品川区の町名にはないが、
エリアとして「池田山」がある。
備前岡山藩の池田家下屋敷のあった辺りで
高級住宅地。
御殿山、島津山、八ツ山、花房山とともに
「城南五山」と呼ばれるそうだ。
冒頭に並べたジャングルジムと
それがある公園は近々なくなると掲示。
このあたりから坂で、
左に首都高速を見上げながら
インドネシア大使館に向かうと
勾配が強くなる。
山だもの。標高は29mだけれど。
小高き丘のほうが正しいか。
周辺には寺院も沢山ある。
光取寺(こうしゅじ)、清岸寺(せいがんじ)。
ともに浄土宗の寺。
後者に生きる「祐天上人の桜」は
区の天然記念物指定。
祐天の名前から察する方も多いだろう。
東急の駅名にもなっている祐天寺には、
この高僧が眠っている。
霊験強く、羽生村(現茨城県常総市)の
累(かさね)という女の怨霊を
成仏させた説話から生まれたのが
三遊亭円朝の怪談『真景累ヶ淵』。
6代将軍徳川家宣が、父綱重の正室
隆崇院の為に建てた
隆崇院(りゅうそういん)。
少々ややこしいが、隆崇院自身は
伝通院(文京区)に墓所がある。
他にも月窓院や宝蔵寺、戒法寺、
常光寺などが点在。
そしてどうやら此処あたりが一番高く
下りに至るのだが、それは次回
『池田山をおりる』にて。
余談。
岐阜県揖斐郡池田にも「池田山」はある。
標高923.9m。
国指定の天然記念物「霞間ヶ渓」を臨み、
スカイスポーツのメッカとしても有名。
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