光山鉄道管理局・アーカイブス

鉄道模型・レイアウトについて工作・増備・思うことなどをば。
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真夏の塩尻行き

2022-08-28 05:14:38 | 旅行・探訪・イベントなど
 先月のはなしですがコロナ禍の蟄居にそろそろしびれが切れかけていた事もあり、S660で1年ぶりに塩尻にクルマを飛ばしました。


 平日休ゆえ、往路で観光客らしき車に出会うこともなし。

 適度にゆったりしたアップダウンとワインディングを楽しめる山梨-長野付近の国道20号線の山道はところどころで中央本線と並進するところもあって、なかなか楽しめる道だと思います。
 こんな道を屋根を開け放ったタルガトップ車で走るのは爽快の一言(まあ、朝とはいえ直射日光が熱いのは致し方ありませんが)


 久しぶりにたどり着いた平日午前の塩尻駅は相変わらず気持ちのい閑散さを感じさせてくれるポイントです。
 かつては中央本線のジャンクションとして威容を誇った駅周辺も配線変更に伴う移転などを通して大分縮小され、現在の駅周辺は全体に新開地風の無味乾燥な再開発地域のノリを感じますが、それが逆に気候の爽やかさもあって一種の清潔感を感じさせてくれているのも確かです。


 と、いう訳で駅前の食堂で早めの昼食を摂った後は昼下がりの駅の雰囲気を眺めて過ごします。
 物音ひとつしない閑散とした雰囲気もこの場合は何か心地よく感じられました。

 わたしの故郷なんかで山道のところどころに「現地で観られる野生動物の種類のイラスト看板」を見かける事があるのですが、ここでは「現地で観られる鉄道車両」のガイド看板があってなんだか楽しくなります。
 ですが、昔のように貨車のバラエティを楽しめるオムニバス編成が絶滅してしまったのは寂しい限り。

 子供連れを想定してか「貨物列車の到着時刻表まであるというのはなかなか親切です。線路のすぐそばまで見に行けるこの駅ならではの設備と思いますが、小さい頃から「列車が目の前を通過する時のワクワク感」を育てようとする試みはなかなかと思います。
 実際子供連れのお母さんが子供に読んで聞かせていましたから。


 電車の方も115系や211系など国鉄時代を連想させる車両が徐々に引退し、今では701系と大して変わらないE127系をここでも見かける様です。ローカルとはいえ、弁当箱に色を塗ったような不愛想なデザインには寂しさも感じてしまいます。

 同じJRでも東海の313系とか西の223系なんかは未だ電車らしさを残してくれているのですが最近の東の通勤電車は妙に野暮ったいか、ステンレスの冷蔵庫みたいなものかのどちらかである事が多く、専らカラバリの多さで個性を出している様な印象があります。
 多くの編成が行き交う都会のターミナルならまだしも車両自体のバラエティの少ない田舎に似合う様なデザインの電車がそろそろ出てきてくれないものかとか、そんな事を思っているうちに昼下がりの時間は流れてゆきます。

 しばらくすると特急列車が何本か到着、通過していましたが、JR東とJR東海の特急が顔合わせするところなどはいかにもジャンクションらしい風景です。
 (そういえば甲府もそうか)


 帰途は高速を使って一気に現住地に帰宅・・・なのは良いとして。
 近所の空は同じ青空でも塩尻とは打って変わった猛暑の空がお出迎え。さすがにこれでは暑すぎて屋根を外して走るなんてとてもできません。

 実際、日本に限って言うならオープンカーは猛暑の季節には向かない乗り物と思います。ましてS660の場合、エアコンをつけるとパワーロスが半端ないのでせっかくの走りが楽しめない弱点があります。
 なので猛暑の時期は(遠出を別にすれば)早朝か夕方以降に走らせるのが最も似合います。