光山鉄道管理局・アーカイブス

鉄道模型・レイアウトについて工作・増備・思うことなどをば。
こちらはメインブログのアーカイブとなります。

ポポンデッタの「野点看板」

2024-01-31 05:53:35 | アクセサリー
 先日の静岡行きの戦利品から

 ポポンデッタでいつもの様にレールクリーナーを買って帰ろうとした時にレジ脇の棚にぶら下がっていたアイテムにふと違和感を感じました。

 以前中野のショップで手を出してしまった「きぬたインプラント看板」がレジ脇にぶら下がっていたのです。しかもあの時よりもでかい。
 改めて手に取ってみると今回のはポポンデッタオリジナルモデルとしてリリースされたものの様ですが、八王子近辺でもここまででかい看板にはあまりお目にかかりません(ビルの屋上ならどうにかと言ったレベルでしょうか)

 とはいえ、レイアウトの中ではこういうのがあると結構目立つのも確か。
 姉妹品に「727コスメティック」もあったので二つ揃えて購入しました。

 727の方は主に新幹線沿線で見かける奴だそうですが、普通にレイアウトに置いてもそう問題もないでしょうし。

列車の室内灯を増備する

2024-01-30 05:50:44 | 鉄道模型 
 今回も年越し運転絡みのネタです。

 前回も書いた様に、今回の年越し運転のテーマは「夜景運転」だったのですが、建物やシーナリィの方だけではなくそこを走らせる列車の室内灯についても増備の必要性に迫られていました。

 これまでのも年越し運転のたびごとにちょこちょこと室内灯装備の編成は増やしていたのですが、それだけでは到底足りないのは間違いありません。
 とはいえ、全車両の大半が室内灯がつけられなかったり旧式室内灯対応のタイプばかりという現状ですからできる事は自ずと限界があります。

 流石に今年増備したSL銀河や52席の至福なんかは入線時点で室内灯を装備させていましたが、過去の増備がそうだったように「普段から普通に走っている編成」についてはなかなか手が回らなかったのが現状でした。

 そこで今回は一念発起といいますか、先日の秋葉行きなどを中心に室内灯パーツを纏めて入手し、何編成かに室内灯を取り付けました。

 前回紹介したラウンドハウスの485系日光きぬがわなんかはその走りだったのですが、KATOのE259系成田エクスプレスやTOMIXの73系御殿場色、115系横須賀色など年越し運転の直前まで室内灯の装着に追われました(汗)

 前述のレイアウトの夜景創生と並行しての作業だったのですが、夜景工事が進むのとシンクロしているだけにひと編成が仕上がるたびに製作途上の夜景の中で走らせるのはたまらなく嬉しかったのも間違いありません(作業自体が就寝前の1時間くらいですから効果を即試せましたし、夜寝る前の夜景運転にもずいぶん癒されました)

 ただ、こうしてみると旧製品を中心に室内灯がつけられないモデルでもなんとかして室内灯を取り付けてみたい物も結構あります。

 中でもエンドウの新幹線や私鉄電車なんかはその最右翼ですが、サードパーティ品で使えそうなものがないか物色中です(まあ、予算の都合とも相談ですが)

光山鉄道管理局

レイアウトの夜景を作る その2

2024-01-28 05:27:01 | レイアウト・竹取坂
 レイアウト改修2023、夜景の創生その2です。

 今回まず取り掛かったのは近所にある複数の100円ショップを回り、使えそうな光源を探すところからでした。
 以前だったら無粋な位太くてよじれの入ったケーブルにやたら光の強い上に彩度の高い色とりどりのLEDが繋がれた様な製品ばかり(まあ、基本クリスマス用ですしw)でしたが、今回改めて見直してみるとこの種のイルミネーションも種類が増え、使えそうなものもいくつか拾うことが出来ました。

 写真のタイプの物は割合細いケーブルに一定間隔で小さな電球色のLEDが付いたもので長さも3M近くありますから、どうかするとライトアップだけではなく、一部を建物の室内灯やホームの照明に転用する事も出来そうです。

 またこちらのタイプは、電球が大き過ぎるのと色とりどりの灯りが灯るため、普通のライトアップには使いにくい物の、山塊の上にそびえる古城のライトアップに使うと遊園地的なものになりそうです。

 あとは前の時にもあった太めのケーブルに強い白色光を放つタイプ。
 こちらも丘陵の上の洋館のライトアップに使えそうに思えました。

 有り難いのはこれらのアイテムが数を揃えても(今のところ)電池込みでトータル1000円もしない事。
 うまく使えるなら意外に安価に街並みの夜景が作れそうです。

 ただし予めここで書いておきますが、これらのアイテムが最大限に威力を発揮するのは「下から見上げるアングルの場合のみ」であるという点。
 大概のレイアウトは上から見下ろすアングルで使われる事が多いでしょうが、これらのアイテムは光源もケーブルも結構目立つので、上から見たら興ざめというか馬脚を現す様な夜景になってしまうのは否めません。

 その点、今回のレイアウトの場合はレイアウトの高さが90センチのフレーム上に設置され、丘陵や山塊も取り外し可能な構造の物としてはかなり高い位置になるので、椅子に座って運転している限りはケーブルも光源もごまかしやすいメリットがあります。
 (視点も地面に近いのでNゲージの編成でも真横かそれに近い高さで眺める事ができ、これもリアルな運転に貢献しています)

 その意味で言うなら今回の手法はインスタントと言いますか間に合わせと言いますか、レイアウトとしてはかなり特殊な環境の下での応用という事は出来ると思います。

ノスタルジック鉄道コレクション第4弾

2024-01-27 05:25:10 | 車両・気動車

 昨年暮れにTOMIXのC58とSL銀河が入線したとき「これが今年最後の入線だろうな」とか漠然と考えていたのですが、その時点で12月がまだ半分を過ぎた程度だった事を甘く見ていました。

 実際は残りの半月で予約品やら中古モデルのイレギュラーな入線が相次ぎ、SL銀河も数えてみたら「後ろから〇番目」になってしまっていたのがなんともです。
 ですので年明け以降も入線車に関する話は当分「昨年暮れのモデル」の紹介になってしまいますがそこはご勘弁を。

 で今回紹介するのは「ノスタルジック鉄道コレクション第4弾」
 これの存在はかなり前から知っていたのですが単価が爆上がりしていたのと、今回ばかりは敢えて欲しい様なラインナップでもなかったのでボックスの予約をしていなかったものです(過去の鉄コレでもそういう事は時々ありました)

 なので今回は予約品の引き取りついでに2両ばかりくじ引きしたものです。

 で、引当てたのがどちらも「富井電鉄キハ20形レールバス」
 一見色違いに見えますがよく見ると前面デザインが異なっていてこれがなかなかにユニークです。

 青い方の近代型はなにやら「SL銀河のキハ141のショーティ」みたいな面構えで前から見る限りは割合近代的な風景にも似合いそうです。

 がもう一つの白い方は「普通のリアエンジンタイプの路線バスにしか見えない」というある意味面白いデザインで興味を引きました。
 足回りを外してバスコレと入れ替えても違和感がない様な気もします(現実にこれをやったら逆に違和感ありまくりでしょうが)

 まあ、この辺りなら棚幡線で走らせても悪くはない気もします。

 ところで
 今回のパッケージンには過去3回と同様に小林信夫氏の手になるイラストが付いているのですが、氏が急逝されたのは昨年夏頃の事でした。
 タイミング的にはTMSに最後の記事を投稿する前後の時期にこのイラストも描かれていた事になり、このパッケージイラストも氏の遺作のひとつという事になります。

 そう思うとこのパッケージもなかなか捨てられなくなります。

カラーブックスの「都市の電車・東日本」

2024-01-25 05:23:55 | 書籍
  鉄道ネタのカラーブックスから。

 当ブログでは以前「都市の電車・西日本」というのを紹介しましたが、ここで「西日本」とわざわざ断るからには当然「東日本編」もある事は容易に想像できると思います。
 その東日本編を入手するのに3年くらい探しましたが、先日ようやく出物を見つけた次第です。

 という訳で今回は「都市の電車 東日本」(井上 弘和・JRR共著)をば。

 表紙が東京都電というのが象徴的ですが、ここで取り上げられている「東日本の都市」というのは札幌、東京、埼玉、神奈川。前回紹介の西日本編に比べると地域的な広がりに欠ける印象ですが、本書の出た昭和58年頃、鉄道系都市交通の発達は西日本に偏在している状態でしたからこれはやむを得ません。
 ただ、それでもボリューム的に不安だったのか名古屋も無理矢理東日本に繰り入れているのが面白いと思います。

 ただし取り上げられている車両たちはわたしが見たり乗ったりした物も多いので馴染みはそれなりにあります。

 鉄博に行く時やブックオフにお邪魔する(笑)時にたびたびお世話になっている埼玉のニューシャトルが開業したのは本書の出る前年でバリバリのニューモデル扱いな一方、子供の時東京見物で乗った「上野動物園のモノレール」(これも一応都営です)も掲載されていたりして読むたびに懐かしいやら驚くやら(笑)
 ボリュームの関係もあるのでしょうが、モノレールや路面電車、新交通システムだけでは足りないとばかりに地下鉄も同列に扱われていますが、わたし的には地下鉄は普通に電車と認識しているので違和感は若干あります。

 さて、本書が出てから丁度40年が経過していますが、その間に都市の電車の分布も大きく様変わりしています。
 仙台に地下鉄が通り、千葉駅を降りると頭上にはモノレールが闊歩。先日などは宇都宮に路面電車が新設される様になったのですから。
 ある意味、本書は出るのが40年早かったのではないかという気もしないではありません。

レイアウトの夜景を作る・その1

2024-01-24 05:20:25 | レイアウト・竹取坂

 今年最初のレイアウト改修記事ですが、今回紹介する工程は暮れの年越し運転を目指して行っていたものです。
 なので幾分タイムリーさに欠けますがご勘弁を。

 前回までのエンドレス右半部の山塊製作もひと段落つけ、今年度下半期のレイアウト改修も第二段階に突入です。

 第二段階のテーマは「夜景の創生」
 
 昨年来、レイアウトの改修の区切りとなっているのはその年の「年越し運転」なのですが、運転のクライマックスが日付の変わる直前の夜11時台なので室内灯を点けた列車の背景となる竹取坂の街並みを夜景装備にするのはかねてからの念願でした。

 とはいえ、このレイアウトの製作時には建物内に照明を装備する事を考えていませんでしたから、単純に考えるとこれはかなりの難題です。
 もし今からいちいち建物内に室内灯を装備させた日には、本番までに精々数軒の建物に照明をつける程度が精いっぱい。
 これでは到底夜景どころではありません。

 そこで思い出したのは十数年前のレイアウトでは夜景の表現に当時ようやくホームセンターで売られ始めていたLED仕様のクリスマスイルミネーションを使っていた事です。その時は電気街のシーナリィだったのでメインストリートを明るくする程度でした。
 が、今にして思えばそんな程度でも結構夜景らしく見えましたし、室内灯メインの夜景よりも幻想的な感じに仕上がったのが思い出されました。
 それに関連して、先日の美里山鉄道さんのブログで駅前のビル街(ジオワールドのストラクチャーを使ったため建物内に灯りが付けられない)の夜景表現にライトアップの手法を用いた事も思い出されました。

 わたし自身、ここ数年所用で夜中の駅前を逍遥していて、駅舎、あるいは駅前のレトロ風の建物にライトアップが用いられている実例を結構目にしています。

 このレイアウトの現行のシーナリィは都市郊外の観光地という設定で欧州風のストラクチャーが多用されているのですが、こういった壁面の意匠に特徴のある建物には室内灯よりもライトアップが向いている様に思われました。

 現在は十数年前よりもLEDが安価になり、どうかするとそこいらの100円ショップでも使えそうな光源が多数市販されています。
 そこで今回は室内灯の設置は最小限にとどめ、街並みの夜景の主役をライトアップに置く方針で臨むことにしました。

 具体的な手法については次回以降に。

レールクリーニング列車の世代交代(笑)

2024-01-23 05:09:39 | 鉄道模型 
 今回は大みそかから年を跨いだ年越し運転のはなしから。

 昨年からレイアウトの総延長が伸びた関係もあって運転前のレールのクリーニングやメンテナンスには相変わらず手間がかかります。

 メインの本線にはTOMIXのレールクリーニングカーを吸引と清拭の2両を連続して走らせているのが通例なのですが、特に今年は昨年とは異なり下段のレイアウトで本線に2~3パーセントの勾配が付いたため運用が阻害される場面も出始めました。

 これまでは引退寸前レベルの旧式機関車(KATOの旧モデルEF65とかTOMIXの初代EF81とか)を使っていたのですが何分レールクリーニングカーが重量級な上に基本推進運転での運用なので勾配線での使用で息を切らし始めたのです。

 以前書いていた様に今回のレイアウト改修で組み込まれた勾配区間は「KATOの旧モデルD51がKATOのスハ44系を牽くだけでも空転して登れなくなる」位でしたから。

 なのでこれらの機関車の後継機を物色していましたがそこで白羽の矢が立ったのが15,6年前に中古を入線させていたKATOのEF200。
 これも旧モデルなので動力ユニットが運転席を侵食しているくらいの重量級なのですが、牽引力は未だに第一線レベルを凌ぐものです。
 試しにクリーニングカーを推進させてみたところ、実に軽々と勾配をクリアして見せました。
 しかも惰行性能もずば抜けていて現行モデルよりもはるかにヌルヌルと惰行して見せるのには驚かされます。

 まあ、実車の方も「パワフルな事はパワフルだったものの消費電力もずば抜けていたため第一線での活躍が十分できなかった」という曰くのある機関車だったそうですし、うちのレイアウトでもあまりに垢ぬけたデザインのせいもあって、なかなか活躍の機会が作れなかっただけに定期的な活躍の機会が出来た事は良い事だと思います。

 今後は本線のクリーニングにはこいつが活躍してくれそうです。

 一方でミニカーブ主体のトラム線の方は図体の大きいレールクリーニングカーが入れないうえに(トラム線のくせに)路線の中に長大トンネルをふたつ抱えているだけに、線路は基本手でクリーニング。
 ですが走行時に盛大に火花をまき散らす旧モデルも多いだけに、ここだけは集電安定剤のお世話になる事も多いです。

 安定剤の塗布に使うのはこれまた十数年前に入線させていたTOMIXのキハ120。室内灯装備なのでトンネル内の通電チェックにも便利です。
 ですが本音を言えばレールクリーニングカーにこれと同じサイズ(特に全長)のモデルがあると有り難いのですが。


 走行チェックに使うのはミニトリックスのレールバス。
 上述した「盛大に火花をまき散らす系」モデルの代表格ですが「これが普通に走れるのならメンテは合格」という「走る試験官」みたいな存在になりました。走行性は年代物だけにがさつな重戦車系の走りですが、これはこれで愛着はあります。

 かくしてメンテナンス列車にも新顔を揃えて2023年の年越し運転は幕を開ける事になります。

2024年1月1日

2024-01-21 05:35:58 | 鉄道模型 
 今回の記事も今年の元日に上げたものですが、思えば今年ほど一日の間に変転が激しかった元日はなかったと思います。こちらも半ばリアルタイムで記事を打ち込んでいたものですが、あの日のわたしの心理状態を追った一種の記録のつもりでお読みください。

 1月1日の時報に合わせて夜景に彩られたレイアウト上をC58が牽引するSL銀河が駅を滑り出し、年越し運転のフィナーレが飾られました。
 (年越し運転の全体像については今後改めて上げてゆく予定です)

 2024年もいよいよスタートです。

 遅ればせながら、あけましておめでとうございます。
 本年もよろしくお願いします。

 一年の計を語るのは如何にも泥縄ですが、今年もメインレイアウトの改修を中心に進めるつもりです。
 具体的には下段のレイアウトについてはバラストの敷設と線路周囲のシーナリィの充実を、上段のレイアウトはこれまでのシーナリィ工作からやや視点を変えて従来のレイアウトとは異なる展開をしてみようかとか考えています。

 また今年のもう一つのベクトルとして、コロナ禍以来事実上休眠状態だったZゲージについて新展開を考えています。
 これも計画が具体化したら紹介できると思います。

 読者の皆様には重ね重ね今年もよろしくお願いします。

追記
 この記事を書き上げたのは、1月1日の午後3時くらいだったのですが、その直後に自宅でくつろいでいると出し抜けにスマホの警報音が響き渡り、数舜後に船に乗っているかの如き横揺れに脅かされました。
 この瞬間からテレビの正月気分は一気に吹き飛び、まるで東日本大震災を思いださせるパニック状態に移行したのには驚かされました。

 現時点で被害の全体像が分からないのですが、今回の災害に遭われた方々にはこの場を借りてお見舞い申し上げます。

2023年もあと少し・・・そして年越し運転

2024-01-20 05:29:12 | 旅行・探訪・イベントなど
 ・・・今回の記事は2023年の大晦日の夜にリアルタイムで書き上げたものです。
 文章は短いですがわたし的にはライブ感のあるブログ記事にはなりました。まあ、1月半ば過ぎに上げる記事ではないのが何ですが、そこはご勘弁を。

 2023年もいよいよカウントダウン状態。

 今年も帰省がなかったので、大晦日は雨のぱらつく朝、年越し運転に備えてレイアウトのレールクリーニングや通電チェックを行い、家の用事をこなす合間を縫って夕方から年越し運転をスタート、1年分のレイアウトの進捗をかみしめつつ(ついでに予想外のトラブルにも悩みつつw)運転を楽しんでいます。

 このブログを書き終えたら、年越し運転の第2部突入直前の中休みに年越しそば作りに入ろうかというところです。
 それが済んだら年越し運転のクライマックスとなる夜景走行の成果を確かめながら、新年を迎える予定です。

 最後に

 今年も色々な方々からコメントやアドバイスを頂きありがとうございました。
 このブログを続けていて、コメントの交換という形で交流が計れた事は大きな財産だったと思います。

 改めてこの場を借りてお礼を申し上げます。

 それでは皆様もよいお年を!


今年のレイアウトの進捗(2023年を振り返る3)

2024-01-18 05:24:54 | 鉄道模型 
 2023年を振り返る、その3です。


 昨年の年越し運転の時にはレイアウトの移設を済ませた直後でどちらかというと「走らせるのが精一杯」と言った感じでしたが、10年ぶりくらいに復活させたメインレイアウトだっただけに嬉しさもひとしおでした。

 ですがレイアウトとしては相変わらず未製品だったのも確かで上段、下段とも改修が必要な状態でした。
 そこで新年の目標にこの二つのレイアウトの改修をあげたのはもちろんです。


 下段のレイアウトについてはフレキシブルレールを用いた「ゆらぎカーブ」を設定、合わせて3番目の内側線には緩勾配を設定し本線を跨ぐ高架線として単純なエンドレスでも走りの変化を与える線形改修を行いました。
 わたし的にはその効果は絶大で、緩やかに身をくねらせて走る編成はリアルとかなんとかを通り越して「レイアウトに癒される運転」ができました。


 一方の上段のレイアウトは線形には手を加えず、線路を跨ぐ丘陵(というか山塊)の造営と(これは来年以降詳細を書くつもりですが)夜景の創生に力を入れました。
 今年は夏がいつまでも長引いたせいで、取り掛かりこそ11月に入ってからでしたが短期間ででっちあげたにしてはこちらも効果は大きく、こちらも単純なエンドレスの走行もかなり楽しいものになりました。

 上段のレイアウトは着工からそろそろ20周年を迎えつつありますが、ここにきてようやくわたし的に愛着を感じられるものになりつつあります。

 ところで、元日の新年の計だったレイアウトの改修がこれほど進行した要因はひとえに「今年の年越し運転に間に合わせる」という期日的な目標があったからだったと思います。

 個人が趣味で作るレイアウトの場合、コンテストに出品するのでもない限りダラダラと進行しがちな面があり(「レイアウトに完成なし」という言葉にはこのダラダラ感の側面も確かにあると思います)わたし自身そのダラダラに染まりがちだったのですが、セルフイベントとはいえ「今年の大晦日までに」と目標が定まると思った以上に工程が進む物であることを実感しました。

 どうやらこのやり方はわたしには向いていた様ですw

 その年越し運転もいよいよカウントダウン状態。準備もいよいよ佳境です。

遠出とイベントが加速したこの1年(2023年を振り返る2)

2024-01-17 05:16:14 | 鉄道模型 
 2023年を振り返って・その2です。

 ここ3年ほどコロナ禍の影響を良きにつけ悪しきにつけ受け続けてきたホビーライフでしたが、コロナが5類になった辺りからイベントの増加、遠出の増加という形で徐々にコロナ禍以前のホビーライフに近づいているのを実感した1年といえます。




 昨年、一昨年はクラブの運転会も実質グランシップのみだったのが今年の後半は3度もありましたし、初めての会場ばかりだったというのも今年を象徴する出来事だったと思います。

 鉄道模型に興味のある一般の方々にもわかりやすい形でその魅力をアピールする場があるというのは趣味のすそ野を広げる上で重要な事だというのをクラブに入ってこの方実感してきましたが、3年の中断を挟んで久しぶりにそれが再開されてみると、改めて嬉しかったし楽しくもありました。
 これはクラブのメンバー全員も内心で感じていた事だったのではないかと思います。

 わたし的に心残りなのが「今年もJAMに行けなかったこと」ですが、これは来年に期待したいところです(汗)



 「研修会のついで」がメインだった上京の方は肝心の研修会がコロナ禍に伴いリモート化してしまい上京の機会自体が激減していますが、それでも敢えて買い物(と言うか中古漁りw)をする為の秋葉行きが2度もできましたし(コロナ禍以前は年3,4回は行けていましたが)


 そのほかでも帰省や遠出の機会は昨年に比べると確実に増えた1年ではありました。

 こうして見るとかつてはインドアの極北の様に思っていた鉄道模型の趣味も、イベントや遠出を通す形ではあるにせよ「ある程度のアウトドア性を持った趣味」としての側面を持ち始めている事を再認識します。
 勿論、コロナ禍の間は「インドアゆえにできる事(つまり積みキットの消化w)」を重ねる事でホビーライフを楽しむこともできたのですが、本来はそうした「インドア性」と「アウトドア性」の二面を適度にバランスさせながら楽しむ方がより健全ではないかとも思っています。

 来年以降、これがどう転がってゆくのか予断を許しませんが、それでも「ウチでもソトでもできる事を楽しめる」ホビーライフでありたいとは思います。

2023年を振り返る・1今年印象に残った車両たち

2024-01-16 05:00:29 | 鉄道模型 
 毎年恒例の今年を振り返る・2023年版です。

 例によって今回も「今年印象に残った車両たち」から
 毎度毎度書いていますが、ここで選ばれる車両たちはあくまで「わたし個人にとってインパクトを感じたモデル」という基準ですので新車はもとより中古モデルやジャンクも平気で入り混じり、しかもNゲージばかりかHOやナロー、Zゲージまで取り上げられる無法状態なので違和感を感じる向きもあると思いますがそこはご勘弁を。
 また、選考期間は元日~大みそかではなく、毎年の12月15日から翌年の12月14日に設定しています(暮れ正月の新製品ラッシュ・買い物ラッシュを分散する為)のでその点もご了承ください。

 KATOのEF55(N・新車)
 モデル化の題材の意外さやモデルの出来だけでなく、模型としての機構も含めて文句なしに今年一番インパクトのあったモデルと思います。
 模型としての可能な限り実物に近い外見を持ちながら、実車では(おそらく)絶対不可能な急カーブの通過性能をも同時に与えた事は十分称賛に値するものだったと個人的に思っています。

 ホーンビィのユーロスター(OO・中古)
 HOゲージ(OOスケール)でわたし的には久々のインパクトのあるモデルでした。多少プラスチッキーな外見ですが走行性はHOの中でもピカイチのスムーズさ。
 今回はビギナー向けの基本セットという構成だったのですが、欧州の鉄道模型普及の秘密の一端を垣間見るシステム性(専らソフト面で)の高さにも驚かされました。こういうのがなぜ日本で出せないのか。

 フライッシュマンの操重車(N・中古)
 浜松の運転会の折に入手した中古モデルですが、これまた和製モデルにない楽しさと重厚感が横溢したモデルでした。買う人は買うけれども買わない人は買わない性質の車両と思いますが、造形も機構も全く手抜きの後のない如何にもNゲージの本場のモデルの貫録を感じます。

 TOMIXのC55(N・新車)
 カタログの予告から待たされること30年以上(笑)
 ですが待たされただけの事はあったと思います。TOMIX第3世代の蒸機モデルとして破綻のない走りと造形で印象に残ります。

 カツミ模型店のフリータイプ中型客車(16番 中古)
 これも兼ねて出物を探していたモデルでしたが、ようやく入手が叶ったモデルでした。ED66やED100、或いはスケール機でもDD13辺りに牽かせるととてもいい味を出してくれる客車と思います。

 東武DRC先頭車(N・ジャンク)
 一応Nゲージの線路に載りますが、当時のDRCの車内販売で売られていたというアンチモニー無垢のソリッドモデル。こんなのが近所の中古ショップで200円で入手できたのですから凄いはなしです。変わり種度では文句なしに今年のNo1でした(笑)


 C11 192号機とマヤ20(N・新車&中古)
 KATO京都店のスペシャルモデルである「さくら」牽引機でスペシャル度の高いモデルでしたが、ほとんど間を空けずにワールド工芸のマヤ20が入手できた事で手持ちの客車と組み合わせて20系さくらの編成が可能になったというある意味偶然のおかげで(わたしにとっての)20年来の懸案を解決させた記念すべきモデルでした(完全に個人の主観汗)

 リアルラインのD51(N・中古)
 コロナ禍以前の帰省の時から東北のとある中古ショップに陳列されていたものでしたが、コロナ禍を挟んで4年ぶりにそこを覗いてみたらまだ残っていたという曰くのあるモデルでした(笑)モデルとしてはKATOともマイクロとも違う独特の細密さを感じる造形と昔のHOの様な不思議なアナログ感を感じさせて割合に好印象なモデルでした。

 KATOのスモールイングランド(OOナロー・新車)
 今年の元日に入線したOOスケールのナロー蒸機。下記の西武山口線の客車を牽かせてもなかなか様になる組み合わせです。HOではない、OOスケールでのモデル化という点でもなかなかユニークな存在と思います。

 鉄道コレクションの西武山口線おとぎ電車(16番ナロー・新車)
 最初リリースの情報を聞いた時には「まさか!」と思いましたが、そのまさかが実現して昨年のクリスマス運転で主役を演じたのですからインパクトも抜群でした。遊園地の鉄道のモデル化としては2例目ですがこのジャンルもきちんと追求すればなかなか面白いものになるのではないかと予感させます。

 マイクロエースの「52席の至福」(N・新車)
 これまでのわたしだったらまず手を出さなかったであろう「走るレストラン電車」
 そのユニークさゆえに「車内結婚式を組み込んでグランシップデビューさせた」という文字通りのイベントのための編成でした。勿論今年の年越し運転でも活躍する予定です(笑)

 ラインナップを羅列して感じるのは、今年はとにかくユニークな車両が多かったという事。
 NはもとよりHOやナローのジャンルでも面白いモデルが揃ったと思います。これはコロナの5類化に伴うイベントや遠出の増加がストレートに反映したことの表れではないかと思います(事実、帰省や上京、イベント参加に伴う入手が半分近くを占めます)

クリスマスイブにナローが走る(笑)

2024-01-14 05:54:05 | 旅行・探訪・イベントなど

今年のクリスマスイブも家族サービスと、その後寝る前のひとり運転会の二部構成となりました。

 このパターンが定着したのはここ数年の事なのですが聖夜の夜に街に繰り出す元気があるでなし、田舎の夜は聖夜といえどもお祭り気分が絶無ですから、自宅でこういうイベントを設定してみるのもそれなりに面白いですし区切りにもなる様な気がします。

 今回はケーキも現実的に「人数分のショートケーキを揃え、ワインも後からそこいらのコンビニで調達したやつ(ついでにおつまみにスモークタンも付けたりして)」でお手軽感はありますが(汗)

 今回の主役は今年の元日に入線したKATOのスモールイングランド。76分の1のOOスケールなのに87分の1のメルクリンの小型タンク機の陰にすっぽり隠れてしまうミニサイズのテンダー機(勿論ナローです)

 ですが単機で走らせてもなかなか様になる1両で文字通りの聖夜のスターになってくれました。

 ただエンドレスをぐるぐる回りしているだけなのにこれが実になごみます(笑)

 昨年に引き続き活躍したのがKATOのペーパー車体のナロー機BILLY。ただ、こちらは流石に単機では様にならず貨車を牽かせました。

 鉄コレ猫屋線のBタンクもこういうシチュエーションが良く似合うロコです。

 実際、自宅であっても酒を飲みながら鉄道模型を走らせるのは、事実上これと年越し運転の時くらいですが、これらの「走る様を眺めつつワインを傾けケーキを愛でる」というのはある意味で「素朴な鉄道模型の楽しみ方」のひとつではないかという気もします。

 何しろこれをやっている間はスケールがどうとかリアルがどうとかいった事が心底どうでも良くなる気分になりますから(笑)

TOMIXの C58 239号機とSL銀河

2024-01-13 05:50:55 | 車両・蒸気機関車

 今年はKATOのEF55やらマイクロの富士山ビュー特急とか新車で大物の入線が多かったのですがその最後にして最大の大物が先日入線しました。

 物はTOMIXの C58 239号機とSL銀河のキハ141系4連の組み合わせ。
 言うまでもなく今年夏に引退した観光列車の組み合わせです。
 ついでに言うと数年前にわたしが乗った事もあった列車でもあり、Nゲージでの入線はわたし的に悲願でもありました(笑)

 この列車は運用の特殊性(釜石線は元々山田線での運用がメインだったC58がなかなか登れない仙人峠という難所を控えており、かつてはD50かD60、無煙化以降も山田線ではメインだったDE10ではなくDD51が客車を牽いていた様なところです)から普通の客車ではなく北海道仕様のオハ50系を動力化したキハ141系をブースターとして使用しています。
(なので岩手では珍しい二重窓の仕様になっています。そのせいか実際乗って見ても煤煙臭さのない車内でしたが)

 それゆえに「客車(と言うか気動車)が単体でも走行可能」で、実際これだけが盛岡〜花巻間を回送しているところも見た事があります。当然一つの編成で二つの動力車が走る事になる訳ですが、動力車のキハ141にはC58と走行をシンクロさせるための調整ネジが付いていまして、ここを回す事で走りを揃える事は可能。

 ただし動力にゴムタイヤを使っていないのでうちのレイアウトの3%勾配ではやや息を切らし気味になります。




 イラストをさまざまにあしらい、グラデーションの付いたボディカラーは綺麗なもの。これを自作しようと思ったら身の毛がよだつ気もするので今回の製品化は有難いですw


 C58の方はSL銀河に特化した特定番号機でダブルのシールドビームを装着した前面は普通のC58を見慣れた身には幾分違和感はあるかもしれません。
 走行性は割合スローが効きますが、一定以上のスピードで妙にノイジーになるのは気になるところ(個体差であれば良いのですが)
 フロントのスノープラウは先日のC55と同様に「最近細密化の進行に伴ってNゲージでも目立つ様になってきたガニマタ感の緩和」に役立っている感じがします(笑)

 編成化して走らせてみるとどうにか二つの動力もシンクロし、この種の編成らしい適度に遅めのスピードでもスムーズに走ってくれました。

 今年の年越し運転の大トリに設定している編成なので今から楽しみです。

年越し運転に向けて・・・

2024-01-11 05:48:39 | 旅行・探訪・イベントなど
 今年のレイアウトの改修もそろそろタイムリミットが近づいていますが、改修と並行して本線を中心にいくつかの列車を走らせてチェックしています。

 といっても上段のレイアウトは線形には手を加えず専らシーナリィ関連の改修がメインですから実用上は建築限界のチェックくらいしかありません(そもそも本線は単純なエンドレスでポイントも無ければ勾配もありませんから)

 むしろこちらでのメインは改修したシーナリィや街並みと走らせる編成とのマッチングを見る方がメインといえるかもしれません。
 これを観光地を想定したレイアウトにしているのは「運用される編成の自由度を高くするための方便(それこそ古典機からラッピング電車まで、外国型も普通に走れるレイアウトを想定しています)」なのですが、逆に言うなら「所帯じみた普通の電車が一番似合わないかもしれない」という気もします。

 なので試運転の編成には普通の通勤電車なんかを選んで「普通に見えるかどうか」をチェックしているのですが、外国風に作ったとは言っても基本的に「日本人が考えた外国の街並み」みたいなものを想定しているので、レイアウトのそこここに純日本風の建物が鎮座していますし、駅施設は完全な日本型(トラム線を除く)のせいか、思ったほどの違和感は感じませんでした(笑)
 
 むしろ外国風の風景にしてみても「普通の通勤電車が通過するだけでここが日本のどこかであると感じてしまう」要素の方が大きいと感じました。「静止した風景であるレイアウトのシーナリィの中での動く列車の存在」は風景そのものののイメージを規定してしまうくらいの存在感を放つものかもしれません。

 ともあれ年越し運転まで10日を切りましたし、ここからもうひと踏ん張りです(汗)