『仮名手本忠臣蔵』は、
塩冶判官の切腹にはじまり、
早野勘平の義父・与市兵衛が
斧定九太郎に殺され、
その定九郎は勘平の放った
鉄砲の流れ玉に当たり果てる。
・・・てな具合に人が次々死にます。
詳しくは四回にわたり綴った
弊ブログの「粗筋」に詳しいのですが、
前述の勘平、斧九太夫、加古川本蔵も
様々なバリエーションで天に召されます。
当然討入なので、高師直は
由良之助たちに討たれ、
のちに志士たちは切腹する運命。
ただ『仮名手本~』はその前に幕。
喜劇において何秒に一度笑える
なんてキャッチコピーがあるけれど、
さすが時代劇(?!)、
約二時間のあいだに次々と・・・。
ただ。
決して命を粗末にしている話ではなく、
むしろ、その反対を訴える作品。
勿論、時代が「命で詫びる」という
通念で貫かれていた点も強いのは確か。
創作の『仮名手本~』ではなく、
史実の「赤穂事件」の周辺に
目を向けれると、
同士の金を奪って逃げた息子を恥じ、
自害した小山田一閃、
義挙に参加しなかったことを責める兄に
切腹させられた岡林直之などが見当たる。
※ ※ ※
話はかわるが今日は父の四十九日法要。
川崎の実家ちかくの霊園内の施設にて。
これがまだ新しく開苑した場所で
ナビが機能せず遅刻者続出だったりで、
葬式など本来「しめやかな」行事における
どたばたは、不謹慎ながら
それはそれで興味深い、などと、
つい芝居屋根性が頭をもたげるが……
父の入院から葬儀に到るまで弟任せで、
前段の時代なら、まず腹を切るような
「不忠義者」なのは自分だと、
改めて思った一日でもあった。
勝手に生きてきて「孝行」の
「こ」の字もないまま逝かせてしまった。
秋晴れの多摩丘陵の高台からは
富士山がくっきりと見えた。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/img_emoji/m_0229.gif)
塩冶判官の切腹にはじまり、
早野勘平の義父・与市兵衛が
斧定九太郎に殺され、
その定九郎は勘平の放った
鉄砲の流れ玉に当たり果てる。
・・・てな具合に人が次々死にます。
詳しくは四回にわたり綴った
弊ブログの「粗筋」に詳しいのですが、
前述の勘平、斧九太夫、加古川本蔵も
様々なバリエーションで天に召されます。
当然討入なので、高師直は
由良之助たちに討たれ、
のちに志士たちは切腹する運命。
ただ『仮名手本~』はその前に幕。
喜劇において何秒に一度笑える
なんてキャッチコピーがあるけれど、
さすが時代劇(?!)、
約二時間のあいだに次々と・・・。
ただ。
決して命を粗末にしている話ではなく、
むしろ、その反対を訴える作品。
勿論、時代が「命で詫びる」という
通念で貫かれていた点も強いのは確か。
創作の『仮名手本~』ではなく、
史実の「赤穂事件」の周辺に
目を向けれると、
同士の金を奪って逃げた息子を恥じ、
自害した小山田一閃、
義挙に参加しなかったことを責める兄に
切腹させられた岡林直之などが見当たる。
※ ※ ※
話はかわるが今日は父の四十九日法要。
川崎の実家ちかくの霊園内の施設にて。
これがまだ新しく開苑した場所で
ナビが機能せず遅刻者続出だったりで、
葬式など本来「しめやかな」行事における
どたばたは、不謹慎ながら
それはそれで興味深い、などと、
つい芝居屋根性が頭をもたげるが……
父の入院から葬儀に到るまで弟任せで、
前段の時代なら、まず腹を切るような
「不忠義者」なのは自分だと、
改めて思った一日でもあった。
勝手に生きてきて「孝行」の
「こ」の字もないまま逝かせてしまった。
秋晴れの多摩丘陵の高台からは
富士山がくっきりと見えた。
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