ベノの役は、ファビアン(Fabian)という青年の役。
友達のレーザ(Reza)と共に、女の子にモテたいが為だけで、殺し屋ニコ(Nico)の乗ってきた爆弾が仕掛けてある高級車を盗むのだ。
本人達は、そんな事になっている車とはまったく知らない。
お気楽に乗り回し、女の子に片っ端から声を掛けるが、車ではなく本人達自身がモテないのですべて空振りに終わるのだ。
そして、ダッシュボードの中の拳銃を発見して・・・。
何しろ、二人がというよりもファビアンがおおいにお気楽なのだ。
オープニング。
レーザの長髪を切ってやるのだが、どうみても普通の紙切りばさみ。
そして、レーザの頭は所々ハゲだらけにしてしまっている。
それなのに、お気楽に帽子を被れば大丈夫だからと励ます奴。(これこれ!)
最初は見ていて、イラついたの何のって!
「何なのこの子達は~(怒)」と。(爆)
ついでに、本人かどうか確かじゃないけど(きっとご本人だと思うが)日本語をちらりとそれもカンペン見ながら話してるのだ!
「ナニヲイッテイルノダヨ。ホントウニダレカト×××(聞き取れん!)ドイツニ、ワタシヨリ、タノシイオモイヲシテイルヒトガ、イルトオモッテイルノ?」(だと思うが)
意味分からんし、どうしても外国人が日本語を話すと拒絶反応を起こしてしまう自分としては、「なに~!(怒)」とこれまたイラついてしまったのだった。(ごめん!)
今見たら、すっごく可愛らしくて、お茶目な彼なんだけどもね。
(こうも印象が変るのか!(爆))
嬉しい事に、ちょっと踊ってくれたりするし、レオ(Reo)=ティル君との絡みもあるからおいしい感じだったんだけども・・・。
ティル君もそうだが、ベノにとっても転機の作品だったかな?
ティル君の(共同とはいえ)初監督作品だったし、ついでにベノもTVドラマで人気が出てきて期待の新人扱いのようだったし。(DVDに納められていた履歴を読む限りだけど)
今見直したら、たくさんの可愛いベノの笑顔と、おしゃべり君役のベノだったから、あの声がたっぷり聞けて以前よりも好きな感じの作品になった。
(しかし、何度見てもあのラストは納得いかん!)
頼むから日本でのDVD化を願わずにはいられない作品だ。
余談だが。
この時の相棒レーザを演じたフロリアン・ルーカスとは、再び共演を果たしている。
今年ドイツで公開される予定の映画「Nordwand」→邦題「アイガー北壁」である。
山登りの話らしいのだ。
ついでに、「Barfuss」のライラ役だった彼女も出演する。
ドイツ映画祭でもいいから、上映してくれる事を願う日々である。