忘却への扉

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皆、明るかった!

2009-09-18 | 平和を
 [広島を撮り続けて六十一年、明田弘司(写真家)が見た [昭和二十年代 → 三十年代] 【百二十八枚の広島】 著者/明田弘司 発行所/南々社 なぜか、皆、明るかった! 戦後広島の復興ドラマ。「人と街」が甦る!]
 先月広島の書店で購入したのだがそこで写真集の表紙を見て少し迷ったのは、コラージュのような原爆ドーム横には太い木が育ち商店街を想わせる通りや川の向こうに慰霊碑と平和記念資料館まで見える場面の真ん中にある赤い文字。
 『なぜか、皆、明るかった!』当時の人々に笑顔は不自然との、先入観を私は 持っていたと本を開いて気づかされる。ページをめくると私の育った時代があった。衣服やも家屋に小舟に三輪車その他の暮らし。
 あとでカバー写真の説明を見つけた。【平和の日の原爆ドーム周辺】とある。[原爆ドームの手前には、大衆食堂や自転車預かり所などが立ち並び、にぎわいをみせている。先祖先祖供養のため全国こくから集まった大勢の仏教家が、相生橋から平和公園の慰霊碑へ向かっている。 昭和32(1957)年8月6日/現広島商工会議所から南西を望む]
 そうだった。昭和20年代から30年代貧しい生活も気にならず、わが家の家族も明るかった。戦時中と敗戦を引きずっていた筈なのに、明るさと幸せを自由に感じていた。