忘却への扉

 日記? 気づいたこと 何気ないひとこま 明日への伝言 願い 子供たちに 孫たちに そしてあなたに・・ 

650メートル

2007-02-08 | 日々
 歩くことが少なくなっている。妻は万歩計も何台目かを使っている。ウォーキングであって散歩ではないと言うが、私のなど散歩にも入らない歩数なのか。
 仕事と運動で使う筋肉などは違うとはよく聞くことではある。運動の必要もわかってはいる。街での移動のさい、バスに乗らずに歩いてみた。
 のんびりはできないが、時間に余裕がありそうだ。さてほんとに目的地までどれだけ時間がかかるのか、急ぎ足で歩く。
 2つ目の交差点を曲がると、初めて歩く道になる。真っ直ぐ行くと薄暗いトンネルに入る。両側に歩道もある。
 もちろんトンネルも歩くのは初めてだ。しばらく歩いていると不安になる距離。車は走るが、誰にも出逢わない一人っきり。
 入口でトンネルの長さを確認していなかった。途中からそれが気になりしかたがない。右側歩道には出口への距離標識だけで、まだそんなにあるのかと思う。
 やっと出口で650メ-トルの文字を見る。まだそれ以上の距離を歩かなければならない。なんとか10分前には到着できたが、足に来るのは覚悟している。

今日なんだけど

2007-02-07 | 共に
 夜になって電話がある。その後「今日だって!忘れてた。早く行かなくちゃ」と、でも行くのは私だ。今夜の予定の連絡が、ずっと以前にあったのを、夫婦そろって忘れていた。
 慌てて用意をして、少しでも早くと車で送ってもらう。小人数の集まりなのに大きく遅刻で、全員に謝る。
 最初の連絡があったことは、私にも伝わっり話題にしている。今日も電話の前にその建物の窓の明かりを見て、何事かと想像を巡らし帰っているのだ。
 幾つかの解答案は全て外れていた。今回のように大丈夫覚えているからと、メモさえしないと慌てることになる。
 忘れないため勘違いしないためメモをする。カレンダーや携帯のスケジュールにも書き込んでいるが、抜け落ちはある。
 不参加に、もしかして日を忘れているのではとの気くばりの電話のおかげで気付くことができた。自分の確認や再確認を無視すると、間違うことになりかねない。

川魚がいた

2007-02-06 | 日々
 町の真ん中を流れる川に、魚がいると教えてもらった。一緒に歩道にいたのに知らずにいた。すぐ下でたくさん泳いでいる。
 なぜこんなにと、不思議なほどの数だ。いつも走る道路に沿って流れる川だが、土砂の堆積した部分が多く水面の幅は道路よりも狭い。
 歩道を歩くことなどめったにない。4メートルほど下の川を覗き込むために、車を停めることもない。
 雨がたまに降るだけの日が続き、数本の橋の下流はいまも干上がったままだ。そこから上も、ある箇所までは幾度か水が無くなった。
 この地域ではハヤと呼ぶ小さな川魚だが、正式な名前は知らない。10センチほどの群れも一部にいた。近くの橋を渡る時、もう一度何人かで水中を見た。
 向こう側の土手を歩くと、水の流れが遠くなり川魚は見えなくなった。川の半分以上に雑草が生い茂る場所には誰もいない。川に限らず、きれいな水中を泳いでいでいる魚を見ると安らぎを覚える。

睡眠時間

2007-02-05 | 日々
 孫が主役の日が続いた。可愛いのは当然なのだが、子育てを忘れる年齢にはなっている。自分の子供より責任を感じる。
 こんなに大変だっただろうか。これだけ年月が経過すると、わが家の子育ては嬉しい想い出だけ残っている気がする。
 孫と遊んだり抱っこしたりは、年齢の差で時間をつくれば平気にできる。だが寝んねの時間と分割だけは孫が選ぶ権利を譲らない。
 まだ一人遊びの時間はわずか、それに見張りを欠かせない。好きなだけ遊んで眠くなるのを待っている。
 おもちゃ遊びにお手伝い。DVDとテレビと絵本。家の中の探検に、お外の散歩で犬との挨拶。ご飯におやつと忙しい。なかなかお昼寝気分になどなれないようだ。
 昼間の睡眠時間が長いと、夜の元気も長続き。この歳で毎夜の夜遊びとなると、将来が心配になる。十分に若いので昼寝はいくらしてもよい。でも夜も早めに眠ったらとは、言ってもまだわからない。子守りの交代を楽しんでいる。いい寝顔だとは思うのだが。

暖冬の雪

2007-02-04 | 日々
 夕方に親戚から電話があった。じゃあこれから歩いて行くからと妻の声、滑るのでと歩いて出かけた。まだ山の雪は残っている。今日は晴れていて暖かいほど、下の道路は黒く融けているように見えるがまだ凍った部分もあるようだ。
 昨日は雪が降ったり止んだり、時折一面の雪景色となった。雪が降っているのに、ドサッドサッと一日中屋根の雪の落ちる音がした。家の中に居て外の様子をあまり見ないで、その音だけ聞くと心配にもなる。
 一階の庇を叩く雪の音で、地球温暖化の振動を感じる。雪が融けだすと庭の椿や銀モクセイにメジロがやって来る。また雪が積もると鳴き声は消え繰返しの忙しいこと。山への道路もこの日は雪だ。それでも妻は夕方の散歩を欠かさない。
 翌日テレビで地球温暖化防止に関してアメリカのアル・ゴア元副大統領の話を聞いた。訴えるため動かすためには、こんな番組にも参加し活動を広げることをすごいと思う。
 ゴアさんを見ていると、日本の首相や大臣経験者その他政治家など何を考えているのか不安になる。暖かい冬は喜べない。

『産む機械』

2007-02-03 | 平和を
 柳沢厚生労働相の少子化問題に関しての「産む機械、装置の数は決まっているから、あとは一人頭で頑張ってもらうしかない」などと発言した問題。
 自らが選択した人物だからと、首相は擁護を続けるだけですむ立場なのか。海外派兵は正当化、次は自由に戦争のできる国へと憲法改正。
 どこかそこに繋がるようにも思える。戦場に送るため「産めよ増やせよ」と国民に呼びかけながら、その挙句「一億総玉砕」の残虐な矛盾を命じた日本が過去にあったのだ。
 子供を産めないだけで非国民扱いや、女性として認めないこともよくあったと聞いている。子供を産み育てるのが役目で、それも男児を良しとした。
 産むのが役目から、現厚生労働相によれば産む機械で装置となった女性。これを政治の進化と受け止めよというのか。憲法改正も進歩ではなく、過去への退化の意図がと教えてもらっているのだろうか。いずれにしろ人権を軽視せずには、軍事力強化や戦争に行ける国になれないことは理解できる。

抱っこして

2007-02-02 | 日々
 自分たちの子供はいっしょにいる時間も長く、それだけたくさん抱っこができた。意識して差をつけたりはしないが、その時の状況で時間は違う。
 遠く離れて暮らす孫となると、会える回数の少なさと限られた期間。どうしても抱っこも少しになるけど仕方ない。
 先日隣街へ出かけた時、いま最年少の孫を抱っこした。10㎏余りの体重だから、なんとかなると考えた。
 泣くと重く感じる。泣かさないように、できるだけ時間を長くが臨時保護者たちの役目。裏通りに広くなった道路の、両側の歩道を散歩する。
 孫の気持ちを他にそらすために気を使う。幼児好みの店は無いが、いろいろな自動車が走るのも車好きには気が紛れるか。運動場のお姉さんや、電柱のカラスにも協力をもらった。
 あ~んって泣くのも少しですんだ。幼児なりの好奇心と記憶力に感心する。重さにも頑張ってみたが、これは途中で交代した。抱っこの散歩はいつまでできる。

幼児と絵本

2007-02-01 | 日々
 娘が読んでやっているのを見てもいた。孫への絵本の読み聞かせなど、簡単なことだと甘く考えていた。
 このまま本の好きな子供に育って欲しいと期待する。娘の代理で孫に絵本を読むのも楽しみにしていた。私も本が好きだし、他の孫にも聞かせている。
 でもこれほどの時間をかけるのは初めてだ。10冊ほどのわが家の絵本を繰り返し何度も求める。嫌いな本は無いけど好きなのはあり、そのぶん読む回数が増える。
 読み聞かせはスポーツなのだと知った。勝負の相手は、文字の読めない使える単語もわずかな幼児。だが幾つもの技を持つ。
 本を近くに準備して、床に座って孫を膝に乗っけて抱っこする。重さとバランスに注意が必要で、まずは安全第一だ。
 ルールは孫が決める。どの絵本を読むのか選んでめくる。ページや話に関係なくめくることもあるので、読み手は油断できず追っかけるのがやっと。これでは私の負けか。でもお互い本が好きでいっしょ、引き分けということでまた。