Den skyldige 2018年 デンマーク作品
監督 グラタフ・モーラー
出演 ヤコブ・セーダーグレン イェシカ・ディナウェイ(声のみ) ヨハン・オルセン(声のみ)
勝手なあらすじ(自分の解釈の上でのストーリー)
今夜も電話が鳴る。
緊急通報指令室のオペレーター、アスガーは。明日1日過ぎれば現場復帰出来る警察官。今は、マイク付のヘッドホンを付け掛かってくる緊急の電話に冷静に対処していた。
いつも通り電話が掛かり、いつも通り対応していくアスガー。
だが、今回の連絡は、こちらが応対しても一歩的に相手がしゃべっていた。携帯番号から、イーベンという女性からだとは分かっている。酔っているのかと思い、切ろうとすると、誰かに連れ去られている真っ最中だと理解出来た。
アスガーは、車に乗らされている彼女が子供へ連絡を入れているふりをしながらここへかけて来たことが分かり、連れ去っている人物には悟られないように、それでもなんとか彼女から他の情報を聞きだそうと言葉を選び質問を続ける。
そして、なんとか彼女が乗っている車を特定しようとするのだが。
勝手な感想(自分の思い込み多々)
Twitterか何かで知った作品。密林で安くレンタル出来るので、早速観賞。
デンマークのミステリーは面白い。そして、近年にない演出で面白かった~。
出演者は、たったの1人オペレーターのアスガー。
センターだから、他に電話を受けている人はいるけれど、セットのようであまり彼とは関わらない。
同僚に相談する訳でもなく、なんとか、かんとか、情報を聞き出し現場付近の警察官に彼女を発見させようと必死に考えぬいて対処していくのだ。
まあ、アスガー自身もちょっと訳ありでもあるのだけど。
今にも自分が飛び出して助けに行きたそうなアスガー。そこをどうにか抑えて、他人を動かしていく。その辺も考えさせられたよ。
本の推理小説を1枚、1枚、ページをめくって読んでいるような感覚。
映像からのヒントは何もない。
ヒントは聞こえて来る声と会話と周りの音のみ。そして、現場に行った人物の反応の声。
見せるのではなく、個々の頭の中で現場がどんな感じか想像させる。
言葉の節々で、先読み出来たところもあるけれど、画面はハラハラしてないのに、自分の頭の中ではハラハラさせられるのだ。
知的に想像力を使わせてもらって、すっごく楽しかった。
字幕の方も大変だったろうに・・・。
推理小説を読むのが好きな方はお薦め。あくまでも画面で情報を得たい人はダメだな。
個人的にはお薦めの1本です。