Ma Vie Quotidienne

一歳に二度も来ぬ春なればいとなく今日は花をこそ見れ

あこがれのトムラウシ山へ ② ピークを目指して

2014-09-07 23:29:05 | Sports/Fitness
日曜日。

いよいよ憧れの山、トムラウシ登山です。

トムラウシとはアイヌ語で「花の多いところ」または「水垢の多いところ」という意味。
奥深い山である故に広大な花畑や湖沼などの大自然が荒らされることなく残されており、
多くの登山者が憧れてやまない存在である。
(Wikipediaより)

お天気も何とかなりそう。
楽しみだー


朝3時半起床。
前日のうちに宿からもらった朝ごはんのおにぎりをいただく。



今回いつものように一般コースタイムの8割で山行計画を立てたのですが、
それでもキッチリ12時間かかります。
明るいうちに降りてくるためには
結構シビアに時間を見て行かなくてはなりません。

一応4時半登山口発、16時半登山口着の12時間を目標にしました。


そして朝4時半。
まだ真っ暗
どうしようかな、もうちょっと明るくならないかな・・・。
ちょっと明るくなってきたかな・・・。
もういいや。行っちゃえ!



ヘッドランプの下、入山届書いたりなんかして
4時45分、登山開始です。

ほどなくヘッドランプなしでも大丈夫な明るさになってきました。



おひさまが昇りました。


5時55分、温泉分岐。予定より25分速いペース。

ここが短縮口と温泉から上ってくるコースの合流点。
短縮口のほうから何組か登ってきました。



先を急ぎます。



急な上りが続きます・・・。



きれいなナナカマド。
もう秋ですね・・・。



6時37分、カムイ天上。
予定より30分速い。


写真ではわかりにくいけど向うの山はもう結構紅葉してます・・・。



以前のコースの分岐。
いまは閉鎖してます。


いよいよトムラウシ名物、泥んこ道に差し掛かりました





木道が少しずつ設置されているようです。


視界が開けました。

十勝連峰、雲がかかってますね・・・


さらにひどい道を進みます。



この辺りは緩やかな上りが続きます。

紅葉に癒されつつ・・・






トムラウシ=水垢の多いところ。
アイヌさんたち、ナイスネーミングです


ところどころに木道整備用の資材がこうして置いてあります。






秋だ、秋だ。





しばらく進むと、
すんごいぬかるみの道をややしばらく下ることになります。
せっかく上ったのに・・・

下り下り


そして、
7時50分、コマドリ沢分岐。予定より30分リード。

ここで小休止。
ちょっと前からお腹が空いて喉が渇いてたんだけど
ずっと狭い道でかつ水たまりの岩場だったんでエネ補給しそびれた

温泉分岐から抜きつ抜かれつのソロおじさんとここでまた一緒になり、
トーク。

温泉口から登って下りる話をしたらびっくりされた


さて、いきます。

せっかく下ったのにまた上りですわ

すごい紅葉見えてきた!







岩がすごいな・・・。


と、思っていたら、

すごいガレ場キター

振り返ると・・・

わー きれいだなー・・・。


8時45分、前トム平。まだ貯金30分キープ。

ちょっと休んで先を急ぎます。

紅葉とナキウサギのキュンキュンという鳴き声に癒されながら、
ひたすらガレ場を進む・・・










ナキウサギ、声は聞こえど姿は見えず
何度か姿を見たことはあるんですが、
すばしっこくて写真には取れません・・・。

しかし今回は幸運に恵まれました



やったー!
めんこーい!

さて、先を急ぎましょう。

あ、もしやあれがトムラウシのピークかな・・・。



雪渓と紅葉のコントラストがきれい・・・


あ、もしかして、

あのピークに行くためには、ここいったん下ってまたあそこに登るってこと?

そうか、トムラウシって、
たどり着くまでに上って下ってを繰り返して懐に入り込んでいくんだ・・・
と、ここで気が付く


ガレを下りまして、トムラウシ公園。



しばらくは美しい公園散策のような歩き・・・。





お花の時期はチングルマがすごいんだろうなー。











うわー!





すごーい!
本当に美しい。
岩と紅葉のコントラストが、
秋の京都の枯山水のお庭のようですね


さて、また上りが始まりましたよ。

トムラウシ分岐、10時。貯金が45分に増えた。



ここから激しくガレ上り。
写真撮るのも忘れて黙々と登る・・・

そして、

わーい!
10時35分、頂上到着!


火山の火口周りはこんな感じ。





そうかトムラウシの頂上が牛の角みたいに見えるのは、
火口周りがすごいギザギザなせいなのね・・・。


そしてお鉢の外は・・・

向うに青く見えるのは北沼。



あちらには十勝連峰が見えてほしかったけど雲の中



美しいお庭が広がっております。


さて、ここまでややシャリバテ気味で突き進んでまいりましたので、
腹ごしらえタイム。

ドイツパンとコーヒーとジュース。
今回はガスなしです。
お湯沸かしてるヒマないと思ったんで

わたしより先にお一人頂上についてて、
あと5組ほどは続々と到着。

狭い山頂で、あれこれ山情報交換会。
これが楽しいんだまた

この時期のトムラウシの頂上が、無風で暖かいという奇跡に感謝

予定よりちょっと長く山頂を楽しみました


早めに着いたら
あの青く美しい北沼のほうまで行ってみてから下山しようかなと思っていたんですが、
結構疲れていましたわたし
下りも険しいことを考えて、このまま下山することにしました。


11時25分、下山開始。


美しい紅葉と荒々しい岩の自然の芸術・・・





ああ・・こんなとこ上ってきたっけ・・・

よいしょよいしょと下ります





なんだかガスが下りてきました。

お天気崩れませんように・・・。



ナキウサギの声とちょろちょろ走り回るシマリスの写真を撮ろうと
ちょっとスピードダウンしたけどダメだった―



わーガスが濃くなってきた!

ガシガシとガレ場を下る。

いま下ってきたところ。

キツかった


コマドリ沢を超えて、
今度はここを上る・・・。

ひー


そのあと待ち受けるのは泥んこ道





温泉分岐を通過してそのあとは静かな林をガシガシと進む・・・。

そして、

16時、下山しましたー

下りは時間的余裕ぜんぜんなかったー
ピッタリ予定通りの時間かかって下りてきました。

あー長かったー。
本当に懐が深くてキツイ山でした・・・。


東大雪荘の駐車場に、
途中何度かお話したおじさんが短縮口から下りてきていたので、
「お疲れ様ですー」って声かけたら
「うわーもう下りてきたの?短縮から行くのとあんまり変わんないじゃない。
 ほんとに健脚だなあ・・・」って


17時に新得までのタクシーを予約していて、
ちょっと時間があったので、
温泉日帰り入浴で汗を流し、
タクシー代たくさん払って新得駅へ


あーほんとお天気に恵まれて、
キツかったけどよい登山でした。

それにしても上のほうの景色は美しかったなあ・・・。
花の季節にも来てみたい・・・
「花の多いところ」っていう名前の山だもんね。
はあ・・・うーん・・・
時間に追われずゆっくり登れればいいんだよねきっと。


ありがとうトムラウシ山。
またいつか・・・



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