Ma Vie Quotidienne

一歳に二度も来ぬ春なればいとなく今日は花をこそ見れ

リベンジ富士登山! 1日目その② 5合目泊 

2014-09-12 21:15:07 | Travel
富士山信仰について学んで、いよいよ登山モード


富士山駅のターミナルから、スバルライン5合目行きバスの最終便に乗りました。


バスの中、日本人私たちだけでした
さすが世界遺産のMt.FUJI、 ワールドワイドです


昨年もツアーバスで同じ道を通ったんですが、
ガイドさんがなにやら説明してくれたり、
渋滞でバスが遅れてイライラしたりして、
全然まわりをみてなかった気がします・・・

今回は地図を見ながら位置確認したりしてバスの移動もエンジョイしました。


18時ちょっと前、1時間ほどで5合目着。



今夜の宿は「富士山みはらし」さん。

1階がショップ、2階がレストラン、3階が宿泊施設になってます。


1階奥の事務所で宿泊手続きをして、
3階宿泊フロアへ。



シーズンオフなのでガラガラです。


それから隣にある小御嶽(こみたけ)神社へお参り。


小御嶽とは現在の富士山が形成される前の山で、
この5合目は小御嶽の頂上だったところで、
そこに鎮座するのがこの神社です。

そのあとの度重なる噴火で、
いまの高さの富士山となりました。

お参りが済んで振り返ると・・・・

あ!
見えた!富士山!

頂上は雲をかぶってますが、
今日はじめてその稜線を確認しました

明日はよい登山になりそう・・・

しっかし、山の中腹から見てもこの迫力・・・
大きな山です



さて、宿に戻って晩ごはん。

結構いいごはんだったのでうれしい驚き

ごはんおかわりして満足晩ごはんでした


そのあとはお部屋で荷物の詰め直し。

おやつに持って来たポテチの袋が・・・。

パンパンです。

5合目って言っても2,300mです。
北海道で一番高い山よりも高いんです、ここ

起きているときはわからなかったんですが、
さて寝ましょうと横になったらしばらく心臓バクバクで眠れなかった
ここでも酸素が薄いんだなーと実感

ツアーのときは1時間ぐらい高度順応してから登り始めていたんですが、
全然順応しきれないまま登ってたんだなーと

しばらくして自然に眠りにつき、朝にはすっきり目覚めたので、
順応したんだーと実感

さて、いよいよです、富士登山


つづく。



リベンジ富士登山! 1日目その① おし街さんぽ

2014-09-12 20:29:32 | Travel
9月2週目の敬老の日連休、
金曜日に有給休暇をとって4連休にしちゃいまして、
富士登山に行ってまいりました

北海道マラソン、トムラウシ登山、そしてこの富士登山と
3週連続でわたしにとっては大きなイベントの連続


富士山には昨年も妹といっしょにチャレンジしました。
登山ツアーに参加したのですが、
本8合目まで行って、台風による風雨の強まりによりピークアタックは中止

この時は私自身も5年ぶりの富士で、
登山歴が浅い妹も一緒ということで、
何かあった時のためにガイドについてもらった方が安心ということでツアーにしたんですが、
厳しい山であるがゆえに他人のペースで動くことのストレスが強くて・・・

ということで、
昨年の反省など踏まえて今年はツアーではなく個人登山で行くことにしました


今年の早い時期から富士山本8合目の山小屋を予約し、
ルートなどしょっちゅう相談し、
妹も昨年の反省を踏まえてトレーニングに精を出していました。

わたくしも富士山についてお勉強




その姿勢を神様がみていてくれたのか、
今年はお天気に恵まれました


金曜日は移動日。

まずは朝の便で東京へ

とても良いお天気で、東北の海岸線がきれいに見えました。

松島、石巻あたり。

羽田から新宿に移動し、妹と合流。
そこから特急かいじに乗って山梨県大月市へ。
そこからは富士急に乗り換えです。


富士急大月駅。


フジサン特急に乗ります



めんこい車体、気分が高まります


そしてお昼過ぎ、富士吉田市の富士山駅へ。


今年は登山だけではなく、世界文化遺産としての富士山信仰についても学ぼうってことで、
周辺を少し歩いてみることにしました。


ここで富士山信仰についてちょっとご紹介

富士山は、
古来より噴火の猛威を振るう火山として人々に畏敬の念をもって崇められ、
山頂には神仏が住む霊山として山岳信仰の対象とされてきました。
繰り返す噴火を鎮めるために浅間大神を祀ったのが浅間信仰の始まりとされています。

富士山信仰の当初の形態は、麓から山体を仰ぐ遥拝信仰でした。
平安時代以降は
仏教の影響により修行のために山内に分け入る修行者が増え、
遥拝の山から修行の山へと変化しました。
中世になると
修行者以外にも富士山を信仰して登山する人が増えてきました。

富士山信仰が一般的に受け入れられたのは、
室町時代末期に
長谷川角行が富士信仰を独自の教えをもってといたことからとされています。
その後の弟子たちの活躍により、
江戸時代後半、富士講として隆盛を極めました。

関東からの富士道者は、
甲州街道をたどり大月宿から富士山北面の吉田口へと到着し、
宿泊ののち翌日に浅間神社へ参拝し山内へと踏み出しました。

富士信仰とともに栄えてきた富士吉田市では、
その歴史を学ぶことができる施設が多く存在します。




金鳥居。
向うに富士山見えるはずなんだけどなー
この日は富士山雲隠れです

ここから北口浅間神社までの道沿いには、
富士道者が宿泊した「御師坊」が軒を連ねていました。

御師(おし)とは、浅間神社の神職の資格を持つ傍ら、
富士山に登る道者たちを迎え入れて食事や宿泊を提供した人のこと。

江戸・明治時代には
86軒もの御師の住宅「御師坊」がこの通り沿いに軒を連ねていました。

富士スバルラインができて5合目まで車で行けるようになってから、
多くの御師が廃業したそうですが、
2軒ほど宿を続けている御師がある他、
資料館として内部を公開しているところもあります。

それがこちら、
御師 旧外川家住宅です。



内部は写真禁でしたが、
ガイドさんが丁寧に富士山のこと富士講のことなど説明してくださり、
大変勉強になりました。


さて、昔の富士道者たちがたどった道をたどり、北口本宮富士浅間神社へ。


大門口。



参道。



大鳥居。



太郎杉と拝殿。


明日の登山の無事をお祈りしました。


右奥に富士北口登山本道があります。



毎年山開きにの前の日には神事が行わるるのだそうです。

いつかここから登山をしてみたいですね


もう少し先にいくと大塚丘があります。

ここは、
日本武尊が東征の折り、富士の霊峰を遥拝したと言われるところです。


ここをずっと歩いていくと馬返し、そして本格的な登山道となります。




さて、富士山信仰について少し学びまして、
富士山に登る心構えが整いました。


この日はこれから富士山の5合目まで路線バスで移動し、
約2300mの5合目で1泊して、高度順応します。


つづく。




あこがれのトムラウシ山へ ② ピークを目指して

2014-09-07 23:29:05 | Sports/Fitness
日曜日。

いよいよ憧れの山、トムラウシ登山です。

トムラウシとはアイヌ語で「花の多いところ」または「水垢の多いところ」という意味。
奥深い山である故に広大な花畑や湖沼などの大自然が荒らされることなく残されており、
多くの登山者が憧れてやまない存在である。
(Wikipediaより)

お天気も何とかなりそう。
楽しみだー


朝3時半起床。
前日のうちに宿からもらった朝ごはんのおにぎりをいただく。



今回いつものように一般コースタイムの8割で山行計画を立てたのですが、
それでもキッチリ12時間かかります。
明るいうちに降りてくるためには
結構シビアに時間を見て行かなくてはなりません。

一応4時半登山口発、16時半登山口着の12時間を目標にしました。


そして朝4時半。
まだ真っ暗
どうしようかな、もうちょっと明るくならないかな・・・。
ちょっと明るくなってきたかな・・・。
もういいや。行っちゃえ!



ヘッドランプの下、入山届書いたりなんかして
4時45分、登山開始です。

ほどなくヘッドランプなしでも大丈夫な明るさになってきました。



おひさまが昇りました。


5時55分、温泉分岐。予定より25分速いペース。

ここが短縮口と温泉から上ってくるコースの合流点。
短縮口のほうから何組か登ってきました。



先を急ぎます。



急な上りが続きます・・・。



きれいなナナカマド。
もう秋ですね・・・。



6時37分、カムイ天上。
予定より30分速い。


写真ではわかりにくいけど向うの山はもう結構紅葉してます・・・。



以前のコースの分岐。
いまは閉鎖してます。


いよいよトムラウシ名物、泥んこ道に差し掛かりました





木道が少しずつ設置されているようです。


視界が開けました。

十勝連峰、雲がかかってますね・・・


さらにひどい道を進みます。



この辺りは緩やかな上りが続きます。

紅葉に癒されつつ・・・






トムラウシ=水垢の多いところ。
アイヌさんたち、ナイスネーミングです


ところどころに木道整備用の資材がこうして置いてあります。






秋だ、秋だ。





しばらく進むと、
すんごいぬかるみの道をややしばらく下ることになります。
せっかく上ったのに・・・

下り下り


そして、
7時50分、コマドリ沢分岐。予定より30分リード。

ここで小休止。
ちょっと前からお腹が空いて喉が渇いてたんだけど
ずっと狭い道でかつ水たまりの岩場だったんでエネ補給しそびれた

温泉分岐から抜きつ抜かれつのソロおじさんとここでまた一緒になり、
トーク。

温泉口から登って下りる話をしたらびっくりされた


さて、いきます。

せっかく下ったのにまた上りですわ

すごい紅葉見えてきた!







岩がすごいな・・・。


と、思っていたら、

すごいガレ場キター

振り返ると・・・

わー きれいだなー・・・。


8時45分、前トム平。まだ貯金30分キープ。

ちょっと休んで先を急ぎます。

紅葉とナキウサギのキュンキュンという鳴き声に癒されながら、
ひたすらガレ場を進む・・・










ナキウサギ、声は聞こえど姿は見えず
何度か姿を見たことはあるんですが、
すばしっこくて写真には取れません・・・。

しかし今回は幸運に恵まれました



やったー!
めんこーい!

さて、先を急ぎましょう。

あ、もしやあれがトムラウシのピークかな・・・。



雪渓と紅葉のコントラストがきれい・・・


あ、もしかして、

あのピークに行くためには、ここいったん下ってまたあそこに登るってこと?

そうか、トムラウシって、
たどり着くまでに上って下ってを繰り返して懐に入り込んでいくんだ・・・
と、ここで気が付く


ガレを下りまして、トムラウシ公園。



しばらくは美しい公園散策のような歩き・・・。





お花の時期はチングルマがすごいんだろうなー。











うわー!





すごーい!
本当に美しい。
岩と紅葉のコントラストが、
秋の京都の枯山水のお庭のようですね


さて、また上りが始まりましたよ。

トムラウシ分岐、10時。貯金が45分に増えた。



ここから激しくガレ上り。
写真撮るのも忘れて黙々と登る・・・

そして、

わーい!
10時35分、頂上到着!


火山の火口周りはこんな感じ。





そうかトムラウシの頂上が牛の角みたいに見えるのは、
火口周りがすごいギザギザなせいなのね・・・。


そしてお鉢の外は・・・

向うに青く見えるのは北沼。



あちらには十勝連峰が見えてほしかったけど雲の中



美しいお庭が広がっております。


さて、ここまでややシャリバテ気味で突き進んでまいりましたので、
腹ごしらえタイム。

ドイツパンとコーヒーとジュース。
今回はガスなしです。
お湯沸かしてるヒマないと思ったんで

わたしより先にお一人頂上についてて、
あと5組ほどは続々と到着。

狭い山頂で、あれこれ山情報交換会。
これが楽しいんだまた

この時期のトムラウシの頂上が、無風で暖かいという奇跡に感謝

予定よりちょっと長く山頂を楽しみました


早めに着いたら
あの青く美しい北沼のほうまで行ってみてから下山しようかなと思っていたんですが、
結構疲れていましたわたし
下りも険しいことを考えて、このまま下山することにしました。


11時25分、下山開始。


美しい紅葉と荒々しい岩の自然の芸術・・・





ああ・・こんなとこ上ってきたっけ・・・

よいしょよいしょと下ります





なんだかガスが下りてきました。

お天気崩れませんように・・・。



ナキウサギの声とちょろちょろ走り回るシマリスの写真を撮ろうと
ちょっとスピードダウンしたけどダメだった―



わーガスが濃くなってきた!

ガシガシとガレ場を下る。

いま下ってきたところ。

キツかった


コマドリ沢を超えて、
今度はここを上る・・・。

ひー


そのあと待ち受けるのは泥んこ道





温泉分岐を通過してそのあとは静かな林をガシガシと進む・・・。

そして、

16時、下山しましたー

下りは時間的余裕ぜんぜんなかったー
ピッタリ予定通りの時間かかって下りてきました。

あー長かったー。
本当に懐が深くてキツイ山でした・・・。


東大雪荘の駐車場に、
途中何度かお話したおじさんが短縮口から下りてきていたので、
「お疲れ様ですー」って声かけたら
「うわーもう下りてきたの?短縮から行くのとあんまり変わんないじゃない。
 ほんとに健脚だなあ・・・」って


17時に新得までのタクシーを予約していて、
ちょっと時間があったので、
温泉日帰り入浴で汗を流し、
タクシー代たくさん払って新得駅へ


あーほんとお天気に恵まれて、
キツかったけどよい登山でした。

それにしても上のほうの景色は美しかったなあ・・・。
花の季節にも来てみたい・・・
「花の多いところ」っていう名前の山だもんね。
はあ・・・うーん・・・
時間に追われずゆっくり登れればいいんだよねきっと。


ありがとうトムラウシ山。
またいつか・・・


あこがれのトムラウシ山へ ① 新得町とトムラウシ温泉

2014-09-06 20:28:27 | Sports/Fitness
北海道マラソンが終わって燃え尽きるヒマもなく、
翌週には今年の2番目か3番目に大きなイベントを用意しておりました

それは、トムラウシ山に登ること。

トムラウシ山は懐が深い山で、
ピストンだとしても平均コースタイムで14時間ぐらいかかるし、
5年前の大きな遭難事故のこともあって、
わたしなんかが登れる山じゃないかも・・・って思っていたのです。

昨年あたりから縦走登山を繰り返して、
だいたい自分が一般的なコースタイムの7~8割の速さで行けるということが分かってきて、
何とか日帰りトムラウシできるかなーってうっすら期待が持てるようになりました。

そして昨年秋、白雲岳からトムラウシが見えたとき、
「来年トムラウシ行きたい!」と強く思ったのでした。


とはいえ、
登山口までのアクセスも、
車を持たない私にとっては容易ではないんですよね・・・。

7~8月は路線バスもあるのですが、その時期には別の問題が・・・

わたしはソロ登山を基本としているので、
登山口近くに前泊する場合、お一人様を泊めてくれる宿があるかどうか、
無ければテン泊を考えなければならない。

トムラウシの登山口にある東大雪荘は
夏のシーズン中はおひとりさまは泊めてくれないようなんですが、
早い時期6月とか秋になるとおひとりさまもOKになります。

泊まるところがあるときには路線バスは無しってことなんです

今年は早いうちから
北海道マラソン終わって天気に恵まれたらトムラウシと思っていたので、
毎日じゃらんネットをチェックして、
東大雪荘のお一人様部屋をおさえました

あとは天気のみ!


北海道マラソン終わってから毎日天気図とにらめっこ

そして、この本も読みました。

すごく勉強になった。
今後の登山に役立ちますきっと。


そして
なんとか週末、登山できそうな天気になりそうです。

神様、ありがとうございます


土曜日、JRにて新得に向かいました。


11時、新得駅到着。


東大雪荘はシーズンオフのみ宿への送迎をしてくれます。
しかし、宿行きは14:00、宿から駅行きは10:00のみなので、
日曜の登山のあとはタクシー呼ぶしかありません。
しかたない


14:00の送迎なのに11時に新得に着いたのにはわけがあります

新得といえば蕎麦の産地!
蕎麦ランチしようじゃありませんか


ネットで一番人気だったみなとやさんへ。

いつも並んでるとか、蕎麦無くなり次第終了とか書いてあったので、
オープンと同時に入れるように11時に新得到着したわけです

お店は思ったほど混んでなかった

天ざるいただきました。

かしわぬきもついてます。

お蕎麦の風味がしっかりした田舎蕎麦。
おいしかったです!

混んでなかったから12時前にランチ終了

2時間ぐらい駅にて時間つぶし

ウトウトしていたら、
「〇〇さんですか?」と声かけられ「はいっ」と姿勢を正すと、
「あーやはりそうですか。山登りそうな人他にいなかったから・・・東大雪荘です。」

30分ぐらい早く来てくれました。
よかったです


乗客私一人でした
そしてドライブ小一時間・・・・

トムラウシ温泉国民宿舎東大雪荘に到着です。


お部屋は洗面所もついてきれいで快適です。






たーっぷり時間あるので周辺散策。



きれいな川。



あんまり格式がない感じの神社だけど、登山の無事を祈願


ヘビいるのかな・・・。



温泉が湧き出るところ。


そして、

明日はここから登ります。

もうちょっと上のほうに短縮口というのがあって、
そこからだと往復2~3時間節約できるんですが、
車が無いのでね


お部屋に戻って温泉入りました。
粘性があって、エキスが濃そうな温泉でした。
源泉100%なんですって。


そして晩ごはん。



別注でオショロコマの塩焼きいただきました。
はじめて食べた。
いまいちありがたみが分かんなかった・・・・
養殖ものだろうね、きっと


食後にもう一回お風呂入ってさっさと就寝。

翌日は4時起きで
夜明け前、4時半か4時45分ぐらいには登り始めようかな、と。


つづく。