎ではなかなかこうは行きません。

 こちらのED100はボディのくたびれ具合は3者の中でも一番でしたし片方のパンタのシューが欠落。
 動力は店頭のタグでは「走りました」とありますが試走ができなかったので全くの未知数です。

 さて、このED100。

 かねての疑問は同社の他のフリーモデルが「EB58」とか「ED66」とか名乗っている様にモデルとなった実車の型番を引き継いでいるのが普通なのにこれだけ架空の「100番」を名乗っている事でした。
 今回実際手に取って見て分かりましたが、運転席側の窓の造形、同じく側面のルーバーや明かり取り窓の形状から見てプロトタイプは「EF61」と思われます。

 なるほど正直に「ED61」と名乗ったら「実在のED61と間違われる」からではないかと言うのが私なりの推察です(笑)

 まあ、それを別にするとこの種のEDタイプのフリーの中では中々好ましいデザインなのは買う前の印象と変わりません。

 前に紹介したED66と比べると造形は適度に肩の力が抜けたところがあり、軽い気分で16番の鉄道模型を楽しむにはなかなか良いモデルと思います。
 それでいて金属車体の重量感とメッキ仕上げの全金属製パンタグラフは「オモチャとは違うテツドウモケイ」を適度に主張しています。

 
 実際、レストア済みのEB10と並べて見ると(スケール性がどうとかという観点を別にして)なんだか楽しくなってきます。

 ところで、今回の写真のED100のボディコンディションはよく覚えておいてください。
 次回以降の記事の伏線ですので(笑)

カツミの111系の出戻り入線(笑)

2025-02-11 05:48:34 | 車両・16番
 今回は2024年最後の16番モデルのはなしです。


 もう、9年も前の事になりますか、某中古ショップでカツミ模型店の111系4連を入手した事がありました。
 が、その時に「M車単独では走行できるのにT車を繋ぐと動かなくなる」というトラブルがあり、割合早い段階で知り合いに譲渡してしまった過去がありました。

 で、時は流れ去年の夏にその知り合いを訪ねた時、その111系がまだ棚ざらしになっていたのを見つけたのです。知り合いに聞くと結局あれから動かす事なくそのままほっとかれたとの由。
 なんだか不憫な気がして本人の許可をもらい再び持ち帰りました。


 9年前と違う所と言うと、HOモデルのレストアの経験が若干増えた(特にカワイモデルの60型蒸気で、集電系のレストアをやった)事くらいです。
 今回のモデルも相変わらずM車単独なら走るのに、T車を繋げるとうんともすんとも言いません。これはやっぱりT車の集電系の問題の様です。


 なのでT車の絶縁車輪の向きを何度かいじったのですがやはり症状は変わりません。
 ここまでやってさて、どうした物かと思ったのですが、改めてよく見るとT車の車輪のいくつかが車軸絶縁の車輪だったのです。とすると絶縁体なしの金属製の車軸から金属製の台車枠を経由してショートした可能性が高いと思われます。

 購入した当時は車輪が変わっているとは考えなかったので盲点だったのですが、当時に比べて多少はHOゲージモデルの構造がわかってきたから気づいたとも言える訳で(笑)

 そこから推察するにおそらく前ユーザーは何かのトラブルでT車の車輪を交換した際に絶縁の事を考慮せずに適当な車輪をあてがったために前記の症状で運転ができなくなり、そのまま売ってしまった・・・とも思われます。


 なので改めて通販で同じ径の片側絶縁車輪を購入して再度入れ替えたところ、
 見事に走りが復活しました。4連を組んでも問題なく走行可能です。
 9年目にしてようやく111系は復活を果たしました。

 HOに関して言うならまさに2024年最後の一大プレゼントと言えるかもしれません。

 今年のグランシップにでも持ち込んでジャンクの花道を飾ってやりたいと思っています。

エンドウの「EB66」のはなし

2024-12-31 05:55:33 | 車両・16番
 先日触れたヤマナカ模型の最後の探訪の折に見つけたジャンクモデルから。


 前に紹介しましたがRM MODELS出張版の「TEZMO SYNDOROME」は風奈をはじめとする面々がヤマナカ模型を訪ねてジャンク品を買い込む話があります。


 その冒頭で「ショーウィンドウにカツミのEB58の出物が5両も並んでいる」のに風奈が驚く場面がありました。NゲージだけでなくHOのアイテムにも厚いあのショップならではの光景だったのですが、今回の探訪ではEB58の代わりにエンドウのEB66が1両だけ置いてありました。

 EF66のショーティについては以前同じエンドウのED66の仕様を入線させていたのですが、手持ちにあるカツミの2軸客車と組み合わせるならEBの方が相応しい(ED66についてはボギーの中型客車が入線していますし)と思えました。

 加えて、ヤマナカさんでの最後の買い物としてはこのモデルが最も相応しい気もして購入を決断しました。
 今回のモデルは奥の相場と比べても安価な方なのですが、その理由が「前ユーザーによってリペイントされている」からだそうで、なるほど帯はやや細めで全面のアイボリーも彩度がやや強めに感じられます。
 こういうところも「ヤマナカさんで買う模型らしい」という気がしました(笑)


 走行性はこれまで入線させているHOのショーティの中では可もなく不可もなし。
 試走時に店員さんが「こんな感じでいいですかね?」と恐る恐る尋ねて来ましたが、最新のモデルならともかく、50年以上前のHOだったら走りは大概こんなものですし、もし多少引っかかってもモーターマウント位置の微調整が容易なので多少は改善の余地はあります。


 ともあれ、ヤマナカ模型最後の買い物はそれに相応しい思い出を作れるモデルが選べたと思います。

中村精密のHOゲージ、10系客車キットのはなし

2024-12-04 05:21:44 | 車両・16番
 帰省の往路で拾った戦利品から。

 HO(16番スケール)のモデルですが、ほかのモデルと同様、購入時にこちらはまたこちらで笑い話もあったりします。

 故郷の中古ショップのひとつで見つけたのは「中村精密のHOゲージプラキットのナハ10とナハフ11」でした。
 同社が昭和50年代にHOゲージ(16番スケール)でリリースした客車キットですが、それまで客車というとブラスの完成品かペーパーキットしかなかった当時「プラモデル感覚で組み立てられるテツドウモケイ」というのは結構なインパクトがあったと思います(この点で、当初からプラ製が当たり前だったNゲージとはノリが異なりますが)

 10系以外でもスハ44系などがモデル化され、これのキットメイクはわたしも入線させていますし、同時期に出た103系は現在ではプラモデルとしてアリイからリリースされているらしいです。


 さて、今回店頭にあったのは、ナハ10とナハフ11が各1両ずつ。
 計二箱だったのですが、念のために検品してみたら「ナハ10の箱から床板と屋根板二つしか入っていなかった」のには心底驚きました。
 田舎のショップではよくあるのですが、店員さんの商品知識がしっかりしていない事が多いので「箱と中身が違う」なんてのは日常茶飯事ですが、こんなケースには初めてまみえました(笑)

 ですがこれでは全く役に立ちません。
 半ばがっかりしながらナハフの方を開いたら「側板・妻板だけが2両分出てきた」のですから腰砕けもいいところです。

 まあ、この段階でも貫通幌や台車、カプラーや床下機器がないのですが、2両分のボディキットで1000円以下というのは何としても魅力です。
 で、これも買ってしまったわけですが、これを「ただ素組みしても2両分のボディだけ」ですから台車とカプラー、幌と床下機器は別途用意しなければなりません。

 これらは次の上京の時にでも調達したいですね。
 と、言う訳でこの10系は現在はまだ積みプラ中です

 改めて気が付いたのですが今回の帰省では「16番とN、二つのスケールで10系客車を2両づつ入線させていた」事になります。
 (今回は他の目立つアイテムが多かったのですっかり見落としていました大汗)

謎の「1100円のHOゲージC62」のはなし

2024-09-06 05:00:52 | 車両・16番
 先日の平日休、行きつけの中古ショップでたまたま見つけた謎アイテムのひとつです。

 普段なら袋詰めのNゲージなんかがぶら下がっているその店のジャンクコーナーでひときわ目を惹いたのが

 どう見てもブラスモデルにしか見えないHOゲージ(16番スケール)のC62。
 手にとって見るとずっしりとした重量感ですしロッド周りの細密感も明らかに玩具とは違います。
 やっぱりこれはHOの鉄道模型だと思って値札を見たらこれがまた「驚異の1100円(税込)」!

 今どきHOゲージのブラスモデルでこんな値付けのモデルはジャンク品といえどもそうそうある物ではありません。いったい何がどうなってこんな値段なのか⁉
 そう思って改めてよく見ると
 「エンジン部のみで炭水車なし」
 (実は以前紹介した「テンダーだけの個体」を売っていたのと同じ店なのですが、あれはC62のテンダーではなかったので尚の事謎が深まるのです)

 「ギアはあってもモーターが無し」


 「非公式側のデフが脱落」
 要するに「走らないどころか文字通りのジャンク品コンディション」の代物だったのです(笑)
 おまけにHOのモデルとしてもかなりの年代物の様子でくたびれ具合も半端ありません。

 まあ、普通ならここまでのモデルに金を払うのは狂気の沙汰以外の何物でもないのですが、エンジン部だけとはいえC62としてはきちんとした造形と見受けましたし、モータがないとはいえ車輪はきちんと回りロッドもちゃんと連動します。

 まあ、次のレストアの素材としてはそこそこ楽しめそうな気がして財布を開いてしまいました。
 流石にテンダーも無いので自走できる所まで持って行くのは無理としてもデフを自作し、リペイントやクリーニングをすればどうにかディスプレイモデルとしては使えそうな気もします。
 このお値段ならわたし的には「飾り物」でも納得できそうですしw

 それにしても、今年はやたらとHOゲージの出物に当たりますが、どれもこれも変態度の高さばかりが際立つようなラインナップなのにはわれながら驚かされます(汗)

カツミ模型店の「ED58」

2024-08-29 05:09:33 | 車両・16番

 今年に入ってから「EF58ネタ」が続いている当ブログ。他の記事に比べてこのネタは反響が大きい様で書いているわたしも驚いています。
 今やEF58は偉大なる凡庸どころか人気の点では依然大スター級なのでしょう。

 今年に入って入線させた58はKATOにしろTOMIXにしろ相当な旧モデルで格安どころの騒ぎではないお値段(最近は中古でも結構なお値段の事が多いですし)で入線できているのですが、ここに来てまたまたKATOでもTOMIXでもない「ゴハチ」が入線してきたのですから世の中は分からない物です。

 といってもHOゲージのフリーモデルですが。
 物はカツミ模型店がかつて出していた「ED58」

 以前紹介したフリーのEB58の姉妹モデルとでも言いましょうか。EF66からED66やEB66といったフリーモデルが出た様にEF58を小運転向けにショーティ化させたモデルなのですが、流石に図体は普通のED75やED61に匹敵する堂々たるもので、走りっぷりもEB58よりもはるかに豪快です。

 資料などによるとED58というのは製造時期によってかなり外観に差異が大きく、それもボディよりも足回りの変化が大きかった模様です。

 今回入線したのはその中でも初期のものらしく、台車枠が実に堂々たるものでカプラーも台車マウントになっています。
 また、よく見ると前後の台車はねじで連結され、台車の回転が起きないような工夫がされているのが目新しいところでした(って、50年以上前のモデルに目新しいなんてのもおかしいですが)

 年式を考えると前述の様に走りはなかなか豪快且つスムーズで、元気のいい走りを見せます。

 ボディに関しては材質の変化はある物の基本的にデザインは変わっていない様ですが、それでも下回りの重厚さに引きずられた様な豪快な印象を受けました。
 (後期のモデルは他の既存電機の台車を転用しているのでもう少し華奢な雰囲気です)

 ところで今回のED58は機番が「61」というのがなかなか(笑)お召し仕様に改修してみましょうかね(まさかw)

宮沢模型のBタンクに驚いたこと

2024-08-17 05:14:12 | 車両・16番

 今回は先日入線した宮沢模型のHOゲージBタンクのはなしですが、実は前回だけでこの話は終わりませんでした。

 親類の形見として持っていた同じ宮沢のBタンクの存在は前回も書きましたが、帰宅してからそちらのBタンクも引っ張り出して今回のモデルとの2ショットを撮影したのですが、改めてよく見るとどうもおかしい。

 今回のモデルが黒塗装の仕様で親類の物が黒染め(または黒メッキ)の仕様の色違いくらいの認識だったのですがボディそのものにもかなりの相違点があるのです。

 こうして並べる迄は二つのBタンクは単純な色替え製品くらいに思っていましたが・・・

 親類の方をA、今回入線のをBとしてざっと相違点を上げると

 1)Aがボイラーが太い
 2)ボイラーの長さは心持ちBが長い
 3)煙突はどちらもダイヤモンドスタックだが形状が異なる
 4)サイドタンクは微妙にBが高い
 5)シャシの形状も異なる
 6)動輪もBは簡易式だがAはスポーク入り
 7)点灯式のヘッドライトもケースの形は同じだがAが方が大きい

 驚いた事にキャブ周り以外、このふたつは造形自体が異なっていたのです。
 それでいて見た目の印象が全く同じに見えていたのですから凄いはなしです。

 形状の変更に金型の改修が必要なプラ製模型と異なり金属製の手作り模型の場合は設計図の書き換えで対応できるからか、この種の設計変更が比較的容易だったのかもしれません。

 いずれにしても今回の製品が単なる色替えではなかったのはある意味収穫だったと思います。
 何にせよ「同じ模型の2両目をわざわざ買った」という罪悪感は多少軽減できますから(笑)

 走りっぷりは年代の差は感じるものの動力の構造は同じなせいか、ほぼ同じ印象でした。

 それにしても「同じに見えて実はかなり違う造形」というのは準ハンドメイドのモデルが多い昔のHOゲージモデルらしいところであり、面白い所でもあります。

宮沢模型のBタンク またまた

2024-08-08 05:04:04 | 車両・16番
 今回の入線モデルはわたし的に思い出とリンクしたサプライズな1両でした。

 物は宮沢模型のBタンク蒸機。
 わたしをこの趣味に走らせるきっかけとなった元機関士の親類が良く走らせていたモデルがこれでした。

 当時の現物は親類の死去に伴い形見分けの形でわたしも頂いたのですが、実際の所モデルそのものの仕様についてはほとんど何も知らないままの状態だったのですが、今回アキバの中古ショップで同型モデルが複数並んでいるのを発見しました。


 このモデルがリリースされた頃は同じ鉄道模型メーカーであるつぼみ堂からBタンクが出ていて、好評だったらしい(これのテンダー仕様は当鉄道にも入線しています)のですが、後から出た宮沢製はまるでつぼみ堂のコピー機ではないかと思えるほどのそっくり度を誇りました(笑)

 つぼみ堂に対して宮沢の個性を象徴しているのは他社のタンク機にはない「フロントのカウキャッチャー」ですがロコが可愛らしいだけに見た目には遊園地の遊具のようにも見えてしまい若干損をしている気もします。
 (事実、親類も入線させてすぐにカウキャッチャーを撤去していた様です。まあ、蒸機全盛期の当時でも岩手辺りではまず見ない装備ですし)

 今回初めて知ったのは、このロコは普通の蒸機と同様の黒ボディと店頭では「メッキ仕様」と書かれていた真鍮黒染めの仕様の2種類が出ていた事です。親類から譲り受けた時には経年があるにせいても黒とは異なるくすんだ色調のボディだったのですが、これは未塗装ではなく元々黒染めに近い表面処理を施した物だった様です。

 と、そこまでは分かったのですがすでに形見としての同型機がいるにも拘らず、黒ボディの方を眺めているとこちらの仕様も魅力的に見えてしまい、しかもお値段もNゲージのBタンクより安価だったのでつい手を出してしまいました。
 走行性は親類の仕様よりもやや良いという程度ですが「あちらでは玉切れで点灯しなかったヘッドライトがちゃんと点く」アドバンスがあります。
 
 前にも書きましたが同系列のモデルは二つ以上居るとレイアウト(やお座敷運転)の活気がまるで違って見えますから、親類のモデルとの仕様違いが並んだ事でうちのHOゲージ機関区も結構活気づいてきた様な感があります。

カワイモデルの蒸機のレストアに感じたことw

2024-08-03 05:27:32 | 車両・16番
 5月からこのかた、当ブログのネタの中心になっていたカワイモデルの60型蒸機のレストア。

 思えば、N/HO/Zの各ゲージのモデルでレストアや動力の分解・整備、改造はこれまでにも時々やってきたのですが、今回の物ほど考え込み、試行錯誤し、手古摺ったものはなかったと思います。

 モーターの不動から始まり、集電系の製作、モーターマウントの調整などわたしレベルの素人が思いつく事はすべて試し、曲がりなりにも走らせる事は出来ましたが。
 その結果分かったのはこのモデルが「走行系のすべての要素に問題を抱えていたモデルだった」という事くらいです(笑)

 わたしがこれまで見てきたHOの小型蒸機モデルに比べて特に特徴のない、言い換えれば「ごく単純な機構の動力」だったにも拘らずこのふた月悩まされました。

 結局根本の問題のひとつであるギアの摩耗については現時点で打つ手が思いつけない状態です。

 ですが、その一方で今回のレストアほど勉強になり、且つ面白かった物もありませんでした。

 単純な機構でも微妙な調整次第でコンディションが激変するのは、精密度の高い今のNゲージやHOの動力には見られない性質のものと思います。

 が、それだけにこの機関車についてはアナログ的というか「工作の愉しみの原点」の様な物が感じられ、トラブルが起きても「では次にどうするか」を考えて実験を重ねつつゴールを目指す過程が一つの愉しみになっていた様な気がするのです。

 現時点での結果としてスムーズさとは程遠い走りではありますが、曲がりなりにも不動品をここまで持ってこれた事自体には一種の達成感を感じてもいます。
 少なくとも今の時点でわたしにできる範囲の事はすべて試しましたから。それでも手に負えなかったとはいえ、がっかりはしていません。

 実をいうと、この手の修理系の作業は子供の頃からわたしが最も苦手としてきた事で、玩具にしろ模型にしろ「動かなくなったらただ泣いているしかない」状態で、わざわざ手を掛けて修理するなんてのもほとんどできなかったくらいです。
 それが今では走らない模型を走れるように持って行く事、そのために手を動かし、頭を使い時間をかける様になっているのだから世の中は分からない物です(笑)

 流石にこれより複雑な機構の動力の修理なんてなったら、今のわたしでもお手上げになるだろうとは思いますが、それでも昔ほどには尻込みはしないだろうという気もしています。
 少なくとも自分の手に負えるかどうかの見当くらいは付くでしょうから(恥)

 でもこんな事ができるのも「これが趣味だから」なのかもしれません。
 改めて思うのですが趣味の一面には「金を払って苦労を買う」という側面があり、それは「好きだから」こそ可能な事と思えるからです。

 今回のレストアでは色々と試行錯誤はしましたが、それと同時にそういう事も考えたりもしていました。

カワイモデル60型蒸機を(半分)復活させたはなし

2024-07-28 05:21:13 | 車両・16番
 何事もそうなのですが、それまでスローペースでなかなか進捗しなかったことがあるタイミングで一気呵成に進展するという事はよくある事と思います。

 5月のGW時期に入線してトレーラー状態が続いていたカワイモデルの60型蒸機なんかは正にその典型で、購入後丸々ひと月野ざらし状態だったのが、何の気なしにできたモーターの復活をきっかけに一気に進展しました。

 モーターが生きている事が分かった時点で問題は集電系に絞られたのですが、何しろ元のパーツがごっそり欠落している上にヒントになる様な設計図も無し。
 ネットで拾った数枚の写真から構造を類推してある程度自作するしかありません。

 先日の上京で必要と思われるパーツは揃えたので、それを基にどうにかそれっぽい物をでっちあげました。
 元のモデルは動輪上部に集電シューが掛かっている構造の様だったので市販の集電板を適当に曲げてリード線をはんだ付け、モータにも結線するという単純なものですが、集電シューを固定するパーツ(恐らく絶縁シャフトを介してビス止めしているのではないかと思います)が無かったので強引に厚手のプラバンで代用せざるを得ませんでした。

 それでも通電するとモータが回るのでとりあえず一安心。

 あとはボディを装着して試運転…だったのですが、今度はまたしてもうんともすんとも言わない不動状態に逆戻りです。

 今度は何かと思いモータを外して通電するときちんと作動するからますますわけがわからなくなったのですが、今度はモーターとギアのかみ合わせがきつくて回らないらしいと判明、モーター位置を前後に微妙に調整(これが簡単にできるのがレトロ16番モデルのいいところなのですが)したのですが、ここで知った新たな事実。

 車輪側のギアが見た目で分かるくらい削れていたのです。どうしてこれに気付けなかったのか(汗)
 
 ギリギリかみ合わせが作れる程度に位置を調整したのですが、走りははっきり言って「クラッチの滑ったMT車みたい」ななんとも緩い走行性となりました。
 流石にギアを入れ替えるのは今の工具と技量ではちょっと(そもそもバラのギアをどう調達するのかが決まらない)なので今はこの現状で我慢と言ったところですか。

 ですが購入当初は店員ですら不動の原因が特定できなかったジャンク車を曲がりなりにも復活できたのは、わたし的には得難い経験だったと思います。
 その辺りについては次の機会にでも。