忘却への扉

 日記? 気づいたこと 何気ないひとこま 明日への伝言 願い 子供たちに 孫たちに そしてあなたに・・ 

楽しく見せて

2009-09-15 | 共に
 孫たちとの別れの朝、住宅街の高台で暮らす孫を幼稚園まで散歩がてらに3人で送って行く。いつもと違ってお母さんと一緒ではない初めての通園。お母さんが来ないのを理解するのにちょっと数10秒かかったが、あとはニコニコ笑顔で歩きだす。
 「人に出会ったら、『おはようございます』って言うのよ」お母さんとの約束はいつ実行するのか、数人とはすれ違っただけ。右上の道路に友だち親子を見つけて、やっと「おはよう」を言い手を振った。
 見上げてもまだ園長さんの姿は見えない。石段をゆっくり上がって幼稚園前でお別れを言う前に、孫は後ろも見ないで園内の角を曲がってすぐ消えた。母親の「泣かれるのも困るけど、物足りなさを感じる」の気持ちがわかる。
 その日に長距離を移動して午後に小学校で孫たちに会う。一緒に集団下校につき合って帰宅し、スイミングスクールまで送って行ってそこでお別れの約束。ロビーまで入り「またね。バイバイ」
 孫娘が走って来て「おじいちゃん」と抱きついたので私も抱きしめる。孫と2人交互におばあちゃんとも握手して、次は私と繰り返す。更衣室の角からも顔を出しては笑顔で手を振る。
 帰ろうとすると顔を出す。全てガラス窓の事務所から見えているけど、平気でこちらも手で答える。精一杯明るく振る舞っているのがわかるだけに、別れの心残りはしかたがないか。