忘却への扉

 日記? 気づいたこと 何気ないひとこま 明日への伝言 願い 子供たちに 孫たちに そしてあなたに・・ 

見なくなり

2007-02-23 | 追憶
 明日、映画を見に行きます。と予定のメールが入っていた。自分のことでもないのに、なぜか「映画」という言葉がうれしい気持ちにさせてくれた。
 大画面で映画を見るのが、想像か想い出の中になってからかなりの年月が経つ。少年時代は大は無く中画面で白黒か。
 映画など見れるだけで贅沢だと、テレビや娯楽の少ない頃には喜びや感激の感覚も強かった。移動映写とでも言ったのだろうか。村の学校の講堂で見たのが最初になる。
 満員の映画館で同じ映画に夢中になれた。そんなに回数を見てもいないが、雰囲気だけは今になっても忘れずにいる。
 村の映画館が倉庫になり、やがて町のも姿を消して一軒もなくなった。隣の街まで行けば、新しい大きな建物がありいくらでも映画を見ることができる。
 ポスターを目にすれば、見たくはなるが入ったことはない。新しい場所への苦手意識もあるが、地元の映画館にあった雰囲気を残していたい気持ちのためにも、テレビやパソコンの小さな画面で我慢している。